JP6507397B2 - 情報提供システム、情報提供装置、路線信号情報の中継方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
この場合、光ビーコンを通過する車両の車載機は、下流交差点の信号情報に基づいて、自車両が交差点を安全に通過できるか否かを判定し、通過できないと判定した場合に搭乗者に減速を促すなどの安全運転支援を実行できるようになる。
この場合、光ビーコンを通過する車両の車載機は、路線に含まれる複数の下流交差点の信号情報に基づいて、路線を通行する場合の推奨速度を算出してドライバーに事前に報知したり、信号待ち停止の場合の赤残り時間を算出してドライバーに報知したりするなどの運転支援制御を実行できるようになる。
従って、車両が光ビーコンから路線信号情報を受信してから、路線の途中を走行中に信号制御パラメータが更新されると、現在位置よりも下流側の交差点の信号情報を利用できなくなる場合がある。また、路線の最上流の交差点に到達する前に信号制御パラメータが更新されると、車両は路線信号情報に含まれるすべての交差点の信号情報を利用できない場合がある。
このため、路線信号情報に含める交差点数を多くしても、車両が光ビーコンを通過したタイミングによっては、車両が全部の交差点の信号情報を利用できるとは限らないため、さらに適切なサービス提供がなされるような仕組みが望まれている。
第2移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点よりも前の第2時点で受信した移動通信機
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の情報提供システムは、下記に定義する第1及び第2移動通信機と、前記第1及び第2移動通信機と無線通信する情報提供装置とを備える情報提供システムであって、前記第1移動通信機は、交通管制システムの路側通信機から受信した路線信号情報を前記情報提供装置に送信し、前記情報提供装置は、前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報を少なくとも前記第2移動通信機に送信し、前記第2移動通信機は、自機の路線信号情報を前記情報提供装置から受信した前記路線信号情報に更新する。
第2移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点よりも前の第2時点で受信した移動通信機
このため、路線信号情報に含まれる交差点の信号情報を車両ができるだけ多く利用できるようになり、路線信号情報の利用価値が向上する。
このようにすれば、情報提供装置は、第1移動通信機から受信した送信時刻及び受信時刻のうちの少なくとも一方に、路線信号情報の路線有効時間を加算することにより、路線信号情報のタイムアウト時刻を算出できるようになる。
このようにすれば、情報提供装置が自装置の送信時刻を移動通信機に通知する必要がなくなるので、ダウンリンク方向の通信量を抑えることができる。
このようにすれば、情報提供装置が算出する情報有効時間の精度が高くなるので、移動通信機による情報有効時間を用いたタイムアウト時刻の算出精度を高めることができる。
このようにすれば、情報提供装置のダウンリンク方向の通信量の一時的な増大を防止できるとともに、移動通信機の処理負荷を軽減することができる。
このようにすれば、不要な情報送信に伴う情報提供装置のダウンリンク方向の通信量の増大を防止できるとともに、移動通信機の処理負荷を軽減することができる。
このようにすれば、路線信号情報のデータ量を個別に削減できるので、情報提供装置のダウンリンク方向の通信量を低減することができる。
このようにすれば、過去の古い路線信号情報を用いた誤った運転支援制御が実行されるのを未然に防止することができる。
このようにすれば、自車両の走行経路とは無関係の路線信号情報については更新を行う必要がなくなるので、移動通信機の処理負荷を軽減することができる。
このため、路線信号情報に含まれる交差点の信号情報を車両ができるだけ多く利用できるようになり、路線信号情報の利用価値が向上する。
従って、本実施形態のコンピュータプログラムは、本実施形態の情報提供装置と同様の作用効果を奏する。
