JP6479770B2 - キノリノトリアゾール誘導体および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
キノリノトリアゾール誘導体および有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDFInfo
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Description
Ar1は、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族
基を表し、
R1〜R5は、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フ
ッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1
〜6のアルキル基、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環
芳香族基を表し、
W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表し、W、X、Y、Z
は、そのいずれか1つのみが窒素原子であり、
pは、0または1の数であり、Wが炭素原子であるときは1であり、
Wが窒素原子であるときは0であり、
qは、0または1の数であり、Xが炭素原子であるときは1であり、
Xが窒素原子であるときは0であり、
rは、0または1の数であり、Yが炭素原子であるときは1であり、
Yが窒素原子であるときは0であり、
sは、0または1の数であり、Zが炭素原子であるときは1であり、
Zが窒素原子であるときは0であり、
Aは、下記構造式(2)で示される1価基を表す、
Ar2は、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳
香族基を表し、
R6〜R9は、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子
、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素
原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数2〜6のアルケニル基、芳
香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基であって
、互いに結合して環を形成してもよく、
mは0、1または2の整数を表し、
Vは炭素原子または窒素原子を表し、Vが窒素原子である場合、
該窒素原子にはR6〜R9で示される基は結合しておらず、且つ、
R6〜R9のいずれか一つは存在しないものとし、
mが2である場合、複数個存在するR6〜R9およびVは相互に
同一でも異なっても良い。
1)下記一般式(1−1)で表されるキノリノトリアゾール誘導体であること、
Ar1、R1〜R5、W〜Z、p〜s及びAは、前記一般式(1)及
び前記構造式(2)に記載した通りの意味である。
2)前記構造式(2)におけるmが0であること、
3)前記構造式(2)におけるmが1であること、
4)前記構造式(2)におけるmが2であること、
5)前記構造式(2)におけるVが炭素原子であること、
6)前記構造式(2)においてVが炭素原子であり、且つmが1または2であること、
7)前記構造式(2)におけるAr2がピリジル基であること、
8)前記構造式(2)におけるAr2がキノリル基またはイソキノリル基であること、
が好ましい。
(1)電子の注入特性が良い。
(2)電子の移動速度が速い。
(3)正孔阻止能力に優れる。
(4)薄膜状態が安定である。
(5)耐熱性に優れている。
(6)発光効率および電力効率が高い。
(7)発光開始電圧が低い。
(8)実用駆動電圧が低い。
(9)素子寿命が長い。
上記一般式(1)中、Ar1は、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基を表している。
Ar1で表される芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基としては、具体的に、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントラセニル基、アセナフテニル基、フェナントレニル基、フルオレニル基、インデニル基、トリフェニレニル基、ピレニル基、トリアジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フリル基、ピロリル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリニル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基等を挙げることができる。
重水素原子;
シアノ基;
トリフルオロメチル基;
水酸基;
ニトロ基;
ハロゲン原子、例えばフッ素原子、塩素原子;
炭素原子数1〜6のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、
n−ヘキシル基;
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基、例えばシクロペンチル基
、シクロヘキシル基;
炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基、例えばメチルオキシ基、エ
チルオキシ基、プロピルオキシ基;
前記例示した炭素原子数1〜6のアルキル基(Ar1が有してもよ
い置換基のうち炭素原子数1〜6のアルキル基として例示したもの)
で置換されたジ置換アミノ基;
芳香族炭化水素基または縮合多環芳香族基、例えばフェニル基、ビ
フェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル
基、ナフチル基、アントラセニル基、アセナフテニル基、フェナント
レニル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基;
芳香族複素環基、例えばピリジル基、ピリドインドリル基、キノリ
ル基、ベンゾチアゾリル基;
