JP6499406B2 - 光学部材の製造方法及びそれに用いる硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
一方で、特許文献2記載のように、2種類の接着剤を使用せず、単一の接着剤を使用する方法も提案されていた。しかし、単一の接着剤においても、上記波紋の発生が確認されていた。そこで、上記状況において、画像表示装置の画面上のいずれの箇所をタッチしても波紋が生じない画像表示装置の開発が望まれていた。
液晶表示ユニットは液晶表示セル、液晶表示セル上に配置された偏光板及び偏光板を取り囲む前記液晶表示セルを被膜する封止体を備え、
前記液晶表示ユニット又は前記保護板の少なくとも一方に、未硬化時に流動性を有する第2硬化性樹脂組成物を塗布し、前記第2硬化性樹脂組成物によって第1硬化性樹脂組成物の塗布領域を画定する第2硬化性樹脂組成物塗布工程と、
前記塗布領域又は前記塗布領域が形成された一方の基板と貼合わせる他方の基板における貼合わせた際に前記塗布領域と向かい合う領域に、未硬化時に流動性を有する前記第1硬化性樹脂組成物を塗布する第1硬化性樹脂組成物の塗布工程と、
前記第1硬化性樹脂組成物を介して前記液晶表示ユニットおよび前記保護板を貼合わせる貼合わせ工程と、
前記第1硬化性樹脂組成物を硬化させて前記液晶表示ユニットおよび前記保護板を貼合わせる第1硬化性樹脂組成物硬化工程と、を含み、
前記第2硬化性樹脂組成物を硬化して得られる硬化物層が、前記封止体の投影領域に積層され、かつ前記偏光板の投影領域には積層されていないことを特徴とする画像表示装置の製造方法。
(2)前記(1)に記載の画像表示装置の製造方法であって、
前記液晶表示ユニットの前記封止体表面上に前記第2硬化性樹脂組成物を塗布して硬化又は未硬化の塗布膜を形成し、
前記保護板の表面上に前記第1硬化性樹脂組成物を塗布して硬化又は未硬化の塗布膜を形成し、
前記塗布膜が形成された液晶表示ユニットと前記塗布膜が形成された保護板を貼合わせることを特徴とする(1)に記載の画像表示装置の製造方法。
(3)前記(1)又は(2)に記載の画像表示装置の製造方法であって、
前記第1硬化性樹脂組成物の塗布膜の平均厚みが、前記第2硬化性樹脂組成物の塗布膜の平均厚み以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像表示装置の製造方法。
(4)前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の画像表示装置の製造方法であって、前記第2硬化性樹脂組成物を硬化して得られる第2硬化物層の塗膜幅の中間地点が、前記液晶表示セルの投影領域に存在しておらず、前記液晶表示セルを取り囲んで存在している別の光学部材の投影領域上に存在していることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の画像表示装置の製造方法。
(5)(1)〜(4)のいずれか一項に記載の光学部材の製造方法の、前記第1硬化性樹脂組成物又は前記第2硬化性樹脂組成物用の、(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する硬化性樹脂組成物。
(6)(メタ)アクリレート(A)が、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート、ポリブタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選ばれる1種以上の(メタ)アクリレートである(5)に記載の硬化性樹脂組成物。
(7)アセトニトリル又はメタノール中で測定した光重合開始剤(B)のモル吸光係数が、302nm又は313nmでは300ml/(g・cm)以上であり、365nmでは100ml/(g・cm)以下である(5)又は(6)に記載の硬化性樹脂組成物。
(8)前記保護板が、遮光部を有する透明ガラス基板、遮光部を有する透明樹脂基板、遮光部と透明電極が形成されたガラス基板、遮光部を有する透明基板に透明電極が形成されたガラス基板またはフィルムが貼りあわされた基板の群から選ばれる1種以上からなる(5)〜(7)のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
(9)前記第1硬化性樹脂組成物が紫外線を照射した際の硬化率80%における樹脂層の25℃における貯蔵剛性率に対して、紫外線を照射した際の硬化率98%における樹脂層の貯蔵剛性率が3〜20倍であることを特徴とする樹脂組成物であって、硬化率80%における貯蔵剛性率(25℃)が1×102Pa〜1×105Paである(5)〜(8)のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
(10)(メタ)アクリレート(A)が、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート、ポリブタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選ばれる1種以上の(メタ)アクリレートである(5)〜(9)のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
(11)前記保護板が、タッチパネルである(5)〜(10)のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
(12)前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の画像表示装置の製造方法によって得られるタッチパネル。
(13)液晶表示ユニットに保護板を接着した画像表示装置であって、
液晶表示ユニットは液晶表示セル、液晶表示セル上に配置された偏光板及び偏光板を取り囲む前記液晶表示セルを被膜する封止体を備え、
前記偏光板上に形成された第1硬化性樹脂組成物を硬化して得られる第1硬化物層と、
前記第1硬化物層の周壁部を画成する第2硬化性樹脂組成物を硬化して得られる第2硬化物層を有し、
前記第2硬化物層が、前記封止体の投影領域に積層され、かつ前記偏光板の投影領域には積層されていないことを特徴とする画像表示装置。
(14)前記第1硬化性樹脂組成物及び前記第2硬化性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート化合物又はポリブタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート化合物からなる群から選択される少なくとも1種の(メタ)アクリレート化合物、及び光重合開始剤を含有している硬化性樹脂組成物である、前記(13)に記載の画像表示装置。
[工程A]前記液晶表示ユニット又は前記保護板の少なくとも一方に、未硬化時に流動性を有する第2硬化性樹脂組成物を塗布し、前記第2硬化性樹脂組成物によって第1硬化性樹脂組成物の塗布領域を画定する第2硬化性樹脂組成物塗布工程。
[工程B]前記塗布領域又は前記塗布領域が形成された一方の基板と貼合わせる他方の基板における貼合わせた際に前記塗布領域と向かい合う領域に、未硬化時に流動性を有する前記第1硬化性樹脂組成物を塗布する第1硬化性樹脂組成物の塗布工程。
[工程C]前記第1硬化性樹脂組成物を介して前記液晶表示ユニットおよび前記保護板を貼合わせる貼合わせ工程。
[工程D]前記第1硬化性樹脂組成物を硬化させて前記液晶表示ユニットおよび前記保護板を貼合わせる第1硬化性樹脂組成物硬化工程。
以下、本発明の製造方法、及びこの方法により製造した画像表示装置の形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、第1〜第3の実施形態は具体例であり、これらの具体例に限定されるものではない。
図1は、本発明の光学部材の製造工程の第1の実施形態を示す工程図である。
この方法は、液晶表示ユニット1と保護板2を貼り合わせることにより光学部材(画像表示装置)を得る方法である。
図2は、液晶表示ユニット1の一例の要部を示す断面図である。この液晶表示ユニット1では、図2に示すように、液晶表示セル21上に偏光板22が配置され、液晶表示セル21上に偏光板22を取り囲むように封止体23を配置した構成となっている。ここで、液晶表示セル21上に偏光板22が直接積層された構造について示されているが、直接積層させる必要はなく、液晶表示セルの上に偏光板が配置されていればよく、液晶表示セルと偏光板との間に別の機能性フィルム等の光学部材を介在させても構わない。
