JP6477209B2 - 合波レーザ光源及びファイバ調整方法 - Google Patents

合波レーザ光源及びファイバ調整方法 Download PDF

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本発明は、互いに独立した複数の光源からのレーザ光を合波して高輝度化を図る合波レーザ光源及びファイバ調整方法に関する。
従来、レーザの高出力化を図る方法として、複数の光源からの複数のレーザ光を一本の光ファイバ等に合波させる方法(特許文献1)や複数の光源が結合されたファイバをバンドルして一本のファイバへ結合させる方法が知られている。
特開2002−202442号公報
しかしながら、複数の独立パッケージ型の半導体レーザが有するエミッタサイズとビーム広がり角との乗算値と同等かあるいは数倍の値を持つ一本の光ファイバへ合波させる場合には、複数のレーザ光を調芯が困難なコアサイズを持つファイバへ効率良く結合させることは容易ではなかった。また、このような場合には、複数のレーザ光がクラッドに入射され、クラッド内をクラッドモード光が伝搬してしまうため、クラッドモード光を吸収する必要があった。
本発明の課題は、複数のレーザ光を調芯が困難なコアサイズを持つファイバへ容易に結合させることができ、クラッドモード光を吸収できる合波レーザ光源及びファイバ調整方法を提供することにある。
本発明に係る合波レーザ光源は、上記課題を解決するために、各々がレーザ光を出力する複数のレーザ光源と、コアとクラッドとを有し、前記レーザ光の入射側に、クラッドモード光を取り除くモードストリッパ機構を有するファイバと、前記複数のレーザ光源からのレーザ光を集光することにより前記ファイバに結合させる結合レンズと、前記ファイバの出力をモニタする出力モニタと、前記ファイバの前記入射側に取り付けられ、前記クラッドモード光を吸収するフェルールと、前記フェルールの温度をモニタする温度モニタと、前記出力モニタの出力が最大となり且つ前記温度モニタの温度が最小となるための移動制御信号を出力する制御部と、前記制御部からの移動制御信号に基づき前記フェルールを移動させる移動機構とを備え、前記制御部は、前記温度モニタでモニタされた温度が所定値を超えたとき、前記複数のレーザ光源を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光の入射側にクラッドモード光を取り除くモードストリッパ機構を有するファイバを用いて、出力モニタでレーザ光出力をモニタするとともに、フェルールがクラッドモード光を吸収すると、温度モニタでフェルールの温度上昇をモニタし、出力モニタの出力が最大となり且つ温度モニタの温度が最小となるための移動制御信号を制御部が出力し、制御部からの移動制御信号に基づき移動機構がフェルールを移動させるので、複数のレーザ光を調芯が困難なコアサイズを持つファイバへ容易に結合させることができる。さらに、クラッドモード光やコアに結合されなかった不要光を吸収し、反射を防ぐため不要光による損傷を抑制でき、フェルールは放熱器として機能する。また、制御部は、温度モニタでモニタされた温度が所定値を超えたとき、複数のレーザ光源を停止させることができる。

