JP6435679B2 - 鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法 - Google Patents

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Description

本開示は、鉛蓄電池が劣化しているか否かを判定する鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法に関する。
エンジンを主たる動力源とする車両は、エンジンを始動するためのスタータモータの電源としてバッテリを備える。このバッテリとしては、一般に鉛蓄電池が使用される。
また、近年、車両が走行中にブレーキにより減速を開始したときに発生するエネルギーによって発電機により発電した電力でバッテリを充電することが行われている(エネルギー回生)。しかし、エネルギーを回生するときには急速充電が行われることになるが、鉛蓄電池では、十分な急速充電が行えないため、エネルギーを有効に回生するのが困難となっている。
そこで、十分な急速充電が行えるニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池などの鉛蓄電池以外の二次電池が鉛蓄電池と並列に接続された電源部を備える車両が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−90404号公報
近年、エンジンを主たる動力源とする車両の排ガスを削減するために、アイドルストップ機能を有する車両が普及しつつある。上述のようなエネルギーの回生機能を有し、かつアイドルストップ機能を有する車両では、鉛蓄電池が頻繁に充放電される。このため、鉛蓄電池の劣化が懸念される。しかしながら、上記特許文献1では、鉛蓄電池が劣化しているか否かを判定することについては、十分に検討されていない。
本発明は、上述した課題を解決するもので、鉛蓄電池以外の二次電池が鉛蓄電池と並列に接続された電源部を備えた構成において、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定できる鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、前記電源部の電圧を検出する電圧検出部と、前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、始動用モータによるエンジンの始動時に前記鉛蓄電池に流れる突入電流が、前記電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であるか否かを判定する電流判定部と、前記電流判定部により前記突入電流が前記上限値未満であると判定された場合に、前記始動用モータによる前記エンジンの始動時に前記電圧検出部により検出された前記電源部の電圧である始動電圧を、前記電流検出部により検出された前記突入電流により除算して、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する抵抗演算部と、前記抵抗演算部により算出された前記鉛蓄電池の内部抵抗と予め定められた抵抗閾値とを比較して、前記鉛蓄電池の内部抵抗が前記抵抗閾値より高い場合に、前記鉛蓄電池が劣化していると判定する劣化判定部と、を備え、前記鉛蓄電池及び前記二次電池は、継続して使用された場合の前記鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が前記二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有するものである。
本態様によれば、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定できる。
実施の形態にかかるバッテリ制御部を含む車両の構成を概略的に示すブロック図である。 電源部の電圧及び電流の推移を概略的に示す図である。 ISG、鉛蓄電池、及びニッケル水素蓄電池の等価回路を示す図である。 鉛蓄電池に流れる突入電流の低下を概略的に示す図である。 バッテリ制御部の動作を概略的に示すフローチャートである。 図5のS4の電流判定処理を概略的に示すフローチャートである。 車両に用いられる鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との内部抵抗の推移を概略的に示す図である。
(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
まず、本開示に係る一態様の着眼点について説明する。上記特許文献1では、鉛蓄電池が劣化しているか否かを判定することについては十分に検討されていない。そこで、本発明者は、上記特許文献1に記載の技術と同様に、互いに並列接続された鉛蓄電池と鉛蓄電池以外の二次電池(本実施の形態ではニッケル水素蓄電池)とを含む電源部を車両に用いる場合の鉛蓄電池の劣化について検討した。電池の劣化が進むと、電池の内部抵抗が増大する。
図7は、車両に用いられる鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との内部抵抗の推移を概略的に示す図である。図7の上図は、鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との個々の内部抵抗の推移を示す。図7の下図は、鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との内部抵抗が合成された合成内部抵抗の推移を示す。
車両に用いられる鉛蓄電池は、一般に、3年で交換される。したがって、図7の上図に示されるように、鉛蓄電池の内部抵抗Rpbは、初期値Rpb0から3年間増大し続けるが、3年後の交換毎に、初期値Rpb0に戻る。一方、ニッケル水素蓄電池は、車両と同様の9年以上の寿命で設計されている。したがって、図7の上図に示されるように、ニッケル水素蓄電池の内部抵抗Rniは、初期値Rni0から9年間増大し続ける。
その結果、鉛蓄電池とニッケル水素蓄電池との合成内部抵抗Rtは、初期値R0から3年間増大し続けた後、3年後の鉛蓄電池の交換により低下する。しかし、ニッケル水素蓄電池の内部抵抗が増大しているため、合成内部抵抗Rtは、初期値R0より高い抵抗値R3までしか低下しない。6年後にも、同様に、合成内部抵抗Rtは、鉛蓄電池の交換により低下するが、抵抗値R3より高い抵抗値R6までしか低下しない。
