JP6423619B2 - 袋入りゼリー食品 - Google Patents

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Description

本発明は、包装袋内にこんにゃく入りゼリーが封入された袋入りゼリー食品に関する。
こんにゃく入りゼリーは、ゼラチンを原料とするゼリーと比べて弾力が高く、口腔内の温度でも溶解しないため、幼児や老人が誤って噛まずに飲み込むと喉に詰まらせる恐れが指摘されている。そこで、このような事故を防止するための様々な工夫がなされている。
例えば特許文献1には、こんにゃく入りゼリーが包装袋内に充填封入されたゼリー食品において、包装袋の一部を切除することによって開封口が形成され、包装袋を手で押し潰すと、この開封口からこんにゃく入りゼリーが押し出されるようにしたことが開示されている。特許文献1に開示されたゼリー食品では、開封口のサイズおよびこんにゃく入りゼリーの「かたさ」や「弾力性」をある程度制限することで、ユーザが包装袋を押し潰したときに、こんにゃく入りゼリーが包装袋から一気に飛び出ないようにしている。
特許第4988882号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたゼリー食品は、一口サイズ、例えば内容量が20〜25g程度の小袋においては十分に効果を発揮するものであるが、より大容量の場合においては、開封口からこんにゃく入りゼリーが押し出されないことがあった。これは、小容量の場合は包装袋のほぼ全体を手で押し潰すことができるが、大容量になると、手で押し潰されるのは包装袋の一部分のみとなり、残りの部分が、包装袋を押し潰すことによるこんにゃく入りゼリーの移動によって膨張し、開封口から押し出されるまでに至らなくなるためであると考えられる。
本発明の目的は、一口サイズより大容量のこんにゃく入りゼリーを封入した包装袋であっても、開封後にこんにゃく入りゼリーを比較的容易に押し出すことのできる袋入りゼリー食品を提供することを目的とする。
本発明の袋入りゼリーは、フィルムから形成された包装袋と、前記包装袋内に封入されたこんにゃく入りゼリーと、を有する袋入りゼリー食品において、
前記包装袋は、前記こんにゃく入りゼリーが封入されている封入部を通過する位置で前記フィルムが引き裂かれることによって開封されるように構成され、
前記こんにゃく入りゼリーは、前記包装袋内に封入されたこんにゃく入りゼリー溶液を前記包装袋内で固化させることによって得られたものであり、得られたこんにゃく入りゼリーが、板状部材の端辺を前記包装袋に押し当てることによって前記包装袋内で複数の小片に切断されていることを特徴とする。
本発明によれば、こんにゃく入りゼリーが包装袋内で複数の小片に切断されているので、一口サイズよりも大容量のこんにゃく入りゼリーが封入された包装袋であっても、開封した包装袋から容易に押し出すことができる。しかも、こんにゃく入りゼリーは、包装袋内に封入されたこんにゃく入りゼリー溶液を包装袋内で固化させることによって得られたものであり、得られたこんにゃく入りゼリーが、板状部材の端辺を前記包装袋に押し当てることによって複数の小片に切断されているので、衛生的にも好ましく、かつ、包装袋内には、切断されていないこんにゃく入りゼリーを封入した場合とほぼ同量のこんにゃく入りゼリーを封入することができる。
本発明の一実施形態による袋入りゼリー食品の正面図である。 本発明による袋入りゼリー食品を製造するのに使用される切断装置の一例を簡略化した図である。 本発明の他の形態による袋入りゼリー食品の正面図である。 本発明の他の形態による袋入りゼリー食品の正面図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態による袋入りゼリー食品100の正面図が示されている。袋入りゼリー食品100は、熱融着性を有するフィルムから作られた包装袋110と、包装袋110内に充填封入されたこんにゃくゼリー120とを有し、側方から見たとき、全体として扁平状とされている。
