JP6525731B2 - 温度検出部を備えた調理容器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理容器に関し、詳しくは、調理中の調理容器の温度を検出するための温度検出部を備えた調理容器に関する。
調理容器の中には、温度検出部を備えた調理容器があり、そのような調理容器の一つに、例えば特許文献1に記載されているような調理容器がある。
特許文献1の調理容器は、鍋と鍋の温度を検出する温度検出ユニットとを備えており、温度検出ユニットは、鍋に接触する接触部と、接触部の外方に設けられる挟持部と、挟持部を移動させ、接触部と挟持部の間隔を調整する移動手段と、挟持部を接触部方向に付勢させる付勢手段と、接触部に設けられ鍋の側面の温度を検出する温度検知手段と、温度検出手段からの出力信号を赤外線で送信する送信手段とを備え、移動手段により挟持部と接触部の間隔を調節して、鍋の側部を着脱可能に挟持するように構成されている。
すなわち、特許文献1に開示されている調理容器は、調理容器の側面の温度を検出する温度センサと、温度センサからの出力信号を赤外線で送信する赤外線送信器とを備える温度検出ユニットを備えた調理容器である。
そして、この調理容器によれば、温度検出ユニットを鍋と着脱可能にしたため、鍋に温度検出ユニットを固定する加工が不要で、コストを削減することが可能で、さらに、挟持部を接触部側に付勢するように設けているため、接触面が鍋の外面に接触し、温度センサが鍋の正確な表面温度を検出することができるとされている。
しかしながら、特許文献1の調理容器は、温度センサが調理容器の側面の外側に当接するように構成されているので、温度センサの検出温度と調理容器に収納されている被調理物の温度との間にずれが生じやすく、当該温度センサの検出温度に基づいて調理を行うと、意図するような調理を行うことができない場合が生じ、信頼性が低いという問題点がある。
特開2007−234270号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、調理容器に収容された被調理物の温度を精度よく検出することが可能な、温度検出部を備えた調理容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の温度検出部を備えた調理容器は、
調理容器を加熱する加熱部と、前記加熱部の加熱力を調節する加熱力調節手段とを備える加熱調理器とともに用いられる、温度検出部を備えた調理容器であって、
第1金属からなる調理容器本体と、
前記調理容器本体に組み込まれた組込み温度検出部であって、前記調理容器本体である前記第1金属と、前記第1金属とは種類の異なる第2金属からなる第2金属体の一端とを接合することにより形成された熱電対からなる組込み温度検出部と、
前記組込み温度検出部による検出温度を前記加熱調理器の加熱力調節手段に送信する組込み温度送信部と、
前記調理容器本体の底部に形成され、下方に開口を有する、前記第2金属体を収容する収容凹部と、
前記収容凹部の前記開口を塞ぐためのカバー体と、
前記組込み温度送信部と前記調理容器本体の外周部に位置する第1中継部とを電気的に接続する第1リード線と
を備えるとともに、
前記第2金属体が、絶縁体によって前記調理容器本体および前記カバー体と電気的に絶縁された状態で、前記収容凹部に収容され、かつ、
前記第2金属体の前記一端に対する他端が、前記組込み温度送信部と電気的に接続されているとともに、
前記絶縁体が、第1絶縁体と第2絶縁体とからなり、
前記第1絶縁体と前記第2絶縁体の少なくとも一方は、前記開口が前記カバー体によって塞がれた状態であるカバー体装着状態において、前記第2金属体が前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間に位置するようにガイドするガイド部を備えており、
前記第2金属体は前記カバー体装着状態において、前記ガイド部材によりガイドされて、前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間に位置していること
を特徴としている。
また、前記カバー体装着状態において、前記カバー体が前記収容凹部側に移動しないように前記カバー体の位置を規制する移動規制部を備えていることが好ましい。
また、前記カバー体装着状態において、前記カバー体が前記収容凹部から離脱しないようにするための離脱規制部を備えていることが好ましい。
また、本発明にかかる、温度検出部を備えた調理容器においては、
(a)前記カバー体の外周部に、前記外周部を周回する凸条が設けられ、
前記調理容器本体の前記収容凹部の内周部に、前記内周部を周回し、前記カバー体装着状態で前記カバー体の前記凸条が嵌入する凹条が設けられているか、または、
(b)前記調理容器本体の前記収容凹部の内周部に、前記内周部を周回する凸条が設けられ、
