JP6425510B2 - ドアストッパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアを開いた状態に保持するドアストッパ装置に関する。
ドアストッパ装置とは、特許文献1に示されるように、ドアの下端側に取り付けられた変位可能な突っ張り棒等のステックアームにより、ドアを開いた状態に保持する装置である。
特許第3115823号明細書
特許文献1に記載の発明では突っ張り棒がドアの下端側に取り付けられるので、足で突っ張り棒を操作する必要がある。また仮に、突っ張り棒を手で操作するには、腰を屈める必要がある。
しかし、足で突っ張り棒を操作する場合、及び腰を屈めて手で操作する場合のいずれであっても、足腰が弱った高齢者から見ると、操作性が良いドアストッパ装置とは言い難い。
本発明は、上記点に鑑み、ドアストッパ装置の操作性を向上させることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、ドアを開いた状態に保持するドアストッパ装置において、基台部(3)に対して変位可能に組み付けられ、先端が床に接触してドアを開いた状態に保持する第1ポジションと先端が当該床から離間した第2ポジションとの間で変位するステックアーム(5)と、基台部(3)から離隔した位置に配設され、利用者が操作するハンドル部(7)と、ハンドル部(7)に入力された操作をステックアーム(5)に伝達する伝達機構(9)とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明では、足でステックアーム(5)を操作する必要はないことは勿論のこと、腰を屈めて手でステックアーム(5)を操作する必要もないので、足腰が弱った高齢者であっても、容易にドアストッパ装置を操作できる。したがって、ドアストッパ装置1の操作性を向上させることができる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
(a)は本発明の第1実施形態に係るドアストッパ装置1の正面図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るドアストッパ装置1の側面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るドアストッパ装置1からカバー19が取り外された状態を示す正面図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るドアストッパ装置1の背面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係るドアストッパ装置1の作動を示す説明図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る作動フレーム9Aの正面図である。(b)は図4(a)の左側面図である。(c)は図4(a)の上面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る基台部3の正面図である。(b)は図5(a)のA−A断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るステックアーム5の正面図である。(b)は図6(a)の左側面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る第2案内部材15の断面図である。(b)は本発明の第1実施形態に係る第2案内部材15の上面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るハンドル部7の正面図である。(b)は図8(a)の右側面図である。 本発明の第2実施形態に係るドアストッパ装置1を示す図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るドアストッパ装置1の正面図である。(b)は本発明の第3実施形態に係るドアストッパ装置1の側面図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係るドアストッパ装置1の正面図である。(b)は本発明の第4実施形態に係るドアストッパ装置1の側面図である。 本発明の第5実施形態に係るドアストッパ装置1を示す図である。 (a)及び(b)は本発明の第6実施形態に係るドアストッパ装置1の作動を示す図である。 (a)は第1ポジション時を示す図である。(b)は第2ポジション時を示す図である。 (a)は本発明の第7実施形態に係る基台部3の正面図である。(b)は本発明の第7実施形態に係る基台部3の側面図である。 (a)は本発明の第7実施形態に係る作動フレーム9Aの正面図である。(b)は本発明の第7実施形態に係る作動フレーム9Aの中央断面図である(c)は長穴9Bの拡大図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
