JP6470406B2 - 超音波トランスデューサおよび超音波検査装置 - Google Patents

超音波トランスデューサおよび超音波検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、超音波トランスデューサおよびその製造技術並びに超音波検査装置に関し、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により製造される超音波トランスデューサおよびその製造技術に適用して有効な技術に関する。
超音波トランスデューサは、超音波を送受信することにより、人体内の腫瘍の診断や建造物に発生した亀裂の検査などの様々な用途に用いられている。
これまでは、圧電体の振動を利用した超音波トランスデューサが用いられてきたが、近年のMEMS技術の進歩により、振動部をシリコン基板上に作製した静電容量検出型超音波トランスデューサ(CMUT:Capacitive Micromachined Ultrasonic Transducer)が実用化を目指して盛んに開発されている。
このCMUTは、従来の圧電体を用いた超音波トランスデューサと比較して、使用できる超音波の周波数帯域が広い、あるいは、高感度であるなどの利点を有している。また、LSI加工技術を用いて作製することができるので、微細加工が可能である利点も有している。
例えば、特許文献1および特許文献2には、CMUTのセルアレイの外周にダミーセルを配置することにより、メンブレンの歪みを均一化、あるいは、デバイス特性を均一化するCMUTが記載されている。また、特許文献3には、CMUTのメンブレン上に梁構造(「embossed structure」,「beam structure」)を配置して、メンブレンの共振周波数を調整するCMUTが記載されている。
特開2010−172181号公報 国際公開第2008/136198号 米国特許第8,483,014号明細書
通常、CMUTが形成された半導体チップには、複数のセルが形成されたセルアレイ領域と、セルアレイ領域と接して、セルアレイ領域の外側に形成される周辺領域とが存在する。このとき、セルアレイ領域には複数のセルが形成されるため、平坦性が低くなる場合がある一方、通常、周辺領域にはセルが形成されずに平坦性が高い。このため、セルアレイ領域と周辺領域との間に大きな表面積の差が生じることになる。ここで、例えば、CMUTの最上層には、セル内への水分や異物の浸入を抑制するため、パッシベーション膜(表面保護膜)が形成されるが、このパッシベーション膜の成膜工程においては、平坦性に依存して膜厚に差が生じることがある。したがって、セルアレイ領域でのパッシベーション膜の膜厚と、周辺領域でのパッシベーション膜の膜厚に差が生じ、この結果、セルアレイ領域の中心部でのパッシベーション膜の膜厚と、セルアレイ領域の端部でのパッシベーション膜の膜厚に差が生じる。これにより、CMUTでは、セルアレイ領域に形成されている複数のセルのそれぞれのメンブレンの膜厚ばらつきが発生する。このため、セルアレイ領域に形成されている複数のセル間のデバイス特性(例えば、感度)が不均一化する。
本発明の目的は、CMUTを構成する複数のセルにおけるメンブレンの膜厚ばらつきを抑制することにより、複数のセル間におけるデバイス特性の均一化を向上することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における超音波トランスデューサは、複数のセルが形成されたセルアレイ領域と、セルアレイ領域に接する周辺領域と、を含む半導体チップを備える。複数のセルのそれぞれは、基板と、基板上に形成された第1電極と、第1電極上に形成された第1絶縁膜と、第1絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において第1電極と重なる空洞部と、空洞部上に形成された第2絶縁膜と、を有する。さらに、複数のセルのそれぞれは、第2絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において空洞部と重なる第2電極と、第2電極上に形成された第3絶縁膜と、第3絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において空洞部と重なる梁構造体と、梁構造体(「embossed structure」,「beam structure」)を覆い、かつ、第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、を有する。ここで、周辺領域には、第3絶縁膜と、第3絶縁膜上に形成され、梁構造体に相当する複数のパターン構造体と、複数のパターン構造体を覆う第4絶縁膜と、が形成されている。
また、一実施の形態における超音波検査装置は、被検体に接触させて、被検体との間で超音波を送受信する超音波探触子と、超音波探触子から超音波を発信させるために、超音波探触子に駆動信号を供給する送信部と、超音波を受信した超音波探触子から出力される反射エコー信号を受信する受信部と、を備える。そして、超音波検査装置は、反射エコー信号に基づいて画像を生成する画像処理部と、超音波の発信時には、超音波探触子と送信部とを電気的に接続する一方、超音波の受信時には、超音波探触子と受信部とを電気的に接続するように接続経路を切り換える送受信分離部と、を備える。ここで、超音波探触子は、送受信分離部と電気的に接続され、かつ、上述した構成の超音波トランスデューサを含む。
一実施の形態によれば、CMUTを構成する複数のセルにおけるメンブレンの膜厚ばらつきを抑制することができる。この結果、一実施の形態によれば、複数のセル間におけるデバイス特性の均一化を向上することができる。
基本的なCMUTの構成例を示す断面図である。 メンブレンに梁構造体が設けられたCMUTの構成例を示す断面図である。 実施の形態1におけるCMUTチップの模式的なレイアウト構成例を示す平面図である。 図3に示す一部領域を拡大して示す拡大図である。 図4のA−A線で切断した断面図である。 図3のB−B線で切断した断面図である。 図3のC−C線で切断した断面図である。 図3のD−D線で切断した断面図である。 実施の形態1におけるCMUTの製造工程を示す断面図である。 図9に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図10に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図11に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図12に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図13に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図14に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図15に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図16に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図17に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 図18に続くCMUTの製造工程を示す断面図である。 変形例1におけるCMUTチップの模式的なレイアウト構成例を示す平面図である。 変形例2におけるCMUTチップの模式的なレイアウト構成例を示す平面図である。 変形例3におけるCMUTチップの模式的なレイアウト構成例を示す平面図である。 実施の形態2における半導体ウェハの主面を示す平面図である。 図23に示す一部領域を拡大して示す拡大図である。 図23に示す他の一部領域を拡大して示す拡大図である。 半導体ウェハのスクライブ領域をダイシング処理により切断した後の一部領域を拡大して示す図である。 半導体ウェハのスクライブ領域をダイシング処理により切断した後の他の一部領域を拡大して示す図である。 実施の形態3における超音波検査装置の構成例を示すブロック図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
<CMUTの基本構造および動作>
図1を用いて、CMUTの基本的な構造および動作を説明する。図1は、基本的な1つのCMUTセルの断面構造を示している。基板101の上層に絶縁膜104aを介して下部電極102が形成され、この下部電極102の上層に絶縁膜104bに囲まれた空洞部103が形成されている。空洞部103の上層の絶縁膜104bと上部電極105により、メンブレン106が配置される。
