JP6421118B2 - 前立腺摘出術後の前立腺癌の再発の診断のための手段および方法 - Google Patents
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Description
(a)前立腺摘出術後の被験体の試験サンプルにおける、表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかが診断される、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するための方法に関する。
(a)前立腺摘出術前の被験体の試験サンプルにおける、表2または2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファートもしくは7-メチルグアニンから選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかが診断される、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するための方法に関する。
(a)前立腺摘出術前の被験体の試験サンプルにおける、表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかが診断される、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するための方法に関する。
(a)前立腺癌に罹患している被験体の試験組織サンプルにおける表4から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、悪性前立腺組織と非悪性前立腺組織とが識別され、悪性前立腺癌組織または非悪性組織として該組織を特定する、悪性前立腺癌組織と非悪性組織とを識別するための方法に関する。
(a)前立腺癌に罹患している被験体の試験サンプルにおける少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、ここで、該代謝産物は、アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、7-メチルグアニン、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミン、極性画分からなる群から選択され、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、転移性前立腺癌が診断される、転移性前立腺癌を診断するための方法に関する。
a)表2または2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファートもしくは7-メチルグアニンから選択される少なくとも1つの代謝産物の検出剤を含み、好ましくは検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、および
b)保存された参照(好ましくは前記のもの)を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの代謝産物に関する測定量と保存参照との前記の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するためのデバイスを提供する。
a)表4から選択される少なくとも1つの代謝産物の検出剤を含み、好ましくは検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、および
b)保存された参照(好ましくは前記のもの)を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの代謝産物に関する測定量と保存参照との前記の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、悪性前立腺癌組織と非悪性組織とを識別するためのデバイスを提供する。
a)アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、7-メチルグアニン、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミン(好ましくは、極性画分において測定される)からなる群から選択される少なくとも1つの代謝産物の検出剤を含み、好ましくは検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに
b)保存された参照(好ましくは本明細書に記載されているもの)を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの代謝産物に関する測定量と保存参照との前記の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、転移性前立腺癌を診断するためのデバイスを提供する。
患者および組織サンプル
2001〜2007年に根治的前立腺摘出術後に直ちに液体窒素中で凍結保存された前立腺試料から腫瘍組織およびマッチした正常隣接組織を採取した。この後向き研究のために、手術前の未治療前立腺癌を有する95名の男性からのサンプルの選択を、後記のサンプルサイズ計算に基づく追跡データの完全性および凍結保存組織の入手可能性に応じて行った。該研究は地域倫理委員会により承認され、患者に対するインフォームドコンセントを得た。純粋な腫瘍組織(>90%)およびマッチした隣接正常組織を得るための方法の詳細は既に記載されている(WO2010/139711を参照されたい)。各患者に関して、年齢、前立腺体積、術前PSA、UICC 2002 TNM Systemによる腫瘍分類、全試料に基づく腫瘍グリソン等級および術後追跡中のPSA濃度に関する臨床病理学的情報を集めた(表1)。
全ての代謝産物は、ガスクロマトグラフィー-質量分析および液体クロマトグラフィー-質量分析による包括的代謝産物プロファイリング研究の枠内で測定した。前章に記載されているとおりに集めたサンプルを調製し、ガスクロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)および液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS/MS)分析による代謝産物プロファイリングに付した。凍結乾燥組織材料を極性溶媒(水)および無極性溶媒(エタノール/ジクロロメタン/アセトニトリル)で抽出した。抽出物を水性極性相(極性画分)および有機親油性相(液体画分)へと分画した。GC-MS分析のために、脂質画分を酸性条件下でメタノールで処理して、遊離脂肪酸および加水分解複合脂質の両方に由来する脂肪酸メチルエステルを得た。更に、脂質骨格の成分(すなわち、グリセロール)を非極性相において定量した(代謝産物名の跡に「脂質画分」なる語を伴う)。例えば、「グリセロール、脂質画分」は、複合脂質から遊離したグリセロールを表し、これに対して、「グリセロール、極性画分」は、生物学的サンプルの極性相に元々存在するグリセロールを表す。極性画分および脂質画分をO-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(ピリジン中の20mg/ml, 50μl)で更に誘導体化してオキソ基をO-メチルオキシムへと変換し、ついでシリル化剤(MSTFA, 50μl)で誘導体化した後、GC-MSに付した。