JP6323765B2 - 液状調味料 - Google Patents
液状調味料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6323765B2 JP6323765B2 JP2016092407A JP2016092407A JP6323765B2 JP 6323765 B2 JP6323765 B2 JP 6323765B2 JP 2016092407 A JP2016092407 A JP 2016092407A JP 2016092407 A JP2016092407 A JP 2016092407A JP 6323765 B2 JP6323765 B2 JP 6323765B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acetic acid
- cooking
- liquid seasoning
- concentration
- flavor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Seasonings (AREA)
Description
酢酸は、血圧上昇抑制や血中脂質の低下など、様々な生理効果を有している。例えば特許文献1の実施例(ヒトに対する効果試験)では、1日あたり1.5gの酢酸の摂取によって血圧低下に顕著な効果があることが示されており、その半分の量でも有効であることが明らかにされている。そのため、健康のためには、1日の食事で0.7〜1.5g程度の酢酸を摂取することが望まれる。
しかし、食事におけるこれら液状調味料の摂取量はわずかであるため、これらの調味料から1回の食事で酢酸の生理効果が発揮される量を摂取することは困難であった。
また、各種食酢飲料やサプリメントが開発され市販されているが、当該形態での酢酸の摂取は、日常生活での負担が大きく、継続的に摂取しにくいという課題があった。
上記健康促進効果を得るために、通常の食事における料理を食する形で健康に必要な量の酢酸を摂取することができれば、極めて自然に無理なく酢酸を継続摂取できる手段となることが期待される。
特に、一般的な調理方法である加熱調理、例えば、煮物や焼き物、炒め物、蒸し物などの調理や電子レンジでの加熱調理に使用される液状調味料において、酢酸を含有させた液状調味料の利用が可能になれば、様々な料理から酢酸を摂取できることが期待される。
一方、通常の食事において必要量の酢酸を摂取しようとすると、少なくともメニュー1品(通常100〜200g程度)で、1日に必要な酢酸量0.7〜1.5gの半量〜全量の摂取が必要になり、調味液としては、極めて高濃度(0.7〜1.5質量%程度)の酢酸を含有させることが必要となる。
そのため、このような高濃度の酢酸を含有する液状調味料を加熱調理に用いた場合、酢酸臭が大きな問題となり、実際に料理等に使用するのは困難であった。
しかし、これらの香気物質を加熱調理に応用した場合、加熱調理により有効成分が揮散する問題がある。また、これらの成分が香味へ与える影響は大きいため、調味料本来の風味が損なわれる問題があった。
また、加温販売用飲料において、有機酸中の酢酸比率を低減する方法(特許文献4 参照)が知られているが、この方法においては、摂取できる酢酸の量が低減してしまうため、上記十分量の酢酸を摂取することが困難であった。
また、加熱調理における酢酸臭と塩分濃度の関係については、従来知られていなかった。
特には、0.7〜1.5質量%の高濃度の酢酸を含有していても、加熱調理時の酢酸臭が弱く喫食時の風味が良好である加熱調理用液状調味料を提供することを目的とする。
そこで、前記課題を解決するためには、酢酸臭の低減と加熱調理時の風味変化を改善することが特に重要であると考え、加熱調理の系で液状調味料を官能的に評価する方法を採用した。
また、通常の液状調味料に使用されない成分の場合、液状調味料の風味が損なわれると考え、液状調味料に一般的に含有される成分に着目し種々の食品成分について鋭意検討を行った。
具体的には、酢酸に対して塩分を特定の比率で含有させることにより、加熱調理時の酢酸臭が抑制されるだけでなく、香味バランスの取れた形で香味の変化が起こり、そのため、風味が改善されることを見出した。
なお、発明者らが見出した塩分濃度は、市販されている一般の加熱調理用の容器詰液状調味料の塩分濃度4〜7質量%程度(例えば、照り焼き用調味料では7.1質量%、特開2008-278829号公報 参照)よりも低濃度であった。
〔請求項1〕に係る発明は、固形具材とともに65℃〜250℃の加熱調理時に使用する液状調味料において、酢酸をストレート換算で0.75〜1.25質量%含有せしめた加熱調理時に使用する液状調味料であって、酢酸に対する塩分の質量比が1.5〜3となるように、酢酸濃度および/または塩分濃度が調整されたものであることを特徴とする、前記加熱調理時に使用する液状調味料に関する。