前記カバー体の外周部に、前記外周部を周回し、前記カバー体装着状態で前記調理容器本体の前記凸条が嵌入する凹条が設けられていること
が好ましい。
また、(a)前記カバー体装着状態において、前記カバー体に設けられた前記凸条と、前記調理容器本体とが干渉せず、または、(b)前記カバー体装着状態において、前記調理容器本体に設けられた前記凸条と、前記カバー体とが干渉しない状態となるように、湾曲部を有する初期形態が与えられた前記カバー体を、前記収容凹部に配設し、前記湾曲部が平坦になるように前記カバー体を塑性変形させることにより、前記凸条が前記凹条に嵌入して前記カバー体装着状態がもたらされていることが好ましい。
また、前記湾曲部が平坦になるように塑性変形することで、前記調理容器本体の前記収容凹部が前記カバー体により水密的に封止されていることが好ましい。
本発明の温度検出部を備えた調理容器は、第1金属からなる調理容器本体と、調理容器本体に組み込まれた組込み温度検出部であって、調理容器本体である第1金属と、第1金属とは種類の異なる第2金属からなる第2金属体の一端とを接合することにより形成された熱電対からなる組込み温度検出部と、組込み温度検出部による検出温度を加熱調理器の加熱力調節手段に送信する組込み温度送信部と、調理容器本体の底部に形成され、下方に開口を有する、第2金属体を収容する収容凹部と、収容凹部の前記開口を塞ぐためのカバー体と、組込み温度送信部と調理容器本体の外周部に位置する第1中継部とを電気的に接続する第1リード線とを備え、第2金属体が、絶縁体によって調理容器本体およびカバー体と電気的に絶縁された状態で、収容凹部に収容され、かつ、第2金属体の一端に対する他端が、組込み温度送信部と電気的に接続された構成を備えているので、調理容器に収容された被調理物の温度を精度よく検出することが可能な、温度検出部を備えた調理容器を提供することが可能になる。
すなわち、第1金属からなる調理容器本体と第1金属とは異なる種類の第2金属からなる第2金属体の一端とを接合した接合部を備える熱電対で、温度検出部が構成されているので、温度検出部により検出される検出温度と調理容器に収納されている被調理物の温度との間の差が小さい(被調理物の温度を精度よく検出することができる)調理容器を得ることができる。
また、絶縁体が、第1絶縁体と第2絶縁体とからなり、第1絶縁体と第2絶縁体の少なくとも一方は、開口がカバー体によって塞がれた状態であるカバー体装着状態において、第2金属体が第1絶縁体と第2絶縁体との間に位置するようにガイドするガイド部を備えており、第2金属体はカバー体装着状態において、ガイド部材によりガイドされて、第1絶縁体と第2絶縁体との間に位置するようにしているので、第2金属体とカバー体および調理容器本体との電気的絶縁が確実に維持され、温度検出部による検出温度(起電力)を組込み温度送信部に一層適正に入力することができるようになる。
また、カバー体装着状態においてカバー体が収容凹部側に移動しないようにカバー体の位置を規制する移動規制部を備えた構成とした場合、カバー体のカバー体装着状態でカバー体に外力などが作用したときにも、カバー体が収容凹部側に移動して絶縁体が破損し、絶縁体による電気的絶縁が劣化することが抑制され、信頼性の高い温度検出部を備えた調理容器を提供することが可能になる。
カバー体のカバー体装着状態において、カバー体が収容凹部から離脱しないようにするための離脱規制部を備えた構成とした場合、カバー体のカバー体装着状態でカバー体に外力などが作用したときや調理容器の温度が変化したにときにも、カバー体が収容凹部から離脱して第2金属体が露出することが抑制され、信頼性の高い温度検出部を備えた調理容器を提供することが可能になる。
また、(a)カバー体の外周部に、外周部を周回する凸条が設けられ、
調理容器本体の収容凹部の内周部に、内周部を周回し、カバー体装着状態でカバー体の凸条が嵌入する凹条が設けられているか、または、(b)調理容器本体の収容凹部の内周部に、内周部を周回する凸条が設けられ、カバー体の外周部に、外周部を周回し、カバー体装着状態で調理容器本体の凸条が嵌入する凹条が設けられた構成とした場合、上述の凹条と凸条を設けるだけで、複雑な構造を必要とすることなく上記離脱規制部を容易に構成することができる。
また、(a)カバー体装着状態において、カバー体に設けられた凸条と、調理容器本体とが干渉せず、または、(b)カバー体装着状態において、調理容器本体に設けられた凸条と、カバー体とが干渉しない状態となるように、湾曲部を有する初期形態が与えられたカバー体を、収容凹部に配設し、湾曲部が平坦になるように塑性変形させることにより、凸条が凹条に嵌入してカバー体装着状態がもたらされるように構成した場合、湾曲部を有する初期形態のカバー体の、湾曲部が平坦になるようにカバー体を塑性変形させるだけで、容易にカバー体装着状態とすることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
