JP6319112B2 - 気筒の圧縮比算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒における圧縮比を算出する装置に関する。
従来、内燃機関において、可変圧縮比機構のコントロールシャフト位置を保持するために必要な保持トルクから筒内圧を算出し、筒内圧と圧縮比との関係から圧縮比を算出するものがある(特許文献1参照)。
特開2010−174757号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、保持トルクを検出するために負荷センサ等が必要であり、装置の構成部品の増加やコスト上昇が避けられない。このため、特許文献1に記載のものは、気筒における圧縮比を算出する上で未だ改善の余地を残している。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、構成部品の増加を抑制しつつ、気筒における圧縮比を算出することのできる圧縮比算出装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、内燃機関の気筒における圧縮比を算出する圧縮比算出装置であって、前記機関には、前記気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁が設けられており、前記圧縮比の変化量に対する、前記燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる噴射時期において、前記燃料噴射弁により所定量の前記燃料を噴射させる所定噴射を実行する噴射実行手段と、前記噴射実行手段により前記所定噴射が実行される際に、前記所定量の前記燃料の燃焼による前記機関回転速度の上昇量を算出する上昇量算出手段と、前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量に基づいて、前記気筒における前記圧縮比を算出する圧縮比算出手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、圧縮比の変化量に対する、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる噴射時期において、気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁により所定量の燃料を噴射させる所定噴射が実行される。そして、所定噴射が実行される際に、所定量の燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量が算出される。なお、機関回転速度の上昇量は、内燃機関に通常搭載されているクランク角センサの出力等に基づいて算出することができる。
ここで、圧縮比が高いほど気筒内の温度が高くなり、燃料の燃焼速度が高くなるため、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量が大きくなる。そして、所定噴射においては、圧縮比の変化量に対して、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる。このため、算出された機関回転速度の上昇量は、圧縮比を精度良く反映する。したがって、構成部品の増加を抑制しつつ、算出された機関回転速度の上昇量に基づいて、気筒における圧縮比を算出することができる。
車両用内燃機関の概要を示す模式図。 第1実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャート。 噴射時期と機関回転速度上昇量と実圧縮比との関係を示すグラフ。 機関回転速度上昇量を示すグラフ。 機関回転速度上昇量と圧縮比との関係を示すグラフ。 第2実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャート。 噴射時期と機関回転速度上昇量と圧縮比との関係を示すグラフ。 進角側噴射時期における機関回転速度上昇量と圧縮比との関係を示すグラフ。 遅角側噴射時期における機関回転速度上昇量と圧縮比との関係を示すグラフ。 第3実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャート。 機関回転速度上昇量と頻度と圧縮比との関係を示すグラフ。 機関回転速度上昇量のばらつきと圧縮比との関係を示すグラフ。 機関回転速度上昇量と頻度と圧縮比との関係を示すグラフ。 第4実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャート。 圧縮比と機関回転速度上昇量の平均値との関係を示すグラフ。 圧縮比と機関回転速度上昇量の分散との関係を示すグラフ。 第5実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャート。 実圧縮比と機関回転速度上昇量の傾きとの関係を示すグラフ。 機関回転速度上昇量の傾きと圧縮比との関係を示すグラフ。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、車両用の内燃機関(詳しくはディーゼルエンジン)に適用され、内燃機関の気筒における圧縮比を算出する算出装置として具体化している。
