JP6448659B2 - 手術用顕微鏡スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載の手術用顕微鏡スタンドに関する。
手術用顕微鏡のための公知のスタンドは、合計3つの可動キャリッジを備えた懸吊装置を有している。特に、いわゆるAキャリッジ、Bキャリッジ及びCキャリッジが設けられており、3つの空間方向全てへの移動が可能である。この場合、キャリッジの移動はモータを介して行われ、各キャリッジの移動用にそれぞれ専用のモータが設けられている。
自動的なバランシング(釣合わせ)以外に、個々のキャリッジは手動で走行させることもできるようになっており、この場合、各キャリッジ用に、付属するアームに傾動スイッチが設けられており、この傾動スイッチを用いて、所属するキャリッジをその双方向に走行させることができ、これにより、再釣合わせ若しくは後釣合わせを実現することができるようになっている。
手術用顕微鏡スタンドのための可能なバランシング機構は、当業者に全般的に周知であり、ここで詳しくは説明しない。
前記公知のスタンドは、手動での釣合わせの際に傾動スイッチを操作することによりその都度押圧力が加えられ、これにより正確な釣合わせが困難になる、という欠点を有している。特に、手術用顕微鏡スタンドがいわゆるドレープによって包まれていると、傾動スイッチの操作に際して高められた押圧力が必要となり、これにより手動での釣合わせを、極めて不正確にしか行うことができない。更に傾動スイッチは、内部に急速に汚れが溜まる恐れがあり、衛生上申し分無く清浄にすることは困難である、という欠点を有している。この公知のスタンドの別の欠点は、懸吊装置の支持アームの位置によっては、傾動スイッチにアプローチし難くなっており、特に異なるキャリッジのための各傾動スイッチが互いに大きく離れた箇所に位置している、という点にある。このことは、構成空間が集中して動きを制限する構成をもたらす。このスタンドの別の欠点は、モータが通常、支持アームの如何なる位置でも任意に作動可能であるという点であり、このことは、モータの過剰負荷に基づいてモータの過熱につながる恐れがある。これにより、モータの耐用年数が制限され、激しいノイズ放出に到る恐れがある。
本発明の課題は、とりわけ簡単な操作と、手動での確実な釣合わせとを可能にする手術用顕微鏡スタンドを提供することにある。
この課題は、請求項1記載の特徴を有する手術用顕微鏡スタンドにより解決される。本発明の有利な改良は、従属請求項に記載されている。
本発明では、手術用顕微鏡スタンドは1つの操作領域を有しており、この操作領域内には、第1及び第2の駆動ユニットを手動で制御するための少なくとも1つの操作ユニットが設けられている。第1及び第2の駆動ユニットを制御するための少なくとも1つの操作ユニットを同一の操作領域内に配置することにより、各駆動ユニットを手動で制御するための1つのコンパクトな操作領域が得られる。このことは、手術中の迅速且つ効率的な(後)釣合わせを可能にする。更にこのことは、スタンドのユーザが前記1つの操作領域を見ることにより、(後)釣合わせに必要とされる全ての操作エレメントが視野に入る、という利点を伴っている。
一般に、手術用顕微鏡スタンドは、手術開始前に自動的に釣り合わされる。このことは、例えば前記操作領域内に配置されていてよい操作エレメントを操作することによって行われる。但し、スタンドを自動的に釣り合わせるためのこの操作エレメントを、操作領域外に形成することも可能である。特に好適には、自動釣合わせ用の操作エレメントは、スタンドの1つの領域のみならず、複数の領域に形成される。手術中に再釣合わせが必要になることもある。それというのも、例えば顕微鏡の鏡筒の移動により、スタンドの重心も変化するからである。この新たな釣合わせを達成するためには、ユーザ、通常は外科医、が、設けられた操作エレメントを介して手動で各キャリッジを制御する。各キャリッジの、このような直接的な手動制御のために、前記操作領域がスタンドに設けられている。同一の操作領域内に全てのキャリッジのための操作エレメントを取り付けることにより、手動制御用の操作エレメントの効率的でコンパクトな構成形式が得られると同時に、各キャリッジの、簡単でユーザフレンドリーな操作が実現される。操作領域の大きさは、例えば必要とされる全ての操作エレメントを相並べて取り付けるための所要面積に相当していてよい。
本発明の1つの好適な実施形態では、スタンドは、単一の操作ユニットしか有しておらず、この単一の操作ユニットを用いて、第1の駆動ユニットと第2の駆動ユニットの両方を手動制御することができる、つまり単一の操作ユニットを用いて、第1のキャリッジと第2のキャリッジの両方を移動させることができるようになっている。このことは、各キャリッジ毎に複数の別個の操作ユニットが必要なのではなく、全ての駆動ユニットの中央操作が可能になる、という利点を有している。これにより、操作快適性が向上することになる。