包装袋110は、折り合わせた1枚のフィルム、または向かい合わせて配置された2枚のフィルムをその外縁部で熱融着することによって熱シール部111が形成されており、熱融着されていない部分は、こんにゃく入りゼリー120が充填封入されている封入部112となっている。フィルムとしては、上記のシート状のフィルムだけでなく、チューブ上に成形されたインフレーションフィルムを使用することもできる。
包装袋110の開封は、フィルムを引き裂くことよって行うことができる。そのため、包装袋110には、包装袋110を開封する際、フィルムの引き裂き開始位置を示す切り欠き113が形成されている。切り欠き113は、開封のためにフィルムを引き裂いたとき、図1に破線で示すように、封入部112を通る位置でフィルムの引き裂きが進行する位置に形成されている。封入部112を通ってフィルムが引き裂かれた部分が、開封口となる。開封口は、包装袋110が開封される前は、フィルムを引き裂いたときに封入部112を通過する部分であるということができる。
図1では、包装袋110の上端部において幅方向両側にそれぞれ、開封時のフィルムの引き裂き開始位置を示す構造として切り欠き113が形成されているが、片側のみに切り欠き113が形成されていてもよい。また、フィルムの引き裂き開始位置を示す構造として、切り欠き113の代わりに、切り込みが形成されていてもよいし、包装袋110に印刷されたマークであってもよい。ただし、引き裂き開始位置を示す構造がなくてもフィルムを引き裂くことは可能であるので、この引き裂き開始位置を示す構造は、本発明にとって必須の構成ではない。
こんにゃく入りゼリー120は、ゲル化剤などを含有するゼリー溶液をゲル化剤の作用によって固化させることによって得られている。ゼリー溶液はこんにゃく精粉を含有しており、これにより、得られたこんにゃく入りゼリー120は、弾力性の高い独特の歯ごたえを有する。
このような独特の歯ごたえを有するこんにゃく入りゼリー120の物性は、例えば、「かたさ」および「弾力性」で表すことができる。こんにゃく入りゼリー120の「かたさ」および「弾力性」は、例えばレオメーターを用いて測定することができる。具体的には、試料台に乗せた試料(こんにゃく入りゼリー120)に一定速度でプランジャーを押し込み、試料が抵抗を失って破断したときの荷重量(gf)およびひずみ率(圧縮率)(%)を、それぞれ「かたさ」および「弾力性」とする。
本発明で用いるこんにゃく入りゼリー120の「かたさ」は、好ましくは80〜1000gf、より好ましくは400〜500gfであり、「弾力性」は、好ましくは30〜60%、より好ましくは45〜55%である。ただし、上記の値は、温度24℃、湿度38%の雰囲気下で、株式会社山電製レオメーター(品番:RE−33005C)を用い、くさび形のプランジャー(試料と接する先端面の寸法が、幅1mm、長さ30mm)によって、試料を1mm/secの速度で圧縮した場合の値である。
さらに、こんにゃく入りゼリー120は、ゼリー溶液の状態で包装袋110内に充填封入され、その後、固化されているので、こんにゃく入りゼリー120は、全体として見れば、包装袋110の封入部112の形状とほぼ等しい形状をしている。好ましくは、封入部112内に気泡は存在していない。
封入部112内で、こんにゃく入りゼリー120は複数の小片120aに切断されている。ただし、これら複数の小片120aは、包装袋110が開封されていない状態では封入部112内で移動ができない程度に、隣接する小片120aの面同士が互いに接触して並んで配置されている。このような小片120aは、詳しくは後述するように、包装袋110を寝かせた状態で包装袋110の外側からブレードを押し当てることによって形成することができる。
包装袋110の正面から見た小片120aの形状は任意である。また、すべての小片120aが同じ形状である必要もなく、個々にまたは一部が異なっていてもよい。ただし、小片120aのサイズは、包装袋110の正面から見たときに、小片120aを横断する長さが最大となる部分での長さである最大長さ(例えば、小片120aが矩形の場合は対角線)は、誤って噛まずに飲み込んだとしても喉に詰まる可能性がほとんどないような長さとされ、その値は、好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下とされる。本形態では、小包装袋110の周辺部を除く小片120aの形状が正方形となるように、こんにゃく入りゼリー120は包装袋10の縦方向および横方向に等間隔で切断され、各小片20aが格子状に配列されている。また、本形態では、小片120aの一辺の長さは約10mm、すなわち最大長さは約14mmとした。