湾曲部が平坦になるように塑性変形させることで、調理容器本体の収容凹部がカバー体により水密的に封止された構成とした場合、カバー体と調理容器本体との間から収容凹部に水が浸入することを抑制、防止して、信頼性の高い温度検出部を備えた調理容器を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる、温度検出部を備えた調理容器とともに用いられるガスコンロの構成を示す平面図である。 図1に示したガスコンロに用いられているロータリーエンコーダ(加熱量調節指令手段)の動作を説明するためのパルス波形を示す図であり、(a)は正転時、(b)は逆転時のパルス波形を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器が、図1に示したガスコンロを構成するバーナ上に載置された状態を示す左側断面図である。 図1に示したガスコンロにおける燃料供給路の説明図である。 本発明の一実施形態にかかる、温度検出部を備えた調理容器における組込み温度送信部(RFモジュール)から送信されるデータ(タグ情報)の種類を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器のカバー体が装着されていない状態を示す底面図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器のカバー体が装着されていない状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器のカバー体と取っ手および取っ手固定具とが装着されていない状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器のカバー体と取っ手および取っ手固定具とが装着されていない状態を示す底面図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器へのカバー体カバー体装着状態を示す拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器へのカバー体装着工程の途中状態を示す拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる調理容器が備えるカバー体を示す図であり、(a)は側面図、(b)は底面図、(c)は正面図である。
以下に、本発明の実施形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
<本発明の実施形態にかかる調理容器が用いられるガスコンロの構成>
本発明の実施形態にかかる調理容器は、図1に示すようなガスコンロ(ガステーブルコンロ)Aを用いて調理を行う場合に用いられる。
すなわち、このガスコンロ(加熱調理器)Aを構成するガスコンロ本体1の上面は、トッププレート2で覆われている。また、ガスコンロAは、円筒状の外形(この実施形態では外径66mm)を有する左バーナ(コンロバーナ)31および右バーナ(コンロバーナ)32の2口のバーナ(ガスバーナ)を備えており、トッププレート2に形成したバーナ用開口(図示せず)を介して、夫々のバーナの外周に形成された炎孔部33をトッププレート2の上方に突出させている。
また、図1に示すように、ガスコンロAにおいて左バーナ31および右バーナ32より前方側に位置しているその前面には、使用者が手動にて左バーナ31の点消火操作を行うための左点消火操作部41および使用者が手動にて右バーナ32の点消火操作を行うための右点消火操作部42が設けられている。
この実施形態の加熱調理器においては、上述の左点消火操作部41,42が、加熱量調節指令手段(バーナ操作部)としても機能するように構成されている。
また、ガスコンロA内には、左点消火操作部41および右点消火操作部42の操作に基づいて、図4に示すように、ガス供給路8に備えるガスバルブ9の開閉および図示しないイグナイタの発停により左バーナ31および右バーナ32の点消火の制御を行い、また、ガス供給路8からの分岐路8aに備える図示しないステッピングモータ駆動による流量制御弁10の開度調節を行って左バーナ31および右バーナ32に供給されるガス量を調節して左バーナ31および右バーナ32の火力の制御を行う制御部(燃焼制御手段)(本発明における加熱部の加熱力を調節する加熱力調節手段)11を備えている。
また、ガスコンロAはガスグリル部(図示せず)を備えており、ガスコンロAの前面には、ガスグリル部の前面に備える扉(図示せず)を開閉するためのグリル取っ手44およびガスグリル部の点消火操作を行うためのグリル点消火操作部43を備えおり、ガスグリル部における調理に伴う排気はトッププレート2の後方に設けたグリル排気口45から排出されるように構成されている。
