JP6424210B2 - プールされた免疫グロブリンgを用いたアルツハイマー病の亜集団の治療 - Google Patents
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Description
本出願は、2013年5月6日出願の米国特許仮出願第61/855,062号、2013年6月10日出願の同第61/833,447号、2013年7月10日出願の同第61/844,732号、2013年10月3日出願の同第61/886,464号への優先権を主張するものであり、当該出願の開示は、すべての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み入れられる。
アルツハイマー病(AD)は、進行性神経変性障害であり、高齢者における認知症の主な原因である。過去数世紀の間における長寿の増加は、ADの指数関数的増加の一因となってきた。米国(US)では、500万人より多くの人々が、現在、ADに罹患していると推測されている。ADの有病率は、2050年までに3倍に増加すると推定される(Herbert et al.,Alzheimer Dis.Assoc.Disord.,15: 169-173 (2001)(非特許文献1))。米国社会におけるAD治療にかかる年間費用は、1000億ドルに達し、ADの治療及び予防のより有効な手段が見出されない限り、ヘルスケアの費用を将来的に圧迫する恐れのある出費が予測される。現在、米国では、4種のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤及びN−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬が、症候性ADの治療薬として認可されている。これらの薬剤は、一時的に、AD患者における認知能力を向上し、認知低下を遅延させることができる。しかしながら、これらの薬剤を受容しているほとんどの患者は、治療法を開始してから6カ月から12カ月以内にそれらの前治療のベースラインを下回って下落する。これらの薬剤は、ADの基本的な神経病理の経過を変化させることを示唆する証拠が不十分である。
[本発明1001]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1002]
前記治療レジメンを開始する前に前記対象のAPOE4状態が決定される、本発明1001の方法。
[本発明1003]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ホモ接合型である、本発明1002の方法。
[本発明1004]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ヘテロ接合型である、本発明1002の方法。
[本発明1005]
前記対象が、APOE4/APOE3の遺伝子型を有する、本発明1004の方法。
[本発明1006]
前記対象が、APOE4/APOE2の遺伝子型を有する、本発明1004の方法。
[本発明1007]
前記対象が、APOE4対立遺伝子を有しない、本発明1002の方法。
[本発明1008]
プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって1回投与される、本発明1001〜1007のいずれかの方法。
[本発明1009]
プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって複数回に分けて投与される、本発明1001〜1007のいずれかの方法。
[本発明1010]
前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される用量が、同じである、本発明1009の方法。
[本発明1011]
前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される用量が、一定ではない、本発明1009の方法。
[本発明1012]
前記投与が、少なくとも1日2回実施される、本発明1009〜1011のいずれかの方法。
[本発明1013]
前記投与が、毎日実施される、本発明1009〜1011のいずれかの方法。
[本発明1014]
前記投与が、1日おきに実施される、本発明1009〜1011のいずれかの方法。
[本発明1015]
前記投与が、週2回実施される、本発明1009〜1011のいずれかの方法。
[本発明1016]
前記投与が、毎週実施される、本発明1009〜1011のいずれかの方法。
[本発明1017]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり350mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1018]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1019]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1020]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり500mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1021]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり550mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1022]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり600mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1023]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり650mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1024]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり700mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1025]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり750mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1026]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり800mg/kgである、本発明1001〜1016のいずれかの方法。
[本発明1027]
プールされたヒトIgGの前記量が、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、または腹腔内投与によって投与される、本発明1001〜1026のいずれかの方法。
[本発明1028]
プールされたヒトIgGの前記量が、皮下投与される、本発明1027の方法。
[本発明1029]
プールされたヒトIgGの前記量が、組織浸透剤と共に投与される、本発明1028の方法。
[本発明1030]
前記浸透剤が、ヒアルロニダーゼである、本発明1029の方法。
[本発明1031]
前記ヒアルロニダーゼが、PH20またはその切断型である、本発明1030の方法。
[本発明1032]
プールされたヒトIgGの前記量が、鼻腔内投与、くも膜下投与、脳内投与、脳室内投与、硬膜外投与、または脊髄投与によって投与される、本発明1001〜1026のいずれかの方法。
[本発明1033]
前記治療レジメンを開始する前に、前記対象を中等度のアルツハイマー病に罹患していると診断する工程をさらに含む、本発明1001〜1032のいずれかの方法。
[本発明1034]
アルツハイマー病の治療のための第2の組成物の治療有効量を投与する工程をさらに含む、本発明1001〜1033のいずれかの方法。
[本発明1035]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1036]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1037]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1038]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1039]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1040]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1041]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1042]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1043]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1044]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1045]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1046]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1001〜1034のいずれかの方法。
