JP6525719B2 - 画像形成装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信部を介してネットワークに接続する画像形成装置における省電力技術に関する。
従来、NIC(Network Interface Card)等の通信装置を介してネットワークに接続されるが画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置は一般に、動作する電力モードとして、通常電力モードと通常電力モードよりも消費電力が小さい省電力モードとを有する。通常電力モードで運用される通常運用状態から省電力モードで動作する省電力状態への移行においては、できるだけ使用電力を削減するために、通信速度の切り替え等が行われる場合がある。
例えば、通常運状態時と比べ省電力状態時には、通信相手である対向機器(HUBなどのスイッチ機器)間のネットワーク通信リンクの速度がより遅い速度へ変更される。これは通信リンクの速度が高いほどより多くの電力を使用するためである。一般的に通常運用状態時では1Gbps(ギガビット/秒)や100Mbps(メガビット/秒)のFullDuplex(全二重通信)で通信される。これに対し、省電力状態時では10MbpsHalfDuplex(半二重通信)で通信するように変更される。これによって省電力状態時の消費電力が削減される。
省電力状態時に印刷ジョブ等のネットワークパケットを受信した場合、画像形成装置は省電力状態から通常運用状態へ復帰して印刷処理を行う。ネットワークから画像形成装置へ送られるパケットは大容量のサイズになるものもあるため、通常運用状態へ復帰した後はより高速に通信する必要がある。このことから、省電力状態時の通信リンクの速度を通常運用状態時のより速い通信リンク速度に戻す必要があり、それを実現した技術も知られている(特許文献1)。
通信リンクの速度変更においては、変更する毎に一旦通信リンクを切断し、変更した速度でリンク確立を再度行う必要がある。一般的に通信リンクを確立する際、対向機器との相性によってリンク確立までに時間を要するケースがある。また、リンク確立するネットワークによっては対向機器がスパニングツリープロトコルを使用してネットワーク環境の改善を行うまでリンク確立に時間がかかるケースもある。省電力状態時に印刷要求が発行された場合、画像形成装置は、印刷処理可能な通常運用状態まで復帰し、後続して送られてくる印刷データの受信を開始するまでに通信リンクの確立を待つことになる。その結果、印刷処理全体のパフォーマンスが低下し、場合によっては印刷データを受信できずに、印刷要求した端末側との通信コネクションがタイムアウトする可能性がある。
一方、省電力状態へ移行する際において通常運用状態の通信リンク速度を変更せずに維持するという方法がある。これによれば、高速な通信リンクを維持する分、省電力状態時でもより多くの電力を使用することになる。しかしその一方、通常運用状態へ復帰する場合には通信リンクを一旦切断して速度変更をする必要がない分、復帰時のネットワーク処理性能を落とさないことが可能である。
特開2014−90360号公報
すなわち、省電力状態への移行時に通信リンクの速度を下げると、電力削減効果は上がるが、通常運用状態への復帰時に時間がかかることで印刷処理の時間に影響が出る。一方、通常運用状態時の通信リンクの速度を維持して省電力状態へ移行すると、復帰時における印刷処理の無駄な時間を削減できるが、消費電力削減効果(省電力効率)が低下してしまう。このように、印刷要求を行う画像形成装置の利用者やオフィス環境によって、省電力を優先するのか、ネットワークの処理性能を含めた印刷処理速度を優先するのか、いずれが適切なのかは一意に決まらない。特に、ユーザによる意思にかかわらず優先を一律に決めるのは適切でない場合がある。
本発明の目的は、省電力モードの決定に際し通信速度と省電力効率のいずれを優先するかについてユーザの意思を反映させることにある。
上記目的を達成するために本発明は、画像形成装置であって、少なくとも第1の通信速度および前記第1の通信速度より低速な第2の通信速度で外部装置と通信リンクを確立することが可能な通信手段と、省電力モードに移行する際にネットワーク応答速度を維持するために前記外部装置と確立済みの通信リンクの切断を行わないことを示す第1の設定と、前記省電力モードに移行する際に通信速度を低速に変更することを示す第2の設定とのいずれかを、ユーザ指示に従って設定する設定手段と、前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記省電力モードに移行する際に、前記第1の設定が前記設定手段によって設定されている場合、前記画像形成装置を第1の省電力モードに移行させ、前記第2の設定が前記設定手段によって設定されている場合、前記画像形成装置を第2の省電力モードに移行させる制御手段と、を備え、前記画像形成装置が前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記第1の省電力モードに移行する場合、前記第1の通信速度で確立されている通信リンクが切断されず、前記画像形成装置が前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記第2の省電力モードに移行する場合、前記第1の通信速度で確立されている通信リンクが切断されてから前記画像形成装置の通信速度が前記第2の通信速度に変更されることを特徴とする。
本発明によれば、省電力モードの決定に際し通信速度と省電力効率のいずれを優先するかについてユーザの意思を反映させることができる。
画像形成装置を含む画像形成システムの全体構成図である。 画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 通常電力モード時における電力供給状態を示す図である。 省電力モード時における電力供給状態を示す図である。 省電力モード時における電力供給状態を示す図である。 省電力モード時における電力供給状態を示す図である。 特定の省電力モード時における電力供給状態を示す図である。 主要なソフトウェア機能部の構成図である。 優先設定画面を示す図である。 特定の省電力モードの選択決定の処理を示すフローチャートである。 省電力設定画面を示す図である。 電力モード制御の処理を示すフローチャートである。 特定の省電力モード移行処理を示すフローチャートである。 復帰処理を示すフローチャートである。 応答優先及び省電力優先のボタンの双方が選択不可とされた優先設定画面を示す図である。 ポップアップ表示された優先設定画面を示す図である。 省電力優先ボタンが選択不可とされた優先設定画面を示す図である。 ポップアップ表示された優先設定画面を示す図である。 優先設定画面の表示処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの全体構成図である。この画像形成システムにおいて、画像形成装置101と少なくとも1つのPC102とがネットワーク(NET)103を介して接続され、相互に通信可能となっている。
図2は、画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置101は、情報処理装置210及びNIC(Network Interface Card)230を含む。情報処理装置210は、通信部としてのNIC230を介してネットワーク103に接続されている。CPU211は、情報処理装置210のソフトウェアプログラムを実行し、装置全体の制御を行う。ROM212は、リードオンリーメモリであり、装置のブートプログラムや固定パラメータ等を記憶する。NVRAM213は、不揮発性のメモリであり、情報処理装置210の各種設定値を記憶する。HDD214は、ハードディスクドライブであり、様々なデータの格納に使用される。RAM216は、ランダムアクセスメモリであり、CPU211が装置を制御する際に、一時的なデータの格納や装置のファームウェア起動後の各種タスク処理等に使用される。
操作部I/F(インタフェース)217は、操作部240を制御し、操作部240に備えられた液晶パネルに各種操作画面を表示させ、操作画面を介して入力される指示をCPU211に伝達する。スキャナI/F218は、スキャナ250を制御する。スキャナ250は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する。スキャナ画像処理部219は、スキャナ250から読み込んだ入力画像データに対して、補正、加工、編集等の処理を行う。プリンタI/F220は、プリンタ260を制御する。プリンタ260は、画像データに基づく画像を記録媒体上に印刷する。プリンタ画像処理部221は、プリンタ260へ出力するプリント出力画像データに対して、色変換、フィルタ処理、解像度変換等の処理を行う。USBI/F222は、USB(Universal Serial Bus)270を制御する。USB270は、外部から差し込まれる不揮発性のUSBメモリ機器を認識し、USBI/F222と連携してUSBメモリ機器内のファイルシステムを制御することでファイルやディレクトを認識する。モデムI/F223はFAX280を制御する。FAX280は、ファクシミリ機能部であり、モデム、音声用CODEC、NCU(ネットワークコントロールユニット)、電話機の各種機能を含んでいる。