トッププレート2上における左バーナ31および右バーナ32夫々の炎孔部33の周囲には、コンロバーナ(左バーナ31、右バーナ32)によって加熱される調理容器100(図3参照)を載置する五徳50が配置されている(図1)。
五徳50は、調理容器100(図3参照)を載置するための五徳爪51を炎孔部33の周囲に複数放射状に配置してあり、夫々の五徳爪51の下端が円環状の五徳リング52で結合されて、トッププレート2上に載置されている。
また、左バーナ31および右バーナ32は、調理容器100の底面と接して、調理容器(被加熱物)100の温度を検出する第1温度検出手段72を備えている。
第1温度検出手段72は、図示しないスプリングにより上方向に付勢されており、五徳50に調理容器100を載置することで、調理容器100の底面に第1温度検出手段72の上端が当接しながら第1温度検出手段72が図示しないスプリングによる付勢力に抗して降下する。
また、このガスコンロAは、第1温度検出手段72の降下を検出するスイッチ(図示せず)を備え、五徳50に調理容器100が載置されたことを検出することができるように構成されている。つまり、このガスコンロAは、は、調理容器100の存否を検出する、調理容器存否検出手段(図示せず)を備えている。
なお、ガスコンロAは左バーナ31および右バーナ32の2つのコンロバーナを備えるものであるが、左バーナ31および右バーナ32ともに本発明の実施形態としては同様の形態を有するものであるので、以下、左バーナ31について詳しく説明する。
ガスコンロAが備える左バーナ31について詳細に説明すると、図1に示すように、左バーナ(コンロバーナ)31と、手動にて操作される左点消火操作部41と、使用者による左点消火操作部41の操作によって左点消火操作部41から出力される指令に基づいて左バーナ31の点消火および火力の制御を行う制御部(燃焼制御手段)11(図4参照)を備えている。なお、点消火操作部が、後述する点消火指令手段を構成する。
上述の制御部(燃焼制御手段)11は、第1温度検出手段72の検出情報に基づいて左バーナ31の作動を制御するように構成されている。
制御部11は、左点消火操作部41の操作によって左点消火操作部41から出力される設定火力の指令に基づいて左バーナ31の火力を手動設定火力に設定する制御を行う。
また、制御部11は、左バーナ31の燃焼中において第1温度検出手段72が検出する温度を、温度設定部(図示せず)にて設定された設定温度(例えば、180℃)に維持するように、左バーナ31の火力を制御する自動温度調節制御を実行する。
<ロータリーエンコーダ(加熱量調節指令手段)>
この実施形態の、加熱量調節指令手段(バーナ操作部)としても機能する点消火操作部41にはロータリーエンコーダが用いられており、ロータリーエンコーダ(火力調節指令手段)41は、図2に示すように、正方向(時計回り)への回転操作に伴って2相のパルス信号のうちの一方(A相)のパルス信号が他方(B相)のパルス信号より位相が進み、逆方向(反時計回り)への回転操作に伴って他方(B相)のパルス信号が一方(A相)のパルス信号より位相が進む状態で、ロータリーエンコーダの回転操作に伴って互いに異なる位相の2相のパルス信号を出力するように構成されている。
また、この実施形態では、ロータリーエンコーダは、一周(360度)回転させたときに、A相およびB相夫々において24パルスを発生するように構成されている。
この実施形態では、制御部において、A相から出力されるパルスの立ち上がりエッジstを検出する回数によって、ロータリーエンコーダの回転操作量を判別する。
たとえば、制御部は、A相から出力されるパルスの立ち上がりエッジstをn回検出したときには、標準バーナの火力をn段変更する指令がなされたと判断する。
また、この実施形態では、制御部において、A相から出力されるパルスの立ち上がりエッジstを検出したときのB相が高レベルであるか低レベルであるかを検出し、その状態によって、ロータリーエンコーダが正方向(時計回り)に回転操作された標準バーナの火力増加指令であるのか、ロータリーエンコーダが逆方向(反時計回り)に回転操作された標準バーナの火力増加指令であるのかを判断する。
さらに具体的には、制御部は、図2(a)に示すように、A相から出力されるパルスの立ち上がりエッジstを検出したときのB相が低レベルであるときには、ロータリーエンコーダが正方向(時計回り)に回転操作された標準バーナの火力増加指令であると判断し、図2(b)に示すように、A相から出力されるパルスの立ち上がりエッジstを検出したときのB相が高レベルであるときには、ロータリーエンコーダが逆方向(反時計回り)に回転操作された標準バーナの火力減少指令であると判断する。
