JP6476109B2 - 分岐コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器や電気機器に接続された既存のケーブル(電線)に対して当該ケーブル(電線)とは別のケーブル(電線)を接続するための分岐コネクタに関する。
この種の分岐コネクタは、基本的構成として、ケーブルを挟持するように互いに開閉可能な一対の分割ハウジングと、該一対の分割ハウジングに支持され、該一対の分割ハウジングの閉状態において、該一対の分割ハウジングに導かれるケーブルと電気的に接続される中継コンタクトとを有している。
中継コンタクトには、大別して2つのタイプが知られている。1タイプ目は、既存のケーブルを圧接する圧接用溝と、当該ケーブルとは別のケーブルを圧着する圧着端子を備えるタイプである(例えば特許文献1)。2タイプ目は、既存のケーブルと、別のケーブルとをそれぞれ圧接する一対の圧接用溝を並列に備えるタイプである(例えば特許文献2)。
いずれのタイプの中継コンタクトを備えた分岐コネクタであっても、分岐コネクタ内部の中継コンタクトやケーブルに水が接触するのを防止するために、一対の分割ハウジングの間にケーブルをきつく(径方向の隙間なく)締め付けて保持するものが多い。
特許第3028988号公報 実用新案登録第2605275号公報
しかしながら、本発明者の鋭意研究によると、一対の分割ハウジングの間にケーブルをきつく締め付けて保持する従来の分岐コネクタは、分岐コネクタに振動や衝撃が加わったとき、ケーブル締付部に局所的な負荷(屈曲方向の力)が掛かることでケーブルが破断するおそれがある。ケーブルの破断は、例えば、分岐コネクタがケーブルによって宙吊り状態で支持されて、ケーブル締結部の近傍のケーブルに長期間に亘って繰り返しの負荷(屈曲方向の力)が掛けられることで、より一層起こり易くなる。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、振動や衝撃が加わったときでもケーブルの破断を防止することができる分岐コネクタを得ることを目的とする。
本発明の分岐コネクタは、互いに開閉可能な一対の分割ハウジングと、前記一対の分割ハウジングに支持され、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記一対の分割ハウジングに導かれるケーブルと電気的に接続される中継コンタクトと、前記一対の分割ハウジングに形成された、前記ケーブルを保持するケーブル保持部と、を有し、前記ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に小さくなるように保持する、前記中継コンタクトに近い側の緊ケーブル保持部と、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に大きくなるように保持する、前記中継コンタクトから遠い側の緩ケーブル保持部とを有前記緩ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングに形成された、前記一対の分割ハウジングの開閉方向と前記ケーブルの延在方向の双方に対して傾斜するとともに前記一対の分割ハウジングの閉状態で対向する一対の傾斜面と、前記一対の傾斜面が対向したときに前記ケーブルを協働保持する一対のケーブル保持溝と、を有し、前記一対のケーブル保持溝の少なくとも一方は、前記ケーブルの径より深さが浅いU字状溝と、前記U字状溝の周縁部からその径を広げながら前記傾斜面に接続される傾斜接続溝とを有する、ことを特徴としている。
本発明の分岐コネクタは、互いに開閉可能な一対の分割ハウジングと、前記一対の分割ハウジングに支持され、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記一対の分割ハウジングに導かれるケーブルと電気的に接続される中継コンタクトと、前記一対の分割ハウジングに形成された、前記ケーブルを保持するケーブル保持部と、を有し、前記ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に小さくなるように保持する、前記中継コンタクトに近い側の緊ケーブル保持部と、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に大きくなるように保持する、前記中継コンタクトから遠い側の緩ケーブル保持部とを有し、前記一対の分割ハウジングの少なくとも一方に形成された、前記ケーブルの径方向移動量を前記緩ケーブル保持部における前記ケーブルの径方向移動量よりも大きく弾性保持する、前記緩ケーブル保持部の先端側に位置する弾性保持部をさらに有する、ことを特徴としている。
前記緩ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングに形成された、前記一対の分割ハウジングの開閉方向と前記ケーブルの延在方向の双方に対して傾斜するとともに前記一対の分割ハウジングの閉状態で対向する一対の傾斜面を有することができる。