図1に示すように、車両は、内燃機関10、制御装置30、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ41等を備えている。
内燃機関10は、例えば4気筒のディーゼルエンジンである。なお、図1では、1つの気筒のみを示している。内燃機関10は、気筒11、ピストン12、クランク軸13、吸気通路15、ターボチャージャ16、スロットルバルブ装置19、吸気弁17、排気弁18、燃料ポンプ21、コモンレール22、燃料噴射弁24、排気通路25、SCV27、VVT28、EGRバルブ装置52、回転速度センサ42、吸気圧センサ44、吸気温センサ45、燃圧センサ46、エアフロメータ47、A/Fセンサ48、水温センサ49等を備えている。気筒11及びピストン12によって、燃焼室14が区画されている。
吸気通路15には、上流側から、インタークーラ54、スロットルバルブ装置19、サージタンク20、インテークマニホールド20a、及びSCV27が設けられている。インタークーラ54は、ターボチャージャ16によって過給された空気を冷却する。スロットルバルブ装置19は、DCモータ等のアクチュエータ19aにより、スロットルバルブ19bの開度を調節する。サージタンク20と各気筒の燃焼室14とは、インテークマニホールド20aにより接続されている。吸気弁17の開閉により、インテークマニホールド20aと燃焼室14とが連通及び遮断される。VVT28(可変バルブタイミング機構)は、吸気弁17の開閉時期を変更する。なお、VVT28は、吸気弁17の開閉時期を変更することにより、気筒11の圧縮比を変更する可変圧縮比機構として機能する。
インテークマニホールド20aにおいて燃焼室14に接続された一対の通路のうち1つの通路には、燃焼室14内にスワール(気流)を生じさせるSCV(スワールコントロールバルブ)27が設けられている。詳しくは、SCV27(スワール形成手段)は、DCモータ等のアクチュエータにより開度が調節され、吸気行程において燃焼室14に吸気が導入されることに伴い生じるスワールの速度を調節する。
燃料ポンプ21(噴射圧力変更手段)は、燃料をコモンレール22へ圧送する。コモンレール22(蓄圧容器)は、燃料を蓄圧状態で保持する。燃料噴射弁24は、コモンレール22から供給された燃料を、燃焼室14(気筒11)内に噴孔(噴射孔)から直接噴射する。燃料噴射弁24には、複数の噴孔が形成されており、噴孔の断面形状は円形となっている。
排気通路25には、浄化装置26が設けられている。浄化装置26は、排気通路25内を流通する排気を浄化する。排気弁18の開閉により、排気通路25と燃焼室14とが連通及び遮断される。
吸気通路15と排気通路25との間には、ターボチャージャ16が設けられている。ターボチャージャ16は、吸気通路15に設けられた吸気コンプレッサ16aと、排気通路25に設けられた排気タービン16bと、これらを連結する回転軸16cとを備えている。そして、排気通路25内を流通する排気のエネルギにより排気タービン16bが回転され、その回転エネルギが回転軸16cを介して吸気コンプレッサ16aに伝達され、吸気コンプレッサ16aにより吸気通路15内の空気が圧縮される。すなわち、ターボチャージャ16によって空気が過給される。なお、ターボチャージャ16は、図示しない可変ベーンの開度を調節することにより、過給圧を調節可能となっている。
排気通路25において排気タービン16bの上流側部分が、EGR通路51を介して吸気通路15におけるスロットルバルブ装置19の下流側部分(サージタンク20)に接続されている。EGR通路51には、EGRバルブ装置52、EGRクーラ53が設けられている。EGRバルブ装置52(排気再循環装置、混合比変更手段)は、DCモータ等のアクチュエータ52aにより、EGRバルブ52bの開度を調節する。EGRバルブ52bの開度に応じて、排気通路25内の排気の一部(EGRガス)が、EGRクーラ53によって冷却された後に、吸気通路15内の吸気に導入される。なお、アクチュエータ52aは、EGRバルブ52bの開度を検出する機能を有している。
回転速度センサ42(詳しくはクランク角センサ)は、内燃機関10の回転速度NEを検出する。吸気圧センサ44は、サージタンク20(吸気通路15)内の圧力を検出する。吸気温センサ45は、サージタンク20(吸気通路15)内の吸気温度を検出する。燃圧センサ46は、コモンレール22内の燃料圧力を検出する。エアフロメータ47は、吸気通路15内を流通する空気量(新気量)を検出する。A/Fセンサ48は、排気を浄化する浄化装置26の下流において空燃比を検出する。水温センサ49は、内燃機関10の冷却水温度THWを検出する。
制御装置30(ECU)は、上記の各種センサの検出値に基づいて、燃料ポンプ21の駆動、燃料噴射弁24の駆動、VVT28の駆動、EGRバルブ装置52の駆動等を制御する。そして、制御装置30により、気筒11における圧縮比を算出する圧縮比算出装置が構成されている。
図2は、第1実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、制御装置30によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、車両の減速無噴射時であるか否か判定する(S11)。詳しくは、アクセルセンサ41により検出されるアクセルペダルの操作量が0(若しくは所定操作量よりも小さい状態)であり、燃料噴射弁24による燃料噴射が停止されているか否か判定する。この判定において、車両の減速無噴射時でないと判定した場合(S11:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。
