JP6525625B2 - 2ワイヤ溶接制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、給電チップから給電される消耗電極と母材との間に溶接電圧を印加してアークを発生させて溶融池を形成し、前進角を持たせたフィラーワイヤを溶融池の後部に送給しながら溶接する2ワイヤ溶接制御方法に関するものである。
消耗電極(以下、溶接ワイヤという)と母材との間にアークを発生させて溶融池を形成すると共に、その溶融池にフィラーワイヤを送給して溶接する2ワイヤ溶接方法(特許文献1参照)が従来から知られている。この2ワイヤ溶接方法では、溶接ワイヤの溶融金属にフィラーワイヤの溶融金属が加わるために、溶融金属量が増加し、高速で高効率な溶接が可能となる。特に、2ワイヤ溶接方法によって高速溶接を行うときには、ハンピングビードになるのを防止するために、フィラーワイヤを消耗電極アークよりも後方から溶融池に短絡させて送給することが重要である。これは、フィラーワイヤを消耗電極アーク中に送給して溶融すると、溶融池はほとんど冷却されず、かつ、フィラーワイヤによって溶融池後半部の盛り上がりを押さえることもできないためにハンピングビードを抑制する効果はないからである。これに対して、フィラーワイヤをアーク周縁部の溶融池の後部に短絡させて送給し、溶融池の熱によって溶融するようにすれば溶融池が冷却され、かつ、フィラーワイヤによって溶融池後半部が抑えられてハンピングビードの形成を抑制することができる。したがって、従来技術の2ワイヤ溶接方法では、フィラーワイヤには電流を通電せずに冷たい状態で溶融池と短絡させることによって、溶融池を冷却するようにしている。
2ワイヤ溶接方法では、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させる方法として、炭酸ガスアーク溶接法、マグ溶接法、ミグ溶接法、パルスアーク溶接法、交流アーク溶接法等の種々な消耗電極式アーク溶接法を使用することができる。また、フィラーワイヤは基本的にワイヤ先端が溶融池と短絡しており、溶融池からの熱によって溶融する。したがって、フィラーワイヤと溶融池との間にはアークは発生していない。本発明では、上記の消耗電極式アーク溶接法としてパルスアーク溶接法を使用する場合について説明するが、他の溶接法であっても良い。また、以下の説明において、母材と溶融池とは略同じ意味で使用している。
図5は、パルスアーク溶接を使用した2ワイヤ溶接方法における電流・電圧波形図である。同図(A)は溶接ワイヤを通電する溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(B)は溶接ワイヤと母材(溶融池)との間に印加する溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(C)はフィラーワイヤの送給速度Fwの時間変化を示す。溶接ワイヤの送給速度は、図示しないが、所定値で一定送給されている。フィラーワイヤと溶融池との間には電圧は印加されておらず、電流も通電していない。フィラーワイヤは、上述したように、溶融池と短絡した状態で送給されている。フィラーワイヤが溶融池と離反しても、電圧が印加されていないので、フィラーワイヤと溶融池との間にはアークは発生しない。以下、同図を参照して説明する。
時刻t1〜t2のピーク期間Tp中は、同図(A)に示すように、溶接ワイヤから溶滴を移行させるために臨界値以上の大電流値のピーク電流Ipが通電し、同図(B)に示すように、溶接ワイヤと溶融池との間にアーク長に比例したピーク電圧Vpが印加する。
時刻t2〜t3のベース期間Tb中は、同図(A)に示すように、溶滴を形成しないようにするために臨界値未満の小電流値のベース電流Ibが通電し、同図(B)に示すように、ベース電圧Vbが印加する。時刻t1〜t3までの期間を1周期(パルス周期Tf)として繰り返して溶接が行われる。
同図(C)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fwは一定値であり、溶融地と短絡した状態で溶融地からの入熱によって安定して溶融する送給速度に設定される。フィラーワイヤの送給速度Fwは、溶接ワイヤの送給速度の20〜30%程度の範囲に設定されることが多い。
