JP6328024B2 - 回転窓 - Google Patents
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Description
この自然換気窓は、横軸回転窓であり、水平な回転軸を障子の上下方向の中央位置よりも上部側に配置することで、障子を偏心状態で軸支する。また、障子の軸支位置よりも上側でかつ障子の室内側に錘を取り付けてあり、この錘によって無風時には障子の下端側が室外側に開くようにして、自然に開放状態となるように設定している。
さらに、室外側から障子に風が当たると、障子は軸支位置よりも下側の面積が広いため、障子の下端側が室内方向に移動して障子を閉鎖状態にできる。
従って、比較的風圧が低い場合には、自然に障子を開放状態にできて換気を行え、室外側から室内側に強風が吹いた場合など、所定値以上の正圧が障子に加わった場合は、障子を自動的に閉鎖状態にできて風の吹き込みを防止できる。
また、窓枠と障子との連結部分である回転軸に十分な強度をもたせるために大きな回転軸を採用した場合には、この回転軸を配置可能な隙間も大きく形成しなければならず、水密性の低下、部品の低寿命化が顕著となるおそれがある。
また、可動カバーの可動外面は、障子の開閉移動によってヒンジによる障子の軸支位置を中心として回動し、障子の開放状態において固定カバーの固定内面に対して室内側に位置するため、障子の開閉移動において回動する可動外面が固定内面に干渉することがない。従って、ヒンジカバーから障子に対して摩擦抵抗などを加えることなく、障子の開閉移動を円滑に行わせることができる。
このような構成によれば、可動カバーの可動外面は、障子の閉鎖状態で第一軸支位置から最も離間して位置する離間点の当該第一軸支位置を中心とする第一回動軌跡の曲率以上の曲率を有して形成されるため、回動する可動外面は、第一回動軌跡の室外側に突出して位置することがなく、また、前述した離間点の第二軸支位置を中心とする第二回動軌跡の室外側に突出して位置することもない。他方、固定カバーの固定内面は、障子の閉鎖状態で前述した離間点の第二軸支位置を中心とする第二回動軌跡の室外側に沿って形成されるため、ヒンジによる障子の軸支位置が第一軸支位置から第二軸支位置までの範囲で設定される場合には、当該軸支位置を中心として回動する可動カバーの可動外面が固定カバーの固定内面に干渉することがない。従って、障子の軸支位置を第一軸支位置から第二軸支位置までの範囲で調整しても、共通のヒンジカバーを利用できる。
このような構成によれば、一方の側板部を固定カバーに形成することで、ヒンジカバーの一方の側部を覆うことができ、また、他方の側板部を可動カバーに形成することで、障子の開閉移動が可能な状態を維持しつつヒンジカバーの他方の側部を覆うことができ、水密性を向上できる。
また、一方の側板部に連続する固定カバーの対向内面が、固定内面の曲率よりも大きな曲率を有して形成されるため、一方の側板部側における固定カバーと可動カバーとの隙間を狭めることができ、特に一方の側板部側における水密性を向上できる。
さらに、他方の側板部に連続する可動カバーの対向外面が、可動外面の曲率よりも小さな曲率を有して形成されるため、他方の側板部側における固定カバーと可動カバーとの隙間を狭めることができ、特に他方の側板部側における水密性を向上できる。
このような構成によれば、延出側板部の対向面が固定カバーの固定内面の曲率よりも大きな曲率を有して形成されることで、ヒンジカバーの他方の側部における固定カバーと可動カバーとの隙間を狭めることができ、水密性を向上できる。
このような構成によれば、リブが固定カバーの固定内面に向かって延出して形成されるため、ヒンジカバーの他方の側部における固定カバーと可動カバーとの隙間を狭めることができ、水密性を向上できる。また、固定カバーに前述した延出側板部が形成されている場合には、延出側板部とリブとによってラビリンス構造を形成でき、水密性をさらに向上できる。
このような構成によれば、第一見付け片部の第一当接材と、第二見付け片部の第二当接材と、第一、第二当接材に連続する固定当接部材と、固定当接部材の室外部、室内部および連結部に当接する回動当接部材とを連続させることができる。従って、既存の内倒し窓、突出し窓の構造、形材を利用した場合に第一見付け片部および第二見付け片部の見込み位置が異なる場合であっても、固定当接部材および回動当接部材によって第一、第二当接材同士を連続させることができる。