本実施形態に係るドアストッパ装置は、玄関ドア等のドアクローザが設けられた金属製のドアに用いられるドアストッパ装置である。なお、ドアクローザとは、開いたドアを自動的に閉める装置である。
各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係るドアストッパ装置1は、図1(a)に示すように、ドアの内側平面部に装着される。ドアの内側平面部とは、開いたドアが閉まる向きに変位する際に、ドアの進行方向側に面した板面等をいう。
1.ドアストッパ装置の概要
ドアストッパ装置1は、図2(a)に示すように、少なくとも基台部3、ステックアーム5、ハンドル部7及び伝達機構9等を備えている。基台部3は、直接的又は間接的にドアの内側平面部に固定される部位である。
なお、本実施形態に係る基台部3は、図1(b)に示すガイドベース11、及び図2(b)に示す永久磁石13A、13Bを介してドアに固定される。ガイドベース11は、ネジにより基台部3に組み付けられた帯板の部材であって、ドアに面する部位に両面テープが貼付されたものである。
ガイドベース11は、金属製であって樹脂製の基台部3にネジ等の機械的締結手段により着脱自在に装着されている。そして、利用者は、基台部3に対するガイドベース11の装着位置(以下、ガイドベース11の装着位置という。)を複数の位置の中から選択できる。
すなわち、図1(b)に示すように、ガイドベース11の長手方向一端側には、帯状の板面に対して直交する方向に立設した位置決端面11Aが設けられている。利用者は、当該位置決端面11Aをドアの下端面に当て状態で、ドアストッパ装置1をドアに取り付けることにより、ドアに対するドアストッパ装置1の取り付け高さを決めることができる。
上記した「複数の位置」は、位置決端面11Aが基台部3から離間した位置(図2(a)参照)と、位置決端面11Aが基台部3に近接した位置(図2(b)参照)との間に設定されている。そして、利用者は、当該「複数の位置」の中から自己に適した位置を選択してドアストッパ装置1をドアに取り付け可能である。
ステックアーム5は基台部3に対して変位可能に組み付けられた部材である。具体的には、ステックアーム5は、図1(b)の実線で示された第1ポジションと、図1(b)の二点鎖線で示された第2ポジションとの間で変位する。
第1ポジションは、ステックアーム5の先端が床に接触してドアを開いた状態に保持するポジションである。ステックアーム5の先端にはゴム等の摩擦係数の大きい材質製の滑止ブーツ部5Aが設けられている。
第2ポジションは、ステックアーム5の先端が該床から離間したポジションである。そして、本実施形態に係るステックアーム5は、第1ポジションと第2ポジションとの間を基台部3に対して揺動変位する。
ハンドル部7は利用者により操作される部位である。当該ハンドル部7は、図1(b)に示すように、基台部3から離隔した位置である。そして、ドアストッパ装置1がドアに取り付けられた状態においては、ハンドル部7はステックアーム5より上方側に位置する。
伝達機構9は、ハンドル部7に入力された利用者の操作をステックアーム5に伝達する。すなわち、ハンドル部7は、利用者により操作されることにより、第3ポジション(図1(b)の実線で示す位置)と当該第3ポジションより基台部3から離間した第4ポジション(図1(b)の二点鎖線で示す位置)との間で変位可能である。
そして、伝達機構9は、ハンドル部7が第3ポジションにあるときにステックアーム5を第1ポジションとし、かつ、ハンドル部7が第4ポジションにあるときにステックアーム5を第2ポジションとする。
具体的には、伝達機構9は、ハンドル部7が第3ポジションより高い位置(第4ポジション)にあるときに、ステックアーム5を上方側に変位させてステックアーム5を床から離間させる。
そして、伝達機構9は、ハンドル部7が第4ポジションより低い位置(第3ポジション)にあるときに、ステックアーム5を下方側に変位させてステックアーム5の先端、つまり滑止ブーツ部5Aを床に接触させる。
2.伝達機構の構成及びその作動等
ハンドル部7は、図1(b)に示すように、第3ポジションと第4ポジションとの間を平行変位可能である。つまり、ドアストッパ装置1がドアに取り付けられた状態において、ハンドル部7は上下方向に平行変位可能である。
そして、伝達機構9は、図3(a)に示すように、往復スライダクランク機構を利用してハンドル部7に入力された操作をステックアーム5に伝達する。つまり、往復スライダクランク機構は、ハンドル部7の平行運動を揺動運動に変換してハンドル部7の操作をステックアーム5に伝達する。
