JP6433018B2 - ゴルフボール転動用マット及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボール転動用マット及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具に関するものである。
従来、斜面又は傾斜を利用してゴルフボールが打球位置方向に戻るようにしたリターン式ゴルフパッティング練習用具には、ゴルフボールを転動させるマットとして、フェルト、人工芝、カーペットのように、ゴルフボールを転動させるのに適した適度の摩擦抵抗を有する表面を備えたマットが用いられている。
これらのゴルフパッティング練習用具において、複数のゴルフボールを用いると、特に戻って来るゴルフボールの速度に差がある場合に、マット上にて複数のゴルフボールが玉突き衝突してゴルフボールがマット上から木製のフローリングのような床面上にこぼれ落ち、床面と接することによって騒音が発生することがある。
そこで、床面上にゴルフボールがこぼれ落ちないようにして、ゴルフボールを打球位置の近くまで正しく戻したい場合には、マットとは別部材からなるレールまたはパイプを設置する必要があった(特許文献1、2)。
なお、ゲートボール練習具においても、同様に、ゲートボールを打球位置の近くまで正しく戻すために、マットとは別部材からなるレールを設置するものが提案されている(特許文献3)。
しかしながら、上記のようなレールやパイプを用いた場合には、練習用具の収納や持ち運びに支障が生じたり、部品点数が増加したり、製造コストが高くなるといった問題が生じる。
よって、床面上にゴルフボールがこぼれ落ちて騒音が発生するという上記の問題を解決するには、マットの幅をかなり拡げる必要が生じる。
実開昭63−169176号公報 実開平1−126274号公報 実開昭62−18171号公報
上記にて説明したとおり、従来のゴルフボール転動用マットにおいては、床面上にゴルフボールがこぼれ落ちないようにしてボールを所定の位置まで正しく案内するためには、別体のレールやパイプを設置する必要があるという課題がある。
また、衝突したゴルフボールが床面などの設置面にこぼれ落ちないようにするには、マットの幅をかなり拡げる必要があるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、従来のゴルフボール転動用マットにおける上記の課題を解決し、ゴルフボール同士が玉突き衝突したような場合であってもゴルフボールを所定の位置まで正しく案内でき、別体のレールやパイプを設置することなく騒音の発生を防止でき、しかも、製造容易であって、安価であり、かつ、収納や持ち運びの際に支障が生じることも無いゴルフボール転動用マットを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、ゴルフボールが設置面と接することが無く、ゴルフボールが転動する際に発生する音を防ぐことができる静音効果を有するゴルフボール転動用マット及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具を提供することにある。
本発明の他の目的は、ゴルフボールの転動する勢いが低下することを抑えることができるゴルフボール転動用マットを提供することにある。
本発明の他の目的は、ゴルフボール転動用マットの強度の低下を抑えることができるゴルフボール転動用マットを提供することにある。
本発明は、「ゴルフボールを転動させるのに適した適度の摩擦抵抗を有するマット表面と、持ち運びや収納に適した柔軟性と、ゴルフボールと設置面との間を隔てる厚みと、を備えたゴルフボール転動用マットであって、ゴルフボールの下部と2点で接するように形成された切溝又は凹溝からなるボール案内部を備え、当該ボール案内部に沿ってゴルフボールを転動させることができるようにしたゴルフボール転動用マット。」を最も主要な特徴とするものである。
本発明の前記ボール案内部は、複数個の切溝又は凹溝を僅かに離間させて線上に並べるようにして配置することで構成されている。
本発明の前記ボール案内部の底部には布又はシートが貼られているものであってもよい。
本発明のゴルフボール転動用マットは、前記フェルト又は不織布から構成されているものであってもよい。
さらに、本発明は、上記のとおり構成したゴルフボール転動用マットを備えたゴルフパッティング練習用具であって、斜面の一側部に形成された傾斜溝部の前方に前記ボール案内部を有し、ゴルフボールを打球位置方向へ戻すようにしたゴルフパッティング練習用具である。
