(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、蓄電池の管理装置などに関し、以下の問題が生じることを見出した。
近年、蓄電池の利用が増えつつある。標準的な環境で使用される場合の蓄電池の寿命は、蓄電池の製品ごとに知られている。一方、蓄電池は、当該蓄電池の使用状況によって寿命が短縮されることが知られている。つまり、蓄電池の余命は、当該蓄電池についてあらかじめ定められた寿命(絶対寿命)と、当該蓄電池の使用状況とに応じて定まることが知られている。
一般に、使用中の蓄電池の余命は、充放電検査装置のような大掛かりな装置を用いて、実際の蓄電池に蓄えられた電力を実際に充放電することで測定される。
特許文献1は、二次電池(蓄電池)の再利用を円滑に行うための電池情報管理装置などを開示する。この技術によれば、電池情報管理装置において適切に二次電池についての特性情報などが管理され、より安価で環境循環型の蓄電池リユースシステムが実現される。
しかしながら、保守者などが蓄電池の保守作業を行う際に、保守作業の現場で蓄電池の状況を適切に把握することができないという問題がある。
そこで、本発明は、保守作業の現場で蓄電池の状況を適切に提示する蓄電池検査装置を提供する。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る蓄電池検査装置は、所定の機器に取り付けられて、当該所定の機器に電力を供給することができる蓄電池パックの状態を検査する蓄電池検査装置であって、前記蓄電池パックは、前記蓄電池パックの動作に関する履歴情報を保持している保持部と、前記所定の機器との通信を行うための通信端子とを備え、前記蓄電池検査装置は、持ち運び可能であり、前記所定の機器から取り外された前記蓄電池パックの前記通信端子に接続することができる接続部と、前記蓄電池パックの動作に関する情報と、前記蓄電池パックの状態との対応を示す状態テーブルを記憶している記憶部と、前記接続部を通じて前記保持部に保持されている前記履歴情報を取得し、取得した前記履歴情報と、前記状態テーブルにおける前記蓄電池パックの動作に関する情報とを照合することで、前記蓄電池パックの状態を判定する判定部と、前記判定部による判定の結果を提示する提示部とを備える。
これによれば、蓄電池検査装置は、所定の機器から取り外した蓄電池パックの状態を判定し、判定の結果を提示することができる。当該蓄電池検査装置は、保守者により持ち運び可能であり、蓄電池から取得される履歴情報に基づいて蓄電池の状態を判定することができる。保守者は、保守の現場で蓄電池の検査結果を得ることができる。よって、蓄電池検査装置は、保守作業の現場で蓄電池の状況を適切に提示することができる。
例えば、前記判定部は、さらに、前記蓄電池パックのRSOC(Real State Of Charge)を含む情報を、前記履歴情報として取得し、取得した前記RSOCに基づいて前記蓄電池パックの余命を算出することで、前記蓄電池パックの状態を判定するとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、蓄電池パックのRSOCに基づいて蓄電池パックの余命を算出し提示する。保守者は、保守の現場で蓄電池パックの余命を知ることができ、余命に応じた適切な措置をとることができる。
例えば、前記蓄電池検査装置は、さらに、前記判定部による前記判定の結果を、前記接続部を通じて前記蓄電池パックの保持部に格納する格納部を備えるとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置による検査結果を新たに蓄電池パックに格納することで、蓄電池パックの履歴情報を追加することができる。この後、蓄電池検査装置が当該蓄電池パックの検査を行う際には、上記により追加された検査結果が履歴情報として取得される。
例えば、前記判定部は、前記接続部が前記通信端子に取り付けられたことを契機として、前記履歴情報を取得するとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、取り付けられた蓄電池パックを検査することができる。取り付けられたことを契機とするので、蓄電池検査装置は、蓄電池パックを取り付けられただけで、保守者による他の操作なしで蓄電池パックの検査を開始することができるので、保守者の利便性が向上する。
例えば、前記判定部は、前記保持部が保持している前記履歴情報が所定期間更新されていないことを検出した場合に、前記蓄電池パックについて精密検査が必要であると判定するとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、所定期間検査を受けていない蓄電池パックについては、より精密な検査が必要であることを提示し、保守者に適切な対応をとることを促すことができる。
