JP6292858B2 - リチウムイオン二次電池電極用組成物 - Google Patents
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Description
さらに、電解液で膨潤した状態でも弾性率が高いため、活物質粒子が充放電により膨張、収縮したときに、電極層全体の変形を小さくすることが出来、活物質同士の接触及び活物質と集電体との接触状態を良好に保つことが出来るので、初期充放電効率及び充放電サイクル特性を向上させることが出来るという効果を有する。
また、リチウムイオン二次電池電極用組成物が溶媒を含み、溶媒として水の含有量が特定少量、実質的に水を含まないことで、高効率で電池を製造することが可能となる。
本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物に用いるバインダーは、電極の活物質同士、及び、活物質と集電体とを接着する接着剤である。かかるバインダーを用いて得られる電極において、バインダーは炭酸エステル系電解液と接触する環境に長期間晒される。
本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物に用いるバインダーは、エステル系電解液に対して、溶出度と膨潤性が低く、電解液で膨潤した状態でも高い弾性率を保ち、活物質粒子が充放電により膨張、収縮したときに、電極層全体の変形を小さくすることが出来、活物質同士の接触及び活物質と集電体との接触状態を良好に保つことが出来るので、初期充放電効率及び充放電サイクル特性を向上させることが出来るという効果を有する。
本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物のバインダーには、アセタール構造単位含有量が特定少量のポリビニルアセタール系樹脂(A)を用いる。以下、ポリビニルアセタール系樹脂(A)について説明する。
R1はアルデヒド化合物に由来する官能基であるため、用いるアルデヒド化合物を選定することでR1を調整することが可能である。かかるアルデヒド化合物としては、ホルムアルデヒド(R1が水素)、アセトアルデヒド(R1が炭素数1のアルキル基)、ブチルアルデヒド(R1が炭素数3のアルキル基)、ペンチルアルデヒド(R1が炭素数4のアルキル基)、デカンアルデヒド(R1が炭素数9のアルキル基)が挙げられる。R1は1種でも良いし、2種以上を併用してもよい。すなわち、アルデヒド化合物は1種でもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリビニルアセタール系樹脂(A)における構造単位(2)に係るアセタール化度は0.1モル%以上10モル%未満である。好ましくは1モル%以上〜10モル%未満であり、特に好ましくは3〜5モル%である。かかるアセタール化度が高すぎる場合、電解液への溶出度および膨潤度が増大する傾向があり、低すぎる場合、本発明の効果が得られにくくなる傾向がある。
エチレン性不飽和結合を含む官能基におけるエチレン性不飽和結合の数は、通常1〜5であり、好ましくは1〜3である。このとき、芳香族化合物の芳香族性を構成するエチレン性不飽和結合は架橋能を有さないため、「エチレン性不飽和結合」に含まない。
なお、エチレン性不飽和結合を含む官能基はカルボニル基、アミド結合等、エチレン性不飽和結合以外の不飽和結合を有することも可能である。
かかるR2の炭素数は通常3〜20であり、好ましくは3〜15であり、特に好ましくは3〜10である。
ポリビニルアセタール系樹脂(A)におけるビニルエステル由来の構造単位は通常0〜5モル%である。好ましくは0〜3モル%であり、特に好ましくは0〜1モル%である。多すぎる場合電解液に溶出しやすくなり目的とする効果が得られにくい傾向がある。
なお、通常ポリビニルアルコール系樹脂を含む水溶液を調整するにあたり、液を加温溶解することが好ましいが、上記I)〜III)においては特記しない限り、加温溶解後常温に冷却した水溶液を意味する。
これら上記構造単位(2){および所望により(3)}となるアルデヒド化合物は、通常、上記a)およびb)におけるアルデヒド化合物配合時に、共に一括して配合する。必要に応じて、一方を冷却前に配合しておき、一方を冷却後に配合することも可能である。好ましくは、ポリビニルアルコール系樹脂を水に溶解し水溶液を調製し、これを5〜50℃まで冷却し、ここに記構造単位(2){および所望により(3)}となるアルデヒド化合物を配合し、次いで酸を配合することにより反応を開始するアセタール化法、である。
アセタール化反応後に得られる粉末状の反応生成物を濾過し、アルカリ水溶液で中和した後、水洗、乾燥することにより、目的とするポリビニルアセタール系樹脂(A)が得られる。
