JP6526583B2 - 切削機械監視装置 - Google Patents
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Description
(1)工具メーカが推奨する切削回数(推奨切削回数)の登録/記憶手段
(2)工具ごとの切削回数のカウント手段
(3)工具ごとの切削回数(カウント数)と推奨切削回数を比較する手段
(4)切削回数が推奨切削回数を超えた場合に工具交換を促す警報を出力する手段
(5)工具交換を実施したことを通知(刃具交換信号出力)する手段
(6)刃具交換信号により警報を解除する手段
最初に当該工具を使い始める時から切削回数をカウントし、切削回数(カウント数)が工具メーカの推奨値を超えるとアラームを出し、そのアラームにより作業者が工具を交換することで、切削回数をメーカ推奨回数以下に抑え、加工品質を守るものである。
特許文献3の発明では、前回のサイクルにおけるアイドル変動分を、今回のサイクルにおける閾値に加算してから、今回のサイクルにおける加工動作時のモータの電力量の測定値を閾値と比較する。これより、穴あけ加工などを連続して行っている際に、負荷異常の検出に用いるモータの電力量が、アイドル変動する場合においても、負荷異常を精度良く検出できる。尚、アイドル変動とは、たとえば特許文献3の図2に示すような変動であり、アイドル変動があると、モータの電力量は増大するようにシフトする。
特許文献4の発明は、刃具を交換しても警報設定値を正しく自動算出することが可能な方法を提供するものである。その為に、工作機械11の刃具ごとの有効電力波形データの特徴に基づき、予めそれぞれの刃具用に警報設定値算出方法を用意している。そして、工作機械と接続された診断装置12が、工作機械から電力値などの有効電力波形データを収集し、収集の際にどの刃具を使用しているかを表す刃具情報を有効電力波形データに付加しておき、その刃具情報に基づいて警報設定値算出方法を選択することで、刃具を交換しても警報設定値を正しく算出する。
図7において、まず、上記前提技術による図示の切削機械監視装置50による監視対象などについて説明する。監視対象は、工作機械61であり、これは切削加工を行う工具(刃具)を有する機械であり、ここでは刃具がドリルである場合を示す。この工作機械61を駆動する(ドリルを回転させる)モータ62も設けられている。更に、このモータ62による消費電力を検出する不図示の計測機器が設けられている。この計測機器によって計測される消費電力値は、切削機械監視装置50に入力される。
この様な前提技術は、一例であるが、何れにしても、スイッチ63の不正操作(工具交換に係わる不正操作)すなわち作業員等が実際には刃具交換していないにも係わらずスイッチ63を押下するという不正操作が行われて刃具交換信号が出力されている状態であることが、判定できるようにすることが望まれる。
・任意の加工対象物の切削を行う為の工具を駆動する駆動装置の消費電力値を入力する電力値入力手段;
・所定のスイッチ操作があった場合に生成される、工具交換を実施したことを通知する信号である刃具交換信号の入力があった場合、工具交換見做状態とする状態管理手段;
・前記工具交換見做状態のとき、前記消費電力値に係わる所定値の該工具交換見做状態となる前後の値である前回値と今回値を用いて、該前回値から該今回値への変動に基づいて、前記工具の交換が実施されたか未実施であるかを判定する工具交換判定手段;
前記工具の交換が未実施であると判定された場合、工具交換未実施の警告を発する警告状態とする警告手段。
ここで、前記消費電力値に係わる所定値は、所定期間における前記消費電力値の積算値である積算電力量、或いは、前記所定期間における前記消費電力値の最大値または平均値である加工電力値である。
図1は、本例の切削機械監視装置10の機能構成図である。
また、図1には、本例の切削機械監視装置10の監視対象等も示している。この監視対象等は、上記前提技術と同様であってよく、ここでは上記図6に示す構成を同一符号と共に示している。すなわち、上記工作機械61、モータ62、スイッチ63、切削回数カウント装置64、刃具交換警報装置65を示している。但し、切削回数カウント装置64、刃具交換警報装置65は、必ずしも必要ない(無くてもよい)。