従って、本実施形態の中継方法は、本実施形態の情報提供装置と同様の作用効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システム1の全体構成図である。
図2は、本発明の実施形態に係る情報提供システム1を構成する、情報提供装置3と車両4に搭載された車載機5との内部構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態において、「車両」とは、自動車(自動二輪車を含む)、原動機付き自転車、軽車両及びトロリーバスなどのことをいう。「車載機」とは、車両4に恒久的又は一時的に搭載された、通信機能などを有するコンピュータ装置のことをいう。
車載機5は、移動体通信網などを介した情報提供装置3との無線通信を行う「移動通信機」としての機能を有する。本実施形態の車載機5は、光ビーコンなどよりなる後述の路側通信機14との無線通信を実行することもできる。
車載機5は、路側通信機14と通信するITS(Intelligent Transport Systems)通信機を含む(図2の第2通信部52)。ITS通信機は、車両4のダッシュボードなどに取り付けられた専用装置よりなる。
従って、情報提供システム1のユーザーは、VICS(登録商標)情報のみを考慮した経路探索よりも高精度の探索結果を、情報提供装置3から取得することができる。
情報提供装置3は、無線基地局6とインターネットなどの公衆通信網7を介して通信可能である。車載機5は、無線基地局6と無線通信が可能である。このため、車載機5は、各地の無線基地局6を経由した移動体通信により、情報提供装置3との間で所定の情報をほぼリアルタイム(例えば3秒ごと)に送受信することができる。
車載機5のナビゲーション装置は、情報提供装置3から最適経路や交通情報などの提供情報を受信すると、受信した提供情報の内容を道路地図とともにディスプレイに表示したり音声出力したりして、提供情報をユーザーに提示することができる。
図1に示すように、本実施形態の交通管制システム9は、交通管制センター10に設けられた中央装置11と、中央装置11の管轄エリアに含まれる交通信号機12、交通信号制御機13及び路側通信機14とを含む。
交通信号制御機13は、管轄エリアの各交差点に設置されており、電話回線等よりなる専用の通信回線15を介してルーター16経由で中央装置11に接続されている。
従って、中央装置11は、各交差点の交通信号制御機13と双方向通信が可能であり、各々の交通信号制御機13は、他の交通信号制御機13とも双方向通信が可能である。なお、中央装置11は、必ずしも交通管制センター10に設置されていなくてもよく、道路上に設置されていてもよい。
路側通信機14は、VICS対応の車載機5と無線通信する通信装置である。路側通信機14は、例えば、光通信対応の車載機と近赤外線を用いた光通信を行う光ビーコン、或いは、700MHz帯での無線通信を行うITS無線機などよりなる。なお、以下の説明では、路側通信機14として光ビーコンが採用されているものとする。
具体的には、交差点への流入交通量に基づいて、系統区間に含まれる一連の交通信号機12を調整する系統制御や、この系統制御を道路網に拡張した広域制御などを行い、これらの制御結果である信号制御パラメータを交通信号制御機13に送信する。
また、交通信号制御機13は、生成した切り替えタイミングに従って、交通信号機12の青丸灯、黄丸灯、赤丸灯及び右折矢印灯などの信号灯器が点灯、消灯又は点滅するように、信号灯器に電力を供給する。
図2に示すように、情報提供装置3は、サーバコンピュータ等よりなるコンピュータ装置30と、コンピュータ装置30に接続された通信インターフェースである通信装置31と、ハードディスク等に格納された各種のデータベース32〜34とを備えている。
通信装置31は、公衆通信網7を介して無線基地局6に接続されている。通信装置31は、無線基地局6と車載機5の第1通信部51との間の無線通信を通じて、車載機5との間で所定の情報の送受信を行うことができる。
交通情報データベース33には、道路交通情報センターから取得したVICS情報や、各車両4から収集した車両4の位置及び時刻(走行軌跡)を含むプローブデータなどが保存されている。これらの情報は、受信ごとに逐次更新されて最新の情報が保持される。
