図1において、内視鏡システム10は、被検体として生体内の観察部位を撮像する電子内視鏡(以下、単に内視鏡という)11と、撮像により得られた撮像信号に基づいて観察部位の表示画像を生成するプロセッサ装置12と、観察部位を照射する照明光を内視鏡11に供給する内視鏡用光源装置(以下、単に光源装置という)13と、表示画像を表示する表示部としてのモニタ14とを備えている。プロセッサ装置12には、キーボードやマウス等の操作入力部15が接続されている。
内視鏡11は、生体の消化管内に挿入される挿入部16と、挿入部16の基端部分に設けられた操作部17と、内視鏡11をプロセッサ装置12及び光源装置13に接続するためのユニバーサルコード18とを備えている。挿入部16は、先端部19と、湾曲部20と、可撓管部21とで構成されており、先端側からこの順番に連結されている。
先端部19の先端面には、図2に示すように、観察部位に照明光を照射する2つの照明窓22と、観察部位の像を取り込むための観察窓23と、観察窓23を洗浄するために送気・送水を行う送気・送水ノズル24と、鉗子や電気メス等の処置具を突出させて各種処置を行うための鉗子出口25とが設けられている。観察窓23の奥には、撮像素子35(図3参照)が内蔵されている。
湾曲部20は、連結された複数の湾曲駒で構成されており、操作部17のアングルノブ17aの操作に応じて、上下左右方向に湾曲する。湾曲部20を湾曲させることにより、先端部19が所望の方向に向けられる。可撓管部21は、可撓性を有しており、食道や腸等の曲がりくねった管道に挿入可能である。挿入部16には、撮像素子35を駆動するための駆動信号や、撮像素子35が出力する撮像信号を伝達する通信ケーブルや、光源装置13から供給される照明光を照明窓22に導光するライトガイド32(図3参照)が挿通されている。
操作部17には、アングルノブ17aの他、鉗子口17bと、送気・送水ボタン17cと、静止画像取得操作部としてのフリーズボタン17dとが設けられている。鉗子口17bは、処置具を挿入するための挿入口である。送気・送水ボタン17cは、送気・送水ノズル24から送気・送水を行う際に操作される。フリーズボタン17dは、静止画像を取得する際に操作される。取得した静止画像は、後述するコントローラ40により、モニタ14に表示される。また、静止画像は、ストレージ(図示せず)に記録させることも可能とされている。
ユニバーサルコード18には、挿入部16から延設される通信ケーブルやライトガイド32が挿通されており、プロセッサ装置12及び光源装置13側の一端には、コネクタ29が取り付けられている。コネクタ29は、通信用コネクタ29aと光源用コネクタ29bからなる複合タイプのコネクタである。通信用コネクタ29aはプロセッサ装置12と着脱自在に接続される。通信用コネクタ29aには通信ケーブルの一端が配置されている。光源用コネクタ29bは光源装置13と着脱自在に接続される。光源用コネクタ29bにはライトガイド32の入射端32a(図3参照)が配置されている。
図3において、光源装置13は、光源部30と、光源制御部31とを有している。光源部30は、光源制御部31の制御に基づき、照明光として、広帯域光と狭帯域光とのいずれか一方を出力する。光源部30から出力された照明光は、内視鏡11のライトガイド32の入射端32aに入射する。
内視鏡11は、ライトガイド32と、照射レンズ33と、対物光学系34と、撮像素子35と、撮像駆動部36とを有している。
ライトガイド32は、複数本の光ファイバが束ねられたファイババンドルである。ライトガイド32の入射端32aは、光源用コネクタ29bが光源装置13に接続された場合に、光源部30の出射端に対向する。ライトガイド32の出射端は、2本に分岐しており、先端部19の2つの照明窓22にそれぞれ光を導光させる。
照射レンズ33は、照明窓22の奥に配置されている。光源装置13から供給された照明光は、ライトガイド32により照射レンズ33に導光されて照明窓22から観察部位に向けて照射される。照射レンズ33は、凹レンズであり、ライトガイド32から射出した照明光を、観察部位の広い範囲に照射する。