上述のように、この実施形態のガスコンロAは、調理容器100を加熱する複数のコンロバーナ31,32と、コンロバーナ31,32の火力を調節する火力調節手段(流量制御弁)10と、火力調節指令手段としても機能する点消火指令手段41,42と、調理容器100の底面に当接してこの調理容器100の底面の温度を検出する第1温度検出手段72と、コンロバーナ31,32の燃焼を制御する燃焼制御手段11とを備え、燃焼制御手段11が、点消火指令手段41,42の前記燃焼開始指令に基づいて、コンロバーナ31,32の燃焼を開始し、かつ、燃焼停止指令に基づいて、コンロバーナ31,32の燃焼を停止させる燃焼制御を実行するとともに、燃焼制御手段11が、第1温度検出手段72による検出温度に基づいてコンロバーナ31,32の火力を調節するように構成されている。
<本発明の実施形態にかかる調理容器の構成>
本発明の一実施形態にかかる温度検出部を備える調理容器は、上で説明したような加熱調理器A(図1、図2、図4など参照)とともに用いられる。
そして、この実施形態の温度検出部を備えた調理容器100は、図3に示すように、第1金属(たとえば銅)からなる調理容器本体101と、温度検出部として調理容器本体101に組み込まれる組込み温度検出部120と、組込み温度検出部120による検出温度を、上述のガスコンロ(加熱調理器)Aの加熱力調節手段(燃焼制御手段11)に送信する組込み温度送信部(RFモジュール)103とを備えている(図3)。
なお、図5は、組込み温度送信部(RFモジュール)103から送信されるデータ(タグ情報)の種類を示す図である。
すなわち、組込み温度送信部(RFモジュール)103から送信されるデータ(タグ情報)は、図5では「g」に示されている組込み温度検出手段の検出温度のみではなく、「g:組込み温度検出手段の検出温度」以外にも、
a:鍋ID
b:メーカ
c:鍋の品番
d:種類(フライパン、雪平、両手鍋(浅い)、両手鍋(深い)、やかん、土鍋……など)
e:シリアル番号
f:材質、厚み、深さ、容積など
のデータが送信されるように構成されており、これらのデータが適宜用いられることで、一層的確な自動調理を行うことができるように構成されている。
この実施形態にかかる調理容器100において、組込み温度検出部120は、調理容器本体101を構成する第1金属(例えば銅)と、この第1金属とは種類の異なる第2金属(例えばコンスタンタン)からなる第2金属体102の一端とが接合された接合部107を備えた熱電対から構成されている(図3、図6、図9参照)。
また、組込み温度送信部(RFモジュール)103は、取っ手固定具104によって調理容器本体101に固定される取っ手105内に装着されている。
なお、取っ手固定具104と調理容器本体101との間、および、取っ手105と取っ手固定具104との間は、図示しないシール材により水密的にシールされており、組込み温度送信部(RFモジュール)103への水などの浸入を防止することができるように構成されている。
また、調理容器100は、調理容器本体101の底部に形成され下方に開口111を有する収容凹部110(図6、図7、図8、図9、図10、図11)と、開口111を塞ぐカバー体112(図3、図6、図7、図8、図9、図11、図12参照)とを備えている。
そして、上述の収容凹部110は、調理容器本体101の底面から側面に回り込むように形成されており、収容凹部110には、第2金属体102が配設されている。なお、第2金属体102は、収容凹部110内に配設された絶縁体113(第1絶縁体113a、第2絶縁体113b)(図3、図6、図7、図8、図9、図10、図11参照)によって調理容器本体110およびカバー体112と電気的に絶縁されて、収容凹部110に収容されている。
なお、カバー体112は、図12(a),(b),(c)に示すように、調理容器本体101の底面から側面に回り込むように形成された収容凹部110の開口111を塞ぐことができるようにL字状に形成されているとともに、熱電対の接合部107が収容された領域を覆う部分は部分円状に形成されている。
また、第2金属体102の接合部107を構成する一端に対する他端(後述の第2中継部122)が、第2リード線132によって、組込み温度送信部(RFモジュール)103に電気的に接続されている(図3)。
また、第1金属から構成された調理容器本体101の、調理容器本体101の外周部に位置する第1中継部121が、絶縁被覆された第1リード線131によって、組込み温度送信部(RFモジュール)103に電気的に接続されている(図3)。
この実施形態の、温度検出部を備えた調理容器100は、上述のように構成されており、調理容器本体101を構成する第1金属(銅)と、この第1金属(銅)とは異なる種類の第2金属(コンスタンタン)からなる第2金属体102の一端とを接合した接合部107を備える熱電対で、組込み温度検出部120を構成しているので、組込み温度検出部120による検出温度と調理容器100に収納されている被調理物の温度との間に生じるずれを小さくすることができる。すなわち、調理容器100に収納されている被調理物の温度を精度よく検出することができる。
