JP6347320B2 - 発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法 - Google Patents

発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法に関する。
水晶振動子(圧電振動子)やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などの振動子は、大きな電流又は電圧、又は電力のAC信号を印加して振動子を駆動させて、振動子の周波数特性等を検査するオーバードライブ検査や、大きな電流又は電圧又は電力のAC信号を段階的に増減させた信号を印加して振動子を駆動させて、振動子の周波数特性等の変動を検査するドライブレベル検査などを行なって、振動子の特性が検査される。
一方、発振器の小型化のために、水晶振動子と発振回路とを同一の収容容器内に収容する発振器が開発されている。このため、水晶振動子と発振回路とを同一の収容容器内に搭載した後に振動子の特性を検査するために、様々な工夫がなされている。
特許文献1には、水晶振動子の特性を検査するときに利用される検査専用の検査用端子及び電力入力端子に特定の直流電圧を印加することで制御されるアナログスイッチを有し、水晶振動子の検査時にはアナログスイッチを介して水晶振動子を検査用端子に導通接続し、発振器の通常動作時には水晶振動子から検査用端子を切り離すように構成した水晶発振器が開示されている。
また、特許文献2には、発振器の機能端子を水晶振動子の検査用端子として兼用する水晶発振器が開示されている。
特許文献2では、水晶振動子の検査用端子を水晶発振器の出力端子及びスタンバイ端子とで兼用することで、特許文献1のように専用の検査用端子を有する構成と比較して発振器の小型化が可能になる。
特許文献2において、水晶振動子の検査用端子と兼用される端子として出力端子及びスタンバイ端子が選択された理由としては、水晶振動子の特性を検査する際には、切換回路は電源電圧によって制御されることが考えられる。
切換回路の動作を安定させるために電源端子及びアース端子(接地端子)には安定度の高い電位を印加する必要がある。仮にこれら端子を水晶検査端子として兼用してしまうと、電源電圧は、直流電圧に水晶振動子の信号が重畳することになるので不安定になってしまう。したがって、水晶振動子とは2つの端子としては出力端子及びスタンバイ端子に限定されている。
特開2001−102870号公報 特開2009−201097号公報
特許文献1及び特許文献2のいずれにおいても、振動子の検査時においては、振動子と接続される2つの水晶検査用端子に加え、アナログスイッチ、切換回路を制御するために
電源端子及び接地端子が必要になるので、これら4つの端子と電気的に接続される電極とプローブ等との接続を管理しなければならない。そして、管理すべき接続箇所が多い程、接続不良による検査の不具合が発生する可能性が高まり、振動子の検査の信頼性が低下してしまう場合があった。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、振動子の検査の信頼性を高めることができる、発振回路、発振器、電子機器、移動体及び発振器の製造方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る発振回路は、振動子と接続される第1端子及び第2端子を有する発振部と、第3端子と、電源電位が供給される第4端子と、第1トランジスター及び第2トランジスターを有し、前記第4端子から前記第1トランジスターに流れる電流に基づいて、前記第4端子から前記第2トランジスターに流れる電流を前記第2端子に出力するカレントミラー回路と、前記第1端子と前記第3端子との電気的な接続を切り替える第1切替部と、前記第2トランジスターの接続状態を切り替える第2切替部と、を含む、発振回路である。
本適用例によれば、例えば、第3端子と第4端子との間に、振動子を検査するための電圧信号を供給することによって、例えば、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子の特性の検査を行うことができる。発振回路の通常動作時と振動子の検査時において、第4端子を電源電位が供給される端子及び振動子を検査するための電圧信号が供給される端子として共用できるので、検査専用の検査用端子を設ける場合に比べて、検査に用いる端子数を減らすことができる。したがって、例えば、検査用信号を入力するためのプローブと発振回路側の端子との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるので、振動子の検査の信頼性を高めた発振回路を実現できる。また、発振部を介さずに、第3端子と第4端子とを介して振動子に振動子の特性を検査するための電圧信号を供給できるので、発振部を介して振動子に電圧信号を供給する場合に比べて、電圧信号の大きさに関する制限が少なくなる。また、検査専用の端子を通常動作時の端子と共用しているため、端子数を減らすことができ、発振回路を小型化することもできる。
[適用例2]
上述の発振回路において、前記第3端子は、接地電位が供給される端子であってもよい。
接地電位が供給される第3端子に接続される配線は太く設計されることが一般的であり、第3端子と第1端子との間には、第1切替部以外の素子を配置しないことが一般的である。したがって、第3端子と第1端子との間には、第1切替部以外の抵抗成分が少なくなる。同様に、電源電位が供給される第4端子に接続される配線は太く設計されることが一般的であり、第4端子と第2端子との間には、カレントミラー回路以外の素子を配置しないことが一般的である。したがって、第4端子と第2端子との間には、カレントミラー回路以外の抵抗成分が少なくなる。これによって、本適用例によれば、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子の特性の検査を行う場合に、第3端子と第4端子との間に供給される電圧信号の振幅を小さくすることができる。
[適用例3]
上述の発振回路において、前記第1トランジスターと前記第4端子との電気的な接続を切り替える第3切替部を含んでもよい。
本適用例によれば、第4端子から入力された検査用信号が第1トランジスターに流れることを抑制できるので、第4端子から入力された検査用信号を効果的に振動子に与えることができるので、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子の特性の検査を行う場合に、第3端子と第4端子との間に供給される電圧信号の振幅を小さくすることができる。
[適用例4]
上述の発振回路において、前記第2トランジスターと並列に設けられ、前記第2端子と前記第4端子との電気的な接続を切り替える第4切替部を含んでもよい。
本適用例によれば、第2端子と第4端子との間の抵抗をさらに小さくすることができるので、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子の特性の検査を行う場合に、第3端子と第4端子との間に供給される電圧信号の振幅を小さくすることができる。
[適用例5]
上述の発振回路において、前記第1トランジスターとカスコード接続された第3トランジスターと、前記第2トランジスターとカスコード接続された第4トランジスターと、を含んでもよい。
本適用例によれば、カレントミラー回路の第2トランジスターの寄生容量を抑制できる。第2トランジスターの寄生容量は電源電位に応じて変動する。したがって、本適用例によれば、発振回路が出力する信号の周波数の電源変動を抑えることができる。