炭素原子数1〜6のアルキル基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。これらの置換基は、さらに前記例示した置換基で置換されてもよい。
上記一般式(1)中、R1〜R5は、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1〜6のアルキル基、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基を表している。
R1〜R5で表される炭素原子数1〜6のアルキル基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。炭素原子数1〜6のアルキル基としては、具体的に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、3−メチルブチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−ヘキシル基、tert−ヘキシル基等を挙げることができる。
炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基および炭素原子数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルアミノ基におけるアルキル基部分としては、R1〜R5で表される炭素原子数1〜6のアルキル基として例示される基と同じものが挙げられる。
炭素原子数1〜6のアルキル基および炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。これらの置換基はさらに、前記例示した置換基で置換されてもよい。また、置換基同士が単結合、置換もしくは無置換のメチレン基、酸素原子または硫黄原子を介して互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(1)において、W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表す。これらW〜Zは、いずれか1つのみが窒素原子(残りの3つは炭素原子)である。さらに、p、q、rおよびsは、それぞれ、W〜Zに結合している基R1〜R4の数を示し、0または1である。
即ち、一般式(1)から理解されるように、例えばWが窒素原子である場合には、その窒素原子には、R1は結合しておらず、その数を示すpはゼロとなる。X〜Zは炭素原子であり、その炭素原子には、R2〜R4がそれぞれ結合しており、q〜sは1となる。Xが窒素原子の場合、Yが窒素原子の場合、Zが窒素原子の場合も同様である。
一般式(1)において、一価の基Aは、下記構造式(2)で表される。
構造式(2)において、Ar2は、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基を表す。
Ar2で表される芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基としては、具体的に、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントラセニル基、アセナフテニル基、フェナントレニル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、トリアジニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フリル基、ピロリル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリニル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基等を挙げることができる。
重水素原子;
シアノ基;
トリフルオロメチル基;
水酸基;
ニトロ基;
ハロゲン原子、例えばフッ素原子、塩素原子;
炭素原子数1〜6のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、
n−ヘキシル基;
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基、例えばシクロペンチル基
、シクロヘキシル基;
炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基、例えばメチルオキシ基、エ
チルオキシ基、プロピルオキシ基;
前記例示した炭素原子数1〜6のアルキル基(Ar2が有してもよ
い置換基のうち炭素原子数1〜6のアルキル基として例示したもの)
で置換されたジ置換アミノ基;
芳香族炭化水素基または縮合多環芳香族基、例えばフェニル基、ビ
フェニリル基、ターフェニリル基、テトラキスフェニル基、スチリル
基、ナフチル基、アントラセニル基、アセナフテニル基、フェナント
レニル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基;
芳香族複素環基、例えばピリジル基、ピリドインドリル基、キノリ
ル基、ベンゾチアゾリル基;
炭素原子数1〜6のアルキル基および炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。これらの置換基は、さらに前記例示した置換基で置換されてもよい。また、置換基同士は、単結合、置換もしくは無置換のメチレン基、酸素原子または硫黄原子を介して互いに結合して環を形成してもよい。
構造式(2)において、R6〜R9は、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数2〜6のアルケニル基、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基を表す。
R6〜R9で表される炭素原子数1〜6のアルキル基または炭素原子数2〜6のアルケニル基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。炭素原子数1〜6のアルキル基または炭素原子数2〜6のアルケニル基としては、具体的に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、3−メチルブチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、t−ヘキシル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基などを挙げることができる。
