JP6288008B2 - 機器システム、情報処理装置、端末装置、および異常判別方法 - Google Patents

機器システム、情報処理装置、端末装置、および異常判別方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラントの作業員の作業を支援する機器システム、情報処理装置、端末装置、および異常判別方法に関する。
従来から、プラントや工場等(以下、これらを総称する場合には、単に「プラント」という)においては、複数のフィールド機器(測定器、操作器、表示器、報知器、その他の機器)と、これらの制御を行う制御装置とがネットワークを介して接続された分散制御システム(DCS:Distributed Control System)が構築されており、高度な自動操業が実現されている。このような分散制御システムでは、プロセス制御に必要となるプロセスデータが制御装置とフィールド機器との間で相互にやりとりされている。
また、近年においては、プラントの効率を最大限に高めるべく、上記の分散制御システムとともに、プラント資産管理(PAM:Plant Asset Management)システムが構築されることが多くなっている。このプラント資産管理システムは、プラントを構成する機器や装置等の保全を行い、設備を長期に亘って適切な状態で維持管理するシステムである。例えば、非特許文献1には、プラント資産管理システムの一例であるPRM(Plant Resource Manager)が開示されている。
また、プラントにおいて異常が発生した場合、プラントの作業員は、端末装置を用いてフィールド機器のパラメータ設定/調整/状態確認を行う。例えば、非特許文献2には、プラントの作業員によって使用される端末装置と、端末装置にインストールされるフィールド機器管理ツールが開示されている。
松本浩平,他1名,「統合機器管理ソフトウエアパッケージPRM R3.0」,横河技報,Vol.51,No.2,2007,P.41〜44 廣岡勲,他3名,「新時代のフィールド機器管理ツールFieldMate」,横河技報,Vol.51,No.2,2007,P.45〜48
プラントの作業員がフィールド機器の点検を行う際、プラントの作業員は五感を働かせてフィールド機器に異常が発生しているかどうかを判断する。例えば、プラントの作業員は、異常な動作音を聴覚で感知したり、配管の液漏れを視覚や嗅覚で感知したりして、フィールド機器に異常が発生しているかどうかを判断する。しかしながら、知識や経験の乏しい作業員の場合には、フィールド機器に発生している異常に気が付かない可能性があった。
そこで、本発明は、知識や経験の乏しいプラントの作業員であっても、機器に異常が発生しているかどうかを精度よく判別することができる機器システム、情報処理装置、端末装置、および異常判別方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の機器システムは、作業員によって使用される端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続された情報処理装置とを備える機器システムであって、前記端末装置は、プラントに設置された機器の周囲の状態を検出するセンサから検出結果を収集する収集部と、前記収集部によって収集された前記検出結果を前記情報処理装置へ送信する通信部と、を有し、前記情報処理装置は、前記センサの過去の検出結果と前記機器の異常の有無とが関連付けられた教師データを記憶する記憶部と、前記通信部から送信された前記検出結果と、前記記憶部に記憶された前記教師データとに基づき、前記機器の異常の有無を判別する解析部と、を有する。
本発明の請求項2に記載の機器システムは、請求項1において、前記情報処理装置が、前記解析部によって判別された前記機器の異常の有無を示すデータを前記端末装置に通知する通知部を更に有する。
本発明の請求項3に記載の機器システムは、請求項2において、前記端末装置が、前記通知部により通知された前記データに基づき、前記機器の異常の有無を表示する表示部を更に有する。
本発明の請求項4に記載の機器システムは、請求項3において、前記センサが、複数のセンサ部を備え、前記通信部が、前記機器によって得られたプロセスデータを受信し、前記表示部が、前記複数のセンサと前記プロセスデータのうちの少なくとも1つのチェック項目をプラントの作業員に選択させるためのチェック項目選択部を表示するとともに、前記機器の異常の有無の判断結果を前記プラントの作業員に選択させるための判断結果選択部とを表示する。
本発明の請求項5に記載の機器システムは、請求項4において、前記通信部が、前記チェック項目選択部を用いて選択されたチェック項目に関する前記センサの検出結果と、前記判断結果選択部を用いて選択された前記判断結果を前記情報処理装置に送信し、前記記憶部が、前記通信部によって送信された前記検出結果と前記判断結果とを関連付けて、前記教師データとして記憶する。