[適用例6]
上述の発振回路において、前記第1切替部は、静電気に対して前記発振部を保護する機能を持つ回路であってもよい。
本適用例によれば、第1切替部を静電気に対して発振部を保護する機能を持つ回路と共用できるので、第1切替部として専用のスイッチと、静電気保護用の回路とを個別に設ける場合に比べて、回路規模を小さくできる。したがって、小型化可能な発振回路を実現できる。
[適用例7]
上述の発振回路において、前記第1切替部及び前記第2切替部を制御する制御部をさらに含み、前記第1切替部及び前記第2切替部は、前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されるように前記第1切替部が制御されるとともに、前記第2トランジスターがON状態となるように前記第2切替部が制御される第1モードと、前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されないように前記第1切替部が制御されるとともに、前記第2トランジスターがOFF状態となるように前記第2切替部が制御される第2モードと、を有し、前記制御部は、供給される電源電位が基準値以上である期間に入力されるクロック信号に基づいて、前記第2モードから前記第1モードへと切り替えてもよい。
本適用例によれば、制御部は、電源電位の大きさ及びクロック信号の2つの信号に基づいてモードの切り替えを行うため、電源電位が変動したのみではモードを切り替えることがないので、意図せずモードが切り替わる誤動作の可能性を低減できる。
[適用例8]
本適用例に係る発振器は、上述のいずれかの発振回路と、振動子と、を含む、発振器である。
[適用例9]
本適用例に係る電子機器は、上述のいずれかの発振回路を含む、電子機器である。
[適用例10]
本適用例に係る移動体は、上述のいずれかの発振回路を含む、移動体である。
これらの適用例に係る電子機器及び移動体によれば、振動子の検査の信頼性を高めた発振回路又は発振器を含んでいるので、信頼性の高い電子機器及び移動体を実現できる。
[適用例11]
本適用例に係る発振器の製造方法は、振動子と接続される第1端子及び第2端子を有する発振部と、第3端子と、電源電位が供給される第4端子と、第1トランジスター及び第2トランジスターを有し、前記第4端子から前記第1トランジスターに流れる電流に基づいて、前記第4端子から前記第2トランジスターに流れる電流を前記第2端子に出力するカレントミラー回路と、前記第1端子と前記第3端子との電気的な接続を切り替える第1切替部と、前記第2トランジスターの接続状態を切り替える第2切替部と、を含む発振回路と、振動子とを備え、前記発振回路と前記振動子とが電気的に接続され、前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されるように前記第1切替部を切り替えるとともに、前記第2トランジスターがON状態となるように前記第2切替部を切り替えた構成を準備する準備工程と、前記第3端子及び前記第4端子に信号を印加する信号印加工程と、前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されないように前記第1切替部を切り替えるとともに、前記第2トランジスターがOFF状態となるように前記第2切替部を切り替える切替工程と、を含む、発振器の製造方法である。
本適用例によれば、電源用導電路に振動子の特性を検査するための電圧信号を供給するとともに、インピーダンス制御手段により発振手段から振動子へ信号が向かう経路と電源用導電路との間のインピーダンスを小さくするように制御することによって、例えば、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子の特性の検査を行うことができる。発振回路の通常動作時と振動子の検査時において、電源用導電路を振動子の特性を検査するための電圧信号を供給するための導電路と共用できるので、検査専用の検査用端子を設ける場合に比べて、検査に用いる端子数を減らすことができる。したがって、例えば、検査用信号を入力するためのプローブと発振回路側の端子との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるので、振動子の検査の信頼性を高めた発振回路を実現できる。また、発振手段を介さずに、電源用導電路とインピーダンス制御手段とを介して振動子に振動子の特性を検査するための電圧信号を供給できるので、発振手段を介して振動子に電圧信号を供給する場合に比べて、電圧信号の大きさに関する制限が少なくなる。また、振動子の検査信号が印加されても、発振部を劣化させるおそれが少ない発振回路を実現することもできる。
第1実施形態に係る発振回路1の回路図である。 発振部10の構成の一例を示す回路図である。 制御部30のモード切り替え動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態に係る発振回路1aの回路図である。 第3実施形態に係る発振回路1bの回路図である。 本実施形態に係る発振器1000の断面図である。 変形例に係る発振器1000aの断面図である。 本実施形態に係る発振器1000の製造方法を示すフローチャートである。 信号印加工程の概要を示すブロック図である。 本実施形態に係る電子機器300の機能ブロック図である。 電子機器300の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。 本実施形態に係る移動体400の一例を示す図(上面図)である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態に係る発振回路
図1は、第1実施形態に係る発振回路1の回路図である。発振回路1の一部又は全部は、半導体装置で構成されていてもよい。また、本発明の一例として第1実施形態に係る発振回路1は振動子100が含まれない構成であるが、発振回路1に振動子100が含まれる構成であっても構わない。
本実施形態に係る発振回路1は、振動子100を周波数源とし、振動子100との間で帰還用の導電路を有する発振手段と、発振手段から振動子100へ信号が入力される経路と電源用導電路との間のインピーダンスを制御するインピーダンス制御手段と、を含む。
より具体的には、発振回路1は、振動子100と接続される第1端子11及び第2端子12を有する発振部10と、第3端子13と、電源電位VDDが供給される第4端子14と、第1トランジスターT1及び第2トランジスターT2を有し、第4端子14から第1トランジスターT1に流れる電流に基づいて、第4端子14から第2トランジスターT2に流れる電流を第2端子12に出力するカレントミラー回路20と、第1端子11と第3端子13との電気的な接続を制御する第1切替部21と、第2トランジスターT2の接続状態(ON/OFF状態)を制御する第2切替部22と、を含んで構成されている。上述の発振手段の機能は、主として発振部10によって実現されている。上述の信号印加手段の機能は、主として第2端子12及び第4端子14によって実現されている。上述のインピーダンス制御手段は、主としてカレントミラー回路20、第1切替部21及び第2切替部22によって実現されている。また、図1に示される例では、発振回路1は、第1切替部21及び第2切替部22を制御する制御部30と、周波数制御用の制御信号が入力される第5端子15と、発振信号を出力する第6端子16とを含んで構成されている。