往復スライダクランク機構、つまり伝達機構9は、図3(b)に示すように、作動フレーム9A及び摺動ピン9C等を有して構成されている。作動フレーム9Aは、基台部3に対して変位可能であって、ハンドル部7と一体的に平行変位する部材である。作動フレーム9Aには、図4(a)に示すように、作動フレーム9Aの変位方向と直交する方向に延びる長穴9Bが設けられている。
なお、作動フレーム9Aの変位方向は、ドアストッパ装置1がドアに取り付けられたときの上下方向と一致する。以下、作動フレーム9Aの変位方向、つまりハンドル部7の変位方向を縦方向とし、当該縦方向と直交する方向を横方向とする。
ハンドル部7と作動フレーム9Aとは、図3(a)に示すように、ロッド材9Dを介して連結されている。ロッド材9Dは縦方向に延びる棒状の剛体である。当該ロッド材9Dの長手方向一端側は、ナット9Eによりハンドル部7に固定され、かつ、他端側は止め輪9Fにより作動フレーム9Aに係止されている。
作動フレーム9Aには、図4(b)に示すように、ロッド材9Dの長手方向他端側が挿入される段付き形状の挿入穴9Gが設けられている。そして、ロッド材9Dの長手方向他端側も挿入穴9Gの形状と相似な段付き形状となっている。
このため、作動フレーム9Aが止め輪9Fとロッド材9Dの段部とにより挟まれた状態となるので、ロッド材9Dと作動フレーム9Aとが一体化される。したがって、ハンドル部7と作動フレーム9Aとは、一体的に縦方向に上下動する。
作動フレーム9Aのうち基台部3と面する部位には、図4(c)に示すように、基台部3に設けられた案内溝3A(図5(a)参照)に滑り接触(以下、摺動又は摺接ともいう。)する摺動突起9Hが設けられている。案内溝3Aは、図5(b)に示すように、縦方向に延びている。
摺動ピン9Cは、図6(a)及び図6(b)に示すように、ステックアーム5のうち揺動中心O1からずれた位置に設けられた部材であって、ステックアーム5の揺動中心線L1と平行な軸線を有する円柱状又は円筒状に形成されたものである。
そして、摺動ピン9Cは、図3(a)及び図3(b)に示すように、作動フレーム9Aに設けられた長穴9B内をその長径方向に変位する。つまり、摺動ピン9Cは、揺動中心O1を中心とする円運動をしながら、長穴9B内を横方向に変位する。一方、作動フレーム9Aは、摺動ピン9Cの円運動に連動して縦方向に変位する。
したがって、作動フレーム9A、つまりハンドル部7が縦方向に変位すると、これに連動して摺動ピン9Cが揺動中心O1として円運動するので、ハンドル部7の上下動に連動してステックアーム5も上下に揺動する。
摺動ピン9Cの中心位置O2は、ステックアーム5のポジションによらず、常に、仮想線Loに対して横方向にずれている。仮想線Loは、ステックアーム5の揺動中心O1を通り、かつ、縦方向と平行な仮想の線である。
そして、第1ポジション時における摺動ピン9Cの横方向ずれ量W1(図3(a)参照)は、第2ポジション時における摺動ピン9Cの横方向ずれ量W2(図3(b)参照)より大きくなっている。なお、摺動ピン9Cの横方向ずれ量とは、摺動ピン9Cの中心から仮想線Loまで距離をいう。
換言すれば、摺動ピン9Cの中心がステックアーム5の揺動中心O1より低い位置にあるときの横方向ずれ量W1は、摺動ピン9Cの中心が揺動中心O1と同じ高さ又は揺動中心O1より高い位置にあるときの横方向ずれ量W2に比べて大きくなっている。
基台部3には、ロッド材9Dの変位を案内する第1案内部3Bが設けられている。第1案内部3Bは、図5(b)に示すように、ロッド材9Dが貫通する貫通穴3Cを有している。そして、当該貫通穴3Cの内周面にロッド材9Dが摺接することによりロッド材9Dの変位が案内される。
第1案内部3Bは、基台部3のうち案内溝3Aの延び方向一端側に設けられている。基台部3のうち案内溝3Aの延び方向他端側には、ステックアーム5を揺動可能に支持する一対の支持部3Dが設けられている。基台部3は、第1案内部3B等と共に樹脂にて一体成形されている。
図3(a)に示すように、第1案内部3Bからハンドル部7側にずれた部位には、ロッド材9Dの変位を案内する第2案内部材15が設けられている。第2案内部材15は、図7(a)に示すように、ロッド材9Dの変位方向に貫通した貫通穴15Aを有している。
貫通穴15Aは、ハンドル部7の軸部7A(図8(a)参照)が挿入可能な穴である。軸部7Aは、図8(b)に示すように、ロッド材9Dが挿入固定される略円筒状の部位である。そして、貫通穴15Aの内周面が軸部7Aの外周面に摺接することにより、間接的にロッド材9Dの変位を案内する。