本発明の請求項6に記載の機器システムは、請求項3乃至5のいずれか一項において、前記表示部が、前記解析部に対して前記機器の異常の有無の判別を指示するための解析指示選択部を表示し、前記通信部が、前記解析指示選択部が選択されたことに応じて、前記センサの検出結果と解析指示とを前記情報処理装置に送信し、前記解析部が、前記通信部によって送信された前記解析指示に応じて、前記記憶部に記憶された前記教師データに基づいて前記機器の正常と異常の間の境界線を算出し、算出した前記境界線と前記通信部によって送信された前記検出結果に基づいて前記機器の異常の有無を判別する。
本発明の請求項7に記載の機器システムは、請求項1乃至6のいずれか一項において、前記解析部は、前記記憶部に記憶された前記教師データが所定数未満の場合は、前記機器の異常の有無を判別しない。
本発明の請求項8に記載の情報処理装置は、プラントに設置された機器の周囲の状態を検出するセンサの検出結果を収集する収集部と、前記センサの過去の検出結果と前記機器の異常の有無とが関連付けられた教師データを記憶する記憶部と、前記収集部によって収集された前記検出結果と、前記記憶部に記憶された前記教師データとに基づき、前記機器の異常の有無を判別する解析部と、を有する。
本発明の請求項9に記載の端末装置は、プラントに設置された機器の周囲の状態を検出する複数のセンサから検出結果を収集する収集部と、前記機器によって得られたプロセスデータを受信する通信部と、前記複数のセンサと前記プロセスデータのうちの少なくとも1つのチェック項目をプラントの作業員に選択させるためのチェック項目選択部を表示するとともに、前記機器の異常の有無の判断結果を前記プラントの作業員に選択させるための判断結果選択部とを表示する表示部と、を有する。
本発明の請求項10に記載の端末装置は、請求項9において、前記通信部が、前記チェック項目選択部を用いて選択されたチェック項目に関する前記センサの検出結果と、前記判断結果選択部を用いて選択された前記判断結果を情報処理装置に送信する。
本発明の請求項11に記載の異常判別方法は、プラントに設置された機器の周囲の状態を検出するセンサから、検出結果を収集する収集工程と、前記センサの過去の検出結果と前記機器の異常の有無とが関連付けられた教師データを記憶部から読み出す読出工程と、前記収集工程において収集された前記検出結果と、前記読出工程において読み出された前記教師データとに基づき、前記機器の異常の有無を判別する判別工程と、を有する。
本発明の機器システム、情報処理装置、端末装置、および異常判別方法によれば、知識や経験の乏しいプラントの作業員であっても、機器に異常が発生しているかどうかを精度よく判別することができる。
機器システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。 端末装置の要部構成とセンサの要部構成の一例を示すブロック図である。 機器管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 端末装置の表示部に表示された入力画面の一例を示す図である。 センサの検出値の分布と、正常/異常の判断結果の一例を示す図である。 端末装置の表示部に表示された解析結果表示画面の一例を示す図である。 端末装置によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。
以下、機器システム、情報処理装置、端末装置、および異常判別方法を、図面を参照して説明する。
図1は、機器システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるように、機器システム1は、端末装置10と、無線アクセスポイント20と、機器管理装置30と、制御装置40と、フィールド機器50および60と、情報処理装置70と、センサ80とを備える。
端末装置10と無線アクセスポイント20とは、無線ネットワークN1を介して接続される。また、無線アクセスポイント20および機器管理装置30は、イントラネットN2に接続されている。無線ネットワークN1は、無線アクセスポイント20によってプラントの現場に設置される無線のネットワークである。この無線ネットワークN1は、例えばWi−Fi(登録商標)、WiMAX(登録商標)、3G/LTE(登録商標)、ISA100.11a、およびWirelessHART(登録商標)等の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な無線ネットワークである。イントラネットN2は、例えばプラントの監視室内に敷設されたイーサネット(登録商標)等のネットワークである。
ここで、プラントとしては、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、上下水やダム等を管理制御するプラント等がある。
また、フィールド機器50および60は、例えば流量計や温度センサ等のセンサ機器、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等のアクチュエータ機器、その他のプラントの現場に設置される機器である。フィールド機器50および60は、制御装置40によって制御される機器である。制御装置40とフィールド機器50および60は、フィールドネットワークN3を介して接続されている。