また、本発明は、上記のとおり構成したゴルフボール転動用マットを備えたゴルフパッティング練習用具であって、斜面の一側部に形成された傾斜溝部の前方に前記ボール案内部を有し、ゴルフボールを打球位置方向へ戻すようにしており、かつ、斜面を登った部分に形成されたホールから打球位置方向へ戻されるゴルフボールの速度と、ホールを越えた位置から打球位置方向へ戻されるゴルフボールの速度が異なるようになっているゴルフパッティング練習用具である。
上記のように構成した本発明のゴルフボール転動用マットにおいては、簡単な加工によって形成できるボール案内部に沿ってゴルフボールを確実に転動させることができる。
従って、複数のゴルフボールが玉突き衝突しても、ゴルフボールが床面のような設置面にこぼれ落ちることがないため騒音の発生を防止でき、また、転動するゴルフボールが、設置面と接することがないので、ゴルフボールが転動する際に生じる音を抑制することができる。
さらに、レールのような別部材が不要であり、かつ、マットの幅を拡げる必要がなく、収納や運搬に便利であり、コストダウンを図ることもできる。
また、ゴルフボールの下部とマットの切溝又は凹溝とは2点で接することとなり、ゴルフボールとマットとが広く面接触しないので、ゴルフボールが転動する勢いが削がれることを抑制することができる。
従って、このゴルフボール転動用マットを用いて例えばリターン式のゴルフパッティング練習用具を設けた場合には、ゴルフボールを打球位置付近まで戻るように案内するために、別体のレールやパイプを設置する必要が無く、しかも、製造容易であって、安価であり、かつ、折り畳みも可能であって収納や持ち運びの際に支障が生じることも無いゴルフパッティング練習用具を提供することができる。
本発明のゴルフボール転動用マットは、前記ボール案内部を、複数個の切溝又は凹溝を僅かに離間させて線上に並べるようにして配置することで構成されており、切溝又は凹溝によってマットの強度が低下したり、マットが破れたり、マットの形態が崩れたりしてしまうことを抑制することができ、かつ、ボール案内部に沿ってゴルフボールを転動させることを阻害することも防ぐことができる。
本発明のゴルフボール転動用マットにおいて、前記ボール案内部を、凹溝であって、マット表面を型押しすることによって形成されたものとした場合には、ボール案内部を容易に形成することができるばかりか、マットの強度低下やマットの形態が崩れることを抑えることができ、かつ、ゴルフボールの下端部と設置面が直接接することによる音の発生を確実に防止することができる。
また、本発明のゴルフボール転動用マットにおいて、前記ボール案内部を、凹溝であって、マット表面に糸による縫い目を施すことによって形成されたものとした場合には、ボール案内部を容易に形成することができるばかりか、マットの強度を高め、マットの形態が崩れることを抑えることができ、かつ、ゴルフボールの下端部と設置面が直接接することによる音の発生を確実に防止することができる。
本発明のゴルフボール転動用マットにおいて、前記ボール案内部の底部に布又はシートが貼られているものとした場合には、ボール案内部の強度が高まり、マットの耐久性を向上させ、かつ、ゴルフボールが転動する際に生じる音の発生をより一層効果的に防止することができる。
なお、このような布又はシートの貼り付けは、例えば、ミシンによる縫合、のり又は接着剤による接着、加熱、圧着などの方法で行うことができる。
本発明のゴルフボール転動用マットを、前記フェルト又は不織布から構成されているものとした場合には、加工が容易であって、軽量、安価にて製造可能であるばかりか、グリーン上と近似したころがり摩擦抵抗を簡単に得ることができる。
さらに、上記のとおり構成したゴルフボール転動用マットを備えたゴルフパッティング練習用具であって、斜面を利用して(斜面の一側部に形成された傾斜溝部の前方に前記ボール案内部を有し、)ゴルフボールを打球位置方向へ戻すようにしたゴルフパッティング練習用具においては、上記にて説明した効果を有するゴルフパッティング練習用具であって、複数のゴルフボールを使用した場合に、ゴルフボールが衝突してもゴルフボールが床面にこぼれ落ちることがなく、騒音の発生を防止できるゴルフパッティング練習用具を得ることができる。
上記の効果は、特に斜面を登った部分に形成されたホールから打球位置方向へ戻されるゴルフボールの速度と、ホールを越えた位置から打球位置方向へ戻されるゴルフボールの速度が異なるゴルフパッティング練習用具において顕著である。