例えば、前記提示部は、表示部を有し、前記蓄電池パックの余命に関する情報、故障に関する情報、又は、履歴情報を含む情報を前記表示部に表示させることで、前記判定の結果を提示するとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、蓄電池パックに関する各種情報を、表示により提示することができる。保守者は、保守の現場で当該表示により各種情報を知得し、適切な対応をとることができる。
例えば、前記蓄電池検査装置は、さらに、前記蓄電池パックを充電及び放電させることにより前記蓄電池パックのRSOCを計測する充放電診断部を備えるとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、実際に蓄電池パックに充放電させることで、蓄電池パックのRSOCの計測を行うことができる。
例えば、前記通信端子は、USB(Universal Serial Bus)端子であり、前記接続部は、USB端子を有し、USB接続規格で前記蓄電池パックと接続可能であるとしてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、汎用的に用いられている接続規格であるUSB規格を用いて蓄電池パックとの通信を行うことができる。
例えば、前記蓄電池検査装置は、パーソナルコンピュータ上に構成されたものである
としてもよい。
これにより、蓄電池検査装置は、パーソナルコンピュータのハードウェア資源を利用することで、ソフトウェアによって実現されることができる。また、蓄電池検査装置は、パーソナルコンピュータ(PC)の一部に組み込まれたものとして実現されることもできる。
また、本発明の一態様に係る蓄電池検査方法は、所定の機器に取り付けられて、当該所定の機器に電力を供給することができる蓄電池パックの状態を検査する蓄電池検査装置における蓄電池検査方法であって、前記蓄電池パックは、前記蓄電池パックの動作に関する履歴情報を保持している保持部と、前記所定の機器との通信を行うための通信端子とを備え、前記蓄電池検査装置は、持ち運び可能であり、前記所定の機器から取り外された前記蓄電池パックの前記通信端子に接続することができる接続部と、前記蓄電池パックの動作に関する情報と、前記蓄電池パックの状態との対応を示す状態テーブルを記憶している記憶部とを備え、前記蓄電池検査方法は、前記接続部を通じて前記保持部に保持されている前記履歴情報を取得し、取得した前記履歴情報と、前記状態テーブルにおける前記蓄電池パックの動作に関する情報とを照合することで、前記蓄電池パックの状態を判定する判定ステップと、前記判定ステップでの判定の結果を提示する提示ステップとを含む。
これにより、上記の蓄電池検査装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る蓄電池検査システムは、上記に記載の蓄電池検査装置と、前記蓄電池検査装置により検査される蓄電池パックとを備える。
これにより、上記の蓄電池検査装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、表示部を備える通信端末において実行され、蓄電池パックの動作に関する履歴情報を前記表示部に表示するプログラムであって、前記通信端末は、前記履歴情報を保持するサーバと通信接続されており、前記プログラムは、前記表示部に、前記蓄電池パックを識別するための蓄電池IDの入力を受け付ける画像を、少なくとも表示し、受け付けた前記蓄電池IDを前記サーバに送信し、ユーザID及び前記蓄電池IDを前記サーバが受信することによって、前記サーバから送信される前記蓄電池パックの前記履歴情報を受信し、受信した前記履歴情報と、前記蓄電池パックの動作に関する情報に応じて前記蓄電池パックの状態を示す状態テーブルとを照合して前記蓄電池パックの状態の判定を行い、前記判定の結果を示す画像を生成し、生成した前記画像を前記表示部に表示することを前記通信端末に実行させるためのプログラムである。
これにより、蓄電池検査システムは、蓄電池パックの状態を判定し、判定の結果を提示することができる。蓄電池検査システムは、蓄電池パックとサーバとの通信により取得される履歴情報に基づいて蓄電池パックの状態を判定することができるので、保守者が、保守の現場で蓄電池の検査結果を得ることができる。よって、蓄電池検査装置は、保守作業の現場で蓄電池の状況を適切に提示することができる。
例えば、上記のプログラムにおいて、前記蓄電池パックの状態に関する情報と、前記蓄電池パックの動作に関する情報を表示する旨のアイコンとを含む第1画像データを生成し、前記表示部が前記第1画像データを表示しているときに前記アイコンに対する操作を受け付けた場合、前記蓄電池の動作に関する情報を示す第2画像データを前記表示部に表示することを、前記通信端末に実行させるとしてもよい。
これにより、蓄電池検査システムは、通信端末に表示される画像によって蓄電池パックの検査の進行状況、又は、蓄電池パックの検査結果を提示することができる。また、通信端末により保守者の操作を受け付け、蓄電池パックの検査を進行させることができる。
例えば、上記のプログラムにおいて、前記通信端末は、携帯電話端末であるとしてもよい。