ところで、良好なパルスアーク溶接を行うためには、アーク長を適正値に維持することが重要である。アーク長を適正値に維持するために以下のような溶接電源の出力制御(アーク長制御)が行われる。アーク長は、同図(B)で破線で示す平均溶接電圧Vavと略比例関係にある。このために、平均溶接電圧Vavを検出し、この検出値が適正アーク長に相当する溶接電圧設定値と等しくなるように同図(A)の破線で示す平均溶接電流Iavを変化させる出力制御を行う。平均溶接電圧Vavが溶接電圧設定値よりも大きいときはアーク長が適正値よりも長いときであるので、平均溶接電流Iavを小さくしてワイヤ溶融速度を小さくしアーク長が短くなるようにする。他方、平均溶接電圧Vavが溶接電圧設定値よりも小さいときはアーク長が適正値よりも短いときであるので、平均溶接電流Iavを大きくしてワイヤ溶融速度を大きくしアーク長が長くなるようにする。上記の平均溶接電圧Vavとしては、一般的に溶接電圧Vwをローパスフィルタ(カットオフ周波数1〜10Hz程度)に通した値が使用される。また、平均溶接電流Iavを変化させる操作量として、ピーク期間Tp、パルス周期Tf、ピーク電流Ip又はベース電流Ibの少なくとも1つを変化させることが行われている。例えば、パルス周期Tfを操作量としてフィードバック制御するときには、ピーク期間Tp、ピーク電流Ip及びベース電流Ibは所定値に設定される(周波数変調制御方式と呼ばれる)。また、ピーク期間(パルス幅)Tpを操作量としてフィードバック制御するときには、ピーク電流Ip、ベース電流Ib及びパルス周期Tfが所定値に設定される(パルス幅変調制御方式と呼ばれる)。溶接ワイヤが直径1.2mmの鉄鋼材であるときは、Ip=450A、Ib=50A及びTp=1.2ms程度に設定される。この場合、フィラーワイヤも直径1.2mmの鉄鋼ワイヤが使用されることが多い。
特許文献2に示す2ワイヤ溶接方法では、フィラーワイヤの送給により発生する送給速度、送給抵抗、振動等の特性の一つを検出し、フィラーワイヤの送給速度あるいはフィラーワイヤに印加する予熱用の電流を制御する。このために、母材に対する入熱量を制限したまま、あるいは溶着量や脚長を保ったまま、外乱による溶接条件の変動や溶接条件の設定ミスにより生じるフィラーワイヤ溶け残りの溶接欠陥を防止することができると記載されている。
図6は、2ワイヤ溶接方法において、給電チップ・母材間距離Ltが変化したときに溶接ワイヤ1とフィラーワイヤ6とのワイヤ間距離Lwが変化することを説明するための溶接トーチ先端部の概要図である。同図(A)は給電チップ・母材間距離Lt=Lt1が設定値の場合であり、同図(B)は給電チップ・母材間距離Lt=Lt2が設定値よりも短くなった場合であり、同図(C)は給電チップ・母材間距離Lt=Lt3が設定値よりも長くなった場合である。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、溶接は左方向に進行している。溶接トーチ4内の給電チップ41から溶接ワイヤ1が母材2に面直に送給されており、アーク3が発生している。このアーク3によって溶融地21が形成されている。溶接ワイヤ1よりも後方の溶融地21上にフィラーワイヤ6が短絡状態で送給されている。フィラーワイヤガイド7は溶接トーチ4に固定されており、フィラーワイヤガイド7からフィラーワイヤ6が送給される。フィラーワイヤ6は、前進角を有しており、斜め後方から送給されている。前進角は35度程度に設定されている。同図(A)では、給電チップ・母材間距離はLt1[mm]の設定値になっている。Lt1は15mm程度に設定される。溶接ワイヤ1の送給方向と母材2の表面が交差する位置P1とフィラーワイヤ6が母材2(溶融地21)と短絡している位置P2との距離がワイヤ間距離Lwであり、同図(A)ではLw1[mm]となっている。Lw1は3mm程度である。
同図(B)は、溶接中に給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなった場合である。したがって、Lt2<Lt1である。フィラーワイヤガイド7が溶接トーチ4と一体となっているので、給電チップ・母材間距離Ltが短くなると、フィラーワイヤ6も母材2側に近づくことになる。この結果、ワイヤ間距離LwはLw2となり、Lw1よりも長くなる。すなわち、給電チップ・母材間距離Ltが短くなる方向に変動すると、ワイヤ間距離Lwは長くなる方向に変化する。
同図(C)は、給電チップ・母材間距離LtがLt3に長くなった場合である。この場合には、ワイヤ間距離LwはLw3へと短くなる。
ワークの加工精度のばらつき、ワークの固定位置のばらつき、溶接中のワークの熱変形等によって給電チップ・母材間距離Ltは溶接中に変動する。この給電チップ・母材間距離Ltの変動によっってワイヤ間距離Lwが変化する。上述したように、ワイヤ間距離Lwの設定値は3mm程度と小さな値であるので、給電チップ・母材間距離Ltが数mm変動しただけでワイヤ間距離Lwも数mm変化することになる。ワイヤ間距離Lwが変化すると、溶融地21からのフィラーワイヤ6への入熱量が変化するために、溶融状態が変化する。このために、安定した溶融状態が崩れて、ビード外観等の溶接品質が悪化することになる。
特開2010−167489号公報 特開2002−28784号公報
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
給電チップから給電される消耗電極と母材との間に溶接電圧を印加してアークを発生させて溶融池を形成し、前進角を持たせたフィラーワイヤを前記溶融池の後部に送給しながら溶接する2ワイヤ溶接制御方法において、