電源制御部224は、電源装置290から電力供給ラインを介してDC電源を受容する。電源制御部224は、受容したDC電源を情報処理装置210、NIC230、操作部240、スキャナ250、プリンタ260、USB270、FAX280の各回路や機能要素に供給する。また電源制御部224は、CPU211及びCPU231との間で制御信号をやり取りすることが可能で、この制御信号に基づいて複数の各回路や機能要素への電力供給を制御する。拡張I/F215は、NIC230側の拡張I/F232と接続され、NIC230を介してネットワーク上の外部装置(PC102等)とのデータ通信を制御する。
NIC230において、CPU231は、NIC230のソフトウェアプログラムを実行し、NIC230全体の制御を行う。拡張I/F232は、情報処理装置210側の拡張I/F215と接続され、情報処理装置210とNIC230との間のデータ通信を制御する。ROM233は、リードオンリーメモリであり、NIC230のブートプログラムや固定パラメータ等を格納する。RAM234は、ランダムアクセスメモリであり、CPU231がNIC230を制御する際に、一時的なデータの格納などに使用される。NetworkI/F235は、ネットワーク103に接続され、NIC230、あるいはNIC230を介した情報処理装置210と、ネットワーク103上の外部装置との間のデータ通信を制御する。
電源制御部224は電飾状態を制御し、画像形成装置101の動作する際の電力状態である動作電力モードを切り替えることができる。動作電力モードには、通常電力モードと、通常電力モードよりも消費電力が少ない複数の省電力モードがある。複数の省電力モードには、省電力効率の低い(消費電力が多い)方から順に、省電力モードM1、M2、M3、M4、M5がある。図3〜図7で、これら各種の電力モードを説明する。
図3〜図7は、画像形成装置101のハードウェア構成図において各電力モード時における電力供給状態を示す図である。これらの図では、画像形成装置101内の各種回路や要素機能を、電力を供給する単位となる電力ブロック毎に分けて示している。図3は通常電力モードを示し、図4、図5、図6はそれぞれ省電力モードM1、M2、M3を示し、図7は省電力モードM4、M5を示す。なお、各図において、電力供給が停止されている電力ブロックについては斜線を施してある。
図3において、電力ブロックには電力ブロック310、311、312、313、314、315、316、317がある。電源制御部224は、必要に応じて電力ブロック310〜317の各々への電力を供給したり停止したりすることが可能である。まず、電力ブロック310には、CPU211、ROM212、NVRAM213、HDD214、拡張I/F215が含まれる。これらは情報処理装置210のメインコントローラとなる。電力ブロック311にはRAM216が含まれる。NIC230の電力ブロックである電力ブロック312には、CPU231、拡張I/F232、ROM233、RAM234、NetworkI/F235が含まれる。
ユーザインタフェース部分の電力ブロックである電力ブロック313には、操作部I/F217、操作部240が含まれる。スキャン機能部の電力ブロックである電力ブロック314には、スキャナI/F218、スキャナ画像処理部219、スキャナ250が含まれる。プリンタ機能部の電力ブロックである電力ブロック315には、プリンタI/F220、プリンタ画像処理部221、プリンタ260が含まれる。USB処理部の電力ブロックである電力ブロック316には、USBI/F222、USB270が含まれる。FAX機能部の電力ブロックである電力ブロック317には、モデムI/F223、FAX280が含まれる。電源制御部224がこれら電力ブロック310〜317の全てに対して電力供給を行う。画像形成装置101としてスタンバイとなっている電力状態が通常電力モードである。
図4に示す省電力モードM1では、通常電力モード(図3)に対し、電力ブロック313に対する電力供給が停止されている。この状態では、画像形成装置101は、ユーザインタフェース部分が消灯されるが、スキャン機能、印刷機能、USB機能(メディア等での情報の入出力処理)、FAX受信、ネットワーク送受信の各機能は動作可能である。
図5に示す省電力モードM2では、電力ブロック313、314、315に対する電力供給が停止されている。省電力モードM1に対し、さらにスキャン機能、印刷機能が停止するが、USB機能、FAX受信、ネットワーク送受信の各機能は動作可能である。この状態は、スキャン処理やコピー等の印刷処理は必要ないが、ネットワーク、公衆回線、USBのような外部I/Fからの要求を受け付ける必要がある場合に適した状態である。
図6に示す省電力モードM3では、電力ブロック313、314、315、316に対する電力供給が停止されている。省電力モードM2に対し、さらにUSB機能が停止するが、FAX受信、ネットワーク送受信の各機能は動作可能である。省電力モードM2に対し、USBI/Fの使用を要しない場合に適した状態である。
図7に示す省電力モードM4(第1の特定の省電力モード)、省電力モードM5(第2の特定の省電力モード)は、省電力モードのうち特に省電力効率の高いモードであり、これら2つを「特定の省電力モード」と総称する。特定の省電力モードでは、電力ブロック313、314、315、316、317、310に対する電力供給が停止されている。省電力モードM3に対し、さらにFAX送信と情報処理装置210のメインコントローラとしての機能が停止する。また、電力ブロック310への通電が停止するため、拡張I/F215の動作が停止し、NIC230がネットワーク103から受信したパケットを情報処理装置210側へ渡せなくなる。そのため、ネットワーク送受信機能は基本的には停止する。
しかしながら、特定の省電力モード時には、NIC230は代理応答機能と、WakeOnLAN機能を動作させることが可能である。代理応答機能及びWakeOnLAN機能においては、NIC230上で動作するプログラムがネットワーク103から受信したパケットのデータパターンを解析し、RAM234に保持している特定のデータパターンに一致するか否かをチェックする。そしてデータパターンがマッチしている場合、省電力状態中の情報処理装置210の代わりに、NIC230において受信したパケットに応じた応答データを上記プログラムが生成して相手先へ送信する機能が代理応答機能である。一方、代理応答とは異なり、データパターンがマッチしている場合にCPU231が電源制御部224へ通常電力モードへの復帰信号を送信することによって、特定の省電力モードから通常電力モードへ移行させるのがWakeOnLAN機能である。WakeOnLAN機能が使用されるのは、基本的にネットワーク103から受け取ったパケットの要求をNIC230内で処理しきれない場合である。その代表的な例としては、印刷ジョブを受信した場合が挙げられる。この場合、プリンタ260を動作させることが必須となるため、本機能を使用して電力モードを移行させる必要がある。NIC230は、省電力モード時に拡張I/F215と通信できない状況においても、代理応答機能を動作させることによってNIC230単体でネットワーク送受信処理を行える。
特定の省電力モードは、他の省電力モードM1〜M3に比べて、必要最低減のネットワーク通信以外は全て動作させない電力状態である。通信318は、NetworkI/F235を介してネットワーク103に物理接続する際に使用するHUB等のスイッチ機器間の通信である。特定の省電力モードには、通信318の通信速度をNIC230が変更するモードがある。このように、特定の省電力モードのうち、通信相手である対向機器(HUBなどの機器)との間のネットワーク通信リンクの速度を下げるモードが省電力モードM5である。
一般に、対向機器とそれに接続するネットワークインタフェースは、接続時に互いがサポートしている通信リンクの速度を受け渡しすることが可能である。NIC230上で動作するプログラムは、特定の省電力モードへ移行する前段階で、対向機器がサポートしている通信速度であるサポートリンク速度を取得しておく。特定の省電力モードへ移行する段階で、NIC230上で動作するプログラムはサポートリンク速度の中から最も遅い速度で対向機器と接続することが可能となる。例えばNIC230は、通常電力モードで1Gigabit/secで通信していたところを10Megabit/sec HalfDuplexで接続するように通信リンク速度を変更する。
通信リンク速度を変更するためには、一旦通信リンクを切断し、変更前の速度で再度リンク確立を行う必要があり、対向機器とのリンク確立までに時間を要する場合がある。一方でNIC230は、特定の省電力モードにおいて、通常運用時の通信リンク速度を変更せずに維持することで通信リンクの切断を行わないようにし、ネットワーク処理性能を落とさないようにすることも可能である。特定の省電力モードのうち通信リンク速度を下げないモードが省電力モードM4である。
表1に、各電力モードにおける電力状態及び通信速度の一覧を示す。通電が停止になっている電力ブロックが多い電力モードほど、省電力の効果が高い。また、省電力モードM4よりも省電力モードM5の方が、通信速度が遅いため、省電力の効果が高い。