一方、S11の判定において、車両の減速無噴射時であると判定した場合(S11:YES)、機関回転速度が所定回転速度であるか否か判定する(S12)。詳しくは、回転速度センサ42により検出される機関回転速度が、気筒11における圧縮比の算出を行う所定回転速度であるか否か判定する。この所定回転速度は、機関回転速度の上昇量の検出に適した所定範囲の回転速度であればよい。この判定において、機関回転速度が所定回転速度でないと判定した場合(S12:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。
一方、S12の判定において、機関回転速度が所定回転速度であると判定した場合(S12:YES)、1つの気筒11において所定噴射時期に所定量の燃料噴射を実行する(S13)。
ここで、図3に示すように、噴射時期と機関回転速度上昇量と実圧縮比とは、相関関係を有していることを本願発明者は見出した。噴射時期がTDC(Top Dead Center)から遅角するほど、機関回転速度の上昇量は小さくなる。これは、TDCよりも噴射時期が遅角するほど、燃料の燃焼エネルギがピストン12の運動エネルギに変換される効率が低下するためである。
また、実圧縮比が高いほど、機関回転速度の上昇量が大きくなる。これは、実圧縮比が高いほど、燃料が噴射される時の燃焼室14内の温度が高くなり、燃焼速度が高くなるため、燃料の燃焼エネルギがピストン12の運動エネルギに変換される効率が上昇することによる。ただし、点線の囲みで示すように、噴射時期がある程度進角すると、実圧縮比の差による機関回転速度の上昇量の差が小さくなる。また、噴射時期がある程度遅角しても、実圧縮比の差による機関回転速度の上昇量の差が小さくなる。そこで、本実施形態では、圧縮比の変化量に対する、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる噴射時期において、燃料噴射弁24により所定量の燃料を噴射させる(所定噴射)。具体的には、同図に両矢印で「差が顕著」と示す範囲の噴射時期に燃料を噴射させる。
続いて、噴射された燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量を算出する(S14)。詳しくは、図4に示すように、燃料噴射を実行しない場合の機関回転速度の変化(破線)を推定する。一方、1つの気筒11において上記所定噴射を実行すると、実線で示すように機関回転速度は上昇した後に下降する。そして、燃料噴射を実行した気筒11において、噴射時期と同一のタイミング(クランク角度)となった時に、回転速度センサ42により検出される実線の機関回転速度と推定された破線の機関回転速度との差を、機関回転速度の上昇量として算出する。
続いて、機関回転速度の上昇量に基づいて、気筒11における圧縮比を算出する(S15)。ここで、図5に示すように、上記所定噴射における機関回転速度の上昇量と圧縮比との関係は、実験等に基づいて予め設定しておくことができる。同図に示すように、この予め設定された関係では、機関回転速度の上昇量が大きいほど圧縮比が高くなっている。そして、この予め設定された関係に、算出された機関回転速度の上昇量を適用して圧縮比を算出する。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S13の処理が噴射実行手段としての処理に相当し、S14の処理が上昇量算出手段としての処理に相当し、S15の処理が圧縮比算出手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・図3に示すように、圧縮比の変化量に対する、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる噴射時期において、気筒11内に燃料を噴射する燃料噴射弁24により所定量の燃料を噴射させる所定噴射が実行される。圧縮比が高いほど気筒11内の温度が高くなり、燃料の燃焼速度が高くなるため、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量が大きくなる。そして、所定噴射においては、圧縮比の変化量に対して、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる。このため、算出された機関回転速度の上昇量は、圧縮比を精度良く反映する。したがって、構成部品の増加を抑制しつつ、算出された機関回転速度の上昇量に基づいて、気筒における圧縮比を算出することができる。
・図5に示すように、機関回転速度の上昇量と圧縮比との関係は、実験等に基づいて予め設定しておくことができる。このため、機関回転速度の上昇量と圧縮比との予め設定された関係に、算出された機関回転速度の上昇量を適用して圧縮比を算出することができる。