上部電極105と下部電極102の間に直流電圧と交流電圧とを重畳すると、静電気力が上部電極105と下部電極102の間に働き、メンブレン106が印加した交流電圧の周波数で振動することで、超音波を発信する。この際に、メンブレン106の共振周波数に近い周波数の交流電圧を印加することにより、効率良く超音波を送信することができる。
超音波を受信する場合は、メンブレン106の表面に到達した超音波の圧力により、メンブレン106が振動する。すると、上部電極105と下部電極102との間の距離が変化するため、静電容量の変化として超音波を検出することができる。この際も、メンブレン106の共振周波数に近い周波数の超音波を効率よく受信できる。
超音波の送信の効率および受信の効率は、上部電極105と下部電極102との間に印加する直流電圧にも関係する。上部電極105と下部電極102との間に印加する直流電圧を増大していくと、メンブレン106のバネによる反力と、上部電極105と下部電極102との間の静電気力とが平衡状態を保持できなくなり、空洞部103が潰れる現象が発生する。この現象が発生する時の直流電圧は、プルイン電圧と呼ばれる。上部電極105と下部電極102との間に印加する直流電圧がプルイン電圧に近いほど、CMUTのメンブレン106の振動エネルギーと電気エネルギーの変換効率が高くなる。したがって、CMUTを使用する際に印加する直流電圧は、プルイン電圧にできるだけ近い電圧を印加することが、CMUTによる超音波の送信効率および受信効率を向上する観点から重要である。つまり、プルイン電圧を基準としてCMUTの駆動電圧を決定することになる。
<改善の検討>
上述した動作原理からも明らかであるが、CMUTのメンブレン106の共振周波数とプルイン電圧はCMUTを設計する際や使用する際の重要なパラメータである。共振周波数(F)と、プルイン電圧(V)はともに、メンブレンの幅 w(空洞の幅)と膜厚tとの間に、F∝t/w、V∝t1.5/wの関係式が成り立ち、幅wと膜厚tとを設計通りに作製する必要がある。特に、CMUTのようなMEMSデバイスでは、デバイス特性への影響が大きいため、通常のLSIを製造する際よりも、より一層の制御が求められる。
半導体基板である半導体ウェハ(シリコンウェハ)を用いて、半導体ウェハ上に多数のCMUTチップ(半導体チップ)を作製する場合は、半導体ウェハ内のすべてのCMUTセルのメンブレン106の幅wと厚さtのばらつきを可能な限り抑制し、それぞれのCMUTセルの共振周波数やプルイン電圧といったセルのデバイス特性を均一にすることが重要である。
前述したように、CMUTはLSI加工技術を用いて作製されるので、メンブレン106の幅wは空洞部103の型となる犠牲層のパターンを形成するリソグラフィ工程の精度で決定される。LSIのリソグラフィ技術によれば、半導体ウェハ上に多数のCMUTセルを形成しても、リソグラフィ工程によるメンブレンの幅w、つまり、犠牲層の幅の変動幅は非常に小さく、メンブレンの幅wを均一に作製することが可能である。
一方、メンブレン106の厚さtは、メンブレン106を構成する各膜の成膜プロセス、図1では、空洞部103より上層の絶縁膜104bと上部電極105の成膜プロセスにより決定される。したがって、セルアレイや半導体ウェハ上の多数のCMUTセルのデバイス特性を均一に製造するためには、各CMUTセルのメンブレン106を構成する各膜に対して、成膜される厚さを制御して、セルアレイ内や半導体ウェハ内で、メンブレン106の厚さを均一にすることが重要である。
メンブレン106を構成する絶縁膜をCVD法(Chemical Vapor Deposition)で成膜する場合、成膜を行う半導体ウェハ上のパターン密度(パターンの単位表面積)に依存して、パターン上の膜厚が異なることがある。これは、ローディング効果と呼ばれ、CVD法での成膜機構が反応ガスの供給に律速される場合に生じる。特に、プラズマCVD法は、プラズマ中でガス分子と電子の衝突により堆積種が形成され、それらがパターンの表面に堆積する成膜機構となるため、ローディング効果が生じ易い。したがって、セルアレイとその外側の領域でパターン密度が異なる場合には、セルアレイのアレイ中心部と外周部で成膜される膜の厚さが異なり、この結果、セルアレイ内の各CMUTセルのデバイス特性が不均一になる可能性がある。
図2は、例えば、梁構造体201を絶縁膜104b上に配置する構造を単純化して示すCMUTの断面図である。図2において、絶縁膜104bと上部電極105と梁構造体201とによって、メンブレン106が構成されることになる。この梁構造体201は、梁構造体201が存在しない場合よりも、メンブレン106の厚さ方向におけるメンブレン106の振動を大きくする機能、言い換えれば、メンブレン106にピストンライクな振動をさせる機能を有しており、この梁構造体201を設けることにより、CMUTにおける超音波の送受信効率を向上することができる。また、梁構造体201を設けることにより、メンブレン106の厚さtを調整することができるため、メンブレン106の共振周波数やプルイン電圧を調整することができる利点も得ることができる。
ただし、図2に示すように、梁構造体201は凸形状をしており、梁構造体201を絶縁膜104b上に設ける場合には、絶縁膜104b上に大きな凸状の段差が生じることになる。このようなメンブレン106に大きな段差が生じる梁構造体201が存在する場合では、段差を生じさせる梁構造体201が存在しない図1に示すようなCMUTセルと比較すると、メンブレン106の表面積が増大することになる。
したがって、特に、梁構造体201を設けるCMUTでは、セルアレイ内と、通常は平坦な構造となるセルアレイの外側領域(周辺領域)のCMUTセルが配置されていない領域との間に、大きな表面積の差が生じる。このため、梁構造体201を設けるCMUTにおいては、梁構造体201を覆うように絶縁膜(パッシベーション膜、表面保護膜)を形成する際、ローディング効果が生じやすくなる。この結果、セルアレイのアレイ中心部とアレイ外周部で成膜される絶縁膜の厚さが特に大きくなり、これによって、セルアレイ内の各CMUTセルのデバイス特性が不均一になる可能性が高まることになる。
そこで、本実施の形態1では、CMUTを構成する複数のCMUTセル(特に、梁構造体201が形成された各CMUTセル)におけるメンブレン106の膜厚ばらつきを抑制する工夫を施している。すなわち、本実施の形態1では、メンブレン106の膜厚ばらつきを抑制して、複数のCMUTセル間におけるデバイス特性の均一化を向上する工夫を施している。以下に、この工夫を施した本実施の形態1における技術的思想について説明することにする。
<実施の形態1におけるCMUTの構成>
本実施の形態1における基本思想は、セルアレイ内のメンブレン厚さのばらつきを抑制することによりCMUTのデバイス特性の均一性を向上するという目的を、セルアレイを除く領域にCMUTセルを構成する構成要素を配置し、セルアレイ内の各CMUTセルのメンブレン厚さを均一化することで実現するものである。
具体的に、本実施の形態1では、セルアレイが形成された半導体チップにおいて、CMUTセルを構成する梁構造に相当する複数のパターン構造体を、複数のCMUTセルが形成されたセルアレイ領域と接する周辺領域に配置することにより、セルアレイ内の各CMUTセルのメンブレンの膜厚ばらつきを抑制し、これによって、各CMUTセルのデバイス特性の均一化を実現している。
図3は、本実施の形態1におけるセルアレイが形成された半導体チップ(以下、CMUTチップ301と呼ぶ)を示した上面図である。この図3は、空洞部103が、CMUTチップ301の上面から見て、6角形をしたCMUTセルを例として示している。90個のCMUTセルが一点鎖線で示したセルアレイ310を構成している。また、CMUTセルが15個単位で上部電極105を結ぶ配線304により並列接続され、上部電極105からの引き出し配線305を介して、上部電極105への電源供給のためのプラグ306へ接続されており、1つのCMUTセルチャンネルを構成している。図3では、合計6列のCMUTセルチャンネルが下部電極102上に配置されている。下部電極102は、下部電極102の引き出し配線302を介して、下部電極102への電源供給のためのプラグ303へ接続されている。パターン構造体311は、CMUTセルの梁構造体201に相当する構造体であり、セルアレイ領域外の周辺領域に配置したものである。各CMUTセルは、下部電極102上に配置された空洞部103と、空洞部103上に配置された上部電極105と、メンブレンの一部を構成する梁構造体201などを備えて構成される。
図4は、図3の領域ARを拡大した上面図である。図4に示すように、CMUTセルには、空洞部103を形成するためのエッチング孔401が設けられている。すなわち、エッチング孔401は、空洞部103に接続されている。なお、下部電極102と空洞部103の間に下部電極102を覆うように、酸化シリコン膜からなる絶縁膜が形成されており、上部電極105と空洞部103の間にも、酸化シリコン膜からなる絶縁膜が形成されているが、図4では、空洞部103および下部電極102を示すために図示していない。