本形態のゼリー食品100は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、通常のこんにゃく入りゼリーを作る場合と同様、ゲル化剤およびこんにゃく粉を含有したこんにゃく入りゼリー溶液を調製する。こんにゃく入りゼリー溶液には、ゲル化剤およびこんにゃく粉の他に、糖類、果汁、香料、酸味料、着色料などを、必要に応じて添加することができる。
次いで、調製したこんにゃく入りゼリー溶液を加熱殺菌する。加熱殺菌は、例えばチューブ式の加熱殺菌装置を用いるなど、任意の方法で行うことができる。殺菌条件は、例えば、120〜140℃、約3分とすることができる。
殺菌が終了したこんにゃく入りゼリー溶液は、冷却装置により約60〜70℃まで冷却されて、適宜の充填包装機を用いて充填包装される。充填包装は、殺菌した内容物(本発明の場合はこんにゃく入りゼリー溶液)および殺菌した包装材(本発明の場合はフィルム)を用いて無菌環境下で包装を行う無菌充填包装であることが好ましい。これにより、こんにゃく入りゼリー溶液が充填された包装袋110が得られる。
ここではこんにゃく入りゼリー溶液を殺菌した後に充填包装する例を示したが、こんにゃく入りゼリー溶液が酸性の場合は、こんにゃく入りゼリー溶液を充填包装した後に殺菌してもよい。
充填包装の後、包装袋110内に充填されたこんにゃく入りゼリー溶液を25℃以下まで冷却して固化させる。この際、こんにゃく入りゼリー溶液が封入部112全体にわたってできるだけ均一に分布するように、包装袋110を横向きに寝かせた状態でこんにゃく入りゼリー溶液が固化されることが好ましい。これによって、こんにゃく入りゼリー20が充填された扁平状の包装袋110が得られる。ただし、この段階では、こんにゃく入りゼリー20は複数の小片20aには切断されておらず、1つの塊として封入部112内に存在している。
こんにゃく入りゼリー溶液が固化した後、固化したこんにゃく入りゼリー溶液、すなわちこんにゃく入りゼリー120は、包装袋110に封入されたまま複数の小片120aに切断される。こんにゃく入りゼリー120の切断は、包装袋110を寝かした状態で、板状部材であるブレードの端辺を包装袋110に押し当てて包装袋110を線状に押し潰すことによって行うことができる。包装袋110へのブレードの押し当ては、作業者が手作業で行うこともできるが、例えば図2に示すような切断装置を用いることができる。
図2に示す切断装置は、包装袋110を搬送するコンベア10と、コンベア10の搬送方向上流側に配置された第1の切断ユニット11と、下流側に配置された第2の切断ユニット12と、を有する。第1の切断ユニット11は、長手方向がコンベア10による搬送方向と平行であり、かつ、コンベア10の幅方向に互いに間隔をあけて並列に配置された複数のブレード11aを有する。複数のブレード11aは、コンベア10の搬送面に対して一体となって上下動するように構成されている。第2の切断ユニット12は、それ自体は第1の切断ユニット1と同様に構成されたものである。ただし、第2の切断ユニット12は、ブレード12aの向きが、第1の切断ユニット11のブレード11aの向きに対してコンベア10による搬送面内で90度回転させた向きで配置されている。
切断装置は、コンベア10によって搬送される包装袋100を一定の向きとするための整列手段(不図示)をさらに有している。整列手段としては、例えば、包装袋110の両側辺110a、110bがコンベア10の搬送方向と平行になるように包装袋110をガイドするガイド板、あるいは、吸着機構などで包装袋110を保持し、画像認識を利用して保持した包装袋110の向きを検出し、両側辺110a、110bがコンベア10の搬送方向と平行となる向きで包装袋100をコンベア10上に供給するハンドリング装置などが挙げられる。