このうち、「交差点データ」は、全国の交差点に付与された交差点IDと、その交差点位置とを対応付けたデータである。「リンクデータ」は、全国の道路に対応して付与された特定リンクのリンクIDに対して、次の情報1)〜4)を対応付けたデータよりなる。
2) 特定リンクの始点に接続するリンクID
3) 特定リンクの終点に接続するリンクID
4) 特定リンクのリンクコスト
本実施形態の道路地図データ35は、実際の道路線形と走行方向に対応したネットワークを構成するため、例えば図1に示すように、交差点間の道路区間を向きが異なる一対の有向リンクl(小文字のエル)で表したネットワークになっている。
また、道路地図データ35のリンクデータには、地図上の各道路に対応する特定のリンクlが、一般道路であるか有料道路であるかの道路種別も含まれている。
上記のコンピュータプログラムには、特定の車両4の車載機5から受信した最新の「路線信号情報」を、別の車両4の車載機5に転送する中継処理を実行する通信制御プログラムが含まれる。
図2に示すように、車載機5は、無線基地局6との通信用である第1通信部51と、路側通信機(光ビーコン)14との通信用である第2通信部52と、これらの通信制御などを行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)を含む制御部53と、制御部53に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部54とを備える。
車載機5の第2通信部52は、近赤外線を用いた光通信を行う通信インターフェースよりなる。第2通信部52は、光ビーコン14の通信エリアを通過する間に、光信号よりなるアップリンク信号とダウンリンク信号の送受信を行うことができる。
車載機5の制御部53は、上記のコンピュータプログラムを実行することにより、プローブデータ及び受信データなどの各種データの中継処理や、車両4のドライバーに対する運転支援制御などを実行することができる。
制御部53は、第2通信部52が受信したダウンリンク信号に交通情報や規制情報などが含まれる場合には、取得した交通情報及び規制情報をナビゲーション装置の出力装置から出力させる。
例えば、制御部53は、下流交差点の信号情報から予測される下流交差点への進入時点の信号灯色に基づいて、無駄な加減速を抑制させるための報知情報を生成し、生成した報知情報をナビゲーション装置の出力装置に出力させる。これにより、車両4が交差点を通行する際の安全運転に繋がるとともに、車両4の燃料消費量を抑制することができる。
制御部53は、自車両が信号待ち停止中である場合に、下流交差点の信号情報から予測される青開始時点をドライバーに事前に通知する。これにより、交差点における交通流の円滑化が期待される。
このように、本実施形態では、車載機5が光ビーコン14などの路側通信機から受信した路線信号情報については、交通管制システム9とは別の一般の通信経路により、情報提供装置3に中継される。
図3は、交通管制システム9において生成及び伝送される、路線信号情報のフォーマットの一例を示す表である。
「路線信号情報」とは、例えば系統区間よりなる所定の路線に含まれる1又は複数の交差点の信号情報と、当該交差点の位置情報と、当該交差点間のリンク情報などを含む情報のことをいう。
「情報有効時間」とは、現在時刻からオフセット更新予定時刻までの時間のことを意味する。「オフセット更新予定時刻」とは、中央装置11が、路線信号情報の生成対象である路線に含まれる交差点のオフセットを更新する予定時刻である。
このため、1つの路線信号情報が有効である時間は、オフセット更新予定時刻までである。すなわち、路線信号情報の受信側から見ると、オフセット更新予定時刻は、路線信号情報が有効である最終時刻(以下、「タイムアウト時刻」という。)を意味する。
「交差点(1)の路線信号情報」とは、格納交差点数で指定されるI個の交差点のうち最も上流側の交差点の信号情報を意味する。図3では、交差点(1)の信号情報が1つだけ例示されているが、格納交差点数I=2以上の場合には、交差点(2)以後の信号情報が交差点(1)の場合と同じフォーマットで続く。
「交差点位置情報」には、「交差点参照座標」が含まれる。「交差点参照座標」には、交差点の中央部等の緯度、経度及び高度が記される。
「青開始時間(最小)」には、サービス対象の流出方向(車両4が交差点を流出する方向)のサイクル開始から青開始までの最小秒数が記される。「青開始時間(最大)」には、サービス対象の流出方向のサイクル開始から青開始までの最大秒数が記される。