[本発明1047]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1048]
前記治療レジメンを開始する前に、前記対象を中等度のアルツハイマー病に罹患していると診断する工程をさらに含む、本発明1047の方法。
[本発明1049]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ホモ接合型である、本発明1047の方法。
[本発明1050]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ヘテロ接合型である、本発明1047の方法。
[本発明1051]
前記対象が、APOE4/APOE3の遺伝子型を有する、本発明1050の方法。
[本発明1052]
前記対象が、APOE4/APOE2の遺伝子型を有する、本発明1050の方法。
[本発明1053]
プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって1回投与される、本発明1048〜1052のいずれかの方法。
[本発明1054]
プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって複数回に分けて投与される、本発明1048〜1052のいずれかの方法。
[本発明1055]
前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される用量が、同じである、本発明1054の方法。
[本発明1056]
前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される用量が、一定ではない、本発明1054の方法。
[本発明1057]
前記投与が、少なくとも1日2回実施される、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1058]
前記投与が、毎日実施される、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1059]
前記投与が、1日おきに実施される、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1060]
前記投与が、週2回実施される、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1061]
前記投与が、毎週実施される、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1062]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり350mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1063]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1064]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1065]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり500mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1066]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり550mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1067]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり600mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1068]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり650mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1069]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり700mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1070]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり750mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1071]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり800mg/kgである、本発明1047〜1061のいずれかの方法。
[本発明1072]
プールされたヒトIgGの前記量が、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、または腹腔内投与によって投与される、本発明1047〜1071のいずれかの方法。
[本発明1073]
プールされたヒトIgGの前記量が、皮下投与される、本発明1072の方法。
[本発明1074]
プールされたヒトIgGの前記量が、組織浸透剤と共に投与される、本発明1073の方法。
[本発明1075]
前記浸透剤が、ヒアルロニダーゼである、本発明1074の方法。
[本発明1076]
前記ヒアルロニダーゼが、PH20またはその切断型である、本発明1075の方法。
[本発明1077]
プールされたヒトIgGの前記量が、鼻腔内投与、くも膜下投与、脳内投与、脳室内投与、硬膜外投与、または脊髄投与によって投与される、本発明1047〜1071のいずれかの方法。
[本発明1078]
アルツハイマー病の治療のための第2の組成物の治療有効量を投与する工程をさらに含む、本発明1047〜1077のいずれかの方法。
[本発明1079]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1080]
前記治療レジメンを開始する前に、前記対象を中等度のアルツハイマー病に罹患していると診断する工程をさらに含む、本発明1079の方法。
[本発明1081]
前記治療レジメンを開始する前に前記対象のAPOE4状態が決定される、本発明1079または1080のいずれかの方法。
[本発明1082]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ホモ接合型である、本発明1081の方法。
[本発明1083]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ヘテロ接合型である、本発明1081の方法。
[本発明1084]
前記対象が、APOE4/APOE3の遺伝子型を有する、本発明1083の方法。
[本発明1085]
前記対象が、APOE4/APOE2の遺伝子型を有する、本発明1083の方法。
[本発明1086]
プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって1回投与される、本発明1079〜1085のいずれかの方法。
[本発明1087]
プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって複数回に分けて投与される、本発明1079〜1085のいずれかの方法。
[本発明1088]
前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される用量が、同じである、本発明1087の方法。
[本発明1089]
前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される用量が、一定ではない、本発明1087の方法。
[本発明1090]
前記投与が、少なくとも1日2回実施される、本発明1087〜1089のいずれかの方法。
[本発明1091]
前記投与が、毎日実施される、本発明1087〜1089のいずれかの方法。
[本発明1092]
前記投与が、1日おきに実施される、本発明1087〜1089のいずれかの方法。
[本発明1093]
前記投与が、週2回実施される、本発明1087〜1089のいずれかの方法。
[本発明1094]
前記投与が、毎週実施される、本発明1087〜1089のいずれかの方法。