本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物は、溶媒(B)を含む。かかる溶媒(B)は、上記ポリビニルアセタール系樹脂(A)を溶解するものである。さらに、かかる溶媒(B)における水の含有量が特定少量、あるいは実質的に水を含まないものである。本発明の本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物における溶媒(B)中の水含有量は、20重量%未満であり、好ましくは10重量%未満であり、特に好ましくは5〜0重量%である。溶媒(B)が多量に水を含む場合、上記ポリビニルアセタール系樹脂(A)を完全に溶解し難くなる傾向がある。
溶媒(B)が上記のように水の含有量が特定少量、あるいは実質的に水を含まないことで、後述するように電極集電体に本発明の組成物を塗布後、乾燥させるときに、上記例示の溶媒を用いたときよりも多大なエネルギーを必要とするため経済的に不利となる傾向がある。好ましくは、溶媒(B)が実質的に水を含まないものである。
本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物は、活物質を含む。
かかる活物質は、リチウムイオン二次電池電極に用いられる、公知一般の活物資を用いることが可能である。
正極用活物質としては、例えば、オリビン型リン酸鉄リチウム、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、三元系ニッケルコバルトマンガン酸リチウム、リチウムニッケルコバルトアルミニウム複合酸化物等を用いることができる。
負極用活物質としては、炭素材料が好ましい。炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛等の黒鉛系炭素材料(黒鉛)、カーボンブラック、活性炭、カーボンファイバー、コークス、ソフトカーボン、ハードカーボン等が挙げられる。特に、リチウム含有金属複合酸化物、炭素粉末、珪素粉末、錫粉末、またはこれらの混合物を用いる場合、本発明の効果が有効に発揮されるため好ましい。スラリー中の活物質の含有量は、10〜95重量%、20〜80重量%、好ましくは35〜65重量%である。
本発明の電極用組成物には、上記活物質、バインダーの他、その他の一般的に電極用組成物に含まれるような公知の配合剤を含んでもよい。例えば、導電助剤、難燃助剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤、密着性付与剤等が挙げられる。特に導電助剤とは、導電性を向上させるために配合される配合物をいう。導電助剤としては、黒鉛、アセチレンブラックなどのカーボン粉末や、気相成長炭素繊維(VGCF)などの種々の炭素繊維などが挙げられる。
これらの成分の配合量は、公知の一般的な範囲であり、その配合比についても、リチウムイオン二次電池についての公知の知見を適宜参照することにより、調整されうる。
特に、バインダーとして構造単位(3)を有するポリビニルアセタール樹脂(A)を用いる場合、重合開始剤(C)を含有することが好ましい。
また、上記添加剤の他にも、接着剤の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであっても良い。
上記光重合開始剤(c1)としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類;2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフォンオキサイド類;等が挙げられる。なお、これら光重合開始剤(c1)は、1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
上記バインダー、活物質、溶媒、所望によりその他成分を混合することにより、本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物を調製することができる。かかる混合には、攪拌機、脱泡機、ビーズミル、高圧ホモジナイザー等を利用することができる。また、電極用組成物の調製は、減圧下で行うことが好ましい。これにより、得られる活物質層内に気泡が生じることを防止することができる。
電極形成後の乾燥条件としては、処理温度が通常20〜250℃であり、50〜150℃であることがより好ましい。また、処理時間は通常1〜120分間であり、5〜60分間であることがより好ましい。
得られる電極層の厚さは、通常20〜500μmであり、より好ましくは20〜300μmであり、さらに好ましくは20〜150μmである。
光で架橋反応を行う場合、通常、紫外線照射、電子線照射などの方法を採用できる。経済性と生産性の観点から紫外線照射という方法を採用することが好ましい。紫外線照射は、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどを用いることが出来る。高圧水銀灯を使用する場合、80〜240W/cmのエネルギーを有するランプ1灯に対して搬送速度5〜60m/分で硬化させるのが好ましい。光で架橋反応をさせた後、さらに熱での架橋反応をさせると、開始剤を効率的に使用できて好ましい。
