JP6515569B2 - 温度センサ - Google Patents
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Description
従来の温度センサでは、ケース5内にチップ状又はフレーク状のサーミスタ素子102を配して樹脂4で封止する際に、ケース5内の底面に対してサーミスタ素子102の位置を一定にすることが難しく、樹脂封止後のサーミスタ素子102とケース5内の底面との距離がばらついてしまう問題があった。このようにサーミスタ素子102とケース5内の底面との距離がばらつくと、応答時間や熱放散定数にばらつきが生じてしまう不都合があった。
すなわち、この温度センサでは、絶縁性フィルムが、その両端部が折り曲げられて断面コ字状とされているので、絶縁性フィルムの中央部をケース内の面に向けて感熱素子部をケース内に挿入することで、サーミスタ部が設けられている中央部をケース内の面に絶縁性フィルムのバネ性によって押し付けた状態で樹脂封止することができ、高い密着性を得ることができる。また、リード線の接続位置をケース内の面のサーミスタ部から離すことができるため、リード線を介して外部に放熱してしまうことを抑制することができる。
すなわち、この温度センサでは、絶縁性フィルムの折り曲げられた両端部間の距離が、ケースの内径とほぼ同じに設定されているので、折り曲げられた絶縁性フィルムの両端部がケース内周面にガイドされてケース内に挿入されることで、径方向の位置決めができ、サーミスタ部をケース内の底面における中央に容易に配置することが可能になる。
すなわち、この温度センサでは、柔軟な絶縁性フィルムが、ケース内の底面に沿って撓み、密着した状態で感熱素子部が樹脂に封止されているので、凹曲面の底面であっても感熱素子部を密着させて配置することができる。
第5の発明に係る温度センサは、第1から第4の発明のいずれかにおいて、前記サーミスタ部が、前記絶縁性フィルムの表面にサーミスタ材料でパターン形成された薄膜サーミスタ部であり、前記一対の電極が、前記薄膜サーミスタ部の上及び下の少なくとも一方に複数の櫛部を有して互いに対向してパターン形成された一対の櫛型電極であることを特徴とする。
すなわち、本発明に係る温度センサによれば、絶縁性フィルムのサーミスタ部が形成された部分の表面側又は裏面側が、ケース内の面に面接触した状態で感熱素子部が樹脂で封止されているので、応答時間や熱放散定数のばらつきが抑制されると共に、高い応答性が得られる。したがって、本発明は、応答時間等にばらつきが少ないと共に優れた応答性も有しており、特に、エアコンディショナー、冷蔵庫、洗濯機等の家電製品や排気ガス再循環等の自動車の制御機構に用いる温度センサとして好適である。
上記感熱素子部2は、絶縁性フィルム6と、絶縁性フィルム6の表面にサーミスタ材料でパターン形成された薄膜サーミスタ部7(サーミスタ部)と、薄膜サーミスタ部7の上に複数の櫛部8aを有して互いに対向してパターン形成された一対の櫛型電極8(電極)と、一端が一対の櫛型電極8に接続されていると共に他端が一対のリード線3に接続され絶縁性フィルム6の表面にパターン形成された一対のパターン電極9とを備えている。
上記絶縁性フィルム6は、図2に示すように、帯状に形成されている。この絶縁性フィルム6は、例えば厚さ7.5〜125μmのポリイミド樹脂シートで形成されている。
また、一対のパターン電極9の他端は、絶縁性フィルム6の互いに異なる端部に配されている。さらに、薄膜サーミスタ部7は、絶縁性フィルム6の中央部に配されている。
すなわち、感熱素子部2の裏面をケース5内の底面に密着させた状態で、注型樹脂4をケース5内に注入し、充?することで、感熱素子部2をケース5内の底面に精度良く固定している。
なお、感熱素子部2をケース5内の底面にスポット溶接、両面テープ等による接着、粘着等を行って、仮置きした後に樹脂4を注入して注型を行っても良い。
特に、本実施形態の薄膜サーミスタ部7は、一般式:TixAlyNz(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物からなり、その結晶構造が、六方晶系のウルツ鉱型の単相である。
上記樹脂4は、例えばエポキシ樹脂等である。
上記リード線3は、例えば芯線を有する絶縁被覆電線であるが、リードフレーム等を採用しても構わない。
上記保護膜10は、絶縁性樹脂膜等であり、例えば厚さ20μmのポリイミド膜が採用される。この保護膜10は、薄膜サーミスタ部7と共に櫛部8aを覆って矩形状にパターン形成されている。
すなわち、第2実施形態では、感熱素子部2が断面コ字状とされており、中央部をケース5内の底面に向けた状態でケース5内に挿入可能な幅(ケース5の内径より僅かに小さい幅)に設定されている。
さらに、絶縁性フィルム26の折り曲げられた両端部間の距離が、ケース5の内径とほぼ同じに設定されているので、折り曲げられた絶縁性フィルム26の両端部がケース5内周面にガイドされてケース5内に挿入されることで、径方向の位置決めができ、薄膜サーミスタ部7をケース5内の底面における中央に容易に配置することが可能になる。
この結果、比較例では、熱時定数が5〜7秒であったものが、本発明の実施例では、3〜3.5秒と1/2程度になり、そのばらつきも1/4に減少した。
また、取り付け後の熱放散定数は、比較的熱容量の大きな対象物に取り付けた場合は、比較例と本発明の実施例とで、ばらつきが同程度であったが、比較的熱容量の小さい対象物に取り付けた場合は、比較例が0.2mW/℃のばらつきがあったのに対し、本発明の実施例では、0.05mW/℃のばらつきとなった。
Claims (4)
- 感熱素子部と、
前記感熱素子部に一端が接続された一対のリード線と、
前記リード線の他端側を外部に配した状態で前記感熱素子部を樹脂で内部に封止して収納する有底のケースとを備え、
前記感熱素子部が、絶縁性フィルムと、前記絶縁性フィルムの表面に設けられサーミスタ材料で形成されたサーミスタ部と、前記サーミスタ部に形成された一対の電極と、一端が前記一対の電極に接続されていると共に他端が前記一対のリード線に接続され前記絶縁性フィルムの表面にパターン形成された一対のパターン電極とを備え、
前記絶縁性フィルムの前記サーミスタ部が形成された部分の表面側又は裏面側が、前記ケース内の面に面接触した状態で、前記感熱素子部が前記樹脂で封止され、
前記絶縁性フィルムが、帯状に形成され、
一対の前記パターン電極の他端が、前記絶縁性フィルムの互いに異なる端部に配され、
前記サーミスタ部が、前記絶縁性フィルムの中央部に配されていると共に、前記絶縁性フィルムが、その両端部が折り曲げられて断面コ字状とされていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1に記載の温度センサにおいて、
前記絶縁性フィルムの前記折り曲げられた両端部間の距離が、前記ケースの内径とほぼ同じに設定されていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1又は2に記載の温度センサにおいて、
前記ケース内の底面が凹曲面とされ、
前記絶縁性フィルムが、前記底面に沿って密着した状態で前記感熱素子部が前記樹脂に封止されていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の温度センサにおいて、
前記サーミスタ部が、前記絶縁性フィルムの表面にサーミスタ材料でパターン形成された薄膜サーミスタ部であり、
前記一対の電極が、前記薄膜サーミスタ部の上及び下の少なくとも一方に複数の櫛部を有して互いに対向してパターン形成された一対の櫛型電極であることを特徴とする温度センサ。
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