[本発明1095]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり350mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1096]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1097]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1098]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり500mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1099]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり550mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1100]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり600mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1101]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり650mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1102]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり700mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1103]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり750mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1104]
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり800mg/kgである、本発明1079〜1094のいずれかの方法。
[本発明1105]
プールされたヒトIgGの前記量が、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、または腹腔内投与によって投与される、本発明1079〜1104のいずれかの方法。
[本発明1106]
プールされたヒトIgGの前記量が、皮下投与される、本発明1105の方法。
[本発明1107]
プールされたヒトIgGの前記量が、組織浸透剤と共に投与される、本発明1106の方法。
[本発明1108]
前記浸透剤が、ヒアルロニダーゼである、本発明1107の方法。
[本発明1109]
前記ヒアルロニダーゼが、PH20またはその切断型である、本発明1108の方法。
[本発明1110]
プールされたヒトIgGの前記量が、鼻腔内投与、くも膜下投与、脳内投与、脳室内投与、硬膜外投与、または脊髄投与によって投与される、本発明1079〜1104のいずれかの方法。
[本発明1111]
アルツハイマー病の治療のための第2の組成物の治療有効量を投与する工程をさらに含む、本発明1079〜1110のいずれかの方法。
[本発明1112]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1113]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1114]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1115]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1116]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1117]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1118]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1119]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1120]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1121]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1122]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1123]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1079〜1111のいずれかの方法。
[本発明1124]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgの投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1125]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgの投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1126]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgの投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1127]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1128]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1129]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1130]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1131]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1132]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1133]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1134]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1135]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1136]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1137]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1138]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1124〜1126のいずれかの使用。
[本発明1139]
以下の工程を含む、アルツハイマー病に罹患している対象のための治療レジメンを選択する方法:
(a)前記アルツハイマー病の重症度を、軽度、中等度、または重度と診断する工程;
(b)前記対象がAPOE4対立遺伝子を保有するかどうかを決定する工程;および
(c)前記対象が中等度のアルツハイマー病に罹患しておりかつAPOE4対立遺伝子の保因者である場合、プールされたヒト免疫グロブリン(IgG)の投与を含む治療レジメンを割り当て、または前記対象が軽度のアルツハイマー病に罹患しておりかつAPOE4対立遺伝子の保因者ではない場合、抗βアミロイドモノクローナル抗体の投与を含む治療レジメンを割り当てる、工程。
[本発明1140]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ホモ接合型である、本発明1139の方法。
[本発明1141]
前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ヘテロ接合型である、本発明1139の方法。
[本発明1142]
前記対象が、APOE4/APOE3の遺伝子型を有する、本発明1139の方法。
[本発明1143]
前記対象が、APOE4/APOE2の遺伝子型を有する、本発明1139の方法。
[本発明1144]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア14〜23を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1145]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア14〜22を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1146]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア14〜21を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1147]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア14〜20を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1148]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア15〜23を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1149]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア15〜22を