これにより、蓄電池検査システムは、携帯電話端末によって蓄電池パックの状態を提示することができる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における蓄電池検査システムの構成図である。
蓄電池検査システム1は、蓄電池検査装置10と、蓄電池パック20とを備える。
蓄電池パック20は、所定の機器に取り付けられて、当該所定の機器に電力を供給することができる蓄電池パックである。蓄電池パック20は、蓄電池パック20の動作に関する履歴情報を保持しており、所定の機器に取り付けられた状態で履歴情報を所定の機器に送信することができる。蓄電池パック20は、蓄電池検査システム1による検査の対象である。なお、所定の機器とは、例えば、停電時に電気機器に電力を供給するための予備電源装置、又は、電動アシスト自転車などである。
蓄電池検査装置10は、蓄電池パック20を検査するための検査装置である。蓄電池検査装置10は、蓄電池パック20に接続して所定の情報を取得し、取得した情報に基づいて判定を行うことによって、蓄電池パック20の状態を検査し、検査結果を提示する。また、蓄電池検査装置10は、所定の接続規格によってPC30(Personal Computer)のような外部機器と接続できるようにし、PC30の画面又はスピーカなどを用いて検査結果を提示してもよい。このとき、蓄電池検査装置10とPC30とをまとめて蓄電池検査装置と考えてもよい。
図2は、本実施の形態における蓄電池検査装置の構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、蓄電池検査装置10は、接続部101と、判定部102と、提示部103と、入力部104と、記憶部105とを備える。
接続部101は、筺体部100の一部を構成する。また接続部101は、所定の機器から取り外された状態の蓄電池パック20の通信端子203に接続可能である。つまり、接続部101は、蓄電池検査装置10と蓄電池パック20とが通信する際の通信インタフェースである。上記通信の通信規格は、蓄電池パック20と所定の機器との通信規格と同じものを用いる。上記通信規格は、蓄電池パック20と所定の機器との間だけで用いられる通信規格であってもよいし、標準的な(汎用の)通信規格であってもよく、例えば、USB(Universal Serial Bus)通信規格を用いてもよい。
判定部102は、接続部101を通じて蓄電池パック20の保持部205に保持されている履歴情報を取得し、取得した履歴情報と、記憶部105に記憶されている状態テーブルとを照合して蓄電池パック20の状態を判定する。
具体的には、判定部102は、保持部205から取得した履歴情報と、RSOC(Real State Of Charge)とに基づいて、蓄電池パック20の状態を判定する。状態テーブルとは、複数の項目からなる履歴情報のうちのどの項目が異常であるときに、判定部102が当該蓄電池パック20の状態を異常と判定するかを示すテーブルである。判定部102は、保持部205から取得した履歴情報の各項目と、状態テーブルとを照合して蓄電池パック20の状態を判定する。判定部102による余命の算出方法については、後で詳しく説明する。
なお、判定部102は、保持部205が保持している履歴情報が所定期間更新されていないことを検出した場合に、蓄電池パック20について精密検査が必要であると判定するようにしてもよい。
提示部103は、判定部102による判定の結果を表示するユーザインタフェースである。提示部103は、判定部102による判定の結果を表示する画面である表示部1031を有する。また、提示部103は、判定部102による判定の結果を外部機器(例えば、PC30)に送信するための通信インタフェースである通信部1032を有してもよい。なお、提示部は、さらに、音声で判定の結果を提示するスピーカ(不図示)などを有してもよい。
入力部104は、ユーザによる入力を受け付けるユーザインタフェースである。入力部104は、例えば、ボタン1041と、ボタン1042とを有する。ボタン1041は、押下されることで当該蓄電池検査装置の電源をONにするためのボタンである。また、ボタン1042は、押下されることで表示部1031による表示内容を切り換えるためのボタンである。
記憶部105は、蓄電池パック20の動作に関する情報に応じて蓄電池パック20の状態を示す状態テーブルを記憶している記憶装置である。状態テーブルについては、後で詳細に説明する。
なお、蓄電池検査装置10のハードウェアを収容する筺体部100は、人間によって持ち運び可能である。つまり、筺体部100は、蓄電池検査装置10における上記の構成要素を実現するハードウェアを収容した状態で、人間が持ち運べる程度の大きさ及び重さを有する。また、筺体部100は、人間により保持されやすい形状若しくは機構、又は、人間により保持された状態から脱落しにくい形状若しくは機構を備えてもよい。さらに、筺体部100には、人間が持ち運びをしやすいように「取っ手」等が取り付けられていてもよい。
