JP6336299B2 - サリチル酸エステル含有乳化組成物 - Google Patents
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Description
(I-1)サリチル酸エステル、塩形態の抗ヒスタミン薬、無極性油、40℃で液状を呈する極性油、及び増粘剤を含有し、上記無極性油1重量部に対する極性油の割合が0.5〜5重量部であることを特徴とする、乳化組成物。
(I-2)サリチル酸エステルの含有量が1〜12重量%である(I-1)記載の乳化組成物。
(I-3)さらにテルペンを含有する(I-1)記載の乳化組成物。
(I-4)サリチル酸エステル及びテルペンの総含有量が1〜18重量%である(I-3)記載の乳化組成物。
(I-5)1種又は2種以上の増粘剤を含有する(I-1)乃至(I-4)のいずれかに記載する乳化組成物。
(II-1)サリチル酸エステル、塩形態の抗ヒスタミン薬、及び増粘剤を含有する乳化組成物の乳化安定化方法であって、当該乳化組成物にさらに無極性油及び40℃で液状を呈する極性油を、無極性油1重量部に対して極性油0.5〜5重量部の割合で配合する方法。
(II-2)上記乳化組成物中のサリチル酸エステルの含有量が、1〜12重量%である(II-1)記載の乳化安定化方法。
(II-3)さらに乳化組成物がテルペンを含有するものである、(II-1)記載の乳化安定化方法。
(II-4)上記乳化組成物中のサリチル酸エステル及びテルペンの総含有量が、1〜18重量%である(II-3)記載の乳化安定化方法。
(II-5) 上記乳化組成物が1種又は2種以上の増粘剤を含有するものである、(II-1)乃至(II-4)のいずれかに記載する乳化安定化方法。
(III-1)サリチル酸エステル、塩形態の抗ヒスタミン薬、40℃で液状を呈する極性油及び無極性油を含有する乳化組成物の粘度上昇抑制方法であって、上記乳化組成物にさらに増粘剤を配合し、無極性油1重量部に対する極性油の配合割合を0.5〜5重量部とすることを特徴とする方法。
(III-2)上記乳化組成物中のサリチル酸エステルの含有量が、1〜12重量%である(III-1)記載の粘度上昇抑制方法。
(III-3)さらに乳化組成物がテルペンを含有するものである、(III-1)記載の粘度上昇抑制方法。
(III-4)上記乳化組成物中のサリチル酸エステル及びテルペンの総含有量が、1〜18重量%である(III-3)記載の粘度上昇抑制方法。
(III-5) 上記乳化組成物が2種以上の増粘剤を含有するものである、(III-1)乃至(III-4)のいずれかに記載する粘度上昇抑制方法。
本発明の乳化組成物は、乳化形態を有し、少なくともサリチル酸エステル、塩形態の抗ヒスタミン薬、無極性油、40℃で液状を呈する極性油、及び増粘剤を含有する。以下、各成分について説明する。
サリチル酸エステルとは、サリチル酸とアルコールとが脱水縮合してなるエステルである。かかるサリチル酸エステルとしては、制限されないものの、例えば、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリシン、サリチル酸−n−プロピル、サリチル酸イソプロピル、サリチル酸−n−ブチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸−tert−オクチル、サリチル酸ノニル、サリチル酸ドデシル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸−α−メチルベンジル、サリチル酸フェニル等を挙げることができる。これらのうち、好ましくはサリチル酸グリコール、及びサリチル酸メチルであり、より好ましくはサリチル酸グリコールである。
本発明が対象とする抗ヒスタミン薬は、抗ヒスタミン作用を有する塩形態の化合物である。ここで塩の形態としては、塩酸、硫酸及び硝酸などの無機酸との塩;ならびにギ酸、シュウ酸、クエン酸、酢酸、マレイン酸、パモ酸、フマル酸、ベジル酸、タンニン酸、及びラウリル硫酸などの有機酸との塩の形態を挙げることができる。