また、障子の開放移動において、障子見付け片部が第一、第二当接材から離間するとともに、回動当接部材が固定当接部材の室外部、室内部および連結部から離間するため、第一、第二当接材や固定当接部材、回動当接部材から障子に摩擦抵抗が与えられることがなく、障子の開放移動を円滑に行わせることができる。逆に、障子が閉鎖移動する際にも、障子が閉鎖位置に至る直前までは、第一、第二当接材は障子見付け片部と離間しており、回動当接部材は固定当接部材と離間しているので、障子の閉鎖移動を円滑に行わせることができる。
このように、各当接材を連続させることができるとともに、障子の開閉移動を円滑に行わせることができる。
このような構成によれば、回動当接外面が、障子の軸支位置よりも室内側の位置を曲率中心として湾曲形成されるため、回動当接外面が障子の軸支位置を中心とする回動当接外面の回動軌跡よりも外側に位置することがなく、障子が閉鎖状態から開放移動した際には、固定当接内面から離間移動する。従って、障子の軸支位置が回動当接外面の曲率中心よりも室外側で位置調整されても、障子の開放移動において回動当接外面が固定当接内面に干渉することなく、障子の開放移動を円滑に行わせることができる。
また、回動当接外面の曲率中心が固定当接内面の曲率中心よりも室外側であって枠材の長手方向において第二見付け片部側に位置し、回動当接外面が固定当接内面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有して形成されるため、障子の閉鎖移動において回動当接外面が固定当接内面に接近し、押し当てられる。この押し当てにより、固定当接内面は回動当接外面に密着するので、水密性や気密性を向上できる。
このような構成によれば、障子の閉鎖状態において回動当接外面が固定当接内面に押し当てられるのに加え、見込み外面が、障子の閉鎖状態で障子見付け片部の長手方向において見込み内面に向かい合って当接するため、障子見付け片部の室外側における連続状態を向上できる。
このような構成によれば、障子の閉鎖状態において回動当接外面が固定当接内面に押し当てられるのに加え、延出外面が障子の見込み方向において延出内面に向かい合って当接するため、障子見付け片部の室内側における連続状態を向上できる。また、延出外面は、回動当接外面に連続しているとともに、障子見付け片部の長手方向において障子の軸支位置よりも第二見付け片部側に延出して形成されるので、障子の開閉移動において固定当接内面と向かい合って配置されることがないうえ、障子の開放移動によって延出内面から離間するので、延出外面が固定当接内面などに干渉することがなく、障子の開閉移動を円滑に行わせることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜5において、第1実施形態は、2つの回転窓である横軸回転窓2を左右に配置して構成される連窓1である。
連窓1は、左右の縦枠3,4と、縦枠3,4の上端間および下端間を連結する上枠5、下枠6と、図1における連窓1の左右方向の中間位置で上枠5、下枠6間に配置された方立7とを備える。左右の縦枠3,4、上枠5、下枠6および方立7は、アルミ押出形材によってそれぞれ形成されている。
従って、室外側から見て左側の縦枠3と、上枠5および下枠6と、方立(縦枠)7とで、左側の横軸回転窓2の窓枠10が構成される。また、室外側から見て右側の縦枠4と、上枠5および下枠6と、方立(縦枠)7とで、右側の横軸回転窓2の窓枠10が構成される。図4に示すように、各窓枠10には、横軸回転窓2の障子20,20がヒンジ30(30A,30B)を介して回転自在に軸支され、ヒンジ30よりも室外側の位置にはヒンジカバー40(40A,40B)が配置され、ヒンジ30よりも室内側の位置には水密装置70(70A,70B)が配置されている。
上縦材3Bは、見込み片部301と、上側室外見付け片部302と、上側室内見付け片部303(第一見付け片部)とを有している。上側室外見付け片部302の先端には、水密材11が装着されている。上側室内見付け片部303の室内面には、係合部303Aが形成されており、この係合部303Aには、第一当接材であって水密性能および気密性能を備える第一気密材12Aが係合している。
下縦材3Cは、見込み片部304と、下側室内見付け片部305(第二見付け片部)とを有している。下側室内見付け片部305の室外面には、係合部305Aが形成されており、この係合部305Aには、第二当接材であって水密性能および気密性能を備える第二気密材12Bが係合している。下側室内見付け片部305の上端部のうち見込み片部304側に位置する部分はさらに上方に延びて形成されている(図8参照)。