〔請求項2〕に係る発明は、塩分濃度がストレート換算で1.5〜3質量%となるように調整されたものである、請求項1に記載の加熱調理時に使用する液状調味料に関する。
〔請求項3〕に係る発明は、加熱調理時に使用する液状調味料が、焼き料理用液状調味料、煮物用液状調味料、蒸し料理用液状調味料、又は炒め物用液状調味料である、請求項1又は2に記載の加熱調理時に使用する液状調味料に関する。
〔請求項4〕に係る発明は、加熱調理時に使用する液状調味料において、酢酸をストレート換算で0.75〜1.25質量%含有せしめ、酢酸に対する塩分の質量比が1.5〜3となるように、酢酸濃度および/または塩分濃度を調整することにより、65〜250℃での加熱調理時の酢酸臭を抑制する方法に関する。
また、本発明の加熱調理用液状調味料を使用して調理することによって、日常的な食事で健康維持に必要な量の酢酸を容易に摂取することが可能になる。
本発明における加熱調理用液状調味料とは、喫食するために、少なくとも60℃以上、通常は65〜250℃程度での加熱調理が必須である食品に対して、加熱調理時に使用される調味料を指す。当該調味料が使用された加熱調理後の食品は、通常は加温又は保温された状態で喫食に供されるが、好適な風味が奏される。
本発明の加熱調理用調味料としては、具体的には、焼き料理用調味料(焼肉用、照り焼き用、生姜焼き用等の調味料)、;煮物用調味料、;、蒸し料理用調味料、;、炒め物用調味料、;等の直火や電磁調理器などで加熱調理して喫食する料理専用の液状調味料が含まれる。また、電子レンジなどで加温調理した後に喫食に供される料理の調理に使用される液状調味料も含まれる。
なお、ぽん酢、ドレッシングなどの加熱調理を必要としない液状調味料は、本発明には含まれない。
本発明の加熱調理用液状調味料は、酢酸を0.7〜1.5質量%、好ましくは0.75〜1.25質量%の高濃度で含有することを特徴とするものである。
なお、当該酢酸濃度は、ストレート換算での酢酸濃度(加熱調理時における液状調味料の酢酸濃度)を指しており、調理時に希釈して使用するようなタイプの液状調味料(いわゆる濃縮タイプ)では、調理時の希釈倍率に応じて前記酢酸濃度をより高くする必要がある。
例えば、加熱調理時に2倍に希釈して使用する濃縮タイプ(加熱調理時0.7〜1.5質量%)の場合には、1.4〜3質量%の酢酸を含有することになる。
酢酸を含有する原料としては、食酢や合成酢酸など酢酸を含有する原料であれば何れも使用できる。特に食酢は、酢酸のみならず、原料由来や発酵過程で生成された各種香味成分を含有していることから、調味料に好ましい香味を付与することができ、好適に使用することができる。
ここで食酢としては、米酢、黒酢、粕酢、麦芽酢、はと麦酢などの穀物酢や、リンゴ酢、ブドウ酢、シェリー酢、レモン酢、カボス酢や梅酢などの果実酢、醸造アルコールを原料に製造されるアルコール酢などの各種の食酢が挙げられる。
本発明の加熱調理用液状調味料は、通常は中和等の処理によるpH調整を行わないために、酢酸の影響によってpHは通常2.5〜4.5を示す。なお、好ましくは、3.5〜4の範囲に調整することが望ましい。
本発明における液状調味料は、酢酸に対する質量比で1.5〜3、好ましくは1.5〜2.5の範囲の塩分を含むことを特徴とするものである。
また、当該質量比は、酢酸濃度及び/又は塩分濃度を調整することによって、調節が可能である。
当該質量比が1.5より低い場合、酢酸臭が強く感じられ、風味も好ましくない。一方、3より高い場合、酢酸臭は増大し、さらに風味も好ましくなくなる。
なお、食塩としては、精製塩に限定されず、苦汁などの不純物を含有する塩も使用可能である。
前記質量比の範囲内に調整することによって、酢酸の酢酸臭が抑制されて香りが改善され、また、呈味のバランスが適度に変化することなど、複数の要因が総合されるためと推定されるが、風味が良好に感じられるようになる。
塩分濃度が1.5質量%より低いと、酢酸臭が強く感じられ、風味も好ましくない。また3質量%を超えると、酢酸臭は抑制されるが、風味が好ましくない。
なお、塩分濃度は、硝酸銀溶液による滴定法などによって測定できる。
本発明における液状調味料は、さらに、カプサイシンを配合する(含有させる)ことによって、酢酸臭や風味が顕著に改善することができる。
本発明で使用されるカプサイシンは、天然物から抽出精製されたものでもよいし、トウガラシやその抽出物などのカプサイシン含有物を用いることもできる。
トウガラシを使用する場合、その品種や形態は特に限定するものでなく、また、トウガラシの品種としては、例えば、タカノツメ種、テンタカ種、ホンタカ種、チリー種などを挙げることができる。なお、トウガラシ植物体においてカプサイシンを含有するのは果実(特には種子付近の胎座、果皮等)である。本願において‘トウガラシ’と記載した場合は、トウガラシの果実を指す。