図5は、図4のA−A線で切断した断面図を示している。図5に示すように、半導体基板501上に形成された酸化シリコン膜からなる絶縁膜502上にCMUTセルの下部電極102が配置されている。下部電極102の上層には酸化シリコン膜からなる絶縁膜503を介して空洞部103が配置されている。空洞部103を囲むように酸化シリコン膜からなる絶縁膜504が配置され、絶縁膜504の上層に上部電極105と上部電極105からの引き出し配線305が配置されている。上部電極105と上部電極105からの引き出し配線305の上層には窒化シリコン膜からなる絶縁膜505と酸化シリコン膜からなる絶縁膜506が配置されている。また、絶縁膜504および絶縁膜505には、これらの膜を貫通するエッチング孔401が形成され、このエッチング孔401は、絶縁膜506によって埋め込まれている。このエッチング孔401は、空洞部103を形成するために形成されたものである。絶縁膜506の上層には、半導体基板501の主面の上面からみて、空洞部103に内包される位置に梁構造体201が配置され、また、上部電極105からの引き出し配線305と重なるようにセルアレイ領域の外側の周辺領域に配置したパターン構造体311が配置されている。さらに、梁構造体201およびパターン構造体311を覆い、かつ、絶縁膜506の上層に、窒化シリコン膜からなる絶縁膜507が配置されている。空洞部103の上層に配置された絶縁膜504と絶縁膜505と絶縁膜506と絶縁膜507と上部電極105と梁構造体201とにより、CMUTセルのメンブレン106が構成される。
図6は、図3のB−B線で切断した断面図を示している。図6において、セルアレイ領域の外側の周辺領域に配置したパターン構造体311は、下部電極102からの引き出し配線302の上層に配置され、上部電極105や上部電極105からの引き出し配線305や空洞部103が、下部電極102からの引き出し配線302とパターン構造体311の間に介在しない構成となっている。
図7は、図3のC−C線で切断した断面図を示している。701は、CMUTチップ301の端面である。図7において、セルアレイ領域の外側の周辺領域に配置したパターン構造体311の下層には、下部電極102や下部電極102からの引き出し配線302、上部電極105や上部電極105からの引き出し配線305、空洞部103が存在しない。すなわち、半導体基板501とパターン構造体311の間には、絶縁膜(絶縁膜502〜506)のみが介在する構成となっている。
図8は、図3のD−D線で切断した断面図を示している。図8において、セルアレイ領域の外側の周辺領域に配置したパターン構造体311は、プラグ306とCMUTチップの端面701との間に配置された構成となっている。
以上のように、本実施の形態1におけるCMUTは、例えば、図3に示すように、複数のCMUTセルが形成されたセルアレイ領域CARと、セルアレイ領域CARに接する周辺領域PERと、を含むCMUTチップ301(半導体チップ)を備える。
そして、複数のCMUTセルのそれぞれは、例えば、図5に示すように、半導体基板501と、絶縁膜502を介して、半導体基板501上に形成された下部電極102と、下部電極102上に形成された絶縁膜503と、絶縁膜503上に形成され、かつ、平面視において下部電極102と重なる空洞部103とを有する。さらに、複数のCMUTセルのそれぞれは、図5に示すように、空洞部103上に形成された絶縁膜504と、絶縁膜504上に形成され、かつ、平面視において空洞部103と重なる上部電極105と、上部電極105上に形成された絶縁膜505および絶縁膜506とを有する。また、複数のCMUTセルのそれぞれは、絶縁膜506上に形成され、かつ、平面視において空洞部103と重なる梁構造体201と、梁構造体201を覆い、かつ、絶縁膜506上に形成された絶縁膜507とを有する。ここで、本実施の形態1におけるCMUTセルでは、図5に示すように、空洞部103上に配置されている絶縁膜504〜507と上部電極105と梁構造体201とによって、メンブレン106が形成されることになる。特に、本実施の形態1において、梁構造体201の厚さは、例えば、絶縁膜504〜506と上部電極105とを組み合わせた厚さと概ね等しいか、それ以上となるように構成されている。また、梁構造体201は、厚さ/幅で示されるアスペクト比が、CMUTセルを構成する構成要素の中で、最も大きい構成要素となっている。
一方、図5に示すように、周辺領域には、半導体基板501上に絶縁膜502〜506が積層配置されており、絶縁膜506上に、CMUTセルの構成要素である梁構造体201に相当するパターン構造体311が形成され、パターン構造体311を覆うように絶縁膜507が形成されている。すなわち、図5に示すように、CMUTセルには、梁構造体201が形成されており、周辺領域には、この梁構造体201に対応するパターン構造体311が形成されていることになる。すなわち、CMUTセルには、絶縁膜506から凸状に張り出した梁構造体201が形成されているように、周辺領域にも、絶縁膜506から凸状に張り出すようにパターン構造体311が形成されている。つまり、梁構造体201およびパターン構造体311のそれぞれによって、絶縁膜506上に凸形状が形成されることになる。
特に、本実施の形態1において、パターン構造体311および梁構造体201は、例えば、窒化シリコン膜を加工することにより形成されており、これにより、パターン構造体311と梁構造体201とは、同一材料から形成されていることになる。さらには、限定するものではないが、例えば、パターン構造体311は、梁構造体201と略同一構造をしている。
次に、図3に示すように、セルアレイ領域CARに形成されている複数のCMUTセルのそれぞれには、梁構造体201が形成されており、複数のCMUTセル自体が規則的に配列されていることから、CMUTセルの構成要素である梁構造体201も規則的な配置パターンで配置されていることになる。そして、本実施の形態1においては、図3に示すように、周辺領域PERには、梁構造体201に相当する複数のパターン構造体311がほぼ規則的に配置されている。具体的には、周辺領域PERにおいては、複数のパターン構造体311が、梁構造体201の配置パターンと概ね等しい配置パターンで配置されている。言い換えれば、複数のパターン構造体311の配置パターンの少なくとも一部は、複数の梁構造体201の配置パターンと等しくなっている。
つまり、図3に示すように、周辺領域PERには、下部電極102と電気的に接続された引き出し配線302と、引き出し配線302と電気的に接続されたプラグ303と、上部電極105と電気的に接続された引き出し配線305と、引き出し配線305と電気的に接続されたプラグ306とが形成されている。したがって、複数のパターン構造体311は、平面視において、プラグ303およびプラグ306と重ならない位置に配置する必要があることから、複数のパターン構造体311が梁構造体201の配置パターンと完全に等しく配置するわけにはいかないのである。
ただし、図3に示すように、複数のパターン構造体311の一部は、平面視において、引き出し配線302と重なる位置に配置することができるとともに、複数のパターン構造体311の一部は、平面視において、引き出し配線305と重なる位置に配置することができる。なぜなら、図5および図6に示すように、半導体基板501の厚さ方向において、パターン構造体311の下層に引き出し配線305が配置されているとともに、パターン構造体311の下層に引き出し配線302が配置されているからである。
さらに、図3において、周辺領域PERを、引き出し配線302およびプラグ303が形成された第1引き出し領域と、引き出し配線305およびプラグ306が形成された第2引き出し領域と、第1引き出し領域の外側領域である第1外縁領域と、第2引き出し領域の外側領域である第2外縁領域とに分けるとする。この場合、図3に示すように、パターン構造体311は、第1引き出し領域および第2引き出し領域だけでなく、第1外縁領域および第2外縁領域にも形成されている。以上のようにして、本実施の形態1におけるCMUTが構成されていることになる。
<実施の形態1における特徴>
