JP6500979B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関する。
従来、ステータコアに設けられたコイルに冷媒を吹き付けてコイルを冷却する回転電機が知られている。このような回転電機は、たとえば、特開2013−132151号公報に開示されている。
上記特開2013−132151号公報では、ロータに形成された油路に供給された冷却油を、ロータの回転に伴う遠心力により吹き飛ばすことにより、コイルに冷媒を吹き付ける冷却構造(いわゆる軸心冷却構造)が開示されている。冷媒は、コイルのうち、ステータコアのスロットから軸方向外側に向けて延びるコイルエンド部に吹き付けられる。
特開2013−132151号公報
上記特開2013−132151号公報に記載の冷却構造のようにコイルエンド部に冷媒を吹き付けると、冷媒の一部はコイルエンド部に沿って軸方向内側に流動し、ステータコアとロータコアとの間のエアギャップに流入する。その結果、エアギャップに流入した冷媒によりロータを回転させる際の引きずりトルクが増大することによって、回転に伴う機械的な損失が増大する。そのため、エアギャップへの冷媒の流入を低減することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、エアギャップへの冷媒の流入を低減することが可能な回転電機を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における回転電機は、ロータコアと、ロータコアと半径方向に対向するように配置され、複数のティースと、隣接するティース間に位置する複数のスロットとを含むステータコアと、ステータコアのスロットに配置されるスロット収容部と、ステータコアから軸方向に突出するコイルエンド部とを含み、導線が同芯巻きされた同芯巻コイルと、を備え、同芯巻コイルのスロット収容部のうち、ロータコアに対向する側のスロット収容部の軸方向中央部よりも、ロータコアに対向する側のスロット収容部の軸方向端部が半径方向外側に配置されている。
この発明の第1の局面による回転電機では、上記のように、同芯巻コイルのスロット収容部のうち、ロータコアに対向する側のスロット収容部の軸方向中央部よりも、ロータコアに対向する側のスロット収容部の軸方向端部が半径方向外側に配置されている。これにより、スロット収容部が直線状に形成されている場合には冷媒がスロット収容部を伝ってスロットの内部まで容易に流動するのと比べて、ロータコアの遠心力によって冷媒をスロット内部(軸方向中央部側)へ流動し難く(軸方向端部側へ流動し易く)することができる。その結果、冷媒が同芯巻コイルに吐出された場合に、スロット収容部を伝ってスロットの内部に流動する冷媒の量を低減することができるので、ステータコアとロータコアとの間のエアギャップへの冷媒の流入を低減することができる。
この発明の第2の局面における回転電機は、ロータコアと、ロータコアと半径方向に対向するように配置され、複数のティースと、隣接するティース間に位置する複数のスロットとを含むステータコアと、ステータコアのスロットに配置されるスロット収容部と、ステータコアから軸方向に突出するコイルエンド部とを含み、導線が同芯巻きされた同芯巻コイルと、を備え、同芯巻コイルのうち、ロータコアに対向する側のスロット収容部の軸方向端部よりも、ロータコアに対向する側のコイルエンド部の軸方向外側端部が半径方向外側に配置され、ロータコアは、ロータコアの回転に伴って、コイルエンド部に向けて冷媒を吐出可能に構成された冷媒流路を備え、スロット収容部は、軸方向中央部がロータコア側に向けて突出するようにステータコアの半径方向において湾曲した形状を有する

この発明の第2の局面による回転電機では、上記のように、同芯巻コイルのスロット収容部のうち、ロータコアに対向する側のスロット収容部の軸方向端部よりも、ロータコアに対向する側のコイルエンド部の軸方向外側端部が半径方向外側に配置されている。これにより、コイルエンド部を冷却した冷媒は、より半径方向外側に位置するコイルエンド部の軸方向外側端部の方に排出されやすくなる。その結果、スロット収容部を伝ってスロットの内部に流動する冷媒の量を低減することができるので、ステータコアとロータコアとの間のエアギャップへの冷媒の流入を低減することができる。
本発明によれば、上記のように、エアギャップへの冷媒の流入を低減することができる。
本発明の第1実施形態による回転電機の平面図である。 本発明の第1実施形態による回転電機のスロットに配置された1つの同芯巻コイルを示す模式図である。 図2の部分拡大図である。 本発明の第1実施形態による回転電機のスロットに配置された2つの同芯巻コイルを示す模式図である。 図4の部分拡大図である。 図4の200−200線に沿った断面図である。 図4の300−300線に沿った断面図である。 図1の400−400線に沿った断面図である。 ロータコアの冷媒流路を説明するための模式的な断面図である。 比較例におけるコイルエンド部への冷媒の吐出を説明する図である。 スロットに配置される前の同芯巻コイルを示す図である。 同芯巻コイルをスロットに配置する工程を説明するための図である。 同芯巻コイルにワニスを滴下する工程を説明するための図である。 同芯巻コイルにワニスが滴下される状態を示す図である。 本発明の第2実施形態による回転電機のスロットに配置された1つの同芯巻コイルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(回転電機の構造)
図1〜図9を参照して、第1実施形態による回転電機100の構造について説明する。
図1に示すように、回転電機100は、ロータコア10を備えている。ロータコア10には、複数の永久磁石11が設けられている。複数の永久磁石11は、周方向に沿って、略等角度間隔で配置されている。