図1は本発明を具体化したゴルフボール転動用マットの一実施形態を示す図であって、(A)はマットの平面図、(B)はマットの切溝部分を示す拡大横断面図、(C)及び(D)はマットの切溝部分とゴルフボールを示す横断面図である。 図2は本発明のゴルフボール転動用マットを備えたゴルフパッティング練習用具の斜視図及び部分拡大断面図である。 図3は本発明を具体化した他の実施形態のゴルフボール転動用マットを示す図であって、(A)及び(D)はマットの平面図、(B)及び(E)はマットの凹溝部分を示す拡大横断面図、(C)はマットの凹溝部分とゴルフボールを示す横断面図である。 図4は本発明を構成しないマットを示し、(A)はマットに形成した切溝とゴルフボールを示す横断面図、(B)はマットに形成した凹溝とゴルフボールを示す横断面図である。 図5は本発明を具体化した他の実施形態のゴルフボール転動用マットを示す図であって、(A)は切溝からなるボール案内部の底部に布又はシートを貼り付けて配置したマットの拡大横断面図、(B)は糸による縫い目を施すことで形成された凹溝からなるボール案内部の底部に布又はシートを貼り付けたマットの拡大横断面図である。 図6はゴルフパッティング練習用具に本発明を具体化したゴルフボール転動用マットを使用し、ボール案内部の溝幅を変更してゴルフボールを転動させた試験結果を示す図である。 図7は傾斜溝部を経てゴルフボールGが打球位置付近まで戻される速さがぼぼ一定となる形態のゴルフパッティング練習用具に本発明を具体化したゴルフボール転動用マットを使用した状態を示す斜視図である。 図8は本発明を具体化したゴルフボール転動用マットを使用したゴルフパッティング練習用具を折り畳んだ様子を示す斜視図である。 図9は本発明を具体化したゴルフボール転動用マットを使用したゴルフパッティング練習用具において、ボール案内部上にてゴルフボール同士が衝突した場合の様子を示す試験結果とゴルフパッティング練習用具の平面図である。
本発明は、「ゴルフボールを転動させるのに適した適度の摩擦抵抗を有するマット表面と、持ち運びや収納に適した柔軟性と、ゴルフボールと設置面との間を隔てる厚みと、を備えたゴルフボール転動用マットであって、ゴルフボールの下部と2点で接するように形成された切溝又は凹溝からなるボール案内部を備えており、当該ボール案内部は、複数個の切溝又は凹溝を僅かに離間させて線上に並べるようにして配置することで構成され、当該ボール案内部に沿ってゴルフボールを転動させることができるようにしたゴルフボール転動用マット。」であって、以下において説明する実施形態などにより好適に具体化することができる。
以下、本発明のゴルフボール転動用マットMをゴルフパッティング練習用具Pにおいて具体化した一実施形態について説明する。
図2に示すように、ゴルフパッティング練習用具Pは、ポリプロピレンのような合成樹脂素材から成形加工された本体部10の上面にゴルフボール転動用マットMを貼付固定している。
そして、このゴルフボール転動用マットMは、ゴルフボールGを転動させるのに適した適度の摩擦抵抗(ころがり摩擦抵抗)を有するマット表面を備えた柔軟なシート状又は布状の素材から構成されるものであり、一実施形態ではフェルト製のマットを用いている。
前記本体部10は、設置面Fとほぼ同じ高さの前端部から後端部に向けて形成された斜面10aを登った部分に形成されたホール1と、斜面10aの一側部に形成されゴルフボールGを打球位置方向(本体部の前端部方向)へ戻すための傾斜溝部2と、前記ホール1から傾斜溝部2までゴルフボールGを案内するガイド溝部3などを備えている。
なお、前記傾斜溝部2の底面は、ゴルフボールGの下部と2点で接するように、傾斜した2つの曲面又は平面を向き合うように配置することで横方向断面が略V字状となる溝状に形成されている。
従って、ゴルフボールGが傾斜溝部2の側壁に衝突することを抑制でき、ゴルフボールGによって生じる音を抑制できるとともに、ゴルフボールGの勢いを減少させることがなく、ゴルフボールGをゴルフボールGの打球位置付近まで戻すことができるようになっている。
さらに、前記ホール1及び傾斜溝部2の底面には、発泡合成ゴムなどからなるシート状の柔軟素材11が貼付固定されており、ゴルフボールGから発生する音を低減できるようになっている。
ここで、ホール1にカップインしたゴルフボールGが傾斜溝部2の直線部分を下って戻る速度は、ホール1を越えて傾斜溝部2の湾曲部分2aを経て傾斜溝部2の直線部分を下って戻る速度よりも遅くなる。