切削機械監視装置10は、データ処理部11、データ記憶部16を有する。データ処理部11は、変化量閾値登録処理部12、計測処理部13、変化量算出処理部14、判定処理部15等の各種機能部を有する。尚、これは一例に過ぎないものであり、この例に限らない。例えば、切削機械監視装置10は、後述する不図示の各種機能部を有するものであっても構わない。
切削機械監視装置10は、例えば、不図示の加工対象物の切削作業が実行される毎に、図2の処理を実行する。尚、図2の処理が実行される際には、上記計測処理部13によって、今回の積算電力量S(今回値)が求められているものとする。
ここで、図3を参照して、上記積算電力量Sについて説明する。
切削が開始されると、ドリルは停止状態から回転を開始する。このような起動に要する電力値は図示のように非常に大きくなる。その後、ドリルが所定の回転数に達した後は、ドリルが加工対象物の切削を開始するまでの間、アイドリング状態(空転状態)となる。アイドリング状態では、図示の通り、電力値は非常に小さいものとなる。
まず、図3(a)に示す積算電力量Sが、図3(b)に示す前回の電力積算量S1であるものとする。この積算電力量S1を、図3(b)では実線の切削期間における電力値の積算値(面積)で示す。そして、今回の積算電力量の例として、図示の3種類の例を示す。これは、正常な例を一点鎖線の切削期間における電力値の積算値(面積)で示し、刃具交換があった例を点線の切削期間における電力値の積算値(面積)で示し、刃折れがあった例を二点鎖線の切削期間における電力値の積算量(面積)で示す。
ここで、本実施例では、図示の3種類の閾値(閾値A、閾値B、閾値C)を用いるものとする。図示のように、閾値Aは正の値であり、閾値B、閾値Cは負の値である。
また、閾値Cは、刃具交換があった場合に対応する閾値であり、積算電力変化量ΔSが閾値C未満である場合には(ΔS<C)、判定処理部は、刃具交換があったものと判定する。上記のように、図4(b)に示す積算電力量S3は刃具交換した場合の値であるので、この場合の積算電力変化量ΔSは図示のように閾値C未満となる。別の言い方をすれば、この場合の積算電力変化量ΔSは、図示のように閾値Cより大きな負の値となる。
図3の説明に戻る。
図2の説明に戻る。
上述したように、本実施例では、積算電力変化量ΔSに係わる上記3種類の閾値(閾値A、閾値B、閾値C)が、任意に設定されてメモリ等に記憶されている。尚、A,B,Cの値は任意に決めてよいが、本例の場合には、Aが正の値、B、Cが負の値であって「B<C<A」の関係となるように設定する。
図2の処理では、まず、上記交換信号メモリ(フラグ等)がONであるか否かチェックする(ステップS13)。換言すれば、工具交換見做状態であるか否かを判定する。
尚、工具交換見做状態である場合、上記積算電力変化量ΔS(=今回値−前回値)における今回値と前回値は、工具交換見做状態となる前後の値であると言える。この場合、この積算電力変化量ΔSは、消費電力値に係わる所定値の工具交換見做状態となる前後の値である前回値と今回値を用いて得られる、該前回値から該今回値への変動を示す値の一例(前回値と今回値との差分)であると言うこともできる。
また、ステップS17では、もしステップS19により警告が発生している状態であれば、更に、当該警告状態を解除する。図2の処理は、繰り返し実行されるものであり、前回の図2の処理ではステップS19が実行されて警告状態になっていたが、今回の図2の処理ではステップS15がNOとなった場合には、ステップS17において当該警告状態を解除する。尚、このケースでは上記ステップS17の処理を行っていることから、次回の図2の処理ではステップS13の判定はNOとなり、ステップS11の判定が行われることになる。そして、刃折れ等があった場合にはステップS11の判定がNOとなる。
尚、閾値Cは、「積算電力変化量ΔS=今回値S3−前回値S1」である場合に対応する閾値である。これより、閾値Cは、基本的に、負の値とすることになる。よって、後述する図6(b)のように積算電力変化量ΔSが正の値である場合(微増の場合)には、必ず、積算電力変化量ΔSは閾値Cよりも大きいものとなる。
尚、切削機械監視装置10が有する各種機能部は、一例としては図1に示すものであるが、この例に限らない。切削機械監視装置10は、例えば、以下に記載する不図示の各種機能部を有するものと考えることもできる。