したがって、鉛蓄電池の劣化判定を、予め定められた抵抗閾値Rdと合成内部抵抗Rtとを比較して行うと、車両の使用開始から3年後は、適切なタイミングで劣化と判定できる。しかし、鉛蓄電池の交換後は、車両の使用開始からTd年(3<Td<6)で合成内部抵抗Rtが抵抗閾値Rdに到達する。このため、鉛蓄電池の交換から3年以内に、鉛蓄電池は劣化していないにも拘らず、劣化したと判定してしまう。したがって、合成内部抵抗Rtではなくて、鉛蓄電池単独の内部抵抗Rpbによって、鉛蓄電池の劣化を判定する必要がある。
そこで、鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流センサと鉛蓄電池の端子電圧を検出する電圧センサとを設け、検出された電流と端子電圧とから、鉛蓄電池の内部抵抗を算出することが考えられる。しかしながら、エンジンの始動時等には大きい突入電流が流れるため、このような大きい突入電流を検出するためには、高価で大型の電流センサが必要となり、コスト及び設置スペースの増大を招く。
本発明者は、上記検討を踏まえ、以下のように本開示にかかる各態様の発明を想到するに至った。
本開示にかかる一態様は、互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、前記電源部の電圧を検出する電圧検出部と、前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、始動用モータによるエンジンの始動時に前記鉛蓄電池に流れる突入電流が、前記電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であるか否かを判定する電流判定部と、前記電流判定部により前記突入電流が前記上限値未満であると判定された場合に、前記始動用モータによる前記エンジンの始動時に前記電圧検出部により検出された前記電源部の電圧である始動電圧を、前記電流検出部により検出された前記突入電流により除算して、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する抵抗演算部と、前記抵抗演算部により算出された前記鉛蓄電池の内部抵抗と予め定められた抵抗閾値とを比較して、前記鉛蓄電池の内部抵抗が前記抵抗閾値より高い場合に、前記鉛蓄電池が劣化していると判定する劣化判定部と、を備え、前記鉛蓄電池及び前記二次電池は、継続して使用された場合の前記鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が前記二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有するものである。
本態様によれば、鉛蓄電池及び二次電池は、継続して使用された場合の鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有する。一方、鉛蓄電池と二次電池とは、互いに並列接続されている。したがって、鉛蓄電池及び二次電池の使用期間が長くなるにつれて、鉛蓄電池に流れる突入電流は低下し、二次電池に流れる突入電流は増大する。
例えば鉛蓄電池及び二次電池の使用期間が長くなり、鉛蓄電池に流れる突入電流が低下すると、突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であると電流判定部により判定される。この場合に、抵抗演算部は、始動用モータによるエンジンの始動時に、電圧検出部により検出された電源部の電圧である始動電圧を、電流検出部により検出された突入電流により除算して、鉛蓄電池の内部抵抗を算出する。鉛蓄電池の内部抵抗が抵抗閾値より高い場合に、鉛蓄電池が劣化していると劣化判定部によって判定される。
したがって、鉛蓄電池に流れる突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値以上であれば、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されない。このため、突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値以上の場合に、不正確な鉛蓄電池の内部抵抗の算出を避けることができる。
また、鉛蓄電池に流れる突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値以上であるということは、鉛蓄電池の内部抵抗が大きく上昇していない(つまり鉛蓄電池の劣化が進んでいない)ことを意味する。したがって、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されなくても、支障を来すことはない。
また、突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であると判定された場合に、鉛蓄電池単独の内部抵抗が算出される。この鉛蓄電池単独の内部抵抗を用いて、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定できる。
上記態様において、例えば、前記電流判定部は、前記始動用モータによる前記エンジンの始動ごとに、前記突入電流が前記上限値未満であるか否かを判定し、前記突入電流が前記上限値未満であるとの判定結果が予め定められた回数連続したときに、電流フラグをセットし、前記抵抗演算部は、前記電流判定部により前記突入電流が前記上限値未満であると判定され、かつ前記電流フラグがセットされた場合に、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出するようにしてもよい。
本態様によれば、始動用モータによるエンジンの始動ごとに、鉛蓄電池に流れる突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であるか否かが、電流判定部によって判定される。突入電流が上限値未満であるとの判定結果が予め定められた回数連続したときに、電流判定部によって電流フラグがセットされる。抵抗演算部は、電流判定部により突入電流が上限値未満であると判定され、かつ電流フラグがセットされた場合に、鉛蓄電池の内部抵抗を算出する。したがって、鉛蓄電池に流れる突入電流が、電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であることが確実になった段階で、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されることとなる。その結果、鉛蓄電池の内部抵抗を精度良く算出できる。