「黄時間」には、サービス対象の流出方向の黄時間が記される。「赤開始時間(最大)」には、サービス対象の流出方向のサイクル開始から青時間終了後の赤開始までの最大秒数が記される。
「格納リンク数」には、光ビーコン14の設置点から路線の最下流交差点までのリンク数が記される。従って、格納リンク数は、1つの路線信号情報に含まれるリンク情報数を意味する。格納リンク数Lには、L=0〜255までのいずれかの数値が記される。
「2次メッシュ座標」には、該当するUTMSリンクについての2次メッシュ座標値が記される。「リンク番号」には、該当するUTMSリンクについてのリンク番号の値が記される。
図4は、従来の路線信号情報の提供方法を示す説明図である。
図4において、破線で囲まれたエリアは、信号情報が提供される交差点J1〜J4を含む路線Rを示す。図4の例では、車両4が道路を左側(上流側)から右側(下流側)に向かって走行し、車両4が走行する予定の路線Rには、上流側から順に4つの交差点J1〜J4が含まれるものとする。これらの点は、後述の図5の場合も同様である。
光ビーコン14は、路線信号情報を受信すると、情報有効時間及びサイクル開始時間(図3参照)を、自機のローカルクロックに従って所定時間(例えば1秒)ごとにカウントダウンし、それらの時間をダウンリンク送信時における時間値に更新する。
このため、前述の運転支援制御を実行可能な車載機5は、路線Rに含まれる各交差点J1〜J4の信号情報を用いて、各交差点J1〜J4の上流地点において当該運転支援制御を実行できるようになる。
或いは、光ビーコン14からの受信時点における路線信号情報の路線有効時間が非常に短い場合(例えば10秒以下)には、車両4が最初の交差点J1に到達する前にタイムアウト時刻が経過し、車両4はすべての交差点J1〜J4の信号情報を利用できない。
なお、路線有効時間内において、交通信号制御機13に故障などの異常が発生したり、道路管理者による強制介入が実施されたりした場合にも、車両4が受信した路線信号情報に含まれる各交差点J1〜J4の信号情報が現実の信号情報と相違することになる。
図5は、本実施形態に係る路線信号情報の提供方法を示す説明図である。図5の提供方法を採用すれば、タイムアウトによる上記の問題点が解消ないし抑制される。
図5において、第1及び第2車両4A,4Bは、いずれも情報提供システム1の登録会員の車両4である。第1車両4Aは、光ビーコン14と第1時点に通信した登録会員の車両4である。車両4Bは、光ビーコン14と第1時点よりも前の第2時点に通信した登録会員の車両4である。
従って、第1車載機5Aは、情報提供装置3と無線通信する車載機5のうち、路線信号情報を光ビーコン14から第1時点で受信した車載機5であり、第2車載機5Bは、情報提供装置3と無線通信する車載機5のうち、路線信号情報を光ビーコン14から第1時点よりも前の第2時点で受信した車載機5である。
符号Ibは、第2車載機5Bが保持する路線信号情報である。路線信号情報Ibの情報有効時間をTbとする。
符号tbは、路線信号情報Ibのタイムアウト時刻である。タイムアウト時刻tbは、情報有効時間Tbの開始時刻をtsbとすると、tb=Ta+tsbにより算出することができる。
すなわち、情報提供システム1を構成する各通信主体は、次の第1〜第3処理をそれぞれ実行する。
第2処理:第1車載機5Aから路線信号情報Iaを受信した情報提供装置3は、受信した路線信号情報Iaを、少なくとも他の車載機5(第2車載機5B)に送信する。
ブロードキャスト送信を採用する場合には、第1車載機5Aは、光ビーコン14を通過した直後から、自機が情報提供装置3に送信した路線信号情報Iaを情報提供装置3から受信可能となる。
この場合、第1車載機5Aは、光ビーコン14を通過してから所定期間が経過するまでは自機が送信した路線信号情報Iaを受信せず、所定時間が経過した後に第2車載機5Bと同様に路線信号情報Iaを受信可能となる。
図6に示すように、車載機5の制御部53は、情報提供装置3から路線信号情報Iaを受信したか否かを常に判定している(ステップST11)。
制御部53は、路線信号情報Iaを受信した場合には、記憶部54が既に路線信号情報を記憶しているか否かを判定する(ステップST12)。