発振部10は、振動子100と電気的に接続されて発振動作を行う。発振部10としては、例えば、ピアース発振回路、インバーター型発振回路、コルピッツ発振回路、ハートレー発振回路など、種々の公知の発振回路を採用できる。本実施形態においては、発振部10は、ピアース発振回路である。また、本実施形態においては、発振部10と関連して、周波数制御部42及び出力バッファー43を含んで構成されている。
図2は、発振部10の構成の一例を示す回路図である。図2に示される例では、発振部10は、トランジスターM11、キャパシターC13〜C15、抵抗R11〜R12を含んで構成されている。キャパシターC13及びキャパシターC14は、周波数制御用の可変容量である。
第1端子11は、トランジスターM11のベースと接続されている。第2端子12はト
ランジスターM11のコレクターと接続されている。トランジスターM11のベースとコレクターとは、抵抗R11を介して接続されている。トランジスターM11のコレクターは、出力バッファー43の入力端子と接続されている。トランジスターM11のエミッターは接地電位VSSと接続されている。キャパシターC13とキャパシターC15とは、直列に接続され、キャパシターC13の一端(一方の端子)は第1端子11と接続され、キャパシターC15の一端(一方の端子)は、接地電位VSSに接続されている。キャパシターC14の一端は、第2端子12に接続されている。キャパシターC14の他端(他方の端子)は、キャパシターC13とキャパシターC15の共通接続点と接続されているとともに、抵抗R12を介して周波数制御部42の出力端子と接続されている。
なお、図2に示される発振部10においては、入力端子側(振動子100からの信号が供給される側)が第1端子11、出力端子側(振動子100へ供給される信号が出力される側)が第2端子12となっているが、入力端子側が第2端子12、出力端子側が第1端子11とすることも可能である。
図1に戻り、周波数制御部42は、第5端子15に入力される制御信号に基づいて、発振部10に含まれる可変容量(図2におけるキャパシターC13及びキャパシターC14)を制御する。すなわち、図1に示される例では、第5端子15は、周波数制御用の端子としても機能する。これによって、発振部10における発振周波数を制御することができる。周波数制御部42は、例えば、第4端子14に入力される制御信号を増幅して発振部10に出力する増幅回路を含んで構成されていてもよい。
出力バッファー43は、増幅回路で構成されている。出力バッファー43は、発振部10が出力する発振信号が入力されて、第6端子16に信号を出力する。
カレントミラー回路20は、第1トランジスターT1及び第2トランジスターT2を有している。カレントミラー回路20は、第4端子14から第1トランジスターT1に流れる電流に基づいて、第4端子14から第2トランジスターT2に流れる電流を第2端子12に出力する。
図1に示される例では、カレントミラー回路20は、PMOSトランジスターである第1トランジスターT1と、PMOSトランジスターである第2トランジスターT2を有している。第1トランジスターT1のゲート及びドレインと第2トランジスターT2のゲートとは互いに接続され、共通接続点は電流源CSを介して接地電位VSS(第3端子13)に接続されるとともに、トランジスターM2を介して接地電位VSS(第3端子13)に接続されている。第1トランジスターT1のソースは、トランジスターM3を介して第4端子14と接続されている。第2トランジスターT2のソースは、第4端子14と接続されている。第2トランジスターT2のドレインは、第2端子12に接続されている。なお、カレントミラー回路20は、バイポーラートランジスターで構成されていてもよい。
第1切替部21は、発振部10の第1端子11と第3端子13との電気的な接続を制御する。図1に示される例では、第1切替部21は、制御部30が出力する制御信号に基づいて、第1端子11から配線(図1では接地用の配線)を介して第3端子13へ供給されようとする交流信号の大きさを制御するように第1端子11と第3端子13との間の電気的な接続(インピーダンスの大きさ)を制御する。第1切替部21は、例えば、第1端子11と第3端子13との間のインピーダンスの大きさを制御するものとして第1端子11と第3端子13との間に接続されたスイッチを含んで構成されていてもよい。図1に示される例では、NMOSトランジスターN1がスイッチとして機能する。なお、図1に示される例では、第1切替部21と接続される第3端子13は、接地電位VSSが供給される端子であるが、第3端子13として、他の機能端子(周波数制御用の端子や発振信号の出
力端子など)や専用の端子を用いることも可能である。
第2切替部22は、第2トランジスターT2の接続状態(ON状態又はOFF状態)を制御する。図1に示される例では、第2切替部22は、NMOSトランジスターであるトランジスターM2を含んで構成されている。トランジスターM2のドレインは第2トランジスターT2のゲートと接続されている。トランジスターM2のソースは接地電位VSS(第3端子13)と接続されている。トランジスターM2のゲートは、制御部30の出力端子と接続されている。第2切替部22は、制御部30が出力する制御信号に基づいて、第2トランジスターT2のゲート電位を接地電位VSSに接続することによって、第2トランジスターT2の接続状態をON状態に制御することができる。
本実施形態に係る発振回路1によれば、電源用導電路に振動子100の特性を検査するための電圧信号を供給するとともに、インピーダンス制御手段により発振手段から振動子100へ信号が向かう経路と電源用導電路との間のインピーダンスを小さくするように制御することによって、例えば、オーバードライブ検査(AC信号を振動子100に印加して振動子100を強励振させる試験)やドライブレベル検査(AC信号のドライブレベルを通常使用域で変化させた場合の周波数安定性検査)や振動子100の周波数調整(振動子100の共振周波数を測定して、所望の共振周波数となるように振動子100の調整を行う)などの振動子100の特性の検査を行うことができる。発振回路1の通常動作時と振動子100の検査時において、電源用導電路を振動子100の特性を検査するための電圧信号を供給するための導電路と共用できるので、検査専用の検査用端子を設ける場合に比べて、検査に用いる端子数を減らすことができる。したがって、例えば、検査用信号を入力するためのプローブと発振回路1側の端子との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるので、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1を実現できる。また、発振手段を介さずに、電源用導電路とインピーダンス制御手段とを介して振動子100に振動子100の特性を検査するための電圧信号を供給できるので、発振手段を介して振動子100に電圧信号を供給する場合に比べて、電圧信号の大きさに関する制限が少なくなる。また、振動子100の検査信号が印加されても、発振部10を劣化させるおそれが少ない発振回路1を実現することもできる。