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1150]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア15〜21を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1151]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア15〜20を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1152]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア16〜23を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1153]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア16〜22を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1154]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア16〜21を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1155]
前記アルツハイマー病の重症度を診断する工程が、前記対象にミニメンタルステート検査(MMSE)スコア16〜20を割り当てることを含む、本発明1139〜1143のいずれかの方法。
[本発明1156]
中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり50mg/kg〜400mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1157]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり50mg/kg〜400mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1158]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり50mg/kg〜400mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1159]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1160]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1161]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1162]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1163]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1164]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1165]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1166]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1167]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1168]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1169]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1170]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1156〜1158のいずれかの方法。
[本発明1171]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり50mg/kg〜400mg/kgのCNSへの直接投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1172]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり50mg/kg〜400mg/kgのCNSへの直接投与のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1173]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり50mg/kg〜400mg/kgのCNSへの直接投与の治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1174]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1175]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1176]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1177]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1178]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1179]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1180]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1181]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1182]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1183]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1184]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1185]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1171〜1173のいずれかの方法。
[本発明1186]
中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を皮下投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり375mg/kg〜1,000mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1187]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり375mg/kg〜1,000mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1188]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり375mg/kg〜1,000mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1189]
中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を皮下投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kg〜1,100mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1190]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kg〜1,100mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1191]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kg〜1,100mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1192]