ハンドル部7のうち軸部7Aの軸線方向一端側には、当該軸線方向と略直交する方向に延びる把持部7Bが設けられている。利用者は、把持部7Bを把持してハンドル部7を操作できる。なお、軸部7Aの軸線方向はロッド材9Dの長手方向と一致する方向である。
軸部7Aの外周面には、その軸線方向と直交する方向に突出した突起部7Cが設けられている。本実施形態に係る突起部7Cは、軸線方向に沿って延びる突条にて構成されている。
第2案内部材15には、図7(b)に示すように、突起部7Cが変位可能に嵌り込む溝部15Bが設けられている。溝部15Bは、図7(a)に示すように、軸部7Aの軸線方向と平行な方向に延びている。
突起部7Cの軸線方向長さ及び軸線方向における突起部7Cの位置、並びに溝部15Bの軸線方向長さは、少なくとも以下の2つの条件を満たすように設けられている。
その条件は、「ステックアーム5が第1ポジションにあるときに、突起部7Cが溝部15Bに嵌り込んでいること」、及び「ステックアーム5が第2ポジションにあるときに、突起部7Cが溝部15Bから離脱していること」である。
「突起部7Cが溝部15Bから離脱している」ときには、ハンドル部7は第4ポジションとなる。このため、ハンドル部7が第4ポジションにあるときには、利用者はハンドル部7を軸線回りに回転させることができる。
したがって、ハンドル部7が第4ポジションにあるときに、突起部7Cが溝部15Bからずれるようにハンドル部7が回転すると、図7(a)に示すように、突起部7Cは、第2案内部材15のうち溝部15Bの延び方向一端側の端面15Cに引っ掛かるように係合する。
そして、端面15Cは第2案内部材15の上端面であることから、突起部7Cが端面15Cに係合した状態では、ハンドル部7は第4ポジションに保持される。つまり、第2案内部材15の端面15Cは、ハンドル部7を第4ポジションに保持する被係合部として機能し、突起部7Cは、被係合部を構成する端面15Cと係合する係合部として機能する。
被係合部である端面15Cのうち溝部15Bに連なる部位には、テーパ部15Dが設けられている。テーパ部15Dは、溝部15Bに近づくほど下がるように傾斜した面である。なお、上記「下がる」とは、ドアストッパ装置1がドアに取り付けられた状態における上下方向において「下がる」という意味である。
突起部7Cの延び方向他端、つまり端面15Cと係合したときに端面15Cと接触する部位7Dは、図8(a)に示すように、曲面又はテーパ部15Dに沿うように傾斜したテーパ面に構成されている。
基台部3と第2案内部材15とは、図2(b)に示すように、強磁性金属材料製の連結部材17により連結されている。連結部材17は、基台部3から第2案内部材15に向けて延びる帯板部17A、及び帯板部17Aの幅方向両端から突出した突条部17Bを有し、その断面形状が略コの字状に形成されている。
連結部材17の長手方向両端側には、永久磁石13A、13Bが固定されている。永久磁石13Aは固定された部位は、基台部3のうち第1案内部3Bが設けられた部位である。永久磁石13Bが固定された部位は、第2案内部材15と連結部材17との連結箇所である。そして、連結部材17の長手方向に沿って永久磁石13Aからずれた部位に、ガイドベース11が組み付けられる。
なお、連結部材17及びガイドベース11が設けられた面と反対側は、図1(a)に示すように、樋状のカバー19により覆われている。このため、ドアストッパ装置1がドアに取り付けられた状態では、ロッド材9Dや作動フレーム9A等の伝達機構9は、カバー19により覆われた状態となる。
3.ドアストッパ装置の使用方法等
3.1 ドアストッパ装置1のドアへ取り付け
ドアストッパ装置1を使用する際には、図1(b)に示すように、ハンドル部7がステックアーム5より上方側に位置するようにドアストッパ装置1をドアに取り付ける必要がある。
具体的には、ドアストッパ装置1を取り付ける際には、ガイドベース11の位置決端面11Aをドアの下端面に当て状態で、ハンドル部7が操作し易い高さに位置するようなガイドベース11の装着位置を選択する。
次に、ガイドベース11を基台部3に固定するためのネジ(図示せず。)を締め込んで、ガイドベース11を基台部3に固定した後、ガイドベース11に貼付された両面テープ及び永久磁石13A、13Bによりドアストッパ装置1をドアに取り付ける。
3.2 ドアストッパ装置の使用方法及び特徴
ハンドル部7の突起部7Cが第2案内部材15の端面15Cに係合している状態では、図1(b)の二点鎖線で示すように、ハンドル部7が上がった状態(第4ポジション)に保持されているので、ステックアーム5は床から上がった状態(第2ポジション)に保持されている。
