JP6285350B2 - 炭素質被覆黒鉛粒子の製造方法およびリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)球状または楕円体状の黒鉛粒子と炭素質前駆体とを混合する混合工程と、混合工程で得られた混合物を、酸素濃度0.1〜5%(v/v)、300℃以上700℃未満の温度で加熱する焼成工程と、焼成工程で得られた焼成物を非酸化性雰囲気中、2000℃超2800℃以下の温度で加熱する黒鉛化工程とを備える炭素質被覆黒鉛粒子の製造方法。
(2)球状または楕円体状の黒鉛粒子と炭素質前駆体とを混合する混合工程と、混合工程で得られた混合物を、酸素濃度0.1〜5%(v/v)、300℃以上700℃未満の温度で加熱する焼成工程と、焼成工程で得られた焼成物を非酸化性雰囲気中、2000℃超2800℃以下の温度で加熱する黒鉛化工程とを備えるリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法。
以下、本発明をより具体的に説明する。
(1)原料黒鉛粒子
本発明の炭素質被覆黒鉛粒子の芯材となる原料黒鉛粒子は、球状または楕円体状の黒鉛粒子である。球状または楕円体状であればよく、球状または楕円体状でない黒鉛粒子を加工して球状または楕円体状とした黒鉛粒子を芯材として用いてもよい。
炭素質被覆黒鉛粒子の芯材である球状または楕円体状の黒鉛粒子(原料黒鉛粒子)には、炭素質前駆体を原料として、後述する製造方法によって炭素質が被覆される。用いられる炭素質前駆体としてはタールピッチ類および/または樹脂類が例示される。具体的には、重質油、特にタールピッチ類としては、コールタール、タール軽油、タール中油、タール重油、ナフタリン油、アントラセン油、コールタールピッチ、ピッチ油、メソフェーズピッチ、酸素架橋石油ピッチ、ヘビーオイルなどが挙げられる。樹脂類としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂などの熱硬化性樹脂が例示される。好ましくは樹脂類を含まず、タールピッチ類のみとするとコスト的に有利である。炭素前駆体は上記に例示したいかなるものを用いてもよいが、コールタールピッチが80%(w/w)以上であるものが特に好ましい。
(1)混合工程
球状または楕円体状の黒鉛粒子(原料黒鉛粒子)と炭素質前駆体とを混合する。
混合する方法は原料を均質に混合できるものであれば特に限定されず、公知の混合方法を用いることができる。
固体の原料黒鉛粒子と固体または半固体(粘調液状を含む)の炭素質前駆体とを混合する。重質油は、常温で固体である。タール軽油、タール中油等の液体の炭素質前駆体を溶媒として混合した場合には200℃以下程度の温度で予め溶媒を揮発させて次の焼成工程を行うことが好ましい。
原料黒鉛粒子と炭素質前駆体との混合比率は特に限定されないが、最終製品(炭素質被覆黒鉛粒子)の比率で、黒鉛粒子70〜99%(w/w)、炭素質1〜30%(w/w)の範囲となるように設定することが好ましい。
混合は後述する焼成工程のための昇温とともに行っても良い。昇温とともに混合する方法は特に限定されないが、ヒーター、熱媒等の加熱手段を有する二軸式のニーダーなどを使用する方法が例示される。
混合工程で得られた混合物を、酸素濃度0.1〜5%(v/v)、300℃以上700℃未満の温度で加熱することにより焼成処理を行う。
焼成処理は、酸素濃度0.1〜5%(v/v)、好ましくは酸素濃度0.8〜4%(v/v)、より好ましくは酸素濃度0.8〜3%(v/v)、さらに好ましくは酸素濃度1〜2%(v/v)の雰囲気中で行う。焼成処理の際の雰囲気中の酸素濃度がこの範囲内であると、焼成処理により炭素質前駆体が架橋され、後述する黒鉛化工程において過度の結晶発達を抑制する効果がある。焼成処理の際の雰囲気としては、上記濃度の酸素を含む不活性ガス雰囲気(酸素・不活性ガス混合雰囲気)が好ましい。雰囲気中の酸素濃度が上記範囲内である微酸化性雰囲気を用いることにより、酸化反応の程度が適切なものとなる。不活性ガスとしては、アルゴン、ヘリウム、窒素等が例示できる。なお、雰囲気中には不可避的不純物として、酸素および不活性ガス以外のガスを微量含んでいてもよい。
焼成処理は、300℃以上700℃未満、好ましくは350〜650℃の温度で行う。焼成処理の際の温度がこの範囲内であると、炭素質前駆体を芯材に均一に被覆することができる。