また、回転電機100は、ロータコア10と半径方向に対向するように配置されるステータコア20を備えている。ステータコア20は、複数のティース21と、隣接するティース21間に位置する複数のスロット22とを含む。また、ステータコア20のスロット22には、平角導線が同芯巻きされた同芯巻コイル30が配置されている。
(同芯巻コイルの構造)
次に、図2および図3を参照して、同芯巻コイル30の構造について説明する。図2は、ロータコア10の回転中心軸からステータコア20の内径側を見た図面であって、環状のステータコア20を平面状に展開した場合の模式図である。図3は、図2の部分拡大図である。なお、図2では、ステータコア20のスロット22に配置された1つの同芯巻コイル30が示されている。また、同芯巻コイル30は、同芯巻コイル30の中心を通るZ方向に沿った軸線C1に対して、X1方向側とX2方向側とで略線対称の形状を有している。そこで、以下では、同芯巻コイル30のX1方向側の構造について説明する。
同芯巻コイル30は、平角導線が同芯巻きされたコイルであり、ステータコア20のスロット22に配置されている。図2および図3に示すように、同芯巻コイル30のうちスロット22の軸方向端部22aに位置するコイル部分31と、隣接するティース21のうち、コイル部分31の外周面32に対向する側(X1方向側)のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L1が、コイル部分31と、コイル部分31の内周面33に対向する側(X2方向側)のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L2よりも大きくなるように構成されている。
具体的には、スロット22と同芯巻コイル30との間に絶縁紙23が配置されている。そして、コイル部分31の内周面33は、絶縁紙23に接触している。これにより、コイル部分31と、コイル部分31の内周面33に対向する側(X2方向側)のティース21の軸方向端部21aとは、絶縁紙23の厚みt分の間隔L2を隔てて配置されている。
また、図2に示すように、同芯巻コイル30のうちスロット22の軸方向(Z方向)の一方側(Z1方向側)と他方側(Z2方向側)との両方の端部に位置するコイル部分31(コイル部分311および312)と、コイル部分31の外周面32に対向する側(X1方向側)のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L1が、コイル部分31(コイル部分311および312)と、コイル部分31の内周面33に対向する側(X2方向側)のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L2よりも大きくなる。
また、図3に示すように、同芯巻コイル30と、同芯巻コイル30の外周面32に対向する側(X1方向側)のティース21の対応部分21bとの間の間隔L1は、スロット22の軸方向端部22aからスロット22の軸方向中心部22b側に向かって徐々に小さくなる。具体的には、同芯巻コイル30の外周面32に対向する側のティース21の対応部分21bとの間の間隔L1は、スロット22の軸方向中心部22b近傍における同芯巻コイル30とティース21の対応部分21bとの間の間隔L1が最小になるように、スロット22の軸方向端部22aからスロット22の軸方向中心部22b近傍に向かって徐々に小さくなる。そして、スロット22の軸方向中心部22b近傍において、同芯巻コイル30の外周面32と、絶縁紙23とが接触している。
また、図2に示すように、同芯巻コイル30は、同芯巻コイル30の中心を通るX方向に沿った軸線C2に対して、Z1方向側とZ2方向側とで略線対称の形状を有している。すなわち、コイル部分311およびコイル部分312の両方において、同芯巻コイル30と、同芯巻コイル30の外周面32に対向する側(X1方向側)のティース21の対応部分21bとの間の間隔L1は、スロット22の軸方向端部22aからスロット22の軸方向中心部22b側(軸方向中心部22b近傍)に向かって徐々に小さくなる。
すなわち、同芯巻コイル30は、同芯巻コイル30のうちスロット22の軸方向端部22aに位置するコイル部分31(311、312)は、同芯巻コイル30の軸線C1側に寄るようにスロット22内に配置されている。また、同芯巻コイル30は、同芯巻コイル30のうちスロット22の軸方向中心部22b近傍に位置するコイル部分313は、同芯巻コイル30の軸線C1から離れるようにスロット22内に配置されている。
このように、同芯巻コイル30のうちの、スロット22に収容されるスロット収容部36は、略円弧状の部分を含む。また、スロット収容部36の略円弧状の部分は、平角導線がエッジワイズコイル状またはフラットワイズコイル状に巻回されることにより形成されている。
また、スロット収容部36の略円弧状の部分は、同芯巻コイル30が配置されるスロット22の中心を通る回転軸方向(Z方向)に沿った軸線C4(図2参照)に対して、スロット22の軸方向端部22aから、ステータコア20の周方向でかつ同芯巻コイル30の外周側に突出する凸形状の略円弧状に形成されている。また、同芯巻コイル30の中心を通る回転軸方向に沿った軸線C1とティース21(スロット22)の軸線C4が平行な場合、スロット収容部36の略円弧状の部分は、同芯巻コイル30の中心を通る回転軸方向(Z方向)に沿った軸線C1に対しても、スロット22の軸方向端部22aから、ステータコア20の周方向(X方向)でかつ同芯巻コイル30の外周側に突出する凸形状の略円弧状に形成されている。すなわち、同芯巻コイル30(スロット収容部36)は、太鼓形状(樽形状)に形成されている。