上記態様において、例えば、前記劣化判定部は、前記鉛蓄電池が劣化していると判定すると、アイドルストップ制御による前記エンジンの自動停止を禁止してもよい。
本態様によれば、鉛蓄電池が劣化していると劣化判定部によって判定されると、アイドルストップ制御によるエンジンの自動停止が劣化判定部によって禁止される。したがって、自動停止しているエンジンが、鉛蓄電池の劣化により始動できなくなるという事態を避けることができる。
上記態様において、例えば、前記電流検出部は、ホール素子を含むホール効果型電流センサであるとしてもよい。
上記態様において、例えば、前記上限値は、前記鉛蓄電池の使用開始時の前記突入電流より小さい値に設定されているとしてもよい。
本態様によれば、ホール効果型電流センサが検出可能な電流の上限値は、鉛蓄電池の使用開始時の突入電流より小さい値に設定されている。したがって、鉛蓄電池の使用開始時には、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されない。このため、不正確な鉛蓄電池の内部抵抗の算出を避けることができる。また、鉛蓄電池の使用開始時には、鉛蓄電池の劣化は進んでいない。したがって、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されなくても支障を来すことはない。
さらに、一般に、ホール効果型電流センサは、大電流を検出可能に構成されると、小電流を精度良く検出できないという特性を有する。しかし、本態様では、ホール効果型電流センサが検出可能な電流の上限値は、鉛蓄電池の使用開始時の突入電流より小さい値に設定されている。したがって、本態様では、鉛蓄電池の使用開始時には、エンジンの始動時の突入電流を検出できないが、エンジンの始動時以外の通常時に鉛蓄電池に流れる、上限値未満の電流を精度良く検出できる。
本開示にかかる他の態様は、互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、前記電源部の電圧を検出する電圧検出部と、前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、を備える鉛蓄電池の劣化判定装置における鉛蓄電池の劣化判定方法であって、始動用モータによるエンジンの始動時に前記鉛蓄電池に流れる突入電流が、前記電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であるか否かを判定する電流判定ステップと、前記電流判定ステップにおいて前記突入電流が前記上限値未満であると判定された場合に、前記始動用モータによる前記エンジンの始動時に、前記電圧検出部により検出された前記電源部の電圧である始動電圧を、前記電流検出部により検出された突入電流により除算して、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する抵抗演算ステップと、前記抵抗演算ステップにおいて算出された前記鉛蓄電池の内部抵抗と予め定められた抵抗閾値とを比較して、前記鉛蓄電池の内部抵抗が前記抵抗閾値より高い場合に、前記鉛蓄電池が劣化していると判定する劣化判定ステップと、を含み、前記鉛蓄電池及び前記二次電池は、継続して使用された場合の前記鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が前記二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有するものである。
本態様によれば、鉛蓄電池及び二次電池は、継続して使用された場合の鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有する。一方、鉛蓄電池と二次電池とは、互いに並列接続されている。したがって、鉛蓄電池及び二次電池の使用期間が長くなるにつれて、鉛蓄電池に流れる突入電流は低下し、二次電池に流れる突入電流は増大する。
例えば鉛蓄電池及び二次電池の使用期間が長くなり、鉛蓄電池に流れる突入電流が低下すると、突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であると電流判定ステップにおいて判定される。この場合に、抵抗演算ステップにおいて、始動用モータによるエンジンの始動時に、電圧検出部により検出された電源部の電圧である始動電圧が、電流検出部により検出された突入電流により除算されて、鉛蓄電池の内部抵抗が算出される。鉛蓄電池の内部抵抗が抵抗閾値より高い場合に、鉛蓄電池が劣化していると劣化判定ステップにおいて判定される。
したがって、鉛蓄電池に流れる突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値以上であれば、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されない。このため、突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値以上の場合に、不正確な鉛蓄電池の内部抵抗の算出を避けることができる。また、鉛蓄電池に流れる突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値以上であるということは、鉛蓄電池の内部抵抗が大きく上昇していない(つまり鉛蓄電池の劣化が進んでいない)ことを意味する。したがって、鉛蓄電池の内部抵抗が算出されなくても、支障を来すことはない。
また、突入電流が電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であると判定された場合に、鉛蓄電池単独の内部抵抗が算出される。この鉛蓄電池単独の内部抵抗を用いて、鉛蓄電池の劣化を精度良く判定できる。
(実施の形態)