中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を皮下投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kg〜1,200mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1193]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kg〜1,200mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1194]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kg〜1,200mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1195]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1196]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1197]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1198]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1199]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1200]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1201]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1202]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1203]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1204]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1205]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1206]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1186〜1194のいずれかの方法。
[本発明1207]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり375mg/kg〜1,000mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1208]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり375mg/kg〜1,000mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1209]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり375mg/kg〜1,000mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1210]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kg〜1,100mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1211]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kg〜1,100mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1212]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kg〜1,100mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1213]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kg〜1,200mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1214]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kg〜1,200mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1215]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための使用であって、前記治療が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり450mg/kg〜1,200mg/kgの皮下投与を含み、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1216]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜23である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1217]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1218]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜21である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1219]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1220]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜23である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1221]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜22である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1222]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜21である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1223]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、15〜20である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1224]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜23である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1225]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1226]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1227]
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、本発明1207〜1215のいずれかの使用。
[本発明1228]
中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり200mg/kg〜800mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1229]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり200mg/kg〜800mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1230]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり200mg/kg〜800mg/kgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1231]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgの投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1232]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgの投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1233]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgの投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1234]
中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり総用量1mg〜400mgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1235]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり総用量1mg〜400mgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1236]
少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量をCNSに直接投与する工程を含む、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法であって、プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり総用量1mg〜400mgであり、かつ前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記方法。