なお、トウガラシ中のカプサイシン濃度は、高速液体クロマトグラフィーを用いて測定できる。
トウガラシとして配合する場合の配合量は、トウガラシのカプサイシン含有量にもよるが、通常は、約0.025〜0.075質量%、好ましくは約0.03〜0.06質量%である。
カプサイシン濃度が低過ぎる場合(特に0.0004質量%より低い場合)、酢酸臭の低下や風味の向上は見られない。また、高過ぎる場合(特に0.0016質量%より高い場合)、酢酸臭は低下するが、辛味が感じられ、呈味バランスが崩れてしまい風味は低下する。
なお、カプサイシンは水への溶解性が低く、通常の攪拌混合のみでは均一分散しない。そのため、適宜、増粘剤や乳化剤を配合することにより、均一分散することが可能となり安定した風味改善効果を得ることができる。
上記加熱調理用液状調味料には、酢酸濃度、酢酸に対する塩分の質量比、およびカプサイシン濃度が上記した数値範囲内に入る限りにおいて、上記以外に、糖類(グルコース、フラクトース、スクロース、マルトース、水飴、スクラロースなどの高甘味度甘味料など)、風味原料(鰹だし、昆布だし、鰹エキス、昆布エキス、魚介エキス、果汁など)、香辛料(コショウなど)や香辛料抽出物、旨味調味料(醤油、たん白加水分解物、酵母エキスなど)、アミノ酸系調味料(グリシン、アラニン、グルタミン酸ナトリウムなど)、核酸系調味料(イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムなど)、有機酸系調味料(コハク酸ナトリウムなど)などの呈味原料、乳化剤、増粘剤、野菜(ニンニク、ショウガ、オニオンなど)や野菜抽出物、酒精あるいは酒類などを、適宜配合することができる。
本発明の加熱調理用液状調味料は、撹拌などの一般的な方法によって原料を混合し、均一な液状とした後、そのまま、あるいは、加熱殺菌や膜濾過殺菌などの殺菌処理に供した後、一般の液状調味料と同様に、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、合成樹脂製袋、ガラス瓶、金属缶、紙容器などの容器に充填して容器詰め液状調味料とすることができる。
また、本発明の加熱調理用液状調味料を容器に充填した後、加熱殺菌、あるいはレトルト殺菌などの殺菌処理に供して容器詰め液状調味料とすることができる。
容器詰めされた加熱調理用液状調味料は、容器から液状調味料を取り出して用いることができる。ストレートタイプの場合はそのまま、又、希釈タイプの場合は希釈した後、畜肉、魚介類、野菜等の固形具材などとともに加熱調理し、通常は加温又は保温された状態で喫食に供されるが、好適な風味が奏される。
本発明の加熱調理用液状調味料は、焼肉や焼鳥などの焼き物料理、;畜肉、魚介類や野菜等の煮物料理、;スチームコンベクションなどの蒸し料理や蒸し焼き料理、;野菜炒めなどの炒め物料理、;などの加熱調理する料理に使用することができる。また、電子レンジで加熱して喫食するような食品に使用することができる。
特に、強い加熱条件で調理するため、酢酸臭が強く気になる、焼肉、照り焼き、生姜焼きなどの焼き料理に使用する液状調味料としての使用が好適である。
本発明の加熱調理用液状調味料は、血圧低下や血中脂質低下などの健康促進に作用する生理機能を発揮される量の酢酸を含有しているにもかかわらず、加熱時の風味が良好なため、優しい香味となる。そのため、日常の食事の形態として、高濃度の酢酸を含む液状調味料を供した食品を無理なく摂取することが可能となる。
また、塩分濃度も低くしうるので、酢酸の血圧低下効果を高めることが期待できる。
・(1) 試料の調製
酢酸として醸造酢((株)ミツカン製、酢酸濃度15容量%)を用い、食塩として精製塩を用いて、酢酸濃度が1w%であり塩分濃度が4w%である水溶液を調製した。
そして、当該溶液の一部を分取し、常温(20℃)に放置した(対照)。
また、溶液の別の一部を、蓋付きガラス容器に分取した後、容器ごと70℃に保温された温水中に浸漬して、溶液の品温が70℃に到達したのを確認後、さらに10分間70℃での浸漬を続けた(試験試料)。
上記試料について、熟練した官能検査員4名により、「酸味」、「酢酸臭」、「風味の好ましさ」について官能評価試験を行った。
酸味および風味の好ましさは、上記試料溶液の品温が変化しないように、試料溶液の一部をスポイトにて素早く採取し、直ちに試験に供した。また、酸臭の官能評価は、70℃に加温された状態で蓋を取り、直ちに試験した。
官能評価は、対照(品温20℃)の評価を基準とし、以下に示す5段階の評点で評価し平均値で示した。結果を表1に示した。
5:対照より非常に強い。
4:対照より強い。