・機関回転速度の上昇量と圧縮比との予め設定された関係は、機関回転速度の上昇量が大きいほど圧縮比が高く設定されている。このため、機関回転速度の上昇量と圧縮比との関係を適切に設定することができ、圧縮比を正確に算出することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・所定噴射を実行する条件として、図2のS11及びS12の処理の他に、水温センサ49により検出される水温が、所定水温(例えば80℃)よりも高いこと等を加えてもよい。
・所定噴射を複数回実行して、機関回転速度の上昇量と圧縮比との予め設定された関係に、複数回実行された所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量の平均値を適用して、圧縮比を算出してもよい。こうした構成によれば、算出される機関回転速度の上昇量のばらつきによる影響を抑制して、圧縮比を高精度に算出することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、噴射時期を異ならせてそれぞれ上記所定噴射を実行し、それぞれ算出された機関回転速度の上昇量から圧縮比を算出して、それらの圧縮比から圧縮比を最終的に算出する。
図6は、本実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、制御装置30によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、車両の減速無噴射時であるか否か判定する(S21)。この判定において、車両の減速無噴射時でないと判定した場合(S21:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。一方、S21の判定において、車両の減速無噴射時であると判定した場合(S21:YES)、機関回転速度が所定回転速度であるか否か判定する(S22)。この判定において、機関回転速度が所定回転速度でないと判定した場合(S22:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。S21,S22の処理は、図2のS11,S12の処理と同一である。
一方、S22の判定において、機関回転速度が所定回転速度であると判定した場合(S22:YES)、変数iを初期値1から1ずつ増加させる(S23)。詳しくは、初回は変数i=1とし、以後この処理を実行する毎に変数iを1ずつ増加させる。変数iは、噴射時期を異ならせて所定噴射を実行する回数(所定噴射の番号)を表す。
続いて、1つの気筒11において所定噴射時期t(i)に所定量の燃料噴射を実行する(S24)。上述したように、噴射時期と機関回転速度上昇量と実圧縮比とは、図7に示す相関関係を有している。本実施形態では、圧縮比の変化量に対する、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる噴射時期(両矢印の範囲)において、噴射時期を時期t(1)から時期t(n)まで異ならせて、それぞれ上記所定噴射を実行する。S24では、上記変数iに対応して、1つの気筒11において噴射時期t(i)に所定量の燃料噴射を実行する。
続いて、実行された所定噴射が適切な噴射であったか否か判定する(S25)。詳しくは、アクセルセンサ41により検出されるアクセルペダルの操作量が、0から変化していないか等を判定する。この判定において、実行された所定噴射が適切な噴射であったと判定した場合(S25:YES)、噴射された燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量ΔNE(i)を算出する(S26)。S26の処理は、図2のS14の処理と同一である。
続いて、機関回転速度の上昇量ΔNE(i)に基づいて、気筒11における圧縮比ε(i)を算出する(S27)。S27の処理は、図2のS15の処理と基本的に同一である。ただし、上記所定噴射における機関回転速度の上昇量と圧縮比との関係は、噴射時期に応じて変化する。このため、図8に示す進角側の噴射時期t(1)における上記関係から、図9に示す遅角側の噴射時期t(n)における上記関係まで、噴射時期に応じて予め設定している。そして、噴射時期t(i)に応じて予め設定された関係に、それぞれの所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)を適用して、噴射時期t(i)ごとに圧縮比ε(i)を算出する。
一方、S25において、実行された所定噴射が適切な噴射でなかったと判定した場合(S25:NO)、S26,S27の処理を実行することなく、S28の処理を実行する。
続いて、変数iがnになったか否か判定する(S28)。この判定において、変数iがnになっていないと判定した場合(S28:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。