LC-MS/MS分析のために、両方の画分を適当な溶媒混合物中で再構成させた。逆相分離カラム上でメタノール/水/ギ酸を使用する勾配溶出により、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を行った。標的化および高感度「多反応モニタリング」プロファイリングをフルスクリーン分析と並行して可能にする質量分析検出技術を、米国特許第7196323号に記載されているとおりに適用した。組織サンプルを分析した。組織サンプルを半無作為化分析シーケンス設計で分析し(すなわち、各被験体のサンプルを、サブシーケンスのスロット、被験体および無作為化組織のシーケンスで分析し)、この目的のために提供された余分のサンプルから作製したプールサンプル(=「プール」)を用いた。生ピークデータを分析シーケンス当たりのプールのメジアンに対して正規化してプロセスの可変性を説明した(いわゆる「比-対-プール」)。この計算任意単位を組織重量に関連づけ、特定任意単位/mg組織湿潤重量を得た。ピーク、アナライトおよびサンプルレベルに関して厳格な品質管理を行った。各分析シーケンス内で、内部標準のシグナルをコントロールチャート上にプロットした。内部標準の1つの>30%標準偏差を示したサンプルを無効にした。群レベル(癌組織、対照組織)での外れピークを箱ひげ図分析により特定し、正しい注釈および積分(統合)に関して手動で検査し、必要に応じて、手動で補正した。信頼しうるピークの積分を可能にしない又は保持時間指標の要件を満たさない非常に低い代謝産物の存在量を伴うピークを欠測値に変換した。この手法は、この研究で評価された95個のサンプルにおける種々のアナライトに関する異なる欠測値を説明するものである。各サンプルの重量に対して及び別の前立腺組織サンプルから得られたプールから誘導された参照サンプルのメジアンに対して代謝産物値を正規化した。このようにして、全代謝産物データを、これらの参照サンプルに関連づけられた任意単位として得た。
代謝産物の診断有効性を、腫瘍と正常組織とを識別するそれらの能力に関して評価した。受信者動作特性(ROC)分析およびバイナリーロジスティック回帰分析を適用し、曲線下面積(AUC)、感度、特異性および全適正分類率を計算した。手術後の腫瘍再発性を予測するために、代謝産物の予後可能性を評価した。一次エンドポイントは、手術日から最終追跡までで測定される無再発生存期間または>0.2ng/mlの初回術後PSA値[術後の検出不可能なPSA値(<0.04ng/ml)の後の、後続の上昇値により確認される]であった。
GraphPad Prism 6.0(GraphPad Software, San Diego, CA, USA)、SPSS Statistics 19(IBM, Chicago, IL, USA)およびMedCalc 12.3.0(MedCalc Software, Mariakerke, Belgium)ソフトウェアを使用した。マン-ホイットニー(Mann-Whitney)U検定、ウィルコクソン・マッチド・ペアーズ(Wilcoxon matched pairs)検定、スピアマン(Spearman)順位相関、カイ2乗検定、カプラン-マイヤー(Kaplan-Meier)分析、一変量および多変量コックス(Cox)回帰分析ならびにROC分析を行った。SPSSブートストラッピングモジュールを使用した。リトル(Little's)MCAR検定を用いて、欠測値の構造を分析するために、SPSSの「欠測値」モジュールを使用した。
患者の特徴
95名のPCa患者をこの研究において調査した(表1)。52カ月の追跡期間中央値において、74名の男性は再発を示さず、21名は腫瘍再発を示した。技術的な理由により、代謝産物の欠測値が少数存在した(表2)。リトルMCAR検定は、欠測値が完全に無作為であること(p=0.140)を証明した。この状態は、欠測値を置換するための単一補完法(single imputation method)の適用およびデータのリスト式削除(list-wise deletion)での計算を可能にする。本発明者らは両方のアプローチを用いた。それらは適当な箇所で言及されている。
該包括的代謝産物プロファイリング研究は107名のマッチドペア(matched-paired)組織サンプルに関して確立された。822個もの多数のアナライトが検出され、566個は「定性的」と分類され、256個(既知161個、未知95個)は定量可能であった。この初期プロファイリング研究の不完全な追跡を伴う12名の患者は後続のデータ評価から除外された。異なる代謝クラスに属する最高の代謝産物のうちの9種、すなわち、アミノアジピン酸、セレブロン酸、グルコン酸、グリセロホスホエタノールアミン、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、マルトトリオース、7-メチルグアニンおよびトリコサン酸に関しては、非悪性組織サンプルと悪性組織サンプルとの間で有意な相違が見出され、腫瘍において、より低いレベルを示したグルコン酸およびマルトトリオース以外は、腫瘍サンプルにおいて、より高い濃度を示した(図1)。しかし、グルコン酸以外は、グリソンスコア(<7対>7; p=0.089〜0.979)または腫瘍病期(pT2対pT3; p=0.150〜0.887)に基づく代謝産物における有意な相違は認められなかった。年齢、術前PSA、前立腺体積、腫瘍病期およびグリソンスコアは腫瘍サンプルにおける代謝産物のいずれとも有意には相関しなかった(p>0.05)。
ROC分析のAUCおよび適正分類率は、図1A〜Hにおけるデータに対応して、非悪性組織から悪性組織を識別する全代謝産物の識別能を決定した(表4)。6種の代謝産物が、0.75より大きなAUCを示した。
異なる代謝産物プロファイルは、根治的前立腺摘出術後の生化学的再発として定義される腫瘍再発を予想するそれらの能力を評価することにつながった。第1に、カプラン-マイヤー曲線を算出した(図2A〜H)。腫瘍病期およびグリソンスコアの増加と共に無再発期間は有意に短かくなった。この関連性は、本発明者らの研究群が代表的なものであることを証明した(図2A、B)。また、カプラン-マイヤー分析は、アミノアジピン酸、グルコン酸およびマルトトリオース(図2C〜E, p=0.004〜0.030)に関して、ならびにトリコサン酸、グリセロホスホエタノールアミンおよびセレブロン酸(図2F〜H, p=0.079〜0.168)に関しては有意であったが、その他の3種の代謝産物は生化学的再発に関連づけられなかった(p=0.252〜0.806)。次に、全ての臨床病理学的因子および代謝産物をコックス回帰分析におけるそれらの予後情報に関して評価した(表5)。一変量コックス回帰分析における代謝産物のハザード比はカプラン-マイヤー曲線の結果を反映した。ついで、該一変量分析からの有意な病理学的因子(腫瘍病期、グリソンスコア)および代謝産物(アミノアジピン酸、グルコン酸およびマルトトリオース)(表5)を、完全および縮約(reduced)モデルを用いる多変量コックス回帰分析において評価した。
[1] (a)前立腺摘出術前の被験体の試験サンプルにおける、表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかが診断される、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するための方法。