よって、図9に示すように、カップインしたゴルフボールGがマットM上で停止する位置(図9におけるA1の地点)は、傾斜溝部2の前端部(一番低い部分)に近くなり、ホール1を越えて湾曲部分2aを経たゴルフボールGがマットM上で停止する位置(図9におけるB1の地点)は、傾斜溝部2の前端部(一番低い部分)から離れたものとなる。
これは、図9に示すように、ホール1の底面の地上高Aよりも湾曲部分2aの底面の地上高Bの方が高いというゴルフパッティング練習用具Pにおけるゴルフボール回収用の溝の斜面の傾斜構造に基づくものであって、高さの異なる位置からゴルフボールGが傾斜溝部2を下り降りることになるからである。
本発明の一実施形態における前記ゴルフボール転動用マットMは、厚さが約4mm程度であり、前記本体部10の斜面10a及び水平部分の上面を覆うように貼り付けられ、さらに6本のリベットRにて本体部10に固定されている。
前記マットMは、前記本体部10の前端部からさらに2m程度延びて設置面Fを覆うことができるようになっており、この設置面Fに拡げられたマットMの適宜の位置が、パッティング練習の際のゴルフボールGの打球位置となる。
前記傾斜溝部2の前方に配置された前記マットMの辺縁部付近には、前記傾斜溝部2を下ってきたゴルフボールGをそのまま直進させることができるように、直線状のボール案内部20が設けられており、このボール案内部20は、10mm程度の一定間隔をおいて、長さが約90mm、幅が約5mmに切り欠き形成された切溝21を複数個並べて形成することによって設けられている。
従って、図1(C)、(D)に示すように、ゴルフボールGは、その下部がボール案内部20を構成する切溝21と2点で接することになる。
また、各切溝21の間隔は、約10cmのピッチとなり、パターのストローク幅をチェックしながらパッティング練習をすることができる。
さらに、図2に示すように、マットMに小さく透設したマーク4により、ホール1から1m及び1.5mの距離を確認することができる。
そして、前記傾斜溝部4を下って転動して来たゴルフボールGが、複数個の切溝21からなるボール案内部20によって案内され、複数のゴルフボールGを用いた場合にゴルフボールG同士が玉突き衝突しても、ゴルフボールGがマットM上からこぼれ落ちることなく、打球位置付近まで正しくゴルフボールGが戻るようになっている。
この様子は、図9において示されているように、A1の地点に停止していたゴルフボールGは、A2の地点まで押され、後から追突したゴルフボールGは、A1の付近で停止する。
この状況を図9に示すとおり、ホール1内のA地点からゴルフボールGを転がし、次に湾曲部分2aのB地点からゴルフボールGを転がしてA1の地点で玉突き衝突させる試験にて確認したところ、30回試験してもゴルフボールGが設置面Fにこぼれ落ちることは無かった。
よって、マットMの幅を拡げることなくゴルフボールGが床面などの設置面F上にこぼれ落ちて騒音を発生させることを防ぐことができる。
このボール案内部20の上を転動するゴルフボールGは、その下部がボール案内部20を構成する切溝21と2点で接し、かつ、ゴルフボールGの下端部が設置面Fと接することがないため、ゴルフボールGが転動する勢いが減少することを抑制でき、かつ、ゴルフボールGと屋内のフローリングのような設置面Fと接することによる音の発生を防止することができる。
さらに、ボール案内部20(切溝21)によってゴルフボールGが転動する際の左右のブレを抑制することができる。
このようにゴルフボールGの下部がボール案内部20によって2点で支えられて安定するのは、溝の角がゴルフボールGの重みによって若干沈み込むためである(図2の下側の拡大図など参照)。
次に、上記にて説明したゴルフボール転動用マットM及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具Pを製造する方法について説明する。
まず、樹脂成形にて本体部10を設け、ホール1の底面及び側面、傾斜溝部2の底面及び側面など、通常の使用態様にてゴルフボールGが接触する可能性のある部分にのみ柔軟素材11を貼り付ける。
次に、前記ホール1と前記傾斜溝部2とを接続するガイド溝部3の上面を覆う蓋を本体部10の水平部分に固定した後、マットMを前記本体部10の斜面10a及び水平部分の上面を覆うように貼り付け、さらにそのマットMの辺縁部をリベットRにて本体部10に固定することで、ゴルフボール転動用マットMを備えたゴルフパッティング練習用具Pを製造することができる。