また、スロット収容部36の略円弧状の部分は、1つのスロット収容部36に1つ形成されている。また、スロット収容部36は、スロット22の軸方向端部22a(両端部)と、軸方向中心部22b(円弧の頂点、同芯巻コイル30の中心を通るX方向に沿った軸線C2近傍)との3か所において、絶縁紙23を介して、ティース21に接触している。このように、スロット収容部36は、ステータコア20の周方向において湾曲形状に形成され、スロット22内で絶縁紙23を介してティース21と複数箇所で接するように配置されている。これにより、同芯巻コイル30とティース21との間の伝熱性が向上するとともに、ステータコア20を油などにより冷却する場合でも、冷却性が向上する。なお、絶縁紙23は、特許請求の範囲の「絶縁材」の一例である。
(スロットに配置された2つの同芯巻コイルの構造)
次に、図4〜図9を参照して、1つのスロット22に配置された2つの同芯巻コイル30の構造について説明する。図4は、ロータコア10の回転中心軸からステータコア20の内径側を見た図面であって、環状のステータコア20を平面状に展開した場合の模式図である。図5は、図4の部分拡大図である。なお、図4では、1つのスロット22に配置された2つの同芯巻コイル30(30a、30b)が示されているが、実際には、全てのスロット22に2つずつ同芯巻コイル30(30a、30b)が配置されている。
図5に示すように、同芯巻コイル30は、隣接する第1ティース211および第2ティース212間に位置する同一のスロット22に配置され、第1ティース211に第1コイル部分31aの外周面32aが対向する第1同芯巻コイル30aと、第2ティース212に第2コイル部分31bの外周面32bが対向する第2同芯巻コイル30bとを含む。
そして、第1同芯巻コイル30aの第1コイル部分31aと、第1同芯巻コイル30aの第1コイル部分31aの外周面32aに対向する第1ティース211の軸方向端部211aとの間の間隔L11が、第1同芯巻コイル30aの第1コイル部分31aと、第1コイル部分31aの内周面33aに対向する第2ティース212の軸方向端部212aとの間の間隔L21よりも大きくなる。なお、間隔L11は、上記間隔L1と同一の大きさであり、間隔L21は、上記間隔L2と同一の大きさである。
また、第2同芯巻コイル30bのコイル部分31bと、第2同芯巻コイル30bの第2コイル部分31bの外周面32bに対向する第2ティース212の軸方向端部212aとの間の間隔L12が、第2同芯巻コイル30bの第2コイル部分31bと、第2コイル部分31bの内周面33bに対向する第1ティース211の軸方向端部211aとの間の間隔L22よりも大きくなる。なお、間隔L12は、上記間隔L1と同一の大きさであり、間隔L22は、上記間隔L2と同一の大きさである。
また、図6および図7に示すように、第1同芯巻コイル30aおよび第2同芯巻コイル30bは、それぞれ、平角導線34aおよび平角導線34bが複数回、同芯巻きされている。そして、第1同芯巻コイル30aと第2同芯巻コイル30bとが配置される同一のスロット22において、第1同芯巻コイル30aの平角導線34aと第2同芯巻コイル30bの平角導線34bとは、互いに間隔L3を隔てた状態で、半径方向に交互に配置されている。
具体的には、図6に示すように、スロット22の軸方向端部22a側では、第1同芯巻コイル30aの平角導線34aが、スロット22のX2方向側に配置されるとともに、第2同芯巻コイル30bの平角導線34bが、スロット22のX1方向側に配置されている。また、図7に示すように、スロット22の軸方向中心部22b近傍では、第1同芯巻コイル30aの平角導線34aが、スロット22のX1方向側に配置されるとともに、第2同芯巻コイル30bの平角導線34bが、スロット22のX2方向側に配置されている。すなわち、第1同芯巻コイル30aの平角導線34aと、第2同芯巻コイル30bの平角導線34bとは、ステータコア20の内径側から見てスロット22内において交差するように配置されている。
すなわち、図4に示すように、第1同芯巻コイル30aのスロット収容部36aの略円弧状の部分と、第2同芯巻コイル30bのスロット収容部36bの略円弧状の部分とは、第1同芯巻コイル30aと第2同芯巻コイル30bとが配置される同一のスロット22の中心を通る回転軸方向(Z方向)に沿った軸線C3に対して、略線対称になるように配置されている。
(同芯巻コイルの半径方向に沿った形状)
図8に示すように、同芯巻コイル30は、ステータコア20のスロット22に配置されるスロット収容部36と、ステータコア20から軸方向(Z方向)に突出するコイルエンド部35とを含む。
第1実施形態では、同芯巻コイル30のスロット収容部36のうち、ロータコア10に対向する側のスロット収容部36の軸方向中央部よりも、ロータコア10に対向する側のスロット収容部36の軸方向端部が半径方向外側に配置されている。
また、第1実施形態では、同芯巻コイル30のうち、ロータコア10に対向する側のスロット収容部36の軸方向端部よりも、ロータコア10に対向する側のコイルエンド部35の軸方向外側端部が半径方向外側に配置されている。
図8の例では、同芯巻コイル30は、半径方向に湾曲(傾斜)した形状を有する。すなわち、同芯巻コイル30(第1同芯巻コイル30aおよび第2同芯巻コイル30b)のスロット収容部36(スロット収容部36aおよび36b)は、半径方向に湾曲した湾曲形状の部分を含む。