[2] 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、1記載の方法。
[3] 試験サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示す、2記載の方法。
[4] 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、1記載の方法。
[5] 試験サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示す、4記載の方法。
[6] 該方法が更に、該被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有すると診断されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段を推奨する工程を含む、1〜5のいずれか1項記載の方法。
[7] (a)前立腺癌に罹患している被験体の試験組織サンプルにおける、表4から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、悪性前立腺組織と非悪性前立腺組織とが識別され、悪性前立腺癌組織または非悪性組織として該組織が特定される、悪性前立腺癌組織と非悪性組織とを識別するための方法。
[8] 該参照が既知悪性前立腺癌組織または幾つかの既知悪性前立腺該組織から誘導されたものである、7記載の方法。
[9] 試験組織サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は悪性前立腺癌組織を示し、一方、参照と比較して異なる、試験組織サンプルにおける量は、非悪性組織を示す、8記載の方法。
[10] 該参照が既知非悪性前立腺組織から誘導されたものである、7記載の方法。
[11] 試験組織サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は非悪性組織を示し、一方、参照と比較して異なる、試験組織サンプルにおける量は、悪性前立腺癌組織を示す、10記載の方法。
[12] 該方法が更に、該被験体の試験組織サンプルが悪性前立腺癌組織または非悪性組織として特定されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段を推奨する工程を含む、7〜11のいずれか1項記載の方法。
[13] (a)前立腺癌に罹患している被験体の試験サンプルにおける少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、ここで、該代謝産物は、アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、7-メチルグアニン、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミンからなる群から選択され、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、転移性前立腺癌が診断される、転移性前立腺癌を診断するための方法。
[14] 該参照が、転移性前立腺癌に罹患していることが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、13記載の方法。
[15] 試験サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は転移性前立腺癌を示し、一方、参照と比較して異なる、試験組織サンプルにおける量は、非転移性前立腺癌を示す、14記載の方法。
[16] 該参照が、転移性前立腺癌に罹患していないことが判明している被験体または被験体群から誘導されたものであるか、あるいは計算された参照である、13記載の方法。
[17] 試験サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は非転移性前立腺癌を示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、転移性前立腺癌を示す、16記載の方法。
[18] 該方法が更に、該被験体が転移性または非転移性前立腺癌と診断されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段を推奨する工程を含む、13〜17のいずれか1項記載の方法。
[19] 治療のための又は患者の健康管理のための手段が、前立腺手術、抗癌薬の投与、患者のモニタリングおよび入院からなる群から選択される、6、12または18記載の方法。
[20] a)表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の検出剤を含み、好ましくは検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに b)好ましくは2または4記載の保存された参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの代謝産物に関する測定量と保存参照との間の3または5記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するためのデバイス。
[21] a)表4から選択される少なくとも1つの代謝産物の検出剤を含み、好ましくは検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、および
b)好ましくは8または10記載の保存された参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの代謝産物に関する測定量と保存参照との間の9または11記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、悪性前立腺癌組織と非悪性組織とを識別するためのデバイス。
[22] a)アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、7-メチルグアニン、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミン、極性画分からなる群から選択される少なくとも1つの代謝産物の検出剤を含み、好ましくは検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに
b)好ましくは14または16記載の保存された参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの代謝産物に関する測定量と保存参照との間の15または17記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、転移性前立腺癌を診断するためのデバイス。
[23] 前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを前立腺摘出術後の被験体のサンプルにおいて診断するための、表2から選択される少なくとも1つのバイオマーカーまたはそのための検出剤の使用。