このマットMには、前記傾斜溝部2の前方に対応する位置に、予め複数個の切溝21を複数個並べて打ち抜き加工することで、ゴルフボールGを打球位置付近まで正しく戻すためのボール案内部20を簡単に設けることができ、別途レールなどをマットM上に設置する必要も無く、ゴルフパッティング練習用具Pの持ち運びや収納の際に邪魔になることが無いばかりか、ゴルフパッティング練習用具Pの製造コストを抑えることもできる。
上記のように製造した本発明の一実施形態のゴルフボール転動用マットMを備えたゴルフパッティング練習用具Pにおいては、前記傾斜溝部2からゴルフボールGの打球位置付近までゴルフボールGがマットM上のボール案内部20によって案内されるため、ゴルフボールGの運動エネルギーが熱エネルギーや振動・音エネルギーとして消費されることを抑制することができる。
従って、静かに、かつ、勢いよく傾斜溝部2からマットM上の打球位置付近までゴルフボールGを戻すことができる。
また、ゴルフボールGは、その下部が前記ボール案内部20によって2点で支えられるため、高さの異なる位置からゴルフボールGが傾斜溝部2を下り降りて他のゴルフボールGと玉突き衝突しても、それらのゴルフボールGがボール案内部20から外れることがなく、ボール案内部20上を転動することになり、設置面F上にゴルフボールGがこぼれ落ちることがなく、静音状態を維持でき、かつ、パッティング練習をスムーズに繰り返すことができる。
本発明は、上記実施形態のゴルフボール転動用マットMを備えたパッティング練習用具Pに限定されるものではなく、マットMの素材を適宜変更して実施してもよい。
例えば、マットMの素材としては、フェルト以外の不織布、織物、シート状の発泡ゴム、発泡ゴムの表面に布などを貼り付けたものなどであってもよい。
本発明のゴルフボール転動用マットMにおいて、前記ボール案内部20は、図3(A)〜(C)に示すような凹溝22であって、マットM表面を型押しすることによって形成されたものであってもよい。
また、本発明のゴルフボール転動用マットMにおいて、前記ボール案内部20は、図3(D)、(E)に示すような凹溝22であって、マット表面に糸23による縫い目を施すことによって形成されたものであってもよい。
上記のような図3に示す凹溝22の場合には、複数個の凹溝22を設けることなく、連続した一本の凹溝22からボール案内部20を構成してもよい。
本発明のゴルフボール転動用マットMにおいて、前記ボール案内部20の溝幅は、ゴルフボールGの下部が切溝21又は凹溝22と2点で接するように、好適には3〜15mmの範囲内で選択可能である。
なお、上記範囲より溝幅が狭いと、ゴルフボールGがボール案内部20から逸脱してしまうことが生じる。
また、上記範囲より切溝21の溝幅が広いと、図4(A)に示すように、マットMの厚さをかなり大きくしない限りゴルフボールGの下端部が設置面Fと接してゴルフボールGが転動する音が生じてしまうことになる。
本発明のゴルフボール転動用マットMにおいて、前記ボール案内部20の底部には、図5に示すように、薄い布又はシート24が貼られているものであってもよい。
これにより、ボール案内部20の強度を高めることができ、マットMの形態を正しく維持することができる。
また、マットMの静音性能を高めることもできる。
本発明のゴルフボール転動用マットMにおいて、前記ボール案内部20を構成する個々の切溝21(凹溝22)は、好適には長さが8〜10cm程度であり、それらの複数個の切溝21(凹溝22)を離間させている間隔は、8〜11mm程度の長さであることが望ましい。
なお、個々の切溝21(凹溝22)が上記よりも短いと、溝同士の接続部分が増え、それらの接続部分でゴルフボールGの転動する勢いが低下してしまうおそれがある。
逆に、個々の切溝21(凹溝22)が上記よりも長いと、マットMの強度が低下し、マットMの形態を正しく維持することができなくなるおそれがある。
また、複数個の切溝21(凹溝22)を離間させている間隔が上記よりも短いと、マットMの強度が低下し、マットMが破れたり、マットMの形態を正しく維持することができなくなるおそれがある。
逆に、複数個の切溝21(凹溝22)を離間させている間隔が上記よりも長いと、ゴルフボールGが転動する勢いが低下したり、ゴルフボールGがボール案内部20から逸脱してしまうことが生じる。
本発明のゴルフボール転動用マットMにおいて、ゴルフボールGと設置面Fとの間を隔てる厚みは、3〜10mm程度であることが望ましい。