なお、蓄電池検査装置10は、電池(不図示)を備えてもよい。当該電池は、蓄電池検査装置10が動作するための電力を供給する。なお、蓄電池検査装置10が電池からではなく、蓄電池パック20から電力供給を受けて動作するようにしてもよいが、その場合、蓄電池パック20の蓄電容量が実質的にゼロである場合には、蓄電池検査装置10が動作することができない。上記の理由から、蓄電池検査装置10は、電池を備えることが望ましい。
なお、蓄電池検査装置10は、格納部(不図示)を備えてもよい。格納部は、判定部102による判定の結果を、接続部101を通じて蓄電池パック20の保持部205に格納する。
なお、蓄電池検査装置10は、充放電診断部(不図示)を備えてもよい。充放電診断部は、蓄電池パック20を実際に充電及び放電させることにより蓄電池パック20のRSOCを計測する。なお、実際に蓄電池パック20を充放電させるには、比較的大容量の電源装置等が必要となる。また、充放電診断部は、比較的小容量の電源装置等を用いて蓄電池パック20に充放電させることにより、充放電に使用される回路の正常性を確認することも可能である。
なお、蓄電池検査装置10は、PC上に構成されたものであってもよい。つまり、PCのハードウェア資源を利用することで、ソフトウェアによって、蓄電池検査装置10の機能が実現されてもよい。また、蓄電池検査装置10がPCの一部に組み込まれたものであってもよい。
図3は、本実施の形態における蓄電池パックの構成を示すブロック図である。
蓄電池パック20は、蓄電池部201と、制御部202と、通信端子203と、電流検出部204と、保持部205と、提示部206とを備える。
蓄電池部201は、電力を充電又は放電する蓄電池である。
制御部202は、蓄電池パック20の動作の履歴情報を定期的に取得して保持部205に格納する。具体的には、制御部202は、蓄電池部201が出力する電圧、蓄電池部201の温度、及び、電流検出部204検出した電流値などを取得して保持部205に格納する。また、制御部202は、履歴情報の複数の項目についての現在及び過去のそれぞれの状態(正常又は異常)を保持部205に格納する。
通信端子203は、蓄電池パック20を所定の機器に取り付ける際に、所定の機器と通信するための端子である。上記通信の通信規格は、所定の機器との間だけで用いられる通信規格であってもよいし、標準的な(汎用の)通信規格であってもよく、例えば、USB(Universal Serial Bus)通信規格を用いてもよい。
電流検出部204は、蓄電池部201が出力する電流を検出する電流センサである。
提示部206は、蓄電池パック20の動作状態などを提示するユーザインタフェースである。
保持部205は、蓄電池パック20の動作履歴情報及び検査履歴情報を保持する。動作履歴情報とは、蓄電池パック20の動作環境などの履歴を含む情報である。この情報の例を図4に示す。
図4は、本実施の形態における蓄電池パックが保持している動作履歴情報の説明図である。図4は、動作履歴情報をまとめた動作履歴情報テーブルT401を示している。
動作履歴情報は、例えば、「動作日」、「電圧」、「温度」及び「過充電の有無」の情報を含むエントリを含む。
「動作日」は、蓄電池パック20が動作していた日時が格納される。
「電圧」は、当該動作日における蓄電池パック20の出力電圧が格納される。
「温度」は、当該動作日における蓄電池パック20の温度が格納される。
「過充電の有無」は、当該動作日において蓄電池パック20が過充電されたか否かを示す値が格納される。
また、制御部202は、動作履歴情報を所定の時間間隔ごとに取得し、保持部205に格納する。制御部202は、格納する際に、すでに格納されている動作履歴情報のうち古いものであり、かつ、異常値を含まないものを削除することで、動作履歴情報のエントリを所定数に収めるようにしてもよい。異常値を含まないものを削除することで、過去の蓄電池パック20の状態を判定する根拠となる、異常値を含むエントリを残しながら、記憶容量を節約することができる。
また、保持部205は、蓄電池部201のRSOC(Real State Of Charge)を保持する。RSOCとは、蓄電池部201に充電できる最大容量を示す物理量である。類似の物理量としてSOC(State Of Charge)がある。SOCは、使用開始時の蓄電池部201に充電できる最大容量を示している。一方、RSOCは、計測時の蓄電池部201に充電できる最大容量を示しており、一般に時間経過に伴って低下する。また、蓄電池部201が過充電又は過放電された場合には時間経過に伴う低下より大きい幅で低下する。RSOCは、例えば、6ヶ月ごとに取得され、取得されたRSOCが保持部205に格納される。
図5は、本実施の形態における蓄電池パックの余命の算出方法の説明図である。蓄電池パックの余命は、判定部102が行う蓄電池パック20の状態のうちの1つである。
図5の横軸は、蓄電池パック20の使用を開始してからの経過時間が示されている。縦軸には、RSOCが示されている。ここでは、RSOCは、使用開始時に100とした割合で示されている。