前記緩ケーブル保持部は、前記一対の傾斜面が対向したときに前記ケーブルを協働保持する一対のケーブル保持溝を有することができる。
前記一対のケーブル保持溝の少なくとも一方は、前記ケーブルの径より深さが浅いU字状溝と、前記U字状溝の周縁部からその径を広げながら前記傾斜面に接続される傾斜接続溝とを有することができる。
前記緊ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングの各々に形成された、前記ケーブルの延在方向に離間する複数のU字状溝を有することができる。
一方の分割ハウジングに形成された複数のU字状溝は、前記ケーブルの径より深さを深くし、他方の分割ハウジングに形成された複数のU字状溝は、前記ケーブルの径より深さを浅くすることができる。
本発明によれば、振動や衝撃が加わったときでもケーブルの破断を防止することができる分岐コネクタが得られる。
本実施形態の分岐コネクタの開状態を示す斜視図である。 本実施形態の分岐コネクタの閉状態を示す斜視図である。 一対の分割ハウジング(第1分割ハウジングと第2分割ハウジング)を単体で示す図1に対応する斜視図である。 中継コンタクトを単体で示す斜視図である。 第1ケーブルと第2ケーブルの構成を示す斜視図である。 図6(A)、(B)は第1分割ハウジングの前方ケーブル保持部を示す拡大斜視図である。 図7(A)、(B)は第2分割ハウジングの前方ケーブル保持部を示す拡大斜視図である。
図1〜図7を参照して、本実施形態の分岐コネクタ1について説明する。以下の説明中の方向(前、後、上、下、左、右)は、図中に記載した矢線の各方向を基準とする。
分岐コネクタ1は、第1分割ハウジング10と、第2分割ハウジング20と、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20を接続する接続部30とを有している。第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20と接続部30は、絶縁性の合成樹脂材料により構成した一体成形品からなる。接続部30には折曲部32が形成されており、この折曲部32を延ばす又は折り曲げることにより、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20(一対の分割ハウジング)が、両者が離間した「開状態」と両者が接触した「閉状態」との間で互いに開閉可能となっている。
第1分割ハウジング10の左端部にはロック片10aが形成されており、第2分割ハウジング20の右端部にはロック孔20aを有するロック部20bが形成されている。また、第1分割ハウジング10の右端部にはロック片10bが形成されており、第2分割ハウジング20の左端部にはロック孔20cを有するロック部20dが形成されている。ロック片10aをロック部20bのロック孔20aに係合し、且つ、ロック片10bをロック部20dのロック孔20cに係合することで、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20が閉状態でロックされる。
第1分割ハウジング10の外周縁には、外周側第1対向面11が形成されており、第2分割ハウジング20の外周縁には、外周側第2対向面21が形成されている。第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態(ロック状態)において、外周側第1対向面11と外周側第2対向面21が面接触することで、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の結合体の外周縁部が形成される。
第1分割ハウジング10の外周側第1対向面11の内周側には、第2分割ハウジング20に向かって立ち上がる防水壁部12が形成されており、第2分割ハウジング20の外周側第2対向面21の内周側には、防水壁部12を収容する(に対向する)収容壁部22が形成されている。第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態(ロック状態)において、防水壁部12が収容壁部22に収容されて両者が対向することで、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の内部に水が入り込むのを防止する防水構造が得られる。
第1分割ハウジング10の防水壁部12の内周側には、該防水壁部12と略同じ高さの平坦部13が形成されており、この平坦部13の中央部には、中継コンタクト取付凹部14(図3)が形成されている。第2分割ハウジング20の収容壁部22の内周側には、断面略U字型のケーブル押圧溝23Aを有するケーブル押圧突起23が形成されている。
第1分割ハウジング10の中継コンタクト取付凹部14には、中継コンタクト40が取り付けられる。中継コンタクト40は、ばね弾性を備えた銅合金(例えばリン青銅、ベリリウム銅、チタン銅)やコルソン系銅合金の薄板を順送金型(スタンピング)を用いて図示形状に成形加工したものであり、表面にニッケルメッキで下地を形成した後に、錫銅めっきや錫めっき(あるいは金めっき)を施している。