溶接中の給電チップ・母材間距離の変動を検出し、
前記給電チップ・母材間距離が予め定めた設定値よりも予め定めた基準値以上短くなったときにのみ、前記給電チップ・母材間距離の変動に応じて前記フィラワイヤへの入熱量と相関するパラメータをフィードバック制御する、
ことを特徴とする2ワイヤ溶接制御方法である。



請求項2の発明は、前記パラメータが、前記溶接電圧、前記フィラワイヤの送給速度、前記消耗電極と前記フィラワイヤとのワイヤ間距離又は溶接速度の少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項1記載の2ワイヤ溶接制御方法である。
請求項4の発明は、前記パラメータが、前記溶接電圧、前記フィラワイヤの送給速度、前記消耗電極と前記フィラワイヤとのワイヤ間距離又は溶接速度の少なくとも1つである、
ことを特徴とする請求項3記載の2ワイヤ溶接制御方法である。
本発明によれば、溶接中に給電チップ・母材間距離が変動してワイヤ間距離が変動し、フィラーワイヤへの入熱量が変化しても、入熱量と相関するパラメータがフィードバック制御されることによって、入熱量を補償することができる。このために、本発明では、2ワイヤ溶接方法において、溶接中に給電チップ・母材間距離が変動してもフィラーワイヤの溶融状態を安定に保ち、良好な溶接品質を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。 従来技術において、パルスアーク溶接を使用した2ワイヤ溶接方法における電流・電圧波形図である。 2ワイヤ溶接方法において、給電チップ・母材間距離Ltが変化したときに溶接ワイヤ1とフィラーワイヤ6とのワイヤ間距離Lwが変化することを説明するための溶接トーチ先端部の概要図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
実施の形態1の発明は、溶接中の給電チップ・母材間距離の変動を検出し、この給電チップ・母材間距離の変動に応じてフィラワイヤへの入熱量と相関するパラメータをフィードバック制御するものである。パラメータは、溶接電圧、フィラワイヤの送給速度又は消耗電極とフィラワイヤとのワイヤ間距離の少なくとも1つである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を示すタイミングチャートである。同図(A)は給電チップ・母材間距離Ltの時間変化を示し、同図(B)は平均溶接電流Iavの時間変化を示し、同図(C)は平均溶接電圧Vavの時間変化を示し、同図(D)はフィラーワイヤの送給速度Fwの時間変化を示し、同図(E)は溶接電圧設定信号Vrの時間変化を示し、同図(F)はワイヤ間距離設定信号Lwrの時間変化を示す。図5で上述したように、平均溶接電流Iavはパルス波形の溶接電流Iwを平均化(平滑)したものであり、平均溶接電圧Vavはパルス波形の溶接電圧Vwを平均化(平滑)したものである。溶接ワイヤの送給速度は、図示しないが、所定の一定値で送給されている。フィラーワイヤと溶融池との間には電圧は印加されておらず、電流も通電していない。フィラーワイヤは、上述したように、前進角を有して溶融地の後部と短絡した状態で送給されている。フィラーワイヤが溶融池と離反しても、電圧が印加されていないので、フィラーワイヤと溶融池との間にはアークは発生しない。以下、同図を参照して説明する。
(1)時刻t1〜t2の給電チップ・母材間距離Ltが設定値Lt1である期間
時刻t1〜t2の期間中は、同図(A)に示すように、給電チップ・母材間距離Ltは設定値のLt1となっている。このために、同図(B)に示すように、平均溶接電流Iavは基準電流値Itとなっている。同図(E)に示すように、溶接電圧設定信号Vrは基準電圧設定値Vtrとなっており、同図(C)に示すように、平均溶接電圧Vavは基準電圧設定値Vtrに相当する基準電圧値Vtとなっている。同図(D)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fwは基準送給速度Ftとなっている。同図(F)に示すように、ワイヤ間距離設定信号Lwrは設定値Lwtrとなっている。すなわち、溶接作業者によって、給電チップ・母材間距離Ltは設定値Lt1に、ワイヤ間距離Lwは設定値Lw1に、溶接電圧設定信号Vrは基準電圧設定値Vtrに、フィラーワイヤの送給速度Fwは基準送給速度Ftに、それぞれ設定されている。
(2)時刻t2〜t3の給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなる方向に変動した期間
時刻t2〜t3の期間中は、同図(A)に示すように、溶接中に給電チップ・母材間距離Ltが変動してLt2に短くなった期間である。これに応動して、同図(B)に示すように、平均溶接電流IavはI2に増加する。溶接電流変化分ΔI=I2−Itとなり、ワイヤ間距離変化分ΔLw=G・ΔIとして算出することができる。ここで、Gは正の定数である。