3:対照と同じ。
2:対照より弱い。
1:対照より非常に弱い。
5:対照より非常に強い。
4:対照より強い。
3:対照と同じ。
2:対照より弱い。
1:対照より非常に弱い。
5:対照より非常に好ましい。
4:対照より好ましい。
3:対照と同程度に好ましい。
2:対照より好ましくない。
1:対照より非常に好ましくない。
その結果、酢酸含有液を加熱することによって、酸味は弱くなる一方で、酢酸臭は顕著に強くなることが示され、全体として風味の好ましさが低下した(試験試料)。
この結果から、酢酸含有液を加熱した場合の官能的な特性は、常温の場合とは異なることが示された。
・(1) 試料の調製
表2に記載された酢酸濃度及び塩分濃度に調製したことを除いては試験例1と同様にして各水溶液を調製した。
そして、当該溶液の一部を蓋付きガラス容器に分取した後、容器ごと70℃に保温された温水中に浸漬して、溶液の品温が70℃に到達したのを確認後、さらに10分間70℃での浸漬を続けた(試料1-1〜1-6)。
上記試料1-1〜1-6について、熟練した官能検査員4名により、「酢酸臭」、「風味の好ましさ」について官能評価試験を行った。
官能評価は、試料1-5(酢酸濃度1w%, 塩分濃度4w%)の評価を基準(対照)としたことを除いては試験例1と同様にして、5段階の評点で評価し平均値で示した。
また、これらの官能試験の総合評価として、対照と差異がない場合を「×」、対照よりも若干向上した場合は「△」、対照よりも向上した場合は「○」、対照よりも顕著に向上した場合は「◎」で示した。これらの結果を表2に示した。
その結果、‘酢酸臭’については、対照(試料1-5)よりも塩分濃度を若干低めると(試料1-4)弱く感じられた。そして、さらに塩分濃度を低くすると(試料1-2, 試料1-3)さらに酢酸臭が弱く感じられた。
しかし、塩分濃度を一層低くすると(試料1-1)、対照(試料1-4)とほぼ同様な酢酸臭の強さが感じられた。
しかし、さらに塩分濃度を低くすると(試料1-1)、風味の好ましさは低下し、対照(試料1-5)とほぼ同様な好ましさになった。
なお、最も好ましい風味がしたのは試料1-3で、酢酸臭の低下と同時に、バランスの取れた形で香味の変化が起こるためと考えられるが、全体としての風味が向上した。
それに対して、当該質量比を4よりも高めた場合(試料1-6)、酢酸臭は強く感じられるようになり、風味も好ましいものではなかった。
・(1) 試料の調製
表3に記載された酢酸濃度及び塩分濃度に調製したことを除いては、試験例1と同様にして、各水溶液を調製した。
そして、当該溶液の一部を蓋付きガラス容器に分取した後、容器ごと70℃に保温された温水中に浸漬して、溶液の品温が70℃に到達したのを確認後、さらに10分間70℃での浸漬を続けた(試料2-1〜2-2)。
上記試料2-1〜2-2について、熟練した官能検査員4名により、「酢酸臭」、「風味の好ましさ」について官能評価試験を行った。
官能評価は、試料2-2(酢酸濃度0.7w%, 塩分濃度4w%)の評価を基準(対照)としたことを除いては試験例1と同様にして、5段階の評点で評価し平均値で示した。また、これらの官能試験の総合評価として、対照と差異がない場合を「×」、対照よりも若干向上した場合は「△」、対照よりも向上した場合は「○」、対照よりも顕著に向上した場合は「◎」で示した。これらの結果を表3に示した。
その結果、酢酸濃度0.7w%の場合でも、酢酸に対する塩分の質量比を2とすることによって、酢酸含有溶液を加熱した際の酢酸臭が抑制されることが示された。同時に、バランスの取れた形で香味の変化が起こるためと考えられるが、全体としての風味が向上した(試料2-1)。
・(1) 試料の調製
表4に記載された酢酸濃度, 塩分濃度, 及びカプサイシン濃度の各水溶液を調製した。酢酸と食塩は、試験例1と同じものを用いた。カプサイシンとしては、粉末トウガラシ(カプサイシン含量0.021w%)を表4のカプサイシン濃度になるように添加して用いた。
なお、粉末トウガラシは、通常の水溶液中では均一分散しないため、溶液中の濃度が0.1w%になるようにキサンタンガム(DSP五協フード&ケミカル(株)製)を添加した(試料3-3〜3-7)。また、粉末トウガラシ未配合の溶液(試料3-1〜3-2)についても、粘度の影響を排除するためにキサンタンガム0.1w%を添加した。
そして、当該溶液の一部を蓋付きガラス容器に分取した後、容器ごと70℃に保温された温水中に浸漬して、溶液の品温が70℃に到達したのを確認後、さらに10分間70℃での浸漬を続けた(試料3-1〜3-7)。
上記試料3-1〜3-7について、熟練した官能検査員3名により、「酢酸臭」、「風味の好ましさ」について官能評価試験を行った。