図1においては、一例として、フィールド機器50を流量計、フィールド機器60をバルブ機器として示している。制御装置40は、流量計50によって測定されたパイプ内を流れる流体の流量に基づき、バルブ機器60の開閉動作を制御する。なお、フィールド機器50および60は、パイプやバルブ機器の振動をモニターする振動センサ、アクチュエータ機器から発する音をモニターする騒音センサであってもよい。
情報処理装置70はクラウドCLに設けられたクラウドサーバである。情報処理装置70は、イントラネットN2、無線アクセスポイント20、および無線ネットワークN1を介して端末装置10と通信する。情報処理装置70は、端末装置10からデータを収集して蓄積する機能や、端末装置10から収集したデータを解析する機能を有する。
センサ80は、プラントに設置されたフィールド機器の周囲の状態を検出する。プラントの作業員Wがフィールド機器の点検を行う際、プラントの作業員Wは、端末装置10とセンサ80とを点検対象のフィールド機器の地点まで持ち運ぶ。端末装置10とセンサ80とは、近距離無線ネットワークN4を介して接続される。近距離無線ネットワークN4は、例えばBluetooth(登録商標)等の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な無線ネットワークである。
プラントで異常が発生した場合、プラントの作業員Wは異常原因を調査する。端末装置10は、調査対象のフィールド機器の点検リストを表示する装置であり、プラントの作業員Wによって使用される。端末装置10は、例えばタブレット型のコンピュータ、ノート型のコンピュータ、およびスマートフォンである。しかし、点検リストの表示を行うために必要な機能を備えている端末装置であれば、任意の形態の端末装置を用いることができる。
図2は、端末装置の要部構成とセンサの要部構成の一例を示すブロック図である。図2に示されるように、センサ80は、複数のセンサ部(視覚センサ81、聴覚センサ82、臭覚センサ83、および触覚センサ84)と、送信部85とを備える。視覚センサ81は、例えば、フィールド機器の画像を撮影するためのカメラである。聴覚センサは、例えば、フィールド機器の周囲の音を検出するためのマイクである。臭覚センサは、例えば、フィールド機器の周囲の臭気を検出するためのセンサである。触覚センサは、例えば、外部から受ける圧力を検知するためのセンサである。送信部85は、視覚センサ81、聴覚センサ82、臭覚センサ83、および触覚センサ84の検出結果を、近距離無線ネットワークN4を介して端末装置10に送信する。
図2に示されるように、端末装置10は、入力部11と、表示部12と、収集部13と、通信部14とを備える。入力部11は、例えば、プラントの作業員Wからの入力を受け付けるタッチパッドである。プラントの作業員Wは、フィールド機器の点検を行う場合、入力部11を用いて点検リストの表示を指示する。また、詳細は後述するが、プラントの作業員Wは、点検時のチェック項目や異常の有無の判断結果を、入力部11を用いて入力する。
表示部12は、例えば、液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等である。表示部12は、フィールド機器の点検リスト、点検結果の入力画面、および異常の有無の解析結果等を表示する。収集部13は、センサ80の検出結果を、近距離無線ネットワークN4を介してセンサ80から収集する。
通信部14は、無線アクセスポイント20へ情報を送信する機能と、無線アクセスポイント20から情報を受信する機能とを備える。通信部14は、収集部13によって収集されたセンサ80の検出結果を、情報処理装置70へ送信する。
図3は、機器管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、機器管理装置30は、入力部31と、表示部32と、読出/書込部33と、通信部34と、記憶部35とを備える。入力部31は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。表示部32は、例えば液晶表示装置等のディスプレイである。
読出/書込部33は、記憶部35へ情報を書き込むとともに、記憶部35から情報を読み出す。通信部34は、イントラネットN2へ情報を送信する機能と、イントラネットN2から情報を受信する機能とを備える。記憶部35は、プラントに設置される複数のフィールド機器のデータを示すフィールド機器データを記憶している。フィールド機器データには、フィールド機器の種類、型番、および設置場所等のデータが含まれる。