そして、突起部7Cが溝部15Bに嵌り込む位置までハンドル部7が回転すると、ハンドル部7、ロッド材9D、作動フレーム9A及びステックアーム5に作用する重力により、ハンドル部7及びステックアーム5等が下方側に変位する。
これにより、ステックアーム5が第1ポジション(下がった状態)となるとともに、ハンドル部7が下がった状態(第3ポジション)となり、ステックアーム5の先端が床に接触してドアが開いた状態に保持される。
ステックアーム5を上げて第2ポジションとする場合には、利用者は、ハンドル部7を引き上げてハンドル部7を第4ポジションとした後、突起部7Cが第2案内部材15の端面15Cに係合する位置までハンドル部7を回転させればよい。
以上のように、本実施形態に係るドアストッパ装置1では、足でステックアーム5を操作する必要はないことは勿論のこと、腰を屈めて手でステックアーム5を操作する必要もないので、足腰が弱った高齢者であっても、容易にドアストッパ装置1を操作できる。
本実施形態では、ハンドル部7が第3ポジションにあるときにはステックアーム5を第1ポジションとし、ハンドル部7が第4ポジションにあるときにはステックアーム5を第2ポジションとすることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、ハンドル部7の操作の向きとステックアーム5の作動の向きが一致する。したがって、利用者がハンドル部7を操作する際に、誤操作してしまうことを未然に防止でき得る。
つまり、本実施形態では、ハンドル部7が下がった状態(第3ポジション)ではステックアーム5が第1ポジション(下がった状態)となり、かつ、ハンドル部7が上がった状態(第4ポジション)ではステックアーム5が第2ポジション(上がった状態)となる。
これに対して、仮に、ハンドル部7の操作の向きとステックアーム5の作動の向きが逆向きであると、ハンドル部7が下がった状態(第3ポジション)ではステックアーム5が第2ポジション(上がった状態)となるので、誤操作を誘発し易い。
本実施形態に係る伝達機構(往復スライダクランク機構)9では、摺動ピン9Cの中心位置は、ステックアーム5のポジションによらず、常に、仮想線Loに対して横方向にずれていることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、ハンドル部7の平行移動を確実にステックアーム5の揺動運動に変換できる。
すなわち、仮に、摺動ピン9Cの中心位置が仮想線Loに位置すると、ステックアーム5を揺動させるモーメントが発生しないので、ステックアーム5を滑らかに変位させることができない。
これに対して、本実施形態では、摺動ピン9Cの中心位置は、ステックアーム5のポジションによらず、常に、仮想線Loに対して横方向にずれているので、ステックアーム5を揺動させるモーメントが常に発生する。したがって、ステックアーム5を滑らかに変位させることができる。
本実施形態では、第1ポジション時における摺動ピン9Cの横方向ずれ量W1は、第2ポジション時における摺動ピン9Cの横方向ずれ量W2より大きいことを特徴としている。
これにより、本実施形態では、ハンドル部7を引き上げる際に発生するモーメントを、ハンドル部7を下げる場合に発生するモーメントより大きくすることができるので、ドアストッパ装置1の操作性を向上させることができる。
すなわち、ハンドル部7を引き上げるには、ハンドル部7及びステックアーム5等に作用する重力に対向する力を利用者がハンドル部7に作用させる必要があるので、ハンドル部7を引き上げる際には、ハンドル部7を下げる場合に比べて大きな操作力を必要とする。
これに対して、本実施形態では、ハンドル部7を引き上げる際に発生するモーメントを大きくできるので、ハンドル部7を引き上げる際の操作力を小さくすることができ、ドアストッパ装置1の操作性を向上させることができる。
本実施形態では、基台部3と第2案内部材15とを連結する強磁性金属材料製の連結部材17と、連結部材17の長手方向両端側に設けられた永久磁石13A、13Bとを備えることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、連結部材17をドアストッパ装置1のフレームとして利用しながら、磁力を高める鉄心としても利用できる。したがって、別途、フレームを設ける場合に比べて、部品点数の削減を図りながら、十分な強度を得ることが可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態に係る伝達機構9は往復スライダクランク機構であったが、本実施形態に係る伝達機構9は、図9に示すように、ラック91A及びラック91Aに噛み合うピニオン91B等を有して構成されている。