図5における実線は、標準的な使用方法で使用された場合の蓄電池パック20のRSOCの変化を示している。標準的な使用方法で使用された場合、蓄電池パック20のRSOCは時間経過に伴って一定の速度で低下すると考えられるので、当該実線は直線で示されている。そして、RSOCが60%を下回る時点(図5では、使用開始から10年経過時点)が、蓄電池パック20の絶対寿命となるように設定されている。
図5における黒点は、蓄電池パック20で測定されたRSOC(実測値)を示す。RSOCは、上記のとおり、RSOCが6ヶ月ごとに取得される場合、使用開始1年経過後の時点で、3個の実測値が得られている。
図5における1点鎖線は、蓄電池パック20のRSOCの推定推移の一例である。推定推移は、使用開始時のRSOCが100%であることを条件として、上記のように取得されたRSOCの実測値の近似直線として得られる。ここで、推定推移とは、実際の蓄電池パック20の使用状況に応じて推定されるRSOCの推移のことである。この直線が60%を下回る時点が推定寿命となる。図5の例では、推定寿命が7年と示されている。
判定部102は、上記の値を用いて、(式1)を用いて蓄電池パックの余命を算出する。
(余命)=(絶対寿命)−((経過時間)+(短縮期間)) (式1)
ここで、短縮期間は、(式2)で表わされる。
(短縮期間)=(絶対寿命)−(推定寿命) (式2)
絶対寿命とは、蓄電池パック20が標準的な使用方法で使用された場合に、全うすべき使用可能期間のことである。また、経過時間とは、蓄電池パック20の使用開始からの経過時間のことである。短縮期間とは、絶対寿命のうち、使用状況によって短縮される期間を示しており、標準的な使用方法で使用された場合にゼロとなる。一方、短縮期間は、使用開始後の蓄電池パック20が、標準的な使用方法で使用された場合より寿命が短縮されていると判断された場合にゼロより大きい値となる。
図6は、本実施の形態における蓄電池検査装置による蓄電池パックの検査処理のフローチャートである。
ステップS601において、保守者などにより蓄電池検査装置10が蓄電池パック20に取り付けられる。具体的には、蓄電池検査装置10の接続部101が、蓄電池パック20の通信端子203に取り付けられる。これにより、蓄電池検査装置10は、蓄電池パック20との間で通信することが可能になる。なお、蓄電池パック20が所定の機器に取り付けられた状態である場合には、ステップS601において取り付けられる前に、所定の機器から蓄電池検査装置10を取り外すことも行われる。
ステップS602において、蓄電池検査装置10の電源がONされる。
なお、ステップS601とS602との順番は、どちらが先であってもよい。
上記のとおりの順番にすれば、蓄電池検査装置10の電源ONの時点ですでに蓄電池パック20が取り付けられているので、蓄電池検査装置10は、電源ON後にすぐに蓄電池パック20の検査の処理を行うことができるというメリットがある。一方、この順番だけに限定するとすれば、複数の蓄電池パック20を検査しようとする場合に、検査対象の蓄電池パック20を入れ替える度に蓄電池検査装置10の電源のOFF及びON操作が必要となり煩雑であるというデメリットがある。
一方、蓄電池検査装置10の電源ON(ステップS602)の後に蓄電池パック20に取り付ける(ステップS601)と、取り付け時の電気的なノイズが蓄電池検査装置10及び蓄電池パック20に入ることで故障の原因となり得るというデメリットがある。一方、複数の蓄電池パック20を検査しようとする場合に、検査対象の蓄電池パック20を入れ替えるために蓄電池検査装置10の電源のOFF及びON操作が不要となり利便性が向上するというメリットがある。この場合、判定部102は、接続部101が通信端子203に取り付けられたことを契機として、履歴情報を取得するようにしてもよい。
ステップS602において、判定部102は、接続部101を通じて、蓄電池パック20の保持部205に保持されている履歴情報を取得する。
ステップS603において、判定部102は、ステップS602で取得した履歴情報と、状態テーブルとを照合して蓄電池パック20の状態を判定する。
ステップS604において、提示部103は、ステップS603での判定の結果を提示する。具体的には、提示部103は、蓄電池パック20の健康状態、余命、総評、及び、判定結果の詳細のそれぞれについての情報を順次提示する。上記のように提示する情報を切り換えるには、入力部104のボタン1042が用いられてもよい。つまり、提示部103は、ボタン1042が操作される度に提示する情報を順次切り替えるようにしてもよい。提示する情報の切り替えについて、図7において説明する。
図7は、本実施の形態における蓄電池検査装置の表示画像の遷移の説明図である。
図7の(a)は、蓄電池検査装置10の電源がONされた後に、提示部103が表示する画像である。当該画像は、蓄電池パック20の検査ができる状態であることを示す画像である。提示部103が画像(a)を表示しているときにボタン1042が操作されると、提示部103は、(b)の画像に表示を切り替える。