下側室内見付け片部305は、上側室内見付け片部303よりも室内側に位置している。
なお、縦枠4は、縦枠3を左右反転させた構成となっており、方立7は、その本体の見付け方向両側に上縦材3B、下縦材3Cが取り付けられて構成されている。また、縦枠3,4および方立7には、図3に二点鎖線で示す障子20の開放状態で当該障子20を支える戸当り材(図示省略)が取り付けられている。
各縦框21は、見込み片部211と、面材受け片部212と、押縁213と、下側室外見付け片214と、室内側見付け片部215(障子見付け片部)とを有している。
面材受け片部212は、単板ガラス25の室外面を受けており、押縁213は、単板ガラス25の室内面を支えている。下側室外見付け片214は、見込み片部211に取り付けられており、下側室外見付け片214および室内側見付け片部215は、見込み片部211から縦枠3側に延出している。室内側見付け片部215は、ヒンジ30よりも室内側に位置している。下側室外見付け片214の先端には水密材11が装着されている。室内側見付け片部215は、縦框21の上端から下端まで延びて形成されている。
なお、各縦框22は、縦框21と左右反転させた構成となっている。
上側室外見付け片部302および下側室外見付け片214間の隙間(室外側の隙間)には、ヒンジカバー40が設置される。また、上側室内見付け片部303および下側室内見付け片部305間の隙間(室内側の隙間)には、水密装置70が設置される。
縦枠3および縦框21間と方立7および縦框21間とにそれぞれ配置されたヒンジ30Aの構成は同一である。縦框22および方立7間と縦框22および縦枠4間とにそれぞれ配置されたヒンジ30Bの構成は同一であるとともに、ヒンジ30Aを左右反転させた構成となっている。このため、以下、縦枠3および縦框21間に配置されるヒンジ30Aについて主に説明する。
そして、軸部材31は、窓枠10または障子20の一方に取り付けられ、軸受部材35は他方に取り付けられる。本実施形態においては、軸部材31が縦枠3に取り付けられ、軸受部材35が縦框21の見込み片部211に取り付けられている。
ここで、障子20の重心位置17,18は、障子20の高さ方向の中心位置に設定されている。障子20の重量の大半は、面材の重量であるため、面材の高さ方向の中心位置が、障子20の高さ方向の重心位置17,18に一致する。また、各軸支位置15,16の高さ方向の位置は重心位置17,18と同じである。
この重心位置17に対応して、各ヒンジ30は、見込み片部301,211に対して室外側寄りの位置にネジ止めされ、ヒンジ30Aによる障子20の軸支位置が重心位置17よりも室外側の第一軸支位置15に設定されている。この場合、軸補強部33および軸受部37の一部は、上側室外見付け片部302および下側室外見付け片214との隙間から室外側に突出して位置する。
また、開放状態にある障子20に風圧が加わり、その風圧によって障子20を閉鎖方向に回転する回転モーメントが、前述した障子20の自重に基づいて障子20を開放方向に回転する回転モーメントよりも大きくなった場合には、障子20は閉鎖位置から開放位置に向かって閉鎖移動する。
各ヒンジカバー40Aの構成は同一である。各ヒンジカバー40Bの構成は同一であるとともに、ヒンジカバー40Aを左右反転させた構成となっている。このため、以下、縦枠3および縦框21間に配置されるヒンジ30Aの室外側を覆うヒンジカバー40Aについて主に説明する。
本体部51は、室外側に向かって凸状に湾曲した略円弧状の外面511および内面512(固定内面)を有している。本体部51の縦框22側の側部には、内面512から室内側に延出した略円弧状の延出側板部513が形成されている。本体部51の縦枠3側の側部には、側板部52が連続して形成されている。また、本体部51の縦枠3側の下部には、当該下部から下方に延出し、側板部52および可動カバー60間の隙間を室外側から覆って位置する略円弧状の延出縁部524が形成されている。延出縁部524は側板部52に連続して形成されている。
側板部52の下端には、当該側板部52と可動カバー60の後述する覆い部613との隙間を塞ぐ塞ぎ部521が形成されている。
取付部53は、本体部51の上部に連続して形成されており、ビス13によって縦枠3の上側室外見付け片部302にビス止めされている。