続いて、本実施の形態1における特徴点について説明する。本実施の形態1における特徴点は、例えば、図3に示すように、セルアレイ領域CARの外側の周辺領域PERに、CMUTセルを構成する構成要素である梁構造体201に相当するパターン構造体311をセルアレイのセルピッチと概ね等しいピッチで敷き詰めて配置している点にある。すなわち、本実施の形態1では、上部電極105への電源供給のためのプラグ306が形成されている領域と下部電極102への電源供給のためのプラグ303が形成されている領域とを除くCMUTチップ301の周辺領域PERにパターン構造体311を配置している。言い換えれば、本実施の形態1における特徴点は、セルアレイ領域CARの外側に設けられている周辺領域PERに、CMUTセルの梁構造体201に対応するパターン構造体311を設け、かつ、少なくとも、複数のパターン構造体311の配置パターンの一部が複数の梁構造体201の配置パターンと等しくなるように配置している点にある。このような構成にすることにより、セルアレイ内の各CMUTセル間のメンブレンの厚さのばらつきを抑制することができ、これによって、セルアレイ内のすべてのCMUTセルのデバイス特性を均一にすることができる。
つまり、セルアレイ領域CARの外側の周辺領域PERにCMUTセルを構成する梁構造体201に相当するパターン構造体311を配置しない場合には、セルアレイ領域CARの表面には、凸形状の梁構造体201が配置されている一方、周辺領域PERの表面は比較的平坦になる。この結果、セルアレイ領域CARと周辺領域PERにおいて、表面積に大きな差が発生する。このような大きな表面積の差が生じる場合、凸形状の梁構造体201を形成した後にCVD法により成膜処理を実施すると(図5では、絶縁膜507)、表面積の差に基づくローディング効果により、その表面積の差に依存して、セルアレイ領域CARの中央部から周辺領域PERの端部に向かって、徐々に堆積する絶縁膜の膜厚が厚くなってしまう。その結果、セルアレイ領域CARの中央部に配置されているCMUTセルとセルアレイ領域CARの外周部に配置されているCMUTセルとのデバイス特性が不均一になる。すなわち、膜厚が薄いセルアレイ領域CARの中央部に配置されたCMUTセルよりも、膜厚が厚いセルアレイ領域CARの外周部に配置されたCMUTセルの方が共振周波数やプルイン電圧が高くなる。この状態では、すべてのCMUTセルが設計した所望の周波数で効率良く超音波の送受信を行うことができず、各CMUTセルのチャンネル内やチャンネル間で感度が異なることになる。このことは、CMUTチップ301としての感度が低下することを意味する。
前述したように、CMUTセルに印加する直流電圧をCMUTセルのプルイン電圧と可能な限り等しくすることが感度の向上に繋がるが、セルアレイ内の各CMUTセルのプルイン電圧が異なる場合、印加する直流電圧をセルアレイ内の複数のCMUTセルの中で最も低いプルイン電圧のCMUTセルを基準にして決定する必要がある。なぜなら、セルアレイ内で相対的に高いプルイン電圧を有するCMUTセルを基準にして、そのプルイン電圧に近い直流電圧をセルアレイ内のすべてのCMUTセルに印加すると、低いプルイン電圧を有するCMUTセルがプルインしてしまい、超音波の送信および受信に寄与しなくなる可能性があるからである。逆に、セルアレイ内の複数のCMUTセルの中で最も低いプルイン電圧のCMUTセルを基準にして、印加する直流電圧を決定した場合も、セルアレイ内で相対的に高いプルイン電圧を有するCMUTセルでは、印加された直流電圧は、そのCMUTセルのプルイン電圧からみれば低い電圧となってしまうため、感度が低くなってしまうのである。
これに対し、本実施の形態1では、セルアレイ領域CARの外側の周辺領域PERに、CMUTセルを構成する梁構造体201に相当する比較的大きな段差(凸形状)を有するパターン構造体311を、複数のCMUTセルの配置ピッチと概ね等しい配置ピッチで配置している。これにより、本実施の形態1によれば、複数のパターン構造体311が形成された周辺領域PERにおける表面積と複数の梁構造体201が形成されたセルアレイ領域CARにおける表面積との差は、周辺領域PERに複数のパターン構造体311を形成しない場合の周辺領域PERにおける表面積と複数の梁構造体201が形成されたセルアレイ領域CARにおける表面積との差よりも小さくなる。この結果、セルアレイ領域CARの中央部と、セルアレイ領域CARの外周部との間で、表面積に大きな差が生じなくすることができるため、梁構造体201およびパターン構造体311を形成した後にCVD法により成膜を行っても、セルアレイ領域CARの中央部とセルアレイ領域CARの外周部に堆積する絶縁膜の膜厚を均一にすることができる。したがって、セルアレイ領域CARの中央部に配置されたCMUTセルとセルアレイ領域CARの外周部に配置されたCMUTセルとの間で、共振周波数やプルイン電圧といったデバイス特性も均一になり、これによって、効率の良い超音波の送受信を行なうことが可能となる。
特に、本実施の形態1では、周辺領域PERに配置するパターン構造体311として、CMUTセルの構成要素である梁構造体201に相当する構造体を採用している。これは、以下に示す理由による。すなわち、梁構造体201は、CMUTセルを構成する構成要素の中で最もアスペクト比(厚さ/幅)が大きな構造体である。つまり、アスペクト比が大きい構造体は、凸形状が最も張り出す構造体であり、表面積の増大に最も寄与する。言い換えれば、アスペクト比の最も大きい梁構造体201によって、セルアレイ領域CARの表面積の増大が生じることから、周辺領域PERにおいても、最もアスペクト比の大きな梁構造体201に相当するパターン構造体311を設けなければ、セルアレイ領域CARの表面積と周辺領域PERの表面積との差を最も小さくすることができないのである。言い換えれば、周辺領域PERにおいても、最もアスペクト比の大きな梁構造体201に相当するパターン構造体311を設けることにより、セルアレイ領域CARの表面積と周辺領域PERの表面積との差を最小限にすることができるのである。そして、セルアレイ領域CARの表面積と周辺領域PERの表面積との差を最小限にすることができるということは、成膜時のローディング効果を抑制できることを意味し、これによって、セルアレイ領域CARの表面(凹凸形状)を覆う膜の膜厚と、周辺領域PERの表面(凹凸形状)を覆う膜の膜厚の均一性を高めることができることを意味する。この結果、セルアレイ領域CARの中央部に配置されたCMUTセルとセルアレイ領域CARの外周部に配置されたCMUTセルとの間で、共振周波数やプルイン電圧といったデバイス特性の均一性を高めることができることになり、これによって、効率の良い超音波の送受信を行なうことができるのである。以上の理由から、周辺領域PERに配置されるパターン構造体311としては、セルアレイ領域CARに配置される構造体の中で、最もアスペクト比の高い構造体に相当する構造体から構成することが望ましいのである。具体的に、本実施の形態1では、セルアレイ領域CARに配置される構造体の中で、最もアスペクト比の高い構造体が梁構造体201であることから、周辺領域PERに配置するパターン構造体311として、CMUTセルの構成要素である梁構造体201に相当する構造体を採用している。
<実施の形態1におけるCMUTの製造方法>
次に、本実施の形態1におけるCMUTの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図9〜図19は、図4のA−A線での断面図に対応している。
まず、複数のチップ領域と、複数のチップ領域を区画するスクライブ領域と、複数のチップ領域の外側に形成されたオフチップ領域と、を主面に有する半導体ウェハを準備する。そして、図9に示すように、半導体基板(半導体ウェハ)501上に、プラズマCVD法(Chemical Vapor Deposition)で酸化シリコン膜からなる絶縁膜502を1000nm堆積する。次に、絶縁膜502上に、スパッタリング法を使用することにより、窒化チタン膜とアルミニウム合金膜と窒化チタン膜とをそれぞれ100nm、600nm、100nm積層する。その後、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を使用してパターニングすることにより、下部電極102と図3に示す下部電極102から引き出される引き出し配線302とを複数のチップ領域のそれぞれに形成する。
続いて、図10に示すように、プラズマCVD法を使用することにより、下部電極102上を含む主面に酸化シリコン膜からなる絶縁膜503を3000nm堆積する。そして、図11に示すように、CMP技術(Chemical Mechanical Polishing)を使用することにより、下部電極102上の絶縁膜503の膜厚が200nmになるまで平坦化を実施する。
その後、図12に示すように、絶縁膜503の上面に、プラズマCVD法で多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)を300nm堆積し、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を使用することにより、多結晶シリコン膜をパターニングすることで、絶縁膜503上に多結晶シリコン膜からなる犠牲層1203を形成する。すなわち、複数のチップ領域のそれぞれにおいて、絶縁膜503上に、平面視において下部電極102と重なる犠牲層1203を形成する。この犠牲層1203は、その後の工程で空洞部となる。