図7の(b)は、蓄電池パック20の健康状態を表示する画像である。図7の(b)の画像には、健康状態を端的に示す文字と蓄電池の動作に関する履歴情報とが表示される。提示部103が画像(b)を表示しているときにボタン1042が操作されると、提示部103は、(c)の画像に表示を切り替える。
図7の(c)は、蓄電池パック20の余命を表示する画像である。図7の(c)の画像には、判定部102が判定した余命と、余命の算出に用いた値を含む関連情報とが表示される。提示部103が画像(c)を表示しているときにボタン1042が操作されると、提示部103は、(d)の画像に表示を切り替える。
図7の(d)は、蓄電池パック20の健康状態の総評を表示する画像である。提示部103が画像(d)を表示しているときにボタン1042が操作されると、提示部103は、(e)の画像に表示を切り替える。
図7の(e)は、蓄電池パック20の健康状態の詳細情報を表示する画像である。提示部103が画像(e)を表示しているときにボタン1042が操作されると、提示部103は、(a)の画像に表示を切り替える。
なお、提示部103が図7の(b)〜(e)のいずれかの画像を表示しているときに、蓄電池パック20が蓄電池検査装置10から取り外されると、提示部103は、図7の(a)の画像に表示を切り替える。
図8は、本実施の形態における蓄電池検査装置の表示画像の第一例の説明図である。図8を参照しながら、蓄電池検査装置10の電源ON後に表示される画像、及び、蓄電池パック20の健康状態を表示する画像についてさらに説明する。
図8の(a)には、蓄電池検査装置10の電源ON後に表示される画像である。蓄電池検査装置10が蓄電池パック20の検査ができる状態であることを示す画像(「検査準備OK ボタンを押す」)が示されている。
図8の(b)及び(c)は、蓄電池パック20の健康状態を表示する画像である。画像内の上部には、蓄電池パック20の健康状態を端的に示す文字が表示される。具体的には、図8の(b)では「健康」が表示され、蓄電池パック20の使用を継続できることが示されている。また、図8の(c)では「注意」が表示され、蓄電池パック20の使用に注意が必要であることが示されている。
また、その文字の下部分には、蓄電池パック20の動作に関する履歴情報が表示されている。履歴情報は、例えば、現在、又は、過去の所定期間内に蓄電池パック20が、電圧異常、電池高温異常などを有する状態となったか否かについての詳細情報を含む。図8の(a)の画像内の上部に表示される健康状態は、蓄電池パック20の動作の関する履歴情報に基づいて判定部102により判定された結果を反映したものである。
図9は、本実施の形態における蓄電池検査装置の表示画像の第二例の説明図である。図9を参照しながら、蓄電池パック20の余命を表示する画像についてさらに説明する。
図9の画像内の上部には、蓄電池パック20の余命を示す文字が表示される。具体的には、「10年」が表示されており、蓄電池パック20の余命が10年であることが示されている。
また、その文字の下部分には、余命の算出に用いた経過時間、推定寿命などを含む関連情報が示されている。なお、関連情報が一画面に表示しきれない場合は、例えば図9の(a)及び(b)のように複数の画面を構成し、それらを順次切り替えて表示すればよい。切り替えは、ボタン1042による操作があった場合に行うようにしてもよいし、所定の時間が経過した場合に行うようにしてもよい。
図10は、本実施の形態における蓄電池検査装置の表示画像の第三例の説明図である。図10を参照しながら、蓄電池パック20の健康状態の総評を表示する画像についてさらに説明する。
図10の(a)は、蓄電池パック20の健康状態の総評として、「現在も過去も良好 機器は正常です 引続き使用可です」と表示されており、蓄電池パック20の使用を継続できることが示されている。
図10の(b)は、蓄電池パック20の健康状態の総評として、「現在と過去に 過放電異常 過充電異常」と表示されており、蓄電池パック20が、現在及び過去に、過放電による異常を検知した状態であり、かつ、過充電による異常を検知した状態でもあることが示されている。
図10の(c)は、蓄電池パック20の健康状態の総評として、「異常を発見したので後日専門の作業員がお伺いします」と表示されており、蓄電池パック20に発見された異常に対処するために作業員による専門的な作業が必要であることが示されている。なお、蓄電池検査装置10が通信部1032が備える場合、通信部1032を経由して蓄電池パックの保守会社へ、専門的な作業が必要であることを通知してもよい。
図11は、本実施の形態における蓄電池検査装置の表示画像の第四例の説明図である。図11を参照しながら、蓄電池パック20の健康状態の詳細情報を表示する画像についてさらに説明する。
図11の(a)〜(e)のそれぞれの画像には、蓄電池パック20の健康状態の詳細情報が示されている。健康状態の詳細情報は、例えば、点検予告回数(INSPCWARN)、満充電回数(FULLCHARGE)、学習回数(STUDY)、放電サイクル数(DISCHARGE)などの情報を含む。なお、詳細情報が一画面に表示しきれない場合には、複数の画面を構成し、それらを順次切り替えて表示すればよい。