より具体的には、本実施形態に係る発振回路1によれば、例えば、第3端子13と第4端子14との間に、振動子100を検査するための電圧信号を供給することによって、例えば、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子100の特性の検査を行うことができる。発振回路1の通常動作時と振動子100の検査時において、第4端子14を電源電位VDDが供給される端子及び振動子100を検査するための電圧信号が供給される端子として共用できるので、検査専用の検査用端子を設ける場合に比べて、検査に用いる端子数を減らすことができる。したがって、例えば、検査用信号を入力するためのプローブと発振回路1側の端子との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるので、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1を実現できる。また、発振部10を介さずに、第3端子13と第4端子14とを介して振動子100に振動子100の特性を検査するための電圧信号を供給できるので、発振部10を介して振動子100に電圧信号を供給する場合に比べて、電圧信号の大きさに関する制限が少なくなる。また、検査専用の端子を通常動作時の端子と共用しているため、端子数を減らすことができ、発振回路1を小型化することもできる。
図1に示されるように、第3端子13は、接地電位VSSが供給される端子であってもよい。
接地電位VSSが供給される第3端子13に接続される配線は太く設計されることが一般的であり、第3端子13と第1端子11との間には、第1切替部21以外の素子を配置
しないことが一般的である。したがって、第3端子13と第1端子11との間には、第1切替部21以外の抵抗成分が少なくなる。同様に、電源電位VDDが供給される第4端子14に接続される配線は太く設計されることが一般的であり、第4端子14と第2端子12との間には、カレントミラー回路20以外の素子を配置しないことが一般的である。したがって、第4端子14と第2端子12との間には、カレントミラー回路20以外の抵抗成分が少なくなる。これによって、本実施形態によれば、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子100の特性の検査を行う場合に、第3端子13と第4端子14との間に供給される電圧信号の振幅を小さくすることができる。
図1に示されるように、第1切替部21は、静電気に対して発振部10を保護する機能を持つ回路(静電放電保護回路)であってもよい。図1に示される例では、第1切替部21は、NMOSトランジスターN1と抵抗R1とを含んで構成されており、発振部10や振動子100の第1端子11側に対する静電放電保護回路として機能する。
NMOSトランジスターN1のドレインは第1端子11と接続され、ソースは接地電位VSSと接続されている。抵抗R1の一端(一方の端子)はNMOSトランジスターN1のゲートに接続され、他端(他方の端子)は接地電位VSSに接続されている。NMOSトランジスターN1のゲートには、制御部30からの制御信号が入力され、入力された制御信号に基づいて、NMOSトランジスターN1は接続状態(ON状態又はOFF状態)を切り替える。
本実施形態に係る発振回路1によれば、第1切替部21を静電気に対して発振部10を保護する機能を持つ回路と共用できるので、第1切替部21として専用のスイッチと、静電気保護用の回路とを個別に設ける場合に比べて、回路規模を小さくできる。したがって、小型化可能な発振回路1を実現できる。
図1及び図2に示されるように、第1端子11は、発振部10の入力端子側に電気的に接続されていてもよい。また、図1及び図2に示されるように、第2端子12は、発振部10の出力端子側に電気的に接続されていてもよい。
本実施形態に係る発振回路1によれば、例えば、第1端子11を介して発振部10の入力端子側に接地電位VSSなどの固定電位を供給できるので、振動子100の検査時においては、発振部10の動作を止めることが容易となる。したがって、例えば、振動子100の検査時に発振部10から発生する信号が振動子100に印加されることが低減するため、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1を実現できる。また、振動子100の検査信号が印加されても、発振部10を劣化させるおそれが少ない発振回路1を実現することもできる。
図1に示されるように、第1切替部21は、トランジスターを含んで構成されていてもよい。図1に示される例では、第1切替部21は、NMOSトランジスターN1を含んで構成されている。
本実施形態に係る発振回路1によれば、例えば、NMOSトランジスターN1をスイッチ回路として用いることで第1端子11と接地電位VSSが供給される第3端子13との電気的な接続を容易に制御できる。また、第3端子13、及び、第2端子12と電気的に接続された電源電位VDDが供給される第4端子14の2端子を用いて振動子100の検査を行うことができる。したがって、第1端子11と第3端子13との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるとともに、少ない端子数で振動子100を検査することができるので、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1を実現できる。
発振回路1は、第1トランジスターT1と第4端子14との電気的な接続を切り替える第3切替部23を含んで構成されていてもよい。図1に示される例では、第3切替部23は、PMOSトランジスターであるトランジスターM3を含んで構成されている。トランジスターM3のソースは電源電位VDD(第4端子14)と接続されている。トランジスターM3のドレインは第1トランジスターT1のソースと接続されている。トランジスターM3のゲートは制御部30の出力端子と接続されている。第3切替部23は、制御部30が出力する制御信号に基づいて、第1トランジスターT1と第4端子14との電気的な接続を制御することができる。
本実施形態によれば、第4端子14から入力された検査用信号が第1トランジスターT1に流れることを抑制できるので、第4端子14から入力された検査用信号を効果的に振動子100に与えることができるので、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子100の特性の検査を行う場合に、第3端子13と第4端子14との間に供給される電圧信号の振幅を小さくすることができる。
図1に示されるように、発振回路1は、第1切替部21及び第2切替部22を制御する制御部30をさらに含み、第1切替部21及び第2切替部22は、第1端子11と第3端子13とが電気的に接続されるように第1切替部21が制御されるとともに、第2トランジスターT2がON状態となるように第2切替部22が制御される第1モードと、第1端子11と第3端子13とが電気的に接続されないように第1切替部21が制御されるとともに、第2トランジスターT2がOFF状態となるように第2切替部22が制御される第2モードと、を有し、供給される電源電位VDDが基準値Vt以上である期間に入力されるクロック信号SCLKに基づいて、第2モードから第1モードへと切り替えてもよい。
図1に示される例では、制御部30は、シリアルインターフェース31、レジスター32、メモリー33及びPMOSトランジスターP1を含んで構成されている。
シリアルインターフェース31は、電源電位VDDの供給を受け、クロック信号SCLKが入力され、入力されたクロック信号SCLKに基づいて、レジスター32及びメモリー33を制御する。本実施形態においては、クロック信号SCLKは、第5端子15から入力される。また、本実施形態においては、シリアルインターフェース31は、レジスター32にデータを書き込むレジスター書き込みモードと、レジスター32及びメモリー33にデータを書き込むメモリー書き込みモードとを有している。また、シリアルインターフェース31は、レジスター32及びメモリー33の少なくとも一方のデータを読み出して第5端子15に出力するメモリー読み出しモードを有していてもよい。