この状態では、偏光板22と封止体23の間には最大幅数mmの隙間24が形成されており、隙間24の底面には、液晶表示セル21の表面が露出しないように密閉フィルム25が配置されている例を示している。即ち、図2の例に示すように、偏光板22上に第2硬化性樹脂組成物11を塗布する前に、偏光板22と封止体23との間の隙間24の底面である液晶表示セル21の表面上に、接着性を有する密閉フィルム25を配置し、隙間24の一部を閉塞することができる。密閉フィルム25の幅方向の一端は偏光板24に隣接し、他端は封止体23に密着するため、隙間24の底部が密閉される。ここで、図2においては、密閉フィルム25を配置している例を示したが、隙間24の底面において密閉フィルム25が配置されず、液晶表示セル21の表面が露出していても構わない。
このような密閉フィルム25としては、ポリエチレンテレフタレート等をフィルム基材とし、アクリレート等の粘着剤層あるいは接着剤層を有する粘着フィルムが好ましい。
上記偏光板22としては、画像表示装置に使用される公知のものを使用できるが、例えばフィルム状の吸収型偏光子、ワイヤグリッド型偏光子等が使用できる。
さらに、バックライト側偏光板27において、液晶表示セル21が配置されている面とは反対側の面にバックライト28を形成することができる。バックライトを構成する光源としては、例えば、冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)等を用いることができる。具体例としては、光源30を導光板31の一端に配設し、光源30からの線状光を導光板31で面状光に変換するエッジライト方式を例示できる。なお、バックライト方式は、エッジライト方式に限定されるものではない。例えば、拡散板の直下に光源30を配置する直下型方式を採用してもよい。
筐体26内には、液晶表示セル、バックライト、導光板、光学フィルムを収容することができる。
封止体23は、画像表示装置の外壁を被膜しており、図2においては液晶表示セル21の周壁部に隣接して配置されている筐体26を直接被膜している例であるが、特に当該態様に限定して配置される必要はない。尚、図示していないが、前記の通り液晶表示セル21の偏光板22が形成された面とは反対側の面に、バックライト側偏光板27を積層させ、さらにバックライト側偏光板27にバックライト28が積層され、バックライト28を筐体26が隣接して覆っており、当該筐体26がこれらの部材の周壁部を覆う態様で配置することができる。そして、筐体26をさらに封止体23が被膜している構成とすることができる。
封止体23としては、有機高分子材料が使用されることが一般的であり、具体的には、PET等のフィルム基材に、アクリルポリマー系等の粘着層又は接着層を有する粘着フィルム等が使用できる。
保護板2に使用する透明基板3としては、ガラス板、または透明樹脂板が挙げられ、表示パネルからの出射光や反射光に対して透明性が高い点はもちろん、耐光性、低複屈折率、高い平面精度、耐表面傷付性、および高い機械的強度を有する点から、ガラス板が好ましい。
透明樹脂板の材料としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)板、ポリカーボネート(PC)板、脂環式ポリオレフィンポリマー(COP)板等の透明性の高い樹脂材料が挙げられる。
保護板2の大きさは、本発明の製造方法が比較的大面積の画像表示装置の製造に特に適していることから、テレビ受像機の場合、0.5m×0.4m以上が適当であり、0.7m×0.4m以上が特に好ましい。保護板2の大きさの上限は、表示パネルの大きさで決まることが多い。また、あまりに大きい画像表示装置は、設置等における取り扱いが困難となりやすい。保護板2の大きさの上限は、これらの制約から、通常2.5m×1.5m程度である。
尚、本発明においては遮光部4を有さないものにも適用できるが、以下の第1〜3の実施形態の説明では、遮光部4を備える場合を具体例として説明を行う。
図1(a)に示すように、後述する(メタ)アクリレート(A)および光重合開始剤(B)を含む第2硬化性樹脂組成物12を、液晶表示ユニット1の前記封止体23の表面に塗布する。ここで、具体例として封止体23の表面に塗布する例を示したが、第2硬化性樹脂組成物12は封止体23の投影領域に塗布すればよく、第2硬化性樹脂組成物12と封止体23の間に別の光学部材が介在しても構わない。塗布の方法としては、ディスペンス方式、スクリーン印刷法等が挙げられる。ここで、第2硬化性樹脂組成物12は、貼合わせ時に後述する第1硬化性樹脂組成物の堰部となるため、第1硬化性樹脂組成物11を硬化して得られる第1硬化物層13を画成したい形状に塗布する。具体的には、正方形ないし長方形等の枠の形状にすることができるが、形状は特に限定されない。このようにして、貼合わせた際に第1硬化物層13が充填される充填室を規定する層が形成される。
ここで、液晶表示ユニット1と保護板2の表面に塗布する第1硬化性樹脂組成物及び第2硬化性樹脂組成物は同一であってもよいし、異なる硬化性樹脂組成物を用いても構わない。
また、液晶表示ユニット1と保護板2との間隔を保持するために、第2硬化性樹脂組成物12に所定の粒子径のスペーサー粒子を配合してもよい。
さらに、第2硬化物層の塗膜幅の中間地点が、前記液晶表示セルの投影領域に存在していないように配置し、隙間24の投影領域上ではなく前記液晶表示セル21を取り囲んで存在している別の光学部材の投影領域上に配置することにより、押圧により液晶表示セル上に加わる圧力が低減されるため、圧力を加えても液晶表示セルの画像表示を乱すことが低減され、より波紋が生じることを防ぐことが可能となる。
第2硬化性樹脂組成物12における硬化時の25℃における貯蔵剛性率は、第1硬化性樹脂組成物11の硬化物層の25℃における貯蔵剛性率よりも大きいことが好ましい。第2硬化物層14の貯蔵剛性率が、第1硬化性樹脂組成物を硬化して得られる第1硬化物層13の貯蔵剛性率よりも大きければ、液晶表示ユニット1と保護板2とを貼合する際に、第1硬化物層13の周縁部において、保護板2と第1硬化物層13との界面に空隙が残存していても、空隙が外部に開放されにくく、独立した空隙となりやすい。よって、減圧雰囲気下にて液晶表示ユニット1と保護板2とを貼合した後、これを大気圧雰囲気下に戻した際に、空隙内の圧力(減圧のまま)と樹脂硬化物層15にかかる圧力(大気圧)との差圧によって空隙の体積が減少し、空隙は消失しやすい。
すなわち、第2硬化性樹脂組成物12の粘度を、第1硬化性樹脂組成物11の粘度より高くすればよい。具体的には、第2硬化性樹脂組成物12の未硬化時の粘度は、第1硬化性樹脂組成物11の未硬化時の粘度の2倍以上が好ましく、5倍以上がより好ましく、10倍以上がさらに好ましい。また、第2硬化性樹脂組成物12を塗布により透明面材上に形成するためには、第2硬化性樹脂組成物12の25℃における未硬化時の粘度は、3000Pa・s以下であることが好ましい。
ここで、第2硬化性樹脂組成物12の好適な粘度は具体的には、40〜70Pa・sである。40Pa・s未満であると第2硬化性樹脂組成物12が形状を保持できず広がってしまい、厚みの制御が困難となる上、第2硬化性樹脂樹脂組成物12が第2硬化性樹脂組成物12を決壊させてしまう恐れがある。一方、粘度が70Pa・sを超える場合には、塗布器から吐出させることが困難となる恐れがある。
硬化させる場合においては、塗布後の第2硬化性樹脂組成物12に紫外線5を照射して、塗布層の下部側(硬化性樹脂組成物からみて液晶表示ユニット側)に存在する硬化部分(図では未表示)と塗布層の上部側(液晶表示ユニット側と反対側)(大気中で行うときは大気側)に存在する未硬化部分(図では未表示)を有する第2硬化物層14を得る。照射量は5〜2000mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、10〜1000mJ/cm2、特に好ましくは10〜500mJ/cm2である。照射量が少なすぎると、最終的に貼り合せた光学部材の樹脂の硬化度が不十分となるおそれがあり、照射量が多すぎると未硬化成分が少なくなり、液晶表示ユニット1と保護板2の貼り合せが不良となる恐れがある。
本発明において、「未硬化」とは25℃環境下で流動性がある状態を示すものとする。また、紫外線照射後に樹脂組成物層を指で触り、指に液状成分が付着する場合は、未硬化部分を有するものと判断される。
紫外〜近紫外の紫外線照射による硬化には、紫外〜近紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。例えば、低圧、高圧若しくは超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、(パルス)キセノンランプ、LEDランプまたは無電極ランプ等が挙げられる。