炭素原子数1〜6のアルキル基および炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基におけるアルキル基部分としては、R1〜R5で表される炭素原子数1〜6のアルキル基として例示される基と同じものを挙げることができる。
炭素原子数1〜6のアルキル基および炭素原子数1〜6のアルキルオキシ基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。これらの置換基は、さらに前記例示した置換基で置換されても良い。隣り合う置換基同士は各々独立して結合し、縮合環を形成しても良い。
構造式(2)において、mは0、1または2の整数を表す。Vは炭素原子または窒素原子を表す。Vが窒素原子である場合、この窒素原子にはR6〜R9で示される基は結合しておらず、且つ、R6〜R9のいずれか一つは存在しない。また、mが2である場合、複数個存在するR6、R7、R8、R9およびVは相互に異なっていても良い。例えば、基A中にベンゼン環(V=C)とピリジン環(V=N)とが混在してもよい。
本発明のキノリノトリアゾール誘導体においては、キノリノトリアゾール骨格中のベンゼン環で、Ar1がZに対してオルト位で結合していることが好ましく、下記一般式(1−1)で示されるように、Ar1がZに対してオルト位で結合し、且つ、R5がAr1に対してオルト位で結合していることが特に好ましい。
Ar1、R1〜R5、W〜Z、p〜s及びAは、前記した通りの意味
である。
Ar2およびR6〜R9は前記した通りの意味である。
R6a〜R9aは、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、
フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数
1〜6のアルキル基、炭素原子数2〜6のアルケニル基、芳香族炭化水
素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基であって、互いに結合し
て環を形成してもよい。
R6a〜R9aで表される炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数
2〜6のアルケニル基、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基および縮合
多環芳香族基の具体例としては、それぞれ、R6〜R9で表される炭素
原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数2〜6のアルケニル基、芳香族
炭化水素基、芳香族複素環基および縮合多環芳香族基として例示したも
のと同じものを挙げることができる。炭素原子数1〜6のアルキル基と
炭素原子数2〜6のアルケニル基が直鎖状であっても分岐状であっても
よい点、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基が
無置換でもよいが置換基を有してもよい点、および、これらの基が互い
に結合して環を形成してもよい点も同様である。置換基としても、R6
〜R9で表される芳香族炭化水素基等が有してもよい置換基の例と同じ
ものが挙げられる。
本発明のキノリノトリアゾール誘導体は新規な化合物であり、例えば以下の方法により合成できる。まず、7,8−ジアミノキノリン誘導体とニトロ基を有するアリール誘導体とを既知の方法によって反応させ、アミノアリールアゾキノリン誘導体を合成する。次に、このアミノアリールアゾキノリン誘導体に対し、ヨードベンゼンジアセテートによる酸化的環化反応(非特許文献1参照)を行い、2−アリールキノリノトリアゾール誘導体を合成する。あるいは、アミノキノリン誘導体とアリールジアゾニウム塩とのカップリングを行って、アミノアリールアゾキノリン誘導体を合成し、続いて、前記と同様にしてヨードベンゼンジアセテートによる酸化的環化反応を行い、2−アリールキノリノトリアゾール誘導体を合成する。
上記のどちらの工程を採用する場合においても、後述のカップリング反応においてキノリノトリアゾール環に置換基を導入するため、材料として用いられる7,8−ジアミノキノリン誘導体が臭素などのハロゲン原子を置換基として有しているとよい。材料として用いられる7,8−ジアミノキノリン誘導体がハロゲン原子を置換基として有さない場合には、2−アリールキノリノトリアゾール誘導体を合成した後に、別途、この2−アリールキノリノトリアゾール誘導体に対し、例えば、臭素やN−ブロモスクシンイミドなどによるブロモ化を行って、ブロモ基を導入する必要がある。
その後、2−アリールキノリノトリアゾール誘導体と種々のアリールボロン酸誘導体とのクロスカップリング反応、例えばSuzukiカップリング(非特許文献2参照)を行う。かくして、本発明のキノリノトリアゾール誘導体を合成することができる。
m=1
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窒素:X
上述した本発明のキノリノトリアゾール誘導体を用いて形成される有機層を備えた有機EL素子(以下、本発明の有機EL素子と呼ぶことがある。)は、例えば図2に示す層構造をしている。即ち、本発明の有機EL素子においては、例えば、基板1上に順次、陽極2、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、正孔阻止層6、電子輸送層7、電子注入層8、陰極9が設けられている。本発明の有機EL素子は、かかる構造に限定されるものではなく、例えば、正孔輸送層4と発光層5の間に電子阻止層(図示せず)を設けてもよい。また、有機層を何層か省略してもよく、例えば、陽極2と正孔輸送層4の間の正孔注入層3や、発光層5と電子輸送層7の間の正孔阻止層6、電子輸送層7と陰極9の間の電子注入層8を省略し、基板1上に順次に、陽極2、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層7、陰極9を有する構成とすることもできる。
銅フタロシアニンに代表されるポルフィリン化合物;