以上のように、本実施の形態における蓄電池検査方法によれば、蓄電池検査装置は、所定の機器から取り外した蓄電池パックの状態を判定し、判定の結果を提示することができる。当該蓄電池検査装置は、保守者により持ち運び可能であり、蓄電池から取得される履歴情報に基づいて蓄電池の状態を判定することができる。保守者は、保守の現場で蓄電池の検査結果を得ることができる。よって、蓄電池検査装置は、保守作業の現場で蓄電池の状況を適切に提示することができる。
また、蓄電池検査装置は、蓄電池パックのRSOCに基づいて蓄電池パックの余命を算出し提示する。保守者は、保守の現場で蓄電池パックの余命を知ることができ、余命に応じた適切な措置をとることができる。
また、蓄電池検査装置による検査結果を新たに蓄電池パックに格納することで、蓄電池パックの履歴情報を追加することができる。この後、蓄電池検査装置が当該蓄電池パックの検査を行う際には、上記により追加された検査結果が履歴情報として取得される。
また、蓄電池検査装置は、取り付けられた蓄電池パックを検査することができる。取り付けられたことを契機とするので、蓄電池検査装置は、蓄電池パックを取り付けられただけで、保守者による他の操作なしで蓄電池パックの検査を開始することができるので、保守者の利便性が向上する。
また、蓄電池検査装置は、所定期間検査を受けていない蓄電池パックについては、より精密な検査が必要であることを提示し、保守者に適切な対応をとることを促すことができる。
また、蓄電池検査装置は、蓄電池パックに関する各種情報を、表示により提示することができる。保守者は、保守の現場で当該表示により各種情報を知得し、適切な対応をとることができる。
蓄電池検査装置は、実際に蓄電池パックに充放電させることで、蓄電池パックのRSOCの計測を行うことができる。
また、蓄電池検査装置は、汎用的に用いられている接続規格であるUSB規格を用いて蓄電池パックとの通信を行うことができる。
また、蓄電池検査装置は、パーソナルコンピュータのハードウェア資源を利用することで、ソフトウェアによって実現されることができる。また、蓄電池検査装置は、パーソナルコンピュータ(PC)の一部に組み込まれたものとして実現されることもできる。
(実施の形態の変形例)
本変形例では、ネットワーク上のサーバを利用した蓄電池検査システムについて説明する。なお、本変形例では、蓄電池パックに保持されている履歴情報が、サーバを介して通信端末により取得されるまでの情報の経路について実施の形態1と異なる。一方、履歴情報から蓄電池パックの余命又は健康状態などを判定する処理については、実施の形態と同じであるので、適宜詳細な説明を省略する。
図12は、実施の形態の変形例における蓄電池検査システムの構成図である。
図12に示される蓄電池検査システム2は、蓄電池パック21と、通信端末31と、サーバ41とを備える。
蓄電池パック21は、実施の形態における蓄電池パック20に加えて、ネットワーク通信インタフェース(不図示)を備える。蓄電池パック21は、所定のタイミングに、保持部205に保持されている履歴情報をサーバ41に送信する。
通信端末31は、蓄電池パック21の履歴情報をサーバ41から取得し、実施の形態における蓄電池検査装置10の判定部102と同様の判定を行い判定結果を表示する。なお、サーバ41にアクセスする際に通信端末31のユーザを特定する情報が必要な場合には、あらかじめユーザにより上記情報の入力を受け付ける必要がある。なお、通信端末31は、携帯電話端末で実現されてもよい。
サーバ41は、蓄電池パック21から履歴情報をネットワークを介して受信して保存する。また、サーバ41は、通信端末31により当該履歴情報の取得要求を受け付けた場合には、当該履歴情報を通信端末31にネットワークを介して送信する。
なお、サーバ41は、サーバ装置とネットワークとをまとめた概念であるクラウドと考えることもできる。ここで、サーバ装置とは、複数のサーバ装置を束ねて1つのサーバ装置と見立てたものであってもよいし、サーバ装置の一部を1つのサーバ装置と見立てたものであってもよい。本変形例では、サーバ41とネットワークとをまとめて、クラウド41と記載することもある。
図13は、実施の形態の変形例における蓄電池検査システムの処理のシーケンス図である。
ステップS1301において、蓄電池パック21は、動作に関する履歴情報をクラウド41に送信する。
ステップS1302において、通信端末31は、蓄電池パックの検査を行うアプリ(アプリケーション)を起動する。当該アプリは、通信端末31上で実施の形態における蓄電池検査装置に相当する機能を実現するアプリケーションである。なお、以降のステップで必要になる場合には、このステップにおいてユーザによるユーザIDの入力、又は、蓄電池パック21の製造番号の入力を受け付けてもよい。