1つの別の実施形態では、キャリッジの手動制御用の操作ユニットは、操作領域内に配置されたタッチスクリーンにより形成されている。タッチスクリーンの使用は、傾動スイッチ等と比較して、極めて小さな押圧力しか加える必要がなく、これにより、手術用顕微鏡スタンドの手動での釣合わせ過程が妨げられることがない、という利点を有している。好適には、タッチスクリーンは抵抗式タッチスクリーンである。このようなタッチスクリーンは、最小の押圧力でもドレープを通して操作可能である。更に、このようなタッチスクリーンは、特に良好な清浄化を可能にするので、清潔さが向上する。タッチスクリーンは更に、重要な情報だけを表示可能である、という利点を伴っている。例えば、目下の位置に基づいた制御ユニットの計算に従って移動させることも可能なキャリッジの操作フィールドだけが表示される。このことは、不要な情報がユーザに伝達されることを防ぐ。このことは、ユーザが手術中に高い集中力を維持することができる、という利点を有している。操作領域の大きさは、タッチスクリーンを介して操作エレメントが実現される場合、好適にはタッチスクリーンの大きさ(面積)に相当する。
本発明の1つの特に好適な実施形態では、手術用顕微鏡スタンドは、第3のキャリッジと、この第3のキャリッジを駆動するための第3の駆動ユニットとを有しており、この場合、第3のキャリッジを手動制御するための操作ユニットは、操作領域内に配置されている。つまり、第3の駆動ユニットの操作ユニットも、好適には操作領域内に配置されており、これにより、単一の操作領域、好適には単一の操作エレメントを操作するだけで、3つ全ての方向への手術用顕微鏡の移動が可能になる。
1つの特に好適な実施形態では、少なくとも1つのキャリッジに、このキャリッジの空間内での位置を検出するための位置センサが設けられている。これにより、位置センサを介して前記キャリッジの位置を常に正確に求めることができる上に、他のキャリッジの位置も求めることができるようになっている。
位置センサは特に、顕微鏡が取り付けられたキャリッジに配置されている。このことは、単一の位置センサしか用いずに、ゼロレベルに対して相対的な、全キャリッジの位置を求めることができるという利点を有している。それというのも、位置をその都度明確に、3つ全てのキャリッジの位置に対応付けることができるようになっているからである。
本発明の1つの択一的な実施形態では、複数の位置センサが設けられていてもよい。特に、各キャリッジに、それぞれ各キャリッジの位置しか検出しない各1つの専用の位置センサが設けられていてもよい。
位置センサにより検出された位置が、操作ユニットを介してオペレータに表示されると特に有利であり、これにより、オペレータは常に、個々のキャリッジの正確な位置を認識することができる。
1つの特に好適な実施形態では、少なくとも1つのキャリッジに関して予め定められた、ゼロ位置に対して相対的な許容移動範囲が、スタンドの制御ユニットに記憶されている。制御ユニットは、操作ユニットの操作に際して、前記移動範囲内でのキャリッジの走行しか許可しないように設計されている。各キャリッジに対して、それぞれ許容移動範囲が予め定められており、移動はそれぞれ、この移動範囲内でのみ可能であると、特に有利である。これにより、過熱が回避され、且つ駆動ユニットの操作がその都度前記移動範囲内でのみ可能であり、延いては特にストッパを介した個々のキャリッジの移動の制限は不要である、ということが達成される。
制御ユニットが、位置センサにより検出された位置を、予め定められた許容移動範囲と比較し、この比較の結果に応じて、各キャリッジが許容移動範囲内にある場合にのみ、各キャリッジの移動を可能にすると、特に有利である。特に、比較結果に応じて、各キャリッジの1つの移動方向だけがロック解除されてもよい。
ロック解除は特に、移動が許可されているとしても、操作領域に、好適にはタッチスクリーン上に、相応する操作記号が表示される場合にしか行われなくてよく、移動が許可されていない場合には、操作記号は一切表示されない。択一的に、記号は常に表示することもでき、移動が許可されていない場合には、別様に特徴付けられていてもよい。例えば、これらの記号はグレー表示可能であるか、又はより淡くフェードインされていてよく、これによりユーザは、この移動が目下許可されていないことを直感的に知ることになる。
更に操作ユニットは、各方向へのキャリッジの移動が許可されているか否かに関する情報も表示することができる。このことは、例えば文章又は記号を介して行われてよい。