焼成処理の方法は特に限定されないが、攪拌しながら行うことが好ましい。ロータリーキルンを使用して撹拌すると、均質な焼成ができるので特に好ましい。
焼成処理の時間は特に限定されないが、5分〜50時間が好ましい。
焼成品はそのまま後述の黒鉛化工程に供することができ、炭化処理を省略することができるため、製造コストの低減にも効果がある。
焼成工程で得られた焼成物を、非酸化性雰囲気中、2000℃超2800℃以下の温度で加熱することにより黒鉛化処理を行う。
黒鉛化処理の際の雰囲気は非酸化性雰囲気であれば特に限定されず、例えば、アルゴンンガス中、ヘリウムガス中、窒素ガス中等の不活性雰囲気、水素ガス中、一酸化炭素ガス中等の還元性雰囲気が挙げられるが、アルゴン気流中が特に好ましい。
黒鉛化処理の際の温度は2000℃超2800℃以下であり、2200〜2800℃の範囲内が好ましい。黒鉛化処理の際の温度がこの範囲内であると、被膜の結晶性が過度に発達することを抑制することができる。
黒鉛化処理の時間は特に限定されないが、5分〜30時間が好ましい。
黒鉛化処理の方法は特に限定されないが、黒鉛坩堝等に封入した状態で処理することが好ましい。
製造される炭素質被覆黒鉛粒子中の黒鉛粒子の割合は70〜99%(w/w)であり、炭素質の割合は1〜30%(w/w)である。
炭素質被覆黒鉛粒子中の炭素質の割合が1%(w/w)未満であると、活性な黒鉛エッヂ面を完全に被覆することが難しくなり、初回充放電効率が低下することがある。
炭素質被覆黒鉛粒子中の炭素質の割合が30%(w/w)超であると、相対的に放電容量が低い炭素材の割合が多すぎるので、炭素質被覆黒鉛粒子の放電容量が低下する。また、炭素質を形成するための原料(熱硬化性樹脂類やタールピッチ類)の割合が多いと、混合工程やその後の焼成工程および黒鉛化工程において、粒子が融着しやすく、最終的に得られる炭素質被覆黒鉛粒子の炭素質層の一部に割れや剥離を生じ、初回充放電効率の低下を生じることがある。
炭素質被覆黒鉛粒子中の炭素質の割合は、好ましくは1〜20%(w/w)、より好ましくは1〜15%(w/w)、さらに好ましくは3%(w/w)超15%(w/w)以下であり、残部黒鉛粒子と一体化していることが好ましい。なお、炭素質の含有量は炭素質被覆黒鉛粒子全体の平均として上記範囲内にあればよい。個々の粒子全てが上記範囲内にある必要はなく、上記範囲外の粒子を一部含んでいてもよい。
(1)作用電極(負極)
本発明はまた、上記の炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として含有するリチウムイオン二次電池用負極およびそのリチウムイオン二次電池用負極を用いるリチウムイオン二次電池を提供する。
本発明のリチウムイオン二次電池用の負極は、通常の負極の成形方法に準じて作製されるが、化学的、電気化学的に安定な負極を得ることができる方法であれば何ら制限されない。負極の作製時には、本発明の負極材料に結合剤を加えて、予め調製した負極合剤を用いることが好ましい。結合剤としては、電解質に対して、化学的および電気化学的に安定性を示すものが好ましく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素系樹脂粉末、ポリエチレン、ポリビニルアルコールなどの樹脂粉末、カルボキシメチルセルロースなどが用いられる。これらを併用することもできる。結合剤は、通常、負極合剤の全量中の1〜20%(w/w)程度の割合で用いられる。
本発明のリチウム二次電池に用いる正極は、例えば、正極材料と結合剤および導電剤よりなる正極合剤を集電体の表面に塗布することにより形成される。正極の材料(正極活物質)は、充分量のリチウムを吸蔵/離脱し得るものを選択するのが好ましく、リチウム含有遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン化物、バナジウム酸化物およびそのリチウム化合物などのリチウム含有化合物、一般式MXMo6S8−Y(式中Mは少なくとも一種の遷移金属元素であり、Xは0≦X≦4、Yは0≦Y≦1の範囲の数値である)で表されるシェブレル相化合物、活性炭、活性炭素繊維などである。バナジウム酸化物は、V2O5、V6O13、V2O4、V3O8で示されるものである。
M1、M2で示される遷移金属元素は、Co、Ni、Mn、Cr、Ti、V、Fe、Zn、Al、In、Snなどであり、好ましいのはCo、Fe、Mn、Ti、Cr、V、Alなどである。好ましい具体例は、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiNi0.9Co0.1O2、LiNi0.5Co0.5O2などである。
