JP6286767B2 - 非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機 - Google Patents

非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP6286767B2
JP6286767B2 JP2013173902A JP2013173902A JP6286767B2 JP 6286767 B2 JP6286767 B2 JP 6286767B2 JP 2013173902 A JP2013173902 A JP 2013173902A JP 2013173902 A JP2013173902 A JP 2013173902A JP 6286767 B2 JP6286767 B2 JP 6286767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
electric field
electrode
charge carrier
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013173902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015035938A (ja
Inventor
酒井 捷夫
捷夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013173902A priority Critical patent/JP6286767B2/ja
Publication of JP2015035938A publication Critical patent/JP2015035938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6286767B2 publication Critical patent/JP6286767B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Description

本発明は、新たに確認された、静電気力、すなわち、非対称静電気力を使用する静電発電機の構造に関するものである。
本出願人は先に、本出願人により新たに見い出された静電気力(非対称静電気力)を使用する新方式の静電発電機器の出願(特許文献[1][2][3][4][5])を行った。
非対称静電力とは、非対称形状の帯電導体に作用する静電力の強さが、電界の方向が反転した時大きく変わる現象である。
また、新方式の静電発電機と言っても、その基本原理は従来の静電発電機(例えば、バンデグラーフ型)と同じで、低電位(0V)で電荷(例えば、マイナス電荷を有する電子)を電荷搬送体に乗せ、それに作用する静電気力に逆らって、該電荷搬送体を高電位(例えば−1000V)まで搬送し、そこで搬送してきた電荷を下ろすだけである。両者の違いは、その搬送力にあり、従来型は、機械力を使用するのに対して、新方式では、非対称静電力を利用する。(以下、新方式静電発電機を電界駆動型静電発電機と呼ぶ。)
以下、特許文献[4]の図17、図18及び図19により、非対称静電力の効果、電界駆動型静電発電機の原理とその構造を説明する。なお、特許文献[2],[3]にも同一の図と同様の説明が記載されている。
特許文献[1] 特開2008−005690
特許特許[2] 特開2009−232667
特許文献[3] 特開2010−098925
特許文献[4] 特開2012−039842
特許文献[5] 特開2012−070607
図17において、記号1はエレクトレットを、記号2は電荷注入電極を、記号3は電荷搬送体を、記号4は電荷回収電極を、記号20は電極2,4及びエレクトレット1の絶縁性支持体を示している。エレクトレット1の幅は、100μmで、注入電極2の幅も100μmで、、回収電極4の幅は160μmである。注入電極2とエレクトレット1、及びエレクトレット1と回収電極4の間隔はそれぞれ320μmである。上下の支持体の間隔は200μmである。
エレクトレット1の電位は、+320Vで、注入電極2は接地されていて、回収電極4の電位は、例えば−35Vである。この結果、エレクトレット1と注入電極2の間には左向きの電界が形成される。その強度は約1.0E+6[V/m]である。以下、順電界と呼ぶ。一方、エレクトレット1と回収電界4の間には右向きの電界が形成される。その強度も約1.0E+6[V/m]である。
以下、逆電界と呼ぶ。
電荷搬送体3は、図の様に左側が開い箱型で、電界の方向に対して左右非対称形である。軽い導体、例えばアルミで形成されていて、図示しない支持体に支持されている。その幅は80μmで、高さと奥行きは160μm、板厚は20μmである。そして、電気的にフロートである。該電荷搬送体3は、次に述べる非対称静電力で駆動されて、左から右に、注入電極対2、エレクトレット対1、回収電極対4を通り抜ける。