次に、図1(b)に示すように、後述する(メタ)アクリレート(A)および光重合開始剤(B)を含む第1硬化性樹脂組成物11を、遮光部4を有する保護板2の遮光部4が形成されている面の表面に塗布する。塗布の方法としては、スリットコーター、ロールコーター、スピンコーター、スクリーン印刷法等が挙げられる。
得られる塗布膜としては、工程Aで形成された第2硬化物層で形成された枠内となるように形成されることが好ましい。枠外の箇所があると、液晶表示ユニット1と保護板2を貼合わせた際に第1硬化性樹脂組成物11が押されてしまい不具合が生じる恐れがあるためである。ここで、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜は第2硬化物層14に必ずしも厳密に沿って形成される必要はなく、第2硬化物層14で形成された枠内に収まっており、画像表示装置の視認領域を充填するように形成されていればよい。また、第1硬化性樹脂組成物11は上記領域に塗布すればよく、第1硬化性樹脂組成物11と塗布する基板との間に別の光学部材が介在しても構わない。
第1硬化性樹脂組成物11は、前記塗布領域又は前記塗布領域が形成された一方の基板と貼合わせる他方の基板における貼合わせた際に前記塗布領域と向かい合う領域に塗布される。こうして、貼合わせた際に前記充填室を規定する領域となる第2硬化性樹脂組成物12が塗布された一方の基板上又は貼り合わせる他方の基板上の領域に第1硬化性樹脂組成物11が塗布されることとなる。
第1硬化物層13の厚さを調整する方法としては、第2硬化物層14の厚さを調節するとともに、保護板2の表面に供給される液状の第2硬化性樹脂組成物11の供給量を調節する方法が挙げられる。
第1硬化性樹脂組成物11の粘度は、25℃においてE型粘度計を用いて測定する。
具体的には、塗布後の第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜に紫外線5を照射して、塗布層の下部側(硬化性樹脂組成物からみて透明基板側)に存在する硬化部分(図では未表示)と塗布層の上部側(透明基板側と反対側)(大気中で行うときは大気側)に存在する未硬化部分(図では未表示)を有する硬化物層を得る。照射量は5〜2000mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、10〜1000mJ/cm2、特に好ましくは10〜500mJ/cm2である。照射量が少なすぎると、最終的に貼り合せた光学部材の樹脂の硬化度が不十分となるおそれがあり、照射量が多すぎると未硬化成分が少なくなり、液晶表示ユニット1と遮光部を有する透明基板2の貼り合せが不良となる恐れがある。
本発明において、「未硬化」とは25℃環境下で流動性がある状態を示すものとする。また、紫外線照射後に樹脂組成物層を指で触り、指に液状成分が付着する場合は、未硬化部分を有するものと判断される。
紫外〜近紫外の紫外線照射による硬化には、紫外〜近紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。例えば、低圧、高圧若しくは超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、(パルス)キセノンランプ、LEDランプまたは無電極ランプ等が挙げられる。
さらに好ましくは、本発明の工程1においては、硬化性樹脂組成物に照射される紫外線が、320nm〜450nmの範囲での最大照度を100とした時、200〜320nmにおける最大照度の比率(照度比)は30以下であり、特に好ましくは200〜320nmにおける照度が10以下である。320nm〜450nmの範囲での最大照度を100とした時、200〜320nmにおける最大照度の比率(照度比)は30よりも高いと、最終的に得られる光学部材の接着強度が劣ってしまう。これは、低波長での照度が高いと、工程1における硬化時に過度に硬化性樹脂組成物の硬化が進んでしまい、工程3における紫外線の照射における硬化の際の密着性に対する寄与が減少してしまうためと考えられる。尚、照度としては通常、各波長(例えば、365nm)で例えば30〜1000mW/cm2である。
ここで、上記照度比率となるように紫外線を照射する方法は、例えば、紫外〜近紫外の光線を照射するランプとして、当該照度比率の条件を満たすランプを適用する方法や、ランプ自体が当該照度の条件を満たさない場合であっても、工程1の照射時において短波長の紫外線をカットする基材(例えば、短波紫外線カットフィルター、ガラス板、フィルム等)を使用することで、このような照度比率で照射することが可能となる。紫外線の照度比率を調整する基材としては特には限定されないが、例えば、短波紫外線カット処理が施されたガラス板、ソーダ石灰ガラス、PETフィルム等が挙げられる。
この場合において、紫外線の照射は、通常大気中で、塗布側の上部側表面(硬化性樹脂組成物層から見て、透明基板側と反対側)(通常大気面)から照射するのが好ましい。また、真空にした後に硬化阻害性の気体を塗布層の上面表面に噴霧しながら紫外線の照射を行っても構わない。大気中で樹脂組成物を硬化した場合には、液晶表示ユニット側と反対側または透明基板側と反対側は大気側となる。
即ち、塗布層の表面に酸素又はオゾンを吹きかけることにより、その表面において、硬化性樹脂組成物の硬化の酸素阻害が生じるため、その表面の未硬化部分を確実にしたり、また、未硬化部分の膜厚を厚くすることができる。
(数式1)
硬化収縮率=(膜比重−液比重)/膜比重×100 (1)
貯蔵剛性率の測定方法としては、例えば下記の手法で測定することができる。具体的には、フッ素系離型剤を塗布した厚さ40μmのPETフィルム2枚を用意し、そのうちの1枚の離型剤塗布面に、得られた硬化性樹脂組成物を硬化後の膜厚が600μmとなるように塗布した。その後、2枚のPETフィルムを、それぞれの離型剤塗布面が互いに向かい合うように貼り合わせた。PETフィルム越しに高圧水銀灯(80W/cm、オゾンレス)で積算光量2000mJ/cm2の紫外線照射し、該樹脂組成物を硬化させた。その後、2枚のPETフィルムを剥離し、剛性率測定用の硬化物を作製する。そして、剛性率については、ARES(TA Instruments)を用いて、20〜40℃の温度領域において剛性率を測定できる。
[工程D]における本硬化時における硬化率は95%以上である。
貯蔵剛性率が1×104Paより大きいと第1硬化性樹脂組成物11は硬化により収縮するところ、収縮する力が生じることとなることから、第1硬化性樹脂組成物11が基材に追従せず、剥がれが生じたり、基材が歪んでしまったり、応力が十分に緩和されないことで、光学部材を得た際に表示ムラが生じることとなる。また、真空中での貼り合わせにおいては、仮硬化時の貯蔵剛性率が上記範囲にあることで、大気圧下に移動させた際に不具合を生じさせることなく貼り合わせ時に生じた空間を樹脂で埋めることが可能となる。一方、1×102Pa以下であると、剛性率が低すぎるために十分に硬化物としての形状を保つことができないことから、仮硬化時に適した硬化物を得ることができなくなる。ここで、上記貯蔵剛性率が300〜3000Paであることが好ましく、500〜2000Paであることがより好ましい。
仮硬化時の樹脂の硬化率としては、仮硬化時の硬化率は60〜90%であり、当該硬化率の硬化物において貯蔵剛性率が上記値及び好適値であることで、基板の歪み及び表示ムラを防止することができる。
本発明においては、上記の通り、仮硬化時の樹脂層の25℃における貯蔵剛性率に対して、後述する[工程D]において紫外線を照射した際の樹脂層の貯蔵剛性率が1.5〜10倍であることを特徴とする樹脂組成物であることが好ましい。硬化率で表すと硬化率80%における紫外線を照射した際の樹脂層の25℃における貯蔵剛性率に対して、硬化率98%における紫外線を照射した際の樹脂層の貯蔵剛性率が1.5〜10倍であることを特徴とする樹脂組成物であることが好ましい。
このように、急激に剛性率が硬化率に応じて変化する樹脂であって、硬化率が低い場合における剛性率を一定の範囲に抑えることで、硬化率が低い状態においては、基材に容易に接着させることが可能で、基材の反りに沿って接着することから容易に接着させることが可能となる。そして、基材の反りの変化に追従することとなり、基材に応力を生じさせることも防止できる。一方で、硬化率が高い状態においては、貼り合された光学基材同士の接着が剛直になるため、接着強度が顕著に高めることが可能となる。さらに、得られた硬化部材において、適度な柔軟性を保ちつつ耐湿熱性にも優れた硬化物となる。
ここで、仮硬化時の樹脂層の25℃における貯蔵剛性率に対して、後述する[工程D]において紫外線を照射した際の樹脂層の貯蔵剛性率が2〜7倍であることがより好ましく、2.5〜5倍であることが特に好ましい。硬化率で表すと硬化率80%における紫外線を照射した際の樹脂層の25℃における貯蔵剛性率に対して、硬化率98%における紫外線を照射した際の樹脂層の貯蔵剛性率が2〜7倍であることが好ましく、2.5〜5倍であることが特に好ましい。