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態が説明される。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、各図では、同様の要素には同様の符号が付され、適宜、説明が省略される。
図1は、本実施の形態のバッテリ制御部80を含む車両1の構成を概略的に示すブロック図である。
車両1は、エンジンを主たる動力源とし、モータを補助的動力源とするハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle)である。車両1は、エンジン10、スタータモータ20、Integrated Starter Generator(ISG)30、電装負荷40、電源部45、電子制御ユニット(ECU)70、本実施の形態のバッテリ制御部80を備える。
電源部45は、鉛蓄電池50、電流センサ51及びニッケル水素蓄電池60を含む。鉛蓄電池50とニッケル水素蓄電池60とは、互いに並列に接続されている。鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60の負極側の接続点K2は、接地されている。スタータモータ20、ISG30、及び電装負荷40は、電源部45と並列接続されている。電源部45からバッテリ制御部80及びECU70には、電源電圧Vccが供給されている。
電流センサ51は、鉛蓄電池50に流れる電流を検出する。電流センサ51は、鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60の正極側の接続点K1から分岐した分岐線路L1上に取り付けられている。電流センサ51は、鉛蓄電池50の充電電気量及び放電電気量を算出するために設けられている。バッテリ制御部80は、電流センサ51により検出された電流値を用いて、鉛蓄電池50の充電電気量及び放電電気量を算出してもよい。バッテリ制御部80は、算出した鉛蓄電池50の充電電気量及び放電電気量を用いて、鉛蓄電池50のSOC(State Of Charge)を算出してもよい。
電流センサ51は、例えば、ホール素子を含むホール効果型電流センサである。ホール効果型電流センサは、大電流を検出可能に構成されると、小電流を精度良く検出できないという特性を有する。例えば、エンジン10の始動時に鉛蓄電池50に流れる、例えば600Aの突入電流を検出可能なホール効果型電流センサは、エンジン10の始動時以外の通常時に鉛蓄電池50に流れる、例えば100A未満の電流を精度良く検出できない。そこで、この実施の形態では、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ithを例えば100Aとしている。これによって、エンジン10の始動時以外の通常時に鉛蓄電池50に流れる電流を精度良く検出できるようにしている。
なお、電流センサ51は、鉛蓄電池50に上限値Ith以上の電流が流れると、上限値Ithを表す検出信号を出力する。代替的に、電流センサ51は、鉛蓄電池50に上限値Ith以上の電流が流れると、検出が不可能であることを表す検出不可信号を出力してもよい。要は、鉛蓄電池50に上限値Ith以上の電流が流れると、電流センサ51は、正確な電流検出が行えないことを表す信号を出力すればよい。
スタータモータ20(始動用モータの一例)は、ユーザによりイグニションスイッチが操作されるとエンジン10を始動する。
ISG30(始動用モータの一例)は、発電機能と電動機能とを兼有する。車両1が走行中にブレーキペダル(図示省略)が操作されて減速を開始すると、車輪からISG30にトルクが伝えられ、ISG30は、発電機能により発電する。この発電された電力が電装負荷40の電気負荷を超えるときは、この発電された電力により電源部45の鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60が充電される。これによって、エネルギーの回生が行われる。車両1が停止すると、ECU70のアイドルストップ制御によって、エンジン10が自動停止する。車両1の発進時には、ISG30の電動機能により、車両1が駆動され、かつ、エンジン10が始動される。
電装負荷40は、例えば空気調和機及び室内灯等、車両1に装備された電装品等の負荷を含む。鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60の公称電圧は、この実施形態では例えば12Vである。電源部45から出力される電力は、車両1のエンジン10を始動するスタータモータ20及びISG30の駆動、電装負荷40の電源に使用される。
ECU70は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラムが保存されたROM(Read Only Memory)、データを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)、これらの周辺回路等を備える。ECU70は、バッテリ制御部80と互いに通信可能に構成されている。
ECU70は、エンジン10、スタータモータ20、ISG30、電装負荷40を含む車両1の全体の動作を制御する。ECU70は、車両1が交差点等で所定時間停止する等の所定の停止条件を満たすとエンジン10を自動停止し、かつ、ブレーキペダル(図示省略)の操作解除等の所定の始動条件を満たすと再びエンジン10を始動するアイドルストップ制御を行う。ECU70は、バッテリ制御部80から禁止信号(後述)が通知されると、アイドルストップ制御によるエンジン10の自動停止を行わない。
バッテリ制御部80は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU、所定の制御プログラムが保存されたROM、データを一時的に保存するRAM、これらの周辺回路等を備える。バッテリ制御部80は、例えばフラッシュメモリなどで構成された記憶部81、電圧検出部82、電流取得部83を備える。バッテリ制御部80は、ROMに保存された制御プログラムを実行することにより、抵抗演算部84、電流判定部85、劣化判定部86として機能する。
記憶部81は、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ith(上述のように、この実施の形態では、例えば100A)を予め記憶する。記憶部81は、鉛蓄電池50が劣化しているか否かを判定するための抵抗閾値Rthを予め記憶する。記憶部81は、エンジン10が始動されたか否かを判定するための電圧閾値Vthを予め記憶する。記憶部81は、電流フラグFlgを予め記憶する。