図8は、情報処理装置210及びNIC230上でそれぞれ動作する主要なソフトウェア機能部の構成図である。これらの各ソフトウェア機能部は、情報処理装置210においてはCPU211を含む各部の協働によって実現され、NIC230においてはCPU231を含む各部の協働によって実現される。
情報処理装置210において、UI処理部410は、ユーザから操作部240を介して入力指示を受け付け、ユーザの要求内容を情報処理装置210内の各種機能要素へ伝える。UI処理部410は、操作部240上に画面表示を行い、画面による入力も受け付けることができ、必要に応じて画面を更新する。NIC230において、ネットワークパケットがNetworkI/F制御部419により受信される。ネットワーク処理部411は、NIC230が受信したネットワークパケットを受け取り、NetworkI/F制御部419、CPU間通信部418、417を介して、パケット解析を経て各種ネットワークプロトコルに従った処理を行う。ネットワーク処理部411は、処理後の応答パケットや情報処理装置210側から自発的に送信するための各種ネットワークプロトコルの送信パケットを生成する。そして、それらのパケットは、CPU間通信部417、418、NetworkI/F制御部419を介してネットワーク103へと送信される。
またネットワーク処理部411は、画像形成装置101が省電力モードM4または省電力モードM5に移行する場合において、どちらのモードに遷移するかを決定することが可能である。その際、ネットワーク処理部411は、NetworkI/F制御部419と連携して対向機器のサポートリンク速度と現在リンク接続中の現在リンク速度とを取得し、現在使用中のプロトコルや外部デバイスとの接続環境等の情報も取得する。そして、これら取得した速度や情報から、省電力モードM4、M5のいずれに移行すべきかをネットワーク処理部411は決定する。
スキャン処理部412は、操作部240を通じたユーザからのスキャン要求に応じて、スキャナ250から画像を取り込むための制御や、取り込んだ画像をスキャナ画像処理部219へ渡して補正、加工及び編集等の指示を行う。印刷処理部413は、画像データをプリンタ画像処理部221へ渡すと共に、色変換、フィルタ処理及び解像度変換等の指示を行う。印刷処理部413はまた、プリンタ画像処理部221から処理済みの画像を取得してプリンタ260に対して印刷指示する。USB処理部414は、USB270に装着されるメモリ機器等のUSBデバイスとの間で通信し、USBデバイス側の要求に該当する情報処理装置210内の各種機能に対して指示を出したり、機能側からの応答をUSBデバイス側に返したりする。FAX処理部415は、FAX280を制御して、公衆回線から受信したデータを印刷処理部413へ印刷要求したり、操作部240を通してユーザからのFAX転送要求に応じてFAX転送処理を行ったりする。
動作電力モードを制御する制御手段としての電力モード制御部416は、電源制御部224を制御することによって、通常電力モードや複数の省電力モードへの移行処理を行う。モード移行処理に際して電力モード制御部416は、処理部410、411、412、413、414、415から、複数の電力モードのうち、どの省電力モードまで移行可能かを示す「移行可能な動作電力モードの情報」(後述する表2)を取得する。この情報の通知の授受の態様は、処理部410〜415が自発的に電力モード制御部416へ通知する方法でもよいし、電力モード制御部416が問い合わせることで取得する方法でもよい。電力モード制御部416、電源制御部224による制御によって、上記通知された情報に基づいて決定される省電力モードへと移行することが可能となる。電力モード制御部416はさらに、CPU間通信部417、418を通じて電力モード制御部422へ、省電力モードへ移行すること及びどの省電力モードへ移行するのかを示す、省電力モードの移行通知を行う。この移行通知を行うことによって、NIC230は拡張I/F215の通電停止を検知し、NIC230がネットワークから受信するパケットに対して代理応答やWakeOnLANの処理を行うモードで動作する。CPU間通信部417は、拡張I/F215を使用してCPU間通信部418と通信をしたり、CPU211、CPU231に対して割り込み処理を行ったりする。これにより、NIC230と情報処理装置210との間でネットワークパケットの受け渡しを行ったり、各種電力モードの通知を行ったりすることが可能となる。
NIC230においてCPU間通信部418は、拡張I/F232を使用してCPU間通信部417と通信したり、CPU211、CPU231に対して割り込み処理を行ったりする。これにより、NIC230と情報処理装置210との間でネットワークパケットの受け渡しを行ったり、各種電力モードの通知を行ったりすることが可能となる。NetworkI/F制御部419は、NetworkI/F235を制御し、NIC230を介してネットワーク103上の外部装置(PC102等)とのデータ通信を制御する。NetworkI/F制御部419は、ネットワーク103からのパケットを受信し、省電力モードM4、M5時はパターン解析部420へパケットを渡す。それ以外の電力モード時は、NetworkI/F制御部419は、CPU間通信部418、417を介してネットワーク処理部411へパケットを渡す。NetworkI/F制御部419はまた、ネットワーク処理部411や代理応答処理部421が生成したパケットをネットワーク103上に送信するための制御を行う。さらにNetworkI/F制御部419は、NIC230と接続している対向機器に対して相手のサポートリンク速度を取得する。NetworkI/F制御部419は、NIC230がサポートしているサポートリンク速度からリンクアップ可能な速度を選択し、選択したリンク速度でネットワークリンクを確立するようにNetworkI/F235に指示する。
パターン解析部420は、省電力モードM4または省電力モードM5時にネットワーク103から受信されたパケットをNetworkI/F制御部419から受け取る。そしてパターン解析部420は、代理応答か、WakeOnLANか、破棄するかを判断するためにパターン解析を行う。代理応答が必要なパケットであれば、パターン解析部420は、代理応答処理部421に対して代理応答パケットの生成要求を指示する。WakeOnLANが必要なパケットであれば、パターン解析部420は、電力モード制御部422へWakeOnLANの指示を行う。その後、パターン解析部420は、CPU間通信部418、417を介して、解析の対象となっていたパケットをネットワーク処理部411へ送る。代理応答処理部421は、ネットワーク103から受信されたパケットに対応する代理応答パケットの生成指示をパターン解析部420から受け付けると代理応答パケットを生成し、これの送信をNetworkI/F制御部419へ指示する。
電力モード制御部422は、NIC230内の電力モードを管理する。NIC230内の電力モードとしては、特定の省電力モード(M4、M5)かそれ以外の電力モード(通常、M1〜M3)かに大別される。電力モード制御部422は、特定の省電力モードへ移行する前段階において、省電力モードM4と省電力モードM5のどちらに移行するかの情報と移行後のネットワークリンク速度とをネットワーク処理部411から受信する。特定の省電力モードへの移行時に、電力モード制御部422は、電力モード制御部416から電力モード移行通知を受信する。この移行通知に応じてNIC230内の電力モードを変更するために、電力モード制御部422は、NetworkI/F制御部419へ、移行する特定の省電力モードと移行後のネットワークリンク速度を通知する。移行通知を受信したNetworkI/F制御部419は、渡されたリンク接続の速度をチェックし、ネットワークの再リンクが必要か否かを判断する。さらにNetworkI/F制御部419は、ネットワーク103から受信されたパケットの渡し先を、それまでのネットワーク処理部411からパターン解析部420へと変更する。これにより、省電力モードM4、省電力モードM5時にNIC230単体で代理応答処理が可能になる。
電力モード制御部422がパターン解析部420から受けるWakeOnLANの通知に応じて、特定の省電力モード(M4、M5)から他の電力モードへ移行(復帰)する。その際、電力モード制御部422は、CPU231を通じて電源制御部224へ割り込み処理を発生させる。この割り込み処理によって、電源制御部224は少なくとも電力ブロック310の通電を開始する。電力ブロック310が通電されることにより、拡張I/F215とこれを制御するCPU間通信部417が動作可能となる。その後、電力モード制御部422は、他の電力モードへ移行したことをNetworkI/F制御部419へ通知する。電力モード制御部422から通知を受けたNetworkI/F制御部419は、ネットワーク103から受信されたパケットの渡し先を、それまでのパターン解析部420からネットワーク処理部411へと変更する。これにより、NIC230単体での代理応答処理から、情報処理装置210と連携した通信処理への復帰が可能になる。