図4は、制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。図4に示されるように、制御装置40は、通信部41と、読出/書込部42と、収集部43と、記憶部44とを備える。収集部43は、フィールドネットワークN3を介してフィールド機器50および60からプロセスデータ45を収集する。プロセスデータ45は、フィールド機器によって得られたデータ(例えば、圧力、温度、流量等の測定データ)である。読出/書込部42は、収集部43によって収集されたプロセスデータ45を記憶部44に書き込む。記憶部44は、複数のフィールド機器のそれぞれのプロセスデータを記憶している。通信部41は、イントラネットN2を介してプロセスデータ45を情報処理装置70に送信する。
図5は、情報処理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、情報処理装置70は、入力部71と、表示部72と、収集部73と、読出/書込部74と、解析部75と、通知部76と、記憶部77とを備える。入力部71は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。表示部72は、例えば液晶表示装置等のディスプレイである。
収集部73は、機器管理装置30からフィールド機器データを収集するとともに、制御装置40からプロセスデータを収集する。読出/書込部74は、収集部73によって収集されたフィールド機器データ36およびプロセスデータ45を記憶部77に書き込む。解析部75は、詳細は後述するが、センサ80の検出結果を解析してフィールド機器の異常の有無を判別する。通知部76は、解析部75の解析結果を端末装置10に通知する。
記憶部77は、点検作業情報77aと、引継ぎ情報77bと、危険情報77cと、対象機器データ77dと、関連機器データ77eと、対象機器のプロセスデータ77fと、関連機器のプロセスデータ77gと、過去の点検結果データ(教師データ)77hとを記憶する。
点検作業情報77aは、点検リスト、点検スケジュール、および作業手順等の情報である。引継ぎ情報77bは、プラントの作業員Wから他の作業員へ作業を引き継ぐ際に、プラントの作業員Wによって入力される情報である。危険情報77cは、プラントにおける、プラントの作業員Wが立ち入りできない危険なエリアを示す情報である。対象機器データ77dは、点検対象のフィールド機器(対象機器)のフィールド機器データ(種類および型番等)を示すデータである。関連機器データ77eは、対象機器に関連するフィールド機器(関連機器)のフィールド機器データ(種類および型番等)を示すデータである。
例えば、関連機器は、対象機器から所定距離以内に設置されたフィールド機器、対象機器とプロセス上の関連性のあるフィールド機器(例えば、対象機器と同じ配管に設置されているフィールド機器)、および対象機器と制御上の関連性のあるフィールド機器(例えば、流量計とバルブのように制御ループを構成して関連性のあるフィールド機器)である。対象機器において異常が発生した場合であっても、異常の根本的な原因は関連機器にある可能性があるため、プラントの作業員Wは対象機器のみならず関連機器についても点検する。
プロセスデータ77fは、制御装置40から収集された対象機器に対応するプロセスデータである。プロセスデータ77gは、制御装置40から収集された関連機器に対応するプロセスデータである。教師データ77hは、センサ80の過去の検出結果と、フィールド機器の異常の有無と、フィールド機器データ(フィールド機器の種類および型番等)とが関連付けられたデータである。
次に、フィールド機器の点検作業について説明する。情報処理装置70の読出/書込部74は、点検作業情報77aを記憶部77から読み出す。点検作業情報77aには、点検作業が行われるフィールド機器のリストを示す点検リストが含まれる。点検リストには、点検対象である対象機器を特定するデータや、対象機器に関連する関連機器を特定するデータが含まれる。
情報処理装置70の通知部76は、対象機器を特定するデータを機器管理装置30に通知する。機器管理装置30の読出/書込部33は、対象機器を特定するデータに基づき、記憶部35から対象機器のフィールド機器データ36を読み出す。機器管理装置30の通信部34は、対象機器のフィールド機器データ36を情報処理装置70に送信する。
情報処理装置70の収集部73は、機器管理装置30の通信部34によって送信された対象機器のフィールド機器データ36を収集する。情報処理装置70の読出/書込部74は、収集部73によって収集された対象機器のフィールド機器データ36を、対象機器データ77dとして記憶部77に記憶する。
また、情報処理装置70の通知部76は、対象機器を特定するデータを制御装置40に通知する。制御装置40の読出/書込部42は、記憶部44から対象機器のプロセスデータ45を読み出す。制御装置40の通信部41は、対象機器のプロセスデータ45を情報処理装置70に送信する。
情報処理装置70の収集部73は、制御装置40の通信部41によって送信された対象機器のプロセスデータ45を収集する。情報処理装置70の読出/書込部74は、収集部73によって収集された対象機器のプロセスデータ45を、対象機器のプロセスデータ77fとして記憶部77に記憶する。