次に、液晶表示ユニット1の第2硬化性樹脂組成物12が形成された面と、保護板2の第1硬化性樹脂組成物11が形成された面が対向する形で、図1(c)に示すように、液晶表示ユニット1と遮光部を有する透明基板2を貼り合せる。貼り合せは、大気中及び真空中のいずれでもできる。
ここで、貼り合わせの際に気泡が生じることを防ぎやすくするために、真空中で貼り合わせることが好適である。
ここで、第1硬化性樹脂組成物11において硬化部分及び未硬化部分を有する紫外線硬化型樹脂の硬化物を得てから貼り合わせると、接着力の向上を期待することができる。
貼合わせの際、押圧等によって第1硬化性樹脂組成物11が押し広げられ、空間内に第1硬化性樹脂組成物11が充満する。真空下で行った場合には、その後高い圧力雰囲気に曝した際に、空隙の少ないまたは空隙のない第1硬化物層13が形成される。ここで、上記第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAが前記第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBより小さいと、より第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜が押しつぶされ、強固に液晶表示ユニット1と保護板2を接着できる。
貼合わせを減圧雰囲気で行う場合には、1kPaであり、10〜300Paが好ましく、15〜100Paがより好ましい。減圧雰囲気状態を貼合わせ後すぐに解除してもよい。一方、減圧雰囲気を所定時間維持(例えば10分以内)することで、第1硬化性樹脂組成物11が空間内を流れて、液晶表示ユニット1と保護板2との間隔を均一とすることが行いやすくなる。
次に、図1(d)に示すように、保護板2及び液晶表示ユニット1を貼り合せて得た光学部材に、保護板2側から紫外線5を照射して、硬化性樹脂組成物(塗布層)を硬化させる。
紫外線の照射量は積算光量で約100〜4000mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、200〜3000mJ/cm2程度であり、さらには1500〜3000mJ/cm2が極めて好ましい。紫外〜近紫外の光線照射による硬化に使用する光源については、紫外〜近紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。例えば、低圧、高圧若しくは超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、(パルス)キセノンランプ、LEDランプ、または無電極ランプ等が挙げられる。
こうして、図7に示す光学部材を得ることができる。
樹脂硬化物層15は、保護板2の表面に沿って広がる第1硬化物層13と、前記第1硬化物層の周縁に配置され、これを囲む第2硬化物層とを有する。樹脂硬化物層15が第2硬化物層を有することによって、第1硬化物層13の周縁部の外方への拡がり、すなわち周縁部における薄肉化を抑えることができ、第1硬化物層13全体の厚さを均一に保つことができる。第2樹脂硬化物層全体の厚さを均一にすることで、他の面材との貼合において、その界面に空隙が残留することを抑制しやすく好ましい。
第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAは、第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜と第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜との段差による空隙の発生を抑える点から、第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBよりも0.05mm以下薄くされていることが好ましく、0.03mm以下薄くされていることがより好ましい。
樹脂硬化物層15(第1硬化物層と第2硬化物層を合わせた層)における第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜が第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜と近接する領域の少なくとも一部において、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAが第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBよりも小さい場合、第2硬化性樹脂組成物12が第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜と近接する領域において、第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の最も薄い部分の厚さBが第1硬化性樹脂組成物11で形成された堰状部の厚さAの1/2以上、より好ましくは90/100以上であることが好ましい。第2硬化性樹脂組成物の塗布膜の最も薄い部分の厚さBが第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAの1/2以上であれば、空隙が外部に開放することがなく、独立した空隙となり、大気圧下で消滅するのに充分である。
第1硬化性樹脂組成物の塗布膜11の厚さAおよび第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBの差は、レーザー変位計(キーエンス社製、LK−H052K)を用い、透明基材とその上に形成された第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜または第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の総厚を計測し、その差より求める。また、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAは、第2硬化物製樹脂組成物12の塗布膜に隣接する第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の周縁部の厚さとする。通常、透明基材としては平坦な面材を用いるが、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜が形成される部分と第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜が形成される部分とが段差状となっている面形状を有する面材を用いる場合には、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAや第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBに関わらず、表面の段差形状が、先に示した第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚みAと第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBの差異と同様の段差となっていればよい。なお、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAや第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBは、第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜が第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜と近接する領域の少なくとも一部を除き、透明面材全体にわたって、均一な厚さであることが好ましい。
また、第1硬化性樹脂組成物11の塗布膜または第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の表面形状によっては、前記レーザー変位計による厚さの計測が難しいこともあり、その場合には、3D形状測定機(高精度形状測定システム KS−1100)などを用いて、第1硬化物性樹脂組成物11の塗布膜の厚さAおよび第2硬化性樹脂組成物12の塗布膜の厚さBを計測してもよい。
第1の実施形態に加えて、次のような変形した第2の実施形態により本発明の光学部材を製造しても構わない。