同一のスロット22の内部において、スロット収容部36(36aおよび36b)は、軸方向(Z方向)の中央部がロータコア10側(半径方向内側)に向けて突出するようにステータコア20の半径方向において湾曲(傾斜)した形状を有する。スロット収容部36の軸方向の中央部とは、スロット22の軸方向中心部22bに配置される部分である。スロット収容部36aおよび36bは、スロット22の軸方向端部22a(両端部)よりも、スロット22の軸方向中心部22bにおいてロータコア10側に突出するように湾曲(傾斜)している。より具体的には、スロット収容部36aおよび36bは、軸方向の中央部がロータコア10に最も近付くように、略円弧状(アーチ状)に湾曲している。言い換えると、スロット収容部36は、スロット22の軸方向端部22a(両端部)に向かうに従って半径方向外側に位置するように傾斜している。なお、スロット収容部36の軸方向の中央部は、ティース21の先端面よりも半径方向外側に配置される。
コイルエンド部35は、スロット収容部36と連続しスロット22から軸方向の両外側にそれぞれ延びるように一対設けられている。第1実施形態では、一対のコイルエンド部35は、それぞれ、軸方向の外側端部35aがスロット収容部36側よりも半径方向の外側に位置するように、傾斜(湾曲)した形状を有する。言い換えると、一対のコイルエンド部35は、軸方向の外側端部35aよりも、スロット収容部36側においてロータコア10側に突出するように傾斜している。それぞれのコイルエンド部35は、スロット22の軸方向端部22aから軸方向外側に向かうに従って、半径方向外側に位置するように傾斜(湾曲)している。コイルエンド部35の半径方向外側端部は、スロット22の半径方向外側端部(ティース21の根元部分)よりも半径方向外側に配置され、バックヨークの上方(軸方向外側)に配置されている。
第1実施形態では、スロット収容部36と、スロット収容部36の軸方向両端から延びる一対のコイルエンド部35とは、連続して半径方向に湾曲している。すなわち、スロット収容部36および一対のコイルエンド部35は、半径方向において曲線状に傾斜しているとともに、全体として軸方向の中央部がロータコア10側に向けて突出するように連続的に湾曲した形状を有する。具体的には、一方のコイルエンド部35の外側端部35aから、スロット収容部36を経て、他方のコイルエンド部35の外側端部35aに至る軸方向長さLHの全体が、ロータコア10側に向けて略円弧状(アーチ状)に湾曲している。一対のコイルエンド部35は、円弧形状の両端部分に相当し、半径方向外側に向けて傾斜しながら湾曲している。上述の通り、スロット収容部36aおよび36bの軸方向の中央部が、ロータコア10に最も近付くように配置されている。このため、スロット22内で最も半径方向外側に配置されたスロット収容部36(36a)は、軸方向の中央部がステータコア20の内側表面から離間している。なお、コイルエンド部35の軸方向外側には、各同芯巻コイル30を電気的に接続するためのリード線部37が配置されている。
(コイルへの冷媒供給の説明)
図9に示すように、ロータコア10は、ロータコア10の回転に伴って、傾斜したコイルエンド部35に向けて冷媒CMを吐出可能に構成された冷媒流路12を備える。冷媒は、たとえば冷却用オイルである。冷媒流路12は、ロータコア10に係合するロータシャフト13、ロータコア10、および、ロータコア10のエンドプレート14を通って、ステータコア20側(半径方向外側)に向けて開口している。図示しないオイルポンプにより冷媒流路12に供給された冷媒CMは、ロータコア10の回転に伴う遠心力によって冷媒流路12内を押し出され、開口から半径方向外側のコイルエンド部35に向けて吐出(噴射)される。
なお、図9の構成例において、冷媒流路12は模式的に図示しており、冷媒流路12の形状(構造)は、図示したものに限られない。また、図9では、冷媒流路12の開口は、半径方向外側に向けて形成されており、冷媒流路12は、冷媒CMが半径方向外側に向けて吐出(噴射)されるように構成されている。冷媒CMの吐出方向は、半径方向に沿う以外にも、たとえば軸方向(Z方向)の外側に傾斜して(仰角を付けて)もよい。
(スロット内に充填されたワニスの説明)
次に、図3および図5〜図7を参照して、スロット22内に充填されたワニス40について説明する。なお、図1、図2、図4、図8および図9では、スロット22内に充填されたワニス40は省略されている。
図3および図5〜図7に示すように、同芯巻コイル30と、スロット22内に配置される絶縁紙23との間には、ワニス40が充填されている。すなわち、図3に示すように、ワニス40は、コイル部分31と、コイル部分31の外周面32に対向する側のティース21との間、および、コイル部分31と、コイル部分31の内周面33に対向する側のティース21との間に充填されている。また、図6および図7に示すように、半径方向に対向する第1同芯巻コイル30aの平角導線34aと、第2同芯巻コイル30bの平角導線34bとの間にもワニス40が充填されている。
(第1実施形態の構造の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、図8に示すように、同芯巻コイル30のスロット収容部36のうち、ロータコア10に対向する側のスロット収容部36の軸方向中央部よりも、ロータコア10に対向する側のスロット収容部36の軸方向端部が半径方向外側に配置されている。これにより、スロット収容部36が直線状に形成されている場合に冷媒CMがスロット収容部36を伝ってスロット22の内部まで容易に流動するのと比べて、ロータコア10の遠心力によって冷媒CMをスロット22の内部(軸方向中央部側)へ流動し難く(軸方向端部側へ流動し易く)することができる。その結果、冷媒CMが同芯巻コイル30に吐出された場合に、スロット収容部36を伝ってスロット22の内部に流動する冷媒CMの量を低減することができるので、ステータコア20とロータコア10との間のエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。また、エアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減するために冷媒CMの供給量を絞る必要もないため、同芯巻コイル30の冷却性能を確保しながらエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。