電荷搬送体3が、注入電極対2を抜ける時、図示しない接地導線が接触して、静電誘導で、約−0.3pCの電荷が注入される。この結果は、軸対象2次元差分法でシミュレーションして求めた。該非対称形帯電導体(電荷搬送体3)が注入電極対2からエレクトレット対1を通り回収電極対4に至る間に、電界から受ける静電力を同様にシミュレーションで求めた。なお、回収電協の電位は0Vとした。その結果を図18に示す。
図18より、該電荷搬送体3が受ける静電力の強さは、順電界(注入電極2とエレクトレット1間)では、約8.0E−8[N]と大きく、逆電界(エレクトレット1と回収電極4)では、約3.0E−8[N]と半分以下になることが分かる。このように、電界の方向が反転したとき、作用する静電力の強さが大きく変わる現象を、特に、非対称静電力(現象)と呼ぶ。この現象は、帯電した導体の形状が、電界の方向で非対称の場合にのみ見られる特異な現象である。
電界駆動型静電発電機では、この順電界と逆電界の静電力の差を、電荷搬送体3の駆動力として使用する。すなわち、順電界中で、強い静電力で、電荷搬送体3を加速運動させ、逆電界に入り減速運動になっても、弱い静電力なので、十分な速度を残して、回収電極4に到達させるのである。この速度は、電荷搬送体3が、注入電極を抜けた時の速度よりかなり速い。しかしながら、加速器ではないので、速度を速める必要はない。そこで、この速度差に基づく運動エネルギーの差を使って(分配して)、電荷搬送体3を機械的に搬送すると同時に、その帯電電荷を電気的により高い電位まで搬送する。これが、電界駆動型静電発電機の原理である。
なお、電荷搬送体3によって、接地電位V2の注入電極2より、高電位V4の回収電極4に搬送された電荷Qの大部分(例えば、その97%)は、電荷搬送体3が、回収電極4と電気的に接続されることで、回収電極に移行する。すなわち、回収される。この時の発電量Wは、
W=0.97Qx(V4−V2)
となる。
搬送した電荷の大部分を、回収電極4に放出した電荷搬送体3は、回収電極4を抜けてさらに右方向に移動し、次の注入電極2に入る。そして、同様に非対称静電力により電界駆動型発電を行う。
該電界発電工程をエンドレスに、スムーズに行うために、図19の構造が提案されている。図19において、記号10は。電荷搬送体円板で、記号11と12は、上下固定電極円板である。その中間に、電荷搬送体円板10が、回転自在にセットされている。上下の固定電極円板11、12には、図の様に、注入電極2、エレクトレット1、回収電極4が、上下同じ位置に、放射状に多数配置されている。また、電荷搬送体円板10には、箱型、樋型等の非対称形状の電荷搬送体3が、放射状に多数配置されている。電荷搬送体円板10が、等速度で回転することで、上記の様に、電界移動型発電がスムーズに、エンドレスに行われる。以下この構造を回転型と呼ぶ。
なお、この構成では、ひとつのエレクトレット1が構成する電界を、多数の電荷搬送体3が次々に通り抜けていく。このとき、エレクトレット1の構成する電界のエネルギーがそこに静止して蓄えられていれば、電荷搬送体3に静電力を働かせてこれを移動させることで、そのエネルギーは次々に消費され、すぐに枯渇する。すなわち、発電は止まる。しかしながら、幸いなことに、電界のエネルギーは静止して蓄えられているのではなく、その空間を光速度で移動しているので、その心配は不要である。なお、電子が、その全周囲に、絶えることなく光子(電気エネルギー)を放射し続けていることは、量子電気力学に記載されている。
電界駆動型静電発電機の構造として、従来提案されている回転型は、機械的な動きに無理がなく大変よい構造である。しかしながら、その構造が占有する空間中、静電発電に使用される部分の割合はあまり高くない。すなわち、図19において、3枚の円板10、11、12の中心部分は、静電発電にはまったく寄与していないのである。なお、この図で見るとこの不寄与部分の面積はそれほど大きくないが、実際に設計してみると、中心部に近い方でも、注入電極2と、エレクトレット1、エレクトレット1と回収電極4の間隔はある程度空けなければならないため、不寄与部分の面積は大きくなる。また、回収電極4と、次の注入電極2との間も、必要ではあるが、発電には寄与していない。
上記した様に、回転型の構造では、空間の利用効率が高くない。そこで、本発明の目的は、電界駆動型静電発電機において、空間の利用効率の高い構造を提案することである。
上記目的は、回転型の構造に替えて、スイッチバック型の構造にすることで、容易に達成される。スイッチバック型とは、電荷搬送体3が、注入電極2からスタートし、エレクトレット1を抜けて、回収電極4に入り、搬送電荷を放出後、反転して、注入電極2に戻る構造である。