本体部61は、室外側に向かって凸状に湾曲した略円弧状の外面611(可動外面)および内面612を有している。本体部61の下部には、平板状の覆い部613が形成されている。本体部61の縦框22側の側部には、側板部62が連続して形成されている。また、本体部61の側板部62側の上部には、当該上部から上方に延出した略円弧状の延出縁部624が形成されている。延出縁部624は側板部62に連続して形成されている。延出縁部624には、固定カバー50の内面512に向かって延出するリブ625が延出縁部624に沿って形成されている。
取付部63は、本体部61の側板部52側の上部および下部にそれぞれ形成されている。各取付部63は、ビス13によって縦框21の見込み片部211にビス止めされている。
固定カバー50の延出側板部513は、可動カバー60の延出縁部624に若干の隙間を隔てて対向して位置する。固定カバー50の延出縁部524は、固定カバー50の側板部52と可動カバー60の本体部61との隙間を室外側から覆って位置する。固定カバー50の塞ぎ部521は、可動カバー60の覆い部613に対して室内側に位置する。
可動カバー60のリブ625は、固定カバー50の内面512に若干の隙間を隔てて対向して位置する。ヒンジカバー40Aの側板部62側には、前述した延出側板部513とリブ625とによっていわゆるラビリンス構造が形成されている。
図10に示す第一回動軌跡66は、障子20の閉鎖状態で第一軸支位置15から最も離間して位置する外面611上の離間点65に対する当該第一軸支位置15を中心とする回動軌跡である。また、図10に示す第二回動軌跡67は、離間点65の第二軸支位置16を中心とする回動軌跡である。
さらに、固定カバー50の内面512に対向するリブ625の対向面625Aは、対向外面624Aの曲率よりも小さな曲率を有して形成されている。このため、対向面625Aは、対向外面624Aよりも固定カバー50の内面512に近接して位置し、固定カバー50と可動カバー60との隙間をさらに狭めている。
また、延出縁部624の対向外面624Aに対向する延出側板部513の対向面513Aは、固定カバー50の内面512よりも大きな曲率を有して形成される。このため、対向面513Aが内面512と同じ曲率とされる場合と比べ、対向面513Aとは、内面512よりも対向外面624Aに近接して位置し、固定カバー50と可動カバー60との隙間をさらに狭めている。
さらに、可動カバー60の外面611に対向する延出縁部524の対向内面524Aは、固定カバー50の内面512よりも大きな曲率を有して形成されている。このため、対向内面524Aが内面512の曲率と同じ曲率とされる場合と比べ、対向内面524Aと可動カバー60の外面611との隙間が、より狭められている。
各水密装置70Aの構成は同一である。各水密装置70Bの構成は同一であるとともに、水密装置70Aを左右反転させた構成となっている。このため、以下、縦枠3および縦框21間に配置されるヒンジ30Aの室内側を覆う水密装置70Aについて主に説明する。
固定室外部72および固定室内部74は、固定連結部73によって連結されているとともに、固定連結部73から側方(障子20側)に延出してそれぞれ形成されている。差込み片部75は、固定連結部73の上部から固定室外部72および固定室内部74とは反対側に延出して形成されている。
この固定室外部72は、図14に示すように、第一気密材12Aの下端が当接し、第一気密材12Aに連続して位置している。
スリット741は、固定室内部74の下部から固定連結部73の側部まで延びて形成されている。当接面742は、固定室内部74の下面によって形成されている。
この固定室内部74は、図14に示すように、第二気密材12Bの上端が当接し、第二気密材12Bに連続して位置している。
固定室外部72、固定連結部73および固定室内部74によって室外側からみてコ字状のコ字状部が構成されている。固定室外部72および固定室内部74間には、図7に示すように室内側見付け片部215が配置される。
見込み内面724、水密固定内面731および延出内面711は、ヒンジ30の軸方向と平行な面として形成されている。
回動室外部82および回動室内部84は、回動連結部83によって連結されているとともに、回動連結部83から側方(障子20側)にそれぞれ延出して形成されている。
図12に一点鎖線で示す水密固定内面731の曲率半径732は、水密回動外面831の曲率半径833よりも小さく設定されている。ここで、図12に一点鎖線で示す水密固定内面731は、水密回動外面831が押し当てられていない状態であり、図12に実線で示す水密固定内面731は、水密回動外面831が押し当てられ、当該水密回動外面831に沿って弾性変形した状態である。
