JP6282009B2 - リボン型マイクロホン - Google Patents
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Description
このリボン型マイクロホンユニットにおいては、マイクロホンとしての感度を高くするために、前記したリボン型振動板の長さを無制限に長くすることは実用上において不可能である。また、リボン型振動板の振動速度を高めるために、前後の音響端子間距離を大きく設定すると波長に依存して高域ではリボン型振動板の駆動力が低下してしまう。
このために、リボン型振動板に加わる磁束密度を高める方法で、マイクロホンとしての感度の向上を図る必要がある。
しかしながら、磁極付近の磁束密度が高いことから、磁気ギャップ部分に強磁性の異物、例えば鉄粉や針金状の小片などが吸着され易い。磁気ギャップ部分にこのような異物が吸着されると、その異物が磁束の方向に沿って延伸し、リボン型振動板の振動動作を妨げることになる。
しかしながら、異物吸着用のマグネットを特別に配置することは、製造コストの面から、またマイクロホンが大型化して重量が嵩むなどの問題も抱えることになり、好ましくはない。したがって、コストをかけずに強磁性の異物が、磁気ギャップ内に侵入するのを阻止する手段を採用することが望まれる。
これによると、前記補助ヨークがマイクロホンの周波数応答特性を整える音響端子部品としての機能と、マグネットからの磁束を迂回させる磁路としての機能と、磁気ギャップへの強磁性異物の侵入を阻止する機能とを兼ねたリボン型マイクロホンを提供することができる。
加えて、前記磁気ギャップ内に、一対のリボン型振動板が互いに平行状態に配置した構成を好適に採用することができる。
したがって、漏洩磁束密度が特に高い音響端子部品の幅方向の端部に吸着され易い磁性体の異物は、基板側に塗布された前記粘着層によって捕獲され、粘着層に固定される。
これにより、磁性体の異物が磁気ギャップ内に侵入して、リボン型振動板の振動動作を妨げる問題を解消することができる。
前記ヨーク2は、正面および背面から見た外形が長方形状で適度に厚みを有しており、その中央には長さ方向に長方形の窓孔(ヨーク窓孔)4が形成されて、窓枠状に構成されている。
なお、前記ヨーク2の四隅には、ねじ孔5がそれぞれ形成されている。前記四隅の各ねじ孔5は振動板組立体の一部を構成する後述する長方形状の基板を、ヨーク2の長手方向に沿って取り付けるために利用される。
なお図3(A)は、マイクロホンユニットを正面から見た状態で示しているが、このマイクロホンユニットを背面から見た場合も、図3(A)と同一の構成であり、したがって背面側の図示は省略している。
この一対のリボン型振動板8はアルミニウム素材により構成されている。そして、このリボン型振動板8は、前記した基板7に対してスペーサを介して取り付けられる厚さ分、図4に示すようにマグネット3の両外側から磁気ギャップ内に若干入り込んだ位置に、互いに平行状態となるように配置される。
したがって、この実施の形態によると、それぞれのリボン型振動板8に生成される音声信号を加算することで、マイクロホンとしての感度を向上させることができる。
この音響端子部品9は磁性体により構成されており、長方形状に形成された平板状の本体部分9aと、この本体部分9aに対して、直角に折り曲げ形成された複数の脚部9bと、各脚部9bの先端部において外側方向に向かってさらに折り曲げ形成された面状取付け部9cが備えられている。
そして、音響端子部品9は、前記した各面状取付け部9cを利用して、図3および図4に示すように、ヨーク2の前後に配置された各基板7の外側に取り付けられる。この場合、面状取付け部9cとヨーク2に共通のねじ孔を設けて、図示せぬねじを利用して取り付けることもできる。
これにより音響端子部品9は、前記したヨーク窓孔4を跨いで磁気回路を形成すると共に、リボン型振動板8と間隔をおいて、当該リボン型振動板8を覆うように配置される。
したがって、音響端子部品9は1つの磁気回路を形成することで補助ヨークとして機能し、これは磁気ギャップの磁束密度を高め、マイクロホンユニットの感度を高める作用を果たす。
これにより、磁性体の異物が磁気ギャップ内に侵入する度合いを低減することができ、磁性体の異物によってリボン型振動板の振動動作が妨げられるという問題を大幅に解消することができる。
そして、この発明に係るリボン型マイクロホンによると、リボン型マイクロホンとしての機能を十分に発揮することができ、かつ前記した発明の効果の欄に記載した作用効果を享受することができる。
2 ヨーク
3 マグネット
4 窓孔(ヨーク窓孔)
5 ねじ孔
7 基板
7a 窓孔(基板窓孔)
8 リボン型振動板
9 音響端子部品(補助ヨーク)
9a 本体部分
9b 脚部
9c 面状取付け部
9d 音響端子孔
11 粘着層
Claims (5)
- ヨーク窓孔を有するヨークと、前記ヨーク窓孔の内側面に沿って配置されたマグネットを含む磁気回路組立体と、
前記ヨーク窓孔に連通する基板窓孔を有する基板と、この基板窓孔を横断して取り付けられると共に、前記マグネットにより形成される磁気ギャップ内に配置されたリボン型振動板を含む振動板組立体と、
磁性体からなり前記ヨーク窓孔を跨いで、磁気回路を形成すると共に、前記リボン型振動板と間隔をおいて、当該リボン型振動板を覆う音響端子部品と、
前記音響端子部品の幅方向の端部に沿うようにして前記基板側に塗布した粘着層と、
を備えることを特徴とするリボン型マイクロホン。 - 前記ヨーク窓孔の長手方向の対向する両内側面にそれぞれマグネットが配置され、前記一対のマグネット間に、前記磁気ギャップが形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたリボン型マイクロホン。
- 前記磁気ギャップ内に、一対のリボン型振動板が互いに平行状態に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたリボン型マイクロホン。
- 前記リボン型振動板の前面側と背面側をそれぞれ覆う一対の音響端子部品が、前記ヨーク窓孔の前面側と背面側にそれぞれ対峙して配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたリボン型マイクロホン。
- 前記音響端子部品は、音響端子として機能する複数個の孔が形成された平板状の本体部分と、この本体部分に対して折り曲げ形成された複数の脚部を有し、前記複数の脚部が前記ヨーク窓孔を跨いで、磁気回路を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載されたリボン型マイクロホン。
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