まず、図5(a)に示すように、(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含む第2硬化性樹脂組成物12を、保護板2上の遮光部4が形成された面に塗布する。
[工程B]
その後、図5(b)に示すように、第1硬化性樹脂組成物11を、保護板2上の遮光部4が形成された面に塗布した後、得られた塗布膜に紫外線5を照射して、塗布層の下部側(前記硬化性樹脂組成物からみて透明基板側)に存在する硬化部分と塗布層の上部側(透明基板側と反対側)に存在する未硬化部分を有する硬化物層を得る。
このとき、硬化性樹脂組成物に照射される紫外線が、320nm〜450nmの範囲での最大照度を100とした時、200〜320nmにおける最大照度の比率は30以下であり、特に好ましくは200〜320nmにおける照度が10以下である。320nm〜450nmの範囲での最大照度を100とした時、200〜320nmにおける最大照度の比率は30よりも高いと、最終的に得られる光学部材の接着強度が劣ってしまう。
次に、図5(c)に示すように、得られた第1硬化性樹脂組成物11及び第2硬化性樹脂組成物の未硬化部分と液晶表示ユニット1の表示面が対向する形で液晶表示ユニット1と保護板2を貼り合せる。貼り合せは、大気中及び真空中のいずれでもできる。
次に、図5(d)に示すように、保護板2及び液晶表示ユニット1を貼り合わせて得た光学部材に、保護板2側から紫外線5を照射して、硬化性樹脂組成物の未硬化部分を有する硬化物層を硬化させる。
第1、2の実施形態に加えて、次のような変形した第3の実施形態により本発明の光学部材を製造しても構わない。
[工程A]
まず、図6(a)に示すように、(メタ)アクリレート(A)および光重合開始剤(B)を含む第2硬化性樹脂組成物12を、液晶表示ユニット1の表示面と保護板2の遮光部4が形成されている面の表面に塗布する。
[工程B]
その後、図6(b)に示すように(メタ)アクリレート(A)および光重合開始剤(B)を含む第1硬化性樹脂組成物11を、液晶表示ユニット1の表示面と保護板2の遮光部4が形成されている面の表面に塗布する。
得られた塗布膜に紫外線5を照射して、塗布膜の下部側(前記硬化性樹脂組成物からみて透明基板側)に存在する硬化部分と塗布層の上部側(透明基板側と反対側)に存在する未硬化部分を有する硬化物層を得る。
このとき、硬化性樹脂組成物に照射される紫外線が、320nm〜450nmの範囲での最大照度を100とした時、200〜320nmにおける最大照度の比率は30以下であり、特に好ましくは200〜320nmにおける照度が10以下である。320nm〜450nmの範囲での最大照度を100とした時、200〜320nmにおける最大照度の比率は30よりも高いと、最終的に得られる光学部材の接着強度が劣ってしまう。
次に、未硬化部分同士が対向する形で、図6(c)に示すように、液晶表示ユニット1と保護板2を貼り合せる。貼り合せは、大気中及び真空中のいずれでもできる。
ここで、貼り合わせの際に気泡が生じることを防ぎやすくするために、真空中で貼り合わせることが好適である。
このように、液晶表示ユニット及び透明基板の各々に硬化部分及び未硬化部分を有する紫外線硬化型樹脂の硬化物を得てから貼り合わせると、接着力の向上を期待することができる。
次に、図6(d)に示すように、透明基板2及び液晶表示ユニット1を貼り合せて得た光学部材に、保護板2側から紫外線5を照射して、硬化性樹脂組成物(塗布層)を硬化させる。
紫外線の照射量は積算光量で約100〜4000mJ/cm2が好ましく、特に好ましくは、200〜3000mJ/cm2程度であり、さらには1500〜3000mJ/cm2が極めて好ましい。紫外〜近紫外の光線照射による硬化に使用する光源については、紫外〜近紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。例えば、低圧、高圧若しくは超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、(パルス)キセノンランプ、LEDランプまたは無電極ランプ等が挙げられる。
こうして、図7に示す光学部材を得ることができる。
それだけでなく、液晶表示ユニットおよび透明基板等の光学基材としては、これら各種部材に、更に、他の光学基材層(例えば、硬化性樹脂組成物の硬化物層で貼り合されたフィルム又はその他の光学基材層を積層したもの)を使用しても構わない。
さらに、第1の実施形態の項で記載した、硬化性樹脂組成物の塗布方法、樹脂硬化物の膜厚、紫外線照射の際の照射量及び光源、及び、紫外線硬化型樹脂層表面に酸素又はオゾンを吹きかけることによる未硬化部分の膜厚調整方法等はいずれも、上記実施形態にのみ適用されるものでは無く、本発明に含まれるいずれの製造方法にも適用できる。
(i) 遮光部を有する光学基材が、遮光部を有する透明ガラス基板、遮光部を有する透明樹脂基板、及び遮光部と透明電極が形成してあるガラス基板からなる群から選ばれる少なくとも一つの光学基材であり、それと貼り合される光学基材が液晶表示ユニット、プラズマ表示ユニットおよび有機ELユニットからなる群から選ばれる少なくとも一つの表示田ユニットであり、得られる光学部材が、該遮光部を有する光学基材を有する表示体ユニットである態様。
(ii) 一方の光学基材が遮光部を有する保護基材であり、それと貼り合される他の光学基材がタッチパネル又はタッチパネルを有する表示体ユニットであり、少なくとも2つの光学基材が貼り合された光学部材が、遮光部を有する保護基材を有するタッチパネル又はそれを有する表示体ユニットである態様。
この場合、工程Bにおいては、遮光部を有する保護基材の遮光部を設けられた面、又は、タッチパネルのタッチ面の何れか一方の面又はその両者に、前記の硬化性樹脂組成物を塗布するのが好ましい。
(iii) 一方の光学基材が遮光部を有する光学基材であり、それと貼り合される他の光学基材が表示体ユニットであり、少なくとも2つの光学基材が貼り合された光学部材が遮光部を有する光学基材を有する表示体ユニットである態様。
この場合、工程1において、遮光部を有する光学基材の遮光部が設けられた側の面、又は、表示体ユニットの表示面の何れか一方、又は、その両者に、前記の硬化性樹脂組成物を塗布するのが好ましい。
遮光部を有する光学基材の具体例としては、例えば、遮光部を有する表示画面用の保護板、又は、遮光部を有する保護基材を設けたタッチパネル等を挙げることが出来る。
遮光部を有する光学基材の遮光部が設けられた側の面とは、例えば、遮光部を有する光学基材が遮光部を有する表示画面用の保護板であるときは、該保護板の遮光部が設けられた側の面である。また、遮光部を有する光学基材が、遮光部を有する保護基材を有するタッチパネルであるときには、遮光部を有する保護基材は遮光部を有する面がタッチパネルのタッチ面に貼り合されることから、遮光部を有する光学基材の遮光部が設けられた側の面とは、該タッチパネルのタッチ面とは反対のタッチパネルの基材面を意味する。
遮光部を有する光学基材の遮光部は、光学基材の何れに設けられても良いが、通常透明板状又はシート状の光学基材の周囲に、枠状に作成され、その幅は、0.5〜10mm程度が好ましく、より好ましくは1〜8mm程度、さらに好ましくは2〜8mm程度である。
本発明の硬化性樹脂組成物は、好ましくは(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する。また、任意成分として、光学用に使用する硬化性樹脂組成物に添加可能なその他の成分を含有することができる。
なお、「光学用に使用する硬化性樹脂組成物に添加可能」とは、硬化物の透明性を、光学用に使用出来ない程度に低下させる添加物が含まれないことを意味する。
本発明に使用する硬化性樹脂組成物で、硬化後の厚さが200μmとなる硬化物のシートを作製したとき、該シートの、400〜800nmの波長の光での好ましい平均透過率は、少なくとも90%以上であることが好ましい。
該硬化性樹脂組成物の好適な組成割合は、該硬化性樹脂組成物の総量に対して、(メタ)アクリレート(A)が25〜90重量%、光重合開始剤(B)が0.2〜5重量%、その他の成分が残部である。
本発明の硬化性樹脂組成物において、光重合開始剤(B)としては、通常使用されている光重合開始剤は何れも使用出来る。
なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、メタアクリレート及びアクリレートのいずれか一方又は両者を意味する。「(メタ)アクリル酸」等についても同様である。
ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートの本発明の光硬化型透明接着剤組成物中における重量割合は通常20〜80重量%が好ましく、より好ましくは30〜70重量%である。