また、この実施形態の調理容器100においては、上述のように、第2金属体102の他端である第2中継部122を、組込み温度送信部(RFモジュール)103に電気的に接続するのに絶縁被覆された第2リード線132を用いるとともに、第1金属から構成された調理容器本体101の、調理容器本体101の外周部に位置する第1中継部121を、組込み温度送信部(RFモジュール)103に電気的に接続するのに、絶縁被覆された第1リード線131を用いている。
このように、第1リード線131および第2リード線132として絶縁被覆されたリード線を用いることにより、収容凹部110の外において、1リード線131と第2リード線132とが電気的に短絡することを確実に防止することができるため、温度検出部による検出温度(起電力)が、組込み温度送信部(RFモジュール)103に適正に入力されることになる。
さらに、この実施形態の調理容器100においては、第1リード線131が調理容器本体101と同じ種類の金属(銅)で構成されているため、第1中継部121の温度と組込み温度送信部(RFモジュール)103の温度とが異なるときにも、温度検出部による検出温度(起電力)が、組込み温度送信部(RFモジュール)103に適正に入力される。
また、第2リード線132も、第2金属体102と同じ種類の金属(コンスタンタン)で構成されている。したがって、第2中継部122の温度と組込み温度送信部(RFモジュール)103の温度とが異なる場合にも、温度検出部による検出温度(起電力)が組込み温度送信部(RFモジュール)103に適正に入力されることになり、信頼性が向上する。
なお、第1リード線131を調理容器本体101を構成する第1金属(銅)と異なる種類の金属(銅以外の金属)で,また、第2リード線132を、第2金属体102を構成する第2金属(コンスタンタン)と異なる種類の金属(コンスタンタン以外の金属)で構成することも可能である。
また、この実施形態にかかる調理容器100においては、絶縁体113が、第1絶縁体113aと第2絶縁体113bから形成されており、第1絶縁体113aの一部が、開口111がカバー体112によって塞がれた状態であるカバー体装着状態(図10参照)において、第2金属体102が第1絶縁体113aと第2絶縁体113bとの間に位置するようにガイドするガイド部133を構成している(図10、図11参照)。
このように、絶縁体113にガイド部133を設けた構成とすることにより、開口111がカバー体112によって塞がれた状態において、第2金属体102と、カバー体112および調理容器本体101の間の電気的絶縁を確実に維持することが可能になり、組込み温度検出部により検出された検出温度(起電力)が組込み温度送信部(RFモジュール)103に一層適正に入力されることになり、信頼性を向上させることができる。
また、調理容器100は、カバー体112が装着されたカバー体装着状態(図10)において、カバー体112が収容凹部110側に移動しないようにするための移動規制部141を備えている。移動規制部141は、収容凹部110の内周に設けられた段差部141aから構成されている。
このように、移動規制部141を備えることにより、カバー体装着状態において、カバー体112を絶縁体13に向かって付勢するような外力などが作用した場合にも、カバー体112が収容凹部110内の絶縁体113側に移動して絶縁体113(113a,113b)が破損し、電気的絶縁が劣化することを防止することが可能になり、信頼性の高い温度検出部を備えた調理容器100を実現することができる。
また、調理容器100は、カバー体112が装着されたカバー体装着状態(図10)において、カバー体112が収容凹部110から離脱しないようにするための離脱規制部142を備えている。
この離脱規制部142は、図10に示すように、カバー体112の外周部に、当該外周部を周回するように設けられた凸条143と、収容凹部110の内周部(より具体的には,収容凹部110の一部である、カバー部材112が収容される領域の内周部)に、当該内周部を周回するように設けられた、カバー体装着状態においてカバー体112の凸条143が嵌入する凹条144とによって形成されている。
なお、特に図示しないが、カバー体112の外周部に、当該外周部を周回するように凹条を設け、収容凹部110の内周部に、当該内周部を周回する凸条を設けることによっても離脱規制部を構成することが可能である。
上述のように、離脱規制部142を備えることにより、カバー体装着状態において、カバー体112に外力などが作用したり、調理容器100の温度が変化して調理容器100自本体やカバー体112が収縮したりした場合に、カバー体112が収容凹部110から離脱して第2金属体102が露出することが抑制、防止して、信頼性の高い組込み温度検出部を備えた調理容器100を実現することができる。