一方、情報処理装置70の通知部76は、関連機器を特定するデータを機器管理装置30に通知する。機器管理装置30の読出/書込部33は、関連機器を特定するデータに基づき、記憶部35から関連機器のフィールド機器データ36を読み出す。機器管理装置30の通信部34は、関連機器のフィールド機器データ36を情報処理装置70に送信する。
情報処理装置70の収集部73は、機器管理装置30の通信部34によって送信された関連機器のフィールド機器データ36を収集する。情報処理装置70の読出/書込部74は、収集部73によって収集された関連機器のフィールド機器データ36を、関連機器データ77eとして記憶部77に記憶する。
また、情報処理装置70の通知部76は、関連機器を特定するデータを制御装置40に通知する。制御装置40の読出/書込部42は、記憶部44から関連機器のプロセスデータ45を読み出す。制御装置40の通信部41は、関連機器のプロセスデータ45を情報処理装置70に送信する。
情報処理装置70の収集部73は、制御装置40の通信部41によって送信された関連機器のプロセスデータ45を収集する。情報処理装置70の読出/書込部74は、収集部73によって収集された関連機器のプロセスデータ45を、関連機器のプロセスデータ77gとして記憶部77に記憶する。
情報処理装置70の通知部76は、記憶部77に記憶された点検作業情報77a、引継ぎ情報77b、および危険情報77cを端末装置10に送信する。これらの情報は、端末装置10の通信部14によって受信される。端末装置10の表示部12は、通信部14によって受信された点検作業情報77a、引継ぎ情報77b、および危険情報77cを表示する。
プラントの作業員Wは、危険情報77cを参照し、点検対象のフィールド機器が危険なエリア内にないことを確認した上で点検作業を開始する。プラントの作業員Wは、点検作業情報77aを確認することで、対象機器と関連機器、点検スケジュール、および作業手順を把握する。また、プラントの作業員Wは、引継ぎ情報77bを参照して点検作業に役立てる。
情報処理装置70の通知部76は、記憶部77に記憶された対象機器のプロセスデータ77fおよび関連機器のプロセスデータ77gを端末装置10に送信する。これらの情報は、端末装置10の通信部14によって受信される。端末装置10の表示部12は、通信部14によって受信された対象機器のプロセスデータ77fおよび関連機器のプロセスデータ77gを表示する。
プラントの作業員Wは、五感を働かせるとともに、表示部12に表示されたプロセスデータを参照することによって、フィールド機器に異常が発生しているかどうかを判断する。このとき、センサ80内の視覚センサ81、聴覚センサ82、臭覚センサ83、および触覚センサ84は、フィールド機器の周囲の状態を検出する。
図6は、端末装置の表示部に表示された入力画面の一例を示す図である。図6に示されるように、端末装置10の表示部12には、チェック項目選択キー(視覚センサ選択キー12a、聴覚センサ選択キー12b、臭覚センサ選択キー12c、触覚センサ選択キー12d、およびプロセスデータ選択キー12e)と、判断結果選択キー(OK選択キー12f、NG選択キー12g、および解析指示選択キー12h)が表示されている。プラントの作業員Wは、チェック項目選択キー12a〜12eの中の少なくとも1つを選択するとともに、判断結果選択キー12f〜12hの中の1つを選択する。
例えば、プラントの作業員Wは、フィールド機器から異音と臭気を感じた場合、聴覚センサ選択キー12bおよび臭覚センサ選択キー12cを選択する。また、プラントの作業員Wは、フィールド機器に異常が発生していないと判断した場合はOK選択キー12fを選択する。OK選択キー12fが選択された場合、端末装置10の通信部14は、選択されたチェック項目に関するセンサ80の検出結果と、判断結果(OK:正常)を示すデータとを情報処理装置70に送信する。
また、プラントの作業員Wは、フィールド機器に異常が発生していると判断した場合はNG選択キー12gを選択する。NG選択キー12gが選択された場合、端末装置10の通信部14は、選択されたチェック項目に関するセンサ80の検出結果と、判断結果(NG:異常)を示すデータとを情報処理装置70に送信する。
一方、情報処理装置70において、収集部73は、端末装置10から送信されたセンサ80の検出結果と判断結果を収集する。読出/書込部74は、収集部73によって収集されたセンサ80の検出結果と判断結果を、対象機器データ77dまたは関連機器データe(フィールド機器の種類および型番等)に関連付けて記憶部77に書き込む。記憶部77は、読出/書込部74によって書き込まれたデータを教師データ77hとして記憶する。
また、プラントの作業員Wは、異常かどうかの判断ができない場合、図6に示される解析指示選択キー12hを選択する。解析指示選択キー12hが選択された場合、端末装置10の通信部14は、センサ80の検出結果と解析指示とを情報処理装置70に送信する。