また、第1実施形態では、図8に示したように、同芯巻コイル30のスロット収容部36のうち、ロータコア10に対向する側のスロット収容部36の軸方向端部よりも、ロータコア10に対向する側のコイルエンド部35の軸方向外側端部が半径方向外側に配置されている。これにより、コイルエンド部35を冷却した冷媒CMは、より半径方向外側に位置するコイルエンド部35の軸方向外側端部の方に排出されやすくなる。その結果、スロット収容部36を伝ってスロット22の内部に流動する冷媒CMの量を低減することができるので、ステータコア20とロータコア10との間のエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。また、エアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減するために冷媒CMの供給量を絞る必要もないため、同芯巻コイル30の冷却性能を確保しながらエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。
また、第1実施形態では、図8に示したように、スロット収容部36を、軸方向の中央部がロータコア10側に向けて突出するようにステータコア20の半径方向において湾曲(傾斜)した形状に形成してもよい。これにより、スロット収容部36からロータコア10までの半径方向の隙間を小さくすることができるので、確実に、エアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。
また、第1実施形態では、図8に示したように、コイルエンド部35を、軸方向外側端部35aがスロット収容部36側よりも半径方向の外側に位置するように、傾斜した形状に形成してもよい。これにより、図9に示したように、一対のコイルエンド部35に対して径方向内側のロータコア10から冷媒CMを吹き付けた場合に、コイルエンド部35の傾斜方向(軸方向外側かつ半径方向外側)に沿って冷媒CMを流動させることができるので、軸方向内側のスロット収容部36側に流動する冷媒CM2の量をより減少させることができるとともに、外側端部35a側に流動する冷媒CM1の量をより増加させることができる。その結果、より効果的に、エアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。
より詳細には、たとえば図10に示す比較例のようにスロット収容部536およびコイルエンド部535が軸方向(Z方向)に沿って直線状に延びている場合、半径方向に冷媒CMを吐出すれば、スロット収容部536側へ流動する冷媒CM2の量と外側端部535a側へ流動する冷媒CM1の量とが略等しくなると考えてよい(CM1≒CM2)。これに対して、図9に示した第1実施形態の構成例では、半径方向に吐出された冷媒CMのうち、傾斜するコイルエンド部35に沿って外側端部35a側に流動する冷媒CM1の量がより増加する(CM1>>CM2)ため、エアギャップAG(スロット収容部36側)への冷媒CMの流入が効果的に低減される。
また、第1実施形態では、図9に示したように、ロータコア10の回転に伴って、傾斜したコイルエンド部35に向けて冷媒CMを吐出可能に構成された冷媒流路12をロータコア10に設けてもよい。これにより、たとえばロータコア10およびステータコア20を収容するケーシングにインジェクタなどを設けて冷媒を供給する場合と比べて、内周側のロータコア10から傾斜したコイルエンド部35に対して半径方向外側に向けて冷媒CMを吹き付けることができるので、より確実に、吹き付けた冷媒CMを外側端部35a側に流動させることができる。
また、第1実施形態では、図8および図9に示したように、スロット収容部36および一対のコイルエンド部35を、半径方向において曲線状に傾斜させるとともに、全体として軸方向の中央部がロータコア10側に向けて突出するように連続的に湾曲した形状に形成してもよい。これにより、スロット収容部36だけが湾曲している場合と比べて、より効果的にエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。また、後述するように、ステータコア20の半径方向内側に配置した同芯巻コイル30の一対のコイルエンド部35をそれぞれ径方向外側に押圧するだけで、全体としてロータコア10側に向けて突出する湾曲形状を実現することができるので、容易に、エアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することが可能な湾曲形状の同芯巻コイル30を得ることができる。
(回転電機の製造方法)
次に、図1、図8および図11〜図14を参照して、回転電機100の製造方法について説明する。なお、図12および図13では、ステータコア20のスロット22に2つの同芯巻コイル30(第1同芯巻コイル30a、第2同芯巻コイル30b)が配置された状態が示されている。図14は、ロータコア10の回転中心軸からステータコア20の内径側を見た図面であって、環状のステータコア20を平面状に展開した場合の模式図である。
図11に示すように、平角導線が同芯巻きされた同芯巻コイル30(第1同芯巻コイル30a、第2同芯巻コイル30b)を準備する。