図4に示すように、中継コンタクト40は、底壁41と、底壁41の前後両端から底壁41に対して直交する方向に延びる一対のケーブル圧接壁42と、前方のケーブル圧接壁42から左側に延びる延出壁43と、延出壁43の左端部の後面に突設したケーブル圧着部44とを有している。一対のケーブル圧接壁42には、スリットからなるケーブル圧接用溝42Aがそれぞれ形成されている。ケーブル圧着部44には、複数のケーブル圧着片44Aが形成されている。中継コンタクト40の底壁41には固定孔(図示せず、前方のケーブル圧接壁42によって隠れている)が形成されており、この固定孔に、第1分割ハウジング10の中継コンタクト取付凹部14に形成された固定ピン14A(図3)を固定することで、中継コンタクト40が第1分割ハウジング10の中継コンタクト取付凹部14に位置決め状態で固定される。
中継コンタクト40は、第1ケーブル50と第2ケーブル60を電気的に接続するものである。図5に示すように、第1ケーブル50は、導電性及び可撓性を有する材料(例えば銅やアルミニウム)からなる芯線(撚り線や単線)52の表面をチューブ状かつ可撓性及び絶縁性を有する被覆54でそれぞれ覆ったものである。同様に、第2ケーブル60は、導電性及び可撓性を有する材料(例えば銅やアルミニウム)からなる芯線(撚り線や単線)62の表面をチューブ状かつ可撓性及び絶縁性を有する被覆64でそれぞれ覆ったものである。第1ケーブル50は、配線対象物(例えば自動車等)の内部に最初から配線しかつ配線対象物の電源と接続するケーブルである。一方、第2ケーブル60は第1ケーブル50に対して後から追加で接続するケーブルであり、その一端(前端)には電子機器や電気機器(例えばカーナビゲーションシステム)等が接続してある。
第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20は、その前端部に、第1ケーブル50の前方一部を協働保持する前方ケーブル保持部(ケーブル保持部)100と前方ケーブル保持部(ケーブル保持部)200を有している。
図6(A)、(B)に示すように、第1分割ハウジング10の前方ケーブル保持部100は、半円筒支持部105と、この半円筒支持部105の内部に形成された、第1ケーブル50の延在方向(前後方向)に離間する複数(本実施形態では3つ)のU字状溝110とを有している。3つのU字状溝110の深さは、第1ケーブル50の径より深く設定されている。
第1分割ハウジング10の前方ケーブル保持部100は、半円筒支持部105のさらに前方に位置させて、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の開閉方向(上下方向)と第1ケーブル50の延在方向(前後方向)の双方に対して傾斜する傾斜面115を有している。
第1分割ハウジング10の前方ケーブル保持部100は、半円筒支持部105の内部(U字状溝110)から傾斜面115に亘って連通するケーブル保持溝120を有している。このケーブル保持溝120は、第1ケーブル50の径より深さが浅いU字状溝125と、このU字状溝125の周縁部からその径を広げながら傾斜面115に接続される傾斜接続溝130とを有している。
図7(A)、(B)に示すように、第2分割ハウジング20の前方ケーブル保持部200は、半円筒支持部205と、この半円筒支持部205の内部に形成された、第1ケーブル50の延在方向(前後方向)に離間する複数(本実施形態では3つ)のU字状溝210とを有している。3つのU字状溝210の深さは、第1ケーブル50の径より浅く設定されている。
第2分割ハウジング20の前方ケーブル保持部200は、半円筒支持部205のさらに前方に位置させて、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の開閉方向(上下方向)と第1ケーブル50の延在方向(前後方向)の双方に対して傾斜する傾斜面215を有している。傾斜面215は、左右に分断されて中央が肉抜き部となっており、左右の傾斜面215の内方には、一対のケーブル保持溝220が形成されている。
第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態において、前方ケーブル保持部100の3つのU字状溝110と前方ケーブル保持部200の3つのU字状溝210が対向して、第1ケーブル50を相対的に小さなクリアランスで協働保持する。すなわち、前方ケーブル保持部100の3つのU字状溝110と前方ケーブル保持部200の3つのU字状溝210の間で協働保持された第1ケーブル50は、径方向の移動が規制されている(径方向の移動可能量が略ゼロである)。
一方、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態において、前方ケーブル保持部100の傾斜面115と前方ケーブル保持部200の傾斜面215が対向するとともに、前方ケーブル保持部100のケーブル保持溝120と前方ケーブル保持部200の一対のケーブル保持溝220が対向して、第1ケーブル50を相対的に大きなクリアランスで協働保持する。すなわち、第1ケーブル50は、前方ケーブル保持部100の傾斜面115と前方ケーブル保持部200の傾斜面215の対向面の間で、ケーブル保持溝120、特に傾斜接続溝130のスペースを利用して径方向に若干量の移動が可能となっている。