同図(E)に示すように、溶接電圧設定信号Vr=Vrt+ΔLwに増加させる。これに応動して、同図(C)に示すように、平均溶接電圧Vavはこの溶接電圧設定信号Vrに相当する値V2に増加する。給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw2に長くなり、アーク発生部から遠ざかるためにフィラーワイヤへの入熱量は小さくなる。しかし、平均溶接電圧Vavを大きくすることによって、アーク長を長くして溶融地のサイズが大きくなるので、フィラーワイヤへの入熱量を増加させることができる。したがって、給電チップ・母材間距離Ltの変動に伴うフィラーワイヤへの入熱量の減少を補償することができる。この結果、フィラーワイヤの溶融状態を安定に保つことができ、良好な溶接品質を得ることができる。
同図(D)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fw=Ft−ΔLwに減少させる。給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw2に長くなり、アーク発生部から遠ざかるためにフィラーワイヤへの入熱量は小さくなる。しかし、フィラーワイヤの送給速度Fwも減少するので、フィラーワイヤへの入熱量と送給速度とのバランスが保たれるために、フィラーワイヤの溶融状態を安定に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
同図(F)に示すように、ワイヤ間距離設定信号Lwr=Lwtr−ΔLwに減少させる。給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw2に長くなり、アーク発生部から遠ざかるためにフィラーワイヤへの入熱量は小さくなる。しかし、ワイヤ間距離設定信号Lwrが減少するので、フィラーワイヤの挿入位置を溶接方向の前後に調整する機構によってワイヤ間距離Lwが近づくことになる。この結果、フィラーワイヤへの入熱量の減少を補償することができるために、フィラーワイヤの溶融状態を安定に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
(3)時刻t3〜t4の給電チップ・母材間距離LtがLt3に長くなる方向に変動した期間
時刻t3〜t4の期間中は、同図(A)に示すように、溶接中に給電チップ・母材間距離Ltが変動してLt3に長くなった期間である。これに応動して、同図(B)に示すように、平均溶接電流IavはI3に減少する。溶接電流変化分ΔI=I3−Itとなり、ワイヤ間距離変化分ΔLw=G・ΔIとして算出することができる。ここでGは正の定数であるので、ワイヤ間距離変化分ΔLw<0となる。
同図(E)に示すように、溶接電圧設定信号Vr=Vrt+ΔLwに減少させる。これに応動して、同図(C)に示すように、平均溶接電圧Vavはこの溶接電圧設定信号Vrに相当する値V3に減少する。給電チップ・母材間距離LtがLt3に長くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw3に短くなり、アーク発生部に近づくためにフィラーワイヤへの入熱量は大きくなる。しかし、平均溶接電圧Vavを小さくすることによって、アーク長を短くして溶融地のサイズが小さくなるので、フィラーワイヤへの入熱量を減少させることができる。したがって、給電チップ・母材間距離Ltの変動に伴うフィラーワイヤへの入熱量の増加を補償することができる。この結果、フィラーワイヤの溶融状態を安定に保つことができ、良好な溶接品質を得ることができる。
同図(D)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fw=Ft−ΔLwに増加させる。給電チップ・母材間距離LtがLt3に長くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw3に短くなり、アーク発生部に近づくためにフィラーワイヤへの入熱量は大きくなる。しかし、フィラーワイヤの送給速度Fwも増加するので、フィラーワイヤへの入熱量と送給速度とのバランスが保たれるために、フィラーワイヤの溶融状態を安定に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
同図(F)に示すように、ワイヤ間距離設定信号Lwr=Lwtr−ΔLwに増加させる。給電チップ・母材間距離LtがLt3に長くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw3に短くなり、アーク発生部に近づくためにフィラーワイヤへの入熱量は大きくなる。しかし、ワイヤ間距離設定信号Lwrが増加するので、フィラーワイヤの挿入位置を溶接方向の前後に調整する機構によってワイヤ間距離Lwが遠ざかることになる。この結果、フィラーワイヤへの入熱量の増加を補償することができるために、フィラーワイヤの溶融状態を安定に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