レジスター32は、第1切替部21、第2切替部22、周波数制御部42及び発振部10を制御するためのデータを格納し、格納されたデータに基づいて第1切替部21、第2切替部22、周波数制御部42及び発振部10を制御する。発振回路1の通電時には、レジスター32は、メモリー33に記憶されたデータを読み込んで格納し、シリアルインターフェース31によって新たなデータが書き込まれた場合には、シリアルインターフェース31によって書き込まれた新たなデータを格納する。
メモリー33は、発振回路1の通電時にレジスター32に格納されるデータを記憶する。メモリー33は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリー、電気的には書き換え不能だが紫外線を照射することによって消去可能なFAMOS(Floating gate Avalanche injection Metal Oxide Semiconductor)メモリーなどの書き換え可能な不揮発性メモリーや、マスクROM(Read-Only Memory)などの書き換え不能な不揮発性メモリーなど、種々の公知の不揮発性メモ
リーで構成されていてもよい。なお、FAMOSメモリーはアバランシェ注入により電荷をフローティング・ゲートに蓄積する方式で、この種のメモリーはワンタイム・プログラマブル(OTP:One Time Programmable)メモリーとして使用されている不揮発性メモリーである。
PMOSトランジスターP1は、ソースが電源電位VDDに接続され、ドレインが第1切替部21のNMOSトランジスターN1のゲートに接続され、ゲートにはレジスター32からの制御信号が入力される。PMOSトランジスターP1は、第1切替部21のNMOSトランジスターN1のゲートに制御信号を出力する。
第1モードにおいて、制御部30は、第1端子11と第3端子13との間の電気的な接続状態がON状態となるように第1切替部21を制御する。また、第1モードにおいて、制御部30は、第2トランジスターT2がON状態となるように第2切替部22を制御する。また、第1モードにおいて、制御部30は、トランジスターM3がOFF状態となるように第3切替部23を制御する。また、第1モードにおいて、制御部30は、周波数制御部42の動作を停止させるように周波数制御部42を制御する。
第2モードにおいて、制御部30は、第1端子11と第3端子13との間の電気的な接続状態がOFF状態となるように第1切替部21を制御する。また、第2モードにおいて、制御部30は、第2トランジスターT2の接続状態が制御されないように第2切替部22を制御する。また、第2モードにおいて、制御部30は、周波数制御部42の動作を通常動作させるように周波数制御部42を制御する。
図3は、制御部30のモード切り替え動作を説明するためのタイミングチャートである。図3の横軸は時間、縦軸は電圧に対応する。図3の上のタイミングチャートは、制御部30に供給される電源電位VDDを示し、図3の下のタイミングチャートは、制御部30に入力されるクロック信号SCLKを示す。
図3に示される例では、電源電位VDDは、時刻t0で0V、時刻t1で電圧VDDLとなり、時刻t2で基準値Vtとなり、その後に電圧VDDHまで上昇する。電源電位VDDが電圧VDDHである期間に入力された最初のクロック信号SCLKのパルスの立ち下がり時刻である時刻t3でモード切り替え動作が開始し、その後のクロック信号SCLKのパルスに基づいて、第1切替部21及び第2切替部22を制御して、例えば、第1モードとし、電源電位VDDが電圧VDDLに戻る時刻t4に制御部30が第1切替部21及び第2切替部22を制御して、例えば、第2モードにモードを切り替える。
本実施形態に係る発振回路1によれば、制御部30は、電源電位VDDの大きさ及びクロック信号SCLKの2つの信号に基づいてモードの切り替えを行うため、電源電位VDDが変動したのみではモードを切り替えることがないので、意図せずモードが切り替わる誤動作の可能性を低減できる。
2.第2実施形態に係る発振回路
図4は、第2実施形態に係る発振回路1aの回路図である。図1に示される発振回路1と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る発振回路1aは、第2トランジスターT2と並列に設けられ、第2端子12と第4端子14との電気的な接続を切り替える第4切替部24を含む。
第4切替部24は、発振部10の第2端子12と第4端子14との電気的な接続を制御する。図1に示される例では、第4切替部24は、制御部30が出力する制御信号に基づ
いて、第2端子12から配線(図1では電源用導電路)を介して第4端子14へ出力されようとする交流信号の大きさを制御するように第2端子12と第4端子14との間の電気的な接続状態(インピーダンスの大きさ)を制御する。第4切替部24は、例えば、第2端子12と第4端子14との間のインピーダンスの大きさを制御するものとして第2端子12と第4端子14との間に接続されたスイッチを含んで構成されていてもよい。図1に示される例では、PMOSトランジスターP2がスイッチとして機能する。
図1に示されるように、第4切替部24は、静電気に対して発振部10を保護する機能を持つ回路(静電放電保護回路)であってもよい。図1に示される例では、第4切替部24は、PMOSトランジスターP2と抵抗R2とを含んで構成されており、発振部10や振動子100の第2端子12側に対する静電放電保護回路として機能する。
PMOSトランジスターP2のドレインは第2端子12と接続され、ソースは電源電位VDD(第4端子14)と接続されている。抵抗R2の一端(一方の端子)はPMOSトランジスターP2のゲートに接続され、他端(他方の端子)は電源電位VDD(第4端子14)に接続されている。PMOSトランジスターP2のゲートには、制御部30からの制御信号が入力され、入力された制御信号に基づいて、PMOSトランジスターP2は接続状態(ON状態又はOFF状態)を切り替える。
本実施形態に係る発振回路1aによれば、第4切替部24を静電気に対して発振部10を保護する機能を持つ回路と共用できるので、第4切替部24として専用のスイッチと、静電気保護用の回路とを個別に設ける場合に比べて、回路規模を小さくできる。したがって、小型化可能な発振回路1aを実現できる。
図1に示されるように、第4切替部24は、トランジスターを含んで構成されていてもよい。図1に示される例では、第4切替部24は、PMOSトランジスターP2を含んで構成されている。
本実施形態に係る発振回路1によれば、例えば、PMOSトランジスターP1をスイッチ回路として用いることで第2端子12と電源電位VDDが供給される第4端子14との電気的な接続を容易に制御できる。また、第1端子11と電気的に接続された接地電位VSSが供給される第3端子13、及び、第4端子14の2端子を用いて振動子100の検査を行うことができる。したがって、第2端子12と第4端子14との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるとともに、少ない端子数で振動子100を検査することができるので、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1aを実現できる。
制御部30aは、NMOSトランジスターN2を含んで構成されている。NMOSトランジスターN2は、ソースが接地電位VSS(第3端子13)に接続され、ドレインが第4切替部24のPMOSトランジスターP2のゲートに接続され、ゲートにはレジスター32からの制御信号が入力される。NMOSトランジスターN2は、第4切替部24のPMOSトランジスターP2のゲートに制御信号を出力する。NMOSトランジスターN2に入力される制御信号は、PMOSトランジスターP1入力される制御信号とは逆相の信号である。すなわち、第2トランジスターT2がON状態に制御される場合に、第4切替部24はON状態に制御される。