本発明の実施例1の合波レーザ光源の構成を示す図である。 本発明の実施例1の合波レーザ光源の光ファイバの先端に取り付けられたウィンドウを示す図である。
以下、本発明の合波レーザ光源及びファイバ調整方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施例1の合波レーザ光源の構成を示す図である。図1に示す実施例1の合波レーザ光源は、半導体レーザ1a〜1e、レンズ2a〜2e、結合レンズ3、光ファイバ4、銅フェルール5、温度モニタ7、出力モニタ8、制御部9、移動機構10を備えている。ここで、各要素番号は添字として振ったa〜eは5個という意味ではなく5個以外でも良い。
半導体レーザ1a〜1eは、所定間隔毎に配置されており、電流駆動によって注入された電子およびホールからなるキャリア注入によって励起され、注入された電子およびホールのキャリア対消滅の際に発生する誘導放出によって発生されたレーザ光を出力する。半導体レーザとして、バー状の半導体に複数のレーザ発光機構を持ったアレイレーザでも良いし、面発光レーザあるいはバー状のアレイレーザを積層したスタックレーザのような平面的に発光分布するレーザでも良い。
半導体レーザ1a〜1eとしては、所定の波長としての600nm以下のレーザ光を出力する半導体レーザが用いられる。
レンズ2a〜2eは、半導体レーザ1a〜1eに対向して所定間隔毎に配置され、半導体レーザ1a〜1eからのレーザ光を結合レンズ3に導く。半導体レーザのようにビームの広がり角が大きい場合はある程度の平行光が得られるコリメート配置にするのが良い。広がり角が小さなレーザの場合は必ずしもレンズ2a〜2cが必要ではない。
結合レンズ3は、集光レンズの役目をしており、半導体レーザ1a〜1eからの複数のレーザ光を集光することにより光ファイバ4に合波させる。
光ファイバ4は、例えば100um以下の調芯が困難なコアサイズを持つコア4aと、コア4aの外側に配置されたクラッド4bを有し、結合レンズ3からの複数のレーザ光をコア4aとクラッド4bに導き、コア4a内のレーザ光を光ファイバ4の出力端まで伝送する。
また、光ファイバ4は、レーザ光の入射側に、クラッドモード光を取り除くモードストリッパ機構(クラッドモードストリッパともいう。)を有する。即ち、モードストリッパ機構は、光ファイバ4のクラッドに接して配置され且つ光学的に結合された高屈折率材料の層を有し、クラッド4b内を伝搬するクラッドモード光をクラッド4bの外側に出力する機能を有する。
銅フェルール5は、光ファイバ4の入射側にギャップ6を介して取り付けられており、クラッド4bからのクラッドモード光をギャップ6を介して吸収する。銅フェルール5は、600nm以下の波長を持つレーザ光の吸収が高いので、銅フェルール5の温度上昇が大きい。なお、銅フェルール5に代えて、吸収率の高い金、銀などのフェルールを用いても良い。
温度モニタ7は、例えば温度センサを有し、銅フェルール5の温度を検出してモニタする。出力モニタ8は、フォトダイオード等であり、光ファイバ8の出射端に対向する位置に配置され、光ファイバ8からのレーザ光出力をモニタする。
制御部9は、出力モニタ8の出力が最大となり且つ温度モニタ7の温度が最小となるようにするための移動制御信号を移動機構10に出力する。移動機構10は、制御部9からの移動制御信号に基づき銅フェルール5を3次元方向(互いに直交するX方向、Y方向、Z方向)に移動させる。
次に、このように構成された実施例の合波レーザ光源の動作を説明する。まず、半導体レーザ1a〜1eからの複数のレーザ光は、レンズ2a〜2eを介して結合レンズ3に導かれ、結合レンズ3により集光されて、光ファイバ4に合波させる。
光ファイバ4のレーザ光の入射側には、クラッドモード光を取り除くモードストリッパ機構を有する光ファイバ4が用いられ、クラッド4bに入射されたクラッドモード光は、ギャップ6を通って、銅フェルール5で吸収される。このため、銅フェルール5の温度が上昇する。
温度モニタ7は銅フェルール5の温度上昇をモニタし、出力モニタ8は、レーザ光出力をモニタする。制御部9は、出力モニタ8の出力が最大となり且つ温度モニタ7の温度が最小となるようにするための移動制御信号を移動機構10に出力する。
移動機構10は、制御部9からの移動制御信号に基づき銅フェルール5を3次元方向(互いに直交するX方向、Y方向、Z方向)に移動させることにより光ファイバ4の位置を調整する。このため、出力モニタ8の出力が最大となり且つ温度モニタ7の温度が最小となる。即ち、複数のレーザ光を調芯が困難なコアサイズを持つファイバへ容易に結合させることができる。
さらに、クラッドモード光やコアに結合されなかった不要光を吸収し、反射を防ぐため不要光による損傷を抑制できる。また、銅フェルール5は放熱器として機能することができる。
また、レーザ光のパワー密度が所定のレベルよりも大きくなった場合には、図2に示すように、光ファイバ4の端面にウィンドウ11を取り付け、このウィンドウ11によりレーザ光のパワー密度を低下させても良い。
なお、制御部9は、温度モニタ7でモニタされた温度が所定値を超えたとき、即ち、温度が異常になったときには、半導体レーザ1a〜1eを停止させるようにしても良い。
なお、ここではレーザ光源として半導体レーザの場合を例に挙げて説明したが、通常のレーザ装置を複数台設置したものや、複数のファイバをバンドルしたようなレーザ光束など離散的な状態を示すどのようなレーザ光源でも実施が可能である。
本発明に係る合波レーザ光源は、特に、レーザ加工装置、レーザ照明、レーザ露光装置、蛍光材励起、レーザ計測、レーザ医療等に適用可能である。
1a〜1e 半導体レーザ
2a〜2e レンズ
3 結合レンズ
4 光ファイバ
4a コア
4b クラッド
5 銅フェルール
6 ギャップ
7 温度モニタ
8 出力モニタ
9 制御部
10 移動機構

Claims (4)

  1. 各々がレーザ光を出力する複数のレーザ光源と、
    コアとクラッドとを有し、前記レーザ光の入射側に、クラッドモード光を取り除くモードストリッパ機構を有するファイバと、
    前記複数のレーザ光源からのレーザ光を集光することにより前記ファイバに結合させる結合レンズと、
    前記ファイバの出力をモニタする出力モニタと、
    前記ファイバの前記入射側に取り付けられ、前記クラッドモード光と前記コアに結合されなかった不要光を吸収するフェルールと、
    前記フェルールの温度をモニタする温度モニタと、
    前記出力モニタの出力が最大となり且つ前記温度モニタの温度が最小となるための移動制御信号を出力する制御部と、
    前記制御部からの移動制御信号に基づき前記フェルールを移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度モニタでモニタされた温度が所定値を超えたとき、前記複数のレーザ光源を停止させることを特徴とする合波レーザ光源。
  2. 前記複数のレーザ光源は、各々が所定の波長以下のレーザ光を出力し、
    前記フェルールは、前記所定の波長の吸収が高い銅フェルールからなることを特徴とする請求項1記載の合波レーザ光源。
  3. 前記ファイバの端面にレーザ光のパワー密度を調整するためのウィンドウを取り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の合波レーザ光源。
  4. コアとクラッドとを有しレーザ光の入射側に、クラッドモード光を取り除くモードストリッパ機構を有するファイバを備え、
    結合レンズを用いて複数のレーザ光源からのレーザ光を集光することにより前記ファイバに結合させ、
    前記ファイバの出力を出力モニタでモニタし、
    前記ファイバの前記入射側に取り付けられたフェルールで、前記クラッドモード光と前記コアに結合されなかった不要光を吸収し、
    前記フェルールの温度を温度モニタでモニタし、
    前記出力モニタの出力が最大となり且つ前記温度モニタの温度が最小となるための移動制御信号を制御部から出力し、
    前記制御部からの移動制御信号に基づき移動機構で前記フェルールを移動させることにより前記ファイバの位置を調整し、
    前記複数のレーザ光を前記ファイバへ結合させ、
    前記制御部は、前記温度モニタでモニタされた温度が所定値を超えたとき、前記複数のレーザ光源を停止させることを特徴とするファイバ調整方法。
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