本発明が対象とする極性油は、IOB(無機性/有機性のバランス)が0.05〜1.1の範囲にある油であって、40℃条件で液状を呈するものである。40℃条件で液状であるか否かは、40℃に調製した対象の油が自重によって流動するか否かによって判断することができる。例えば、危険物確認試験実施マニュアル(平成2年5月18日発行、消防庁危険物規制課監修、新日本法規出版株式会社発行)の第91-92頁で規定されている「液状確認方法」に従って、液状であるか否かを判断することができる。具体的には、試験対象とする極性油(温度40±0.1℃)を内径30mm、高さ120mmの平即円筒型透明ガラス製試験管(管底から55mm及び85mmの高さのところに標線A及びBを付しておく)に、管底から55mmの高さ(標線A)まで入れ、これを台の上に水平に倒し、試験管内の極性油の先端が標線Bに到達するまでの時間を、ストップウォッチを用いて測定し、測定時間が90秒以内であるものを液状と判断する。
本発明において無極性油は、IOB(無機性/有機性のバランス)が0以上0.05未満である油を意味する。かかる無極性油としては、スクワラン、スクワレン、α−オレフィンオリゴマー、ゲル化炭化水素、流動パラフィン、流動イソパラフィン、及びワセリン等の炭化水素油を挙げることができる。これらの油は天然由来であっても、合成由来であってもよく、特にその起源を制限するものではない。また1種単独であっても、また2種以上を任意に組み合わせた混合油であってもよい。好ましくは、軽質流動パラフィン、重質流動パラフィンであり、最も好ましくは軽質流動パラフィンである。
本発明において増粘剤としては、カラギーナンガム、グアーガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、カラヤガム、タマリンドガム、ペクチン、カンテン、クインスシード、アルゲコロイド、デンプン(コメ、コムギ、トウモロコシ)、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン;カルボキシメチルデンプンやメチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体共重合系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、及び無水ケイ酸等を挙げることができる。
本発明の乳化組成物は、上記成分に加えてテルペンを含有するものであってもよい。当該テルペンは、前述するサリチル酸エステルと同様に、乳化製剤のエマルジョンを破壊する性質をするものであるが、上記組成からなる本発明の乳化組成物によれば、当該テルペンを含んでいても、本発明の所望の効果(経時的乳化安定効果化、粘度上昇抑制効果)を発揮することができる。
本発明の乳化組成物は、上記成分に加えて、さらに乳化に必要な成分を含む。かかる成分として、水及び界面活性剤が挙げられる。
本発明の乳化組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、その形態等に応じて、他の成分を適宜選択し、1種又は2種以上を併用して配合できる。例えば、前述する油性成分(極性油、無極性油)以外の油性成分、並びに外用製剤の調製に一般的に使用される安定化剤、防腐剤、緩衝剤、pH調整剤等の各種添加剤を挙げることができ、具体的には以下のものが挙げられる。
本発明の乳化組成物は、上記(a)〜(e)及び(g)成分、さらに必要に応じて、(f)及び(h)に記載するいずれか少なくとも1種の成分を混合し、75〜85℃程度の温度になるように加熱した後、ホモジナイザーやホモミキサーや攪拌機などの混合機を用いて所定条件で乳化するなど、周知の方法で乳化することで調製することができる。
試料(乳化組成物)35gをマルエムスクリュー管(No.7もしくはNo.8)のサンプル容器に入れ、室温下(25℃付近)で3rpmで測定し、最大値と最小値の中間値を測定値として採用する。
本発明は、サリチル酸エステル、塩形態の抗ヒスタミン薬、及び増粘剤を含有する乳化組成物の乳化安定化方法を提供する。当該方法は、当該乳化組成物の調製に際して、上記成分に加えて、さらに40℃で液状を呈する極性油及び無極性油を、無極性油1重量部に対して極性油0.5〜5重量部の割合で配合することで実施することができる。無極性油1重量部に対する極性油の割合として好ましくは0.5〜2重量部であり、より好ましくは1〜2重量部である。