表2に、電力モード制御部416が処理部410〜415から受け付ける「移行可能な動作電力モードの情報」の一例を示す。この情報は、複数の電力モードのうち、どの省電力モードへ移行可能かを示し、個々の処理部で省電力を優先し、より省電力な状態に遷移したい場合に、どの省電力モードまで遷移可能かを示すものである。言い換えれば、この情報は、状況に応じた各処理部の必要な動作を維持しつつ、移行可能な電力モードのうち最も省電力効率の高い電力モードを示すものである。電力モード制御部416は収集した表2の情報をチェックして、電力モードの移行処理を行う。
表2の例によると、移行可能な動作電力モードの上記情報として、電力モード制御部416は、UI処理部410から通常電力モードを通知される。これは、通常電力モードから省電力モードへは遷移できない通知を受けたことを意味する。これは例えば、ユーザから操作部240を操作されている場合等において挙げられる例である。表2の例とは別の例として、移行可能な動作電力モードの情報として、省電力モードM5が通知される場合もある。これは例えば、一定時間、ユーザから操作部240への入力がない場合にUI処理部410が電力モード制御部416へ省電力モードM5を通知することで省電力効果を高めるようなケース等が考えられる。
表2の例によると、電力モード制御部416は、上記情報として、スキャン処理部412から省電力モードM5を通知される。省電力モードM5は省電力効率が最も高いので、スキャン機能単体の事情としては、どの電力モードへ遷移することも可能ということになる。これはスキャン機能が動作していない場合において挙げられる例である。表2の例とは別の例として、スキャン処理中の場合には、スキャン処理部412から通常電力モードを通知される。この場合は、省電力モードに移行しないことになる。
表2の例によると、電力モード制御部416は、上記情報として、印刷処理部413から省電力モードM5を通知される。この場合、スキャン機能の例と同様に、印刷機能単体の事情としては、どの電力モードへ遷移することも可能ということになる。これは印刷機能が動作していない場合において挙げられる例である。表2の例とは別の例として、印刷処理中の場合には、印刷処理部413から通常電力モードを通知される。この場合は、省電力モードに移行しないことになる。
表2の例によると、電力モード制御部416は、上記情報として、USB処理部414から省電力モードM2を通知される。省電力モードM2は、省電力モードM1の次に省電力効率の低いモードである。従って、USB機能単体の事情としては、通常電力モード、省電力モードM1または省電力モードM2のいずれかへ遷移することが可能ということになる。これは、USB270に接続されているUSBデバイスがデータのI/O処理等の通信を行っている場合において挙げられる例である。表2の例とは別の例として、USBデバイスが未接続または不使用の場合には、省電力モードM5を通知される。この場合は、省電力モードM5間での移行が可能となり省電力効果が高まる。
表2の例によると、電力モード制御部416は、上記情報として、FAX処理部415から省電力モードM3を通知される。従って、FAX機能単体の事情としては、通常電力モード、省電力モードM1、M2、M3のいずれかへ遷移することが可能ということになる。これは、FAX280が使用可能で公衆回線からのFAX受信待ち状態の場合に挙げられる例である。表2の例とは別の例として、FAX受信が発生し、FAX処理部415が受信内容を印刷するために印刷処理部413へ指示するような場合、FAX処理部415は電力モード制御部416へ省電力モードM1や通常電力モードを通知するケース等もある。
表2の例によると、電力モード制御部416は、上記情報として、ネットワーク処理部411から省電力モードM3を通知される。従って、ネットワーク機能単体の事情としては、通常電力モード、省電力モードM1、M2、M3のいずれかへ遷移することが可能ということになる。ネットワーク処理部411が電力モード制御部416へ省電力モードM3を通知する例として、一般的なネットワークプロトコルとして、MulticastDNS機能(mDNS、RFC6762、6763)機能があげられる。このmDNS(Multicast Domain Name System)はネットワーク上の端末等が特定の名前を持つ端末を検索するためにパケット送信するものである。mDNS機能の一般仕様として、端末から送信されたmDNSパケットに対して応答を返す必要のある端末は、送信端末からのパケット送信後から2〜3秒以内に返す必要がある。このようにパケットを高速に解析、応答処理し、画像形成装置101内の他機能に依存せずにネットワーク処理部411のみで送受信処理すればいい場合に挙げられる例である。
なお、ネットワーク処理部411がmDNS機能を使用しない場合、ネットワーク処理部411が、電力モード制御部416へ上記情報として省電力モードM4または省電力モードM5を通知して省電力効果を高めるケース等も考えられる。また、ネットワーク処理部411は、他の処理部と異なる動作として、電力モード制御部416へ省電力モードM4または省電力モードM5を通知しつつ、NIC230に対して省電力モードM4、M5のいずれかを制御することが可能である。
ネットワーク処理部411は、省電力モードへの移行までの前段階で、予めCPU間通信部417、418を通じてNetworkI/F制御部419へ対向機器のサポートリンク速度の取得を指示する。これと併せてネットワーク処理部411は、NetworkI/F制御部419から現在リンク接続している通信速度である現在リンク速度を取得する。ネットワーク処理部411は、省電力モードM5を実現するためには、取得したサポートリンク速度のうち最も遅いリンク速度を選択し、省電力モードM4を実現するためには、現在リンク速度と同じ速度を選択する。ネットワーク処理部411は、選択したリンク速度をCPU間通信部417、418を通じて電力モード制御部422へ通知する。電力モード制御部422は省電力モードに移行する際に、省電力モードの移行とネットワーク処理部411から通知されたリンク速度をNetworkI/F制御部419へ通知する。NetworkI/F制御部419は、通知されたリンク速度が現在リンク接続中の通信速度と同じであれば現在リンク接続中の通信速度を維持し、両者が異なればリンク接続を一旦切断し、通知されたリンク速度で再度リンク接続する。
ネットワーク処理部411は、特定の省電力モードに移行するにあたって、省電力モードM4、M5のいずれに移行すべきかを判断し決定する。ネットワーク処理部411における省電力モードM4、M5の選択・決定の基準として、まず、イメージコントローラ(プリントコントローラとも称される)のネットワーク経由での接続有無が挙げられる。イメージコントローラは一般に、複合機での印刷をより便利に、高画質に、高速に処理することを目的として接続されるものである。従って、イメージコントローラと画像形成装置101とが連携する場合には、画像形成装置101のネットワーク処理速度の設定においても無駄な時間を費やさないように考慮することが重要である。仮に、画像形成装置101が省電力モードM5に移行したとすると、通常電力モードへの復帰時にネットワーク接続の再リンクが発生し、無駄な時間が発生してしまう。これを回避するために、ネットワーク処理部411は、画像形成装置101と連携するイメージコントローラが存在しているか否かを確認する。その確認方法としては、画像形成装置101内のイメージコントローラとの連携設定や、イメージコントローラに固定的に割り振られているネットワークアドレスに対して存在確認用のパケットを送受信する等がある。そして連携するイメージコントローラが存在していれば、ネットワーク処理部411は省電力モードM4を選択する。
省電力モードM4、M5の選択・決定の別の基準として、NGN(Next Generation Network)規格環境でのSIP(Session Initiation Protocol)の運用有無が挙げられる。NGN規格でのSIP通信時に受信したパケットは5秒以内に応答を返す必要がある。画像形成装置101が省電力モードM5に移行したとすると、通常電力モードへの復帰時にネットワーク接続の再リンクが発生し、その結果、5秒以内の応答を保証することが困難になる。そこで、ネットワーク処理部411は、例えば、画像形成装置101が保持するNGN環境での運用有無の設定をチェックし、運用設定であれば省電力モードM4を選択し、非運用設定であれば省電力モードM5を選択する。
図9は、操作部240上からのユーザによる特定の省電力モード(M4、M5)の設定を可能にするための優先設定画面を示す図である。この優先設定画面はUI処理部410による制御によって操作部240に表示される。優先設定画面において、応答優先ボタン501及び省電力優先ボタン502が選択可能に表示される。応答優先ボタン501は、通信速度を優先する選択(第1の優先選択)を入力するためのボタンであり、省電力優先ボタン502は、省電力を優先する選択(第2の優先選択)を入力するためのボタンである。ユーザは任意の優先選択を選択できる。すなわち、ボタン501、502はそれぞれ、省電力モードM4、省電力モードM5を選択するためのボタンである。ボタン501、502はトグルであって、両方同時に選択状態にはできない。ユーザがボタン501を選択してOKボタンを押下すると、UI処理部410はNVRAM213の設定データ格納領域にネットワーク応答優先(省電力モードM4)が選択されたことを保存する。ユーザが省電力優先ボタン502を選択してOKボタンを押下すると、UI処理部410はNVRAM213の設定データ格納領域に省電力優先(省電力モードM5)が選択されたことを保存する。これにより、特定の省電力モードへ移行するに際し、ユーザの希望が反映される。従って、UI処理部410及び操作部240は、協働して「第1の受付手段」としての役割を果たす。