電圧検出部82は、例えばA/D変換器で構成され、電源部45の電圧を検出する。電圧検出部82は、例えば、鉛蓄電池50の正極及びニッケル水素蓄電池60の正極の接続点K1に、線路L2によって接続されている。電圧検出部82には、接続点K1の電圧が入力される。電圧検出部82は、入力された電圧をAD変換することで、デジタル値の電圧Vtを得る。電圧検出部82は、デジタル値の電圧Vtを抵抗演算部84に出力する。
電流取得部83は、例えばA/D変換器で構成され、電流センサ51で検出された電流を取得し、AD変換する。これにより、電流センサ51で検出された電流値がデジタルの電流値に変換される。電流取得部83は、デジタルの電流値を抵抗演算部84及び電流判定部85に出力する。
抵抗演算部84は、電圧検出部82により検出された電源部45の電圧Vtと、記憶部81に記憶されている電圧閾値Vthとを比較して、スタータモータ20又はISG30によりエンジン10が始動されたか否かを判定する。
図2は、電源部45の電圧Vt及び電流Itの推移を概略的に示す図である。図2の上図及び下図は、それぞれ、スタータモータ20又はISG30によりエンジン10が始動されたときの、電源部45の電圧Vt及び電源部45からスタータモータ20又はISG30に供給される電流Itを示す。
図2の下図に示されるように、時刻T0にスタータモータ20又はISG30によりエンジン10が始動されると、電源部45からスタータモータ20又はISG30に大きい突入電流Imaxが流れ、その後、緩やかに電流が低下して、定常電流が流れる。このため、図2の上図に示されるように、スタータモータ20又はISG30によりエンジン10が始動されると、一時的に電源部45の電圧Vtが最小電圧Vmin(始動電圧の一例)まで急激に低下し、その後、緩やかに電圧が上昇して、定常電圧になる。
スタータモータ20又はISG30がエンジン10を始動するときに、電源部45からスタータモータ20又はISG30に流れる突入電流Imaxは、エンジン10、スタータモータ20、及びISG30の仕様に依存する。したがって、エンジン10、スタータモータ20、及びISG30が決まると、突入電流Imaxも決まる。この実施の形態では、スタータモータ20がエンジン10を始動するときに、電源部45からスタータモータ20に流れる突入電流Imaxと、ISG30がエンジン10を始動するときに、電源部45からISG30に流れる突入電流Imaxとは、ほぼ同じ値となる。突入電流Imaxは、例えば600Aである。
図1に戻って、抵抗演算部84は、電源部45の電圧Vtが、記憶部81に記憶されている電圧閾値Vth未満に低下すると、エンジン10が始動されたと判定する。電圧閾値Vthは、エンジン10、スタータモータ20、ISG30、電源部45の仕様に応じて、例えば10V程度の適切な値に定められて、記憶部81に予め記憶されている。
抵抗演算部84は、スタータモータ20又はISG30によりエンジン10が始動されたと判定すると、記憶部81に記憶されている電流フラグFlgがセットされているか否かを判定する。電流フラグFlgがセットされている場合には、抵抗演算部84は、電圧検出部82により検出された最小電圧Vminを、電圧検出部82から取得する。また、抵抗演算部84は、電流センサ51により検出された突入電流Ipbを取得する。そして、抵抗演算部84は、式(1)により鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbを算出する。
Rpb=Vmin/Ipb (1)
電流フラグFlgがセットされていない場合には、抵抗演算部84は、電圧、電流の取得及び内部抵抗の算出を行わない。
電流判定部85は、スタータモータ20又はISG30によるエンジン10の始動ごとに、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbが、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ith未満であるか否かを判定する。鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbが、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ith以上である場合には、電流判定部85は、記憶部81に記憶されている電流フラグFlgをリセットする。電流判定部85は、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbが、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ith未満であるとの判定結果が予め定められた回数(例えば3回)連続すると、記憶部81に記憶されている電流フラグFlgをセットする。
図3は、ISG30、鉛蓄電池50、及びニッケル水素蓄電池60の等価回路を示す図である。図4は、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbの低下を概略的に示す図である。
図3の等価回路において、式(2)〜(4)が成立する。
Imax=Ipb+Ini (2)
Ipb=Vmin/Rpb (3)
Ini=Vmin/Rni (4)
但し、Imaxは電源部45に流れる突入電流であり、Ipbは鉛蓄電池50に流れる突入電流であり、Iniはニッケル水素蓄電池60に流れる突入電流であり、Vminは電圧検出部82により検出された最小電圧であり、Rpbは鉛蓄電池50の内部抵抗であり、Rniはニッケル水素蓄電池60の内部抵抗である。
上記図7を用いて説明されたように、鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbと、ニッケル水素蓄電池60の内部抵抗Rniとは、電池の劣化が進むと増大する。この実施の形態では、鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60は、継続して使用された場合の鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbの増大率がニッケル水素蓄電池60の内部抵抗Rniの増大率より大きいという特性を有する。