水密回動外面831の曲率中心834は、第二軸支位置16よりも室内側の位置に設定されているが、曲率中心733と異なる位置に設定されている。すなわち、曲率中心834は、曲率中心733に対して、室外側であって下方(下側室内見付け片部305側)の位置に設定されている。図13に示すX−Y座標系において、曲率中心733を原点とした場合(曲率中心733(0,0))、曲率中心834のX座標値は「−0.5」に設定され、Y座標値は「−0.25」に設定される(曲率中心834(−0.5,−0.25))。なお、図13において、X座標における正の方向は室内側に向かう方向であり、負の方向は室外側に向かう方向である。また、Y座標における正の方向は上方向であり、負の方向は下方向である。
水密回動外面831は、曲率中心834が第一軸支位置15および第二軸支位置16よりも室内側に位置しているので、第一軸支位置15を中心として回動しても、第三回動軌跡86から突出して位置することがない。また、水密回動外面831が第二軸支位置16を中心として回動する場合を想定しても、第四回動軌跡87から突出して位置することがない。従って、障子20の軸支位置が第一軸支位置15から第二軸支位置16までの距離Lの範囲で設定される場合には、障子20の開放移動において水密回動外面831は、第三回動軌跡86および第四回動軌跡87よりも室内側に位置する延出内面711に干渉することなく回動する。
以下、第1実施形態に係る連窓1の開閉動作について説明する。
連窓1には、図示しないロック機構が設けられており、このロック機構によって各障子20は閉鎖位置で係止されている。
各障子20が閉鎖位置にある際、各ヒンジカバー40は、図14に示すヒンジカバー40Aのように、固定カバー50および可動カバー60によってヒンジ30Aの室外側を覆っている。
また、各水密装置70は、図14に示す水密装置70Aのように、水密固定部材71および水密回動部材81によってヒンジ30Aの室内側を覆っている。
さらに、水密回動部材81の見込み外面821、水密回動外面831および延出外面842は、水密固定部材71の見込み内面724、水密固定内面731および延出内面711に当接しており、上側室内見付け片部303側の第一気密材12Aと下側室内見付け片部305側の第二気密材12Bとを連続させて水密ラインを形成している。
(1)各ヒンジカバー40が、窓枠10に取り付けられる各固定カバー50と、各障子20に取り付けられる各可動カバー60との2部材によって構成されるため、窓枠10と障子20との連結部分である各ヒンジ30の室外側を覆うことができる。従って、ヒンジ30の一部を配置可能に形成される上側室外見付け片部302および下側室外見付け片214間の隙間からの水の浸入などを抑えて水密性を向上でき、また、各ヒンジ30が外気や雨水に晒され、埃などが付着することによる低寿命化を抑制できる。
また、各可動カバー60の外面611は、各障子20の開閉移動によって各ヒンジ30による障子20の軸支位置15を中心として回動し、障子20の開放状態において各固定カバー50の内面512に対して非当接状態で室内側に重なり配置されるため、障子20の開閉移動において回動する外面611が内面512に干渉することがない。従って、ヒンジカバー40から障子20に対して摩擦抵抗などを加えることなく、障子20の開閉移動を円滑に行わせることができる。
(2)可動カバー60の外面611は、障子20の閉鎖状態で第一軸支位置15から最も離間して位置する離間点65の当該第一軸支位置15を中心とする第一回動軌跡66の曲率と同じ曲率を有して形成されるため、回動する外面611は、第一回動軌跡66の室外側に突出して位置することがなく、また、離間点65の第二軸支位置16を中心とする第二回動軌跡67の室外側に突出して位置することもない。他方、固定カバー50の内面512は、障子20の閉鎖状態で離間点65の第二軸支位置16を中心とする第二回動軌跡67の室外側に沿って形成されるため、各ヒンジ30による各障子20の軸支位置が第一軸支位置15から第二軸支位置16までの距離Lの範囲で設定される場合には、当該軸支位置を中心として回動する可動カバー60の外面611が固定カバー50の内面512に干渉することがない。従って、各障子20の軸支位置を第一軸支位置15から第二軸支位置16までの範囲で調整しても、共通のヒンジカバー40を利用できる。