本実施形態によれば、第2端子12と第4端子14との間の抵抗をさらに小さくすることができるので、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子100の特性の検査を行う場合に、第3端子13と第4端子14との間に供給される電圧信号の振幅を小さくすることができる。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の理由によって同様の効果を奏する。
3.第3実施形態に係る発振回路
図5は、第3実施形態に係る発振回路1bの回路図である。図1に示される発振回路1と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る発振回路1bは、第1トランジスターT1とカスコード接続された第3トランジスターT3と、第2トランジスターT2とカスコード接続された第4トランジスターT4と、を含んで構成されている。図5に示される例では、第3トランジスターT3及び第4トランジスターT4は、PMOSトランジスターである。なお、第3トランジスターT3及び第4トランジスターT4は、バイポーラートランジスターで構成されていてもよい。
図5に示される例では、第3トランジスターT3のゲート及びドレインと第4トランジスターT4のゲートは互いに接続され、共通接続点はトランジスターM5を介して接地電位VSS(第3端子13)と接続されている。第3トランジスターT3のソースはトランジスターM3のドレインと接続されている。第3トランジスターT3のドレインは第1トランジスターT1のソースと接続されている。第4トランジスターT4のソースは電源電位VDD(第4端子14)と接続されている。第4トランジスターT4のドレインは第2トランジスターT2のソースと接続されている。
発振回路1bは、第4トランジスターT4の接続状態(ON状態又はOFF状態)を切り替える第5切替部25を含んで構成されている。図5に示される例では、第5切替部25は、NMOSトランジスターであるトランジスターM5を含んで構成されている。トランジスターM5のドレインは第4トランジスターT4のゲートと接続されている。トランジスターM5のソースは接地電位VSS(第3端子13)と接続されている。トランジスターM5のゲートは、制御部30の出力端子と接続されている。第5切替部25は、制御部30が出力する制御信号に基づいて、第4トランジスターT4のゲート電位を接地電位VSSに接続することによって、第4トランジスターT4の接続状態をON状態に制御することができる。
本実施形態によれば、カレントミラー回路20の第2トランジスターT2の寄生容量を抑制できる。第2トランジスターT2の寄生容量は電源電位VDDに応じて変動する。したがって、本実施形態によれば、発振回路1bが出力する信号の周波数の電源変動を抑えることができる。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の理由によって同様の効果を奏する。
また、本実施形態においても、第2実施形態と同様に、第4切替部24を含んで構成されていてもよい。この場合には、第2実施形態と同様の理由によって同様の効果を奏する。
3.発振器
図6は、本実施形態に係る発振器1000の断面図である。発振器1000は、発振回路1を構成する電子部品2、及び、振動子100を含んで構成されている。また、図6に示される例では、発振器1000は、電子部品2と振動子100とを同一空間内に収容するパッケージ1100を含んで構成されている。また、図6に示される例では、発振器1
000は、蓋1200、電極1300を含んで構成されている。図6に示される例では、電子部品2は、1チップの半導体装置として構成されている。また、振動子100としては、水晶振動子やSAW共振子などの圧電振動子、MEMS振動子などを採用してもよい。
パッケージ1100には、凹部が設けられており、蓋1200で凹部を覆うことによって収容室1400となる。パッケージ1100には、発振回路1と振動子100とを電気的に接続するための配線及び端子が、凹部の表面又はパッケージ1100の内部に設けられている。また、パッケージ1100には、発振回路1の第3端子13(VSS)、第4端子14(VC)、第5端子15(VDD)及び第6端子16(OUT)とそれぞれ電気的に接続される電極1300が設けられている。
図7は、変形例に係る発振器1000aの断面図である。発振器1000aは、発振回路1を構成する電子部品2、及び、振動子100を含んで構成されている。また、図7に示される例では、発振器1000aは、電子部品2と振動子100とを異なる空間内に収容するパッケージ1100aを含んで構成されている。また、図7に示される例では、発振器1000は、蓋1200、電極1300及び封止部材1500を含んで構成されている。図7に示される例では、電子部品2は、1チップの半導体装置として構成されている。また、振動子100としては、水晶振動子やSAW共振子などの圧電振動子、MEMS振動子などを採用してもよい。
パッケージ1100aには、対向する面に2つの凹部が設けられており、蓋1200で一方の凹部を覆うことによって収容室1400a、封止部材1500で他方の凹部を覆うことによって収容室1400bとなる。図7に示す例では、収容室1400aには振動子100が収容され、収容室1400bには電子部品2が収容されている。パッケージ1100aには、発振回路1と振動子100とを電気的に接続するための配線及び端子が、凹部の表面又はパッケージ1100aの内部に設けられている。また、パッケージ1100aには、発振回路1の第3端子13(VSS)、第4端子14(VC)、第5端子15(VDD)及び第6端子16(OUT)とそれぞれ電気的に接続される電極1300が設けられている。
本実施形態に係る発振器1000及び発振器1000aによれば、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1を含んでいるので、振動子100の検査の信頼性を高めた発振器1000及び発振器1000aを実現できる。発振回路1に代えて、発振回路1a又は発振回路1bを採用した場合にも、同様の理由により同様の効果を奏する。
4.発振器の製造方法
図8は、本実施形態に係る発振器1000の製造方法を示すフローチャートである。
本実施形態に係る発振器1000の製造方法は、振動子100と接続される第1端子11及び第2端子12を有する発振部10と、第3端子13と、電源電位VDDが供給される第4端子14と、第1トランジスターT1及び第2トランジスターT2を有し、第4端子14から第1トランジスターT1に流れる電流に基づいて、第4端子14から第2トランジスターT2に流れる電流を第2端子12に出力するカレントミラー回路20と、第1端子11と第3端子13との電気的な接続を制御する第1切替部21と、第2トランジスターT2の接続状態(ON/OFF状態)を制御する第2切替部22と、を含む発振回路1と、振動子100とを備え、発振回路1と振動子100とが電気的に接続され、第1切替部21を第1端子11と第3端子13とが電気的に接続されるように切り替えるとともに、第2トランジスターT2がON状態となるように切り替えた構成を準備する準備工程と、第3端子13及び第4端子14に信号を印加する信号印加工程と、第1端子11と第