1つの特に好適な実施形態では、手術用顕微鏡スタンドの制御ユニットは、予め調整された基準と、リアルタイムで検出された各位置とに応じて、移動させてよいキャリッジと、移動させてはいけないキャリッジとを求める。特に制御ユニットは、過大な重量が各駆動ユニットにかかるようにキャリッジが位置調整されている場合、若しくは駆動ユニットが過大な駆動力を発生させねばならないようにキャリッジが位置調整されている場合には、キャリッジを移動させてはならないようにプログラミングされている。これにより、各駆動ユニットの過剰負荷が回避される。特に、その都度常に、目下移動可能な1つのキャリッジだけが表示される。このキャリッジが相応に移動された状態で初めて、若しくはアームが相応に回動させられて、他のキャリッジの駆動ユニットには最早大きな重量がかかっていない状態で初めて、他の複数のキャリッジ若しくは他のキャリッジのうちの1つもロック解除されて操作可能になる。
操作ユニットがその都度、目下移動させてよいキャリッジの情報を表示すると、特に有利である。
位置センサは特に、その時々の位置の正確な検出を簡単に可能にする、重力センサである。
キャリッジを移動させることのできる移動範囲は、特にライトバリアを介して守られている、即ち、ライトバリアによって、キャリッジが移動範囲の端部に到達しているか否かが検出され、到達している場合には、相応する駆動ユニットが自動的に作動停止させられるようになっている。
更に、操作ユニット、特にタッチスクリーンを介して、別の情報が表示されると有利である。特に、スタンドの釣合わせ、照明、ビデオ録画、作業距離、拡大及び/又は警告に関する情報が表示される。つまり、1つの操作ユニットにより、スタンドのあらゆる移動を行うと同時に、あらゆる情報提供も1つの中心的箇所で行うことができるようになっており、これにより操作は大幅に簡単になる。
更に、複数のキャリッジのうちの1つに、顕微鏡を取り付けるための取付けユニットが設けられており、この取付けユニットの上に操作領域が配置されていると有利である。これにより、オペレータは本来の顕微鏡から上方を見るだけで済み、複数の情報を入手すると共にあらゆる操作を行うことができるようになっていることから、操作ユニットはいつでも簡単に操作及び目視可能である、ということが達成される。
好適には、操作領域は第1の支持アームに形成されている。このことはとりわけ、キャリッジの移動が操作領域の位置に影響を及ぼすことは一切ない、という利点を有している。よって、操作領域内で操作エレメント、好適にはタッチスクリーンを操作しても、操作領域は、その目下の位置に留まったままである。更に、操作領域の操作が、釣合わせ過程自体に影響を及ぼすことはない。それというのも、第1の支持アームは中立的な位置を形成しているからである。ユーザによる操作領域の操作に基づいてスタンド若しくは支持アームに加えられる押圧力が、新たな釣合わせに際して考慮されねばならないモーメントを加えることは一切ない。
本発明の別の特徴及び利点は、添付の図面に関連した各実施例に基づき本発明をより詳細に説明する以下の説明から明らかである。
公知の手術用顕微鏡スタンドの略図である。 本発明の第1の実施形態に基づく手術用顕微鏡スタンドの懸吊装置の概略的な斜視図である。 本発明の第2の実施形態に基づく手術用顕微鏡スタンドの懸吊装置の概略図である。
図1には、スタンド脚部2と、支持柱体4と、第1の操舵アーム6と、第2の操舵アーム8とを備えた公知の手術用顕微鏡スタンド100の構造の一部が略示されており、この場合、操舵アーム6,8はそれぞれいわゆる平行ハンドルによって形成されている。第2の操舵アーム8の自由端部若しくは末端には、とりわけ手術用顕微鏡102を有する懸吊装置101が懸吊されている。制御ユニット(図示せず)は、例えば支持柱体4内に収納されている。
このような構成は例えば、バランシング機構の可能性しか記載されていない独国特許出願公開第102012202303号明細書(DE 10 2012 202 303 A1)から公知である。
図2には、本発明の第1の実施形態による、手術用顕微鏡102を有する手術用顕微鏡スタンドの懸吊装置101の概略的な斜視図が示されている。
図3には、第1の実施形態に極めて類似した、第2の実施形態による懸吊装置101の概略図が示されている。この懸吊装置101も、手術用顕微鏡102を有している。同一構造又は同一機能を有する要素は、同一符号を有している。
懸吊装置101は、第1の支持アーム14と第2の支持アーム22とを有している。第1の支持アーム14は、その第1の端部で以て第2の操舵アーム8に結合されており、且つ他方の第2の端部で以て第1のキャリッジ16に結合されている。