次に、図13に示すように、犠牲層1203と絶縁膜503とを覆うように、プラズマCVD法により、酸化シリコン膜からなる絶縁膜504を200nm堆積する。つまり、犠牲層1203を覆い、かつ、主面に形成された絶縁膜503上に絶縁膜504を形成する。
続いて、図14に示すように、CMUTセルの上部電極105を形成するため、スパッタリング法により、窒化チタン膜とアルミニウム合金膜と窒化チタン膜との積層膜をそれぞれ50nm、100nm、50nm堆積する。そして、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を使用することにより、上部電極105を形成する。その際、上部電極から引き出される引き出し配線305や、図3に示す複数の上部電極105をつなぐ配線304も同時に形成される。このように、図14に示す工程では、複数のチップ領域のそれぞれにおいて、絶縁膜504上に、平面視において犠牲層1203と重なる上部電極105を形成する。
そして、図15に示すように、プラズマCVD法を使用することにより、窒化シリコン膜からなる絶縁膜505を絶縁膜504と上部電極105と上部電極から引き出された引き出し配線305とを覆うように200nm堆積する。
次に、図16に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を使用することにより、絶縁膜505および絶縁膜504に犠牲層1203に到達するエッチング孔401を形成する。つまり、複数のチップ領域のそれぞれにおいて、絶縁膜504および絶縁膜505を貫通して犠牲層1203に達するエッチング孔401を形成する。
その後、図17に示すように、複数のチップ領域のそれぞれにおいて、エッチング孔401を介して、犠牲層1203をフッ化キセノン(XeF)ガスで等方性エッチングすることにより、空洞部103を形成する。
続いて、図18に示すように、エッチング孔401を埋め込むために、プラズマCVD法を使用することにより、酸化シリコン膜からなる絶縁膜506を200nm堆積する。このように、複数のチップ領域のそれぞれにおいて、絶縁膜506によって、エッチング孔401を塞ぐ。
その後、図19に示すように、プラズマCVD法を使用することにより、窒化シリコン膜からなる絶縁膜を800nm堆積し、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を使用することにより、平面視において空洞部103と重なるCMUTセルの梁構造体201と、セルアレイ領域の外側の周辺領域に、梁構造体201に相当するパターン構造体311とを形成する。これにより、梁構造体201およびパターン構造体311によって、絶縁膜506上に凸形状が形成される。この際に、図3に示すセルアレイ領域の外側の周辺領域に配置されるすべてのパターン構造体311も形成される。
そして、図5に示すように、プラズマCVD法を使用することにより、窒化シリコン膜からなる絶縁膜507を400nm堆積する。このとき、本実施の形態1によれば、セルアレイ領域の外側の周辺領域に、CMUTセルを構成する梁構造体201に相当する比較的大きな段差(凸形状)を有するパターン構造体311を形成している。これにより、本実施の形態1によれば、複数のパターン構造体311が形成された周辺領域における絶縁膜506上の表面積と複数の梁構造体201が形成されたセルアレイ領域おける絶縁膜506上の表面積との差を小さくすることができる。この結果、プラズマCVD法による絶縁膜507の成膜時におけるローディング効果の発生を抑制することができる。これにより、本実施の形態1によれば、セルアレイ領域の中央部とセルアレイ領域の外周部との間で、表面積に大きな差が生じなくすることができるため、セルアレイ領域の中央部とセルアレイ領域の外周部に堆積する絶縁膜の膜厚を概ね均一にすることができる。
最後に、下部電極102への電気的な接続を実施するためのプラグ303(図3参照)と、上部電極105への電気的な接続を実施するためのプラグ306(図3参照)を形成する。以上のようにして、本実施の形態1におけるCMUTを製造することができる。
<変形例1>
図3では、セルアレイ領域CARの外側の周辺領域PERに形成されているパターン構造体311の配置をセルアレイ内のCMUTセルの配置ピッチと等しいピッチで配置している。しかし、図3に示すように、プラグ303およびプラグ306やCMUTチップ301の端部に重なってしまい、等しいピッチでパターン構造体311を配置できない領域が周辺領域PERに発生してしまう。その場合は、図20に示す構造体2001や構造体2002のように、配置ピッチやパターン構造体311のパターン形状を変えてもよい。周辺領域PERに配置されるパターン構造体311の配置ピッチをセルアレイ内の複数のCMUTセルの配置ピッチと等しくすることが、CMUTチップにおけるセルアレイ領域CARの表面積(単位表面積)と周辺領域の表面積(単位表面積)を等しくする観点から望ましいが、周辺領域PERに配置されるパターン構造体311を配置できない領域にも、形状の異なる構造体2002を配置することにより、周辺領域PERの単位表面積とセルアレイ領域CARの単位表面積を概ね等しくすることができる。この結果、セルアレイ構成する複数のCMUTセルにおいて、デバイス特性のより一層の均一化を実現することができる。
<変形例2>
図21は、セルアレイ310の外周にダミーセル2003を配置し、ダミーセル2003とセルアレイ310を配置した領域2004の外側に、さらに、パターン構造体311を配置した図である。本明細書でいうダミーセルとは、少なくとも、電極(上部電極および下部電極)と空洞部あるいは空洞部を充填した充填部とのいずれかを含むセルであって、超音波の送受信機能を果たさないセルを意味している。ダミーセル2003は、メンブレンの歪みを均一化あるいはデバイス特性を均一化するために配置しているが、図21に示すように、その外周に表面積差が生じるような状況が発生する場合には、セルアレイ310とダミーセル2003を配置した領域の外側にパターン構造体311を配置してもよい。セルアレイ310の外側の領域に、ローディング効果の影響がセルアレイ310まで及ばない程度まで、ダミーセル2003を配置することは可能である。しかし、ダミーセル2003を設ける場合、ダミーセル2003が電極(上部電極および下部電極)を含むため、CMUTチップ301上に多数の不要な浮遊電極が形成され、それらの浮遊電極を介した寄生容量の増加などがセルアレイ310の感度低下を引き起こす可能性がある。また、ダミーセル2003は空洞部を含むため、セルアレイ310の外側の周辺領域全体にダミーセル2003を配置する場合、基板からCMUTチップ301を切り出す工程で、CMUTチップ301の端部近傍のダミーセル2003の空洞部上のメンブレンが剥がれる可能性がある。剥がれたメンブレンはCMUTチップ301上に再付着して、セルアレイ310内のCMUTセルにダメージを与える可能性がある。
一方、図21に示す本変形例2のように、メンブレン歪みを均一化するためのダミーセル2003を配置した領域の外側に、ローディング効果を抑制するために、電極や空洞部を含まないパターン構造体311のみを配置した場合、寄生容量の増加やメンブレンの剥がれることを抑制することができる。すなわち、本変形例2によれば、セルアレイ310の外周にダミーセル2003を配置し、さらに、ダミーセル2003の外側領域に、パターン構造体311(構造体2001、構造体2002)を配置している。これにより、本変形例2によれば、ダミーセル2003によって、メンブレン歪みを均一化することができるとともに、パターン構造体311(構造体2001、構造体2002)によって、ダミーセル2003に起因する寄生容量の増加やメンブレンの剥がれを防止しながら、ローディング効果を抑制することができる利点を得ることができる。
<変形例3>
なお、図3と図4と図20と図21において、複数のCMUTセルのそれぞれの空洞部103は、基板の上面から見て(平面視において)、六角形の形状をしているが、複数のCMUTセルのそれぞれの空洞部103の形状は、これに限らず、例えば、円形形状でも矩形形状をしていてもよい。
図22は、CMUTセルが矩形形状の空洞形状をしており、かつ、矩形形状のパターン構造体311を空洞部上に多数配置した場合のCMUTチップ301を示す図である。図22に示す本変形例3においても、セルアレイ310の外側に、比較的大きな段差を発生させるパターン構造体を配置している。この本変形例3においても、セルアレイ310のセルピッチとほぼ同じピッチで、パターン構造体311配置しているので、空洞部の形状が六角形のセルの場合と同様に、セルアレイ310の中心部とセルアレイの外周部との間で表面積の差を小さくすることができる。この結果、本変形例3によっても、CVD法による成膜処理を行っても、セルアレイ310の中央部とセルアレイ310の外周部に堆積する膜の膜厚を均一にすることができる。したがって、本変形例3によっても、セルアレイ310の中央部に配置されたCMUTセルと、セルアレイ310の外周部に配置されたCMUTセルとの共振周波数やプルイン電圧といったデバイス特性が均一になり、効率のよい超音波の送信と受信が可能となる。