図7は、センサの検出値の分布と、正常/異常の判断結果の一例を示す図である。図7において、横軸は聴覚センサ値を示し、縦軸は臭覚センサ値を示す。また、黒い丸で示されたデータは、記憶部77に記憶された過去の点検結果データ(教師データ77h)である。なお、ここで表示されているデータは、点検対象のフィールド機器と同一機種のフィールド機器の教師データ77hである。図7において、今回のセンサ80の検出結果100と、過去に正常と判断されたデータ群101と、過去に異常と判断されたデータ群102と、正常と異常の間の境界線103とが示されている。
情報処理装置70の解析部75は、端末装置10からセンサ80の検出結果と解析指示とを受信したことに応じて、解析処理を行う。具体的に、解析部75は、対象機器データ77dまたは関連機器データ77e(フィールド機器の種類および型番)に基づき、現在点検されているフィールド機器と同一機種のフィールド機器の教師データ77hを読出/書込部74を用いて記憶部77から読み出す。そして、解析部75は、記憶部77から読み出した教師データ77hに基づき、サポートベクターマシンを用いて正常(OK)と異常(NG)の間の境界線103を算出する。
解析部75は、算出した境界線103と今回のセンサ80の検出結果100とに基づいて、フィールド機器の異常の有無を判別する。図7に示される例の場合、今回のセンサ80の検出結果100は境界線103の右上に位置するので、解析部75はフィールド機器に異常が発生していると判断する。
通知部76は、解析部75によって判別されたフィールド機器の異常の有無を示すデータを、端末装置10に通知する。また、通知部76は、図7に示される解析結果を表示するための画面データを端末装置10に通知する。
図8は、端末装置の表示部に表示された解析結果表示画面の一例を示す図である。図8に示されるように、表示部12は、通知部76により通知された異常の有無を示すデータに基づき、フィールド機器の異常の有無を示すメッセージ12iを表示する。また、表示部12は、通知部76により通知された画面データに基づき、画面12jを表示する。
これによって、知識や経験の乏しいプラントの作業員Wであっても、フィールド機器に異常が発生しているかどうかを精度よく判別することができる。もし、表示部12にフィールド機器の異常を示すメッセージが表示された場合、プラントの作業員Wは直ちにフィールド機器の交換または修理を業者に依頼する。これによって、プラントの安全性を確保することができる。
図9は、端末装置によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。端末装置10の収集部13は、センサ80から検出結果を収集する(ステップS10)。その後、表示部12は、図6に示される入力画面を表示する(ステップS11)。プラントの作業員Wは、チェック項目選択キー12a〜12eの中の少なくとも1つを選択するとともに、判断結果選択キー12f〜12hの中の1つを選択する。
プラントの作業員WによってOK選択キー12fが選択された場合(ステップS12:YES)、通信部14は、チェック項目選択キー12a〜12eを用いて選択されたチェック項目に関するセンサ80の検出結果と、判断結果(OK:正常)を示すデータとを情報処理装置70に送信し(ステップS13)、本フローチャートによる処理を終了する。プラントの作業員WによってOK選択キー12fが選択されていない場合(ステップS12:NO)、ステップS14の処理に進む。
プラントの作業員WによってNG選択キー12gが選択された場合(ステップS14:YES)、通信部14は、チェック項目選択キー12a〜12eを用いて選択されたチェック項目に関するセンサ80の検出結果と、判断結果(NG:異常)を示すデータとを情報処理装置70に送信し(ステップS15)、本フローチャートによる処理を終了する。プラントの作業員WによってNG選択キー12gが選択されていない場合(ステップS14:NO)、ステップS16の処理に進む。
ステップS16において、プラントの作業員Wによって解析指示選択キー12hが選択された場合(ステップS16:YES)、通信部14は、チェック項目選択キー12a〜12eを用いて選択されたチェック項目に関するセンサ80の検出結果と、解析指示を示すデータとを情報処理装置70に送信し(ステップS17)、ステップS18の処理に進む。プラントの作業員Wによって解析指示選択キー12hが選択されていない場合(ステップS16:NO)、ステップS12の処理に戻る。
ステップS18において、通信部14が情報処理装置70から解析結果を受信した場合(ステップS18:YES)、表示部12は図8に示される解析結果表示画面を表示し(ステップS19)、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、図9に示されるフローチャートを実行するためのプログラムは、例えばCD−ROM等の非一過性の記録媒体に記憶されてもよい。この記録媒体を用いれば、例えば端末装置10に上記プログラムをインストールすることができる。