また、この実施形態にかかる調理容器100においては、カバー体112に対して、図11に示すように、その初期形態として、カバー体112が備える凸条143と、調理容器本体101の収容凹部110とが干渉しない状態となるように、湾曲部112aを有する初期形態が与えられている。
そして、このような初期形態を有するカバー体112を、収容凹部110を覆う位置に置いた後、プレス加工などにより、湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させ、カバー体112の外周部の凸条143を,収容凹部110の内周部の凹条144に嵌入させて、カバー体112が,収容凹部110に装着されたカバー体装着状態が得られるように構成されている。
上記構成とすることにより、湾曲部112aを有する初期形態のカバー体112を、収容凹部110を覆うように配置し、その湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させるだけで、容易かつ確実に、カバー体112により,収容凹部110が封止された状態であるカバー体装着状態とすることが可能になる。
なお、カバー体112をプレス加工などにより押圧して、湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させる際に、カバー体112の端縁の収容凹部110の底部側への移動(絶縁体113、第2金属体102を押圧する方向への移動)が移動規制部141によって規制されるので、湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させるのに好都合である。
また、カバー体112の外周部に、外周部を周回するように凹条を設け、収容凹部110の内周部に、内周部を周回する凸条を設けることによっても離脱規制部を構成した場合にも、湾曲部112aを有する初期形態のカバー体112を、収容凹部110を覆うように配置し、その湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させるだけで、カバー体112の凹部に,収容凹部110の凸部が嵌入して、カバー体112により,収容凹部110が封止された状態であるカバー体装着状態とすることができる。
また、この場合も、カバー体112の湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させる際に、カバー体112の端縁の収容凹部110の底部側への移動(第2金属体102を押圧する方向への移動)が移動規制部141によって規制されるので。湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させるのに好都合である。
なお、この実施形態の調理容器100においては、カバー体112の湾曲部112aが平坦になるように塑性変形させることで、外周部に凹部または凸部を備えたカバー体112と、調理容器本体101の,内周部に凹部または凸部を備えた収容凹部110とを密着させて、収容凹部110を水密状態にすることができる(図10参照)。その結果、調理容器本体101の収容凹部110に水などが浸入することを防止することが可能で、信頼性の高い、温度検出部を備えた調理容器を得ることが可能になる。
因みに、湾曲部が平坦になるように塑性変形することで、カバー体と調理容器本体とが水密的に密着するような構成を備えていない場合には、カバー体と調理容器本体との間から収容凹部に水が浸入しないように、シール部材を用いてシールを施す必要があるが、このシール部材は相当の耐熱性(調理容器本体およびカバー体と同程度の耐熱性)が必要であるのに対し、上記実施形態の調理容器では、このようなシール部材が不要であり、シール部材の耐熱性の経年劣化などに起因する収容凹部への水の浸入による性能の劣化が抑制される。
<変形例>
上述の実施形態では、ガイド部を第1絶縁体に設けるようにしているが、第2絶縁体にガイド部を設けてもよく、また、場合によっては第1絶縁体と第2絶縁体の両方にガイド部を設けるように構成することも可能である。
また、上述の実施形態では、第1金属を銅とし、第2金属をコンスタンタンとしたが、第1金属および第2金属の種類に特別の制約はなく、第1金属と第2金属とが異なる種類の金属であれば、第1金属および第2金属を銅やコンスタンタン以外の金属としてもよい。
本発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 ガスコンロ本体
2 トッププレート
8 ガス供給路
9 ガスバルブ
8a 分岐路8a
10 流量制御弁
11 制御部(燃焼制御手段)
31 左バーナ(コンロバーナ)