3端子13とが電気的に接続されないように第1切替部21を切り替える切替工程と、を含む。
まず、発振回路1と振動子100とが電気的に接続されているとともに、第1端子11と第3端子13とが電気的に接続されるように第1切替部21を制御し、第2トランジスターT2がON状態となるように第2切替部22を制御した構成を準備する(準備工程;ステップS100)。より具体的には、発振回路1の第1端子11と第2端子12との間に振動子100が電気的に接続された構成を準備する。例えば、発振回路1と振動子100とが接続された後に制御部30により発振回路1を第1モードに設定してもよいし、予め制御部30により第1モードに設定された発振回路1と振動子100とが接続されてもよい。
ステップS100の後に、第3端子13及び第4端子14に信号を印加する(信号印加工程;ステップS102)。
図9は、信号印加工程の概要を示すブロック図である。図9に示される例ではシグナルジェネレーター3000を用いて、振動子100のオーバードライブ検査を行う。なお、シグナルジェネレーター3000に代えて、振動子100と共振できる外付けの発振回路、例えば、コルピッツ発振回路などを用いて振動子100のオーバードライブ検査を行ってもよい。また、オーバードライブ検査に代えてドライブレベル検査を行ってもよいし、オーバードライブ検査とドライブレベル検査との2つの検査を行ってもよい。
発振回路1の第4端子14(VDD)と電気的に接続される発振器1000の電極1300(VDD)は、シグナルジェネレーター3000の出力端子に接続される。発振回路1の第3端子13(VSS)と電気的に接続される発振器1000の電極1300(VSS)は、接地電位VSSに接続される。発振回路1の第5端子15(VC)と電気的に接続される発振器1000の電極1300(VC)と、発振回路1の第6端子16(OUT)と電気的に接続される発振器1000の電極1300(OUT)は、どこにも接続されていない。
シグナルジェネレーター3000が出力する電圧信号は、第1切替部21及び第2切替部22を制御できる最低電圧(例えば、トランジスターの最低動作電圧)以上であり、発振回路1を破壊しない最高電圧(例えば、トランジスターの耐圧)以下である範囲の電圧が第3端子13と第4端子14との間に印加される電圧信号である。
図9に示される構成によって、第3端子13と第4端子14との間に電圧信号を印加することができる。これによって、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子100の特性の検査を行うことができる。
ステップS102の後に、第1端子11と第3端子13とが電気的に接続しないように第1切替部21を制御する(切替工程;ステップS104)。また、第2トランジスターT2の接続状態が制御されないように第2切替部22を制御する。具体的には、例えば、第1切替部21及び第2切替部22を制御部30で制御して第2モードに切り替える。これによって、発振器1000が通常動作できる状態となる。
本実施形態に係る発振器1000の製造方法によれば、信号印加工程(ステップS102)において第3端子13と第4端子14との間に振動子100を検査するための電圧信号を供給することによって、例えば、オーバードライブ検査やドライブレベル検査などの振動子100の特性の検査を行うことができる。発振回路1の通常動作時と振動子100の検査時において、第4端子14を電源電位VDDが供給される端子及び振動子100を
検査するための電圧信号が供給される端子として共用できるので、検査専用の検査用端子を設ける場合に比べて、検査に用いる端子数を減らすことができる。したがって、例えば、検査用信号を入力するためのプローブと発振回路1側の端子との電気的な接続不良による検査の不具合が発生する可能性を低減できるので、振動子100の検査の信頼性を高めた発振器1000の製造方法を実現できる。
上述の発振器1000の製造方法において、信号印加工程(ステップS102)で第3端子13及び第4端子14に印加する信号は、オーバードライブ検査用の信号、及びドライブレベル検査用の信号のうちの少なくとも1つであってもよい。
振動子100の検査として、オーバードライブ検査及びドライブレベル検査のうちの少なくとも1つを行うことで、振動子100の検査で良品となった発振器1000を良品として判別することができるので、信頼性の高い発振器1000の製造することができる。
なお、発振回路1に代えて、発振回路1a又は発振回路1bを採用した場合にも、同様の理由により同様の効果を奏する。また、発振器1000aも発振器1000と同様に製造でき、同様の効果を奏する。
5.電子機器
図10は、本実施形態に係る電子機器300の機能ブロック図である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る電子機器300は、発振回路1、発振回路1a又は発振回路1bを含む電子機器300である。図10に示される例では、電子機器300は、振動子100、発振回路1、逓倍回路310、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る電子機器300は、図9に示される構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
逓倍回路310は、クロックパルスをCPU320だけでなく各部に供給する(図示は省略)。クロックパルスは、例えば振動子100と接続された発振回路1からの発振信号から所望の高調波信号を逓倍回路310で取り出した信号であってもよいし、発振回路1からの発振信号を、PLLシンセサイザーを有する逓倍回路310で逓倍した信号であってもよい(図示は省略)。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、逓倍回路310が出力するクロックパルスを用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プロ
グラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)や電気泳動ディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
本実施形態に係る電子機器300によれば、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回路1、発振回路1a又は発振回路1bを含んでいるので、信頼性の高い電子機器300を実現できる。
電子機器300としては種々の電子機器が考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(point of sale)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図11は、電子機器300の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。電子機器300であるスマートフォンは、操作部330としてボタンを、表示部370としてLCDを備えている。そして、電子機器300であるスマートフォンは、発振回路1、発振回路1a又は発振回路1bを含んでいるので、振動子100の検査の信頼性を高めた電子機器300を実現できる。
6.移動体