(3)側板部52を固定カバー50に形成することで、各ヒンジカバー40の一方の側部を覆うことができ、また、側板部62を可動カバー60に形成することで、各障子20の開閉移動が可能な状態を維持しつつ各ヒンジカバー40の他方の側部を覆うことができ、水密性を向上できる。
また、側板部52に連続する延出縁部524の対向内面524Aが、固定カバー50の内面512の曲率よりも大きな曲率を有して形成されるため、側板部52側における固定カバー50と可動カバー60との隙間を狭めることができ、特に側板部52側における水密性を向上できる。
さらに、側板部62に連続する延出縁部624の対向外面624Aが、可動カバー60の外面611の曲率よりも小さな曲率を有して形成されるため、側板部62側における固定カバー50と可動カバー60との隙間を狭めることができ、特に側板部62側における水密性を向上できる。
(4)延出側板部513の対向面513Aが固定カバー50の内面512の曲率よりも大きな曲率を有して形成されることで、各ヒンジカバー40の他方の側部における固定カバー50と可動カバー60との隙間を狭めることができ、水密性を向上できる。
(5)リブ625が固定カバー50の内面512に向かって延出して形成されるため、各ヒンジカバー40の他方の側部における固定カバー50と可動カバー60との隙間を狭めることができ、水密性を向上できる。さらに、延出側板部513とリブ625とによってラビリンス構造を形成でき、水密性をさらに向上できる。
また、障子20の開放移動において、室内側見付け片部215が第一気密材12Aおよび第二気密材12Bから離間するとともに、水密回動部材81が水密固定部材71の固定室外部72、固定連結部73および固定室内部74から離間するため、水密構造から障子20に摩擦抵抗が与えられることがなく、障子20の開放移動を円滑に行わせることができる。逆に、障子20が閉鎖移動する際にも、障子20が閉鎖位置に至る直前までは、第一気密材12Aおよび第二気密材12Bは室内側見付け片部215と離間しており、水密回動部材81は水密固定部材71と離間しているので、障子20の閉鎖移動を円滑に行わせることができる。
さらに、上側室内見付け片部303および下側室内見付け片部305間に室内側見付け片部215が配置される既存形材に対して、前述した通りに水密装置70を採用できるため、既存形材を兼用できる。
(7)水密回動外面831が、障子20の軸支位置15,16よりも室内側の位置を曲率中心834として湾曲形成されるため、水密回動外面831が障子20の軸支位置15を中心とする第三回動軌跡86よりも外側に位置することがなく、障子20が閉鎖状態から開放移動した際には、水密固定内面731から離間移動する。従って、障子20の軸支位置が第二軸支位置16から室外側の第一軸支位置15の距離Lの範囲で位置調整されても、障子20の開放移動において水密回動外面831が水密固定内面731に干渉することなく、障子20の開放移動を円滑に行わせることができる。
また、水密回動外面831の曲率中心834が水密固定内面731の曲率中心733よりも室外側であって下方に位置し、水密回動外面831が水密固定内面731の曲率半径732よりも大きな曲率半径833を有して形成されるため、障子20の閉鎖移動において水密回動外面831が水密固定内面731に接近し、押し当てられる。この押し当てにより、水密固定内面731は弾性変形を生じて水密回動外面831に密着するので、水密性をさらに向上できる。
(8)障子20の閉鎖状態において水密回動外面831が水密固定内面731に押し当てられるのに加え、見込み外面821が、障子20の閉鎖状態で室内側見付け片部215の長手方向において見込み内面724に向かい合って当接するため、室内側見付け片部215の室外側における水密性をさらに向上できる。また、見込み外面821は水密回動外面831の側方に位置する当接室内面822から室外側に延びて形成されるため、見込み外面821が水密固定内面731、延出内面711に干渉することがなく、障子20の開閉移動を円滑に行わせることができる。