つまり、図7において、式(5)が成立する。
Rpb1/Rpb0>Rni1/Rni0 (5)
但し、Rpb0は、使用開始時の鉛蓄電池50の内部抵抗であり、Rpb1は、使用開始から期間Tp経過後の鉛蓄電池50の内部抵抗であり、Rni0は、使用開始時のニッケル水素蓄電池60の内部抵抗であり、Rni1は、使用開始から期間Tp経過後のニッケル水素蓄電池60の内部抵抗である。
したがって、式(2)〜(4)から分かるように、使用期間が長くなるにつれて、電源部45に流れる突入電流Imaxのうち、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbは徐々に減少し、ニッケル水素蓄電池60に流れる突入電流Iniは徐々に増大する。
図4に示されるように、鉛蓄電池50の使用開始時において鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbの初期値Ipb0(この実施の形態では、例えば400A)は、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ith(この実施の形態では、例えば100A)を超えている。しかしながら、鉛蓄電池50の使用開始から期間T1の経過後には、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbは、電流センサ51が検出可能な電流の上限値Ith未満になっている。
図1に戻って、抵抗演算部84は、算出した鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbを劣化判定部86に出力する。劣化判定部86は、抵抗演算部84により算出された鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbと、記憶部81に記憶されている抵抗閾値Rthとを比較して、鉛蓄電池50が劣化しているか否かを判定する。すなわち、劣化判定部86は、算出された鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbが、抵抗閾値Rthを超えていれば、鉛蓄電池50が劣化していると判定する。抵抗閾値Rthは、鉛蓄電池50の仕様に応じて適切な値に定められて、記憶部81に予め記憶されている。
劣化判定部86は、鉛蓄電池50が劣化していると判定すると、アイドルストップ制御を禁止する禁止信号をECU70に出力する。劣化判定部86は、鉛蓄電池50の劣化判定が所定回数連続すると、鉛蓄電池50の交換をユーザに促すための交換信号をECU70に出力する。
図5は、バッテリ制御部80の動作を概略的に示すフローチャートである。まず、電圧検出部82は、電源部45の電圧Vtを検出して、抵抗演算部84に出力する(S1)。抵抗演算部84は、検出された電圧Vtが、記憶部81に記憶されている電圧閾値Vth未満か否かを判定する(S2)。検出された電圧Vtが電圧閾値Vth以上であれば(S2でNO)、処理は、S1に戻る。
検出された電圧Vtが電圧閾値Vth未満であれば(S2でYES)、抵抗演算部84は、エンジン10が始動されたと判断し、記憶部81に記憶されている電流フラグFlgがセットされているか否かを判定する(S3)。記憶部81に記憶されている電流フラグFlgがセットされていなければ(S3でNO)、電流判定部85は、電流判定処理を実行する(S4、電流判定ステップの一例)。
図6は、図5のS4の電流判定処理を示すフローチャートである。まず、電流判定部85は、電流取得部83から、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbを取得する(S21)。電流判定部85は、取得した突入電流Ipbが、記憶部81に記憶されている上限値Ith未満か否かを判定する(S22)。突入電流Ipbが上限値Ith以上であれば(S22でNO)、電流判定部85は、電流フラグFlg及びカウント値Chsをリセットして(S23)、図6の処理を終了する。
一方、突入電流Ipbが上限値Ith未満であれば(S22でYES)、電流判定部85は、カウント値Chsをインクリメントし(S24)、カウント値Chsが予め定められた閾値Cth1(この実施の形態では、例えばCth1=2)を超えたか否かを判定する(S25)。カウント値Chsが、閾値Cth1を超えていなければ(S25でNO)、電流判定部85は、図6の処理を終了する。
一方、カウント値Chsが、閾値Cth1を超えていれば(S25でYES)、電流判定部85は、電流フラグFlgをセットし(S26)、カウント値Chsをリセットして(S27)、図6の処理を終了する。
図5に戻って、S3において、電流フラグFlgがセットされていれば(S3でYES)、電圧検出部82は、電源部45の最小電圧Vminを検出し、抵抗演算部84は、最小電圧Vminを電圧検出部82から取得する(S5)。
抵抗演算部84は、電流取得部83から鉛蓄電池50の突入電流Ipbを取得する(S6)。抵抗演算部84は、取得した最小電圧Vminと突入電流Ipbとを用いて、上記式(1)により、鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbを算出し、算出した内部抵抗Rpbを劣化判定部86に出力する(S7、抵抗演算ステップの一例)。
劣化判定部86は、算出された鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbが、記憶部81に記憶されている抵抗閾値Rthを超えているか否かを判定する(S8、劣化判定ステップの一例)。鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbが、抵抗閾値Rthを超えていなければ(S8でNO)、処理は、S1に戻る。鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbが、抵抗閾値Rthを超えていれば(S8でYES)、劣化判定部86は、アイドルストップ制御を禁止する禁止信号をECU70に通知する(S9)。