包装袋110は、両側辺110a、110bがコンベア10の搬送方向と平行な向きとされてコンベア10によって搬送される。包装袋110が第1の切断ユニット11の下方の位置まで搬送されると、コンベア10の動作が停止され、その後、第1の切断ユニット11が駆動される。第1の切断ユニット11が駆動されると、ブレード11aの下辺によって包装袋110が押し潰されるように、ブレード11aがコンベア10に向かって移動される。ブレード11aの下辺は、包装袋110を押し潰したとしてもフィルムを切断しないように構成されている。以上のことは、第2の切断ユニット12においても同様である。
第1の切断ユニット11の駆動により、包装袋110内のこんにゃく入りゼリーは、コンベア10の搬送方向に沿った方向を長手方向とする複数の短冊状に切断される。
第1の切断ユニット11の駆動後、コンベア10は動作が開始され、これにより搬送された包装袋110が第1の切断ユニット12の下方の位置まで搬送されると、コンベア10の動作は再び停止される。コンベア10の停止後、第2の切断ユニット12が駆動され、第1の切断ユニット11と同様にして包装袋110内のこんにゃく入りゼリーが切断される。ここで、上述したように、第2の切断ユニット12は、ブレード12aの向きが上記の向きとされている。よって、包装袋110内のこんにゃく入りゼリーは、第2の切断ユニット12によって、コンベア10の搬送方向と直交する方向に沿って切断される。
包装袋110に封入されるこんにゃく入りゼリー120の量には、適切な量が存在する。封入されたこんにゃく入りゼリー120の量が封入部112のサイズに対して多すぎると、ブレード11a、12aがこんにゃく入りゼリー120に食い込んでこんにゃく入りゼリー120が切断されるときに、包装袋110の張りによる反発力がブレード11a、12aに働き、こんにゃく入りゼリー120が切断されるまでブレード11a、12aを押し込むことができない場合がある。このような場合にブレード11a、12aを無理に押し込むと、フィルムの張りによってフィルム自身が伸びたり、熱シール部111に剥離が生じたり、最悪の場合は包装袋110が張り裂けてしまったりすることがある。そこで、包装袋110に封入されるこんにゃく入りゼリー120の量は、包装袋110をブレード11a、12aで押し込んだとき、ブレード11a、12aによって押し込まれた部分で、対向するフィルムの内面同士が直接密着できるような量であることが好ましい。ただし、本発明においては、個々の小片120aが完全に分離しておらず一部で繋がっていたとしても、それらが開封口から押し出される際に個々の小片120aに分離されるものであってもよい。
参考までに、図3に示すような三方シールタイプの包装袋210において、封入部の幅を65mm、封入部の全高を152mm(下部の幅65mmの部分の高さ114mm)とし、その封入部に70g(73.5ml)のこんにゃく入りゼリーを封入した場合、包装袋210を寝かせた状態で、7.4kgfの荷重で1枚のブレードを包装袋210の上から押し付けることによって、こんにゃく入りゼリーを切断することができた。
以上により、図1に示したような、複数の小片120aに切断された状態でこんにゃく入りゼリー120が包装袋110内に封入された袋入りゼリー食品100が得られる。こうして得られたこれら複数の小片120aは、隣接した小片120aの面同士が互いに接触して整然と配列され、全体として見れば包装袋110の封入部112の形状とほぼ等しい形状をしているので、切断されていないこんにゃく入りゼリーを封入した場合と同等の量のこんにゃく入りゼリーを封入することができる。これに対し、複数の小片に切断した後に、これら複数の小片を充填包装した場合は、シロップ液などとともに充填包装する必要があるので、こんにゃく入りゼリーの実質的な量は少なくなる。また、包装袋(封入部)内での小片の移動が制限されることにより、袋入りゼリー食品の流通段階における振動や衝撃などが生じたときに小片相互間での力の作用による小片の型崩れを防止できる。さらに、こんにゃく入りゼリー120を包装袋110の中で切断することにより、こんにゃく入りゼリーを複数の小片に切断した後に包装袋に封入する場合と比べて、製造工程が簡略化され、しかも、こんにゃく入りゼリーを外気に晒すことなく切断および封入できるので、衛生面でも好ましい。