図10は、ネットワーク処理部411による特定の省電力モード(M4、M5)の選択決定の処理を示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置101の起動後において、特定の省電力モードへ移行する前段階に実行される。
ステップS101で、ネットワーク処理部411は、CPU間通信部417、418を通じてNetworkI/F制御部419から対向機器のサポートリンク速度を取得する。ステップS102で、ネットワーク処理部411は、NetworkI/F制御部419から現在リンク接続しているリンク速度を取得する。ステップS103で、ネットワーク処理部411は、上述した確認方法により、画像形成装置101と接続され連携しているイメージコントローラが存在するか否かを判別する。その判別の結果、連携するイメージコントローラが存在する場合は、ネットワーク処理部411は、ステップS106へ処理を進める。ステップS106では、ネットワーク処理部411は、省電力モードM4を動作電力モードとして決定し、省電力モードM4の決定と、ステップS102で取得したリンク速度とを、CPU間通信部417、418を通じて電力モード制御部422へ通知する。その後、図10の処理は終了する。
一方、連携するイメージコントローラが存在しない場合は、ネットワーク処理部411は、ステップS104で、NGNでのSIPの運用設定がなされているか否かを判別する。この判別は、上述したように、NVRAM213に格納されている画像形成装置101の各種設定のうち、NGNにおけるSIPの運用有無の設定を取得する等によってなされる。その判別の結果、NGNでのSIPの運用設定がなされている場合は、ネットワーク処理部411は処理をステップS106に進める。従って、動作電力モードとして省電力モードM4が決定される。
一方、NGNでのSIPの運用設定がなされていない場合は、ネットワーク処理部411は、ステップS105で、NVRAM213に保存されている優先選択(図9で選択されたもの)が、ネットワーク応答優先であるか否かを判別する。その判別の結果、ネットワーク応答優先が保存されている場合は、ネットワーク処理部411は処理をステップS106に進める。従って、動作電力モードとして省電力モードM4が決定される。一方、ネットワーク応答優先が保存されておらず省電力優先が保存されている場合は、ネットワーク処理部411は、ステップS107へ処理を進める。ステップS107では、ネットワーク処理部411は、省電力モードM5を動作電力モードとして決定する。さらにネットワーク処理部411は、省電力モードM5の決定と、ステップS101で取得したリンク速度のうち最も遅いリンク速度とを、CPU間通信部417、418を通じて電力モード制御部422へ通知する。
このように、ステップS106、S107において、ネットワーク処理部411は、「決定手段」及び「通知手段」としての役割を果たす。その後、図10の処理は終了する。
図11は、操作部240上からのユーザによる省電力モードの設定を可能にするための省電力設定画面を示す図である。この省電力設定画面は、UI処理部410による制御によって操作部240に表示される。この省電力設定画面は、例えば、優先設定画面(図9)の表示の前に表示される。
省電力設定画面(図11)には、多いボタン701及び少ないボタン702が選択可能に表示される。多いボタン701は、少ないボタン702に比し、省電力効率の高い、すなわち消費電力が少ないモードを選択するためのボタンである。具体例として、多いボタン701は、NIC230単体で動作するモードである特定の省電力モード(省電力モードM4もしくは省電力モードM5)までの移行可能を選択するためのボタンとされる。少ないボタン702は、省電力モードM3までの移行可能を選択するためのボタンとされる。ボタン701、702はトグルであって、両方同時に選択状態にはできない。
多いボタン701が選択されOKボタンが押下されると、UI処理部410は、特定の省電力モードが選択されたことを省電力設定としてNVRAM213の設定データ格納領域に保存する。少ないボタン702が選択されOKボタンが押下されると、UI処理部410は、省電力モードM3が選択されたことを省電力設定としてNVRAM213の設定データ格納領域に保存する。従って、UI処理部410及び操作部240が協働して「第2の受付手段」としての役割を果たす。
ところで、優先設定画面(図9)では、特定の省電力モード時に通信速度と省電力とのいずれを優先するかという観点でユーザは項目を選択できた。これに対し、省電力設定画面(図11)では、省電力を図る上でどの省電力モードまで移行が可能であるかをユーザが選択できるようにするものである。図11の例では、選択操作の複雑さを解消するために、2つの選択肢を用意し、実質的に省電力モードM3と省電力モードM4とが両者の境目(閾値)となっている。しかし、移行できる省電力モードとしてユーザが所望するモードを受け付けできる構成であればよく、図11に示す画面構成に限定されない。例えば、選択ボタンを3つ以上としてもよい。また、省電力モード(M1〜M5)毎にボタンを用意して個別に選択できるようにしてもよい。あるいは、選択可能なボタンの数は2つのままで、各ボタンを例示したのとは別の省電力モードに割り当ててもよい(多いボタン701は省電力モードM3及び特定の省電力モードに割り当てる等)。つまり、各ボタンに割り当てられる省電力モードは例示に限定されない。
図12は、省電力モード移行時における電力モード制御部416による電力モード制御の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS201で、電力モード制御部416は、処理部410〜415から、移行可能な動作電力モードの情報(表2)」を受け付ける。ステップS202で、電力モード制御部416は、ステップS201で受け付けた情報を参照し、移行可能な電力モードのうち最も省電力効率の低い電力モードを選択する。画像形成装置101内の全ての機能が正常に省電力モードに移行できるようにするために、最も省電力効率の低い(省電力の程度が低い)電力モードを選択することが必要だからである。
ステップS203で、電力モード制御部416は、ステップS202で選択した電力モードが省電力モード(M1〜M5のいずれか)であるか否かを判別し、選択した電力モードが省電力モードでなく通常電力モードである場合は処理をステップS201に戻す。一方、選択した電力モードが省電力モードである場合は、ステップS204で、電力モード制御部416は、NVRAM213に格納された省電力設定(図11で設定されたもの)を取得する。さらに電力モード制御部416は、取得した省電力設定で示される省電力モードとステップS202で選択した省電力モードとのうち、省電力効率の低い方のモードを選択する。
これにより、移行可能な動作電力モードの情報で示される省電力モードとユーザにより設定された省電力設定により示される省電力モードのうち最も省電力効率の低い省電力モードが、移行先の省電力モードとして選択される。
次に、ステップS205で、電力モード制御部416は、ステップS204で選択した省電力モードが特定の省電力モード(省電力モードM4もしくは省電力モードM5)であるか否かを判別する。その判別の結果、選択した省電力モードが特定の省電力モードである場合は、電力モード制御部416は、ステップS206で、CPU間通信部417、418を通じて電力モード制御部422へ特定の省電力モードへ移行する旨の移行通知を行う。その後、処理はステップS207に進む。一方、選択した省電力モードが特定の省電力モードでない場合は、電力モード制御部416は、ステップS206による通知を実施することなく処理をステップS207に進める。
ステップS207では、電力モード制御部416は、省電力モード移行処理を行う。この移行処理には、必要な情報の退避や関連モジュールへの移行通知、省電力モードからの復帰時の前準備等が挙げられる。ステップS208では、電力モード制御部416は、ステップS204で選択した省電力モードに従って、通電不要な電力ブロックへの通電を停止する。その後、図12の処理は終了する。
図13は、NIC230で実行される特定の省電力モード移行処理を示すフローチャートである。この処理は、図12のステップS206で、電力モード制御部416から通知された特定の省電力モードへ移行する旨の移行通知を電力モード制御部422が受信したときに開始される。
ステップS301で、電力モード制御部422は、NetworkI/F制御部419への省電力モード移行通知を行う。ここでは、ステップS106で通知された、省電力モードM4の決定とリンク速度、または、ステップS107で通知された、省電力モードM5の決定とサポートリンク速度(最も遅いもの)がNetworkI/F制御部419へ通知される。