ラック91Aは作動フレーム9Aに一体化されている。ピニオン91Bは、ステックアーム5と一体的に回転(揺動)する歯車であって、その回転中心がステックアーム5の揺動中心と一致したものである。これにより、ハンドル部7が上下動すると、これに連動してラック91Aが上下動するため、ピニオン91Bが回転してステックアーム5が上下に揺動する。
なお、本実施形態では、ハンドル部7が第4ポジション(上側)にあるときにステックアームが第1ポジション(下がった状態)となり、かつ、ハンドル部7が第3ポジション(下側)にあるときにステックアーム5が第2ポジション(上がった状態)となる。
(第3実施形態)
本実施形態に係る伝達機構9は、図10(a)に示すように、ステックアーム5と一体的に回転する第1歯車92A、及び作動フレーム9Aの変位に連動して回転する第2歯車92Bを有して構成されている。
第1歯車92Aは、ステックアーム5と一体的に回転(揺動)する歯車であって、その回転中心がステックアーム5の揺動中心と一致したものである。第2歯車92Bは、第1歯車92Aと噛み合った状態で基台部3に回転可能に支持されている。
第2歯車92Bには、図10(b)に示すように、腕状のハンガバー92Cが設けられている。作動フレーム9Aには、ハンガバー92Cが摺接可能に貫通した貫通穴92Dが設けられている。
このため、ハンドル部7の上下動に連動して作動フレーム9Aが上下方向に変位すると、ハンガバー92Cが貫通穴92D内を摺動することにより、ハンドル部7の上下運動が第2歯車92Bの回転(揺動)運動に変換される。したがって、ハンドル部7が上下動すると、これに連動してステックアーム5が上下に揺動する。
なお、本実施形態では、ハンドル部7が第4ポジション(上側)にあるときにステックアームが第1ポジション(下がった状態)となり、かつ、ハンドル部7が第3ポジション(下側)にあるときにステックアーム5が第2ポジション(上がった状態)となる。
(第4実施形態)
本実施形態は、図11(a)及び図11(b)に示すように、第3実施形態の変形例である。すなわち、本実施形態では、第1歯車92A、第2歯車92B及びハンガバー92Cを有し、作動フレーム9Aを介すことなく、ロッド材9Dにてハンガバー92Cを直接的に揺動させるものである。
このため、ロッド材9Dの長手方向一端側はハンガバー92Cに揺動可能に連結され、ロッド材9Dの長手方向他端側はハンドル部7に揺動可能に連結されている。したがって、本実施形態では作動フレーム9Aは存在しない。
(第5実施形態)
本実施形態に係る伝達機構9は、図12に示すように、ロッド材9Dの上下動を直接的にステックアーム5に伝達する構成としたものである。
すなわち、サブロッド材93Aは、ロッド材9Dの下端側とステックアーム5を連結する。サブロッド材93Aの一端側93Bはロッド材9Dに対して揺動可能に連結されている。サブロッド材93Aの他端側93Cは、ステックアーム5に対して摺動可能に連結されている。
これにより、本実施形態では、第1実施形態と同様に、ハンドル部7が下がった状態(第3ポジション)ではステックアーム5が第1ポジション(下がった状態)となり、かつ、ハンドル部7が上がった状態(第4ポジション)ではステックアーム5が第2ポジション(上がった状態)となる。
(第6実施形態)
本実施形態に係る伝達機構9は、図13(a)及び図13(b)に示すように、ロッド材9Dとステックアーム5とを一体化するとともに、ロッド材9Dとステックアーム5とを一直線上に配置したものである。
これにより、本実施形態では、第1実施形態と同様に、ハンドル部7が下がった状態(第3ポジション)ではステックアーム5が第1ポジション(下がった状態)となり、かつ、ハンドル部7が上がった状態(第4ポジション)ではステックアーム5が第2ポジション(上がった状態)となる。
(第7実施形態)
<本実施形態の特徴的構成>
本実施形態に係る基台部3には、図14(a)に示すように、作動フレーム9Aが、長穴9Bの長径方向と平行な方向(本実施形態では水平方向)に変位することを規制する規制部3Eが設けられている。
規制部3Eは、図15(a)に示すように、一対の支持部3D間から第1案内部3B(本実施形態では、鉛直方向上方側)に延びた被摺接片にて構成されている。つまり、図15(b)に示すように、規制部3Eは、基台部3の壁部3Fから所定の隙間を介して離隔しているとともに、作動フレーム9Aに設けられた摺接部9J(図16(c)参照)と摺接可能に接触する部位である。
なお、規制部3Eの先端側及び摺接部9Jの先端側のうち少なくとも一方(本実施形態では両方)には、規制部3Eと壁部3Fとの隙間に摺接部9Jを導く案内部3G、9Kが設けられている。
図14(b)に示すように、長穴9Bの内周面には、ステックアーム5が第2ポジションにあるときに、摺動ピン9Cが嵌り込む凹部9Lが設けられている。凹部9Lは、図16(a)及び図16(b)に示すように、円周状の内周面を有する窪み部である。