上記のような封入部112内での小片120aの配置は、例えば包装袋110を立てた状態で袋入りゼリー食品100を輸送したとき、その輸送中の振動によって上方の小片120aが自重で下方に移動することなどによって、封入部112内での小片120aの配置がずれてしまうことがある。この場合は、予め小片120aにカットされたこんにゃく入りゼリーを包装袋110内に封入したものとの区別が難しくなる。
しかし、本形態のように、こんにゃく入りゼリー溶液を包装袋110内に充填封入し、それを固化させてこんにゃく入りゼリー120とした後で、包装袋110の上からブレードを押し当てることによってこんにゃく入りゼリー120を複数の小片120aに切断したものは、包装袋110の表面に、ブレードを押し当てたことによって生じた凹みであるブレード痕が残っている。また、包装袋110を開封してすべての小片120aを取り出し、これらを適切に配置すると、厚みも含めて封入部112の形状(通常、包装袋110の中央部では厚みが厚く、周縁部では厚みが薄い)を再現することができる。よって、ブレード痕の有無、あるいは小片120aの並び替えによって封入部112の形状を再現できるかどうかによって、予めカットされたこんにゃく入りゼリーとの区別が可能である。
本形態による袋入りゼリー食品100を食べるときは、ユーザは、まず、切り欠き130の部分からフィルムを包装袋110の幅方向に引き裂く。これにより、フィルムは封入部112を通過する部分で引き裂かれ、この封入部112を通過して引き裂かれた部分を開封口として開封される。
包装袋110の開封後、ユーザは、開封口が形成された側と反対側の部分を持って包装袋110を押し潰す。包装袋110を押し潰すことにより、こんにゃく入りゼリー120は開封口から押し出される。こんにゃく入りゼリー120は、複数の小片120aに切断されているので、開封口からは小片120aを単位としてこんにゃく入りゼリー120が押し出され、結果的に、こんにゃく入りゼリー120を包装袋110から比較的容易に押し出すことができる。しかも、こんにゃく入りゼリー120は複数の小片120aに切断されているので、仮に、押し出されたこんにゃく入りゼリー120を噛まずに飲み込んだとしても、こんにゃく入りゼリー120が喉に詰まる危険性は極めて少ない。
図1に示した形態では、開封口は包装袋110の幅方向に沿って形成され、その開封口の長さW2は、封入部112の幅W3よりも小さくなっている。このような場合、封入部112の形状を、主収容部112aと、主収容部112aと開封口とをつなぐ導出部112bとを有し、この導出部112bを、主封入部112aから開封口に向かって幅が小さくなるような形状とすることで、包装袋110を押し潰したときに、こんにゃく入りゼリー120の小片120aが開封口へ導かれやすくなり、こんにゃく入りゼリー120をより容易に開封口から押し出すことができるようになる。
こんにゃく入りゼリー120を開封口から容易に押し出すことができるという効果は、包装袋110のサイズが大きく、例えば内容量が20〜25g(約21〜26ml)用のいわゆる一口タイプの包装袋より大きい場合に、より顕著な効果を発揮することができる。具体的には、内容量が好ましくは52ml(約50g)以上、より好ましくは63ml(約60g)以上の包装袋である場合に特に効果的である。内容量の上限値は特に制限されないが、1回で食べきれる量であることを考慮すると、210ml(約200g)以下であることが好ましく、より好ましくは160ml(約150g)以下である。また、包装袋のサイズの観点では、封入部112の高さが好ましくは100mm以上、より好ましくは140mm以上の包装袋である場合に特に効果的である。
ユーザがこんにゃく入りゼリー120を食べるとき、包装袋110の開封口が形成された部分を口に含んで食べる可能性があることを考えると、フィルムが引き裂かれる部分での、熱シール部111および開封口を含む全体の長さW1(図1参照)は、30mm以下であることが好ましい。また、フィルムの引き裂きによって形成される開封口の長さW2(図1参照)は、開封のためにフィルムが引き裂かれる長さの範囲内で、こんにゃく入りゼリー120の小片120aが押し出されることができる長さであれば特に制限はない。ただし、開封口から一度に、大量のこんにゃく入りゼリー120の小片120aが押し出されると、それだけ噛まずに飲み込まれる可能性のある小片120aの数も増えることから、一度に大量の小片120aが押し出されないような長さ、例えば、8〜20mmであることが好ましく、より好ましくは10〜15mmである。