ここで、(メタ)アクリレートモノマーとは、上記ウレタン(メタ)アクリレート、下記エポキシ(メタ)アクリレート及び上記ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートを除いた(メタ)アクリレートを示す。
一方、ガラスへの密着性を向上させる観点からは、水酸基を有する炭素数1〜5のアルキル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリンが好ましく、アクリロイルモルホリンが特に好ましい。
本発明においては、併用する場合は、硬化収縮を抑えるために、1又は2官能の(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。
該硬化性樹脂組成物における(i)ウレタン(メタ)アクリレート又はポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートの少なくとも何れか一方、及び、(ii)(メタ)アクリレートモノマーの両者を含む態様においては、(i)及び(ii)の両者の合計含量が、該樹脂組成物の総量に対して、通常、25〜90重量%が好ましく、より好ましくは40〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%である。
エポキシ(メタ)アクリレートの本発明の硬化性樹脂組成物中における重量割合は通常1〜80重量%、好ましくは5〜30重量%である。
本発明の硬化性樹脂組成物において、(メタ)アクリレート(A)として、前記ウレタン(メタ)アクリレート、前記ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート及び前記(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択される少なくとも一つを含有することが好ましい。前記ウレタン(メタ)アクリレートの含有割合は、好ましくは20〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%であり、前記ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートの含有割合は、好ましくは20〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%であり、前記(メタ)アクリレートモノマーの含有割合は、好ましくは5〜70重量%、より好ましくは10〜50重量%である。
本発明の硬化性樹脂組成物において、(メタ)アクリレート(A)として、前記ウレタン(メタ)アクリレート又はポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートを含有し、その含有割合が20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%であり、且つ、(メタ)アクリレートモノマーを含有し、その含有割合が5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%であるとき、さらに好ましい。
このような光重合開始剤(B)としては、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュアー184;BASF製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(ダロキュア1173;BASF製)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル−]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(イルガキュアー2959;BASF製)、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル(ダロキュアMBF;BASF製)等が挙げられる。
一般式(1)で示される構造を有する化合物は、例えば日油株式会社製ユニセーフ(商品名)PKA−5017(ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールアリルブチルエーテル)等として入手することができる。
一般式(1)で示される構造を有する化合物を使用する際の硬化性樹脂組成物中における重量割合は、通常10〜80重量%が好ましく、より好ましくは10〜70重量%である。
かかる柔軟化成分の硬化性樹脂組成物中における重量割合は、通常10〜80重量%が好ましく、より好ましくは10〜70重量%である。
また、ガラス等の基材が薄い場合には、硬化収縮率が大きい場合には硬化時の反りが大きくなるころから、表示性能に大きな悪影響を及ぼすため、当該観点からも、硬化収縮率は少ない方が好ましい。
また、硬化物の400〜450nmでの透過率が高いと視認性の向上が一層期待できることから、400〜450nmでの透過率が90%以上であることが好ましい。
そして、第1硬化性樹脂組成物11及び第2硬化性樹脂組成物12共に、上記(I)成分及び(II)成分を含有している樹脂組成物を使用して、画像表示装置を得ることが好ましい。
また、柔軟化剤として上記柔軟化成分をさらに含有させることが好ましく、特に第1硬化性樹脂組成物11及び第2硬化性樹脂組成物12共に、柔軟化成分を含有していることが好ましい。柔軟化成分の中でも、テルペン系樹脂(特に、固形テルペン系樹脂)を用いることが好ましい。
(A1)
前記(メタ)アクリレート(A)がウレタン(メタ)アクリレート、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートおよび(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選ばれる少なくとも一つの(メタ)アクリレートである前記(4)に記載の硬化性樹脂組成物。
(A2)
前記(メタ)アクリレート(A)として、
(i)ウレタン(メタ)アクリレート又はポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレートの少なくとも何れか一方、及び、
(ii)(メタ)アクリレートモノマー、
の両者を含む前記(4)又は上記(A1)に記載の硬化性樹脂組成物。
(A3)
前記(メタ)アクリレート(A)として、
(i)ポリC2−C4アルキレングリコール、ジイソシアネート及びヒドロキシC2−C4アルキル(メタ)アクリレートの反応により得られるウレタン(メタ)アクリレート、及び、
(ii)(メタ)アクリレートモノマー、
の両者を含む前記(4)又は上記(A1)に記載の硬化性樹脂組成物。
ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が7000〜25000である上記(A1)〜(A3)のいずれか一つに記載の硬化性樹脂組成物。
(A5)
(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する硬化性樹脂組成物において、光重合開始剤(B)として、アシルフォスフィンオキサイド化合物を含有する硬化性樹脂組成物、又は、光重合開始剤(B)として、アシルフォスフィンオキサイド化合物を含有する上記(A1)〜(A4)のいずれか一つに記載の硬化性樹脂組成物。
(A6)
アシルフォスフィンオキサイド化合物が、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイドおよびビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドからなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物である上記(A5)に記載の硬化性樹脂組成物。
(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する硬化性樹脂組成物が、(A)成分及び(B)成分以外に、更に、その他の成分を含有する硬化性樹脂組成物、又は、上記(A1)〜(A6)の何れか一つに記載の硬化性樹脂組成物。
(A8)
(メタ)アクリレート(A)が25〜90重量%、光重合開始剤(B)が0.2〜5重量%、その他の成分が残部である上記(A7)に記載の硬化性樹脂組成物。
(A9)
(メタ)アクリレート(A)として、(i)ウレタン(メタ)アクリレート又はポリイソプレン(メタ)アクリレートの少なくとも一方を20〜80重量%および(ii)(メタ)アクリレートモノマーを5〜70重量%含み、両者の合計が40〜90重量%である上記(A8)に記載の硬化性樹脂組成物。
その他の成分として、一般式(1)で表される化合物を10〜80重量%含む上記(A7)〜(A9)の何れか一つに記載の硬化性樹脂組成物。