長穴9Bの内周面のうちステックアーム5が第1ポジションにあるときに摺動ピン9C摺動ピン9Cと接触する部位には、図14(a)に示すように、傾斜面9Mが設けられている。
傾斜面9Mは、図16(b)に示すように、長穴9Bの長径方向に対して傾斜した面であって、長径方向一端側に向かうほど長穴9Bの長径中心軸線L2から離間するように傾斜している。
なお、長穴9Bの長径方向一端とは、当該長径方向のうち、ステックアーム5が第1ポジション時から第2ポジションに向けて変位し始める時の変位方向前進側端部をいう。具体的には、図16(b)においては、長穴9Bの左端を長穴9Bの長径方向一端という。
<本実施形態の特徴>
本実施形態では、規制部3Eが設けられていることを特徴としているので、第1ポジションから第2ポジションまでステックアーム5を変位させる際の操作力を低減できる。
すなわち、長穴9Bの長径方向は、ハンドル部7の変位方向と直交している。そして、摺動ピン9Cは長穴9B内を摺接変位することにより、ハンドル部7の上下方向操作力(以下、ハンドル操作力という。)がステックアーム5を揺動させる揺動力に変換される。
このため仮に、作動フレーム9Aが変位する際に作動フレーム9Aが長穴9Bの長径方向に変位してしまうと、ハンドル操作力を効率よく揺動力に変換することができない。このため、作動フレーム9Aが長穴9Bの長径方向に変位してしまうと、利用者は、大きなハンドル操作力を発揮する必要がある。
これに対して、本実施形態では、規制部3Eが設けられているので、ハンドル操作力を効率よく揺動力に変換することが可能となる。したがって、利用者は、大きなハンドル操作力を発揮することなく、簡単にステックアーム5を上下動させることができる。
本実施形態では、長穴9Bの内周面には、ステックアーム5が第2ポジションにあるときに、摺動ピン9Cが嵌り込む凹部9Lが設けられていることを特徴としている。これにより、第2ポジションにあるステックアーム5を安定した状態で保持することができる。
本実施形態では、長穴9Bの内周面のうちステックアーム5が第1ポジションにあるときに摺動ピン9C摺動ピン9Cと接触する部位には、傾斜面9Mが設けられていることを特徴としている。
これにより、第1ポジションから第2ポジションまでステックアーム5を変位させる際の操作力を更に低減することが可能となる。
すなわち、ステックアーム5が第1ポジションから第2ポジションに変位する際には、ステックアーム5は、図16(b)の太い矢印Dの向きに揺動する。ステックアーム5が第1ポジションから第2ポジションに変位する際には、作動フレーム9Aは太い矢印Eの向き、つまり長穴9Bの長径方向と直交する向きに変位する。
傾斜面9Mは、長径方向一端側に向かうほど長穴9Bの長径中心軸線L2から離間するように傾斜しているので、作動フレーム9Aの変位によって、摺動ピン9Cには長径方向一端側に向かう向きの成分力を有する力Fが発生する。
そして、力Fは、ステックアーム5の変位を妨げる向きの成分力を含まない。したがって、ハンドル操作力を効率よく揺動力に変換することが可能となる。したがって、ハンドル操作力を更に低減することが可能となる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る伝達機構9では、ハンドル部7からステックアーム5側に延びる棒状のロッド材9Dを有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、コントロールケーブル等のワイヤーを用いてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1… ドアストッパ装置 3… 基台部 3A… 案内溝 3B… 第1案内部
3C… 貫通穴 3D… 支持部 5… ステックアーム 5A… 滑止ブーツ部
7… ハンドル部 7A… 軸部 7B… 把持部 7C… 突起部
9… 伝達機構 9A… 作動フレーム 9B… 長穴 9D… ロッド材
9E… ナット 9F… 止め輪 9G… 挿入穴 9H… 摺動突起
9C… 摺動ピン 11… ガイドベース 11A… 位置決端面
13A、13B… 永久磁石 15… 第2案内部材 15A… 貫通穴
15B… 溝部 15C… 端面 15D… テーパ部 17… 連結部材
17A… 帯板部 17B… 突条部 19… カバー 91A… ラック
91B… ピニオン 92A… 第1歯車 92B… 第2歯車
92C… ハンガバー 92D… 貫通穴 93A… サブロッド材

Claims (10)

  1. ドアを開いた状態に保持するドアストッパ装置において、