本発明は、サリチル酸エステル、塩形態の抗ヒスタミン薬、40℃で液状を呈する極性油及び無極性油を含有する乳化組成物の粘度上昇抑制方法を提供する。当該方法は、当該乳化組成物の調製に際して、上記成分に加えて、さらに増粘剤を配合し、さらに上記無極性油1重量部に対して極性油0.5〜5重量部の割合で配合することで実施することができる。極性油1重量部に対する無極性油の割合として好ましくは0.5〜2重量部であり、より好ましくは1〜2重量部である。
(1)乳化組成物(実施例1〜21及び比較例1〜10)の調製
表1に記載する処方に従って、水中油型乳化組成物を調製した。具体的には、表1に記載する各配合成分のうち、油性成分(表1中、a、c、d、f、g-2、h-1、h-3成分)、及び水性成分(表1中、b、e、g-1、h-2、h-4、及びh-6成分)をそれぞれ秤量し、80℃にて加熱溶解し、油相及び水相を調製した。同温度にて、撹拌しながら、上記で調製した油相に水相を徐々に加え、その後、40℃以下に冷却して、水中油型の乳化組成物を調製した。なお表中の%は重量%を示す。
上記で調製した乳化組成物を25℃条件で1日以上静置した後、50℃の恒温槽内で保存し、外観観察により、乳化組成物の性状が変化(水相と油相との分離[断層]の発生)するまでの日数を測定し、下記の基準に従って評価した。
◎:8日間以上、分離が認められない。
○:7日間までは分離が認められないか、又はわずかに離水しているが全体に乳化状態が安定している。
×:7日より前に分離が発生(上部又は下部に油相若しくは水相が発現し、断層が生じている)。
上記で調製した乳化組成物を25℃条件で1日以上静置した後、室温(25℃)条件下で粘度を測定した後(初期粘度)、サイクル式恒温槽内で5℃〜−20℃/12時間のサイクルで保存した。10サイクル経過後、再度、室温(25℃)条件下で粘度を測定し、下記の基準で、乳化組成物の粘度変化を評価した。
◎:初期粘度の2倍未満
○:初期粘度の2倍〜3倍未満
×:初期粘度の3倍以上。
粘度計『型式:LVDV−II+ (BROOK FIELD社製、スピンドルT型)を用いて、試料80gをマルエムスクリュー管(No.7もしくはNo.8)のサンプル容器にいれ、室温(25℃)にて3rpmで測定し、最大値と最小値の中間値を測定値とする。
結果を表1に示す。なお、表中、空欄は添加無し(0%)を意味する。
Claims (6)
- サリチル酸グリコール及びサリチル酸メチルからなる群より選択される少なくとも1種のサリチル酸エステル、クロルフェニラミンマレイン酸塩及びジフェンヒドラミン塩酸塩からなる群より選択される少なくとも1種の抗ヒスタミン薬、IOBが0以上0.05未満の無極性油、IOBが0.05〜1.1の40℃で液状を呈する極性油、並びにキサンタンガム、カーボポール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の増粘剤を含有し、上記無極性油1重量部に対する極性油の割合が0.5〜5重量部であることを特徴とする乳化組成物。
- 前記増粘剤を2種以上含有する請求項1に記載する乳化組成物。
- 前記無極性油1重量部に対する前記極性油の割合が1.0833〜5重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載する乳化組成物。
- さらにテルペンを含有する請求項1乃至3のいずれかに記載の乳化組成物。
- 消炎鎮痛外用組成物である、請求項1乃至4のいずれかに記載する乳化組成物。
- サリチル酸グリコール及びサリチル酸メチルからなる群より選択される少なくとも1種のサリチル酸エステル、クロルフェニラミンマレイン酸塩及びジフェンヒドラミン塩酸塩からなる群より選択される少なくとも1種の抗ヒスタミン薬、IOBが0以上0.05未満の無極性油、IOBが0.05〜1.1の40℃で液状を呈する極性油を含有する乳化組成物の粘度上昇抑制方法であって、当該乳化組成物にさらにキサンタンガム、カーボポール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種の増粘剤を配合し、上記無極性油1重量部に対する上記極性油の割合を0.5〜5重量部とすることを特徴とする方法。
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