上記においては、溶接電圧設定信号Vr(平均溶接電圧Vav)、フィラーワイヤの送給速度Fw及びワイヤ間距離設定信号Lwr(ワイヤ間距離Lw)を全て変化させる場合について説明したが、これらのパラメータの内の少なくとも1つを変化させるようにすれば良い。
図2は、上述した本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。同図は、出力制御(アーク長制御)が上述した周波数変調制御の場合である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する駆動信号Dvに従ってインバータ制御によって出力制御を行い、アーク3を発生させるための溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流回路、整流された直流を平滑するコンデンサ、平滑された直流を上記の駆動信号Dvに従って高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流をアーク3を発生させるために適正な電圧値に降圧する高周波トランス、降圧された高周波交流を整流する2次整流回路、整流された直流を平滑するリアクトルを備えている。
溶接ワイヤ1は、溶接ワイヤ送給モータWMに結合された溶接ワイヤ送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給され、上記の電源主回路PMから給電チップ(図示は省略)を介して給電されて、母材2との間にアーク3が発生する。フィラーワイヤ6は、フィラーワイヤ送給モータFMに結合されたフィラーワイヤ送給ロール8の回転によってフィラーワイヤガイド7内を送給され、アーク3によって形成された溶融池2と短絡した状態で溶融される。
溶接トーチ4とフィラーワイヤガイド7とは駆動機構9を介して一体化されている。したがって、溶接トーチ4が上下方向に変化すると、フィラーワイヤガイド7も同様に上下方向に変化する。駆動機構9は、後述するワイヤ間距離設定信号Lwrを入力として、フィラーワイヤ6を溶接方向の前後方向に移動させるためのモータを含む機構である。この機構としては、従来から、モータの回転運動を滑子クランク機構により直線運動に変換する機構、モータの回転運動をクランクと揺動梃により揺動運動に変換する機構等が用いられている。
溶接電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して溶接電流検出信号Idを出力する。平均溶接電流算出回路IAVは、この溶接電流検出信号Idを入力として、平均化(カットオフ周波数1〜10Hz程度のローパスフィルタを通す)して、平均溶接電流信号Iavを出力する。
基準電流値設定回路ITRは、予め定めた基準電流値設定信号Itrを出力する。この基準電流値設定信号Itrは、溶接ワイヤ1の直径、材質及び送給速度が決まり、給電チップ・母材間距離Ltが設定値Ltであるときの平均溶接電流値である。溶接電流変化分算出回路DIは、上記の平均溶接電流信号Iav及び上記の基準電流値設定信号Itrを入力として、ΔI=Iav−Itrを算出して、溶接電流変化分信号ΔIを出力する。ワイヤ間距離変化分算出回路DLWは、この溶接電流変化分信号ΔIを入力として、ΔLw=G・ΔIを算出して、ワイヤ間距離変化分信号ΔLwを出力する。Gは、上述したように、正の定数である。
基準電圧値設定回路VTRは、予め定めた基準電圧値設定信号Vtrを出力する。溶接電圧設定回路VRは、この基準電圧値設定信号Vtr及び上記のワイヤ間距離変化分信号ΔLwを入力として、Vr=Vtr+ΔLwを算出して、溶接電圧設定信号Vrを出力する。
基準送給速度設定回路FTRは、予め定めた基準送給速度設定信号Ftrを出力する。フィラーワイヤ送給速度設定回路FRは、この基準送給速度設定信号Ftr及び上記のワイヤ間距離変化分信号ΔLwを入力として、Fr=Ftr−ΔLwを算出して、フィラーワイヤ送給速度設定信号Frを出力する。
基準ワイヤ間距離設定回路LWTRは、予め定めた基準ワイヤ間距離設定信号Lwtrを出力する。ワイヤ間距離設定回路LWRは、この基準ワイヤ間距離設定信号Lwtr及び上記のワイヤ間距離変化分信号ΔLwを入力として、Lwr=Lwtr−ΔLwを算出して、ワイヤ間距離設定信号Lwrを出力する。
溶接電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、溶接電圧検出信号Vdを出力する。平均溶接電圧算出回路VAVは、この溶接電圧検出信号Vdを入力として、平均化(カットオフ周波数1〜10Hz程度のローパスフィルタを通す)して、平均溶接電圧信号Vavを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の溶接電圧設定信号Vrと上記の平均溶接電圧信号Vavとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。