ステップS302では、NetworkI/F制御部419は、ステップS301で通知されたリンク速度と現在リンク接続中の現在リンク速度とを比較する。そしてNetworkI/F制御部419は、両者が異なっているか否かの判別によって、再リンクが必要か否かを判別する。両者が異なっている場合は、ネットワークの再リンクが必要であるので、NetworkI/F制御部419は、ステップS303で、現在リンク速度を電源復帰時の再リンク処理のために保持しておくと共に、NetworkI/F235のリンク接続を切断する。次に、ステップS304で、NetworkI/F制御部419は、通知されたリンク速度でNetworkI/F235のリンクを再接続する。その後、処理はステップS305に進む。
一方、通知されたリンク速度と現在リンク速度の両者が一致している場合は、再リンクが必要でないので、NetworkI/F制御部419は、現在のリンク接続を維持したまま処理をステップS305へ進める。ステップS305では、NetworkI/F235は、動作電力モードを特定の省電力モードへと変更する。これにより、ネットワーク103から受信したパケットの渡し先がネットワーク処理部411からパターン解析部420へと切り替わる。従って、省電力モードM4時または省電力モードM5時に、NIC230単体で代理応答処理が可能となる。
図10、図12、図13の処理によって機能毎の都合とユーザの意思に合わせた省電力モードへの移行が可能となる。表3に、電力モード復帰要因と、特定の省電力モードからの復帰先電力モードとの関係の一例を示す。
表3に例示されるように、電力モード制御部416は、画像形成装置101が特定の省電力モードから復帰する際、どの電力モードへ遷移するかについて、復帰要因となる要素毎に管理している。電力モード制御部416は、この復帰要因と復帰時の遷移先となる電力モードとを、特定の省電力モードへの移行の前段階で予め電源制御部224へセットしておく。
表3の例によると、特定の省電力モード時にユーザから操作部240の操作により復帰を指示された場合は、コピー処理、スキャン処理が想定されることから、電力モード制御部416は通常電力モードへ復帰するように処理する。また、特定の省電力モード時にFAX受信によって復帰を指示された場合は、操作部240の使用はないが印刷処理が想定されることから、電力モード制御部416は省電力モードM1へ復帰するように処理する。また、省電力モード時にUSB通信やWakeOnLAN機能によるパケット受信によって復帰を指示された場合は、印刷処理が行われるか否かは不明のため、電力モード制御部416は省電力モードM2へ復帰するように処理する。
ここで省電力モードM1でなく省電力モードM2へ復帰する理由は次の通りである。まず、画像形成装置101として最も電力を多く消費する電力ブロックは電力ブロック314、315である。特定の省電力モードから復帰する際に電力ブロック314、315を復帰させなくても他の電力ブロックのみで処理可能となる可能性があり得る。そのため電力モード制御部416は、ひとまず省電力モードM2へ復帰させ、その後、必要があればスキャン処理部412、印刷処理部413からさらに電力モード復帰の通知を受けて、より省電力の低い電力モードへと段階的に復帰させる。
図14は、WakeOnLAN機能によって特定の省電力モードから他の電力モードへ復帰する際にNIC230により実行される復帰処理を示すフローチャートである。この処理は、NIC230において、電力モード制御部422がパターン解析部420からWakeOnLAN通知を受信したときに開始される。
ステップS401では、電力モード制御部422は、NetworkI/F制御部419へ電力モードの復帰通知を行う。また、これと併せて電力モード制御部422は、CPU231を通じて電源制御部224へ割り込み処理を発生させる。電源制御部224はその割り込みをトリガとして、電力モード制御部416によって予めセットされていた復帰要因と復帰先電力モードの情報(表3)に従って、関連する電力ブロックへの通電を開始する。
表3の例によると、復帰要因はネットワーク、復帰先電力モードは省電力モードM2となる。電源制御部224は電力ブロック310、311、312、316、317を通電状態にする(図5、表1参照)。これにより、拡張I/F215とこれを制御するCPU間通信部417が動作可能となる。
ステップS402では、NetworkI/F制御部419は、現在リンク接続している現在リンク速度と、ステップS303で再リンク処理のために保持しておいたリンク速度とを比較する。そしてNetworkI/F制御部419は、両者が異なっているか否かの判別によって、再リンクが必要か否かを判別する。両者が異なっている場合は、ネットワークの再リンクが必要であるので、NetworkI/F制御部419は、ステップS403で、NetworkI/F235のリンク接続を切断する。次に、ステップS404で、NetworkI/F制御部419は、上記保持しておいたリンク速度でNetworkI/F235のリンクを再接続する。その後、処理はステップS405に進む。
一方、現在リンク速度と上記保持しておいたリンク速度の両者が一致している場合は、再リンクが必要でないので、NetworkI/F制御部419は、現在のリンク接続を維持したまま処理をステップS405へ進める。ステップS405では、NetworkI/F235は動作電力モードを特定の省電力モードから復帰先電力モードへと変更する。これにより、ネットワーク103から受信したパケットの渡し先がパターン解析部420からCPU間通信部418、CPU間通信部417を介したネットワーク処理部411へと変更される。その結果、WakeOnLANの対象となったネットワークパケットを含む以降のパケットは、ネットワーク処理部411が解析し、応答処理することになる。
なお、復帰先電力モードが省電力モードM2である場合において、受信されるパケットをNIC230単体で応答処理できる場合は、ネットワーク処理部411は省電力モードM2を維持したまま応答処理する。一方、NIC230単体で応答処理できない場合、例えば、パケットが印刷ジョブの場合は、ネットワーク処理部411は印刷処理部413へジョブデータを渡す。併せてネットワーク処理部411、あるいは印刷処理部413が電力モード制御部416へ省電力モードM1への復帰要求を行う。これによってプリンタ260が起動し、印刷が可能となる。
このように、特定の省電力モードのうち省電力モードM4の場合には、図13のステップS303、S304、図14のステップS403、S404の処理が実行されない。これにより、ネットワーク応答優先(図9)に応じた処理が実現される。一方、特定の省電力モードのうち省電力モードM5の場合には、図13のステップS303、S304、図14のステップS403、S404の処理が実行される。これにより、省電力優先(図9)に応じた処理が実現される。
本実施の形態によれば、優先設定画面(図9)において、ユーザから、通信速度を優先する選択(第1の優先選択)または省電力を優先する選択(第2の優先選択)のいずれかが受け付けられる。第1の優先選択、第2の優先選択が受け付けられた場合は、それぞれ、特定の省電力モードのうち、省電力モードM4、M5が動作電力モードとして決定される。そして、決定された特定の省電力モードとそれに応じた通信速度とがNIC230へ通知される(ステップS106、S107)。これにより、省電力モードの決定に際し通信速度と省電力効率のいずれを優先するかについてユーザの意思を反映させることができる。
また、省電力モードM4が決定された場合は、通信速度として現在接続中のリンク速度が通知されるが、省電力モードM5が決定された場合は、通信速度としてサポートリンク速度のうち最も遅いサポート速度が通知される。これにより、省電力モードM5では省電力効率を特に高めることができる。
また、省電力を優先する選択(第2の優先選択)が受け付けられた場合であっても、NGNでのSIPの運用設定がなされている場合は、動作電力モードとして省電力モードM5ではなく省電力モードM4が決定される。あるいは、第2の優先選択が受け付けられた場合であっても、外部装置としてイメージコントローラが接続されている場合は動作電力モードとして省電力モードM5ではなく省電力モードM4が決定される。これらにより、再リンク発生による無駄時間を費やさないという利点がある。
また、処理部410〜415から受け付ける「移行可能な動作電力モードの情報」(表2)と、ユーザにより設定された省電力設定(図11)とに基づいて、特定の省電力モードへ移行すべきか否かが判断される。これにより、各機能部の状況とユーザの意図の双方を考慮して、特定の省電力モードへ移行可否を決定できる。さらに、移行可能な動作電力モードの情報で示される省電力モードとユーザによる省電力設定により示される省電力モードとのうち、最も省電力効率の低い省電力モードが移行先の省電力モードとして選択される。そして、選択された省電力モードが特定の省電力モードであるときに、特定の省電力モードへ移行すべきと判断される。これにより、各機能部の正常な動作を確保できる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、優先設定画面(図9)において、応答優先ボタン501及び省電力優先ボタン502が常に選択可能に表示された。これに対し、本発明の第2の実施の形態では、ボタン501、502のいずれかまたは双方を選択不可とする例を示す。従って、基本的構成は第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態に対して、図15〜図19を加えて第2の実施の形態を説明する。