熱で架橋反応を行う場合、通常、20℃〜250℃の処理温度にて、通常、1〜120分間処理する。より好ましくは50〜150℃にて5〜60分反応させるという方法が好ましい。
熱で架橋反応を行う場合、上記電極形成後の乾燥処理時に、同時に硬化させることが出来るため好ましい。
活物質と集電体とを接合する前に架橋反応を行った場合、活物質と集電体を良好に接着できない傾向がある。
本発明のリチウムイオン二次電池電極用組成物を用いて得られる電極は、以下の特性を有する。
また、ポリビニルアセタール系樹脂(A)が架橋基を含み、これを架橋した場合、バインダーの架橋密度は、通常5×10−5〜5×10−4mol/cm3であり、さらには1×10−4〜4×10−4mol/cmである。
かかる損失弾性率極大点温度および架橋密度は、以下のように測定する。
バインダーのフィルム(25×5×0.02〜0.05mm)を、アイティ計測制御株式会社製動的粘弾性測定装置 DVA-225 を用い、JIS K-7244-4 に従って、測定周波数 10Hz にて損失弾性率と温度の関係を測定する。
室温以上で損失弾性率が極大を示した後に急減する箇所にて、極大を示した温度を 損失弾性率極大点とする。
バインダー成分の架橋密度を求める場合、架橋基を有さないバインダーのフィルムにおける損失弾性率極大点温度を、Tg0とする。また、ポリビニルアセタール系樹脂(A)が架橋基を有するバインダーの架橋後のフィルムにおける損失弾性率極大点温度を、Tgとする。
かかる損失弾性率極大点温度Tg、Tg0を元に、下記Nielsenの経験式から架橋密度を算出する。
(Nielsen の経験式)
Tg-Tg0=3.9×10-4×ν
Tg :架橋反応を行ったバインダーフィルムの損失弾性率極大点温度
Tg0:架橋基を有さないバインダーフィルムの損失弾性率極大点温度
ν :架橋密度 (mol/cm3)
かかる膨潤度とは、バインダーの100mm×15mm×20〜50μmのフィルム(バインダーたるポリビニルアセタール系樹脂(A)が架橋基を有し、架橋する場合は架橋後)を用い、120℃で4時間減圧乾燥させ、その重量を測定する(W0(g))。このフィルムを所定の電解液約10gに23℃で浸漬し、恒量になるまで保つ。その後、取り出して、このフィルム表面を濾紙で軽く拭き、重量を測定する(W1(g))。それらから、下式に従って、電解液膨潤度を算出する。
電解液膨潤度(%)=((W1−W0)/W0)×100
かかる膨潤度とは、バインダーの100mm×15mm×20〜50μmのフィルム(バインダーたるポリビニルアセタール系樹脂(A)が架橋基を有し、架橋する場合は架橋後)を用い、120℃で4時間減圧乾燥させ、その重量を測定する(W0(g))。このフィルムを所定の電解液約10gに23℃で浸漬し、恒量になるまで保つ。その後、取り出して、このフィルム表面を濾紙で軽く拭き、重量を測定する(W1(g))。それらから、下式に従って、電解液膨潤度を算出する。
電解液膨潤度(%)=((W1−W0)/W0)×100
かかる弾性率は、以下のように測定する。まず、バインダーの100mm×15mm×20〜50μmのフィルム(ポリビニルアセタール系樹脂(A)が架橋基を有し、架橋する場合は架橋後)を電解液約10gに23℃で浸漬し、恒量になるまで保つ。その後、取り出して、このフィルム表面を濾紙で軽く拭き、23℃、50RH% にて、
JIS K-7161 10.3 に従って弾性率を求める。
上記のようにして作製される電極を備えたリチウムイオン二次電池について、説明する。
特に電解液が炭酸エステル系溶媒を含む場合、本発明の効果が有効に得られる傾向がある。上記電解液は高誘電率・高沸点であるエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等、炭素数1〜10の環状炭酸エステル系溶媒に、低粘性率溶媒であるジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等、炭素数3〜10の鎖状炭酸エステル系溶媒を含有させて用いられることが多い。
尚、例中「部」「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。また、「v」は体積基準を意味する。
はじめに、以下の実施例で採用した測定評価方法について説明する。
ポリビニルアセタール系樹脂(A)を100×15×0.02〜0.05mmのフィルム状とし、120℃で4時間0.005MPa以下で乾燥させ、その重量を測定した(W0(g))。次に、このフィルムを所定の電解液約10gに23℃で浸漬し、恒量になるまで保った。その後、取り出して、このフィルム表面を濾紙で軽く拭き、重量を測定した(W1(g))。それらから、下式に従って、電解液膨潤度を算出した。
電解液膨潤度(%)=((W1−W0)/W0)×100