電圧/周波数変換回路VFは、上記の電圧誤差増幅信号Evの値に比例した周波数の信号に変換して、この周波数(パルス周期)ごとに短時間Highレベルになるパルス周期信号Tfを出力する。この電圧/周波数変換回路VFによって上述した周波数変調制御を行っている。ピーク期間設定回路TPRは、予め定めたピーク期間設定信号Tprを出力する。ピーク期間タイマ回路TPは、上記のパルス周期信号Tf及び上記のピーク期間設定信号Tprを入力として、パルス周期信号TfがHighレベルに変化した時点からピーク期間設定信号Tprによって定まる期間だけHighレベルになるピーク期間信号Tpを出力する。したがって、このピーク期間信号Tpは、その周期がパルス周期となり、ピーク期間の間はHighレベルになり、ベース期間の間はLowレベルになる信号である。
ピーク電流設定回路IPRは、予め定めたピーク電流設定信号Iprを出力する。ベース電流設定回路IBRは、予め定めたベース電流設定信号Ibrを出力する。溶接電流設定回路IRは、上記のピーク期間信号Tp、上記のピーク電流設定信号Ipr及び上記のベース電流設定信号Ibrを入力として、ピーク期間信号TpがHighレベル(ピーク期間)のときはピーク電流設定信号Iprを溶接電流設定信号Irとして出力し、Lowレベル(ベース期間)のときはベース電流設定信号Ibrを溶接電流設定信号Irとして出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の溶接電流設定信号Irと上記の溶接電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。駆動回路DVは、この電流誤差増幅信号Eiを入力として、この信号に基づいてPWM変調制御を行い、その結果に基づいて上記の電源主回路PM内のインバータ回路を駆動するための駆動信号Dvを出力する。
溶接ワイヤ送給速度設定回路WRは、予め定めた溶接ワイヤ送給速度設定信号Wrを出力する。溶接ワイヤ送給制御回路WCは、この溶接ワイヤ送給速度設定信号Wrの値に相当する送給速度で溶接ワイヤ1を送給するための溶接ワイヤ送給制御信号Wcを上記の溶接ワイヤ送給モータWMに出力する。
フィラーワイヤ送給制御回路FCTは、上記のフィラーワイヤ送給速度設定信号Frの値に相当する送給速度でフィラーワイヤ6を送給するためのフィラーワイヤ送給制御信号Fctを上記のフィラーワイヤ送給モータFMに出力する。
同図においては、ワイヤ間距離変化分信号ΔLwによって溶接電圧設定信号Vr、フィラーワイヤ送給速度設定信号Fr及びワイヤ間距離設定信号Lwrをフィードバック制御する場合であるが、これらの内の少なくとも1つをフィードバック制御するようにしても良い。
[実施の形態2]
実施の形態2の発明は、給電チップ・母材間距離が予め定めた設定値よりも予め定めた基準値以上短くなったときにのみ、パラメータを変化させるものである。パラメータは、溶接電圧、フィラワイヤの送給速度、消耗電極とフィラワイヤとのワイヤ間距離又は溶接速度の少なくとも1つである。
[実施の形態2]
実施の形態2の発明は、給電チップ・母材間距離の変動が予め定めた基準値以上短くなったときにのみ、パラメータを変化させるものである。パラメータは、溶接電圧、フィラワイヤの送給速度、消耗電極とフィラワイヤとのワイヤ間距離又は溶接速度の少なくとも1つである。
図3は、本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を示すタイミングチャートである。同図(A)は給電チップ・母材間距離Ltの時間変化を示し、同図(B)は平均溶接電流Iavの時間変化を示し、同図(C)は平均溶接電圧Vavの時間変化を示し、同図(D)はフィラーワイヤの送給速度Fwの時間変化を示し、同図(E)は溶接電圧設定信号Vrの時間変化を示し、同図(F)はワイヤ間距離設定信号Lwrの時間変化を示し、同図(G)は溶接速度Swの時間変化を示す。同図は上述した図1と対応しており、同一の動作についての説明は繰り返さない。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、給電チップ・母材間距離Ltは、時刻t1〜t2の期間中は設定値のLt1であり、時刻t2〜t3の期間中は設定値よりも短いLt2であり、時刻t3〜t4の期間中は設定値よりも長いLt3である。ここで、Lt2は、設定値Lt1よりも基準値以上短い場合である。Lt2が基準値以上短くなったことを、溶接電流変化分ΔIが正の値であり、かつ、基準値以上であることによって判別する。
(1)時刻t1〜t2の給電チップ・母材間距離Ltが設定値Lt1である期間
同図(B)に示すように、溶接電流変化分ΔI=Iav−It≒0であり、基準値未満であるために、この期間中の動作は、図1と同一となるので、説明は繰り返さない。但し、同図(G)に示すように、溶接速度Swは基準溶接速度Stとなっている。