次に、図12に示すように、第1同芯巻コイル30aの平角導線34aと、第2同芯巻コイル30bの平角導線34bとが、半径方向に交互に重なるように、第1同芯巻コイル30aと第2同芯巻コイル30bとを治具50に取り付ける。
次に、図13に示すように、スロット収容部36および一対のコイルエンド部35が、半径方向において曲線状に傾斜するとともに、全体として軸方向の中央部がロータコア10側に向けて突出するように連続的に湾曲した形状になるように、同芯巻コイル30をスロット22に配置する。具体的には、治具50に取り付けられた同芯巻コイル30(第1同芯巻コイル30a、第2同芯巻コイル30b)を、半径方向外側に押圧することにより、同芯巻コイル30をスロット22に挿入する。
同芯巻コイル30の挿入は、図8に示したように、一対のコイルエンド部35をそれぞれ半径方向内側から外側に向けて押圧することにより行う。スロット収容部36には摺動抵抗が働くため、各同芯巻コイル30では、一対のコイルエンド部35が先に半径方向外側に移動し、コイルエンド部35に引っ張られるようにしてスロット収容部36がスロット22の内部に向けて径方向外側に移動する。その結果、押圧終了時点では、軸方向両外側の一対のコイルエンド部35が半径方向外側に傾斜し、軸方向中央のスロット収容部36が、スロット22内で相対的に半径方向内側にずれた位置に配置される。これにより、同芯巻コイル30全体としては、軸方向の中央部が半径方向内側に突出した弧状の湾曲形状となる。
また、周方向において、同芯巻コイル30は、徐々に周方向に押し広げられて、図11に示した形状から図14に示した周方向の内幅が広く、かつ、スロット22内の部分が軸方向に沿って湾曲した形状(樽形状)になる。この結果、同芯巻コイル30のうちスロット22の軸方向端部22aに位置するコイル部分31と、隣接するティース21のうち、コイル部分31の外周面32に対向する側のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L1(図2参照)が、コイル部分31と、コイル部分31の内周面33に対向する側のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L2よりも大きくなる。
次に、図13に示すように、ステータコア20の軸方向端面20aが上方向(Z1方向)に向くように配置した状態で、同芯巻コイル30の外周面32に、ワニス40(図14参照)を上方向から滴下して流下させることによって、スロット22内にワニス40を充填する。具体的には、ワニス40は、ステータコア20を周方向(R方向)に回転させながら、ワニス滴下装置41(図14参照)から、同芯巻コイル30のコイルエンド部35に滴下される。これにより、図14に示すように、ワニス40は、同芯巻コイル30(コイルエンド部35)の外周面32を伝って、スロット22内に流下する。なお、ワニス40は、スロット22の軸方向端部22a近傍では、主に重力によりワニス40がスロット22内に誘導されるとともに、スロット22の軸方向中心部22b側では、重力に加えて毛細管現象によりワニス40がスロット22内に誘導される。
また、ワニス40は、ステータコア20の一方側(Z1方向側)と、他方側(Z2方向側)とにおいて、それぞれ、滴下される。なお、ステータコア20の回転は、1回転でもよいし、1回転で十分に複数の同芯巻コイル30(スロット22内)にワニス40が滴下されない場合には、ワニス40を滴下する半径方向の位置を移動させて、ステータコア20を複数回回転させてもよい。
そして、ワニス40により、同芯巻コイル30と絶縁紙23とが固定されるとともに、同芯巻コイル30の平角導線同士が固定される。これにより、同芯巻コイル30とステータコア20との熱伝達性が向上する。
[第2実施形態]
図15を参照して、第2実施形態による回転電機110の構造について説明する。図15は、ロータコア10の回転中心軸からステータコア20の内径側を見た図面であって、環状のステータコア20を平面状に展開した場合の模式図である。
回転電機110の同芯巻コイル130は、第1実施形態と同様に、同芯巻コイル130のうちスロット22の軸方向端部22aに位置するコイル部分131と、隣接するティース21のうち、コイル部分131の外周面132に対向する側のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L4が、コイル部分131と、コイル部分131の内周面133に対向する側のティース21の軸方向端部21aとの間の間隔L5よりも大きくなる。
また、同芯巻コイル130と、同芯巻コイル130の外周面132に対向する側のティース21の対応部分21bとの間の間隔L4は、スロット22のZ1方向側の軸方向端部22aからスロット22の軸方向中心部22b側に向かって徐々に小さくなった後、スロット22の軸方向中心部22b近傍に向かって徐々に大きくなる。さらに、間隔L4は、徐々に小さくなった後、Z2方向側の軸方向端部22a側に向かって徐々に大きくなる。これにより、同芯巻コイル130のスロット22内に配置される部分は、うねった形状(波形状)を有する。言い換えると、同芯巻コイル130のスロット22内に配置される部分は、W字形状を有する。
すなわち、スロット収容部136の略円弧状の部分は、スロット収容部136に複数形成されている。具体的には、同芯巻コイル130の外周側に突出するように2個(および内周側に凹むように1個)形成されている。また、スロット収容部136のティース21に接触している部分は、1つのスロット収容部136に5つ形成されている。すなわち、スロット収容部136は、スロット22の軸方向端部22a(両端部)と、軸方向中心部22b(円弧の頂点、同芯巻コイル30の中心を通るX方向に沿った軸線C2近傍)と、軸方向端部22aおよび軸方向中心部22bの間の2か所との、合計5か所において、絶縁紙23を介して、ティース21に接触している。