対物光学系34は、観察窓23の奥に配置されている。照明光で照明された観察部位の光像(戻り光)は、観察窓23を通して対物光学系34に入射する。対物光学系34は、戻り光を撮像素子35の撮像面35aに入射させる。
撮像素子35は、カラー撮像素子であり、観察対象の光像を撮像して画像信号を出力する。図4に示すように、撮像素子35の撮像面35aには、光電変換により画素信号を生成する複数の画素38が形成されている。画素38は、行方向(X方向)及び列方向(Y方向)にマトリクス状に2次元配列されている。
撮像素子35の光入射側には、カラーフィルタアレイ39が設けられている。カラーフィルタアレイ39は、青色(B)フィルタ39aと、緑色(G)フィルタ39bと、赤色(R)フィルタ39cとを有している。これらのフィルタのうちいずれか1つが各画素38上に配置されている。カラーフィルタアレイ39の色配列は、ベイヤー配列であり、Gフィルタ39bが市松状に1画素おきに配置され、残りの画素上に、Bフィルタ39aとRフィルタ39cとがそれぞれ正方格子状となるように配置されている。
以下、Bフィルタ39aが配置された画素38をB画素と称し、Gフィルタ39bが配置された画素38をG画素と称し、Rフィルタ39cが配置された画素38をR画素と称する。偶数(0,2,4,・・・,N−1)の各画素行には、B画素とG画素とが交互に配置されている。奇数(1,3,5,・・・,N)の各画素行には、G画素とR画素とが交互に配置されている。ここで、画素行とは、行方向に並んだ1行分の画素38を指している。画素列とは、列方向に並んだ1列分の画素38を指している。
カラーフィルタアレイ39は、図5に示す分光特性を有する。Bフィルタ39aは、例えば380nm〜560nmの波長帯域に対して高い光透過率を有している。Gフィルタ39bは、例えば450nm〜630nmの波長帯域に対して高い光透過率を有している。Rフィルタ39cは、例えば580nm〜760nmの波長帯域に対して高い光透過率を有している。
撮像素子35は、撮像駆動部36により駆動され、照明光により照明された観察対象からの戻り光を、カラーフィルタアレイ39を介して複数の画素38により受光して画像信号を出力する。撮像素子35は、画像信号として、B画素信号、G画素信号、及びR画素信号からなるBGR画像信号を出力する。
本実施形態では、撮像素子35として、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いる。CMOSイメージセンサは、一般に、ローリングシャッタ方式で撮像動作を行う。ローリングシャッタ方式では、撮像素子35は、「順次読み出し方式」により信号読み出しが実行される。順次読み出し方式では、全画素38について、先頭画素行「0」から最終画素行「N」まで、1画素行ずつ順に信号読み出しが行われる。
撮像素子35は、リセット方式として、「順次リセット方式」及び「一括リセット方式」が実行可能である。順次リセット方式では、先頭画素行「0」から最終画素行「N」まで、1画素行ずつ順にリセットが行われる。一括リセット方式では、全画素行が一括して同時にリセットされる。本実施形態では、順次リセット方式によりリセットが行われる。
なお、撮像素子35には、相関二重サンプリング(CDS;Correlated Double Sampling)回路、自動利得制御(AGC;Automatic Gain Control)回路、アナログ/デジタル(A/D)変換器(いずれも図示せず)なども適宜設けられる。CDS回路は、画素38から出力される画素信号に相関二重サンプリング処理を施してノイズを除去する。AGC回路は、相関二重サンプリング処理が行われた画素信号に対してゲイン調整を行う。A/D変換器は、AGC回路によりゲイン調整された画素信号を、所定ビット数のデジタル信号に変換してプロセッサ装置12に入力する。
なお、本実施形態では、撮像素子35として、ローリングシャッタ方式のCMOSイメージセンサを用いているが、これに限られず、グローバルシャッタ方式のCMOSイメージセンサを用いても良い。さらに、撮像素子35として、CMOSイメージセンサに代えて、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いても良い。