(2)時刻t2〜t3の給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなる方向に変動した期間
同図(B)に示すように、溶接電流変化分ΔI=Iav−It=I2−Itが正の値であり、かつ、基準値以上であるために、給電チップ・母材間距離Lt2は設定値Lt1よりも基準値以上短くなっている。このために、各パラメータがフィードバック制御される。したがって、この期間中の動作は、図1と同一となる。すなわち、同図(E)に示すように、溶接電圧設定信号Vr=Vrt+ΔLwに増加し、同図(C)に示すように、平均溶接電圧Vavはこの溶接電圧設定信号Vrに相当する値V2に増加する。同図(D)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fw=Ft−ΔLwに減少する。同図(F)に示すように、ワイヤ間距離設定信号Lwr=Ltr−ΔLwに減少する。
さらに、同図(G)に示すように、溶接速度Sw=St+ΔLwに早くなる。給電チップ・母材間距離LtがLt2に短くなっているので、ワイヤ間距離LwはLw2に長くなり、アーク発生部から遠ざかるためにフィラーワイヤへの入熱量は小さくなる。しかし、溶接速度Swが早くなるので、溶融地が細長い形状となる。この結果、フィラーワイヤの挿入位置が溶融地の中央部に近づくことになり、フィラーワイヤへの入熱量の減少を補償することができるために、フィラーワイヤの溶融状態を安定に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
(3)時刻t3〜t4の給電チップ・母材間距離LtがLt3に長くなる方向に変動した期間
同図(B)に示すように、溶接電流変化分ΔI=iAV−It=I3−Itは負の値となるので、全てのパラメータはフィードバック制御されない。したがって、この期間中の同図(C)〜(G)の各パラメータの動作は、図1とは異なり、同図の時刻t1〜t2の期間と同一の動作となる。
上記の時刻t2〜t3の期間においても、溶接電流変化分ΔIの正の値が基準値未満であるときには、全てのパラメータはフィードバック制御されない。
電チップ・母材間距離が設定値よりも基準値以上短くなったときにのみパラメータをフィードバック制御する理由は、以下の通りである。まず、給電チップ・母材間距離が設定値よりも長い方向であるときは、ワイヤ間距離は短くなるので、フィラーワイヤへの入熱量が増加することになる。このために、溶接品質を著しく悪化させることになるフィラーワイヤのとけ残り状態は発生しない。この場合には、ビード外観が少し悪くなる程度であり、溶接品質への影響は小さい。同様に、給電チップ・母材間距離が設定値よりも基準値未満だけ短くなった場合は、ワイヤ間距離は少し長くなる。このために、フィラーワイヤへの入熱量は減少する。しかし、現象量が小さいので、溶接品質への影響は小さい。これに対して、給電チップ・母材間距離が設定値よりも基準値以上短くなった場合は、ワイヤ間距離が長くなり、フィラーワイヤへの入熱量はかなり減少する。この結果、フィラーワイヤのとけ残り状態が発生することになる。したがって、この場合には、上述したように各パラメータをフィードバック制御することによって、フィラーワイヤの入熱量の減少を補償している。このようにすると、パラメータの選択、フィードバック制御のゲインの適正化等の実験に要する時間を短縮することができ、生産効率が向上する。上記の基準値は、溶接品質が要求品質を確保することができなくなる値に設定される。
給電チップ・母材間距離の変動が基準値以上短くなったときにのみパラメータをフィードバック制御する理由は、以下の通りである。まず、給電チップ・母材間距離の変動が長い方向であるときは、ワイヤ間距離は短くなるので、フィラーワイヤへの入熱量が増加することになる。このために、溶接品質を著しく悪化させることになるフィラーワイヤのとけ残り状態は発生しない。この場合には、ビード外観が少し悪くなる程度であり、溶接品質への影響は小さい。同様に、給電チップ・母材間距離の変動が基準値未満だけ短くなった場合は、ワイヤ間距離は少し長くなる。このために、フィラーワイヤへの入熱量は減少する。しかし、現象量が小さいので、溶接品質への影響は小さい。これに対して、給電チップ・母材間距離の変動が基準値以上短くなった場合は、ワイヤ間距離が長くなり、フィラーワイヤへの入熱量はかなり減少する。この結果、フィラーワイヤのとけ残り状態が発生することになる。したがって、この場合には、上述したように各パラメータをフィードバック制御することによって、フィラーワイヤの入熱量の減少を補償している。このようにすると、パラメータの選択、フィードバック制御のゲインの適正化等の実験に要する時間を短縮することができ、生産効率が向上する。上記の給電チップ・母材間距離の変動の基準値は、溶接品質が要求品質を確保することができなくなる値に設定される。