[24] 前立腺癌に罹患している被験体の組織サンプルにおいて悪性前立腺癌組織と非悪性組織とを識別するための、表4から選択される少なくとも1つの代謝産物またはその検出剤の使用。
[25] 転移性前立腺癌に罹患していると疑われる被験体のサンプルにおいて転移性前立腺癌を診断するための、少なくとも1つのバイオマーカーまたはその検出剤の使用であって、前記の少なくとも1つの代謝産物が、アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、7-メチルグアニン、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミンからなる群から選択される、使用。
[26] (a)前立腺摘出術後の被験体の試験サンプルにおける、表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかが診断される、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するための方法。
[27] 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、26記載の方法。
[28] 試験サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示す、27記載の方法。
[29] 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、26記載の方法。
[30] 試験サンプルおよび参照における少なくとも1つの代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示す、29記載の方法。
[31] 該方法が更に、該被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有すると診断されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段を推奨する工程を含む、26〜31のいずれか1項記載の方法。
[32] 工程a)が、表7から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定することを含む、1〜6または26〜31のいずれか1項記載の方法。
[33] 工程a)が、表8から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定することを含む、1〜6または26〜31のいずれか1項記載の方法。
[34] 工程a)が、表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定することを含む、1〜6または26〜31のいずれか1項記載の方法。
Claims (31)
- (a)前立腺摘出術前の被験体の試験サンプルにおける、7-メチルグアニンの量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含む、
前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかの診断を補助する方法。 - (a)前立腺摘出術前の被験体の試験サンプルにおける、7-メチルグアニン以外の、表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含む、
請求項1に記載の方法。 - 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、請求項1または2に記載の方法。
- 試験サンプルおよび参照における7-メチルグアニン又は少なくとも1つのさらなる代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示す、請求項3に記載の方法。
- 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、請求項1または2に記載の方法。
- 試験サンプルおよび参照における7-メチルグアニン又は少なくとも1つのさらなる代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示す、請求項5に記載の方法。
- 該方法が更に、該被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有するとの診断が補助されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段の推奨を補助する工程を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- (a)前立腺癌に罹患している被験体の試験サンプルにおける7-メチルグアニンの代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、転移性前立腺癌の診断が補助される、転移性前立腺癌の診断を補助する方法。 - (a)前立腺癌に罹患している被験体の試験サンプルにおける7-メチルグアニン以外の少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物の量を測定し、ここで、該さらなる小分子代謝産物は、アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミンからなる群から選択され、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、転移性前立腺癌の診断が補助される、請求項8に記載の方法。 - 該参照が、転移性前立腺癌に罹患していることが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、請求項8または9に記載の方法。
- 試験サンプルおよび参照における7-メチルグアニン又は少なくとも1つのさらなる代謝産物に関する同一または類似量は転移性前立腺癌を示し、一方、参照と比較して異なる、試験組織サンプルにおける量は、非転移性前立腺癌を示す、請求項10に記載の方法。
- 該参照が、転移性前立腺癌に罹患していないことが判明している被験体または被験体群から誘導されたものであるか、あるいは計算された参照である、請求項8または9に記載の方法。
- 試験サンプルおよび参照における7-メチルグアニン又は少なくとも1つのさらなる代謝産物に関する同一または類似量は非転移性前立腺癌を示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、転移性前立腺癌を示す、請求項12に記載の方法。
- 該方法が更に、該被験体が転移性または非転移性前立腺癌との診断が補助されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段を推奨することを補助する工程を含む、請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法。
- 治療のための又は患者の健康管理のための手段が、前立腺手術、抗癌薬の投与、患者のモニタリングおよび入院からなる群から選択される、請求項7または14に記載の方法。