(9)障子20の閉鎖状態において水密回動外面831が水密固定内面731に押し当てられるのに加え、延出外面842が障子20の見込み方向において延出内面711に向かい合って当接するため、室内側見付け片部215の室内側における水密性をさらに向上できる。また、延出外面842は、水密回動外面831に連続しているとともに、障子20の軸支位置15よりも下方に延出して形成されるので、障子20の開閉移動において水密固定内面731と向かい合って配置されることがないうえ、障子20の開放移動によって延出内面711から離間するので、延出外面842が水密固定内面731、延出内面711に干渉することがなく、障子20の開閉移動を円滑に行わせることができる。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図17〜20において、第2実施形態に係る連窓1は、第1実施形態に係る連窓1に対して、各障子20の面材に複層ガラス25Aが採用されており、これにより、各障子20の重心位置が室内側寄りの重心位置18となり、これに対応して、各障子20の軸支位置が第二軸支位置16となるように、ヒンジ30が室内側寄りに配置されている。
なお、第2実施形態に係る連窓1における前述した構成を除くすべての構成は、第1実施形態に係る連窓1の構成と同一である。
図示しないロック機構の解除によって図18に示す閉鎖位置にある各障子20の開放移動を可能な状態にした場合、各障子20の軸支位置16が重心位置18よりも室外側にあるため、各障子20がその自重に基づいて自然に開放方向に回転する。この回転により、障子20は、図19に示す中間開放位置を経て、図20に示す開放位置(全開位置)まで開放移動する。各障子20が開放位置に配置される際、各障子20は図示しない戸当り材によって支えられる。これにより、各障子20は、開放位置からさらに開放方向に向かう回転が生じなくなる。
また、第2実施形態の連窓1によれば、固定カバー50と可動カバー60とを干渉させずに適切に回動動作できるため、第1実施形態と同様の作用効果を発揮でき、障子20の軸支位置に対応して、専用ヒンジカバーなどを新たに準備する必要がない。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、可動カバー60の外面611は、第一回動軌跡66の曲率と同じ曲率とされたが、これに限定されず、第一回動軌跡66の曲率よりも大きな曲率とされてもよい。
また、前記実施形態では、固定カバー50の内面512の曲率は、第二回動軌跡67の曲率よりも小さな一定の曲率とされているが、これに限定されず、可動カバー60の回動方向に沿って内面512の曲率が変化されていてもよい。
また、前記実施形態では、可動カバー60には、延出縁部624、リブ625が形成されているが、これらの構成を省略してもよい。
また、樹脂製の水密回動部材81にゴム製材が設けられ、このゴム製材によって見込み外面821、当接室内面822、水密回動外面831、当接室外面841、延出外面842が形成されてもよい。
また、前記実施形態では、連窓1を説明したが、例えば、各種の回転窓を上下に備えた段窓であってもよい。
Claims (9)
- 窓枠と、前記窓枠内に配置される障子と、前記障子を軸支するヒンジと、前記ヒンジの室外側を覆うヒンジカバーとを備え、
前記ヒンジカバーは、前記窓枠に取り付けられる固定カバーと、前記障子に取り付けられる可動カバーとを備えて構成され、
前記固定カバーは、前記ヒンジの室外側に位置する固定内面を有し、
前記可動カバーは、前記障子の開閉移動によって前記ヒンジによる前記障子の軸支位置を中心として回動する可動外面を有し、
前記可動外面は、前記障子の開放状態において前記固定内面に対して非当接状態で室内側に重なり配置される
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項1に記載の回転窓において、
前記ヒンジによる前記障子の軸支位置は、第一軸支位置から当該第一軸支位置よりも室内側に位置する第二軸支位置までの範囲で設定され、
前記可動外面は、前記障子の閉鎖状態で前記第一軸支位置から最も離間して位置する離間点の当該第一軸支位置を中心とする第一回動軌跡の曲率以上の曲率を有して形成され、
前記固定内面は、前記障子の閉鎖状態で前記離間点の前記第二軸支位置を中心とする第二回動軌跡の室外側に沿って形成される
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項2に記載の回転窓において、
前記ヒンジカバーは一対の側板部を備え、
一方の側板部は、前記固定カバーに形成され、
他方の側板部は、前記可動カバーに形成され、
前記固定カバーは、前記一方の側板部に連続するとともに、前記障子の閉鎖状態で前記可動外面に対向して位置する対向内面を有し、
前記可動カバーは、前記他方の側板部に連続するとともに、前記障子の閉鎖状態で前記固定内面に対向して位置する対向外面を有し、
