JP6431491B2 - トルク変動吸収装置 - Google Patents

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本発明は、駆動源に連動、連結されるとともにホルダプレート側開口部を有するホルダプレートと、前記ホルダプレート側開口部に対応したドリブンプレート側開口部を有するとともに前記ホルダプレートとの間での動力伝達を可能として前記ホルダプレートと同軸に配置されるドリブンプレートと、前記ホルダプレート側開口部および前記ドリブンプレート側開口部間に跨がるようにしつつ前記ホルダプレートおよび前記ドリブンプレートの周方向に離隔して対をなすように配置されるとともに前記周方向に沿う前記ホルダプレート側開口部および前記ドリブンプレート側開口部の端部への接・離を可能としたばね受け部材と、それらのばね受け部材間に縮設されるコイル状のダンパスプリングとを備えるトルク変動吸収装置に関する。
このようなトルク変動吸収装置は、特許文献1で既に知られており、このものでは、ホルダプレートおよびドリブンプレートの相対回転時に一対のばね受け部材の一方が、ホルダプレート側開口部の端部に形成される第1の揺動支持部で揺動可能に支持され、前記一対のばね受け部材の他方がドリブンプレート側開口部の端部に形成された第2の揺動支持部で揺動可能に支持されている。
特開2012−67877号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、ホルダプレートおよびドリブンプレートの相対回転量が大きくなると一対のばね受け部材間のコイル状のダンパスプリングが略「八」の字形に屈曲するように圧縮され、ダンパスプリングにかかる応力が高くなっていた。このためダンパスプリングを大型化しなければ充分なトルク変動吸収特性が得られず、トルク変動吸収装置の大型化および重量増加を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ダンパスプリングを大型化することなく充分なトルク変動吸収特性が得られるようにして、小型化および軽量化を図ったトルク変動吸収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、駆動源に連動、連結されるとともにホルダプレート側開口部を有するホルダプレートと、前記ホルダプレート側開口部に対応したドリブンプレート側開口部を有するとともに前記ホルダプレートとの間での動力伝達を可能として前記ホルダプレートと同軸に配置されるドリブンプレートと、前記ホルダプレート側開口部および前記ドリブンプレート側開口部間に跨がるようにしつつ前記ホルダプレートおよび前記ドリブンプレートの周方向に離隔して対をなすように配置されるとともに前記周方向に沿う前記ホルダプレート側開口部および前記ドリブンプレート側開口部の端部への接・離を可能としたばね受け部材と、それらのばね受け部材間に縮設されるコイル状のダンパスプリングとを備えるトルク変動吸収装置において、前記ばね受け部材に前記ドリブンプレート側開口部の端部と対向する位置に支点部が形成されると共に前記ホルダプレート側開口部の端部と対向する位置に、前記支点部よりも前記ホルダプレート側開口部および前記ドリブンプレート側開口部の端部側に突出するようにして半円状の被支持面形成され、前記ドリブンプレート側開口部の前記端部に、前記ホルダプレートおよび前記ドリブンプレートの相対回転時に一対の前記ばね受け部材の一方の前記支点部を揺動可能に支持するための揺動支持部が形成され、前記ホルダプレート側開口部の前記端部に、前記相対回転時に前記一対のばね受け部材の他方の前記被支持面に摺接して当該他方の前記ばね受け部材を回動可能に支持するための支持面が、前記被支持面の形状に適合するようにして半円状に形成されることを特徴とする。
本発明の上記特徴によれば、ホルダプレートおよびドリブンプレートの相対回転時に、一方のばね受け部材はドリブンプレートが有するドリブンプレート側開口部の端部の揺動支持部で揺動可能に支持され、他方のばね受け部材はホルダプレートが有するホルダプレート側開口部の端部の半円状の支持面で回動可能に支持されるので、コイル状のダンパスプリングをその軸線に沿って圧縮することができ、ダンパスプリングにかかる応力を低減し、ダンパスプリングの大型化を不要として充分なトルク変動吸収特性を得ることができ、その結果、トルク変動吸収装置のコンパクト化および軽量化を図ることができる。