本発明のリチウムイオン二次電池に用いられる非水電解質としては、通常の非水電解液に使用される電解質塩を用いることができ、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiB(C6H5)、LiCl、LiBr、LiCF3SO3、LiCH3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3、LiN(CF3CH2OSO2)2、LiN(CF3CF2OSO2)2、LiN(HCF2CF2CH2OSO2)2、LiN((CF3)2CHOSO2)2、LiB[{C6H3(CF3)2}]4、LiAlCl4、LiSiF6などのリチウム塩を用いることができる。これらのうちでも、酸化安定性の点から、特に、LiPF6またはLiBF4が好ましい。
前記高分子固体電解質または高分子ゲル電解質には、可塑剤が配合されるが、該可塑剤としては、前記の電解質塩や非水溶媒が使用可能である。高分子ゲル電解質の場合、可塑剤である非水電解液中の電解質塩濃度は0.1〜5mol/Lが好ましく、0.5〜2.0mol/Lがより好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池においては、セパレータを使用することもできる。
セパレータの材質は特に限定されるものではないが、例えば、織布、不織布、合成樹脂製微多孔膜などを用いることができる。前記セパレータの材質としては、合成樹脂製微多孔膜が好適であるが、なかでもポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗の面で好適である。具体的には、ポリエチレンおよびポリプロピレン製微多孔膜、またはこれらを複合した微多孔膜等が好適である。
本発明のリチウムイオン二次電池は、上述した構成の負極、正極および非水電解質を、例えば、負極、非水電解質、正極の順で積層し、電池の外装材内に収容することで構成される。さらに、負極と正極の外側に非水電解質を配するようにしてもよい。
また、本発明のリチウムイオン二次電池の構造は特に限定されず、その形状、形態についても特に限定されるものではなく、用途、搭載機器、要求される充放電容量などに応じて、円筒型、角型、コイン型、ボタン型などの中から任意に選択することができる。より安全性の高い密閉型非水電解液電池を得るためには、過充電などの異常時に電池内圧上昇を感知して電流を遮断させる手段を備えたものを用いることが好ましい。
リチウムイオン二次電池が高分子固体電解質電池や高分子ゲル電解質電池の場合には、ラミネートフィルムに封入した構造とすることもできる。
1)比表面積〔m2/g〕:窒素ガス吸着によるBET比表面積を求めた。
2)平均粒子径〔μm〕:レーザー回折式粒度分布計により測定した粒度分布の累積度数が50%(v/v)となる粒子径とした。
3)平均アスペクト比:被測定粒子の300倍の走査型電子顕微鏡をイメージアナライザー(東洋紡績(株)製)を用いて画像処理し、任意の50個の黒鉛粒子のアスペクト比(長軸方向の長さとそれに直交する短軸方向の長さの比)の平均値とした。
4)炭素質の割合〔%(w/w)〕:炭素質前駆体の原料(複数種の場合を含む)単体に炭素質被覆黒鉛粒子と同一の熱履歴を付与して、炭素質単体の炭化物を調製し、原料の残炭率を求めた。得られた残炭率から換算して炭素質被覆黒鉛粒子に占める炭素質の割合を質量百分率で算出した。
1.負極材料の作製
平均粒子径15μmの球状に加工された平均アスペクト比1.4の天然黒鉛粒子100質量部に対して、コールタールピッチ(残炭率50%)のタール中油溶液を、固形分比率が35質量部となるように添加し、二軸ニーダーで150℃に加熱して60分混合した。
得られた混合物を、ロータリーキルンを用い、酸素濃度1%(v/v)の酸素・窒素混合ガスを流通させた酸素・窒素混合雰囲気中、500℃で3時間の焼成処理を行った。次いでこの処理物を、タンマン炉を用い、アルゴン(Ar)雰囲気下2200℃で3時間の黒鉛化処理を行うことで炭素質被覆黒鉛粒子を得た。こうして得られた炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として用いた。
負極材料98%(w/w)と、結合剤としてカルボキシメチルセルロース1%(w/w)およびスチレンブタジエンゴム1%(w/w)とを水に入れ、攪拌して負極合剤ペーストを調製した。