スターバースト型のトリフェニルアミン誘導体;
トリフェニルアミン3量体および4量体、例えば分子中にトリフェニ
ルアミン構造を3個以上、単結合またはヘテロ原子を含まない2価基で
連結した構造を有するアリールアミン化合物;
アクセプター性の複素環化合物、例えばヘキサシアノアザトリフェニ
レン;
塗布型の高分子材料;
ベンジジン誘導体、例えば
N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(m−トリル)−ベンジジン
(TPD)、
N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(α−ナフチル)−ベンジジ
ン(NPD)、
N,N,N’,N’−テトラビフェニリルベンジジン;
1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン
(TAPC);
種々のトリフェニルアミン3量体および4量体;
上述の正孔輸送材料は、単独で成膜に用いられても良いが、他の材料と混合して成膜に用いられてもよい。また、正孔輸送層4は単層としても良いが、上記材料を1種または複数種用いて複数の層を形成し、このような層が積層された多層膜を正孔輸送層4としてもよい。
カルバゾール誘導体、例えば
4,4’,4’’−トリ(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン
(TCTA)、
9,9−ビス[4−(カルバゾール−9−イル)フェニル]フルオ
レン、
1,3−ビス(カルバゾール−9−イル)ベンゼン(mCP)、
2,2−ビス(4−カルバゾール−9−イルフェニル)アダマンタ
ン(Ad−Cz);
トリフェニルシリル基とトリアリールアミン構造を有する化合物、例
えば
9−[4−(カルバゾール−9−イル)フェニル]−9−[4−(
トリフェニルシリル)フェニル]−9H−フルオレン;
上述の電子阻止性材料は、単独で成膜に用いられても良いが、他の材料と混合して成膜してもよい。また、電子阻止層は単層としても良いが、上記材料を1種または複数種用いて複数の層を形成し、このような層が積層された多層膜を電子阻止層としてもよい。
Alq3をはじめとするキノリノール誘導体の金属錯体;
各種の金属錯体;
アントラセン誘導体;
ビススチリルベンゼン誘導体;
ピレン誘導体;
オキサゾール誘導体;
ポリパラフェニレンビニレン誘導体;
ドーパント材料としては、キナクリドン、クマリン、ルブレン、ペリレンおよびそれらの誘導体;ベンゾピラン誘導体;ローダミン誘導体;アミノスチリル誘導体;等を用いることができる。
緑色の燐光発光体、例えばIr(ppy)3;
青色の燐光発光体、例えばFIrpic、FIR6;
赤色の燐光発光体、例えばBtp2Ir(acac);
等が用いられる。この場合のホスト材料のうち正孔注入・輸送性ホスト材料としては、
カルバゾール誘導体、例えば
4,4’−ジ(N−カルバゾリル)ビフェニル(CBP)、
TCTA、
mCP;
が挙げられる。電子輸送性ホスト材料としては、以下のものが挙げられる。
p−ビス(トリフェニルシリル)ベンゼン(UGH2);
2,2’,2’’−(1,3,5−フェニレン)−トリス(1−フェ
ニル−1H−ベンズイミダゾール)(TPBI);
本発明のキノリノトリアゾール誘導体;
フェナントロリン誘導体、例えばバソクプロイン(BCP);
キノリノール誘導体の金属錯体、例えばBAlq;
各種の希土類錯体;
オキサゾール誘導体;
トリアゾール誘導体;
トリアジン誘導体;
正孔阻止層6も単層または多層の積層構造とすることができ、各層は、上述の正孔阻止作用を有する化合物の1種または2種以上を用いて成膜される。
Alq3、BAlqをはじめとするキノリノール誘導体の金属錯体;
各種金属錯体;
トリアゾール誘導体;
トリアジン誘導体;
オキサジアゾール誘導体;
ピリジン誘導体;
ピリミジン誘導体;
ベンズイミダゾール誘導体;
チアジアゾール誘導体;
アントラセン誘導体;
カルボジイミド誘導体;
キノキサリン誘導体;
ピリドインドール誘導体;
フェナントロリン誘導体;
シロール誘導体;
電子輸送層7も単層或いは多層の積層構造とすることができ、各層は、上述した電子輸送作用を有する化合物の1種又は2種以上を用いて成膜される。
アルカリ金属塩、例えばフッ化リチウム、フッ化セシウム;
アルカリ土類金属塩、例えばフッ化マグネシウム;
キノリノール誘導体の金属錯体、例えばリチウムキノリノール;
金属酸化物、例えば酸化アルミニウム;
電子注入層8は、電子輸送層と陰極の好ましい選択においては、省略することもできる。
5−{9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン−2−イル}−2−{4−(ピリジン−3−イル)フェニル}−2H−[1,2,3]−[4,5,h]キノリノトリアゾールの合成;
m=1
窒素:X
窒素置換した反応容器に、
1−ブロモ−4−ニトロベンゼン 50g、
3−ピリジンボロン酸 31.9g、
2M炭酸カリウム水溶液 309ml、
トルエン 200ml、
エタノール 40ml及び
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0) 11.0g
を加え、攪拌しながら14時間加熱還流した。反応液を濃縮し、析出する結晶をろ過によって採取した。イソプロパノールで分散洗浄することによって、3−(4−ニトロフェニル)ピリジンの灰色の粉末状結晶43.5g(収率88.8%)を得た。
得られた3−(4−ニトロフェニル)ピリジン 3.5g、
5−ブロモ−7,8−ジアミノイソキノリン 4.0g、
苛性ソーダ 1.4g及び
トルエン 50ml
その後、トルエン100mlを加えて抽出し、減圧下濃縮した後、カラムクロマトグラフによって精製して、5−ブロモ−7−{4−(ピリジン−3−イル)フェニルアゾ}−8−アミノイソキノリンの赤色の粉末状結晶2.14g(収率30.3%)を得た。
得られた5−ブロモ−7−{4−(ピリジン−3−イル)フェニルア
ゾ}−8−アミノイソキノリン 2.0g、
ヨードベンゼンジアセテート 2.6g及び
トルエン 20ml
有機層を分液操作によって採取し、減圧下濃縮した後、カラムクロマトグラフによって精製して、5−ブロモ−2−{4−(ピリジン−3−イル)フェニル}−2H−[1,2,3]−[4,5,h]キノリノトリアゾールの白色の粉末状結晶1.2g(収率60.6%)を得た。