図12は、本実施形態に係る移動体400の一例を示す図(上面図)である。なお、上述された各実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る移動体400は、発振回路1、発振回路1a又は発振回路1bを含む移動体400である。図12には、発振回路1を含む発振器1000を含んで構成されている移動体400が示されている。また、図12に示される例では、移動体400は、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー420、コントローラー430、コントローラー440、バッテリー450及びバックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体400は、図12に示される構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
本実施形態に係る移動体400によれば、振動子100の検査の信頼性を高めた発振回
路1、発振回路1a又は発振回路1bを含んでいるので、信頼性の高い移動体400を実現できる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
以上、本実施形態あるいは変形例について説明したが、本発明はこれら本実施形態あるいは変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1a,1b…発振回路、2…電子部品、10…発振部、11…第1端子、12…第2端子、13…第3端子、14…第4端子、15…第5端子、16…第6端子、20…カレントミラー回路、21…第1切替部、22…第2切替部、23…第3切替部、24…第4切替部、25…第5切替部、30…制御部、31…シリアルインターフェース、32…レジスター、33…メモリー、42…周波数制御部、43…出力バッファー、100…振動子、300…電子機器、310…逓倍回路、320…CPU、330…操作部、340…ROM、350…RAM、360…通信部、370…表示部、380…音声出力部、400…移動体、420…コントローラー、430…コントローラー、440…コントローラー、450…バッテリー、460…バックアップ用バッテリー、1000,1000a…発振器、1100,1100a…パッケージ、1200…蓋、1300…電極、1400,1400a,1400b…収容室、1500…封止部材、3000…シグナルジェネレーター、C13〜C15…キャパシター、CS11…電流源、M2,M3,M5,M11…トランジスター、N1〜N3…NMOSトランジスター、P1〜P3…PMOSトランジスター、R1,R11,R12…抵抗、T1…第1トランジスター、T2…第2トランジスター、T3…第3トランジスター、T4…第4トランジスター、VDD…電源電位、VSS…接地電位

Claims (10)

  1. 振動子と接続される第1端子及び第2端子を有する発振部と、
    第3端子と、
    電源電位が供給される第4端子と、
    第1トランジスター及び第2トランジスターを有し、前記第4端子から前記第1トランジスターに流れる電流に基づいて、前記第4端子から前記第2トランジスターに流れる電流を前記第2端子に出力するカレントミラー回路と、
    前記第1端子と前記第3端子との電気的な接続を切り替える第1切替部と、
    前記第2トランジスターを個別に制御して、前記第2端子と前記第4端子との電気的な接続状態を切り替える第2切替部と、
    前記第1トランジスターと前記第4端子との電気的な接続を切り替える第3切替部と、
    前記第1切替部、前記第2切替部及び前記第3切替部を制御する制御部と、
    を含
    前記第1切替部、前記第2切替部及び前記第3切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されるように前記第1切替部が制御され、前記第2トランジスターがON状態となるように前記第2切替部が制御され、前記第1トランジスターと前記第4端子とが電気的に接続されないように前記第3切替部が制御される第1モードと、
    前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されないように前記第1切替部が制御され、前記第1トランジスターと前記第4端子とが電気的に接続されるように前記第3切替部が制御される第2モードと、
    を有する、発振回路。
  2. 請求項1に記載の発振回路において、
    前記第3端子は、接地電位が供給される端子である、発振回路。
  3. 請求項1又は2に記載の発振回路において、
    前記第2トランジスターと並列に設けられ、前記第2端子と前記第4端子との電気的な接続を切り替える第4切替部を含む、発振回路。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の発振回路において、
    前記第1トランジスターとカスコード接続された第3トランジスターと、
    前記第2トランジスターとカスコード接続された第4トランジスターと、
    を含む、発振回路。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の発振回路において、
    前記第1切替部は、静電気に対して前記発振部を保護する機能を持つ回路である、発振回路。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の発振回路において
    記制御部は、
    供給される電源電位が基準値以上である期間に入力されるクロック信号に基づいて、前記第2モードから前記第1モードへと切り替える、発振回路。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の発振回路と、
    振動子と、
    を含む、発振器
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の発振回路を含む、電子機器。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の発振回路を含む、移動体。
  10. 振動子と接続される第1端子及び第2端子を有する発振部と、第3端子と、電源電位が供給される第4端子と、第1トランジスター及び第2トランジスターを有し、前記第4端子から前記第1トランジスターに流れる電流に基づいて、前記第4端子から前記第2トランジスターに流れる電流を前記第2端子に出力するカレントミラー回路と、前記第1端子と前記第3端子との電気的な接続を切り替える第1切替部と、前記第2トランジスターを個別に制御して前記第2端子と前記第4端子との電気的な接続状態を切り替える第2切替部と、前記第1トランジスターと前記第4端子との電気的な接続を切り替える第3切替部と、を含む発振回路と、前記振動子とを備えた発振器の製造方法であって
    前記発振回路と前記振動子とが電気的に接続され、前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されるように前記第1切替部を切り替え、前記第2トランジスターがON状態となるように前記第2切替部を切り替え、前記第1トランジスターと前記第4端子とが電気的に接続されないように前記第3切替部を切り替えた構成を準備する準備工程と、
    前記第3端子及び前記第4端子に信号を印加する信号印加工程と、
    前記第1端子と前記第3端子とが電気的に接続されないように前記第1切替部を切り替え、前記第1トランジスターと前記第4端子とが電気的に接続されるように前記第3切替部を切り替える切替工程と、
    を含む、発振器の製造方法。
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