図15は、応答優先ボタン501及び省電力優先ボタン502の双方が選択不可となった場合の優先設定画面を示す図である。この例では、応答優先ボタン501及び省電力優先ボタン502がいずれもグレーアウト表示されて選択不可となっている。UI処理部410は、優先設定画面を表示させる際に、図11で設定されたに省電力設定を確認する。この確認は、NVRAM213に格納された省電力設定を取得することで行える。省電力設定が、少ないボタン702が押下され省電力モードM3が選択されたことを示す場合は、画像形成装置101として省電力モードM4、M5のいずれにも遷移しない。従って、この場合、UI処理部410は、優先設定画面として、図9のような表示ではなく、応答優先ボタン501及び省電力優先ボタン502をグレーアウトして選択不可の状態で表示する(図15)。
この優先設定画面において、仮にユーザがボタン501、502のいずれかを押下した場合は、図16に示すように、「省電力設定が少ない」が選択されているためにボタン501、502の両方が選択不可になっていることがポップアップ1101で表示される。これにより、選択不可となった優先選択がある旨とその理由が画面表示を用いて報知される。
図17は、省電力優先ボタン502が選択不可となった場合の優先設定画面を示す図である。この例では、省電力優先ボタン502だけがグレーアウト表示されて選択不可となるが、応答優先ボタン501は選択可能となっている。UI処理部410は、優先設定画面を表示させる際に、イメージコントローラの接続状態やNGN環境におけるSIPの運用有無を確認する。イメージコントローラが外部接続されているか、またはNGNにおけるSIPの運用中である場合は、画像形成装置101は、省電力モードM4へは遷移し得るが省電力モードM5へは遷移しない。従って、この場合、UI処理部410は、多いボタン701が選択され特定の省電力モードが選択されたことを示す場合であっても、優先設定画面として、省電力優先ボタン502だけをグレーアウトして選択不可の状態で表示する(図17)。
この優先設定画面において、仮にユーザが省電力優先ボタン502を押下した場合は、図18に示すように、SIPの運用中である旨等の、省電力優先ボタン502が選択不可となっていることがポップアップ1201で表示される。これにより、省電力優先ボタン502が選択不可となった旨と理由が画面表示を用いて報知される。
図19は、UI処理部410による優先設定画面の表示処理を示すフローチャートである。ステップS501では、UI処理部410は、NVRAM213に格納された省電力設定を取得し、その省電力設定が、少ないボタン702が押下されたこと(省電力モードM3が選択されたこと)を示すか否かを判別する。その判別の結果、省電力設定が、少ないボタン702が押下されたことを示す場合は、省電力モードM4及び省電力モードM5のいずれへも移行不可である。これは、受け付けられた省電力設定が示す電力モードに省電力モードM4及び省電力モードM5のいずれも含まれていない場合に該当する。従って、UI処理部410は、ボタン501、502をグレーアウトした優先設定画面を表示させる(図15)。
一方、省電力設定が、少ないボタン702が押下されたことを示さない場合は、多いボタン701が選択されたことを示す。これは、受け付けられた省電力設定が示す電力モードに省電力モードM4及び省電力モードM5のいずれも含まれている場合に該当する。そこでUI処理部410は、ステップS503へ処理を進め、FAX使用状態、USB使用状態及びmDNS使用状態を確認し、これらの少なくともいずれかが使用状態であるか否かを判別する。すなわち、UI処理部410は、運用環境が、ファクシミリ機能、USB機能及びmDNS機能の少なくともいずれかが使用状態にある環境であるか否かを判別する。その判別の結果、これらの機能の少なくともいずれかが使用状態にある場合は、UI処理部410は、ボタン501、502の双方を選択不可とした優先設定画面(図15)を表示させる。ただし、ユーザがボタン501、502のいずれかを押下した場合におけるポップアップ表示としては、図16に示すものに代えて、使用している機能に関するメッセージとする。
一方、ファクシミリ機能、USB機能及びmDNS機能のいずれも使用状態にない場合は、ステップS504で、UI処理部410は、NGN環境におけるSIPの運用の有無と、イメージコントローラの運用(接続)の有無とを確認する。そして、これらのうちいずれかの運用がある場合は、省電力モードM5への移行は不可であるので、UI処理部410は、ステップS505で、省電力優先ボタン502を選択不可とした優先設定画面(図17)を表示させる。一方、NGN環境におけるSIPとイメージコントローラのいずれの運用も無い場合は、省電力モードM4、M5への移行が可能である。従って、ステップS506で、UI処理部410は、ボタン501、502の双方を選択可能にした優先設定画面(図9)を表示させる。ステップS502、S505、S506の処理後は、図19の処理が終了する。
本実施の形態によれば、省電力設定(図11)に基づいて優先設定画面(図9、図15、図17)におけるボタン501、502のそれぞれの選択可否が決定され、選択不可と決定された優先選択については受け付けができなくなる。特に、少ないボタン702が選択されていた場合は、ボタン501、502の双方が選択不可とされる。一方、多いボタン701が選択されていた場合は、ユーザによる省電力設定と画像形成装置101の運用環境とに基づいてボタン501、502のそれぞれの選択可否が決定される。これらにより、省電力の程度に関するユーザの意図を特定の省電力モードの設定に反映させることができると共に、画像形成装置の運用環境を考慮して特定の省電力モードを設定することができる。
また、優先設定画面においてボタン501、502が選択不可となる場合はそれらがグレーアウト表示となるので、表示の違いによって選択可否を知らせることができる。なお、この観点からは、選択不可の場合に選択可の場合とは表示態様を異ならせればよく、グレーアウト表示に限られず、色を変更したり、所定のマークを表示させたりしてもよい。
また、選択不可となった優先選択が選択されようとした場合は、選択不可である旨が画面表示を用いて報知されるので(図16、図18)、選択不可の事実とその優先選択を、画面表示を用いて知らせることができる。
なお、第1、第2の実施の形態において、省電力モードの決定に際しユーザの意思を反映させることを確保しつつ、構成を簡単にする観点からは、図10の処理において、ステップS103、S104のいずれかまたは双方を廃止してもよい。すなわち、ステップS105での判別結果によって、省電力モードM4、M5のいずれかが動作電力モードとして決定されるようにする。
また、同様の観点から、図19において、ステップS503、S504のいずれかまたは双方を廃止してもよい。あるいは、ステップS503、S504の各々における判断要素のうち少なくとも1つ(例えば、FAX使用状態、NGN環境におけるSIPの運用の有無)を除外してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
101 画像形成装置
230 NIC
410 UI処理部
411 ネットワーク処理部
416 電力モード制御部

Claims (20)

  1. 画像形成装置であって、
    少なくとも第1の通信速度および前記第1の通信速度より低速な第2の通信速度で外部装置と通信リンクを確立することが可能な通信手段と、
    省電力モードに移行する際にネットワーク応答速度を維持するために前記外部装置と確立済みの通信リンクの切断を行わないことを示す第1の設定と、前記省電力モードに移行する際に通信速度を低速に変更することを示す第2の設定とのいずれかを、ユーザ指示に従って設定する設定手段と、
    前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記省電力モードに移行する際に、前記第1の設定が前記設定手段によって設定されている場合、前記画像形成装置を第1の省電力モードに移行させ、前記第2の設定が前記設定手段によって設定されている場合、前記画像形成装置を第2の省電力モードに移行させる制御手段と、を備え、
    前記画像形成装置が前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記第1の省電力モードに移行する場合、前記第1の通信速度で確立されている通信リンクが切断されず、