図10は、情報処理装置によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。図9のステップS13およびS15で送信された検出結果と判断結果が情報処理装置70の収集部73によって受信された場合(ステップS20:YES)、読出/書込部74は、収集部73によって受信された検出結果と判断結果を、フィールド機器データ(対象機器データ77dまたは関連機器データ77e)に関連付けて記憶部77に書き込む。記憶部77は、読出/書込部74によって書き込まれたデータを教師データ77hとして記憶する(ステップS21)。一方、図9のステップS13およびS15で送信された検出結果と判断結果が収集部73によって受信されていない場合(ステップS20:NO)、ステップS22の処理に進む。
ステップS22において、図9のステップS17で送信された検出結果と解析指示が収集部73によって受信された場合(ステップS22:YES)、ステップS23の処理に進む。一方、図9のステップS17で送信された検出結果と解析指示が収集部73によって受信されていない場合(ステップS22:NO)、ステップS20の処理に戻る。
ステップS22において検出結果と解析指示が受信されると、図7を用いて説明したように、解析部75は、記憶部77に記憶された教師データ77hに基づき、サポートベクターマシンを用いて正常(OK)と異常(NG)の間の境界線103を算出する(ステップS23)。その後、解析部75は、算出した境界線103と今回のセンサ80の検出結果100とに基づいて、フィールド機器の異常の有無を判別する(ステップS24)。
通知部76は、解析部75によって判別されたフィールド機器の異常の有無を示すデータと、図8の画面12jを表示するための画面データを、解析結果として端末装置10に通知し(ステップS25)、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、図10に示されるフローチャートを実行するためのプログラムは、例えばCD−ROM等の非一過性の記録媒体に記憶されてもよい。この記録媒体を用いれば、例えば情報処理装置70に上記プログラムをインストールすることができる。
本実施形態においては、解析部75は、現在点検されているフィールド機器と同一機種のフィールド機器の教師データ77hに基づいて境界線103を算出することとしたが、これに限られない。例えば、解析部75は、現在点検されているフィールド機器と類似の機種のフィールド機器の教師データ77hに基づいて境界線103を算出してもよい。解析部75は、類似の機種かどうかを対象機器データ77dまたは関連機器データ77e(フィールド機器の種類および型番)に基づいて判断すればよい。
また、本実施形態において、センサ80はプラントの作業員Wによって持ち運ばれることとしたが、フィールド機器が設置されている現場に設置されていてもよい。なお、センサ80の全部または一部は、端末装置10に備え付けられていてもよい。
また、本実施形態において、解析部75は、記憶部77に記憶された教師データ77hが所定数未満の場合は、フィールド機器の異常の有無を判別しないようにしてもよい。この所定数は、情報処理装置70の入力部71を用いてプラントの運転員によって予め設定されてもよい。これによって、教師データが少ないことに起因する解析部75による誤判定を抑制することができる。
また、本実施形態は、プラントの作業員Wの教育に役立てることもできる。例えば、プラントの作業員Wの判断結果と、解析部75の解析結果とを比較することで、プラントの作業員Wの異常の判断スキルを向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の機器システム1は、プラントの作業員Wによって使用される端末装置10と、端末装置10とネットワークを介して接続可能な情報処理装置70とを備える。端末装置10は、プラントに設置されたフィールド機器の周囲の状態を検出するセンサ80から検出結果を収集する収集部13と、収集部13によって収集された検出結果を情報処理装置70へ送信する通信部14とを有する。
また、情報処理装置70は、センサ80の過去の検出結果とフィールド機器の異常の有無とが関連付けられた教師データ77hを記憶する記憶部77と、通信部14から送信された検出結果と、記憶部77に記憶された教師データ77hとに基づき、フィールド機器の異常の有無を判別する解析部75とを有する。
これによって、知識や経験の乏しいプラントの作業員であっても、機器に異常が発生しているかどうかを精度よく判別することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 機器システム、10 端末装置、11 入力部、12 表示部、12a〜12e チェック項目選択キー、12f〜12h 判断結果選択キー、13 収集部、14 通信部、30 機器管理装置、40 制御装置、50 フィールド機器、60 フィールド機器、70 情報処理装置、71 入力部、72 表示部、73 収集部、74 読出/書込部、75 解析部、76 通知部、77 記憶部、77h 教師データ