なお、第2実施形他において、スロット収容部136およびコイルエンド部135の半径方向における形状は、上記第1実施形態と同様である。第2実施形態のその他の構成および第2実施形態の回転電機110の製造方法は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態でも、上記第1実施形態(図8参照)と同様に、ロータコア10に対向する側のスロット収容部136の軸方向中央部よりも、ロータコア10に対向する側のスロット収容部136の軸方向端部を半径方向外側に配置する。これにより、ロータコア10の遠心力によって冷媒CMをスロット22の内部へ流動し難く(軸方向端部側へ流動し易く)することができるので、ステータコア20とロータコア10との間のエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。また、ロータコア10に対向する側のスロット収容部136の軸方向端部よりも、ロータコア10に対向する側のコイルエンド部135の軸方向外側端部を半径方向外側に配置する。これにより、コイルエンド部135を冷却した冷媒CMがコイルエンド部135の軸方向外側端部の方に排出されやすくなるので、ステータコア20とロータコア10との間のエアギャップAGへの冷媒CMの流入を低減することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、平角導線がエッジワイズコイル状またはフラットワイズコイル状に巻回されることにより、スロット収容部の略円弧状の部分が形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、平角導線以外の導線が巻回されることにより、スロット収容部の略円弧状の部分が形成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、スロット収容部および一対のコイルエンド部が全体として、軸方向の中央部が半径方向内側に向けて突出する略円弧状の湾曲形状に形成される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部のうち、軸方向の中央部だけでなく、軸方向の両端部側の部分も半径方向内側に向けて突出させることにより、台形形状となるように湾曲した部分を有していてもよい。この他、「湾曲形状」は、「円弧形状」および「弓状」、その他の曲線状に湾曲する形状であってもよい。
また、上記第1実施形態では、スロット収容部の軸方向中央部がロータコア側に向けて突出し、軸方向端部に向かうに従って、半径方向外側に向けて傾斜しながら湾曲している構成例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部が半径方向外側に向けて直線状に傾斜していてもよい。また、たとえばスロット収容部が段差状に(非連続的に)折れ曲がることにより、スロット収容部の軸方向端部がスロット収容部の軸方向中央部よりも半径方向外側に配置されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、一対のコイルエンド部が半径方向外側に向けて傾斜しながら湾曲している構成例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルエンド部が半径方向外側に向けて直線状に傾斜していてもよい。また、たとえばコイルエンド部が段差状に(非連続的に)折れ曲がることにより、コイルエンド部の軸方向の外側端部がスロット収容部よりも半径方向外側に配置されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、スロット収容部の略円弧状の部分が同芯巻コイルの外周側に突出する凸形状(太鼓形状)を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部の略円弧状の部分が同芯巻コイルの内周側に突出する凹形状を有していてもよい。
また、上記第2実施形態では、スロット収容部に、同芯巻コイルの外周側に突出する凸形状の部分が2個形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部に、同芯巻コイルの外周側に突出する凸形状の部分が3個以上形成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイル部分の内周面が絶縁紙に接触しており、コイル部分とコイル部分の内周面に対向する側のティースの軸方向端部とは、絶縁紙の厚み分間隔を隔てて配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル部分の内周面が絶縁紙に接触していなくてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、同芯巻コイルと、同芯巻コイルの外周面に対向する側のティースの対応部分との間の間隔が、スロットの軸方向端部からスロットの軸方向中心部側に向かって徐々に小さくなる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、同芯巻コイルの外周面に対向する側のティースの対応部分との間の間隔が、スロットの軸方向端部からスロットの軸方向中心部側に向かって変化しないように同芯巻コイルを形成してもよい。