なお、開封口の長さW2は、こんにゃく入りゼリー120の小片120aの最大長さより短くても構わない。小片120aの最大長さが開封口の長さW2より大きい場合であっても、小片120aはその弾力性により、開封口から押し出されるときに圧縮されて開封口を通過することができるからである。
以上、本発明について、好ましい一実施形態を用いて説明したが、本発明は上述した形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更が可能である。
上述した形態では、本発明を四方シールタイプの包装袋110に適用した例を示した。しかし、包装袋の形態は、図3に示すような三方シールタイプの包装袋210であってもよいし、ピロータイプの包装袋(不図示)であってもよい。ガゼットタイプやスタンディングタイプなど、マチ付きの包装袋は、マチの深さがそれほど大きくなく、こんにゃく入りゼリー120を複数の小片120aに切断するときに、フィルムを切断することなく、こんにゃく入りゼリー120のみを切断できる程度のマチの深さであれば適用可能である。
包装袋110の外形状は任意であり、例えば、三角形、四角形、五角形またはそれ以上の多角形としたり、円形や楕円形など曲線のみで囲まれた形状としたり、あるいは直線と曲線を組み合わせた形状であってもよい。封入部112の形状も、例えば、包装袋を正面からみたとき、包装袋の外形と相似形であったり、包装袋の外形と異なる形状であったり、任意の形状とすることができる。
また、図1に示した例では、開封のためにフィルムが引き裂かれる部分である開封予定部が包装袋110の端部に位置し、フィルムの引き裂き方向が、その開封予定部が位置する部分での包装袋110の辺に沿った方向であることを示した。開封予定部の位置およびフィルムの引き裂き方向も、本発明では特に限定されない。例えば、図4に示すように、包装袋310は正面から見て矩形であり、開封予定部315が包装袋310の角部に位置し、開封のためのフィルムの引き裂き方向が、開封予定部315が位置する角部を構成する隣り合う二辺310a、310bに対して斜め方向であってもよい。
100 袋入りゼリー食品
110、210、310 包装袋
111 熱シール部
112 封入部
113 切り欠き
120 こんにゃく入りゼリー
120a 小片

Claims (5)

  1. フィルムから形成された包装袋と、前記包装袋内に封入されたこんにゃく入りゼリーと、を有する袋入りゼリー食品において、
    前記包装袋は、前記こんにゃく入りゼリーが封入されている封入部を通過する位置で前記フィルムが引き裂かれることによって開封されるように構成され、
    前記こんにゃく入りゼリーは、複数の小片からなり、前記複数の小片は、前記包装袋が開封されていない状態では、隣接する小片の面同士が互いに接するように配列されており、
    前記封入部を通過する位置でフィルムを引き裂いたときに前記封入部を通過する部分の長さが8〜20mmであることを特徴とする袋入りゼリー食品。
  2. 前記包装袋の容量は、52ml〜210mlである請求項1に記載の袋入りゼリー食品。
  3. 前記複数の小片は、開封前の包装袋内で移動できない程度に、隣接する小片同士が接触している請求項2に記載の袋入りゼリー食品。
  4. 前記包装袋の正面から見た、前記小片の最大長さが20mm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の袋入りゼリー食品。
  5. 開封時の引き裂き開始位置を示す、前記包装袋に形成された切り欠き、前記包装袋に形成された切り込み、または前記包装袋に印刷されたマークのいずれか少なくとも一つをさらに有する請求項1からのいずれか一項に記載の袋入りゼリー食品。
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