官能評価は、試料3-1(酢酸濃度1w%, 塩分濃度4w%, カプサイシン濃度0w%)の評価を基準(対照)としたことを除いては試験例1と同様にして、5段階の評点で評価し平均値で示した。また、これらの官能試験の総合評価として、対照と差異がない場合を「×」、対照よりも若干向上した場合は「△」、対照よりも向上した場合は「○」、対照よりも顕著に向上した場合は「◎」で示した。これらの結果を表4に示した。
その結果、酢酸含有溶液にカプサイシンを添加することによって、‘酢酸臭’が低減することが示された。また、カプサイシン濃度を増加するにつれて、酢酸臭の抑制効果も顕著になる傾向があることが示された(試料3-4〜3-7)。
一方、‘風味の好ましさ’については、カプサイシン濃度が0.0004〜0.0016w%の場合が最も良好で(試料3-4〜3-6)、0.002w%では低下する傾向が見られた(試料3-7)。
・(1) 照り焼き用液状調味料の調製
醸造酢(酢酸濃度15容量%)、醤油、食塩、上白糖、発酵調味料、キサンタンガム、粉末トウガラシ(カプサイシン含量0.021w%)を表5に記載された配合割合(重量部)で水に溶解させ、照り焼き用液状調味料を調製した(調味料4-1〜4-3)。
調製した各調味料の酢酸濃度と塩分濃度は、自動滴定装置(平沼自動滴定装置、機種COM-1500STC24)にて測定した。また、pHについても測定した。測定結果を表6に示す。
次いで、市販鶏もも肉300g(2.5人前)を、フライパンにて油を加えて熱し、強火で3〜4分焼いた後裏返し、蓋をして弱火で5〜6分、中まで火が通るまで蒸し焼きにした。
フライパンに残った余分な油をキッチンペーパーなどでふき取った後、前記各調味料4-1〜4-3を100g加え、肉に液をからませながら中火で4〜5分煮詰め、食べやすいように一口大に切った後、再びフライパンに戻し、70℃で保温した(照り焼き4-1〜4-3)。
官能評価は、照り焼き4-1(酢酸濃度1w%, 塩分濃度4w%)の評価を基準(対照)としたことを除いては試験例1と同様にして、5段階の評点で評価し平均値で示した。
また、「嗜好」については、喫食時に対照(照り焼き4-1)との2点比較を行い、全員が実施例を好んだ場合を「◎」、実施例を好んだ人数が対照よりも多い場合を「○」、実施例よりも対照区を好んだ人数が多い場合を「×」とした。結果を表6に示す。
その結果、照り焼きの風味についても、調味料の酢酸に対する塩分の質量比が2に調製することで、加熱調理時及び保温喫食時の酢酸臭が抑制されることが示された。また、喫食時の風味も向上して好まれることが示された。
さらに、カプサイシンを添加することによって、喫食時の酢酸臭はさらに抑制され、風味もさらに好ましくなり、非常に好まれることが示された。
本発明は以下の態様にも関する。
付記1に係る発明は、酢酸をストレート換算で0.75〜1.25質量%含有せしめた加熱調理する料理用液状調味料であって、酢酸に対する塩分の質量比が1.5〜3となるように、酢酸濃度および/または塩分濃度が調整されたものであることを特徴とする、前記加熱調理する料理用液状調味料に関する。
付記2に係る加熱調理する料理用液状調味料は、塩分濃度がストレート換算で1.5〜3質量%となるように調整されたものである、付記1に記載の加熱調理する料理用液状調味料に関する。
付記3に係る加熱調理する料理用液状調味料は、さらにカプサイシンを含有し、カプサイシン濃度がストレート換算で0.0004〜0.0016質量%となるように調整されたものである、付記1又は2に記載の加熱調理する料理用液状調味料に関する。
付記4に係る加熱調理する料理用液状調味料は、加熱調理する料理用液状調味料が、焼き料理用液状調味料、煮物用液状調味料、蒸し料理用液状調味料、又は炒め物用液状調味料である、付記1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理する料理用液状調味料に関する。
付記5に係る加熱調理する料理用液状調味料は、加熱調理する料理用液状調味料が容器詰め液状調味料である、付記1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理する料理用液状調味料に関する。
付記6に係る方法は、付記1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理する料理用液状調味料と具材とを混合し、次いで、液状調味料に浸漬し、液状調味料を付着させた具材を、又は、液状調味料と具材の混合物を、少なくとも60℃以上の温度で加熱して調理して製造する食品の製造方法に関する。
これにより、本発明では、日常的な食事を摂取する形態によって、健康増進に必要な量の酢酸を容易に且つ継続的に摂取することを可能とする。
Claims (1)
- 加熱調理時に使用する液状調味料において、酢酸をストレート換算で0.75〜1.25質量%