上記の判定結果が肯定的である場合は、制御部53は、受信した路線信号情報Iaのタイムアウト時刻taと、記憶中の路線信号情報Ibのタイムアウト時刻tbとをそれぞれ算出する(ステップST13)。
開始時刻tsa,tsbは、情報提供装置3が自装置の送信時刻t3に基づいて情報有効時間Ta,Tbを更新するが、その送信時刻t3を受信側に通知しない場合(図7参照)には、受信側の車載機5における路線信号情報の受信時刻r3を採用すればよい。
ta>tbの場合には、路線信号情報Iaの方が路線信号情報Ibよりもタイムアウト時刻が未来となり、前者が最新情報であることを意味する。従って、ステップST15の判定は、受信した路線信号情報Iaのタイムアウト時刻taが最新であるか否かの判定と等価である。
上記の判定結果が肯定的である場合は、制御部53は、路線信号情報を受信した路線信号情報Iaに更新する(ステップST17)。すなわち、制御部53は、記憶部54に記憶させる路線信号情報を、現状の路線信号情報Ibから路線信号情報Iaに置き換える。
このようにすれば、自車両の走行経路とは無関係の路線信号情報Iaについては更新を行う必要がなくなるので、車載機5の処理負荷を軽減することができる。
図7は、路線信号情報の送受信処理の一例を示すタイムチャートである。
図7において、右向きの矢印は、各々の通信主体間で送受信される「路線信号情報」を意味する。図7のタイムチャートでは、時刻は下向きに進行する。
時刻t0は、中央装置11における路線信号情報の送信時刻である。時刻r0は、光ビーコン14における路線信号情報の受信時刻である。
時刻t2は、第1車載機5Aにおける路線信号情報の送信時刻である。時刻r2は、情報提供装置3における路線信号情報の受信時刻である。
時刻t3は、情報提供装置3における路線信号情報の送信時刻である。時刻r3は、第2車載機5Bにおける路線信号情報の受信時刻である。
以上の点は、後述の図8〜図10の場合も同様である。なお、以下の説明において、第1及び第2車載機5A,5Bと情報提供装置3が主語となる処理は、車載機5の制御部53及び情報処理装置3の制御装置37が実行する。
Te0=te−t0
Tc0=tc−t0
光ビーコン14における路線信号情報の送信周期は、例えば0.1秒である。従って、光ビーコン14は、中央装置11から次の路線信号情報を受信するまでの間、現在保持中の情報有効時間Te0とサイクル開始時間Tc0をローカル時刻に従ってカウントダウンすることにより更新する。
従って、情報有効時間Te1及びサイクル開始期間Tc1とタイムアウト時刻te及びサイクル開始時刻tcの間には、結果的に次式が成立する。
Te1=te−t1
Tc1=tc−t1
従って、第1車載機5Aは、路線信号情報のダイムアウト時刻te及びサイクル開始時刻tcを、次式によって算出することができる。
te=Te1+t1
tc=Tc1+t1
すなわち、第1車載機5Aは、情報有効時間Te1及びサイクル開始時間Tc1を含む路線信号情報を情報提供装置3に中継し、光ビーコン14から通知された送信時刻t1を情報提供装置3に送信する。
すなわち、情報提供装置3は、送信時刻t3に送信する路線信号情報の情報有効時間Te3とサイクル開始時間Tc3を、次式によって算出する。
Te3=Te1−(t3−t1)
Tc3=Tc1−(t3−t1)
情報提供装置3は、送信時刻t3を第2車載機5Bに通知しない。この場合、第2車載機5Bは、路線信号情報の受信時刻r3を、情報有効時間Te3とサイクル開始時間Tc3の開始時刻とする。
te=Te3+r3
tc=Tc3+r3
また、第2車載機5Bは、上記の判定結果が最新である場合に、自機の路線信号情報を情報提供装置3から受信した路線信号情報に更新する(図6のステップST16)。
この場合、第1車載機5Aは、光ビーコン14からの路線信号情報の受信時刻r1を情報提供装置3に通知すればよい。
以上の通り、本実施形態の情報提供システム1によれば、第1車載機5Aが、光ビーコン14から受信した路線信号情報Iaを情報提供装置3に送信し、情報提供装置3が、第1車載機5Aから受信した路線信号情報Iaを少なくとも第2車載機5Bに送信し、第2車載機5Bが、自機の路線信号情報を情報提供装置3から受信した路線信号情報Iaに更新する(図5参照)。