ステップS1303において、通信端末31は、クラウド41に蓄電池パック21の履歴情報を取得するための問い合わせを行う。クラウド41が、ユーザID又は製造番号の入力を必要とする場合には、ステップS1302でユーザから取得したユーザID又は製造番号を問い合わせとともにクラウド41へ送信する。
ステップS1304において、クラウド41は、ステップS1303で受け付けた通信端末31からの問い合わせに応じて、蓄電池パック21の動作履歴情報を通信端末31に送信する。
ステップS1305において、通信端末31は、蓄電池パック21の状態をアプリの機能により判定する。判定方法は、実施の形態における判定部102による判定方法と同じである。
ステップS1306において、通信端末31は、ステップS1305による判定の結果を表示する画像を生成し、生成した画像を表示する。生成及び表示される画像は、実施の形態における表示部1031が表示するものと同じである。
図14は、実施の形態の変形例における蓄電池パックの動作履歴情報の説明図である。図14に示される動作履歴情報は、ステップ1301で蓄電池パック21が送信するものである。
図14に示される動作履歴情報は、図4に示される動作履歴情報と似ているが、ユーザIDと製造番号とを有する点で異なる。
ユーザIDは、蓄電池パック21を利用しているユーザを一意に識別することができる識別子である。また、製造番号は、蓄電池パック21の製品1つ1つに割り振られる番号であり、蓄電池パック21を一意に識別することができる識別子として用いられる。
日付、電圧、及び、温度に関する情報は、図4に示される動作履歴情報と同じである。
蓄電池検査システム2は、上記のように、ユーザID及び製造番号を利用することで、複数の蓄電池パック21からの動作履歴情報を取得し、また、取得した動作履歴情報を複数のユーザのうちの適切なユーザに提供することができる。
図15は、実施の形態の変形例における通信端末に表示される画像の説明図である。
図15の(a)は、通信端末がユーザにユーザIDとパスワードとの入力を促すための画像の一例である。この画像は、図13のステップ1302において表示される画像の一例である。ユーザは、この画像を閲覧した場合、蓄電池パックの状態を確認するためにはユーザIDとパスワードとが必要であることを知り、ユーザIDとパスワードとを入力する。
図15の(b)は、通信端末がサーバに問い合わせを行っているときの画像の一例である。この画像は、図13のステップS1303において表示される画像の一例である。
図15の(c)は、蓄電池パックの状態を表示する画像の一例である。この画像は図13のステップS1306において表示される画像の一例である。
図15の(d)は、蓄電池パックの状態を表示する画像の別の一例である。この画像は図13のステップS1306において表示される画像の一例であり、(c)の画像から切り替えられて表示されるものである。
以上のように、本変形例にかかる蓄電池検査システムによれば、蓄電池検査システムは、蓄電池パックの状態を判定し、判定の結果を提示することができる。蓄電池検査システムは、蓄電池パックとサーバとの通信により取得される履歴情報に基づいて蓄電池パックの状態を判定することができるので、保守者が、保守の現場で蓄電池の検査結果を得ることができる。よって、蓄電池検査装置は、保守作業の現場で蓄電池の状況を適切に提示することができる。
また、蓄電池検査システムは、通信端末に表示される画像によって蓄電池パックの検査の進行状況、又は、蓄電池パックの検査結果を提示することができる。また、通信端末により保守者の操作を受け付け、蓄電池パックの検査を進行させることができる。
また、蓄電池検査システムは、携帯電話端末によって蓄電池パックの状態を提示することができる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の蓄電池検査装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、所定の機器に取り付けられて、当該所定の機器に電力を供給することができる蓄電池パックの状態を検査する蓄電池検査装置における蓄電池検査方法であって、前記蓄電池パックは、前記蓄電池パックの動作に関する履歴情報を保持している保持部と、前記所定の機器との通信を行うための通信端子とを備え、前記蓄電池検査装置は、持ち運び可能であり、前記所定の機器から取り外された前記蓄電池パックの前記通信端子に接続することができる接続部と、前記蓄電池パックの動作に関する情報と、前記蓄電池パックの状態との対応を示す状態テーブルを記憶している記憶部とを備え、前記蓄電池検査方法は、前記接続部を通じて前記保持部に保持されている前記履歴情報を取得し、取得した前記履歴情報と、前記状態テーブルにおける前記蓄電池パックの動作に関する情報とを照合することで、前記蓄電池パックの状態を判定する判定ステップと、前記判定ステップでの判定の結果を提示する提示ステップとを含む蓄電池検査方法を実行させる。
以上、一つまたは複数の態様に係る蓄電池検査装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。