さらに、実施の形態1では、CMUTセルを構成する構成要素の中で、梁構造体201に相当するパターン構造体311を周辺領域に配置したが、例えば、CMUTセルの構成要素の中に梁構造体201のようにアスペクト比の高い構造体が含まれる場合には、この構造体に相当するパターン構造体311を周辺領域に配置してもよい。
また、実施の形態1で説明したCMUTの構成材料は、その組み合わせの1つの例を示したものであり、例えば、上部電極105や下部電極102の材料として、タングステンやその他の導電性を持つ材料を使用してもよい。さらには、犠牲層1203の材料も、犠牲層1203の周囲を囲む材料とのウェットエッチング選択性を確保することができる材料を使用することができる。したがって、犠牲層1203の材料としては、多結晶シリコン膜の他に、SOG(Spin-on-Glass)あるいは金属膜などを使用することもできる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、CMUTチップを形成した半導体基板上において、CMUTチップが形成されているチップ領域以外のスクライブ領域とオフチップ領域にも、CMUTセルを構成する梁構造に相当するパターン構造体を絶縁膜上に配置している。これにより、本実施の形態2においても、セルアレイ内に形成されている各CMUTセルのメンブレンの膜厚ばらつきを抑制することができ、これによって、各CMUTセルのデバイス特性の均一化を実現することができる。
図23は、CMUTチップ301(チップ領域2102)が配列された半導体ウェハ2101を示す上面図である。本実施の形態2では、半導体ウェハ2101上に、横8列、縦2列の行列配置で複数のCMUTチップ301(複数のチップ領域2102)が形成されている。これらの複数のCMUTチップ301が配列されている複数のチップ領域2102以外の領域には、オフチップ領域2103が形成されている。すなわち、半導体ウェハ2101の主面のうち、複数のチップ領域2102の外側領域にオフチップ領域2103が形成されている。
図24は、図23の領域BRを拡大して示す上面図である。この領域BRは、4つのCMUTチップ301の角部が対向する領域であり、CMUTチップ301の間にスクライブ領域2201が形成されている。スクライブ領域2201は、CMUTチップ301を切り出すため、ダイシング処理などにより半導体ウェハを切断する領域である。
図25は、図23の領域CRを拡大して示す上面図である。この領域CRには、チップ領域2102とオフチップ領域2103の境界領域が示されている。
図26は、図23に示す半導体ウェハ2101のスクライブ領域2201をダイシング処理により切断した後の領域BRの状態を示す図である。同様に、図27は、図23に示す半導体ウェハ2101のスクライブ領域2201をダイシング処理により切断した後の領域CRの状態を示す図である。2202はダイシング処理により切断された面である。半導体ウェハ2101のダイシングでは、一般的にある幅を持ったダイシングブレードで半導体ウェハ2101を切断するため、スクライブ領域2201のダイシングブレードの幅とほぼ等しい領域が切断される。この際に、CMUTチップ301の外側のスクライブ領域2201やオフチップ領域2103に配置したパターン構造体311も切断されることになる。
本実施の形態2における特徴点は、例えば、図24および図25に示すように、半導体ウェハ2101の複数のチップ領域2102以外のスクライブ領域2201やオフチップ領域2103にも、CMUTセルを構成する梁構造体201に相当するパターン構造体311を絶縁膜(図5に示す絶縁膜506)上に配置している点にある。このようにスクライブ領域2201やオフチップ領域2103にもパターン構造体311を配置することにより、半導体ウェハ2101の主面の全面での単位表面積を概ね均等にすることができる。この結果、本実施の形態2によれば、CMUTチップ301に形成されているセルアレイ内の各CMUTセルのメンブレンの厚さばらつきを抑制することができ、これによって、セルアレイ内のすべてのCMUTセルのデバイス特性を均一にすることができる。
例えば、CVD法により成膜する際に発生するローディング効果は、メンブレンを構成する膜の成膜条件にも依存するが、単位表面積が異なる領域の境界領域から数mm程度まで影響が及ぶことがある。したがって、セルアレイ領域CARの外側領域である周辺領域PERにパターン構造体311を配置しても、チップ領域2102以外のスクライブ領域2201やオフチップ領域2103までパターン構造体311を配置しないと、これらの領域との単位表面積差に起因するローディング効果の影響がセルアレイ領域CARにまで及ぶおそれがある。この結果、セルアレイ領域CARの中央部に配置されたCMUTセルと外周部に配置されたCMUTセルとのデバイス特性が不均一になる可能性がある。
ここで、この影響を抑制するために、スクライブ領域2201やオフチップ領域2103とチップ領域2102との境界から数mmの距離を確保して、チップ領域2102内にセルアレイを配置することが考えられる。ところが、この場合、超音波を送受信する機能を有するセルアレイの大きさ(サイズ)を維持するためには、チップ領域2102のサイズを大きくする必要がある。この結果、半導体ウェハ2101から取得できるCMUTチップ301の数が減少するため、歩留り低下やチップ価格(コスト)の上昇につながる。
一方、本実施の形態2では、例えば、図24や図25に示すように、チップ領域2102以外のスクライブ領域2201やオフチップ領域2103にも、梁構造体201に相当するパターン構造体311を配置している。このため、本実施の形態2によれば、半導体ウェハ2101の主面の全面の単位表面積を概ね均一にすることができる。このことから、本実施の形態2によれば、スクライブ領域2201やオフチップ領域2103に起因するローディング効果を抑制するために、スクライブ領域2201やオフチップ領域2103から距離を離してセルアレイを配置する必要がない。したがって、セルアレイの中央部に配置されるCMUTセルと外周部に配置されるCMUTセルとのデバイス特性を均一にするためにチップサイズを大きくする必要がない。すなわち、本実施の形態2によれば、すべてのチップ領域2102内に形成されるセルアレイ内のCMUTセルのデバイス特性を均一化することと、半導体ウェハ2101から取得できるCMUTチップ301の数の減少による歩留り低下やチップ価格の上昇を抑制することとを両立できる。
本実施の形態2におけるCMUTの製造方法は、前記実施の形態1におけるCMUTの製造方法と同様である。スクライブ領域2201にパターン構造体311を配置するためには、チップ領域2102に梁構造体201を形成するフォトマスクにおいて、スクライブ領域2201にもパターン構造体311のパターンを予めレイアウトしておけばよい。また、オフチップ領域2103は、梁構造体201を形成するフォトマスクを用いて、チップ領域2102だけでなく、オフチップ領域2103にもパターニングしておくだけでよい。あるいは、オフチップ領域2103のパターン専用のフォトマスクを用いて、オフチップ領域2103にパターン構造体311をパターニングしてもよい。
また、前記実施の形態1で説明したように、スクライブ領域2201やオフチップ領域2103に配置するパターン構造体311の配置ピッチやパターン形状をかえても、半導体ウェハ2101の主面の全面において、単位表面積を概ね等しくすれば、配置ピッチやパターン形状に関わらず同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態2では、例えば、スクライブ領域2201とオフチップ領域2103の両方の領域にパターン構造体311を配置する例について説明したが、これに限定されるものではなく、効果の度合いにより、スクライブ領域2201とオフチップ領域2103の一方の領域にのみにパターン構造体311を配置してもよい。
(実施の形態3)
次に、前記実施の形態1あるいは前記実施の形態2におけるCMUTを備える超音波検査装置の一構成例とその役割について、図面を参照しながら説明する。
図28は、本実施の形態3における超音波検査装置2401の模式的な構成を示すブロック図である。図28において、本実施の形態1における超音波検査装置2401は、本体と超音波探触子2402とにより構成され、本体は、送受分離部2403、送信部2404、バイアス部2405、受信部2406、整相加算部2407、画像処理部2408、表示部2409、制御部2410、操作部2411から構成される。