従って、第2車両4Bが路線Rを走行中である場合に、第2車両4Bが利用可能となる交差点の信号情報の数が増加する可能性が高まり、路線信号情報に含まれる交差点J1〜J4の信号情報を第2車両4Bができるだけ多く利用できるようになる。
このように、本実施形態の情報提供システム1によれば、路線信号情報に含まれる交差点J1〜J4の信号情報を車両4ができるだけ多く利用できるようになるので、路線信号情報の利用価値を向上させることができる。
このため、情報提供装置3は、第1車載機5Aから受信した送信時刻t1に路線信号情報の路線有効時間Te1を加算することにより、受信した路線信号情報のタイムアウト時刻teを算出することができる。
この場合、情報提供装置3は、第1車載機5Aから受信した受信時刻r1に路線信号情報の路線有効時間Te1を加算することにより、受信した路線信号情報のタイムアウト時刻teを算出することができる。
すなわち、受信側の車載機5は、路線信号情報の受信時刻r3を情報有効時間Te3の開始時刻と見なして、路線信号情報の有効性を判定すればよい。このため、送信時刻t3の送信が不要となる分だけ、ダウンリンク方向の通信量を抑えることができる。
そこで、情報提供装置3は、情報有効時間Te3及びサイクル開始時間Tc3を、次式によって算出することにしてもよい。
Tc3=Tc1−(t3−t1)−Δt3
このようにすれば、情報有効時間Te3及びサイクル開始時間Tc3の精度が高くなるので、受信側の車載機5がタイムアウト時刻teとサイクル開始時刻tcを正確に算出できるようになる。
図8は、路線信号情報の送受信処理の変形例を示すタイムチャートである。
上述の実施形態では、情報提供装置3は、第1車載機5Aから受信した路線信号情報を、タイムアウト時刻teの新旧を考慮せずに少なくとも第2車載機5Bに中継する。
従って、例えば、比較的多数の車両4が連続して光ビーコン14を通過し、第1車載機5Aが短時間に集中して発生すると、タイムアウト時刻teが同じである多数の路線信号情報が、情報提供装置3を介して車載機5に提供される可能性がある。
そこで、図8のステップST20に示すように、情報提供装置3は、受信した路線信号情報のタイムアウト時刻teが最新である場合に限り、第1車載機5Aから受信した路線信号情報の送信を実行することが好ましい。
かかる処理を実行すれば、情報提供装置3のダウンリンク方向の通信量の一時的な増大を防止できるとともに、車載機5の処理負荷を軽減することができる。
図9は、路線信号情報の送受信処理の別の変形例を示すタイムチャートである。
上述の実施形態では、情報提供装置3は、第1車載機5Aから受信した路線信号情報を少なくともすべての第2車載機5Bに中継する。すなわち、路線信号情報の送信先が特に限定されていない。しかし、かかる中継方法では、路線Rを走行していないために路線信号情報が不要な車載機5にも路線信号情報が提供される。
そこで、図9のステップST30に示すように、情報提供装置3は、受信した路線信号情報の送信先を、当該路線信号情報において対象とされる路線Rに存在する車載機5に限定することが好ましい。
このようにすれば、不要な情報送信に伴う情報提供装置3のダウンリンク方向の通信量の増大を防止できるとともに、車載機5の処理負荷を軽減することができる。
すなわち、一部の交差点J1〜J4の信号情報が路線信号情報から削除されることはなく、通過済みの不要な交差点の信号情報の有無に関係なく、すべての交差点J1〜J4の信号情報を含む路線信号情報が一律に車載機5に送信される。
そこで、図9のステップST40に示すように、情報提供装置3は、通過済みの交差点J1〜J3の信号情報を路線信号情報から除外し、除外した後の路線信号情報を車載機5に送信することが好ましい。
このようにすれば、路線信号情報のデータ量を個別に削減できるので、情報提供装置3のダウンリンク方向の通信量を低減することができる。
図10は、路線信号情報の送受信処理の別の変形例を示すタイムチャートである。
上述の実施形態では、情報提供装置3が、自装置の送信時刻t3が開始時刻となるように情報有効時間とサイクル開始時間を更新しているが(図7参照)、かかる時間の更新処理を省略することにしてもよい。
この場合、受信側の車載機5は、通知された送信時刻t1を用いて、te=Te1+t1、tc=Tc1+t1の算出式により、タイムアウト時刻teとサイクル開始時刻tcを算出することができる。
図11は、路線信号情報の送受信処理の別の変形例を示すタイムチャートである。