一方、変数iがnになったと判定した場合(S28:YES)、圧縮比ε(i)の平均値を算出する(S29)。詳しくは、算出された圧縮比ε(i)の合計を、圧縮比ε(i)の数(nから不適切な噴射の数を引いた数)で割って、圧縮比ε(i)の平均値を算出する。そして、圧縮比ε(i)の平均値を、最終的な圧縮比とする。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S24の処理が噴射実行手段としての処理に相当し、S26の処理が上昇量算出手段としての処理に相当し、S27及びS29の処理が圧縮比算出手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。なお、ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・噴射時期を時期t(1)から時期t(n)まで異ならせて、それぞれ所定噴射が実行される。そして、機関回転速度の上昇量ΔNE(i)と圧縮比ε(i)との噴射時期t(i)に応じて予め設定された関係に、それぞれの所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)を適用して噴射時期t(i)ごとに圧縮比ε(i)が算出される。これらの噴射時期t(i)ごとに算出された圧縮比ε(i)から、気筒11における圧縮比を最終的に算出することで、算出される圧縮比のばらつきを抑制し、圧縮比を高精度に算出することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図7に示すように、噴射時期と機関回転速度の上昇量の傾きとは、相関関係を有していることを本願発明者は見出した。実圧縮比が高いほど、噴射時期の遅角に対する機関回転速度の上昇量の負の傾きが大きくなっている。そこで、噴射時期を時期t(1)から時期t(n)まで異ならせて(nは2以上でよい)、それぞれ所定噴射を実行して機関回転速度の上昇量を算出させる。そして、噴射時期に対する機関回転速度の上昇量の傾きを算出する。機関回転速度の上昇量の傾きと圧縮比との予め設定された関係に、算出された機関回転速度の上昇量の傾きを適用して圧縮比を算出する。この場合も、負荷センサ等の新たな構成部品を必要としないため、構成部品の増加を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、上記所定噴射を複数回実行し、複数回実行された所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量のばらつきを算出し、機関回転速度の上昇量のばらつきと圧縮比との予め設定された関係に、算出されたばらつきを適用して圧縮比を算出する。
図10は、本実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、制御装置30によって所定の周期で繰り返し実行される。
S31,S32の処理は、図2のS11,S12の処理と同一である。
S32の判定において、機関回転速度が所定回転速度であると判定した場合(S32:YES)、変数iを初期値1から1ずつ増加させる(S33)。S33の処理は、図6のS23の処理と基本的に同一である。
続いて、1つの気筒11において所定噴射時期に所定量の燃料噴射を実行する(S34)。S34の処理は、図2のS13の処理と同一である。
続いて、実行された所定噴射が適切な噴射であったか否か判定する(S35)。S35の処理は、図6のS25の処理と同一である。この判定において、実行された所定噴射が適切な噴射であったと判定した場合(S35:YES)、噴射された燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量ΔNE(i)を算出する(S36)。S36の処理は、図2のS14の処理と同一である。
一方、S35において、実行された所定噴射が適切な噴射でなかったと判定した場合(S35:NO)、S36の処理を実行することなく、S37の処理を実行する。
続いて、変数iがnになったか否か判定する(S37)。この判定において、変数iがnになっていないと判定した場合(S37:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。
一方、変数iがnになったと判定した場合(S37:YES)、複数回算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきを算出する(S38)。ばらつきとして、分散σ^2(^2は二乗を表す)や、標準偏差σを用いることができる。ここで、図11に示すように、機関回転速度の上昇量と頻度と圧縮比とは、相関関係を有していることを本願発明者は見出した。圧縮比が低い場合は、機関回転速度の上昇量が小さくなる頻度が高い。一方、圧縮比が高い場合は、機関回転速度の上昇量が高くなる頻度が高い。そして、機関回転速度の上昇量のばらつきは、圧縮比が低いほど大きくなっている。これは、実圧縮比が低いほど、燃料が噴射される時の燃焼室14内の温度が低くなり、燃焼が不安定になるためである。
続いて、機関回転速度の上昇量のばらつきに基づいて、気筒11における圧縮比を算出する(S39)。ここで、図12に示すように、複数回の所定噴射における機関回転速度の上昇量のばらつきと圧縮比との関係は、実験等に基づいて予め設定しておくことができる。同図に示すよう、この予め設定された関係では、機関回転速度の上昇量のばらつきが大きいほど圧縮比が低くなっている。そして、この予め設定された関係に、算出された機関回転速度の上昇量のばらつきを適用して圧縮比を算出する。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S34の処理が噴射実行手段としての処理に相当し、S36の処理が上昇量算出手段としての処理に相当し、S38の処理が圧縮比算出手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。なお、ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・圧縮比が低いほど気筒11内の温度が低くなり、燃料の燃焼が不安定になるため、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきが大きくなる。そして、所定噴射においては、圧縮比の変化量に対して、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる。このため、算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきは、圧縮比を精度良く反映する。