下記に示す実施例1の平面図(図2)から明らかなように、該装置の大部分の面積は、発電に寄与している。
本装置の、正面図、平面図、側面図を、図1、図2、図3に示す。図1は。上記した図17とまったく同じである。使用されている記号の意味も同じである。それらの、寸法もほとんど同じであるが、電荷搬送体3の奥行は、図3に示されるように、1.0mmに伸ばされている。回転型では、各電極とエレクトレットは放射状に配置されたが、スイッチバック型では、図2に示されるように、お互いに、平行に配置される、
この構造・配置で、上記参考特許文献と同様に、帯電した電荷搬送体3に作用する静電気力を2次元差分法でシミュレーションして求めた。注入電極2と回収電極4の電位は、上記と同様に接地したが、エレクトレットの電位は、少し高めて約390Vとした。この時の、エレクトレットの電荷密度は、0.2mC/mである。最初に、電荷搬送体3を注入電極2の出口に置いて接地し、注入電荷量Qを求めた。Q=−2.293E−12[C]であった。該電荷に作用する静電気力を、注入電極2の出口より、回収電極4の奥まで、20μmごとに求めた結果を、図4に示す。
参考特許文献の図18とほぼ同じパターンで、注入電極2とエレクトレット1間では強めの(約2μN)静電力が右方向に働き、エレクトレット1対間(順電界)で、ほぼゼロとなり、エレクトレット1と回収電極4間(逆電界)では、弱め(約1μN)の静電力が逆に左方向に働き、回収電極4対間に入ると、ゼロに近づく。順電界と逆電界において、静電力の絶対値に約2倍の差があるので、上記と同様に非対称静電力による静電発電が可能である。
それを確認するために、まず、該電荷搬送体の速度を計算した。該計算において、電荷搬送体の重さは、厚さ20μmの銅板と、厚さ120μmの低摩擦で硬いプラスチック板で、作製したと仮定しで、0.831E−6[kg]であった。動摩擦係数は、電荷搬送体の支持体と、注入電極2、エレクトレット1、回収電極4の支持板間に、スペーサを兼ねて、直径40μmのテフロン球を挟むことで、0.01とした。なお、内部を真空にすることで、空気抵抗はゼロとした。真空にすることで、さらに、銅の酸化を防ぎ、コロナ放電を防止する効果もある。
速度の計算結果を図5に示す。
図5で、該電荷搬送体が、800μm進んだ時、すなわち、その全体が、回収電極対4の奥まで入った時(その後端部が、60μm中に入った時)、非対称静電力の効果で、まだかなりの速度(0.0165m/s)が残っていることが分かる。この運動エネルギーは、1.075E−10[J]である。これを全て、発電に振り向けられればよいのだが、スイッチバック方式では、電荷搬送体を回収電極4から、注入電極2まで、動摩擦力に抗して戻すエネルギーが必要である。そのエネルギーは、動摩擦力X搬送距離で、0.654E−10[J]である。このエネルギーは、該電荷搬送体3の速度が、0.01255[m/s]の時に相当する。この復路用エネルギーを差し引くと発電に残されたエネルギーは、0.421E−10[J]である。
搬送された電荷量は、−2.293E−12[C]なので、このエネルギーで発電できる電位は、−18.4[V]である。なお、復路の速度計算を簡単にするため、回収電極4で、搬送された電荷が100%回収されると仮定したが、実際は97%である。
また、回収電極4の電位が、−18.4[V]の時、電荷搬送体3の最終速度(800μm到達時)は、0.01255[m/s]になり、図示しない右の壁と完全弾性衝突して、その速度は、左向きに反転し、−0.01255[m/s]になると仮定した。実際には、完全弾性衝突はないので、その分復路に振り向けるエネルギーを少し増やす必要がある。
初速度 −0.01255[m/s]で、左方向に向かった、該電荷搬送体3(ただし、電荷はゼロ)の各位置での速度を計算した結果を、図6に示す。図6から、元の位置(0μm)に戻った時、その速度はほぼゼロになっていることが分かる。この復路に要した時間は、0.119[s]である。なお、先の往路に要した時間は、0.038[s]であった。合わせて、1往復に要する時間は、0.157[s]である。この間に搬送された電荷は、−2.293E−12[C]なので、電流としては、−1.46E−11[A]になる。発電量(電流X電圧)は、4.24E−11[J]なので、電力は、2.70E−10[J/s=W]である。これは大きな電力とは言えないが、該方式は構造がシンプルで、小型、低コストの用途には適している。
実施例1では、電荷搬送体3をスイッチバックさせるためのエネルギーを、全て、非対称静電力で賄った。そのため、十分な電力が得られなかった。そこで、実施例2では、他の力も電荷搬送体3を搬送する力として使用することで、非対称静電力の搬送に向けられる割合を減らして、発電量を改善する。