[本発明1237]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、中等度のアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり総用量1mg〜400mgのCNSへの直接投与を含む治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1238]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり総用量1mg〜400mgのCNSへの直接投与のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
[本発明1239]
プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者であるアルツハイマー病の治療を必要とする対象における前記治療のための、2週間の期間当たり総用量1mg〜400mgのCNSへの直接投与の治療のための使用であって、前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与される、前記使用。
緒言
本開示は、様々な免疫不全及び自己免疫障害を治療するために米国では認可されている、プールされた免疫グロブリンGの新規の使用を評価するために行われた研究の結果を説明している。IVIGは、健常なドナーの血漿由来のヒト免疫グロブリンG(IgG)抗体を含有する抗炎症性及び免疫調節性を有する生物製剤である。具体的には、IVIGは、オリゴマー及び線維βアミロイドに結合する抗体を含有し、そのため、ADの受動免疫療法のための薬剤としてのIVIGの使用を支援する。受動免疫療法は、抗体それ自体を産生するのに受容者を必要とせず、それによって、高齢の個人による不十分な抗体生成の問題を回避することができる。能動ワクチン接種とは異なり、T細胞の活性化は、受動免疫法の完全な治療的有用性を実現する必要がなく、したがって、これにより、反応性炎症反応を軽減するが、その可能性を完全になくさなくてもよい。したがって、受動免疫療法は、高齢のAD患者の治療のために能動ワクチン接種に代わる安全かつ有効な選択肢を提供し得る。
本明細書で使用される「プールされたヒト免疫グロブリンG」及び「プールされたヒトIgG」という用語は、複数のドナー、例えば、100人を超える、または1000人を超える血液ドナーの血液/血漿から精製された多価免疫グロブリンG(IgG)を含有する組成物を指す。典型的には、この組成物は、少なくとも80%のIgG(w/w、例えば、総タンパク質量あたりのIgGの質量)、好ましくは少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%(w/w)のIgGであろう。ある特定の実施形態において、プールされたヒトIgG組成物は、インタクトなIgG免疫グロブリンを含有する。他の実施形態において、プールされたヒトIgG組成物は、IgG断片、例えば、トリプシンによるインタクトな抗体の処理により調製されたものを含有する。ある特定の実施形態において、本明細書に開示された治療において使用されたプールされたヒトIgG組成物は、天然または合成修飾、例えば、翻訳後修飾及び/または化学的修飾を含有する。一実施形態において、プールされたヒト免疫グロブリンG組成物は、静脈内投与のために製剤化されている(例えば、IVIG調製物である)。
ヒト血漿由来の免疫グロブリン生成物は、免疫不全を治療するために、1952年に初めて使用された。当初は、血漿から単離された免疫グロブリンアイソタイプG(IgG)の筋肉内または皮下投与が、最適な方法であった。しかしながら、後に、静注用免疫グロブリン(IVIG)と称される静脈内投与が可能なIgG生成物が、様々な疾患の有効な治療のために必要なより多量のIgGの投与を可能にするように開発された。通常、IVIGは、複数のドナー、例えば、100人を超える、または1000人を超える血液ドナーの血漿由来のプールされた免疫グロブリンG(IgG)免疫グロブリンを含有する。これらの精製されたIgG生成物は、3つの主分類の病状:(1)X連鎖無ガンマグロブリン血症、低ガンマグロブリン血症(原発性免疫不全)、及び後天性免疫不全状態(続発性免疫不全)の低抗体レベルを特徴とする免疫不全、(2)炎症性及び自己免疫疾患、ならびに(3)急性感染症を治療するために主に使用される。
一態様において、本発明は、中等度のアルツハイマー病に罹患しておりかつ/またはApoE4対立遺伝子を保有している対象に、プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)を含む組成物の治療有効量を投与することによって、アルツハイマー病の治療を必要とする対象においてアルツハイマー病を治療するための方法を提供する。
治療薬の鼻腔内投与は、血液脳関門(BBB)を回避し、局所的で非侵襲的な送達方法であるため、治療剤を脳へと送達するためにますます研究される方法になっている。さらに、鼻腔内投与は、投与しやすい、作用の急激な発現を提供する、および初回通過代謝を回避するといった、より伝統的な送達方法(例えば、静脈内、皮下、口腔粘膜、経口、または直腸投与)を上回る利点を提供する。残念ながら、鼻腔内投与は、小分子、及びある程度小さいFc融合タンパク質の脳への輸送に有効であることのみ示されている。インタクトな抗体等のより大きい分子の送達は、依然として示されていない。より大きなタンパク質を輸送する上での問題は、嗅上皮に存在する密着結合の限られた透過性によると考えられ、流体力学半径が3.6Åを超える球状分子を除外する可能性が高い(Stevenson BR,et al.,Mol Cell Biochem.,83(2):129−45(1988))。
アポリポタンパク質E(apoE)遺伝子は、アルツハイマー病の発症と遺伝的に連鎖している(Ertekin-Taner N.,Neurol Clin.,25: 611-667 (2007))。さらに、多型ApoE4(残基R112及びR158によって特徴付けられるapoE遺伝子の主要なアイソフォーム)は、アルツハイマー病の病因に示され、ApoE4−Aβ複合体の形成を通してアミロイド−β(Aβ)レベルを特異的に調節する役割を果たし得る。これらの相互関係に注目している一部の研究者たちは、アルツハイマー病の治療のために抗ApoE4モノクローナル抗体の使用を研究している(Tai et al.,J Biol Chem.2013 Feb 22; 288(8): 5914-26、Kim et al.,J Exp Med.2012 Nov 19; 209(12): 2149-56)。
軽度から中度のアルツハイマー病の治療のための静注用免疫グロブリンG(IVIG)投与の安全性及び有効性の無作為化二重盲検プラセボ対照二群並行研究を行った。本研究の主な目的は、400mg/kg体重(BW)/2週間または200mg/kg体重/2週間のいずれかの用量で18カ月間のIVIG,10%の治療が、アルツハイマー病評価尺度の認知サブスケール(ADAS−Cog)及びアルツハイマー病共同研究(ADCS)−日常生活動作(ADL)によって測定されたように、プラセボと比較して、軽度から中度のアルツハイマー病(AD)に罹患している対象における認知症の症状の進行速度を遅らせるまたはその進行を防げるかどうかを決定することであった。
軽度及び中度のアルツハイマー病を定義するために、実施例2に示されたIVIG治療研究の結果を、修正された基準を使用して、再度評価した。中度疾患を有すると最初に分類された進行性アルツハイマー病に罹患しているさらなる患者を含むことにより研究の検出力(例えば、中度疾患コホート中の個人の数)を増加させることによって、中度疾患に罹患している対象の高用量のIVIG治療が統計的に有意な効果を有することが見出された。
アルツハイマー病の治療及び/または管理のための静注用免疫グロブリンG(IVIG)投与の有効性をさらに評価するために、実施例2に記載された研究に参加した対象からのバイオマーカーレベルを調査した。これらの分析の結果は、高用量のIVIG(例えば、0.3〜0.8g/kg/2週間)が中度疾患に罹患している対象、特に、ApoE4遺伝子の保因者に対して有益であるという結論をさらに強化する。
6カ月目において、高用量のIVIG(0.4kg/2週間)による治療を受けたアルツハイマー病対象は脳内の両脳半球において脳のグルコース代謝の改善を示したことが見出された。典型的には、脳のグルコース代謝は、未治療のアルツハイマー病患者において年間10%〜20%減少する。
正常な老化におけるニューロン欠損は、脳萎縮を生じる。これは、アルツハイマー病(AD)における神経変性が加速した脳萎縮を生じる場合に、アルツハイマー病患者において悪化する。頭蓋が閉鎖した空間であるため、脳萎縮は、液体の充満した脳室の進行性肥大を生じる。したがって、経時的な脳室拡大速度は、アルツハイマー病の進行速度の客観的尺度を提供する。