・所定噴射を複数回実行し、複数回実行された所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきを算出し、機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきと圧縮比との予め設定された関係に、算出されたばらつきを適用して圧縮比を算出することができる。この場合も、負荷センサ等の新たな構成部品を必要としないため、構成部品の増加を抑制することができる。
・機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきと圧縮比との予め設定された関係は、機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきが大きいほど圧縮比が低く設定されている。このため、機関回転速度の上昇量ΔNE(i)のばらつきと圧縮比との関係を適切に設定することができ、圧縮比を正確に算出することができる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量と、圧縮比と機関回転速度の上昇量の平均値との予め設定された第1関係と、圧縮比と機関回転速度の上昇量のばらつきとの予め設定された第2関係とに基づいて、圧縮比を算出する。
機関回転速度の上昇量と頻度と圧縮比とが、図13に示すような相関関係を有している場合がある。この場合に、所定噴射において算出された機関回転速度の上昇量ΔNEが、低い頻度で実際には低圧縮比に属していることがある。低圧縮比における機関回転速度の上昇量の平均値ΔNE(1)と上昇量ΔNEとの差は、高圧縮比における機関回転速度の上昇量の平均値ΔNE(2)と上昇量ΔNEとの差よりも大きくなっている。このため、第1実施形態により、機関回転速度の上昇量ΔNEと圧縮比との予め設定された関係から圧縮比を算出すると、実際よりも高く圧縮比が算出されるおそれがある。そこで、本実施形態では、機関回転速度の上昇量と圧縮比との関係に加えて、機関回転速度の上昇量のばらつきと圧縮比との関係を考慮して圧縮比を算出する。
図14は、本実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、制御装置30によって所定の周期で繰り返し実行される。
S41〜S44の処理は、図2のS11〜S14の処理と同一である。
続いて、圧縮比ε(k)を異ならせてそれぞれマハラノビス距離D(k)を算出する(S45)。詳しくは、以下の式により、圧縮比ε(k)ごとにマハラノビス距離D(k)を算出する。
D(k)={(ΔNE−ΔNE(k))^2}/σ^2(k)
上記式において、kはそれぞれの圧縮比に対応する番号である。ΔNEは、所定噴射において算出された機関回転速度の上昇量である。図15に示すように、圧縮比ε(k)と機関回転速度の上昇量の平均値ΔNE(k)との関係(第1関係)は、実験等に基づいて予め設定しておくことができる。この第1関係に、圧縮比ε(k)を適用して平均値ΔNE(k)を算出する。図16に示すように、圧縮比ε(k)と機関回転速度の上昇量の分散σ^2(k)(ばらつき)との関係(第2関係)は、実験等に基づいて予め設定しておくことができる。この第2関係に、圧縮比ε(k)を適用して分散σ^2(k)を算出する。
続いて、マハラノビス距離D(k)に基づいて、気筒11における圧縮比を算出する(S46)。詳しくは、圧縮比ε(k)ごとに算出されたマハラノビス距離D(k)が最も短くなる圧縮比ε(k)を、最終的な圧縮比とする。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S43の処理が噴射実行手段としての処理に相当し、S44の処理が上昇量算出手段としての処理に相当し、S45及びS46の処理が圧縮比算出手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。なお、ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量ΔNEと、圧縮比ε(k)と機関回転速度の上昇量の平均値ΔNE(k)との予め設定された第1関係(図15)と、圧縮比ε(k)と機関回転速度の上昇量の分散σ^2(k)との予め設定された第2関係(図16)とに基づくことで、圧縮比を高精度に算出することができる。この場合も、負荷センサ等の新たな構成部品を必要としないため、構成部品の増加を抑制することができる。