第1のキャリッジ16は、第1の支持アーム14に対して相対的に、二重矢印P1の方向に走行可能若しくは移動可能である。第1のキャリッジ16には第2の支持アーム22もやはり取り付けられており、これに相応して第2の支持アーム22は第1のキャリッジ16と共に二重矢印P1の方向に動かされるようになっている。第2の支持アーム22は、特に回動可能に第1のキャリッジ16に配置されている。
第2の支持アーム22には、第2のキャリッジ18もやはり配置されており、第2のキャリッジ18は、二重矢印P2の方向で第2の支持アーム22に対して相対的に可動に支持されている。第2のキャリッジ18には別の第3のキャリッジ20が直接に取り付けられていて、第2のキャリッジ18に対して相対的に二重矢印P3の方向で移動可能である。各矢印P1,P2及びP3は、特に全てが互いに直交するように方向付けられており、これにより、あらゆる空間方向への移動が可能になっている。
キャリッジ16,18及び20を備えた懸吊装置101を介して手術用顕微鏡102の移動が達成され、これにより、手術用顕微鏡102を手術におけるその時々の条件及び執刀医のサイズに適合させることができるようになっている。
キャリッジ16,18及び20の移動は、特に複数の駆動ユニット、例えば電動モータ、を介して行われ、この場合、各キャリッジ16,18及び20には、1つのキャリッジだけを移動させる専用のモータが対応配置されている。これらのモータは図1〜図3では見ることができない。それというのも、各モータは損傷防止のために、ケーシング内に隠蔽されて配置されているからである。更に、図2に示す第1の実施形態によるスタンド100は、グリップ30,32を有しており、これらのグリップ30,32を用いて手術用顕微鏡102を移動させることができるようになっている。
第1の支持アーム14には操作領域が形成されており、操作領域内にはタッチスクリーン34として形成された操作ユニットが配置されている。このタッチスクリーン34を介して、3つ全てのモータを手動で制御することができるようになっており、ただ1つの操作ユニット34を介して全てのキャリッジ16,18及び20を移動させることが可能である。この実施例では、操作領域の大きさは、タッチスクリーン34の大きさ(若しくは面積)に相当する。
このことは、操作ユニットの数が減らされ、延いては配線及び全体的な構造も簡単になる、という利点を有している。更に、操作快適性が大幅に向上する。それというのも、以前のように、各キャリッジを移動させるためにキャリッジに又はキャリッジ付近に配置された別個の操作エレメントを操作せずに済むからである。
第1の支持アーム14におけるタッチスクリーン34の配置は更に、タッチスクリーン34に対する押圧力が、手術用顕微鏡の釣合わせを妨げることはない、という利点を有している。更に、タッチスクリーン34の位置は定置のままなので、オペレータが、手術用顕微鏡102の移動時に変化した位置に合わせる必要もない。
更に、タッチスクリーン34を使用することにより、一般的な傾動スイッチ又は類似のボタンに比べ、大幅に高い衛生度が達成される。それというのも、このようなタッチスクリーン34は、残留物を残さないように簡単に清浄にすることができ、且つ汚れが溜まる恐れのある亀裂を一切有していないからである。更に、このようなタッチスクリーン34は、手術用顕微鏡スタンドが、いわゆるドレープによって包まれている場合でも簡単且つ確実に操作可能である。
第3のキャリッジ20には位置センサ36が設けられており、位置センサ36により、特に予め定められたゼロ位置調整に対して相対的な、空間内での第3のキャリッジ20の位置を検出することができるようになっている。第3のキャリッジ20の検出された位置を介して、他のキャリッジ16,18並びに懸吊装置の支持アームの位置及び場所も求めることができる。
位置センサ36を介して検出された位置は、特に制御ユニットに伝送され、制御ユニットは、第3のキャリッジ20の検出された位置に応じて、他のキャリッジ16,18の相応する位置調整を求め、且つ個々のキャリッジ16〜20のその時々の位置調整を、予め調整した移動範囲と比較する。この場合、これらの移動範囲は、個々のキャリッジ16〜20を手動で移動させてよい位置と、個々のキャリッジ16〜20を相応して動かすべきでない位置とを示すように、予め設定されている。この場合、各移動範囲は特に、個々のキャリッジ16〜20に最小限の重量がかけられている場合にのみ、個々のキャリッジ16〜20が移動可能であるように選択されている、若しくは逆に、各キャリッジ16〜20の目下の位置調整に基づいて過大な重量が、各キャリッジ16〜20に対応配置された駆動ユニットにかけられている場合、若しくは各キャリッジ16〜20を駆動するために駆動ユニットが増大された駆動力を生ぜしめる必要がある場合には、各キャリッジ16〜20を移動させてはならないように選択されている。