超音波探触子2402は、被検体に接触させて被検体との間で超音波を送受波する装置であり、前記実施の形態1あるいは前記実施の形態2におけるCMUTを使用して製造される。超音波探触子2402から超音波が被検体に送波され、被検体からの反射エコー信号が超音波探触子2402により受波される。この超音波探触子2402は、後述する送受分離部2403と電気的に接続される。
送信部2404およびバイアス部2405は、超音波探触子2402から超音波を発信させるために、超音波探触子2402に駆動信号を供給する機能を有する。
受信部2406は、超音波探触子2402から出力される反射エコー信号を受信する機能を有する。受信部2406は、さらに、受信した反射エコー信号に対して、アナログデジタル変換(AD変換)等の信号処理を行う。
送受分離部2403は、超音波の発信時には、超音波探触子2402と送信部2404とを電気的に接続する一方、超音波の受信時には、超音波探触子2402と受信部2406とを電気的に接続するように接続経路を切り換える機能を有する。すなわち、送受分離部2403は、送信時には送信部2404から超音波探触子2402へ駆動信号を渡し、受信時には超音波探触子2402から受信部2406へ受信信号を渡すよう送信と受信とを切り換えて分離する機能を有する。
整相加算部2407は、フォーカス点から出力される反射エコー信号をそれぞれのCMUTセルで受信する時間差を考慮して加算する機能を有する。すなわち、整相加算部2407は、反射エコー信号の位相差を考慮して加算(整相加算)する機能を有する。
画像処理部2408は、整相加算された反射エコー信号に基づいて検査画像を形成する機能を有し、表示部2409は、画像処理された検査画像を表示する表示装置である。
制御部2410は、本体を構成する各構成部を制御する機能を有し、制御部2410は、超音波探触子2402の超音波の送受信を制御する。
操作部2411は、制御部2410に指示を与える装置であり、操作部2411は、例えば、トラックボールやキーボードやマウス等の入力機器から構成される。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。すなわち、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施の形態は、本発明のより良い理解のために詳細に説明した形態であり、必ずしも説明のすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
前記実施の形態は、以下の形態を含む。
(付記1)
複数のセルが形成されたセルアレイ領域と、
前記セルアレイ領域に接する周辺領域と、
を含み、
前記複数のセルのそれぞれは、
基板と、
前記基板上に形成された第1電極と、
前記第1電極上に形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記第1電極と重なる空洞部と、
前記空洞部上に形成された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記空洞部と重なる第2電極と、
前記第2電極上に形成された第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜から凸状に張り出し、かつ、平面視において前記空洞部と重なる梁構造体と、
前記梁構造体を覆い、かつ、前記第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、
を有し、
前記周辺領域には、
前記第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜から凸状に張り出した複数のパターン構造体と、
前記複数のパターン構造体を覆う前記第4絶縁膜と、
が形成されている、超音波トランスデューサ。
(付記2)
付記1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
前記複数のパターン構造体のそれぞれは、前記梁構造体と同一材料から形成されている、超音波トランスデューサ。
(付記3)
付記1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
前記複数のパターン構造体のそれぞれは、前記梁構造体と同一構造をしている、超音波トランスデューサ。
(付記4)
付記1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
前記複数のパターン構造体が形成された前記周辺領域における前記第3絶縁膜上の表面積と複数の前記梁構造体が形成された前記セルアレイ領域における前記第3絶縁膜上の表面積との差は、前記周辺領域に前記複数のパターン構造体を形成しない場合の前記周辺領域における前記第3絶縁膜上の表面積と複数の前記梁構造体が形成された前記セルアレイ領域における前記第3絶縁膜上の表面積との差よりも小さい、超音波トランスデューサ。
(付記5)
付記1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
前記第2絶縁膜と前記第2電極と前記第3絶縁膜と前記梁構造体と前記第4絶縁膜とによって、メンブレンが構成され、
前記梁構造体は、前記梁構造体が存在しない場合よりも、前記メンブレンの厚さ方向における前記メンブレンの振動を大きくする機能を有する、超音波トランスデューサ。
(付記6)
付記1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
前記梁構造体の厚さは、前記第2絶縁膜と前記第2電極と前記第3絶縁膜とを組み合わせた厚さ以上である、超音波トランスデューサ。
(付記7)
(a)複数のチップ領域と、前記複数のチップ領域を区画するスクライブ領域と、前記複数のチップ領域の外側に形成されたオフチップ領域と、を主面に有する半導体ウェハを準備する工程、
(b)前記複数のチップ領域のそれぞれに第1電極を形成する工程、
(c)前記第1電極上を含む前記主面に第1絶縁膜を形成する工程、
(d)前記複数のチップ領域のそれぞれにおいて、前記第1絶縁膜上に、平面視において前記第1電極と重なる犠牲層を形成する工程、
(e)前記犠牲層を覆い、かつ、前記主面に形成された前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程、
(f)前記複数のチップ領域のそれぞれにおいて、前記第2絶縁膜上に、平面視において前記犠牲層と重なる第2電極を形成する工程、
(g)前記第2電極上を含む前記主面に第3絶縁膜を形成する工程、
(h)前記複数のチップ領域のそれぞれにおいて、前記第3絶縁膜および前記第2絶縁膜を貫通して前記犠牲層に達するエッチング孔を形成する工程、
(i)前記複数のチップ領域のそれぞれにおいて、前記エッチング孔を介して、前記犠牲層を除去することにより、空洞部を形成する工程、
(j)前記(i)工程後、前記複数のチップ領域のそれぞれにおいて、前記エッチング孔を塞ぐ工程、
(k)前記(j)工程後、前記複数のチップ領域の前記第3絶縁膜上に、平面視において前記空洞部と重なる梁構造体を形成し、かつ、前記スクライブ領域の前記第3絶縁膜上に、前記梁構造体に相当する複数のパターン構造体を形成する工程、
(l)前記(k)工程後、前記梁構造体および前記複数のパターン構造体を覆い、かつ、前記主面に形成された前記第3絶縁膜上に第4絶縁膜を形成する工程、
を備える、超音波トランスデューサの製造方法。
(付記8)
付記7に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
前記(k)工程は、前記オフチップ領域の前記第3絶縁膜上にも、前記複数のパターン構造体を形成する、超音波トランスデューサの製造方法。
(付記9)
付記7に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
前記複数のチップ領域のそれぞれは、
複数のセルが形成されたセルアレイ領域と、
前記セルアレイ領域に接する周辺領域と、
を含み、
前記(k)工程は、前記複数のチップ領域のそれぞれの前記周辺領域の前記第3絶縁膜上にも、前記複数のパターン構造体を形成する、超音波トランスデューサの製造方法。
(付記10)
付記7に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
前記(k)工程で形成される前記梁構造体および前記複数のパターン構造体のそれぞれによって、前記第3絶縁膜上に凸形状が形成される、超音波トランスデューサの製造方法。
(付記11)
付記7に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
前記(l)工程は、プラズマCVD法を使用して、前記第4絶縁膜を形成する、超音波トランスデューサの製造方法。
101 基板