上記の構成を採用することで、ゴルフボールGの下端部が設置面Fに接することがなく、音の発生を抑えることができ、また、マットMの重量が重くなりすぎたり柔軟性が低下して持ち運びや収納の際に支障を生じることもない。
さらに、上記の構成を採用することで、ゴルフボールGの下部が切溝21又は凹溝22と2点でのみ接することとなるため、ゴルフボールGの転動する勢いが減少することを防ぐことができる。
本発明のゴルフボール転動用マットMを用いたゴルフパッティング練習用具Pとしては、図7に示すように、ホール1にカップインしたゴルフボールGと、ホール1を越えたゴルフボールGについて、傾斜溝部2を経てゴルフボールGが打球位置付近まで戻される速さがぼぼ一定となるものであってもよい。
なお、本発明のゴルフボール転動用マットMを用いたゴルフパッティング練習用具Pは、ゴルフボールGを案内するためのレールなどを用いておらず、柔軟素材からなるマットMからボール案内部20を形成しており、かつ、マットMの幅を斜面10aの幅に傾斜溝部2の幅を加えた幅とすることができ、コンパクト化が図られており、図8に示すように小さく折り畳んで収納することができる。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、各部の構造、材質、形状、寸法、角度、設置位置、大きさ、数などが異なるゴルフボール転動用マット及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具において具体化して実施してもよい。
例えば、個々の切溝21(凹溝22)の長さを上記の適宜範囲にて異なるものとしたり、切溝21と凹溝22の両方を用いて一本のボール案内部20を構成したり、ボール案内部20を曲線状として実施してもよい。
また、リターン式のゴルフパッティング練習用具以外の用途に本発明のゴルフボール転動用マットを用いて実施してもよい。
本発明は、迅速かつ簡単に製造可能なゴルフボール転動用マット及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具であって、打球位置方向に戻されるゴルフボール同士がマット上で衝突してもマット上からこぼれ落ちることがなく、騒音の発生を防止でき、また、ゴルフボールが転動する勢いを維持し、打球位置付近へゴルフボールを戻すことができるゴルフボール転動用マット及びそれを備えたゴルフパッティング練習用具などとして好適に産業上利用可能である。
1 ホール
2 傾斜溝部
2a 湾曲部分
3 ガイド溝部
4 マーク
10 本体部
10a 斜面
11 柔軟素材
20 ボール案内部
21 切溝
22 凹溝
23 糸
24 布又はシート
F 設置面
G ゴルフボール
M ゴルフボール転動用マット
P ゴルフパッティング練習用具
R リベット

Claims (5)

  1. ゴルフボールを転動させるのに適した適度の摩擦抵抗を有するマット表面と、
    持ち運びや収納に適した柔軟性と、
    ゴルフボールと設置面との間を隔てる厚みと、
    を備えたゴルフボール転動用マットであって、
    ゴルフボールの下部と2点で接するように形成された切溝又は凹溝からなるボール案内部を備えており、当該ボール案内部は、複数個の切溝又は凹溝を僅かに離間させて線上に並べるようにして配置することで構成され、当該ボール案内部に沿ってゴルフボールを転動させることができるようにしたことを特徴とするゴルフボール転動用マット。
  2. 前記ボール案内部の底部には布又はシートが貼られているものであることを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール転動用マット。
  3. フェルト又は不織布から構成されているものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフボール転動用マット。
  4. 前記請求項1〜3の何れか一項に記載のゴルフボール転動用マットを備えたゴルフパッティング練習用具であって、
    斜面の一側部に形成された傾斜溝部の前方に前記ボール案内部を有し、ゴルフボールを打球位置方向へ戻すようにしたことを特徴とするゴルフパッティング練習用具。
  5. 斜面を登った部分に形成されたホールから打球位置方向へ戻されるゴルフボールの速度と、
    ホールを越えた位置から打球位置方向へ戻されるゴルフボールの速度が異なるようになっていることを特徴とする請求項4に記載のゴルフパッティング練習用具。
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