- a)7-メチルグアニンの検出剤を含み、検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記7-メチルグアニンの量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに
b)保存された、請求項1に従属する請求項3または請求項1に従属する請求項5に記載の参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った7-メチルグアニンに関する測定量と保存参照との間の請求項1に従属する請求項3に従属する請求項4または請求項1に従属する請求項5に従属する請求項6に記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかを診断するためのデバイス。 - a)7-メチルグアニン以外の表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物の検出剤を含み、検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに
b)保存された、請求項2に従属する請求項3または請求項2に従属する請求項5に記載の参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物に関する測定量と保存参照との間の請求項2に従属する請求項3に従属する請求項4または請求項2に従属する請求項5に従属する請求項6に記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットをさらに含む、請求項16に記載のデバイス。 - a)7-メチルグアニンの検出剤を含み、検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記7-メチルグアニンの量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに
b)保存された、請求項8に従属する請求項10または請求項8に従属する請求項12に記載の参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った7-メチルグアニンに関する測定量と保存参照との間の請求項8に従属する請求項10に従属する請求項11または請求項8に従属する請求項12に従属する請求項13に記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、転移性前立腺癌を診断するためのデバイス。 - a)アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミン、極性画分からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物の検出剤を含み、検出器と共に配置されていて、組織サンプルにおける前記の少なくとも1つの小分子代謝産物の量が測定されうるようにされている分析ユニット、ならびに
b)保存された、請求項9に従属する請求項10または請求項9に従属する請求項12に記載の参照を含有するデータベースとデータプロセッサとを含む評価ユニットであって、該分析ユニットから受け取った少なくとも1つの小分子代謝産物に関する測定量と保存参照との間の請求項9に従属する請求項10に従属する請求項11または請求項9に従属する請求項12に従属する請求項13に記載の比較を行うアルゴリズムを具体的に組込んでいる評価ユニットを含む、請求項18に記載のデバイス。 - 転移性前立腺癌に罹患していると疑われる被験体のサンプルにおいて転移性前立腺癌を診断することを補助ための、7-メチルグアニンまたはその検出剤の使用。
- 転移性前立腺癌に罹患していると疑われる被験体のサンプルにおいて転移性前立腺癌を診断することを補助ための、少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物バイオマーカーまたはその検出剤の使用であって、前記の少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物が、アミノアジピン酸、セレブロン酸、2-ヒドロキシベヘン酸、イソペンテニルピロホスファート、トリコサン酸およびグリセロホスホエタノールアミンからなる群から選択される、前記使用をさらに含む、請求項20に記載の使用。
- (a)前立腺摘出術後の被験体の試験サンプルにおける、7-メチルグアニンの量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかの診断が補助される、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかの診断を補助するための方法。 - (a)前立腺摘出術後の被験体の試験サンプルにおける、7-メチルグアニン以外の表7および/または表8および/または表2から選択される少なくとも1つのさらなる小分子代謝産物の量を測定し、
(b)工程(a)において測定された量を参照と比較することを含み、それにより、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを被験体が有するかどうかの診断が補助される、請求項22に記載の方法。 - 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、請求項22または23に記載の方法。
- 試験サンプルおよび参照における7-メチルグアニン又は少なくとも1つのさらなる代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示す、請求項24に記載の方法。
- 該参照が、前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことが判明している被験体または被験体群から誘導されたものである、請求項22または23に記載の方法。
- 試験サンプルおよび参照における7-メチルグアニン又は少なくとも1つのさらなる代謝産物に関する同一または類似量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有しないことを示し、一方、参照と比較して異なる、試験サンプルにおける量は、被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有することを示す、請求項26に記載の方法。
- 該方法が更に、該被験体が前立腺摘出術後の再発性前立腺癌のリスクを有するとの診断が補助されたかどうかに基づいて、該被験体に対する治療のための又は患者の健康管理のための手段を推奨することを補助する工程を含む、請求項22〜27のいずれか1項に記載の方法。
- 工程a)が、7-メチルグアニン以外の表7から選択される少なくとも1つのさらなる代謝産物の量を測定することをさらに含む、請求項1〜7または22〜28のいずれか1項に記載の方法。
- 工程a)が、表8から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定することをさらに含む、請求項1〜7または22〜28のいずれか1項に記載の方法。
- 工程a)が、表2から選択される少なくとも1つの代謝産物の量を測定することをさらに含む、請求項1〜7または22〜28のいずれか1項に記載の方法。
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