このように、前方ケーブル保持部100の3つのU字状溝110及び前方ケーブル保持部200の3つのU字状溝210は、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態において、第1ケーブル50をその径方向移動が相対的に小さくなるように保持する、中継コンタクト40に近い側の「緊ケーブル保持部」として機能する。
一方、前方ケーブル保持部100の傾斜面115及びケーブル保持溝120(U字状溝125、傾斜接続溝130)、並びに、前方ケーブル保持部200の傾斜面215及び一対のケーブル保持溝220は、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態において、第1ケーブル50をその径方向移動が相対的に大きくなるように保持する、中継コンタクト40から遠い側の「緩ケーブル保持部」として機能する。
第2分割ハウジング20の前方ケーブル保持部200は、傾斜面215のさらに前方(先端側)に位置させて、第1ケーブル50の径方向移動量を「緩ケーブル保持部」における第1ケーブル50の径方向移動量よりも大きく弾性保持する弾性保持部225を有している。この弾性保持部225は、左右の傾斜面215からさらに前方に延びる一対の保持アーム230と、一対の保持アーム230の先端下部から左右方向に互いに近付くように延びる一対のケーブル載置部235と、一対の保持アーム230の傾斜面215側の上部から左右方向に互いに近付くように延びる一対の弾性抜止突起240とを有している。一対のケーブル載置部235と一対の弾性抜止突起240の間で保持された第1ケーブル50はこれらのスペースを利用して径方向に若干量の移動が可能となっており、その移動可能量は「緩ケーブル保持部」における第1ケーブル50の径方向移動量よりも大きくなっている。
第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20は、その後端部に、第1ケーブル50の後方一部と第2ケーブル60の後方一部を協働保持する各一対の後方ケーブル保持部150と後方ケーブル保持部250を有している。
第1分割ハウジング10の一対の後方ケーブル保持部150は、それぞれ、半円筒支持部の内部に形成された、第1ケーブル50と第2ケーブル60の延在方向(前後方向)に離間する複数(本実施形態では3つ)のU字状溝155を有している。3つのU字状溝155の深さは、第1ケーブル50と第2ケーブル60の径より深く設定されている。
第2分割ハウジング20の一対の後方ケーブル保持部250は、それぞれ、半円筒支持部の内部に形成された、第1ケーブル50と第2ケーブル60の延在方向(前後方向)に離間する複数(本実施形態では3つ)のU字状溝255を有している。3つのU字状溝255の深さは、第1ケーブル50と第2ケーブル60の径より浅く設定されている。
分岐コネクタ1は、例えば、次のようにして組み立てる。
まず、中継コンタクト40を、第1分割ハウジング10に対して取り付ける前に、第2ケーブル60と一体化する。すなわち、中継コンタクト40のケーブル圧着部44に対して第2ケーブル60の前端部を組み込んだ後に、中継コンタクト40の複数のケーブル圧着片44Aを第2ケーブル60の前端部に対してかしめる。すると、被覆64の前端から前方に突出(露出)した芯線62の前端部に対してケーブル圧着片44Aが圧着され(接触し)、中継コンタクト40と第2ケーブル60の前端部が導通した状態で一体化される。
次いで、中継コンタクト40の底壁41に形成された固定孔(図示せず)に、第1分割ハウジング10の中継コンタクト取付凹部14に形成された固定ピン14A(図3)を固定することで、第1分割ハウジング10の中継コンタクト取付凹部14に対して、第2ケーブル60と一体化された中継コンタクト40を取り付ける。
次いで、第1ケーブル50の中間部を、第2分割ハウジング20のケーブル押圧突起23のケーブル押圧溝23Aに保持(仮保持)する。
次いで、接続部30の折曲部32を中心にして、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20が接近するように回転させていく。すると、第1ケーブル50の中間部が、第2分割ハウジング20のケーブル押圧突起23のケーブル押圧溝23Aと、中継コンタクト40の前後一対のケーブル圧接壁42のケーブル圧接用溝42Aの上部(V字状の入口部)との間で挟持される。
最後に、ケーブル押圧溝23Aとケーブル圧接用溝42Aの間で第1ケーブル50を挟持した状態からさらに第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20が接近するように回転させる。するとロック片10aがロック部20bのロック孔20aに係合し、且つ、ロック片10bがロック部20dのロック孔20cに係合することで、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20が閉状態でロックされる。このとき、ケーブル圧接用溝42Aにより第1ケーブル50の被覆54が切断されて芯線52と中継コンタクト40が電気的に接続する。