32 右バーナ(コンロバーナ)
33 炎孔部
41 左点消火操作部
42 右点消火操作部
43 グリル点消火操作部
44 グリル取っ手
45 グリル排気口
50 五徳
51 五徳爪
52 五徳リング
72 第1温度検出手段
100 調理容器
101 調理容器本体
102 第2金属体
103 組込み温度送信部(RFモジュール)
104 取っ手固定具
105 取っ手
107 接合部
110 収容凹部
111 開口
112 カバー体
112a 湾曲部
113 絶縁体
113a 第1絶縁体
113b 第2絶縁体
120 組込み温度検出部
121 第1中継部
122 第2中継部
131 第1リード線
132 第2リード線
133 ガイド部
141 移動規制部
141a 段差部
142 離脱規制部
143 カバー体の外周部に設けられた凸条
144 収容凹部の内周部に設けられた凹条
A ガスコンロ

Claims (6)

  1. 調理容器を加熱する加熱部と、前記加熱部の加熱力を調節する加熱力調節手段とを備える加熱調理器とともに用いられる、温度検出部を備えた調理容器であって、
    第1金属からなる調理容器本体と、
    前記調理容器本体に組み込まれた組込み温度検出部であって、前記調理容器本体である前記第1金属と、前記第1金属とは種類の異なる第2金属からなる第2金属体の一端とを接合することにより形成された熱電対からなる組込み温度検出部と、
    前記組込み温度検出部による検出温度を前記加熱調理器の加熱力調節手段に送信する組込み温度送信部と
    前記調理容器本体の底部に形成され、下方に開口を有する、前記第2金属体を収容する収容凹部と、
    前記収容凹部の前記開口を塞ぐためのカバー体と、
    前記組込み温度送信部と前記調理容器本体の外周部に位置する第1中継部とを電気的に接続する第1リード線と
    を備えるとともに、
    前記第2金属体が、絶縁体によって前記調理容器本体および前記カバー体と電気的に絶縁された状態で、前記収容凹部に収容され、かつ、
    前記第2金属体の前記一端に対する他端が、前記組込み温度送信部と電気的に接続されているとともに、
    前記絶縁体が、第1絶縁体と第2絶縁体とからなり、
    前記第1絶縁体と前記第2絶縁体の少なくとも一方は、前記開口が前記カバー体によって塞がれた状態であるカバー体装着状態において、前記第2金属体が前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間に位置するようにガイドするガイド部を備えており、
    前記第2金属体は前記カバー体装着状態において、前記ガイド部材によりガイドされて、前記第1絶縁体と前記第2絶縁体との間に位置していること
    を特徴とする、温度検出部を備えた調理容器。
  2. 前記カバー体装着状態において、前記カバー体が前記収容凹部側に移動しないように前記カバー体の位置を規制する移動規制部を備えていることを特徴とする請求項1記載の、温度検出部を備えた調理容器。
  3. 前記カバー体装着状態において、前記カバー体が前記収容凹部から離脱しないようにするための離脱規制部を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の、温度検出部を備えた調理容器。
  4. (a)前記カバー体の外周部に、前記外周部を周回する凸条が設けられ、
    前記調理容器本体の前記収容凹部の内周部に、前記内周部を周回し、前記カバー体装着状態で前記カバー体の前記凸条が嵌入する凹条が設けられているか、または、
    (b)前記調理容器本体の前記収容凹部の内周部に、前記内周部を周回する凸条が設けられ、
    前記カバー体の外周部に、前記外周部を周回し、前記カバー体装着状態で前記調理容器本体の前記凸条が嵌入する凹条が設けられていること
    を特徴とする請求項3記載の、温度検出部を備えた調理容器。
  5. (a)前記カバー体装着状態において、前記カバー体に設けられた前記凸条と、前記調理容器本体とが干渉せず、または、(b)前記カバー体装着状態において、前記調理容器本体に設けられた前記凸条と、前記カバー体とが干渉しない状態となるように、 湾曲部を有する初期形態が与えられた前記カバー体を、前記収容凹部に配設し、前記湾曲部が平坦になるように前記カバー体を塑性変形させることにより、前記凸条が前記凹条に嵌入して前記カバー体装着状態がもたらされていることを特徴とする請求項4記載の、温度検出部を備えた調理容器。
  6. 前記湾曲部が平坦になるように塑性変形することで、前記調理容器本体の前記収容凹部が前記カバー体により水密的に封止されていることを特徴とする請求項5記載の、温度検出部を備えた調理容器。
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