含有せしめ、酢酸に対する塩分の質量比が1.5〜3となるように、酢酸濃度および/または
塩分濃度を調整することにより、65〜250℃での加熱調理時の酢酸臭を抑制する方法(但し、前記液状調味料は、チアミンラウリル硫酸塩を含有しない)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016092407A JP6323765B2 (ja) | 2016-05-02 | 2016-05-02 | 液状調味料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016092407A JP6323765B2 (ja) | 2016-05-02 | 2016-05-02 | 液状調味料 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011274108A Division JP5939784B2 (ja) | 2011-12-15 | 2011-12-15 | 液状調味料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016135156A JP2016135156A (ja) | 2016-07-28 |
| JP6323765B2 true JP6323765B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=56512186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016092407A Active JP6323765B2 (ja) | 2016-05-02 | 2016-05-02 | 液状調味料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6323765B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU212946U1 (ru) * | 2022-06-30 | 2022-08-15 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Волгоградский государственный технический университет" (ВолгГТУ) | Кожухотрубный теплообменник |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06209735A (ja) * | 1993-01-19 | 1994-08-02 | Kohei Shiraiwa | 乾燥鶏肉,乾燥豚肉,乾燥牛肉などの家畜の乾燥肉 或いは野生獣肉などの乾燥肉用調味料とその調味料 による味付け乾燥肉の製造方法 |
| JP3687072B2 (ja) * | 2002-10-17 | 2005-08-24 | 有限会社皆川商店 | 生肉や生水産物の電子レンジ調理方法と電子レンジ調理用調味料、及び電子レンジ調理食品 |
| JP2004159585A (ja) * | 2002-11-14 | 2004-06-10 | Yoshihara Oil Mill Ltd | 唐辛子種子油およびその利用 |
| JP4478065B2 (ja) * | 2005-05-18 | 2010-06-09 | 株式会社ミツカングループ本社 | 食品の塩なれ方法 |
| JP2006325443A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Osada Ryusuke | 食用たれ |
| JP2008011711A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Mitsukan Group Honsha:Kk | トマト酢の製造方法、及びトマト酢 |
| JP4767905B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2011-09-07 | プリマハム株式会社 | 焼き鳥・照り焼きチキン用タレ組成物 |
| US20100183794A1 (en) * | 2009-01-22 | 2010-07-22 | Jackson Corine P | Barbecue Sause |
| JP5383559B2 (ja) * | 2010-03-03 | 2014-01-08 | キユーピー株式会社 | 液状食品の製造方法 |
-
2016
- 2016-05-02 JP JP2016092407A patent/JP6323765B2/ja active Active