更にキャリッジ16〜20は、支持アーム14,22におけるその位置に基づいて、機械的に予め設定された作動範囲を有しており、この作動範囲内でキャリッジ16〜20を移動させることができるようになっている。機械的に制限されたこの移動の可能性もまた、制御ユニット内にメモリされた移動範囲内で考慮されているので、制御ユニットは、キャリッジ16〜20が既にストッパに位置してはいない場合にのみ、キャリッジ16〜20のうちの1つを所定の各方向P1〜P3へ操作することを許可する。このことは特に、ライトバリアを用いて監視及び制御することもできる。
制御ユニットは特に、目下移動させてよい1つ又は複数のキャリッジ16〜20がその都度表示されるように、プログラミングされている。移動させてはならない他のキャリッジ16〜20は、特に全く表示されない。更に、タッチスクリーン34を介して、移動させてよいキャリッジに対応する操作エレメントがフェードインされ、これらの操作エレメントを操作すると、キャリッジ16〜20を適当な方向P1〜P3へ走行させることができるようになっている。但し、キャリッジ16〜20がその位置に基づき、1方向にしか走行することができない場合には、別の記号が特に微弱にのみフェードインされるか、又はグレー表示されることにより、1方向への走行しか可能でないことをオペレータに知らせるようになっている。キャリッジのその時々の位置に基づき全てのキャリッジを移動させてはならない場合、このこともやはりユーザに表示される。
このように、個々のキャリッジ16〜20の移動の可能性を、それぞれ目下有効な方向に制限することにより、モータの過熱が回避され、延いてはモータの耐用年数が延びることになる。更に、不必要に大きなノイズ発生が最初から阻止される。
個別の移動の可能性の他に、タッチスクリーン34を介して多数の別の情報もオペレータに表示することができる。例えば、手術用顕微鏡スタンド100が平衡状態にあるか否か、キャリッジ16〜20の目下の個々の位置、照明及び/又はビデオ録画が作動しているか否か、及び/又は手術用顕微鏡102が目下有する作業距離を表示することができる。更に、タッチスクリーン34を介して、例えば警告を表示することもできる。
つまり、オペレータはただ1つのタッチスクリーン34を介して、一方ではスタンド100の全ての駆動ユニットの操作の可能性を入手し、且つ他方ではオペレータにとって重要な情報を可能な限り全てオペレータに表示する中心的な箇所を得ている。
次に、手術用顕微鏡スタンド100の一般的な使用を手短に述べる。手術開始前に所望の手術用顕微鏡102を取り付けられてから、スタンド100は自動的に釣合わせを行う。このことは、例えば支持柱体に配置されていてよいボタンを用いて行われる。但しこのような操作エレメントは、タッチスクリーン34を介して実現されてもよい。
自動的なバランシングが実施されると、手術用顕微鏡スタンドは使用準備状態になる。手術中に後バランシングを実施することが望ましいこともある。なぜならば、例えば顕微鏡の鏡筒が手術中に移動させられたからである。改めて釣合わせを行うためには、タッチスクリーン34を介してキャリッジ16〜20を直接に制御することができる。タッチスクリーン34には各キャリッジ16〜20の制御用記号が表示され、改めて釣合わせを行うために、ユーザは手動入力により、所望のキャリッジ16〜20を的確に動かすことができるようになっている。
ユーザは1つの操作領域しか注目する必要がなく、これにより、各キャリッジの手動制御によって手術用顕微鏡スタンドを迅速に改めて釣り合わせるために必要とされる全ての情報が得られるようになっている。
2 スタンド脚部
4 支持柱体
6,8 操舵アーム
14,22 支持アーム
16,18,20 キャリッジ
30,32 グリップ
34 タッチスクリーン
36 位置センサ
100 手術用顕微鏡スタンド
101 懸吊装置
102 手術用顕微鏡
P1,P2,P3 方向

Claims (11)

  1. 第1の支持アーム(14)と第2の支持アーム(22)との間に配置されていて、第1の駆動ユニットにより第2の支持アーム(22)を第1の支持アーム(14)に対して相対的に第1の方向(P1)に駆動可能な第1のキャリッジ(16)と、
    前記第2の支持アーム(22)と手術用顕微鏡(102)との間に配置されていて、第2の駆動ユニットにより前記手術用顕微鏡(102)を前記第2の支持アーム(22)に対して相対的に前記第1の方向(P1)と異なる第2の方向(P2)に駆動可能な第2のキャリッジ(18)と、
    を有する手術用顕微鏡スタンド(100)であって、