前記固定カバーの固定内面は、前記第二回動軌跡の曲率よりも小さな曲率を有して形成され、
前記対向内面は、前記固定内面の曲率よりも大きな曲率を有して形成され、
前記対向外面は、前記可動外面の曲率よりも小さな曲率を有して形成される
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項3に記載の回転窓において、
前記固定カバーには、前記対向外面に向かって延出した延出側板部が形成され、
前記対向外面に対する前記延出側板部の対向面は、前記固定内面の曲率よりも大きな曲率を有して形成される
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項3または請求項4に記載の回転窓において、
前記対向外面には、前記固定カバーの固定内面に向かって延出したリブが形成され、
前記固定内面に対する前記リブの対向面は、前記対向外面の曲率よりも小さな曲率を有して形成される
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回転窓において、
前記障子は、前記ヒンジが取り付けられる框に沿って形成され、当該ヒンジの室内側に位置する障子見付け片部を有し、
前記窓枠は、前記障子の閉鎖状態で前記障子見付け片部の室外面に当接する第一当接材を備えた第一見付け片部と、前記障子の閉鎖状態で前記障子見付け片部の室内面に当接する第二当接材を備えた第二見付け片部とを有した枠材を備え、
前記窓枠には、固定当接部材が取り付けられ、
前記障子見付け片部には、回動当接部材が取り付けられ、
前記固定当接部材は、前記第一当接材に連続して位置する室外部と、前記第二当接材に連続して位置する室内部と、前記室外部および前記室内部を連結する連結部とを有して構成され、
前記回動当接部材は、前記障子見付け片部を前記障子の見込み方向にまたいで位置し、前記障子の閉鎖状態で前記室外部から前記連結部を経て前記室内部まで連続して当接するとともに、前記障子の開放移動によって回動して前記室外部、前記連結部および前記室内部から離間して位置する
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項6に記載の回転窓において、
前記固定当接部材および前記回動当接部材のうちの少なくとも一方は、弾性を有して構成され、
前記連結部は、前記枠材の長手方向において前記ヒンジによる前記障子の軸支位置よりも前記第一見付け片部側に位置する固定当接内面を有し、
前記回動当接部材は、前記障子の閉鎖状態で前記固定当接内面に当接する回動当接外面を有し、
前記固定当接内面および前記回動当接外面は、前記障子の軸支位置よりも室内側の位置を曲率中心としてそれぞれ湾曲形成され、
前記回動当接外面の曲率中心は、前記固定当接内面の曲率中心よりも室外側であって前記枠材の長手方向において前記第二見付け片部側に位置し、
前記回動当接外面は、前記固定当接内面の曲率半径と同等以上の曲率半径を有して形成される
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項7に記載の回転窓において、
前記室外部は、前記ヒンジの軸方向と平行な面であって前記窓枠の見込み方向に延びて形成された見込み内面を有し、
前記回動当接部材は、前記ヒンジの軸方向と平行な面であって前記障子の見込み方向に延びて形成された見込み外面を有し、
前記見込み外面は、前記障子の閉鎖状態で前記障子見付け片部の長手方向において前記見込み内面に向かい合って当接するとともに、前記障子の開放移動によって前記見込み内面から離間して位置する
ことを特徴とする回転窓。 - 請求項7または請求項8に記載の回転窓において、
前記固定当接部材は、前記固定当接内面に連続しているとともに、前記枠材の長手方向において前記障子の軸支位置よりも前記第二見付け片部側に延出して形成された延出内面を有し、
前記回動当接部材は、前記回動当接外面に連続しているとともに、前記障子見付け片部の長手方向において前記障子の軸支位置よりも前記第二見付け片部側に延出して形成された延出外面を有し、
前記延出外面は、前記障子の閉鎖状態で前記障子の見込み方向において前記延出内面に向かい合って当接するとともに、前記障子の開放移動によって前記延出内面から離間して位置する
ことを特徴とする回転窓。
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