フロルベタピルは、脳内アミロイド凝集体に結合するアルツハイマー病のための診断ツールとしてFDAにより最近認可された放射性核種フッ素18を含有するPET走査放射性薬剤化合物である。フロルベタピル結合は、実施例2に記載された研究に登録された対象の部分集合において分析された。以下の表3に示されているように、PETスキャンは、高用量のIVIG治療薬(0.4g/kg/2週間)を受容するすべての対象においてフロルベタピル結合の減少を示し、高用量のIVIGを受容するApoE4保因者において、さらになお顕著であった。これらの減少は、これらの対象の脳内のアミロイド負荷の減少を示す。0.4g/kg/2週間のIVIGを受容したすべてのコホート及び患者亜集団におけるフロルベタピル結合のベースラインからの平均変化の概要を図11に示す。
Aβ40ペプチド及び抗Aβ40抗体の血漿レベルは、実施例2に記載された研究に登録された対象において決定された。概して、治療コホートのいずれにおいてもAβ40ペプチドまたは抗Aβ40抗体の血漿レベルに有意な変化はなかった。すべてのコホート及び患者亜集団におけるAβ40ペプチド及び抗Aβ40抗体の血漿レベルのベースラインからの平均変化の概要を、それぞれ、図13及び14に示す。
Aβ42ペプチド及び抗Aβ42抗体の血漿レベルは、実施例2に記載された研究に登録された対象において決定された。概して、治療コホートのうちのいずれかにおける抗Aβ42抗体の血漿レベルの有意な変化はなかった。しかしながら、図15に示されているように、Aβ42ペプチドの血漿レベルは、0.2g/kg/2週間のIVIG(平均9%減少)及び0.4g/kg/2週間のIVIG(平均21%減少)を受容した患者コホートにおいて減少した。すべてのコホート及び患者亜集団におけるAβ40ペプチド及び抗Aβ40抗体の血漿レベルのベースラインからの平均変化の概要を、それぞれ、図13及び14に示す。
実施例2に記載された研究に登録された対象のCSF中のAβ40ペプチドレベルを決定した。概して、図16に示されるデータに見られるように、CSF中のAβ40ペプチドレベルのわずかな減少がすべてのコホートにおいて見られた。すべてのコホート及び患者亜集団におけるCSF中のAβ40ペプチドレベルのベースラインからの平均変化の概要を図17に示す。
実施例2に記載された研究に登録された対象のCSF中のAβ42ペプチドレベルを決定した。概して、図18に示されるデータに見られるように、CSF中のAβ42ペプチドレベルのわずかな減少がすべてのコホートにおいて見られた。すべてのコホート及び患者亜集団におけるCSF中のAβ42ペプチドレベルのベースラインからの平均変化の概要を図17に示す。
実施例2に記載された研究に登録された対象のCSF中のIgGレベルを決定した。概して、図19に見られるように、低用量のIVIGを受容した対象においてCSF中のIgGレベルの軽度の増加、及び高用量のIVIGを受容した対象においてCSF中のIgGレベルのより大幅な増加が観察された。プラセボを受容した対象においてCSF中のIgGの増加はほとんど観察されなかった。これらのデータは、血液脳関門を通るIgGの通過と一致する。興味深いことに、IVIG治療の開始前、ベースラインのCSF中のIgGレベルは、ApoE4陰性対象におけるレベル(2.7mg/mL)よりもApoE4保因者におけるレベル(2.2mg/mL)において著しく低かった(p=0.038(t検定)、表8)。
タウは、微小管の構築及び安定性ならびに小胞輸送を促進する軸索タンパク質である。CSF中において、タウは、抗Aβ介入の予想された主な効果の下流に神経細胞の変性または神経細胞内のもつれの形成等の下流の発病過程における効果をモニタリングするために使用される下流バイオマーカーであると考えられる。実施例2に記載された研究に登録された対象のCSF中のタウレベルを決定した。概して、図25に示されているように、治療コホートのいずれにおいてもCSF中のタウレベルに有意な変化はなかった。すべてのコホート及び患者亜集団におけるCSF中のタウレベルに対するベースラインからの平均変化の概要を図26に示す。
実施例2に記載された研究に登録された対象の血清中のIgGレベルを決定した。概して、図41に見られるように、低用量のIVIGを受容した対象における血清IgGレベルの軽度増加、及び高用量のIVIGを受容した対象における血清IgGレベルのより大幅な増加が観察された。プラセボを受容した対象におけるCSF中のIgGの増加は観察されなかった。
有意な相関関係が、画像診断バイオマーカー及び主要な認知評価を用いて測定されたIVIG治療成果の間で見出された。図38に示されているように、最も強い相関関係がMRI画像とADCS−CogまたはADCS−ADLによる脳室容積評価の間で見出された。強い相関関係は、AV−45PET画像とADCS−ADL評価の間でも見出された。
概して、実施例2に記載されたアルツハイマー病に対するIVIG治療研究は、卓越した安全性プロファイルを有した。
プールされた免疫グロブリンGによる治療で効果を得られるアルツハイマー病患者亜集団をさらに特定するために、実施例2に示されたIVIG治療研究の結果を、患者のフロルベタピルスコアについて再評価した。有利なことに、高用量のプールされたIgGによる治療(0.4g/kg/2週間)が、フロルベタピルスコアが1.2以上の患者に対して治療的有用性をもたらしたことを見出した。これらの結果は、低用量のプールされたIgG治療剤(0.2g/kg/2週間)及びプラセボによる治療(ほとんど有効性を示さなかった)とは対照的であった。
プールされた免疫グロブリンGによる治療で効果が得られるアルツハイマー病患者の亜集団をさらに特定するために、実施例2に示されたIVIG治療研究の結果を、対象がアミロイド斑を示したかどうかについて再評価した。有利なことに、高用量のプールされたIgG治療剤(0.4g/kg/2週間)が、アミロイド斑を有しない患者に対して治療的有用性をもたらしたことが見出された。
Claims (18)
- プールされたヒト免疫グロブリンG(IgG)の治療有効量を含む、少なくとも1つのAPOE4対立遺伝子の保因者である中等度のアルツハイマー病に罹患している対象におけるアルツハイマー病を治療するための薬学的組成物であって、
プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり300mg/kg〜800mg/kgであり、
前記量が、治療レジメン開始後の前記2週間の期間中に1回または複数回に分けて投与され、かつ
前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜22である、
前記薬学的組成物。 - 前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ホモ接合型である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記対象のAPOE4対立遺伝子が、ヘテロ接合型である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記対象が、APOE4/APOE3の遺伝子型を有する、請求項3に記載の薬学的組成物。
- 前記対象が、APOE4/APOE2の遺伝子型を有する、請求項3に記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって1回投与される、請求項1〜5のいずれかに記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、前記2週間の期間にわたって複数回に分けて投与される、請求項1〜5のいずれかに記載の薬学的組成物。
- 前記投与が、毎週実施される、請求項7に記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり400mg/kgである、請求項1〜8のいずれかに記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり600mg/kgである、請求項1〜8のいずれかに記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、2週間の期間当たり前記対象の体重当たり800mg/kgである、請求項1〜8のいずれかに記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、または腹腔内投与によって投与される、請求項1〜11のいずれかに記載の薬学的組成物。
- プールされたヒトIgGの前記量が、鼻腔内投与、くも膜下投与、脳内投与、脳室内投与、硬膜外投与、または脊髄投与によって投与される、請求項1〜11のいずれかに記載の薬学的組成物。
- アルツハイマー病の治療のための第2の組成物の治療有効量と組み合わせて使用される、請求項1〜13のいずれかに記載の薬学的組成物。
- 前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、14〜20である、請求項1〜14のいずれかに記載の薬学的組成物。
- 前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜22である、請求項1〜14のいずれかに記載の薬学的組成物。
- 前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜21である、請求項1〜14のいずれかに記載の薬学的組成物。
- 前記対象のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが、16〜20である、請求項1〜14のいずれかに記載の薬学的組成物。
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