前記負極合剤ペーストを銅箔に均一な厚さで塗布し、真空中90℃で分散媒の水を蒸発させて乾燥し、ハンドプレスによって加圧して、負極合剤層を形成した。銅箔および負極合剤層を直径15.5mmの円柱状に打ち抜いて、集電体と、集電体に密着した負極合剤とからなる作用電極(負極)を作製した。
リチウム金属箔をニッケルネットに押付け、直径15.5mmの円形状に打抜いて、ニッケルネットからなる集電体と、この集電体に密着したリチウム金属箔(厚み0.5mm)からなる対極(正極)を作製した。
エチレンカーボネート33%(v/v)−メチルエチルカーボネート67%(v/v)の混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lとなる濃度で溶解させ、非水電解液を調製した。得られた非水電解液をポリプロピレン多孔質体(厚み20μm)に含浸させ、電解液が含浸したセパレータを作製した。
評価電池として図1に示すボタン型二次電池を作製した。
外装カップ1と外装缶3は、その周縁部において絶縁ガスケット6を介在させ、両周縁部をかしめて密閉した。その内部に外装缶3の内面から順に、ニッケルネットからなる集電体7a、リチウム箔よりなる円筒状の対極(正極)4、電解液が含浸されたセパレータ5、負極材料が付着した銅箔からなる作用電極(負極)2、集電体7bが積層された電池系である。
評価電池は電解液を含浸させたセパレータ5を集電体7bに密着した作用電極(負極)2と、集電体7aに密着した対極(正極)4との間に挟んで積層した後、集電体7bを外装カップ1内に、集電体7aを外装缶3内に収容して、外装カップ1と外装缶3とを合わせ、さらに、外装カップ1と外装缶3との周縁部に絶縁ガスケット6を介在させ、両周縁部をかしめて密閉して作製した。
6.電池性能の評価
充放電試験により、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C放電率)は以下の方法により測定した。結果を表1に示した。
(充放電試験)
回路電圧が1mVに達するまで0.9mAの定電流充電を行った後、回路電圧が1mVに達した時点で定電圧充電に切替え、さらに電流値が20μAになるその間の通電量から充電容量(単位:mAh/g)を求めた。その後、10分間休止した。
次に、0.9mAの電流値で、回路電圧が1.5Vに達するまで定電流放電を行い、この間の通電量から放電容量(単位:mAh/g)を求めた。これを第1サイクルとした。
次いで充電電流を1C、放電電流を2Cとして、第1サイクルと同様に充放電を行った。
ここで、Cは電池の容量を基準にした相対的な電流の単位であり、1Cは電池の容量(mAh)を1時間(hr)で充電または放電する電流の量を表す。1C、2Cの電流値は、第1サイクルの放電容量と負極の活物質質量から計算した。
初回充放電効率は次式(1)から計算した。
初回充放電効率(%)=100×((第1サイクルの充電容量―第1サイクルの放電容量)/第1サイクルの放電容量)・・・(1)
また、1C充電率は次式(2)から計算した。
1C充電率(%)=100×(1C電流値におけるCC(constant current)部分の充電容量/第1サイクルの放電容量)・・・(2)
また、2C放電率は次式(3)から計算した。
2C放電率(%)=100×(2C電流値における放電容量/第1サイクルの放電容量)・・・(3)
なお、充放電試験では、リチウムイオンを負極材料に吸蔵する過程を充電、負極材料からリチウムイオンが脱離する過程を放電とした。
黒鉛化処理の際の温度を2500℃(実施例2)または2800℃(実施例3)に変更した点を除いて、実施例1と同様にして、炭素質被覆黒鉛粒子を製造した。
製造した炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として用いて、実施例1と同様に、評価電池を作製し、充放電試験を行い、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C放電率)を評価した。電池特性の評価結果を表1に示す。
焼成処理の際の雰囲気中酸素濃度を2%(v/v)に変更した点を除いて、実施例1と同様にして、炭素質被覆黒鉛粒子を製造した。