    基台部に対して変位可能に組み付けられ、先端が床に接触してドアを開いた状態に保持する第1ポジションと先端が当該床から離間した第2ポジションとの間で変位するステックアームと、
    前記基台部から離隔した位置に配設され、利用者が操作するハンドル部と、
    前記ハンドル部に入力された操作を前記ステックアームに伝達する伝達機構とを備え
    前記ハンドル部は、第3ポジションと当該第3ポジションより前記基台部から離間した第4ポジションとの間で変位可能であり、
    前記伝達機構は、前記ハンドル部が前記第3ポジションにあるときには前記ステックアームを前記第1ポジションとし、前記ハンドル部が前記第4ポジションにあるときには前記ステックアームを前記第2ポジションとし、
    前記ステックアームは、前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間を揺動変位可能であり、
    前記ハンドル部は、前記第3ポジションと前記第4ポジションとの間を平行変位可能であり、
    前記伝達機構は、往復スライダクランク機構を利用して前記ハンドル部に入力された操作を前記ステックアームに伝達することを特徴とするドアストッパ装置。
  2. 前記伝達機構は、
    前記ハンドル部と一体的に平行変位するとともに、当該変位方向と直交する方向に延びる長穴が設けられた作動フレーム、及び
    前記ステックアームのうち揺動中心からずれた位置に設けられ、前記長穴内をその長径方向に変位する摺動ピン
    を有して構成されていることを特徴とする請求項に記載のドアストッパ装置。
  3. 前記作動フレームが、前記長穴の長径方向と平行な方向に変位することを規制する規制部を備えることを特徴とする請求項に記載のドアストッパ装置。
  4. 前記長穴の内周面には、前記ステックアームが前記第2ポジションにあるときに、前記摺動ピンが嵌り込む凹部が設けられていることを特徴とする請求項又はに記載のドアストッパ装置。
  5. 前記ステックアームは、前記第1ポジション時から前記第2ポジションに向けて変位し始める時には、前記長径方向一端側に向けて変位し始めるように前記基台部に揺動可能に組み付けられ、
    前記長穴の内周面のうち前記ステックアームが前記第1ポジションにあるときに前記摺動ピンと接触する部位には、前記長径方向に対して傾斜した傾斜面が設けられており、
    さらに、前記傾斜面は、前記長径方向一端側に向かうほど前記長穴の長径中心軸線から離間するように傾斜していることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のドアストッパ装置。
  6. 前記ハンドル部の変位方向を縦方向とし、当該縦方向と直交する方向を横方向とし、さらに、前記ステックアームの揺動中心を通り、かつ、前記縦方向と平行な仮想の線を仮想線としたとき
    前記摺動ピンの中心位置は、前記ステックアームのポジションによらず、常に、前記仮想線に対して前記横方向にずれていることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のドアストッパ装置。
  7. 前記第1ポジション時における前記摺動ピンの横方向ずれ量は、前記第2ポジション時における前記摺動ピンの横方向ずれ量より大きいことを特徴とする請求項に記載のドアストッパ装置。
  8. 前記伝達機構は、
    前記ハンドル部と前記作動フレームとを連結する棒状のロッド材、
    前記基台部に設けられ、前記ロッド材の変位を案内する第1案内部、及び
    前記ハンドル部側に設けられ、前記ロッド材の変位を案内する第2案内部を有し、
    前記第2案内部には、前記ハンドル部に設けられた係合部に係合することにより、前記ハンドル部を前記第4ポジションに保持する被係合部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のドアストッパ装置。
  9. 前記係合部は、前記ロッド材の長手方向と直交する方向に突出した突起部であり、
    前記第2案内部には、前記突起部が変位可能に嵌り込む溝部であって、前記ロッド材と平行な方向に延びる溝部が設けられており、
    さらに、前記被係合部は、前記溝部の延び方向一端側に設けられていることを特徴とする請求項に記載のドアストッパ装置。
  10. 前記基台部と前記第2案内部材とを連結する強磁性金属材料製の連結部材と、
    前記連結部材の長手方向両端側に設けられた永久磁石と
    を備えることを特徴とする請求項に記載のドアストッパ装置。
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