(A11)
硬化性樹脂組成物の硬化物の硬化収縮率が3%以下である(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する硬化性樹脂組成物、又は、上記(A1)〜(A10)の何れか一つに記載の硬化性樹脂組成物。
(A12)
200μmの厚さの硬化性樹脂組成物の硬化物のシートについて、400〜450nmの波長域での平均透過率が少なくとも90%であり、且つ、400〜800nmの波長域での平均透過率が少なくとも90%である、(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する硬化性樹脂組成物、又は、上記(A1)〜(A11)のいずれか一つに記載の硬化性樹脂組成物。
本発明の光学部材の製造方法において使用する光学基材としては、保護板、透明板、シート、タッチパネル、及び表示体ユニット等を挙げることができる。
本発明において「光学基材」とは、表面に遮光部を有さない光学基材と、表面に遮光部を有する光学基材の両者を意味する。本発明の光学部材の製造方法においては、複数用いられる光学基材のうち少なくとも一つが、遮光部を有する光学基材を用いることが好ましい。
上記遮光部を有する光学基材における遮光部の位置は、特に限定されない。好ましい態様としては、該光学基材の周辺部に、幅0.05〜20mm、好ましくは0.05〜10mm程度、より好ましくは0.1〜6mm程度の幅を有する帯状の遮光部が形成される場合が挙げられる。光学基材上の遮光部は、テープの貼り付けや塗料の塗布又は印刷等によって形成することができる。
また、本発明に用いる光学基材は、上記した偏光板などの他、タッチパネル(タッチパネル入力センサー)又は下記の表示ユニット等の、複数の機能板又はシートからなる積層体(以下、「機能性積層体」とも言う。)を含む。
本発明に用いる光学基材として使用することができるタッチパネル表面の材質としては、ガラス、PET、PC、PMMA、PCとPMMAの複合体、COC、COPが挙げられる。
透明板又はシート等の板状又はシート状の光学基材の厚さは、特に制限されず、通常は、5μm程度から5cm程度、好ましくは10μm程度から10mm程度、より好ましくは50μm〜3mm程度の厚さである。
また、本発明の製造方法において、光学基材の一つとして液晶表示装置等の表示ユニットを使用し、他の光学基材として光学機能材料を使用することにより、光学機能材料付き表示体ユニット(以下、表示パネルともいう。)を製造することができる。上記の表示ユニットとしては、例えば、ガラスに偏光板を貼り付けてあるLCD、ELディスプレイ、EL照明、電子ペーパーやプラズマディスプレイ等の表示装置が挙げられる。また、光学機能材料としては、アクリル板、PC板、PET板、PEN板等の透明プラスチック板、強化ガラス、タッチパネル入力センサーが挙げられる。
当該屈折率の範囲内であれば、光学基材として使用される基材との屈折率の差を低減させることができ、光の乱反射を抑えて光損失を低減させることが可能となる。
(i)遮光部を有する光学基材と前記機能性積層体とを、本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物を用いて貼り合わせた光学部材。
(ii)遮光部を有する光学基材が、遮光部を有する透明ガラス基板、遮光部を有する透明樹脂基板、及び、遮光物と透明電極が形成してあるガラス基板からなる群から選ばれる光学基材であり、機能性積層体が表示体ユニット又はタッチパネルである上記(i)に記載の光学部材。
(iii)表示体ユニットが液晶表示体ユニット、プラズマ表示体ユニットおよび有機EL表示ユニットのいずれかである上記(ii)に記載の光学部材。
(iv)遮光部を有する板状又はシート状の光学基材を、タッチパネルのタッチ面側の表面に本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物を用いて貼り合わせたタッチパネル(又はタッチパネル入力センサー)。
(v)遮光部を有する板状又はシート状の光学基材を、表示体ユニットの表示画面上に本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物を用いて貼り合わせた表示パネル。
(vi)遮光部を有する板状又はシート状の光学基材が、表示体ユニットの表示画面を保護するための保護基材又はタッチパネルである、上記(v)に記載の表示パネル。
(vii)硬化性樹脂組成物が、前記(A1)〜(A12)のいずれか一つに記載の硬化性樹脂組成物である、上記(i)〜(vi)のいずれか一つに記載の光学部材、タッチパネル又は表示パネル。
例えば、前記機能性積層体がタッチパネル又は表示体ユニットである上記(ii)に記載の光学部材の場合、工程1において、遮光部を有する保護基材のいずれか一方の面、好ましくは遮光部が設けられた面、及び、タッチパネルのタッチ面又は表示体ユニットの表示面の何れか一方のみに該樹脂組成物を塗布しても良いし、その両方に塗布しても良い。
また、表示体ユニットの表示画面を保護するための保護基材又はタッチパネルを表示体ユニットと貼り合わせた上記(vi)の光学部材の場合、工程1において、保護基材の遮光部が設けられた面又はタッチパネルのタッチ面とは反対の基材面、及び、表示体ユニットの表示面の何れか一方のみに該樹脂組成物を塗布しても良いし、その両方に塗布しても良い。
(第1硬化性樹脂組成物Aの調整)
ウレタンアクリレート(水添ポリブタジエンジオール(分子量3000)、イソホロンジイソシアネート、2−ヒドロヒキシエチルアクリレートの3成分(モル比1:1.2:2)の反応物)16重量部、GI−2000(両末端水酸基水添ポリブタジエン、日本曹達(株)社製)18重量部、日石ポリブテンLV−100(液状ポリブテン、JX日鋼日石エネルギー(株)社製)13部、クリアロン(商品名)M105(芳香族変性水添テルペン樹脂、ヤスハラケミカル(株)社製)16部、LA(ラウリルアクリレート、大阪有機化学工業(株)社製)11重量部、S−1800A(イソステアリルアクリレート、新中村化学(株)社製)25部、スピードキュア(商品名)TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、LAMBSON社製)0.5重量部、イルガキュアー(商品名)184D(BASF社製)0.5部を加熱混合して調製した。25℃における粘度は4000mPa・sであった。
ウレタンアクリレート(水添ポリブタジエンジオール(分子量3000)、イソホロンジイソシアネート、2−ヒドロヒキシエチルアクリレートの3成分(モル比1:1.2:2)の反応物)9重量部、GI−2000(両末端水酸基水添ポリブタジエン、日本曹達(株)社製)55重量部、日石ポリブテンLV−100(液状ポリブテン、JX日鋼日石エネルギー(株)社製)13部、LA(ラウリルアクリレート、大阪有機化学工業(株)社製)15重量部、S−1800A(イソステアリルアクリレート、新中村化学(株)社製)3部、スピードキュア(商品名)TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、LAMBSON社製)0.25重量部、イルガキュアー(商品名)184D(BASF社製)0.5部を加熱混合して調製した。25℃における粘度は3500mPa・sであった。
ウレタンアクリレート(水添ポリブタジエンジオール(分子量3000)、イソホロンジイソシアネート、2−ヒドロヒキシエチルアクリレートの3成分(モル比1:1.5:2)の反応物)80重量部、IBXA(イソボルニルアクリレート、大阪有機化学工業(株)社製30部、スピードキュア(商品名)TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、LAMBSON社製)1重量部、イルガキュアー(商品名)184D(BASF社製)3部を加熱混合して調製した。25℃における粘度は14000mPa・sであった。
LIR−390(イソプレンブロックポリマー、(株)クラレ社製)20部、UC−203(反応型イソプレンポリマー、(株)クラレ社製)50部、FA−512A(ジシクロペンテニルアキシエチルアクリレート、日立化成(株)社製23部、A−NOD−N(ノナンジオールジアクリレート、新中村化学(株)社製3部、スピードキュア(商品名)TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、LAMBSON社製)0.5重量部、イルガキュアー(商品名)184D(BASF社製)1部を加熱混合して調製した。25℃における粘度は65000mPa・sであった。
実施例1