劣化判定部86は、カウント値Cdgをインクリメントする(S10)。劣化判定部86は、カウント値Cdgが、予め定められた閾値Cth2(この実施の形態では、例えばCth2=4)を超えたか否かを判定する(S11)。カウント値Cdgが、閾値Cth2を超えていなければ(S11でNO)、処理は、S1に戻る。一方、カウント値Cdgが、閾値Cth2を超えていれば(S11でYES)、鉛蓄電池50の交換をユーザに促すための交換信号をECU70に通知する(S12)。
ECU70は、音声発生、文字表示又は交換用LEDの点灯により、鉛蓄電池50の交換をユーザに促してもよい。
以上説明されたように、この実施の形態では、電源部45は、互いに並列接続された鉛蓄電池50とニッケル水素蓄電池60とを含む。鉛蓄電池50及びニッケル水素蓄電池60が継続して使用された場合に、鉛蓄電池50は、使用開始時の内部抵抗Rpb0に対する所定期間Tp経過後の内部抵抗Rpb1の増大率が、ニッケル水素蓄電池60の使用開始時の内部抵抗Rni0に対する所定期間Tp経過後の内部抵抗Rni1の増大率より大きいという特性を有する。したがって、鉛蓄電池50とニッケル水素蓄電池60とは互いに並列接続されていることから、使用期間が長くなるにつれて、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbは徐々に減少する。
そこで、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbが電流センサ51により検出可能な電流の上限値Ith未満になると、電流判定部85は、電流フラグFlgをセットする。抵抗演算部84は、電流フラグFlgがセットされている場合には、電圧検出部82により検出された最小電圧Vminを、電流取得部83により取得された突入電流Ipbにより除算して、鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbを算出する。
したがって、鉛蓄電池50に流れる突入電流の初期値Ipb0が検出可能な大型で高コストの電流センサを備えることなく、鉛蓄電池50の充電電気量及び放電電気量を算出するための既存の電流センサ51を用いて、鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbを算出することができる。その結果、この実施の形態によれば、鉛蓄電池50が劣化しているか否かを精度良く判定することができる。
また、この実施の形態では、エンジン10が始動されたとき(つまり例えば600Aの大電流が流れたとき)の電源部45の最小電圧Vminを用いて、内部抵抗Rpbが算出されている。例えばアイドルストップ制御によりエンジン10が停止しているときは、電源部45から電装負荷40に10〜20Aの電流が供給される。この場合、電流が小さいため、電源部45の通常時の電圧と最小電圧Vminとの差が小さい。このため、鉛蓄電池50が正常なときの最小電圧Vminと、鉛蓄電池50が劣化しているときの最小電圧Vminとの差が小さくなる。
これに対して、電源部45から大電流が供給されると、電源部45の通常時の電圧と最小電圧Vminとの差が大きい。このため、鉛蓄電池50が正常なときの最小電圧Vminと、鉛蓄電池50が劣化しているときの最小電圧Vminとの差が大きくなる。その結果、この実施の形態によれば、鉛蓄電池50が劣化しているか否かを精度良く判定することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態が説明される。
(1)上記実施形態では、バッテリ制御部80の抵抗演算部84は、電源部45の電圧Vtが電圧閾値Vth未満に低下したか否かによって、スタータモータ20又はISG30によってエンジン10が始動されたか否かを判定している。代替的に、ECU70は、エンジン10が始動されたことをバッテリ制御部80に通知するように構成してもよい。この場合には、抵抗演算部84は、エンジン10が始動された旨の通知をECU70から受けたときに、最小電圧Vminを電圧検出部82から取得すればよい。
(2)上記実施形態では、車両1は、ECU70とは別に、バッテリ制御部80を備えている。代替的に、ECU70が、バッテリ制御部80の各機能ブロックを備えるように構成して、バッテリ制御部80をなくしてもよい。この場合には、ECU70は、エンジン10の始動を制御したときに、電圧検出部82により検出される最小電圧Vminを取得すればよい。
(3)上記実施形態では、鉛蓄電池50と並列に、ニッケル水素蓄電池60が接続されている。代替的に、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池、ニッケル亜鉛蓄電池等の、他の二次電池が、鉛蓄電池50と並列に接続されていてもよい。
(4)上記実施形態では、ユーザによるイグニションスイッチの操作によってエンジン10を始動させるスタータモータ20を備える。代替的に、スタータモータ20をなくして、ISG30が、ユーザによるイグニションスイッチの操作によってエンジン10を始動させてもよい。
(5)上記実施形態において、ECU70は、スタータモータ20又はISG30によってエンジン10が始動されたときに、電源部45の最小電圧Vminを電圧検出部82から取得して、最小電圧Vminが予め定められた閾値未満であれば、アイドルストップ制御によるエンジン10の自動停止を禁止するようにしてもよい。この場合において、ECU70は、スタータモータ20によってエンジン10が始動されたときと、ISG30によってエンジン10が始動されたときとで、閾値を異なる値に定めてもよい。
(6)上記実施形態では、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbが、電流センサ51により検出可能な電流の上限値Ith未満であることが例えば3回連続すると、電流判定部85は、電流フラグFlgをセットする。抵抗演算部84は、電流フラグFlgがセットされている場合に、電流センサ51により検出された突入電流Ipbを用いて鉛蓄電池50の内部抵抗Rpbを算出する。代替的に、電流フラグFlgを用いなくてもよい。
例えば、図5のS3において、電流判定部85は、電流取得部83から突入電流Ipbを取得し、突入電流Ipbが上限値Ith未満であるか否かを判定してもよい。抵抗演算部84は、電流判定部85により、突入電流Ipbが上限値Ith未満であると判定されると、処理をS5に進めてもよい。抵抗演算部84は、電流判定部85により、突入電流Ipbが上限値Ith以上であると判定されると、処理を終了してもよい。このような処理でも、鉛蓄電池50の劣化を精度良く判定することができる。