具体的には、図7に示すように、電荷搬送体支持体31の左右にバネ33を配置する。左右のバネは、電荷搬送体3が、エレクトレット対1のセンターにあるとき、釣り合って、電荷搬送体3に力を及ぼさない。それより左にあるときは、左のバネ33は縮められて、右のバネ33は引き伸ばされて、それぞれ、電荷搬送体3を右に動かす力を与える。センターより、右にあるときは、同様に、左向きの力を与える。その力の大きさは、センターからの距離に比例する。その比例定数は、バネ定数と呼ばれる。
左右のバネ定数を、0.00094[N/m]とすると、全体では、0.00188[N/m]になる。この状態で、該電荷搬送体3の速度を計算した。なお、バネ33を加えただけで、他の条件は、すべて実施例1と同じである。その結果を図8に示す。図8より、該電荷搬送体3の最終速度は、0.0131[m/s]であることが分かる。この値は、実施例1よりも低い。しかしながら、この運動エネルギーを、電荷搬送体の復路に割く必要はないので、すべて静電発電に使用できる。その電位は、−31.2[V]で、実施例1の、−18.4[V]より70%も高い。
回収電極4の電位が、−31.2[V]であるとき、電荷搬送体3の最終速度はゼロになる。そこで、搬送してきた電荷を回収電極4に放出後、電荷搬送体3は、初速度ゼロで、バネ力で戻り始める。その速度を計算した結果を図9に示す。図9より、該電荷搬送体3は、ちょうどその速度がゼロになって元の位置、出発点に戻ることが分かる。この復路に要する時間は、0.0609[s]である。往路の時間は、0.0333[s]だったので、一往復に要する時間は、0.0942[s]になる。この結果、電流は、−2.43E−11[A]に、電力は、7.59E−10[W]になる。
バネ力の例を示したが、静電反発力や磁力も使える。電荷搬送体支持体31の先端と、それが接近する側壁34に、同極性のエレクトレットを形成しておけば、接近した時に、強い静電反反発力が働き、電荷搬送体3は、左に押し返される。同様に、同極性の磁石を置いておいてもよい。その他、いろいろの力を使うことができる。その一例として、糸の張力(元々は重力)を使ったベンチモデルの実験を実施例3として紹介する。
図10が、該ベンチモデルの平面図である。記号1が、エレクトレットに置き換えて、エレクトレットと同じ電位を印加する電界形成電極である。記号2、3、4は、上記と同じく、それぞれ、注入電極、電荷搬送体及び回収電極である。但し、電荷搬送体3は、電界形成電極1と平面的に同形であるため、その下に隠されて見えていない。それぞれの長さ(奥行き)は各50mmである。幅は、電界電極1と搬送体3が各10mm、回収電極4が25mmである。注入電極は板厚で0.2mmである。注入電極2と電界電極1の間隔は45mm、形成電極1と回収電極4の間隔は32mmである。新しい記号31は、電荷搬送体3の絶縁性支持体である。また、記号32は、それを吊り下げるための絶縁性生糸を通す孔である。
図11は正面図である。電荷搬送体3は、厚さ0.4mmの金メッキアルミ板で作られた、横向きT字形で、その高さ、幅とも10mmである。上下の電界電極1の間隔は、20mmなので、電荷搬送体3は、この間を、上下5mmずつ空けてほぼ平行に通過できる。記号35は、電荷搬送体支持体31を吊り下げる絶縁性の生糸で、長さは500mmである。
回収電極4は、横向きの樋形である。幅は25mm、高さは20mmである。注入電極は、高さ20mm、板厚0.2mmのアルミ平板である。
図12は側面図である。長さ50mmの電荷搬送体3を支持する絶縁性支持体31の長さは70mmで、吊り下げ糸間は約60mmである。このため、長さ50mmの固定された電界電極1に当たることなく通り抜けられる。
この構成で、まず、該電荷搬送体の各地点での速度をシミュレーションで求めた。なお、この時の電位は、注入電極2と回収電極4を0V、電界電極1を7000Vとした。注入電荷量は、−1.12E−9[C]であった。静電気力と糸の張力に加えて、実際の実験器なので、空気抵抗力も入れて計算した、この結果を図13に示す。図13より、回収電極4内に深く入った98.0mm地点で、まだ、0.038m/sの速度を残していることが分かる。この結果、約−380Vの発電が可能である。なお、この地点での電荷回収率は92%であった、
次に、この地点98.0mmよりの復路の速度をシミュレーションした。糸の張力、空気抵抗力に加えて残存電荷(8%)に作用する静電力も加えた。その結果を、図14に示す。図14より、初速度ゼロで戻り始めた電荷搬送体3が、0.1m/s強の速度を残して、注入電極2に当たることが分かる。