図1(a)に示すように、液晶表示ユニット1の封止体23の投影領域に第2硬化性組成物aを厚さ300μm塗布することで塗布場所が偏光板の投影領域にかからないように配置した。
一方、保護板には第1硬化性組成物Aをそれぞれ厚さ250μmで塗布した。その後未硬化部分が対抗する形で液晶表示ユニット1と保護板2を貼り合せた。最後に無電極紫外線ランプ(ヘレウス・ノーブルライト・フュージョン・ユーブイ社製、Dバルブ)を用いて、保護板側から積算光量2000mJ/cm2の紫外線5を照射する事により、樹脂硬化物層を硬化させ、光学部材図7を作成した。
保護板に塗布する第1硬化性組成物をBに変更した以外は同様にして、樹脂硬化物層を硬化させ、光学部材図7を作成した。
第2硬化性組成物の塗布場所を偏光板の投影領域にかかる塗布する以外は同様にして、樹脂硬化物層を硬化させ、光学部材図8を作成した。
フッ素系離型剤を塗布した厚さ1mmのスライドガラス2枚を用意し、そのうち1枚の離型剤塗布面に、得られた硬化性樹脂組成物を膜厚が200μmとなるよう塗布した。その後、2枚のスライドガラスを、それぞれの離型剤塗布面が互いに向かい合うように貼り合わせた。ガラス越しに高圧水銀灯(80W/cm、オゾンレス)で積算光量2000mJ/cm2の紫外線を該樹脂組成物に照射し、該樹脂組成物を硬化させた。その後、2枚のスライドガラスを剥離し、膜比重測定用の硬化物を作製した。JIS K7112 B法に準拠し、硬化物の比重(DS)を測定した。また、25℃で樹脂組成物の液比重(DL)を測定した。DS及びDLの測定結果から、次式より硬化収縮率を算出したところ、2.5%未満であった。
硬化収縮率(%)=(DS−DL)÷DS×100
厚さ0.8mmのスライドガラスと厚さ0.8mmのアクリル板を用意し、一方に得られた硬化性樹脂組成物を膜厚が200μmとなるように塗布した後、その塗布面に他方を貼り合わせた。ガラス越しに、高圧水銀灯(80W/cm、オゾンレス)で積算光量2000mJ/cm2の紫外線を該樹脂組成物に照射し、該樹脂組成物を硬化させ、接着性評価用サンプルを作製した。これを、85℃、85%RH環境下、250時間放置した。その評価用サンプルにおいて、目視にてスライドガラス又はアクリル板の樹脂硬化物からの剥がれを確認したが、剥がれはなかった。
得られた硬化性樹脂組成物を充分に硬化させ、JIS K7215に準拠する方法により、デュロメータ硬度計(タイプE)を用いてデュロメータE硬さを測定し、柔軟性を評価した。より具体的には、硬化性樹脂組成物を膜厚が1cmとなるように円柱状の型に流し込み、紫外線を照射して該樹脂組成物を十分に硬化させた。得られた硬化物の硬度をデュロメータ硬度計(タイプE)で測定した。その結果、測定値は10未満であり、柔軟性に優れていた。
フッ素系離型剤を塗布した厚さ40μmのPETフィルム2枚を用意し、そのうちの1枚の離型剤塗布面に、得られた硬化性樹脂組成物を硬化後の膜厚が600μmとなるように塗布した。その後、2枚のPETフィルムを、それぞれの離型剤塗布面が互いに向かい合うように貼り合わせた。PETフィルム越しに高圧水銀灯(80W/cm、オゾンレス)で積算光量2000mJ/cm2の紫外線照射し、該樹脂組成物を硬化させた。その後、2枚のPETフィルムを剥離し、剛性率測定用の硬化物を作製した。その後、2枚のPETフィルムを剥離し、剛性率測定用の硬化物を作製する。そして、剛性率については、ARES(TA Instruments)を用いて、20〜40℃の温度領域において剛性率を測定できる。
Claims (10)
- 液晶表示ユニットに保護板を接着した画像表示装置の製造方法であって、
液晶表示ユニットは液晶表示セル、液晶表示セル上に配置された偏光板、及び偏光板を画像表示装置の中心軸から外周面方向に向かって偏光板より外側に配置されて偏光板から隙間を介して配置されて取り囲む前記液晶表示セルの表面周縁部を被膜する封止体を備え、
前記液晶表示ユニット又は前記保護板の少なくとも一方の基板に、未硬化時に流動性を有する第2硬化性樹脂組成物を塗布し、前記第2硬化性樹脂組成物によって第1硬化性樹脂組成物の塗布領域を画定する第2硬化性樹脂組成物塗布工程と、
前記塗布領域又は前記塗布領域が形成された一方の基板と貼合わせる他方の基板における貼合わせた際に前記塗布領域と向かい合う領域に、未硬化時に流動性を有する前記第1硬化性樹脂組成物を塗布する第1硬化性樹脂組成物の塗布工程と、
前記第1硬化性樹脂組成物を介して前記液晶表示ユニットおよび前記保護板を貼合わせる貼合わせ工程と、
前記第1硬化性樹脂組成物を硬化させて前記液晶表示ユニットおよび前記保護板を貼合わせる第1硬化性樹脂組成物硬化工程と、を含み、
前記第2硬化性樹脂組成物を硬化して得られる硬化物層が、前記封止体上に積層され、かつ前記偏光板上及び前記液晶表示セル上には積層されていないことを特徴とする画像表示装置の製造方法。 - 請求項1に記載の画像表示装置の製造方法であって、
前記液晶表示ユニットの前記封止体表面上に前記第2硬化性樹脂組成物を塗布して硬化又は未硬化の塗布膜を形成し、
前記保護板の表面上に前記第1硬化性樹脂組成物を塗布して硬化又は未硬化の塗布膜を形成し、
前記塗布膜が形成された液晶表示ユニットと前記塗布膜が形成された保護板を貼合わせることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置の製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置の製造方法であって、
前記液晶表示ユニットと前記保護板を貼り合わせる前の前記第1硬化性樹脂組成物の塗布膜の平均厚みが、前記液晶表示ユニットと前記保護板を貼り合わせる前の前記第2硬化性樹脂組成物の塗布膜の平均厚み以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学部材の製造方法の、前記第1硬化性樹脂組成物又は前記第2硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する硬化性樹脂組成物である、画像表示装置の製造方法。
- (メタ)アクリレート(A)が、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート、ポリブタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選ばれる1種以上の(メタ)アクリレートである請求項4に記載の硬化性樹脂組成物である、画像表示装置の製造方法。
- 前記保護板が、遮光部を有する透明ガラス基板、遮光部を有する透明樹脂基板、遮光部と透明電極が形成されたガラス基板、遮光部を有する透明基板に透明電極が形成されたガラス基板またはフィルムが貼りあわされた基板の群から選ばれる1種以上からなる請求項4又は5のいずれか一項に記載の、画像表示装置の製造方法。
- (メタ)アクリレート(A)が、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート、ポリブタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選ばれる1種以上の(メタ)アクリレートである請求項4〜6のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物である、画像表示装置の製造方法。
- 前記保護板が、タッチパネルである請求項4〜7のいずれか一項に記載の、画像表示装置の製造方法。
- 液晶表示ユニットに保護板を接着した画像表示装置であって、
液晶表示ユニットは液晶表示セル、液晶表示セル上に配置された偏光板、及び偏光板を画像表示装置の中心軸から外周面方向に向かって偏光板より外側に配置されて偏光板から隙間を介して配置されて取り囲む前記液晶表示セルの表面周縁部を被膜する封止体を備え、
前記偏光板上に形成された第1硬化性樹脂組成物を硬化して得られる第1硬化物層と、
前記第1硬化物層の周壁部を画成する第2硬化性樹脂組成物を硬化して得られる第2硬化物層を有し、前記第2硬化物層が、前記封止体上に積層され、かつ前記偏光板上及び前記液晶表示セル上には積層されていないことを特徴とする画像表示装置。 - 前記第1硬化性樹脂組成物及び前記第2硬化性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリイソプレン骨格を有する(メタ)アクリレート化合物又はポリブタジエン骨格を有する(メタ)アクリレート化合物からなる群から選択される少なくとも1種の(メタ)アクリレート化合物、及び光重合開始剤を含有している硬化性樹脂組成物である、前記請求項9に記載の画像表示装置。
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