電解液として、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネートを用いた。
上記電解液膨潤度測定を終えたフィルムを120℃、0.005MPa以下、4時間の条件で乾燥して重量測定した(W2(g))。
電解液溶出度(%)=(W0-W2)/W0×100
ポリビニルアセタール系樹脂(A)を100×15×0.02〜0.05mmのフィルム状とし、所定の電解液約10gに23℃で浸漬し、恒量になるまで保った。その後、取り出して、このフィルム表面を濾紙で軽く拭き、23℃ 50RH% にて、株式会社島津製作所製オートグラフ AG-IS を用い、JIS K-7161 に従って求めた。
電解液としてジエチルカーボネート、プロピレンカーボネートを用いた。
ポリビニルアルコール樹脂(JIS K6726で測定した重合度2600、けん化度99.5モル%)の6重量%水溶液を調整した。かかる水溶液670部を10℃に冷却し、塩酸(濃度35重量%)4.2部を加えた。
これを攪拌しながら、ブチルアルデヒド3.3部を10分掛けて滴下し、1時間攪拌を続けた。ここに塩酸24.5部(濃度35重量%)を10分掛けて滴下した。その後25℃に昇温し、30分攪拌を続けた後、60℃に昇温して6時間攪拌し、アセタール化反応を行った。
この反応液を炭酸ナトリウムで中和し、生成した沈殿を水でよく洗浄、乾燥させて、架橋基を有するポリビニルアセタール樹脂の淡黄色固体を得た。
得られたポリビニルアセタール樹脂をDMSO−D6に溶解し、1H−NMRの積分比からアセタール化度、架橋基変性度を求めた。得られたポリビニルアセタール樹脂の化学式(1)で示す構造単位含有量は91モル%であり、化学式(2)で示す構造単位(R1が炭素数3のアルキル基である)のアセタール化度は9モル%であった。
バインダーとして、上記のようにして得られたポリビニルアセタール樹脂(A)を用い、上記ポリビニルアセタール樹脂(A)8部をN−メチルピロリドン(NMP)92部に溶解させ、溶液を作成した。かかる溶液は水を含まない。
この溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に350μmのアプリケーターでキャストし、60℃、0.005MPa以下で減圧乾燥させることにより、膜厚25μmのフィルムを作成した。さらにかかるフィルムを120℃、0.005MPa以下で減圧乾燥させ、NMPを完全に除去してポリビニルアセタール樹脂(A)フィルムを得た。
かかるフィルムについて、上記(1)〜(5)の評価を行った。
<化学式(2)で示す構造単位を多く有するポリビニルアセタール樹脂の合成>
実施例1において、アセタール化反応の際にブチルアルデヒドを21.0部使用した以外は同様にして、ポリビニルアセタール樹脂(淡黄色固体)を得た。得られたポリビニルアセタール樹脂の化学式(1)で示す構造単位含有量は35モル%であり、化学式(2)で示す構造単位(R1が炭素数3のアルキル基である)のアセタール化度は65モル%であった。
かかるポリビニルアセタール樹脂を用いて、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。かかるフィルムについて、上記(1)〜(5)の評価を行った。
評価結果を表1に示す。
<化学式(2)で示す構造単位を多く有するポリビニルアセタール樹脂の合成>
実施例1において、アセタール化反応の際にブチルアルデヒドを13.0部使用した以外は同様にして、ポリビニルアセタール樹脂(淡黄色固体)を得た。得られたポリビニルアセタール樹脂の化学式(1)で示す構造単位含有量は58モル%であり、化学式(2)で示す構造単位(R1が炭素数3のアルキル基である)のアセタール化度は42モル%であった。
かかるポリビニルアセタール樹脂を用いて、実施例1と同様にしてフィルムを作成した。かかるフィルムについて、上記(1)〜(5)の評価を行った。
評価結果を表1に示す。
また、実施例1においてジエチルカーボネートで膨潤したフィルムの弾性率は、比較例1の35倍、比較例2の14倍と高い結果となった。
また、実施例1においてジエチルカーボネートで膨潤したフィルムの弾性率は、比較例1の約2倍、比較例2の1.7倍と高い結果となった。
Claims (6)
- 上記ポリビニルアセタール系樹脂(A)において、構造単位(1)の含有量が80〜99.9モル%である請求項1記載のリチウムイオン二次電池電極用組成物。
- 上記ポリビニルアセタール系樹脂(A)において、平均重合度が500以上である請求項1〜2いずれか記載のリチウムイオン二次電池電極用組成物。
- 上記ポリビニルアセタール系樹脂(A)において、構造単位(3)の含有量が0.1〜
10モル%である請求項4記載のリチウムイオン二次電池電極用組成物。 - 重合開始剤(C)を含有する請求項4または5いずれか記載のリチウムイオン二次電池電
極用組成物。
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