以上のように、本実施形態の分岐コネクタ1では、第1分割ハウジング10(前方ケーブル保持部100)の3つのU字状溝110及び第2分割ハウジング20(前方ケーブル保持部200)の3つのU字状溝210が、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態において、第1ケーブル50をその径方向移動が相対的に小さくなるように保持する、中継コンタクト40に近い側の「緊ケーブル保持部」として機能し、第1分割ハウジング10(前方ケーブル保持部100)の傾斜面115及びケーブル保持溝120(U字状溝125、傾斜接続溝130)、並びに、第2分割ハウジング20(前方ケーブル保持部200)の傾斜面215及び一対のケーブル保持溝220が、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の閉状態において、第1ケーブル50をその径方向移動が相対的に大きくなるように保持する、中継コンタクト40から遠い側の「緩ケーブル保持部」として機能する。
これにより、例えば、分岐コネクタ1が第1ケーブル50と第2ケーブル60によって宙吊り状態で支持されている場合において、分岐コネクタ1に長期間に亘って繰り返しの振動や衝撃が加わったときであっても、第1ケーブル50と第2ケーブル60に作用しようとする負荷(屈曲方向の力)を効率的に分散することができ、以って、第1ケーブル50と第2ケーブル60の破断を防止することができる。
特に、実使用上最も屈曲の頻度が高い第1ケーブル50の下方向の屈曲に対して、傾斜面115により第1ケーブル50が段階的に当接するため、傾斜面115が形成されていない場合に比べて、屈曲による応力を集中させることがないので(応力が分散されるので)、第1ケーブル50の破断をより効果的に抑止することができる。
以上の実施形態では、第1分割ハウジング10の前方ケーブル保持部100と第2分割ハウジング20の前方ケーブル保持部200だけに「緊ケーブル保持部」と「緩ケーブル保持部」を設けた場合を例示して説明した。しかし、第1分割ハウジング10の後方ケーブル保持部150と第2分割ハウジング20の後方ケーブル保持部250だけに「緊ケーブル保持部」と「緩ケーブル保持部」を設ける態様も可能である。さらに、第1分割ハウジング10の前方ケーブル保持部100及び後方ケーブル保持部150、並びに、第2分割ハウジング20の前方ケーブル保持部200及び後方ケーブル保持部250に「緊ケーブル保持部」と「緩ケーブル保持部」を設ける態様も可能である。
以上の実施形態では、既存のケーブルを圧接する圧接用溝と当該ケーブルとは別のケーブルを圧着する圧着端子を備えるいわゆる圧着タイプの中継コネクタを例示して説明した。しかし、本発明は、既存のケーブルと別のケーブルとをそれぞれ圧接する一対の圧接用溝を並列に備えるいわゆる圧接タイプの中継コネクタにも同様に適用することができる。
以上の実施形態では、第1分割ハウジング10のケーブル保持溝120だけが、第1ケーブル50の径より深さが浅いU字状溝125と、このU字状溝125の周縁部からその径を広げながら傾斜面115に接続される傾斜接続溝130とを有する場合を例示して説明した。しかし、該ケーブル保持溝の構成を、第2分割ハウジング20のケーブル保持溝だけに適用する態様、及び、第1分割ハウジング10のケーブル保持溝と第2分割ハウジング20のケーブル保持溝の双方に適用する態様が可能である。
以上の実施形態では、第2分割ハウジング20だけに弾性保持部225を設けた場合を例示して説明したが、該弾性保持部の構成を、第1分割ハウジング10だけに適用する態様、及び、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の双方に適用する態様が可能である。
以上の実施形態の分岐コネクタ1において、防水性能をさらなる向上を図るべく、第1分割ハウジング10と第2分割ハウジング20の内部に、中継コンタクト40並びに第1ケーブル50及び第2ケーブル60を取り囲む防水用ゲル(図示せず)を設ける態様も可能である。
1 分岐コネクタ
10 第1分割ハウジング(一対の分割ハウジング)
10a 10b ロック片
11 外周側第1対向面
12 防水壁部
13 平坦部
14 中継コンタクト取付凹部
14A 固定ピン
20 第2分割ハウジング(一対の分割ハウジング)
20a ロック孔
20b ロック部
20c ロック孔
20d ロック部
21 外周側第2対向面
22 収容壁部
23 ケーブル押圧突起
23A ケーブル押圧溝
30 接続部
32 折曲部
40 中継コンタクト
41 底壁
42 ケーブル圧接壁
42A ケーブル圧接用溝
43 延出壁
44 ケーブル圧着部
44A ケーブル圧着片
50 第1ケーブル
52 芯線
54 被覆
60 第2ケーブル
62 芯線
64 被覆