Claims (11)

  1. 作業員によって使用される端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して接続可能な情報処理装置とを備える機器システムであって、
    前記端末装置は、
    プラントに設置された機器の周囲の状態を検出するセンサから検出結果を収集する収集部と、
    前記収集部によって収集された前記検出結果を前記情報処理装置へ送信する通信部と、を有し、
    前記情報処理装置は、
    過去の作業時に得られた、前記センサ検出結果と作業員による前記機器異常の有無の判断結果とが、前記機器の機器データに関連付けられた教師データを記憶する記憶部と、
    前記通信部から送信された前記検出結果と、前記記憶部に記憶された前記教師データとに基づき、前記機器の異常の有無を判別する解析部と、を有する、
    機器システム。
  2. 前記情報処理装置は、前記解析部によって判別された前記機器の異常の有無を示すデータを前記端末装置に通知する通知部を更に有する、
    請求項1記載の機器システム。
  3. 前記端末装置は、前記通知部により通知された前記データに基づき、前記機器の異常の有無を表示する表示部を更に有する、
    請求項2記載の機器システム。
  4. 前記センサは、複数のセンサ部を備え、
    前記通信部は、前記機器によって得られたプロセスデータを受信し、
    前記表示部は、前記複数のセンサと前記プロセスデータのうちの少なくとも1つのチェック項目をプラントの作業員に選択させるためのチェック項目選択部を表示するとともに、前記機器の異常の有無の判断結果を前記プラントの作業員に選択させるための判断結果選択部とを表示する、
    請求項3記載の機器システム。
  5. 前記通信部は、前記チェック項目選択部を用いて選択されたチェック項目に関する前記センサの検出結果と、前記判断結果選択部を用いて選択された前記判断結果を前記情報処理装置に送信し、
    前記記憶部は、前記通信部によって送信された前記検出結果と前記判断結果とを関連付けて、前記教師データとして記憶する、
    請求項4記載の機器システム。
  6. 前記表示部は、前記解析部に対して前記機器の異常の有無の判別を指示するための解析指示選択部を表示し、
    前記通信部は、前記解析指示選択部が選択されたことに応じて、前記センサの検出結果と解析指示とを前記情報処理装置に送信し、
    前記解析部は、前記通信部によって送信された前記解析指示に応じて、前記記憶部に記憶された前記教師データに基づいて前記機器の正常と異常の間の境界線を算出し、算出した前記境界線と前記通信部によって送信された前記検出結果に基づいて前記機器の異常の有無を判別する
    請求項3乃至5のいずれか一項に記載の機器システム。
  7. 前記解析部は、前記記憶部に記憶された前記教師データが所定数未満の場合は、前記機器の異常の有無を判別しない、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の機器システム。
  8. プラントに設置された機器の周囲の状態を検出するセンサの検出結果を収集する収集部と、
    過去の作業時に得られた、前記センサ検出結果と作業員による前記機器異常の有無の判断結果とが、前記機器の機器データに関連付けられた教師データを記憶する記憶部と、
    前記収集部によって収集された前記検出結果と、前記記憶部に記憶された前記教師データとに基づき、前記機器の異常の有無を判別する解析部と、
    を有する情報処理装置。
  9. プラントに設置された機器の周囲の状態を検出する複数のセンサから検出結果を収集する収集部と、
    前記機器によって得られたプロセスデータを受信する通信部と、
    前記複数のセンサと前記プロセスデータのうちの少なくとも1つのチェック項目をプラントの作業員に選択させるためのチェック項目選択部を表示するとともに、前記機器の異常の有無の判断結果を前記プラントの作業員に選択させるための判断結果選択部とを表示する表示部と、
    を有する端末装置。
  10. 前記通信部は、前記チェック項目選択部を用いて選択されたチェック項目に関する前記センサの検出結果と、前記判断結果選択部を用いて選択された前記判断結果を情報処理装置に送信する、
    請求項9記載の端末装置。
  11. プラントに設置された機器の周囲の状態を検出するセンサから、検出結果を収集する収集工程と、
    過去の作業時に得られた、前記センサ検出結果と作業員による前記機器異常の有無の判断結果とが、前記機器の機器データに関連付けられた教師データを記憶部から読み出す読出工程と、
    前記収集工程において収集された前記検出結果と、前記読出工程において読み出された前記教師データとに基づき、前記機器の異常の有無を判別する判別工程と、
    を有する異常判別方法。
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