このシミュレーション結果を確認するために、実機で、電界電極1に7kVを印加して、電荷搬送体3の動きを動画撮影した。その結果、7kVでは、回収電極の奥までは入らないことが分かったので、電界電極1の電圧を9kVに上げたところ、電荷搬送体3は、回収電極4の奥まで入り、戻って、かなりの速度で、注入電極2に当たり、また、回収電極4に向かい、このスイッチバック、往復運動を、何かに引っかかって止まるまで、10回以上連続して続けた。この結果は、非対称静電力と他の力を組み合わせることで、連続的に、電荷搬送体3を、注入電極2と、回収電極4間で往復運動させられることを示している。
実施例1,2において、注入電極対2、エレクトレット対1、回収電極対4の一つの組み合わせ(以下一ユニットと呼ぶ)内に置かれる電荷搬送体3は1個のみであるが、複数置くことも可能である。例えば、図15の様に、3個の電荷搬送体3を、おのおの280μmづつ間を空けて配置すれば、それぞれの電荷搬送体3に作用する静電力は、ほとんど変わらない。但し、この場合、3個連結の電荷搬送体支持体は、左右で、それぞれ、約600μmもユニット外に飛び出してしまうので、全体の長さは2mm以上になってしまう。
そこで、図16に示すように、10mmの長さに、8ユニット(図では5ユニット)を配置し、その間に、24個(図では15個)の電荷搬送体3を、おのおの280μm空けて形成した長尺支持体31を置けば、左右600μmづつの飛び出しは変わらないので、24個でも10mmに収まる。
さらに、図16に示すように、注入電極対2、エレクトレット対1及び回収電極対4の長さを、10mmに伸ばし、その間に、前記長尺支持体31を8個(図では3個)連結して置けば、10mm四方に、192個の電荷搬送体3が入り、実施例2の場合、その出力(電力)は、0.146μWになる。なお、この場合、バネ33は個々の長尺支持体ごとに付ける必要はなく、192個の電荷搬送体3を載せた10mm角の大判支持体31の左右に2個づつ付ければよい。
本発明(スイッチバック型静電発電機)の正面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の平面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の側面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の電荷搬送体に働く静電力を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の電荷搬送体の往路の速度を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の電荷搬送体の復路の速度を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第二実施例の平面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第二実施例の電荷搬送体の往路の速度を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第二実施例の電荷搬送体の復路の速度を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第三実施例の平面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第三実施例の正面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第三実施例の側面図。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第三実施例の電荷搬送体の往路の速度を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第三実施例の電荷搬送体の復路の速度を示すグラフ。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第四実施例の平面図(電荷搬送体3個)。 本発明(スイッチバック型静電発電機)の第四実施例の平面図(電荷搬送体192個)。 特許文献[4]に記載された静電発電機の正面図。 特許文献[4]に記載された静電発電機の電荷搬送体に働く静電力を示すグラフ。 特許文献[4]に記載された回転型静電発電機の俯瞰図。
1: エレクトレット(電界形成電極)
2: 電荷注入電極(接地電極)
3: 電荷搬送体
4: 電荷回収電極
10: 回転型静電発電機の電荷搬送体円板。
11: 回転型静電発電機の上固定電極円板。
12: 回転型静電発電機の下固定電極円板。
20: 電極2,4及びエレクトレット1の絶縁性支持体。
31: 電荷搬送体の絶縁性支持体。
32: 電荷搬送体を空中に吊り下げるための絶縁性生糸を通す孔。
33: 電荷搬送体の絶縁性支持体にバネ力を加えるためのバネ。
34: バネの固定端を固着する側壁。