製造した炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として用いて、実施例1と同様に、評価電池を作製し、充放電試験を行い、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C放電率)を評価した。電池特性の評価結果を表1に示す。
焼成処理の際の温度を350℃(実施例5)または650℃(実施例6)に変更した点を除いて、実施例1と同様にして、炭素質被覆黒鉛粒子を製造した。
製造した炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として用いて、実施例1と同様に、評価電池を作製し、充放電試験を行い、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C放電率)を評価した。電池特性の評価結果を表1に示す。
焼成処理の際の雰囲気中酸素濃度を0%(v/v)(比較例1)または20%(v/v)(比較例4)とした点を除いて、実施例2と同様にして、炭素質被覆黒鉛粒子を製造した。
製造した炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として用いて、実施例1と同様に、評価電池を作製し、充放電試験を行い、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C放電率)を評価した。電池特性の評価結果を表1に示す。
黒鉛化処理の際の温度を2000℃(比較例2)または3000℃(比較例3)に変更した点を除いて、実施例1と同様にして、炭素質被覆黒鉛粒子を製造した。
製造した炭素質被覆黒鉛粒子を負極材料として用いて、実施例1と同様に、評価電池を作製し、充放電試験を行い、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C放電率)を評価した。電池特性の評価結果を表1に示す。
実施例1〜6の炭素質被覆黒鉛粒子を負極用黒鉛材料として用いたリチウムイオン二次電池は、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C充電率)のすべてが優れ、バランスの良い電池特性を示した(表1参照)。
比較例1は焼成処理を非酸化性雰囲気で実施した。そのため、比較例1の炭素質被覆黒鉛粒子を負極用黒鉛材料として用いたリチウムイオン二次電池は、実施例1〜6のリチウムイオン二次電池に比べ、高速充放電特性(1C充電率、2C充電率)が劣る。
比較例2は黒鉛化処理の際の温度を2000℃と低く設定した。そのため、比較例2の炭素質被覆黒鉛粒子を負極用黒鉛材料として用いたリチウムイオン二次電池は、実施例1〜6のリチウムイオン二次電池に比べ、放電容量および高速充放電特性(1C充電率、2C充電率)がともに劣る(表1参照)。
比較例3は黒鉛化処理の際の温度を3000℃と高く設定した。そのため、比較例3の炭素質被覆黒鉛粒子を負極用黒鉛材料として用いたリチウムイオン二次電池は、実施例1〜6のリチウムイオン二次電池に比べ、高速充放電特性(1C充電率、2C充電率)が劣る(表1参照)。
比較例4は焼成処理を酸化性雰囲気で実施した。そのため、比較例4の炭素質被覆黒鉛粒子を負極用黒鉛材料として用いたリチウムイオン二次電池は、実施例1〜6のリチウムイオン二次電池に比べ、放電容量、初回充放電効率および高速充放電特性(1C充電率、2C充電率)が劣る(表1参照)。
2 作用電極(負極)
3 外装缶
4 対極(正極)
5 電解質溶液含浸セパレータ
6 絶縁ガスケット
7a,7b 集電体
Claims (2)
- 球状または楕円体状の黒鉛粒子と炭素質前駆体とを混合する混合工程と、前記混合工程で得られた混合物を、酸素濃度0.1〜5%(v/v)、300℃以上700℃未満の温度で加熱する焼成工程と、前記焼成工程で得られた焼成物を非酸化性雰囲気中、2000℃超2800℃以下の温度で加熱する黒鉛化工程とを備える炭素質被覆黒鉛粒子の製造方法。
- 球状または楕円体状の黒鉛粒子と炭素質前駆体とを混合する混合工程と、前記混合工程で得られた混合物を、酸素濃度0.1〜5%(v/v)、300℃以上700℃未満の温度で加熱する焼成工程と、前記焼成工程で得られた焼成物を非酸化性雰囲気中、2000℃超2800℃以下の温度で加熱する黒鉛化工程とを備えるリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法。
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