トルク変動吸収装置の縦断面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3ー3線断面図である。 ばね受け部材の正面図である。 図4の5−5線断面図である。 図5の6矢視図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線に沿う部分を非相対回転時(a)および相対回転時(b)で対比して示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図1〜図8を参照しながら説明すると、先ず図1において、このトルク変動吸収装置は、車両に搭載される駆動源としてのエンジン(図示せず)およびミッション(図示せず)間に設けられるものであり、前記エンジンから動力が伝達される第1および第2のホルダプレート5,6と、それらのホルダプレート5,6との相対回転を可能としつつ前記ミッション側に連結されるドリブンプレート7とを備える。
エンジン側回転軸8に複数のボルト9で締結されるドライブプレート10の外周部が、第1のマスリング11と、前記ドライブプレート10を第1のマスリング11との間に挟む第2のマスリング12とに、周方向に間隔をあけて配置される複数のボルト13で締結され、第1および第2のマスリング11,12間には、第1および第2のホルダプレート5,6側に向けて開放した環状凹部14が形成される。
第2のホルダプレート6は、第1のホルダプレート5の外周よりも半径方向外方に張り出して前記環状凹部14内に一部が収容される環状張り出し部6aを一体に有しており、第1のホルダプレート5の外周部が前記環状張り出し部6aの内周部に結合される。また前記環状張り出し部6aの両面には、第1のマスリング11に接触する第1の摩擦材15と、第2の摩擦材16とがそれぞれ取付けられており、第2の摩擦材16を前記環状張り出し部6aとの間に挟むリング状の押圧板17と、第2のマスリング12との間に板ばね18が設けられる。この板ばね18が発揮するばね力で第1の摩擦材15が第1のマスリング11に圧接され、第2の摩擦材16が前記押圧板17に圧接されるので、第1および第2のマスリング11,12に従動して第2のホルダプレート6が回転することになり、エンジン側回転軸8からの回転動力が第1および第2のホルダプレート5,6に伝達される。
前記ドリブンプレート7の内周部は、ミッション側回転軸1に同軸に固定される円筒状のボス部材20の外周に固着され、前記ドリブンプレート7は、第1および第2のホルダプレート5,6との間での動力伝達を可能として第1および第2のホルダプレート5,6間に同軸に配置される。
第1のホルダプレート5の内周部は、前記ドリブンプレート7の前記ボス部材20寄りの一面に滑り材21を介して接触する外向き鍔部23aを有する第1の筒部材23に支持されており、第2のホルダプレート6の内周部は、前記ドリブンプレート7の前記ボス部材20寄りの他面に滑り材22を介して接触する外向き鍔部24aを一体に有する第2の筒部材24に支持される。しかも第1の筒部材23の前記外向き鍔部23aと、第1のホルダプレート5との間には、前記滑り材21を前記ドリブンプレート7に押し付けるばね力を発揮する板ばね25が介設される。
図2を併せて参照して、前記ドリブンプレート7の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所には、半径方向外方に突出した規制突部28が一体に設けられ、第2のホルダプレート6には、前記規制突部28を収容する規制凹部29が形成される。前記規制凹部29は、第2のホルダプレート6の周方向に沿って前記規制突部28よりも大きく形成されており、前記規制突部28が、第2のホルダプレート6の周方向に沿う前記規制凹部29の両端に当接することで、第1および第2のホルダプレート5,6に対する前記ドリブンプレート7の相対回動範囲が規制されることになる。
図3を併せて参照して、第1および第2のホルダプレート5,6には、それらのホルダプレート5,6の周方向に長く延びる長孔状に形成されつつ相互に軸方向に並んで対をなす第1および第2のホルダプレート側開口部30,31が周方向に複数個たとえば4個ずつ形成され、それらのホルダプレート側開口部30,31に対応したドリブンプレート側開口部32が前記ドリブンプレート7の周方向に長く延びるようにして当該ドリブンプレート7に形成される。