    前記画像形成装置が前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記第2の省電力モードに移行する場合、前記第1の通信速度で確立されている通信リンクが切断されてから前記画像形成装置の通信速度が前記第2の通信速度に変更されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置が前記第1の省電力モードで動作する場合における前記画像形成装置の各ユニットへの電力供給状態と、前記画像形成装置が前記第2の省電力モードで動作する場合における前記画像形成装置の各ユニットへの電力供給状態は、同じであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置と連携する外部装置が前記画像形成装置に接続されている場合、前記制御手段は、前記画像形成装置を前記第2の省電力モードではなく前記第1の省電力モードに移行させることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置と連携する前記外部装置は、イメージコントローラであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. SIP(Session Initiation Protocol)の運用設定が前記画像形成装置に設定されている場合、前記制御手段は、前記画像形成装置を前記第2の省電力モードではなく前記第1の省電力モードに移行させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の設定と前記第2の設定のいずれかをユーザが選択するための設定画面を表示する表示手段を更に備え、
    前記設定手段は、前記設定画面を介して入力されたユーザ指示に従って、前記第1の設定と前記第2の設定のいずれかを設定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置と連携する外部装置が前記画像形成装置に接続されている場合、前記制御手段は、前記設定画面においてユーザが前記第2の設定を選択することを禁止することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置と連携する前記外部装置は、イメージコントローラであることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. SIP(Session Initiation Protocol)の運用設定が前記画像形成装置に設定されている場合、前記制御手段は、前記設定画面においてユーザが前記第2の設定を選択することを禁止することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置であって、
    画像を記録媒体に印刷するプリンタと、
    原稿上の画像を読み取るスキャナと、
    プログラムを実行するプロセッサと、
    少なくとも第1の通信速度および前記第1の通信速度より低速な第2の通信速度で外部装置と通信リンクを確立することが可能な通信手段と、
    前記画像形成装置の省電力設定として、省電力モードにおけるネットワーク応答速度の維持を優先する第1の設定と省電力モードにおける電力削減を優先する第2の設定とのいずれかを、ユーザ指示に従って設定する設定手段と、
    前記通信手段により第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から、少なくとも前記プリンタと前記スキャナと前記プロセッサとに電力が供給されない特定の省電力モードに前記画像形成装置が移行するときに、前記第1の通信速度で確立している前記通信リンクを切断して前記画像形成装置の通信速度を前記第2の通信速度に変更するか、又は、前記第1の通信速度で確立している前記通信リンクを切断しないかを、前記設定手段により前記第1の設定がされているか前記第2の設定がされているかに基づいて判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記判定手段は、
    前記省電力設定として前記第2の設定が設定されている場合、前記特定の省電力モードに移行するときに前記通信リンクを切断して前記画像形成装置の通信速度を前記第2の通信速度に変更すると判定し、
    前記省電力設定として前記第1の設定が設定されている場合、前記特定の省電力モードに移行するときに前記通信リンクを切断しないと判定することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の設定と前記第2の設定のいずれかをユーザが選択するための設定画面を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項10又は11記載の画像形成装置。
  13. 前記判定手段は、
    前記画像形成装置に所定の外部装置が接続されている場合、前記省電力設定に関わらず、前記特定の省電力モードに移行するときに前記通信リンクを切断しないと判定することを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記所定の外部装置は、イメージコントローラであることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 前記判定手段は、
    所定の運用設定が前記画像形成装置に設定されている場合、前記省電力設定に関わらず、前記特定の省電力モードに移行するときに前記通信リンクを切断しないと判定することを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記所定の運用設定は、SIP(Session Initiation Protocol)の運用設定であることを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
  17. 前記特定の省電力モードへの移行を許可する設定が設定されている場合、前記画像形成装置は、前記特定の省電力モードに移行可能であり、
    前記特定の省電力モードへの移行を許可しない設定が設定されている場合、前記画像形成装置は、前記特定の省電力モードに移行しないことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  18. 少なくとも第1の通信速度および前記第1の通信速度より低速な第2の通信速度で外部装置と通信リンクを確立することが可能な通信手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
    省電力モードに移行する際にネットワーク応答速度を維持するために前記外部装置と確立済みの通信リンクの切断を行わないことを示す第1の設定と、前記省電力モードに移行する際に通信速度を低速に変更することを示す第2の設定とのいずれかを、ユーザ指示に従って設定する設定工程と、
    前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記省電力モードに移行する際に、前記第1の設定が設定されている場合、前記画像形成装置を第1の省電力モードに移行させ、前記第2の設定が設定されている場合、前記画像形成装置を第2の省電力モードに移行させる制御工程と、を有し、
    前記画像形成装置が前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記第1の省電力モードに移行する場合、前記第1の通信速度で確立されている通信リンクが切断されず、
    前記画像形成装置が前記第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から前記第2の省電力モードに移行する場合、前記第1の通信速度で確立されている通信リンクが切断されてから前記画像形成装置の通信速度が前記第2の通信速度に変更されることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  19. 画像を記録媒体に印刷するプリンタと、原稿上の画像を読み取るスキャナと、プログラムを実行するプロセッサと、少なくとも第1の通信速度および前記第1の通信速度より低速な第2の通信速度で外部装置と通信リンクを確立することが可能な通信手段と、を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置の省電力設定として、省電力モードにおけるネットワーク応答速度の維持を優先する第1の設定と省電力モードにおける電力削減を優先する第2の設定とのいずれかを、ユーザ指示に従って設定する設定工程と、
    前記通信手段により第1の通信速度で通信リンクを確立している状態から、少なくとも前記プリンタと前記スキャナと前記プロセッサとに電力が供給されない特定の省電力モードに前記画像形成装置が移行するときに、前記第1の通信速度で確立している前記通信リンクを切断して前記画像形成装置の通信速度を前記第2の通信速度に変更するか、又は、前記第1の通信速度で確立している前記通信リンクを切断しないかを、前記第1の設定がされているか前記第2の設定がされているかに基づいて判定する判定工程と、を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  20. コンピュータを、請求項1から17のいずれか1項に記載の画像形成装置として動作させるためのプログラム。
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