・第1関係と第2関係とにおいて、圧縮比ε(k)を異ならせてそれぞれマハラノビス距離D(k)を算出し、圧縮比ε(k)ごとに算出されたマハラノビス距離D(k)が最も短くなる圧縮比ε(k)を気筒11における圧縮比として算出する。このため、機関回転速度の上昇量のばらつきと圧縮比との関係を適切に評価することができ、圧縮比を高精度に算出することができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、VVT28により圧縮比を異ならせてそれぞれ所定噴射を実行し、それぞれの所定噴射で機関回転速度の上昇量の圧縮比に対する傾きを算出し、機関回転速度の上昇量の傾きと圧縮比との予め設定された関係に、算出された傾きを適用して圧縮比を算出する。
図17は、本実施形態の圧縮比算出手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、制御装置30によって所定の周期で繰り返し実行される。
S51〜S53の処理は、図10のS31〜S33の処理と同一である。
続いて、可変圧縮比機構(VVT28)により圧縮比を圧縮比ε(i)に変更させる(S54)。詳しくは、VVT28により吸気弁17の開閉時期を変更させることにより、気筒11の圧縮比を圧縮比ε(i)に変更させる。圧縮比ε(i)の変更量は、どの圧縮比の範囲に属するか否かを判定するために、その圧縮比の範囲内で変更される量とする。
S55〜S57の処理は、図10のS34,S36,S37の処理と同一である。なお、機関回転速度の上昇量ΔNE(i)を算出する数nは、2以上であればよい。
続いて、圧縮比に対する機関回転速度の上昇量ΔNE(i)の傾きを算出する(S58)。ここで、図18に示すように、圧縮比と機関回転速度の上昇量の傾きとは、相関関係を有していることを本願発明者は見出した。破線で示す傾き一定の直線に対して、実圧縮比が低い場合は傾きが急になり、実圧縮比が高い場合は傾きが緩くなっている。これは、実圧縮比が低いほど、実圧縮比の上昇による燃焼速度の上昇が大きくなり、実圧縮比が高いほど、実圧縮比の上昇による燃焼速度の上昇が小さくなるためである。
続いて、圧縮比に対する機関回転速度の上昇量の傾きに基づいて、気筒11における圧縮比を算出する(S58)。ここで、図19に示すように、機関回転速度の上昇量の傾きと圧縮比との関係は、実験等に基づいて予め設定しておくことができる。同図に示すよう、この予め設定された関係では、機関回転速度の上昇量の傾きが大きいほど圧縮比が低くなっている。さらに、機関回転速度の上昇量の傾きが小さいほど、圧縮比の変化が大きくなっている。そして、この予め設定された関係に、算出された機関回転速度の上昇量の傾きを適用して圧縮比を算出する。その後、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S54及びS55の処理が噴射実行手段としての処理に相当し、S56の処理が上昇量算出手段としての処理に相当し、S58の処理が圧縮比算出手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。なお、ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・実圧縮比が低いほど、実圧縮比の上昇による燃焼速度の上昇が大きくなり、実圧縮比が高いほど、実圧縮比の上昇による燃焼速度の上昇が小さくなる。このため、圧縮比が低いほど圧縮比に対する燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の傾きが大きくなり、圧縮比が高いほど圧縮比に対する機関回転速度の上昇量の傾きが小さくなる。そして、所定噴射においては、圧縮比の変化量に対して、燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる。したがって、算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)の圧縮比に対する傾きは、圧縮比を精度良く反映する。
・VVT28により圧縮比を異ならせてそれぞれ所定噴射を実行し、それぞれの所定噴射で算出された機関回転速度の上昇量ΔNE(i)の圧縮比に対する傾きを算出し、機関回転速度の上昇量の傾きと圧縮比との予め設定された関係(図19)に、算出された傾きを適用して圧縮比を算出することができる。この場合も、負荷センサ等の新たな構成部品を必要としないため、構成部品の増加を抑制することができる。
・機関回転速度の上昇量の傾きと圧縮比との予め設定された関係は、機関回転速度の上昇量の傾きが大きいほど圧縮比が低く設定されている。特に、機関回転速度の上昇量の傾きが小さいほど、圧縮比の変化が大きくなっている。このため、機関回転速度の上昇量の傾きと圧縮比との関係を適切に設定することができ、圧縮比を正確に算出することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、可変圧縮比機構として、吸気弁17の開閉時期を変更するVVT28を採用したが、ピストン12のストロークを機械的に変更する可変ストローク機構を採用することもできる。
10…内燃機関、11…気筒、24…燃料噴射弁、30…制御装置、42…回転速度センサ。

Claims (11)

  1. 内燃機関(10)の気筒(11)における圧縮比を算出する圧縮比算出装置(30)であって、
    前記機関には、前記気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁(24)が設けられており、