・所定のスイッチ操作があった場合に生成される刃具交換信号の入力があった場合、上述した工具交換見做状態とする状態管理部;
上記所定のスイッチ操作は、例えば上記スイッチ63の押下操作である。
・上記工具の交換が未実施であると判定された場合、工具交換未実施の警告を発する警告状態とする警告部;
上記警告部は、たとえば、上記警告状態において上記工具交換判定部が上記工具の交換が実施されたと判定した場合、該警告状態を解除する。
・上記工具交換見做状態ではないとき、消費電力値に係わる所定値に基づいて、正常状態であるか否かを判定する異常判定部;
上記工具交換判定部は、たとえば、上記工具の交換が実施されたと判定した場合には前記工具交換見做状態を解除する。
尚、上記所定期間は、例えば上述した切削期間である。
上述した一例では、積算電力量Sとその変化量ΔSを用いていたが、この例に限るものではなく、例えば上記図3で説明した加工電力値Pとその変化量ΔP(=今回値−前回値)を用いるようにしてもよい。この場合は、ΔPと比較するための各閾値を新たに設定する。
ここで、刃具が研磨系(ブラシ等)の場合、ドリル等の場合とは異なる特性を示す。すなわち、研磨系(ブラシ等)の工具では、工具劣化に伴い消費電力は下降の傾向を示す。これは、グラインダーやベルト研削のように砥石が回転する場合、ワークに対して複数の鋭利な刃先が当たり、研削時に電力負荷が掛かるが、次第に刃先が削れて平らになってくると(磨耗してくると)、ワークに対して滑りが生じて電力負荷が低下すると考えられる。そして、研磨系(ブラシ等)の工具の工具交換が行われた場合、消費電力は元の値に戻る為に前回値に比べて大きく増加する。
11 データ処理部
12 変化量閾値登録処理部
13 計測処理部
14 変化量算出処理部
15 判定処理部
16 データ記憶部
17 警報部
18 操作盤
61 工作機械
62 モータ
63 スイッチ
64 切削回数カウント装置
65 刃具交換警報装置
Claims (6)
- 任意の加工対象物の切削を行う為の工具を駆動する駆動装置の消費電力値を入力する電力値入力手段と、
所定のスイッチ操作があった場合に生成される、工具交換を実施したことを通知する信号である刃具交換信号の入力があった場合、工具交換見做状態とする状態管理手段と、
前記工具交換見做状態のとき、前記消費電力値に係わる所定値の該工具交換見做状態となる前後の値である前回値と今回値を用いて、該前回値から該今回値への変動に基づいて、前記工具の交換が実施されたか未実施であるかを判定する工具交換判定手段と、
前記工具の交換が未実施であると判定された場合、工具交換未実施の警告を発する警告状態とする警告手段と、
を有し、
前記消費電力値に係わる所定値は、所定期間における前記消費電力値の積算値である積算電力量、或いは、前記所定期間における前記消費電力値の最大値または平均値である加工電力値である、ことを特徴とする切削機械監視装置。 - 前記警告手段は、前記警告状態において前記工具交換判定手段が前記工具の交換が実施されたと判定した場合、該警告状態を解除することを特徴とする請求項1記載の切削機械監視装置。
- 前記工具交換見做状態ではないとき、前記消費電力値に係わる所定値に基づいて、正常状態であるか否かを判定する異常判定手段を更に有することを特徴とする請求項1または2記載の切削機械監視装置。
- 前記所定期間は、切削期間であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の切削機械監視装置。
- 前記工具交換判定手段は、前記工具の交換が実施されたと判定した場合には前記工具交換見做状態を解除することを特徴とする請求項1記載の切削機械監視装置。
- 前記消費電力値に係わる所定値の前回値から今回値への変動は、該前回値と今回値との差分であり、
該差分に応じた工具交換判定用の閾値が予め設定されており、
前記工具交換判定手段は、該差分と該閾値とに基づいて、前記工具の交換が実施されたか未実施であるかの判定を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の切削機械監視装置。
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