上述の実施形態では、第1車載機5Aが、光ビーコン14から通知された情報有効時間Te1及びサイクル開始時間Tc1と送信時刻t1を、そのまま情報提供装置3に送信しているが(図7参照)、第1車載機5Aは、自機の送信時刻t2によって情報有効時間Te2及びサイクル開始時間Tc2を更新し、更新した時間Te2,Tc2を含む路線信号情報を、自機の送信時刻t2とともに情報提供装置3に送信してもよい。
Te2=Te1−(t2−t1)
Tc2=Tc1−(t2−t1)
Te3=Te2−(t3−t2)
Tc3=Tc2−(t3−t2)
この場合、第2車載機5Bは、受信した各時間Te3,Tc3と自機の受信時刻r3を用いて、te=Te3+r3、tc=Tc3+r3の算出式により、タイムアウト時刻teとサイクル開始時刻tcを算出することができる。
この場合、第2車載機5Bは、受信した各時間Te2,Tc2及び送信時刻t2を用いて、te=Te2+t2、tc=Tc2+t2の算出式により、タイムアウト時刻teとサイクル開始時刻tcを算出することができる。
2 情報処理センター
3 情報提供装置
4 車両
4A 第1車両
4B 第2車両
5 車載機(移動通信機)
5A 第1車載機(第1移動通信機)
5B 第2車載機(第2移動通信機)
6 無線基地局
7 公衆通信網
9 交通管制システム
10 交通管制センター
11 中央装置
12 交通信号機
13 交通信号制御機
14 路側通信機(光ビーコン)
15 通信回線
16 ルーター
30 コンピュータ装置
31 通信装置(送信部、受信部)
32 会員データベース
33 情報データベース
34 地図データベース
35 道路地図データ
36 記憶装置
37 制御装置(制御部)
51 第1通信部
52 第2通信部
53 制御部
54 記憶部
Claims (11)
- 下記に定義する第1及び第2移動通信機と、前記第1及び第2移動通信機と無線通信する情報提供装置とを備える情報提供システムであって、
前記第1移動通信機は、交通管制システムの路側通信機から受信した路線信号情報を前記情報提供装置に送信し、
前記情報提供装置は、前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報を少なくとも前記第2移動通信機に送信し、
前記第2移動通信機は、自機の路線信号情報を前記情報提供装置から受信した前記路線信号情報に更新し、
前記路線信号情報には、現時点からの情報の期限を表す情報有効時間が含まれており、
前記情報提供装置は、前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報に基づくタイムアウト時刻から自装置の送信時刻を減算して、自装置が送信する前記路線信号情報の情報有効時間を算出する情報提供システム。
第1移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点で受信した移動通信機
第2移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点よりも前の第2時点で受信した移動通信機 - 前記第1移動通信機は、前記路側通信機が前記路線信号情報を送信した送信時刻及び自機が前記路線信号情報を受信した受信時刻のうちの少なくとも一方を、前記路線信号情報とともに前記情報提供装置に送信する請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供装置は、自装置が送信する前記路線信号情報の情報有効時間を算出する場合に、前記タイムアウト時刻から更に自装置における送信遅延を減算する請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記路線信号情報には、現時点からの情報の期限を表す情報有効時間が含まれており、