35: 電荷搬送体を空中に吊り下げるための絶縁性生糸。

Claims (5)

  1. 互いに平行な電荷注入電極、電界形成源(エレクトレット)、及び電荷回収電極をこの順に順方向に並べ、これらの間を非対称形状の導体で形成される電荷搬送体を移動させ、該電荷搬送体に電荷注入電極より静電誘導により電荷を注入し、非対称形状に起因して、該注入電荷に作用する静電力の大きさが、該電界形成源(エレクトレット)の前後で異なる非対称静電力(現象)を利用して、該電荷を注入電極よりも該電荷に対して電気的ポテンシャルの高い電荷回収電極まで搬送して、そこで該搬送電荷を回収する電界駆動型静電発電機において、
    前記電荷回収電極の順方向後段に、前記電荷搬送体が弾性衝突する壁体を設置し、前記搬送電荷の回収後において前記電荷搬送体に残存している運動エネルギーを利用して、該搬送電荷が回収された該電荷搬送体を前記壁体に弾性衝突させ、該電荷搬送体の移動方向を反転して逆方向へ移動させ、且つ初期位置(電荷注入電極)まで戻すことを特徴とするスイッチバック電界駆動型静電発電機。
  2. 請求項1において、前記電荷搬送体は、逆方向の一側が開いた箱型の非対称形状を有することを特徴とするスイッチバック電界駆動型静電発電機。
  3. 請求項2において、前記電荷搬送体は、少なくとも金属板と低摩擦で硬質のプラスチック板とからなることを特徴とするスイッチバック電界駆動型静電発電機。
  4. 請求項1乃至3において、前記電荷注入電極、電界形成源(エレクトレット)、及び電荷回収電極は平面状の支持板によって支持され、前記電荷搬送体は支持体を有し、且つ該支持板と該支持体との間において、これらの間隙を一定にするスペーサを兼ねた動摩擦低減部材を配置したことを特徴とするスイッチバック電界駆動型静電発電機。
  5. 請求項1乃至4において、前記電荷搬送体が搬送される前記電荷注入電極から前記電荷回収電極に至る経路を真空にしたことを特徴とするスイッチバック電界駆動型静電発電機。

JP2013173902A 2013-08-07 2013-08-07 非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機 Expired - Fee Related JP6286767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173902A JP6286767B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173902A JP6286767B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015035938A JP2015035938A (ja) 2015-02-19
JP6286767B2 true JP6286767B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=52544090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013173902A Expired - Fee Related JP6286767B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6286767B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110176872A (zh) * 2018-04-11 2019-08-27 北京纳米能源与系统研究所 纳米发电机系统及供电器件

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10122301B2 (en) 2015-08-19 2018-11-06 Lawrence Livermore National Security, Llc Pulsed start-up system for electrostatic generators
CN105429503B (zh) * 2015-12-28 2017-10-13 北京理工大学 一种基于驻极体的折叠式振动发电机及其发电方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232667A (ja) * 2008-03-22 2009-10-08 Toshio Sakai 垂直・水平電界中の樋型電極を使用する静電モータ・発電機
JP2010041813A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Sanyo Electric Co Ltd 発電装置