100 前方ケーブル保持部(ケーブル保持部)
105 半円筒支持部
110 U字状溝(緊ケーブル保持部)
115 傾斜面(緩ケーブル保持部)
120 ケーブル保持溝(緩ケーブル保持部)
125 U字状溝(緩ケーブル保持部)
130 傾斜接続溝(緩ケーブル保持部)
150 後方ケーブル保持部
155 U字状溝
200 前方ケーブル保持部(ケーブル保持部)
205 半円筒支持部
210 U字状溝(緊ケーブル保持部)
215 傾斜面(緩ケーブル保持部)
220 ケーブル保持溝(緩ケーブル保持部)
225 弾性保持部
230 保持アーム
235 ケーブル載置部
240 弾性抜止突起
250 後方ケーブル保持部
255 U字状溝

Claims (7)

  1. 互いに開閉可能な一対の分割ハウジングと、
    前記一対の分割ハウジングに支持され、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記一対の分割ハウジングに導かれるケーブルと電気的に接続される中継コンタクトと、
    前記一対の分割ハウジングに形成された、前記ケーブルを保持するケーブル保持部と、
    を有し、
    前記ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に小さくなるように保持する、前記中継コンタクトに近い側の緊ケーブル保持部と、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に大きくなるように保持する、前記中継コンタクトから遠い側の緩ケーブル保持部とを有
    前記緩ケーブル保持部は、
    前記一対の分割ハウジングに形成された、前記一対の分割ハウジングの開閉方向と前記ケーブルの延在方向の双方に対して傾斜するとともに前記一対の分割ハウジングの閉状態で対向する一対の傾斜面と、
    前記一対の傾斜面が対向したときに前記ケーブルを協働保持する一対のケーブル保持溝と、を有し、
    前記一対のケーブル保持溝の少なくとも一方は、前記ケーブルの径より深さが浅いU字状溝と、前記U字状溝の周縁部からその径を広げながら前記傾斜面に接続される傾斜接続溝とを有する、
    ことを特徴とする分岐コネクタ。
  2. 互いに開閉可能な一対の分割ハウジングと、
    前記一対の分割ハウジングに支持され、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記一対の分割ハウジングに導かれるケーブルと電気的に接続される中継コンタクトと、
    前記一対の分割ハウジングに形成された、前記ケーブルを保持するケーブル保持部と、
    を有し、
    前記ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングの閉状態において、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に小さくなるように保持する、前記中継コンタクトに近い側の緊ケーブル保持部と、前記ケーブルをその径方向移動が相対的に大きくなるように保持する、前記中継コンタクトから遠い側の緩ケーブル保持部とを有し、
    前記一対の分割ハウジングの少なくとも一方に形成された、前記ケーブルの径方向移動量を前記緩ケーブル保持部における前記ケーブルの径方向移動量よりも大きく弾性保持する、前記緩ケーブル保持部の先端側に位置する弾性保持部をさらに有する、
    ことを特徴とする分岐コネクタ。
  3. 請求項記載の分岐コネクタにおいて、
    前記緩ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングに形成された、前記一対の分割ハウジングの開閉方向と前記ケーブルの延在方向の双方に対して傾斜するとともに前記一対の分割ハウジングの閉状態で対向する一対の傾斜面を有する、分岐コネクタ。
  4. 請求項記載の分岐コネクタにおいて、
    前記緩ケーブル保持部は、前記一対の傾斜面が対向したときに前記ケーブルを協働保持する一対のケーブル保持溝を有する、分岐コネクタ。
  5. 請求項記載の分岐コネクタにおいて、
    前記一対のケーブル保持溝の少なくとも一方は、前記ケーブルの径より深さが浅いU字状溝と、前記U字状溝の周縁部からその径を広げながら前記傾斜面に接続される傾斜接続溝とを有する、分岐コネクタ。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項記載の分岐コネクタにおいて、
    前記緊ケーブル保持部は、前記一対の分割ハウジングの各々に形成された、前記ケーブルの延在方向に離間する複数のU字状溝を有する、分岐コネクタ。
  7. 請求項記載の分岐コネクタにおいて、
    一方の分割ハウジングに形成された複数のU字状溝は、前記ケーブルの径より深さが深く、他方の分割ハウジングに形成された複数のU字状溝は、前記ケーブルの径より深さが浅い、分岐コネクタ。
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