第1のホルダプレート5には、第1のホルダプレート側開口部30の開口縁を形成するようにして、前記ドリブンプレート7とは反対側に膨出する膨出部33が一体に形成され、第2のホルダプレート6には、第2のホルダプレート側開口部31の開口縁を形成するようにして、前記ドリブンプレート7とは反対側に膨出する膨出部34が一体に形成される。
第1のホルダプレート側開口部30、前記ドリブンプレート側開口部32および第2のホルダプレート側開口部31に跨がる合成樹脂製のばね受け部材35が、第1のホルダプレート5、前記ドリブンプレート7および第2のホルダプレート6の周方向に沿う第1のホルダプレート側開口部30、前記ドリブンプレート側開口32および第2のホルダプレート側開口部31の端部への接・離を可能としつつ、前記周方向に離隔して対をなすように配置される。しかも対をなすばね受け部材35間にはコイル状のダンパスプリング36が縮設される。
図4〜図6を併せて参照して、前記ばね受け部材35には、前記ダンパスプリング36の端部に挿入されるスプリング支持筒部37が一体に突設されるとともに、そのスプリング支持筒部37の反対側に配置される溝38が、前記ドリブンプレート7の周方向に沿う前記ドリブンプレート側開口部32の端縁を収容可能として形成される。しかも前記溝38内にドリブンプレート側開口部32の端部と対向して配置される支点部39が横断面形状を半円状として前記ばね受け部材35に一体に形成されており、前記ドリブンプレート7の周方向に沿う前記ドリブンプレート側開口部32の端部には、第1および第2のホルダプレート5,6と、前記ドリブンプレート7との相対回転時に一対の前記ばね受け部材35の一方の前記支点部39を揺動可能に支持するための揺動支持部40が半円状に凹むようにして形成される。
一対の前記ばね受け部材35の前記支点部39は、第1および第2のホルダプレート5,6と前記ドリブンプレート7との間に相対回転が生じていない状態では、図2で示すように、前記ドリブンプレート7の周方向に沿う前記ドリブンプレート側開口部32の両端部の前記揺動支持部40揺動可能に当接する。
図7を併せて参照して、前記ばね受け部材35には、第1および第2のホルダプレート5,6の回転軸線に直交する平面に沿う断面形状が半円状となるようにして前記溝38の両側に配置され、支点部39よりもホルダプレート側開口部30,31およびドリブンプレート側開口部32の端部側に突出する被支持面41が形成される。一方、第1および第2のホルダプレート5,6の周方向に沿う第1および第2のホルダプレート側開口部30,31の端部には、第1および第2のホルダプレート5,6と前記ドリブンプレート7との相対回転時に一対のばね受け部材3の他方の前記被支持面41に摺接して当該他方のばね受け部材35を回動可能に支持するための支持面42が、前記被支持面41の形状に適合するようにして半円状に形成されるものであり、この実施の形態では、第1および第2のホルダプレート側開口部30,31の開口縁を形成するようにして第1および第2のホルダプレート5,6に一体に形成されている前記膨出部33,34の内面に前記支持面42が形成される。
一対の前記ばね受け部材35の前記被支持面41は、第1および第2のホルダプレート5,6と、前記ドリブンプレート7との間に、図8(a)で示すように相対回転が生じていない状態では、第1および第2のホルダプレート5,6の周方向に沿う第1および第2のホルダプレート側開口部30,31の両端部の前記支持面42にそれぞれ当接しており、第1および第2のホルダプレート5,6が前記ドリブンプレート7に対して図8(b)の矢印45で示す相対回転方向に相対回転したときには、一方のばね受け部材35の支点部39が前記ドリブンプレート側開口部32の前記相対回転方向45の前方側端部の揺動支持部40で揺動可能に支持され、他方のばね受け部材35が、その被支持面41を前記ドリブンプレート側開口部32の前記相対回転方向45の後方側端部の支持面42に摺接しながら回動して前記ダンパスプリング36を圧縮しつつ前記一方のばね受け部材35に近接するように移動する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、第1および第2のホルダプレート5,6に第1および第2のホルダプレート側開口部30,31がそれぞれ形成され、第1および第2のホルダプレート5,6間に配置されるドリブンプレート7にドリブンプレート側開口部32が形成され、第1のホルダプレート側開口部30、前記ドリブンプレート側開口部32および第2のホルダプレート側開口部31間に跨がるようにしつつ第1のホルダプレート5、ドリブンプレート7および第2のホルダプレート6の周方向に沿う第1のホルダプレート側開口部30、前記ドリブンプレート側開口部32および第2のホルダプレート側開口部31の端部への接・離を可能としたばね受け部材35が、前記周方向に離隔して対をなすように配置され、それらのばね受け部材35間にコイル状のダンパスプリング36が縮設される。