JP2010098925A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Toshio Sakai 非対称力を使う静電機器の構成およびその材料、ならびに製法。
US8653717B2 (en) * 2009-12-25 2014-02-18 Panasonic Corporation Vibration power generator, vibration power generating device, and electronic device and communication device having vibration power generating device mounted thereon
JP2012039842A (ja) * 2010-08-08 2012-02-23 Toshio Sakai A型電荷搬送体を使用する静電モータ・静電発電機
JP5304877B2 (ja) * 2011-03-09 2013-10-02 カシオ計算機株式会社 発電装置及び電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110176872A (zh) * 2018-04-11 2019-08-27 北京纳米能源与系统研究所 纳米发电机系统及供电器件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015035938A (ja) 2015-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230137951A1 (en) Offset Triggered Cantilever Actuated Generator
JP6286767B2 (ja) 非対称静電力を使うスイチバック型静電発電機
KR20160148755A (ko) 부유 진동자를 이용하는 마찰 대전/전자기 유도 혼성 발전기 및 그 동작 방법
WO2009070472A3 (en) Circular self-powered magnetic generator
US11496068B2 (en) Energy harvesting apparatus using triboelectrification
US9337752B2 (en) Interacting complex electric fields and static electric fields to effect motion
Buehler Exploratory research on the phenomenon of the movement of high voltage capacitors
CN103572240B (zh) 一种镀膜装置
CN106602925B (zh) 一种发电机
JP2019004549A (ja) 電界駆動型静電発電機
CN205792164U (zh) 跨磁隙发电机
JP2012039842A (ja) A型電荷搬送体を使用する静電モータ・静電発電機
US3390290A (en) Statorless homopolar motor or reaction torque generator
JP2012039842A6 (ja) ∧型電荷搬送体を使用する静電モータ・静電発電機
Cooray et al. Electromagnetic fields of a short electric dipole in free space–revisited
JP2016082856A (ja) 非対称静電力を使う静電応用機器の電極と電位発生源の構造
JP2020150780A (ja) 鏡像力で駆動する充電注入型の静電応用機器
CN114340128A (zh) 带有屏蔽电极的串联sdbd等离子体激励器
JP2015057033A (ja) 非対称静電力を使う静電気応用機器の非対称型導体の新形状
JP2002165468A (ja) 静電発電方法及び装置
JP2013165034A (ja) イオン発生装置
JP2010098925A (ja) 非対称力を使う静電機器の構成およびその材料、ならびに製法。
JP2006325394A (ja) 鏡像力を使う静電気応用機器
WO2001022565A1 (en) Electrostatic generating method
JP2003164168A (ja) 鏡像力を使う静電モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160722

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6286767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees