JP6401032B2 - 放電器 - Google Patents

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Description

本発明は、希ガスを封入した放電器に関するものである。
近年、携帯電話などの携帯機器にカメラ機能が設けられており、夜間および室内などにおいても明るい画像を撮像することが求められている。携帯機器に設ける照明装置には小型化が必要であり、従来ではLEDを用いた照明装置が設けられている。しかし、LEDでは光量が低く、要求される光量の照明光を放射することができなかった。そこで、瞬間的に大光量の光を放射可能なキセノン放電管を用いた閃光発光器を小型化することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−171820号公報
しかし、特許文献1では、キセノン放電管の発光に用いる電力を充電するコンデンサの小型化を提案しているが、小型化の要求はさらに大きく、キセノン放電管そのものの小型化も求められる。しかし、キセノン放電管を単に小型化すると、キセノンを封入するガラスの耐久性、特に熱応力に対する耐久性が低下し得る。それゆえ、耐久性を考慮するとキセノン放電管の小型化には限界があり、結果として閃光発光器の小型化に限界があった。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、要求される耐久性を有しながら小型化が可能な放電器を提供することである。
本発明の一実施形態に係る放電器は、上面に互いに電気的に絶縁した一対の電極が形成され、内部に前記一対の電極と電気的に絶縁したトリガ電極が形成されたセラミック基板と、前記セラミック基板上の縁に外縁が沿って設けられた蓋体であって、下部が開口して凹部を有し、前記凹部内に前記一対の電極が位置して露出され、平面透視して前記トリガ
電極と前記凹部とが重な、前記凹部内に希ガスが充填された光透過性の蓋体と、を備えている。
本発明によれば、要求される耐久性を有しながら小型化が可能な放電器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る放電器10を有する撮像装置1の外観図である。 図1の放電器10の斜視図である。 図2の放電器10の平面図である。 図2の放電器10の分解斜視図であって、セラミック基板11と蓋体12とを示している。 図2のA−A線に沿った、放電器10断面図である。 図4のセラミック基板11を平面透視した図である。 図4のセラミック基板11の底面図である。 図4のセラミック基板11の分解斜視図であって、セラミック基板11の上層11aおよび下層11bを示している。 本発明の第2実施形態に係る放電器20の斜視図である。 図9の放電器20の平面図である。 図9の放電器20の分解斜視図であって、セラミック基板21と蓋体12とを示している。 図11のセラミック基板21を平面透視した図である。 本発明の第3実施形態に係る放電器30の断面図である。 図13の放電器30の分解斜視図であって、セラミック基板11と蓋体32とを示している。 本発明の第4実施形態に係る放電器40の断面図である。 図15の放電器40の分解斜視図であって、セラミック基板41と蓋体32とを示している。
以下、本発明を適用した放電器の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る放電器10を有する撮像装置1の外観図である。放電器10は、例えばスマートフォンなどの携帯端末やデジタルカメラなどの撮像装置1に内蔵するものである。放電器10は、例えば、希ガスの放電作用を利用して、LEDと比較して、瞬間的に大光量の閃光を発することができる。放電器10を発光させる回路構成は、従来公知のキセノン放電管を用いた閃光発光器と同様である。図1に示す撮像装置1は、スマートフォンであって、表示面の裏面側に撮像可能なレンズを有する光学装置2や放電器10を内蔵した発光装置3が設けられている。
図2は図1の放電器10の斜視図であり、図3は図2の放電器10の平面図である。また、図4は、図2の放電器10の分解斜視図であって、セラミック基板11と蓋体12とを示し、図5は、図2のA−A線に沿った放電器10断面図である。図6は図4のセラミック基板11を平面透視した図であり、図7は図4のセラミック基板11の底面図であり、図8は図4のセラミック基板11の分解斜視図であって、セラミック基板11の上層11aおよび下層11bを示している。
放電器10は、図2〜図8に示すように、セラミック基板11と、蓋体12とを備えている。放電器10は、上面11aaに互いに電気的に絶縁した一対の電極111が形成され、内部に一対の電極111と電気的に絶縁したトリガ電極112が形成されたセラミック基板11と、セラミック基板11上の縁に外縁が沿って設けられた蓋体12であって、下部が開口して一対の電極111が露出され、平面透視してトリガ電極112と重なる凹部Pを有し、凹部P内に希ガスが充填された光透過性の蓋体12と、を備えている。なお、希ガスは、気体であって、例えばキセノンであり、蓋体12の凹部Pにより塞がれた密閉空間に封止される。
放電器10は、図2〜図8に示すように、セラミック基板11と、蓋体12とを備えている。放電器10は、上面11aaに互いに電気的に絶縁した一対の電極111が形成され、内部に一対の電極111と電気的に絶縁したトリガ電極112が形成されたセラミック基板11と、セラミック基板11上の縁に外縁が沿って設けられた蓋体12であって、下部が開口して一対の電極111が露出され、平面透視してトリガ電極112と重なる凹部Pを有し、凹部P内に希ガスが充填された光透過性の蓋体12と、を備えている。換言すると、放電器10は、上面11aaに互いに電気的に絶縁した一対の電極111が形成され、内部に前記一対の電極111と電気的に絶縁したトリガ電極112が形成されたセラミック基板11と、下部が開口した凹部Pを有する光透過性の蓋体12であって、外縁がセラミック基板11上の縁に沿うように設けられ、前記一対の電極111が凹部P内に
位置し、前記トリガ電極112が平面透視して凹部P内に位置する蓋体12と、前記凹部P内に充填された希ガスと、を備えている。なお、希ガスは、気体であって、例えばキセノンであり、蓋体12の凹部Pにより塞がれた密閉空間に封止される。
蓋体12は、セラミック基板11上の縁に外縁が沿って設けられる。蓋体12は、下部が開口した凹部Pを有しており、凹部P内に希ガスが充填される光透過性の部材からなる。なお、蓋体12は、例えば石英ガラスなどのガラスであり、少なくとも一部の帯域の可視光を透過する。なお、蓋体12は、平面視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが5mm以上20mm以下であって、短辺の長さが2mm以上10mm以下であって、上下方向の厚みが1mm以上5mm以下に設定されている。また、凹部Pは、平面視して長辺および短辺を有する直方体状であって、長辺の長さが4mm以上18mm以下であって、短辺の長さが1mm以上8mm以下であって、上下方向の深さが0.5mm以上4mm以下に設定されている。
セラミック基板11は、矩形状であって、上面11aaに互いに電気的に絶縁した一対の電極111が形成され、内部に一対の電極111と電気的に絶縁したトリガ電極112が形成されている。なお、セラミック基板11は、平面視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが5mm以上20mm以下であって、短辺の長さが2mm以上10mm以下であって、上下方向の厚みが0.4mm以上4mm以下に設定されている。また、セラミック基板11の側面には、キャスタレーション11Aが設けられている。
セラミック基板11は、複数のセラミック層を積層した構造である。図5,図8に示す本実施形態に係るセラミック基板11は、二層構造であって、上層11aおよび下層11bを示している。なお、本実施形態に係るセラミック基板11は、二層構造であるが、これに限られない。
セラミック基板11の上層11aおよび下層11bは、板状の部材である。上層11aと下層11bの間には、トリガ電極112が設けられている。トリガ電極112は、放電器10を発光させるためのものであって、外部のトリガ回路からの信号に応じて、凹部P内での放電を開始させるものである。トリガ電極112は、平面透視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが2mm以上15mm以下であって、短辺の長さが0.5mm以上5mm以下である。なお、トリガ電極112は、セラミック基板11の下層11bの上面から下層11bを貫通して、セラミック基板11の下層11bの下面11baに形成されている。
また、一対の電極111は、セラミック基板11の上面11aaに形成されている。一対の電極111は、セラミック基板11の上面11aaにおいて、短辺の位置に設けられている。また、一対の電極111は、セラミック基板11の短辺に沿った長さが、放電空間を形成する蓋体12の凹部Pの短辺の長さより短く設定されている。それゆえ、蓋体12は、セラミック基板11の上面11aaに低融点ガラス等を介して直接密着されることから、放電器10の製造時や作動時においてセラミック基板11と蓋体12との密着界面に生じる熱応力が低減できる。一対の電極111は、陰極または陽極として機能するため、両者の間の長さは、トリガ電極112の長辺よりも長くして、凹部Pの希ガス雰囲気中の電子が飛ぶ距離を長くして放電することによる光量を大きくしている。一対の電極111はそれぞれ、平面視してセラミック基板11の長辺に沿った長さが1mm以上10mm以下であって、短辺に沿った長さが1mm以上8mm以下である。
一対の電極111のうち、一方電極111aが陰極端子であって、他方電極111bが陽極端子である。一対の電極111は、図5に示すように、上層11aの上面11aaから側面に引き出されている。なお、上層11aおよび下層11bの側面には、それぞれ半
円状のキャスタレーション11Aが設けられている。なお、キャスタレーション11Aの内面には、電極が形成されている。
一対の電極111のうち、陰極端子となる一方電極111a上には、エミッタ膜111aaが設けられている。エミッタ膜111aaは、キセノンなどの希ガス雰囲気中において、トリガ電極112からの信号に起因して、放電現象を生じさせるものである。なお、エミッタ膜111aaは、例えば蒸着法を用いて形成され、例えばタングステン酸バリウムなどの電子放出性物質、ならびにタンタルおよびニオブの混合物の少なくとも一方を薄膜化した材料によって、少なくとも一部が被覆される。
一対の電極111およびトリガ電極112は、例えばタングステン、マンガンおよびモリブデン等のメタライズ層が用いられる。また、放電器10の表面に露出する一対の電極111およびトリガ電極112は、例えば酸化防止のためにニッケル、金およびスズの少なくとも一方からなるめっき層、またはこれらを含む合金により被覆される。
次に、本発明の実施形態に係る放電器10の製造方法を説明する。本発明の実施形態に係る放電器10の製造方法は、成形ステップ、印刷ステップ、生成ステップおよび封入ステップを含んで構成される。図8に示すように、セラミック基板11は、例えば板状の上層11aおよび板状の下層11bを積層させた積層体を用いて作製される。
成形ステップにおいては、加工前のセラミックグリーンシートを準備する。具体的には、上層11aおよび下層11bのそれぞれに対して予め定められた形状に成形する。上層11aは、板状のセラミックグリーンシートの側面に上下方向に貫通する半円状の溝を形成する。下層11bは、中央部を貫通して、板状のセラミックグリーンシートの側面に上下方向に貫通する半円状の溝を形成する。なお、上層11aおよび下層11bの溝は、両者の位置が一致させて形成されている。
ここで、加工前のセラミックグリーンシートは、従来公知の方法で形成される。例えば、加工前のセラミックグリーンシートの原料の主成分には、チタニア系酸化物、ジルコン酸系酸化物等が用いられる。チタン酸バリウムを主成分とする焼結体を用いる場合には、例えば、チタン酸バリウム粉末に対して、所定量の酸化マグネシウム粉末、希土類元素の酸化物粉末および酸化マンガン粉末を配合し、さらに、必要に応じて焼結助剤としてガラス粉末を添加して素原量粉末を得る。次に、素原量粉末に有機ビヒクルを加えてセラミックスラリを調整し、次いで、ドクターブレード法またはダイコーダ法などの従来公知のシート成形法を用いて、加工前のセラミックグリーンシートが形成される。
成形ステップ後の印刷ステップにおいて、上層11aの上面に、一対の電極111を印刷する。また、下層11bの上面に、トリガ電極112を印刷する。さらに、下層11bの下面11baに、一対の電極111と電気的に接続される電極と、トリガ電極112と電気的に接続される電極を印刷する。また、両層の側面の溝に印刷して、キャスタレーション11Aを印刷する。
印刷ステップにおける、各電極は、例えばタングステン、モリブデンおよびマンガンなどの金属粉末に適当な有機バインダおよび溶剤を添加混合して得た金属ペーストを、従来公知のスクリーン印刷法を用いて印刷する。
印刷ステップにおいて、さらに、印刷した陰極となる電極111aの少なくとも一部の上に、例えばタングステン酸バリウム、ならびにタンタルおよびニオブの混合物の少なくとも一方を、蒸着成膜または接合させ、エミッタ膜111aaを形成する。
印刷ステップ後の生成ステップにおいて、上層11aおよび下層11bを、積層して積層体を形成する。次に、積層させた積層体を焼成して、セラミック基板11を生成する。
焼成条件としては、昇温速度を5℃/hから300℃/hとして、脱脂を500℃までの温度範囲で行い、次いで、昇温速度を25℃/hから1000℃/hとして、水素―窒素の混合ガスの還元雰囲気中にて1400から1600℃の範囲で0.5時間から4時間焼成する。さらに、焼成後の試料に対して、酸化雰囲気中、900℃から1100℃で再酸化処理を行う。
生成ステップ後の封入ステップにおいて、希ガス雰囲気下において、蓋体12の凹部Pが開放されている面を、平板状のセラミック基板11と密着させ、希ガスを密閉空間に封入する。セラミック基板11および蓋体12の密着には、蓋体12に用いるガラスより融点の低いガラスが用いられる。
上記成形ステップ、印刷ステップ、生成ステップおよび封入ステップを経ることにより、本発明の実施形態の放電器10を製造可能である。
以上のような構成の本発明の実施形態の放電器10によれば、希ガスの封止において、セラミック基板11を用いるので、ガラス管のみで希ガスを封止する従来の放電管に比べて、耐久性が向上する。また、放電器10においても蓋体12としてガラスが用いられるが、希ガスの放電により発生する熱がガラスに比べて熱伝導性が高いセラミック基板11を介して放電器10が実装される外部回路基板に放熱され、蓋体12の温度上昇が抑制されるとともに、蓋体12に発生する熱応力が低減される。それゆえ、蓋体12も含めた放電器10の耐久性が向上する。
本発明の実施形態の放電器10によれば、セラミック基板11上の縁に外縁が沿って設けられた蓋体12であって、下部が開口して一対の電極111が露出され、平面透視してトリガ電極112と重なる凹部Pを有し、凹部P内に希ガスが充填された光透過性の蓋体12を備えたことで、一対の電極111の間で励起された希ガスの原子や分子が基底状態に戻ることによって放射される光は、セラミック基板11の上面11aaで凹部Pの方向に反射され、放電器10の輝度を向上させることができる。
また、本発明の実施形態の放電器10によれば、トリガ電極112は、平面透視して蓋体12の凹部P内であり、セラミック基板11の内部において長辺に沿って設けられていることで、凹部Pの内表面全体の面積において、トリガ電極112が設けられている面積を大きく確保することができ、放電作用の感度を良好に維持することができる。
また、本発明の実施形態の放電器10またはセラミック基板11によれば、セラミック基板11内には、平面透視して凹部Pと重なる箇所にトリガ電極112が設けられており、凹部P内の希ガスに対して下方または側方の両方から信号を入力することができ、放電作用の感度を良好にすることができる。また、セラミック基板11が少しでも光を透過する材料からなる場合は、放電時の光を下方においても漏れ出にくくすることができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る放電器20の斜視図であり、図10は、図9の放電器20の平面図である。また、図11は図9の放電器20の分解斜視図であって、セラミック基板21と蓋体12とを示し、図12は図11のセラミック基板21を平面透視した図である。本実施形態の放電器20は、第1実施形態の放電器10に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
放電器20は、図9〜図12に示すように、前述の放電器10に対して構成が異なるセ
ラミック基板21と、構成が同じ蓋体12とを備えている。
セラミック基板21は、矩形状であって、上面21aaに互いに電気的に絶縁した一対の電極211が形成され、内部に一対の電極211と電気的に絶縁したトリガ電極212が形成されている。なお、セラミック基板21は、平面視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが5mm以上20mm以下であって、短辺の長さが2mm以上10mm以下であって、上下方向の厚みが0.4mm以上4mm以下に設定されている。また、セラミック基板21の側面には、キャスタレーション21Aが設けられている。
セラミック基板21は、前述の放電器10が備えるセラミック基板11と同様に二層構造であり、二層間にトリガ電極212が設けられている。トリガ電極212は、平面透視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが2mm以上15mm以下であって、短辺の長さが1mm以上8mm以下である。なお、トリガ電極212は、セラミック基板21の下層の上面から下層を貫通して、セラミック基板21の下層の下面に形成されている。
また、一対の電極211は、セラミック基板21の上面21aaに形成されている。一対の電極211は、セラミック基板21の上面21aaにおいて、短辺の位置に設けられている。一対の電極211は、前述の放電器10が備える一対の電極111に対して、セラミック基板21の短辺に沿った長さが長く設定されている。一対の電極211の、セラミック基板21の短辺に沿った長さは、蓋体12の凹部Pの短辺の長さと同じに設定されている。
一対の電極211のうち、一方電極211aが陰極端子であって、他方電極211bが陽極端子である。一対の電極211は、セラミック基板21の上面21aaから側面に引き出されている。なお、セラミック基板21の側面には、それぞれ半円状のキャスタレーション21Aが設けられている。なお、キャスタレーション21Aの内面には、電極が形成されている。また、一対の電極211のうち、陰極端子となる一方電極211a上には、エミッタ膜211aaが設けられている。
以上のような構成の本発明の実施形態の放電器20によれば、セラミック基板21の上面21aaに形成される一対の電極211の、セラミック基板21の短辺に沿った長さが、放電空間を形成する蓋体12の凹部Pの短辺の長さと同じに設定されているので、前述の放電器10が奏する作用効果に加えて、一対の電極211からなる4か所の角部を起点とした不安定な放電を抑制できることから、一対の電極211の間で生じるアークの安定性を向上できる。
図13は、本発明の第3実施形態に係る放電器30の断面図であり、図14は、図13の放電器30の分解斜視図であって、セラミック基板11と蓋体32とを示している。本実施形態の放電器30は、第1実施形態の放電器10に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
放電器30は、図13,14に示すように、前述の放電器10に対して構成が同じセラミック基板11と、構成が異なる蓋体32とを備えている。なお、本実施形態の放電器30は、セラミック基板11に代えて、前述の放電器20のセラミック基板21を備える構成としてもよい。
放電器30は、上面11aaに互いに電気的に絶縁した一対の電極111が形成され、内部に一対の電極111と電気的に絶縁したトリガ電極112が形成されたセラミック基板11と、セラミック基板11上の縁に外縁が沿って設けられた蓋体32であって、下部が開口して一対の電極111が露出され、平面透視してトリガ電極112と重なる凹部P
を有し、凹部P内に希ガスが充填された光透過性の蓋体32と、を備えている。
蓋体32は、例えば石英ガラスなどのガラスであり、少なくとも一部の帯域の可視光を透過する、光透過性の部材からなり、本体部32aと一対の突出部32bとを有する。
本体部32aは、下部が開口して希ガスが充填される凹部Pを有し、平面視して長辺および短辺を有した矩形容器状に形成されている。本体部32aを平面視した長辺の長さが4.4mm以上19mm以下であって、短辺の長さが2mm以上10mm以下であって、上下方向の厚みが1mm以上5mm以下に設定されている。また、凹部Pは、平面視して長辺および短辺を有する直方体状であって、長辺の長さが4mm以上18mm以下であって、短辺の長さが1mm以上8mm以下であって、上下方向の深さが0.5mm以上4mm以下に設定されている。
一対の突出部32bは、本体部32aの外縁における2つの短辺下端部から、それぞれ外方に突出して設けられている。一対の突出部32bはそれぞれ、本体部32aの短辺下端部からの突出長さが0.3mm以上3mm以下である。
本実施形態の放電器30を製造するに際しては、生成ステップ後の封入ステップでは、希ガス雰囲気下において、蓋体32の本体部32aの凹部Pが開放されている面、および一対の突出部32bの下面を、平板状のセラミック基板11と密着させ、希ガスを密閉空間に封入する。セラミック基板11および蓋体32の密着には、蓋体32に用いるガラスより融点の低いガラスが用いられる。
以上のような構成の本発明の実施形態の放電器30によれば、蓋体32が放電空間を形成する凹部Pを有する本体部32aと、該本体部32aの短辺下端部から外方に突出して設けられる一対の突出部32bとを有しているので、セラミック基板11との密着面積が大きくなり、セラミック基板11との密着力を大きくすることができる。よって、セラミック基板11の上面11aaに形成される一対の電極111に機械的応力や熱応力が加わったとしても、蓋体32とセラミック基板11との間の密着破壊が生じることを抑制することができる。また、本発明の実施形態の放電器30によれば、前述の放電器10が奏する作用効果に加えて、本体部32aの短辺下端部の剛性を向上できる。それゆえ、セラミック基板11の下面11baに延設された一対の電極211を介して、放電器30をはんだ等で外部回路基板に接続する際に、セラミック基板11の短辺下端部に生じる熱応力によってセラミック基板11や蓋体12の端部にクラックや割れ等が生じることを抑制できる。
図15は、本発明の第4実施形態に係る放電器40の断面図であり、図16は、図15の放電器40の分解斜視図であって、セラミック基板41と蓋体32とを示している。本実施形態の放電器40は、第3実施形態の放電器30に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
放電器40は、図15,16に示すように、前述の放電器30に対して構成が異なるセラミック基板41と、構成が同じ蓋体32とを備えている。なお、本実施形態の放電器40は、蓋体32に代えて、前述の放電器10,20の蓋体12を備える構成としてもよい。
セラミック基板41は、矩形板状の基部41aと、該基部41aの外縁に沿って、基部41aの上面から上方に突出して設けられる枠状の凸部41bと、を有する。そして、凸部41bの上面41aaにおいて、基部41aの短辺に対応する位置に、陰極端子となる電極411aと、陽極端子となる電極411bとが形成され、基部41aの内部に電極4
11a,411bと電気的に絶縁したトリガ電極412が形成されている。
セラミック基板41において、基部41aは、長辺の長さが5mm以上20mm以下であって、短辺の長さが2mm以上10mm以下であって、上下方向の厚みが0.4mm以上4mm以下に設定されている。また、凸部41bの、基部41aの上面からの突出高さは0.2mm以上2mm以下であって、基部41aの長辺方向縁端からの長さは1mm以上5mm以下であり、基部41aの短辺方向縁端からの長さは0.5mm以上4mm以下である。また、セラミック基板41の側面には、キャスタレーション41Aが設けられている。
セラミック基板41において、基部41aは二層構造であり、二層間にトリガ電極412が設けられている。トリガ電極412は、平面透視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが2mm以上15mm以下であって、短辺の長さが1mm以上8mm以下である。なお、トリガ電極412は、基部41aの下層の上面から下層を貫通して、基部41aの下層の下面41baに形成されている。
また、電極411a,411bは、凸部41bの上面41aaから側面に引き出されている。なお、セラミック基板41の側面には、それぞれ半円状のキャスタレーション41Aが設けられている。なお、キャスタレーション41Aの内面には、電極が形成されている。また、陰極端子となる電極411a上には、エミッタ膜411aaが設けられている。
本実施形態の放電器40を製造するに際しては、生成ステップ後の封入ステップでは、希ガス雰囲気下において、蓋体32の本体部32aの凹部Pが開放されている面、および一対の突出部32bの下面を、セラミック基板41の凸部41bと密着させ、希ガスを密閉空間に封入する。セラミック基板41および蓋体32の密着には、蓋体32に用いるガラスより融点の低いガラスが用いられる。
以上のような構成の本発明の実施形態の放電器40によれば、セラミック基板41は、矩形板状の基部41aと、該基部41aの外縁に沿って、基部41aの上面から上方に突出して設けられる枠状の凸部41bと、を有するので、前述の放電器30が奏する作用効果に加えて、放電器40の内部に充填される希ガスの量を向上でき、放電器40の光出力を向上できるという作用効果を奏する。
本発明を図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
1 撮像装置
2 光学装置
3 発光装置
10,20,30,40 放電器
11,21,41 セラミック基板
11a 上層
11b 下層
111,211,411 一対の電極
112,212,412 トリガ電極
12,32 蓋体
P 凹部

Claims (5)

  1. 上面に互いに電気的に絶縁した一対の電極が形成され、内部に前記一対の電極と電気的に絶縁したトリガ電極が形成されたセラミック基板と、
    前記セラミック基板上の縁に外縁が沿って設けられた蓋体であって、下部が開口して凹部を有し、前記凹部内に前記一対の電極が位置して露出され、平面透視して前記トリガ電極と前記凹部とが重な、前記凹部内に希ガスが充填された光透過性の蓋体と、を備えた放電器。
  2. 請求項1に記載の放電器であって、
    前記凹部は、平面視して長辺および短辺を有する直方体状であり、前記一対の電極は、前記短辺に位置する前記上面に設けられていることを特徴とする放電器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放電器であって、
    前記一対の電極は、前記セラミック基板の上面から前記セラミック基板の側面を介して前記セラミック基板の下面に形成されており、前記トリガ電極は、前記セラミック基板の内部から前記セラミック基板の下面に形成されていることを特徴とする放電器。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電器であって、
    前記希ガスは、キセノンであることを特徴とする放電器。
  5. 請求項1に記載の放電器であって、
    前記セラミック基板は、上層を含む複数のセラミック層を積層した構造であり、前記一対の電極は、前記上層の上面から側面に引き出されていることを特徴とする放電器。
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