前記情報提供装置は、前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報に基づくタイムアウト時刻が最新である場合に、当該路線信号情報の送信を実行する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報提供システム。 - 前記情報提供装置は、前記路線信号情報の送信先を、現在位置が前記路線に存在する前記移動通信機に限定する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供装置は、前記移動通信機に送信する前記路線信号情報から、当該移動通信機が通過済みの前記交差点の前記信号情報を除外する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 前記路線信号情報には、現時点からの情報の期限を表す情報有効時間が含まれており、
前記移動通信機は、前記情報提供装置から受信した前記路線信号情報に基づくタイムアウト時刻が最新である場合に、自機の路線信号情報を前記情報提供装置から受信した前記路線信号情報に更新する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報提供システム。 - 前記移動通信機は、前記情報提供装置から受信した前記路線信号情報が、自車両が通行中の前記路線に関する情報である場合に、自機の路線信号情報を前記情報提供装置から受信した前記路線信号情報に更新する請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 下記に定義する第1及び第2移動通信機と無線通信する情報提供装置であって、
前記第1移動通信機が送信した、現時点からの情報の期限を表す情報有効時間を含む路線信号情報を受信する受信部と、
前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報に基づくタイムアウト時刻から自装置の送信時刻を減算して、自装置が送信する前記路線信号情報の情報有効時間を算出する制御部と、
算出した情報有効時間を含む前記路線信号情報を少なくとも前記第2移動通信機に送信する送信部と、を備える情報提供装置。
第1移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点で受信した移動通信機
第2移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点よりも前の第2時点で受信した移動通信機 - 下記に定義する第1及び第2移動通信機と無線通信する情報提供装置に、路線信号情報の中継処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記第1移動通信機が送信した、現時点からの情報の期限を表す情報有効時間を含む前記路線信号情報を受信するステップと、
前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報に基づくタイムアウト時刻から自装置の送信時刻を減算して、自装置が送信する前記路線信号情報の情報有効時間を算出するステップと、
算出した情報有効時間を含む前記路線信号情報を少なくとも前記第2移動通信機に送信するステップと、を含むコンピュータプログラム。
第1移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点で受信した移動通信機
第2移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点よりも前の第2時点で受信した移動通信機 - 下記に定義する第1及び第2移動通信機と無線通信する情報提供装置が実行する、路線信号情報の中継方法であって、
前記第1移動通信機が送信した、現時点からの情報の期限を表す情報有効時間を含む前記路線信号情報を受信するステップと、
前記第1移動通信機から受信した前記路線信号情報に基づくタイムアウト時刻から自装置の送信時刻を減算して、自装置が送信する前記路線信号情報の情報有効時間を算出するステップと、
算出した情報有効時間を含む前記路線信号情報を少なくとも前記第2移動通信機に送信するステップと、を含む路線信号情報の中継方法。
第1移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点で受信した移動通信機
第2移動通信機:情報提供装置と無線通信する移動通信機のうち、路線の1又は複数の交差点の信号情報を含む路線信号情報を交通管制システムの路側通信機から第1時点よりも前の第2時点で受信した移動通信機
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