    前記手術用顕微鏡スタンド(100)は、前記第1及び第2の駆動ユニットを手動制御するための少なくとも1つの操作ユニット(34)を更に有し
    前記第1のキャリッジ16または前記第2のキャリッジ(18)に、空間内での位置を検出するための位置センサ(36)が設けられており、
    第1のキャリッジ(16または前記第2のキャリッジ(18)に関して予め定められた、所定のゼロ位置に対して相対的な許容移動範囲が、前記手術用顕微鏡スタンド(100)の制御ユニットに記憶されており、前記操作ユニット(34)の操作による前記第1のキャリッジ(16または前記第2のキャリッジ(18)の走行は、前記許容移動範囲内でのみ可能であり、
    前記制御ユニットは、前記位置センサ(36)により検出された位置を、前記予め定められた許容移動範囲と比較し、この比較の結果に応じて、第1のキャリッジ(16)または前記第2のキャリッジ(18)の移動ロックを解除することを特徴とする、手術用顕微鏡スタンド(100)。
  2. 前記第2のキャリッジ(18)と手術用顕微鏡(102)との間に配置されていて、第3の駆動ユニットにより前記手術用顕微鏡(102)を前記第2のキャリッジ(18)に対して相対的に前記第1の方向(P1)および前記第2の方向(P2)と異なる第3の方向(P3)に駆動可能な第3のキャリッジ(20)を更に有しており、
    前記操作ユニット(34)は、前記第3のキャリッジ(20)を手動制御可能に構成されている、請求項1記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  3. 前記第1、第2、および第3のキャリッジ(16,18,20)手動制御するための前記操作ユニット(34)、タッチスクリーン(34)により形成されている、請求項1又は2記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  4. 前記操作ユニット(34)は、前記第1の支持アーム(14)に形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  5. 前記位置センサ(36)は、手術用顕微鏡(102)を取付け可能なキャリッジ(16,18,20)に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  6. 検出された前記位置は、前記操作ユニット(34)により表示可能である、請求項1から5までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  7. 前記第1、第2、および第3のキャリッジ(16,18,20)に関してそれぞれ予め定められた、所定のゼロ位置に対して相対的な許容移動範囲が、前記制御ユニットに記憶されており、前記操作ユニット(34)の操作による前記第1、第2、および第3のキャリッジ(16,18,20)の走行は、前記各移動範囲内でのみ可能である、請求項1から6までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  8. 前記操作ユニット(34)は、前記第1、第2、および第3の方向(P1,P2,P3)への前記第1、第2、および第3のキャリッジ(16,18,20)の移動が許可されているか否かに関する情報を表示する、請求項1から7までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  9. 前記制御ユニットは、リアルタイムで検出された前記第1、第2、および第3のキャリッジ(16,18,20)の各位置に応じて、移動可能なキャリッジ(16,18,20)を確定し、これに対応して、前記操作ユニット(34)における情報表示を制御する、請求項1から8までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  10. 前記操作ユニット(34)、前記手術用顕微鏡スタンド(100)の釣合わせ、照明、ビデオ録画、作業距離、拡大及び/又は警告に関する情報を表示する、請求項1から9までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
  11. 前記第1、第2、および第3のキャリッジ(16,18,20)のうちの1つに、前記手術用顕微鏡(102)を取り付けるための取付けユニットが配置されており、該取付けユニットの上に前記操作ユニット(34)が設けられている、請求項1から10までのいずれか1項記載の手術用顕微鏡スタンド(100)。
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