(7)上記実施形態において、電流センサ51により検出可能な電流の上限値Ithが例えば60Aであってもよい。この場合には、鉛蓄電池50に流れる突入電流Ipbが、電流センサ51により検出可能な電流の上限値Ith未満(つまり60A未満)になると、劣化判定部86は、鉛蓄電池50が劣化していると判定してもよい。
本発明に係る鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法は、鉛蓄電池の劣化を好適に判定することができる装置及び方法として有用である。
10 エンジン
20 スタータモータ
30 ISG
45 電源部
50 鉛蓄電池
51 電流センサ
60 ニッケル水素蓄電池
80 バッテリ制御部
81 記憶部
82 電圧検出部
83 電流取得部
84 抵抗演算部
85 電流判定部
86 劣化判定部
Flg 電流フラグ
Ipb 鉛蓄電池の突入電流
Ith 電流センサにより検出可能な電流の上限値
Rpb 鉛蓄電池の内部抵抗
Vmin 電源部の最小電圧
Vt 電源部の電圧

Claims (5)

  1. 互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、
    前記鉛蓄電池の正極及び前記二次電池の正極の接続点と、接地との間の電圧を、前記電源部の電圧として検出する電圧検出部と、
    前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、
    始動用モータによるエンジンの始動時に前記鉛蓄電池に流れる突入電流が、前記電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であるか否かを判定する電流判定部と、
    前記電流判定部により前記突入電流が前記上限値未満であると判定された場合に、前記始動用モータによる前記エンジンの始動時に前記電圧検出部により検出された前記電源部の電圧である始動電圧を、前記電流検出部により検出された前記突入電流により除算して、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する抵抗演算部と、
    前記抵抗演算部により算出された前記鉛蓄電池の内部抵抗と予め定められた抵抗閾値とを比較して、前記鉛蓄電池の内部抵抗が前記抵抗閾値より高い場合に、前記鉛蓄電池が劣化していると判定する劣化判定部と、
    を備え、
    前記鉛蓄電池及び前記二次電池は、継続して使用された場合の前記鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が前記二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有し、
    前記電流判定部は、前記始動用モータによる前記エンジンの始動ごとに、前記突入電流が前記上限値未満であるか否かを判定し、前記突入電流が前記上限値未満であるとの判定結果が予め定められた回数連続したときに、電流フラグをセットし、
    前記抵抗演算部は、前記電流判定部により前記突入電流が前記上限値未満であると判定され、かつ前記電流フラグがセットされた場合に、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する、
    鉛蓄電池の劣化判定装置。
  2. 前記劣化判定部は、前記鉛蓄電池が劣化していると判定すると、アイドルストップ制御による前記エンジンの自動停止を禁止する、
    請求項1に記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  3. 前記電流検出部は、ホール素子を含むホール効果型電流センサである、
    請求項1又は2に記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  4. 前記上限値は、前記鉛蓄電池の使用開始時の前記突入電流より小さい値に設定されている、
    請求項に記載の鉛蓄電池の劣化判定装置。
  5. 互いに並列接続された鉛蓄電池と前記鉛蓄電池以外の二次電池とを含む電源部と、前記鉛蓄電池の正極及び前記二次電池の正極の接続点と、接地との間の電圧を、前記電源部の電圧として検出する電圧検出部と、前記鉛蓄電池に流れる電流を検出する電流検出部と、を備える鉛蓄電池の劣化判定装置における鉛蓄電池の劣化判定方法であって、
    始動用モータによるエンジンの始動時に前記鉛蓄電池に流れる突入電流が、前記電流検出部により検出可能な電流の上限値未満であるか否かを判定する電流判定ステップと、
    前記電流判定ステップにおいて前記突入電流が前記上限値未満であると判定された場合に、前記始動用モータによる前記エンジンの始動時に、前記電圧検出部により検出された前記電源部の電圧である始動電圧を、前記電流検出部により検出された突入電流により除算して、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する抵抗演算ステップと、
    前記抵抗演算ステップにおいて算出された前記鉛蓄電池の内部抵抗と予め定められた抵抗閾値とを比較して、前記鉛蓄電池の内部抵抗が前記抵抗閾値より高い場合に、前記鉛蓄電池が劣化していると判定する劣化判定ステップと、
    を含み、
    前記鉛蓄電池及び前記二次電池は、継続して使用された場合の前記鉛蓄電池の内部抵抗の増大率が前記二次電池の内部抵抗の増大率より大きいという特性を有し、
    前記電流判定ステップは、前記始動用モータによる前記エンジンの始動ごとに、前記突入電流が前記上限値未満であるか否かを判定し、前記突入電流が前記上限値未満であるとの判定結果が予め定められた回数連続したときに、電流フラグをセットし、
    前記抵抗演算ステップは、前記電流判定ステップにより前記突入電流が前記上限値未満であると判定され、かつ前記電流フラグがセットされた場合に、前記鉛蓄電池の内部抵抗を算出する、
    鉛蓄電池の劣化判定方法。
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