すなわち、同芯巻コイルのうちスロット内に配置される部分が、ティースに沿うように(Z方向に沿うように)、直線形状を有していてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、同芯巻コイルのうちスロットの軸方向の一方側と他方側との両方の端部に位置するコイル部分と、コイル部分の外周面に対向する側のティースの軸方向端部との間の間隔が、コイル部分と、コイル部分の内周面に対向する側のティースの軸方向端部との間の間隔よりも大きくなる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、同芯巻コイルのうちスロットの軸方向の一方側と他方側とのうちの一方の端部に位置するコイル部分と、コイル部分の外周面に対向する側のティースの軸方向端部との間の間隔が、コイル部分と、コイル部分の内周面に対向する側のティースの軸方向端部との間の間隔よりも大きくなるよう同芯巻コイルを形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、同一のスロットに2つの同芯巻コイルが配置される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、同一のスロットに1つ、または、3つ以上の同芯巻コイルを配置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、スロットと同芯巻コイルとの間に絶縁紙を配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スロットと同芯巻コイルとの間に絶縁紙以外の絶縁部材を配置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ティース内にワニスが充填される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ティース内にワニス以外の固定剤(たとえば、接着剤)を充填してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ステータコアを回転させながら、同芯巻コイルのコイルエンド部にワニスを滴下する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータコアを静止させた状態で、同芯巻コイルのコイルエンド部にワニスを滴下してもよい。
10 ロータコア
11 永久磁石
12 冷媒流路
20 ステータコア
21 ティース
22 スロット
23 絶縁紙(絶縁材)
30、130 同芯巻コイル
30a 第1同芯巻コイル
30b 第2同芯巻コイル
35、135 コイルエンド部
35a 外側端部
36、36a、36b、136 スロット収容部
100、110 回転電機

Claims (7)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアと半径方向に対向するように配置され、複数のティースと、隣接するティース間に位置する複数のスロットとを含むステータコアと、
    前記ステータコアの前記スロットに配置されるスロット収容部と、前記ステータコアから軸方向に突出するコイルエンド部とを含み、導線が同芯巻きされた同芯巻コイルと、を備え、
    前記同芯巻コイルの前記スロット収容部のうち、前記ロータコアに対向する側の前記スロット収容部の軸方向中央部よりも、前記ロータコアに対向する側の前記スロット収容部の軸方向端部が半径方向外側に配置されている、回転電機。
  2. 前記同芯巻コイルのうち、前記ロータコアに対向する側の前記スロット収容部の軸方向端部よりも、前記ロータコアに対向する側の前記コイルエンド部の軸方向外側端部が半径方向外側に配置されている、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記スロット収容部は、軸方向中央部が前記ロータコア側に向けて突出するように前記ステータコアの半径方向において湾曲した形状を有する、請求項1または2に記載の回転電機。
  4. ロータコアと、
    前記ロータコアと半径方向に対向するように配置され、複数のティースと、隣接するティース間に位置する複数のスロットとを含むステータコアと、
    前記ステータコアの前記スロットに配置されるスロット収容部と、前記ステータコアから軸方向に突出するコイルエンド部とを含み、導線が同芯巻きされた同芯巻コイルと、を備え、
    前記同芯巻コイルのうち、前記ロータコアに対向する側の前記スロット収容部の軸方向端部よりも、前記ロータコアに対向する側の前記コイルエンド部の軸方向外側端部が半径方向外側に配置され、
    前記ロータコアは、前記ロータコアの回転に伴って、前記コイルエンド部に向けて冷媒を吐出可能に構成された冷媒流路を備え
    前記スロット収容部は、軸方向中央部が前記ロータコア側に向けて突出するように前記ステータコアの半径方向において湾曲した形状を有する、回転電機。
  5. 前記コイルエンド部は、軸方向外側端部が前記スロット収容部側よりも前記半径方向の外側に位置するように、傾斜した形状を有する、請求項3または4に記載の回転電機。
  6. 前記スロット収容部および前記コイルエンド部は、前記半径方向において曲線状に傾斜しているとともに、全体として軸方向の中央部が前記ロータコア側に向けて突出するように連続的に湾曲した形状を有する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記導線は、平角導線からなり、
    前記スロット収容部は、前記半径方向に加えて、前記ステータコアの周方向においても湾曲形状に形成され、前記スロット内で絶縁材を介して前記ティースと複数箇所で接するように配置されている、請求項3〜6のいずれか1項に記載の回転電機。
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