102 下部電極
103 空洞部
104a 絶縁膜
104b 絶縁膜
105 上部電極
106 メンブレン
201 梁構造体
301 CMUTチップ
302 引き出し配線
303 プラグ
304 配線
305 引き出し配線
306 プラグ
310 セルアレイ
311 パターン構造体
401 エッチング孔
501 半導体基板
502 絶縁膜
503 絶縁膜
504 絶縁膜
505 絶縁膜
506 絶縁膜
507 絶縁膜
701 端面
1203 犠牲層
2001 構造体
2002 構造体
2003 ダミーセル
2004 領域
2101 半導体ウェハ
2102 チップ領域
2103 オフチップ領域
2201 スクライブ領域
2202 面
2401 超音波検査装置
2402 超音波探触子
2403 送受分離部
2404 送信部
2405 バイアス部
2406 受信部
2407 整相加算部
2408 画像処理部
2409 表示部
2410 制御部
2411 操作部
CAR セルアレイ領域
PER 周辺領域

Claims (15)

  1. 複数のセルが形成されたセルアレイ領域と、
    前記セルアレイ領域に接する周辺領域と、
    を含み、
    前記複数のセルのそれぞれは、
    基板と、
    前記基板上に形成された第1電極と、
    前記第1電極上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記第1電極と重なる空洞部と、
    前記空洞部上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記空洞部と重なる第2電極と、
    前記第2電極上に形成された第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記空洞部と重なる梁構造体と、
    前記梁構造体を覆い、かつ、前記第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、
    を有し、
    前記周辺領域には、
    前記第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に形成され、前記梁構造体に相当する複数のパターン構造体と、
    前記複数のパターン構造体を覆う前記第4絶縁膜と、
    が形成されている、超音波トランスデューサ。
  2. 請求項1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記梁構造体および前記複数のパターン構造体のそれぞれによって、前記第3絶縁膜上に凸形状が形成される、超音波トランスデューサ。
  3. 請求項1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記梁構造体は、厚さ/幅で示されるアスペクト比が、前記複数のセルのそれぞれを構成する構成要素の中で、最も大きい構成要素である、超音波トランスデューサ。
  4. 請求項1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体の配置パターンの少なくとも一部は、複数の前記梁構造体の配置パターンと等しい、超音波トランスデューサ。
  5. 請求項1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記周辺領域には、
    前記第1電極と電気的に接続された第1配線と、
    前記第1配線と電気的に接続された第1プラグと、
    前記第2電極と電気的に接続された第2配線と、
    前記第2配線と電気的に接続された第2プラグと、
    が形成されている、超音波トランスデューサ。
  6. 請求項5に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体は、平面視において、前記第1プラグおよび前記第2プラグと重ならない位置に配置されている、超音波トランスデューサ。
  7. 請求項5に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体の一部は、平面視において、前記第1配線と重なる位置に配置されている、超音波トランスデューサ。
  8. 請求項5に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体の一部は、平面視において、前記第2配線と重なる位置に配置されている、超音波トランスデューサ。
  9. 請求項5に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記周辺領域は、
    前記第1配線および前記第1プラグが形成された第1引き出し領域と、
    前記第2配線および前記第2プラグが形成された第2引き出し領域と、
    前記第1引き出し領域の外側領域である第1外縁領域と、
    前記第2引き出し領域の外側領域である第2外縁領域と、
    を含む、超音波トランスデューサ。
  10. 請求項9に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体は、前記第1外縁領域に配置されている、超音波トランスデューサ。
  11. 請求項9に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体は、前記第2外縁領域に配置されている、超音波トランスデューサ。
  12. 請求項9に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数のパターン構造体は、前記第1外縁領域および前記第2外縁領域に配置されている、超音波トランスデューサ。
  13. 請求項1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記基板の厚さ方向において、前記複数のパターン構造体のうちの一部のパターン構造体と前記基板との間には、絶縁膜のみが介在する、超音波トランスデューサ。
  14. 請求項1に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記周辺領域には、
    少なくとも、前記空洞部、あるいは、前記空洞部を充填した充填部のいずれかを含むダミーセルであって、超音波の送受信機能を果たさない前記ダミーセルと、
    前記複数のパターン構造体と、
    が形成され、
    前記ダミーセルは、前記複数のパターン構造体よりも、前記セルアレイ領域に近い位置に配置されている、超音波トランスデューサ。
  15. 被検体に接触させて、前記被検体との間で超音波を送受信する超音波探触子と、
    前記超音波探触子から超音波を発信させるために、前記超音波探触子に駆動信号を供給する送信部と、
    超音波を受信した前記超音波探触子から出力される反射エコー信号を受信する受信部と、
    前記反射エコー信号に基づいて画像を生成する画像処理部と、
    超音波の発信時には、前記超音波探触子と前記送信部とを電気的に接続する一方、超音波の受信時には、前記超音波探触子と前記受信部とを電気的に接続するように接続経路を切り換える送受信分離部と、
    を備える、超音波検査装置であって、
    前記超音波探触子は、前記送受信分離部と電気的に接続され、かつ、超音波トランスデューサを含み、
    前記超音波トランスデューサは、
    複数のセルが形成されたセルアレイ領域と、
    前記セルアレイ領域に接する周辺領域と、
    を含む半導体チップを備え、
    前記複数のセルのそれぞれは、
    基板と、
    前記基板上に形成された第1電極と、
    前記第1電極上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記第1電極と重なる空洞部と、
    前記空洞部上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記空洞部と重なる第2電極と、
    前記第2電極上に形成された第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に形成され、かつ、平面視において前記空洞部と重なる梁構造体と、
    前記梁構造体を覆い、かつ、前記第3絶縁膜上に形成された第4絶縁膜と、
    を有し、
    前記周辺領域には、
    前記第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に形成され、前記梁構造体に相当する複数のパターン構造体と、
    前記複数のパターン構造体を覆う前記第4絶縁膜と、
    が形成されている、超音波検査装置。
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