しかもばね受け部材35にドリブンプレート側開口部32の端部と対向する位置に支点部39が形成されると共にホルダプレート側開口部30,31の端部と対向する位置に、支点部39よりもホルダプレート側開口部30,31およびドリブンプレート側開口部32の端部側に突出するようにして半円状の被支持面41が形成され、ドリブンプレート側開口部32の前記端部に、第1および第2のホルダプレート5,6とドリブンプレート7との相対回転時に一対の前記ばね受け部材35の一方の支点部39を揺動可能に支持するための揺動支持部40が形成され、第1および第2のホルダプレート側開口部30,31の前記端部に、前記相対回転時に前記一対のばね受け部材35の他方の前記被支持面41に摺接して当該他方の前記ばね受け部材35を回動可能に支持するための支持面42が、被支持面41の形状に適合するようにして半円状に形成される。これにより第1および第2のホルダプレート5,6と、前記ドリブンプレート7との間に相対回転が生じたときに、ダンパスプリング36をその軸線に沿って圧縮することができ、ダンパスプリング36にかかる応力を低減し、ダンパスプリング36の大型化を不要として充分なトルク変動吸収特性を得ることができ、その結果、トルク変動吸収装置のコンパクト化および軽量化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5,6・・・ホルダプレート
7・・・ドリブンプレート
30,31・・・ホルダプレート側開口部
32・・・ドリブンプレート側開口部
35・・・ばね受け部材
36・・・ダンパスプリング
39・・・支点部
40・・・揺動支持部
41・・・被支持面
42・・・支持面

Claims (1)

  1. 駆動源に連動、連結されるとともにホルダプレート側開口部(30,31)を有するホルダプレート(5,6)と、前記ホルダプレート側開口部(30,31)に対応したドリブンプレート側開口部(32)を有するとともに前記ホルダプレート(5,6)との間での動力伝達を可能として前記ホルダプレート(5,6)と同軸に配置されるドリブンプレート(7)と、前記ホルダプレート側開口部(30,31)および前記ドリブンプレート側開口部(32)間に跨がるようにしつつ前記ホルダプレート(5,6)および前記ドリブンプレート(7)の周方向に沿う前記ホルダプレート側開口部(30,31)および前記ドリブンプレート側開口部(32)の端部への接・離を可能として前記周方向に離隔して対をなすように配置されるばね受け部材(35)と、それらのばね受け部材(35)間に縮設されるコイル状のダンパスプリング(36)とを備えるトルク変動吸収装置において、
    前記ばね受け部材(35)に前記ドリブンプレート側開口部(32)の端部と対向する位置に支点部(39)が形成されると共に前記ホルダプレート側開口部(30,31)の端部と対向する位置に、前記支点部(39)よりも前記ホルダプレート側開口部(30,31)および前記ドリブンプレート側開口部(32)の端部側に突出するようにして半円状の被支持面(41)形成され、前記ドリブンプレート側開口部(32)の前記端部に、前記ホルダプレート(5,6)および前記ドリブンプレート(7)の相対回転時に一対の前記ばね受け部材(35)の一方の前記支点部(39)を揺動可能に支持するための揺動支持部(40)が形成され、前記ホルダプレート側開口部(30,31)の前記端部に、前記相対回転時に前記一対のばね受け部材(35)の他方の前記被支持面(41)に摺接して当該他方の前記ばね受け部材(35)を回動可能に支持するための支持面(42)が、前記被支持面(41)の形状に適合するようにして半円状に形成されることを特徴とするトルク変動吸収装置。
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