得られた5−ブロモ−2−{4−(ピリジン−3−イル)フェニル}
−2H−[1,2,3]−[4,5,h]キノリノトリアゾール
4.0g、
{9、10−ジ(ナフタレン−2イル)アントラセン−2−イル}ボ
ロン酸 3.8g、
2M炭酸カリウム水溶液 15ml、
トルエン 40ml、
エタノール 16ml及び
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0) 0.1g
有機層を分液操作によって採取し、減圧下濃縮した後、カラムクロマトグラフによって精製して、5−{9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン−2−イル}−2−{4−(ピリジン−3−イル)フェニル}−2H−[1,2,3]−[4,5,h]キノリノトリアゾール(化合物15)の淡黄色粉体4.18g(収率67.0%)を得た。
δ(ppm)=9.97(1H)、
8.92(1H)、
8.67(1H)、
8.66(1H)、
8.63(1H)、
8.48(2H)、
8.15(1H)、
8.09(1H)、
8.06(2H)、
8.04(2H)、
7.97(1H)、
7.95−7.90(5H)、
7.80−7.36(14H)
実施例1で得られた化合物について、高感度示差走査熱量計(ブルカー・エイエックスエス製、DSC3100S)を用いて融点とガラス転移点を求めた。
融点 ガラス転移点
実施例1(化合物15) 338℃ 206℃
本発明の化合物は100℃以上、特に200℃以上のガラス転移点を有している。このことは、本発明の化合物において薄膜状態が安定であることを示す。
実施例1で得られた化合物を用いて、ITO基板の上に膜厚100nmの蒸着膜を作製し、イオン化ポテンシャル測定装置(住友重機械工業株式会社製、PYS−202型)を用いて仕事関数を測定した。
仕事関数
実施例1の化合物 5.93eV
本発明の化合物はNPD、TPDなどの一般的な正孔輸送材料がもつ仕事関数5.4eVより大きい値を有し、大きな正孔阻止能力を有している。
ガラス基板1上に透明陽極2としてITO電極を予め形成したものの上に、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、正孔阻止層6兼電子輸送層7{実施例1の化合物(化合物15)}、電子注入層8、陰極(アルミニウム電極)9の順に蒸着して、図2に示す構造の有機EL素子を作製した。
正孔阻止層6兼電子輸送層7の材料として実施例1の化合物(化合物15)に代えて下記構造式のETM−1(特許文献2参照)を用いた点以外は、同様の条件で有機EL素子を作製した。得られた有機EL素子に、大気中、常温で直流電圧を印加し、このときの発光特性を測定した。測定結果は表1に示した。
2 透明陽極
3 正孔注入層
4 正孔輸送層
5 発光層
6 正孔阻止層
7 電子輸送層
8 電子注入層
9 陰極
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表される、キノリノトリアゾール誘導体。
式中、
Ar1は、縮合多環芳香族基により置換された縮合多環芳香族基を表し、
R1〜R5は、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フッ素原子、塩
素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1〜6のアルキル基、芳香族
炭化水素基、芳香族複素環基または縮合多環芳香族基を表し、
W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表し、W、X、Y、Zは、そのいずれ
か1つのみが窒素原子であり、
pは、0または1の数であり、Wが炭素原子であるときは1であり、Wが窒素原子
であるときは0であり、
qは、0または1の数であり、Xが炭素原子であるときは1であり、Xが窒素原子
であるときは0であり、
rは、0または1の数であり、Yが炭素原子であるときは1であり、Yが窒素原子
であるときは0であり、
sは、0または1の数であり、Zが炭素原子であるときは1であり、Zが窒素原子
であるときは0であり、
Aは、下記構造式(2)で示される1価基を表す、
式中、
Ar2は、ピリジル基を表し、
R6〜R9は、同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フッ素原
子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1〜6のアルキル
基、炭素原子数2〜6のアルケニル基、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基また
は縮合多環芳香族基であって、互いに結合して環を形成してもよく、
mが1であり、
Vは炭素原子である。 - 下記一般式(1−1)で表される、請求項1記載のキノリノトリアゾール誘導体。
式中、
Ar1、R1〜R5、W〜Z、p〜s及びAは、前記一般式(1)及び前記構造式
(2)に記載した通りの意味である。 - 一対の電極とその間に挟まれた少なくとも一層の有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、請求項1に記載のキノリノトリアゾール誘導体が、少なくとも1つの有機層の構成材料として用いられていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記有機層が電子輸送層である、請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記有機層が正孔阻止層である、請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記有機層が発光層である、請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記有機層が電子注入層である、請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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