    前記圧縮比の変化量に対する、前記燃料の燃焼による機関回転速度の上昇量の変化量が閾値よりも大きくなる噴射時期において、前記燃料噴射弁により所定量の前記燃料を噴射させる所定噴射を実行する噴射実行手段と、
    前記噴射実行手段により前記所定噴射が実行される際に、前記所定量の前記燃料の燃焼による前記機関回転速度の上昇量を算出する上昇量算出手段と、
    前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量に基づいて、前記気筒における前記圧縮比を算出する圧縮比算出手段と、
    を備えることを特徴とする気筒の圧縮比算出装置。
  2. 前記圧縮比算出手段は、前記機関回転速度の上昇量と前記圧縮比との予め設定された関係に、前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量を適用して前記圧縮比を算出する請求項1に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  3. 前記機関回転速度の上昇量と前記圧縮比との予め設定された関係は、前記機関回転速度の上昇量が大きいほど前記圧縮比が高く設定されている請求項2に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  4. 前記噴射実行手段は、前記噴射時期を異ならせてそれぞれ前記所定噴射を実行し、
    前記圧縮比算出手段は、前記機関回転速度の上昇量と前記圧縮比との前記噴射時期に応じて予め設定された関係に、それぞれの前記所定噴射で前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量を適用して前記噴射時期ごとに圧縮比を算出し、前記噴射時期ごとに算出された圧縮比から前記圧縮比を算出する請求項1〜3のいずれか1項に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  5. 前記噴射実行手段は、前記所定噴射を複数回実行し、
    前記圧縮比算出手段は、複数回実行された前記所定噴射で前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量のばらつきを算出し、前記機関回転速度の上昇量のばらつきと前記圧縮比との予め設定された関係に、前記算出されたばらつきを適用して前記圧縮比を算出する請求項1に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  6. 前記機関回転速度の上昇量のばらつきと前記圧縮比との予め設定された関係は、前記機関回転速度の上昇量のばらつきが大きいほど前記圧縮比が低く設定されている請求項5に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  7. 前記圧縮比算出手段は、前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量と、前記圧縮比と前記機関回転速度の上昇量の平均値との予め設定された第1関係と、前記圧縮比と前記機関回転速度の上昇量のばらつきとの予め設定された第2関係とに基づいて、前記圧縮比を算出する請求項1に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  8. 前記圧縮比算出手段は、前記第1関係と前記第2関係とにおいて、前記圧縮比を異ならせてそれぞれマハラノビス距離を算出し、前記圧縮比ごとに算出されたマハラノビス距離が最も短くなる圧縮比を前記圧縮比として算出する請求項7に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  9. 前記機関には、前記気筒の圧縮比を変更する可変圧縮比機構(28)が設けられており、
    前記噴射実行手段は、前記可変圧縮比機構により前記圧縮比を異ならせてそれぞれ前記所定噴射を実行し、
    前記圧縮比算出手段は、それぞれの前記所定噴射で前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量の前記圧縮比に対する傾きを算出し、前記機関回転速度の上昇量の傾きと前記圧縮比との予め設定された関係に、前記算出された傾きを適用して前記圧縮比を算出する請求項1に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  10. 前記機関回転速度の上昇量の傾きと前記圧縮比との予め設定された関係は、前記機関回転速度の上昇量の傾きが大きいほど前記圧縮比が低く設定されている請求項9に記載の気筒の圧縮比算出装置。
  11. 前記噴射実行手段は、前記噴射時期を異ならせてそれぞれ前記所定噴射を実行し、
    前記圧縮比算出手段は、それぞれの前記所定噴射で前記上昇量算出手段により算出された前記機関回転速度の上昇量の前記噴射時期に対する傾きを算出し、前記機関回転速度の上昇量の傾きと前記圧縮比との予め設定された関係に、前記算出された傾きを適用して前記圧縮比を算出する請求項1に記載の気筒の圧縮比算出装置。
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