図4は、上述した本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。同図は上述した図2と対応しており、同一のブロックには同一符号を付してそれらの説明は繰り返さない。同図は、図2に基準溶接速度設定回路sTR及び溶接速度設定回路sRを追加したものである。以下、同図を参照してこれらのブロックについて説明する。
基準溶接速度設定回路sTRは、予め定めた基準溶接速度設定信号strを出力する。溶接速度設定回路sRは、この基準溶接速度設定信号str及び上記のワイヤ間距離変化分信号ΔLwを入力として、sr=str+ΔLwを算出して、溶接速度設定信号srを溶接電源外部の溶接トーチ移動装置(図示は省略)に出力する。溶接トーチ移動装置は、自動台車、ロボット装置等である。溶接トーチ移動装置は、溶接トーチ4をこの溶接速度設定信号Srによって定まる溶接速度Swで移動させる。
上述した実施の形態2によれば、給電チップ・母材間距離の変動が予め定めた基準値以上短くなったときにのみ、パラメータを変化させるものである。パラメータは、溶接電圧、フィラワイヤの送給速度、消耗電極とフィラワイヤとのワイヤ間距離又は溶接速度の少なくとも1つである。これにより、実施の形態1の効果に加えて、必要最小限の場合のみパラメータのフィードバック制御を行うので、パラメータの選択、フィードバック制御のゲインの適正化等の実験に要する時間を短縮することができ、生産効率を向上させることができる。
1 溶接ワイヤ
2 母材
21 溶融池
3 アーク
4 溶接トーチ
41 給電チップ
5 溶接ワイヤ送給ロール
6 フィラーワイヤ
7 フィラーワイヤガイド
8 フィラーワイヤ送給ロール
9 駆動機構
DI 溶接電流変化分算出回路
DLW ワイヤ間距離変化分算出回路
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FCT フィラーワイヤ送給制御回路
Fct フィラーワイヤ送給制御信号
FM フィラーワイヤ送給モータ
FR フィラーワイヤ送給速度設定回路
Fr フィラーワイヤ送給速度設定信号
Ft 基準送給速度
FTR 基準送給速度設定回路
Ftr 基準送給速度設定信号
Fw 送給速度
IAV 平均溶接電流算出回路
Iav 平均溶接電流(信号)
Ib ベース電流
IBR ベース電流設定回路
Ibr ベース電流設定信号
ID 溶接電流検出回路
Id 溶接電流検出信号
Ip ピーク電流
IPR ピーク電流設定回路
Ipr ピーク電流設定信号
IR 溶接電流設定回路
Ir 溶接電流設定信号
It 基準電流値
ITR 基準電流値設定回路
Itr 基準電流値設定信号
Iw 溶接電流
Lt 給電チップ・母材間距離
Lw ワイヤ間距離
LWR ワイヤ間距離設定回路
Lwr ワイヤ間距離設定信号
LWTR 基準ワイヤ間距離設定回路
Lwtr 基準ワイヤ間距離設定信号
P1、p2 位置
PM 電源主回路
sR 溶接速度設定回路
Sr 溶接速度設定信号
St 基準溶接速度
sTR 基準溶接速度設定回路
str 基準溶接速度設定信号
Sw 溶接速度
Tb ベース期間
Tf パルス周期(信号)
TP ピーク期間タイマ回路
Tp ピーク期間(信号)
TPR ピーク期間設定回路
Tpr ピーク期間設定信号
VAV 平均溶接電圧算出回路
Vav 平均溶接電圧(信号)
Vb ベース電圧
VD 溶接電圧検出回路
Vd 溶接電圧検出信号
VF 電圧/周波数変換回路
Vp ピーク電圧
VR 溶接電圧設定回路
Vr 溶接電圧設定信号
Vt 基準電圧値
VTR 基準電圧値設定回路
Vtr 基準電圧値設定信号
Vw 溶接電圧
WC 溶接ワイヤ送給制御回路
Wc 溶接ワイヤ送給制御信号
WM 溶接ワイヤ送給モータ
WR 溶接ワイヤ送給速度設定回路
Wr 溶接ワイヤ送給速度設定信号
ΔI 溶接電流変化分(信号)
ΔLw ワイヤ間距離変化分(信号)

Claims (2)

  1. 給電チップから給電される消耗電極と母材との間に溶接電圧を印加してアークを発生させて溶融池を形成し、前進角を持たせたフィラーワイヤを前記溶融池の後部に送給しながら溶接する2ワイヤ溶接制御方法において、
    溶接中の給電チップ・母材間距離の変動を検出し、
    前記給電チップ・母材間距離が予め定めた設定値よりも予め定めた基準値以上短くなったときにのみ、前記給電チップ・母材間距離の変動に応じて前記フィラワイヤへの入熱量と相関するパラメータをフィードバック制御する、
    ことを特徴とする2ワイヤ溶接制御方法。
  2. 前記パラメータが、前記溶接電圧、前記フィラワイヤの送給速度、前記消耗電極と前記フィラワイヤとのワイヤ間距離又は溶接速度の少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項1記載の2ワイヤ溶接制御方法。
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