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU212946U1 (ru) * | 2022-06-30 | 2022-08-15 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Волгоградский государственный технический университет" (ВолгГТУ) | Кожухотрубный теплообменник |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2016135156A (ja) | 2016-07-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US12156529B2 (en) | Liquid condiment containing solid ingredient | |
| JP7142836B2 (ja) | 具材入り液状調味料 | |
| JP7123055B2 (ja) | 冷凍ミートソースの製造方法 | |
| JPWO2016175323A1 (ja) | 香料組成物 | |
| KR100446006B1 (ko) | 다목적 장어소스 및 그의 제조방법 | |
| JP5939784B2 (ja) | 液状調味料 | |
| JP2003274908A (ja) | ポタージュスープ、およびその製造方法 | |
| TWI683629B (zh) | 香料組成物 | |
| JP7285487B2 (ja) | 密閉容器入り具材含有液状調味料 | |
| JP7278508B1 (ja) | 煮込み調理用調味液及びその製造方法並びに煮込み料理の製造方法 | |
| JP2013005779A (ja) | 野菜酢及びこれを用いた加工食品 | |
| JP7816148B2 (ja) | 香味組成物 | |
| JP2002165584A (ja) | ひき肉様具材含有ソース類 | |
| KR20240080205A (ko) | 김치찌개 | |
| JP3262756B2 (ja) | 蒸し焼き料理用ペースト状調味ソース | |
| JP7246939B2 (ja) | 魚介類入りクリームソースの製造方法 | |
| JP2016135156A (ja) | 液状調味料 | |
| KR101863287B1 (ko) | 김치 볶음밥용 소스 조성물 및 그를 포함하는 김치 볶음밥 | |
| JP2001231493A (ja) | ヘルシーソース | |
| JP2015000009A (ja) | 味噌調味材及びその製造方法、並びに調味ソース及びその製造方法 | |
| JPWO2019098355A1 (ja) | 風味組成物 | |
| JP2011211988A (ja) | 減カロリー飲食品用組成物 | |
| KR20040111247A (ko) | 건강을 위한 녹차식품 | |
| JP2018057373A (ja) | 植物性食材用組成物及び植物性食材の調理方法 | |
| KR20150081589A (ko) | 전통묵용 허브를 이용한 사과소스 조성물 및 그의 제조방법 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160531 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160531 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170329 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170517 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170714 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171226 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180216 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180313 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180329 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6323765 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