プロセッサ装置12は、制御部としてのコントローラ40と、DSP(Digital Signal Processor)41と、フレームメモリ42と、画像処理部43と、表示制御部44とを有している。
コントローラ40は、CPU(Central processing unit)、制御プログラムや制御に必要な設定データを記憶するROM(Read only memory)や、制御プログラムをロードする作業メモリとしてのRAM(Random access memory)等を有し、CPUが制御プログラムを実行することにより、プロセッサ装置12の各部と、光源制御部31と、撮像駆動部36とを制御する。
コントローラ40は、撮像駆動部36を周期的に(1フレーム周期ごとに)駆動させるとともに、光源制御部31を制御して、信号読み出し期間及びリセット期間に照明光を消灯させ、その他の期間内に照明光を点灯させる。ローリングシャッタ方式の撮像素子35では露光タイミングが1画素行ずつ順にずれるが、上記の点灯及び消灯制御により、いわゆる同時性が確保される。
DSP41は、通信用コネクタ29aを介して、撮像素子35から入力された画像信号に対して、画素補間処理、ガンマ補正、ホワイトバランス補正等の信号処理を施す。画素補間処理は、B画素信号、G画素信号、及びR画素信号の各信号について画素補間処理を行う。DSP41は、信号処理を施した画像信号を、1フレーム周期毎に画像データとして、フレームメモリ42に記憶させる。
画像処理部43は、フレームメモリ42から画像データを読み出して、所定の画像処理を施し、観察画像を生成する。表示制御部44は、画像処理部43により生成された画像を、コンポジット信号やコンポーネント信号等のビデオ信号に変換してモニタ14に出力する。
図6Aにおいて、光源部30は、第1光源51、第2光源52、第3光源53、及び第4光源54と、LED(Light Emitting Diode)駆動部55と、集光光学系56とを有している。第1〜第4光源51〜54光源は、それぞれ、紫色LED61と、第1青色LED62aと、第2青色LED62bと、第1緑色LED63aと、第2緑色LED63bと、赤色LED64とのうち、少なくともいずれかを有している。紫色LED61は、紫色光LVを発光する。第1青色LED62aは、第1青色光LB1を発光する。第2青色LED62bは、第2青色光LB2を発光する。第1緑色LED63aは、第1緑色光LG1を発光する。第2緑色LED63bは、第2緑色光LG2を発光する。赤色LED64は、赤色光LRを発光する。
集光光学系56は、第1〜第4コリメータレンズ66〜69と、集光レンズ70と、第1〜第3ダイクロイックミラー(DM)71〜73とを有している。
まず、光源部30が備える基本構成について説明する。光源部30の基本構成は、図6Bに示すように、第1緑色LED63aと、第2緑色LED63bと、第1DM71とで構成される。第1緑色LED63aが発する第1緑色光LG1の光路と、第2緑色LED63bが発する第2緑色光LG2の光路とは直交しており、この交点に第1DM71が配置されている。第1DM71の一方の面に第1緑色光LG1が45°の角度で入射し、他方の面に第2緑色光LG2が45°の角度で入射する。
図7に示すように、第1DM71は、第1及び第2緑色光LG1,LG2の波長帯域内に第1閾値λa1と第2閾値λa2との2つの閾値を有する。第1及び緑色光LG1,LG2は、広い発光波長帯域を有する。例えば、第1緑色光LG1の発光波長帯域は、480nm〜600nmである。同様に、第2緑色光LG2の発光波長帯域は、480nm〜600nmである。第1閾値λa1は、例えば530nmである。第2閾値λa2は、例えば550nmである。第1DM71は、第1閾値λa1と第2閾値λa2との間の第1波長帯域を有する光を透過させ、第1波長帯域外の第2波長帯域を有する光を反射させる。
第1DM71は、上記の特性により、第1緑色光LG1を透過させることで、図8Aに示すように、第1波長帯域を有する第1波長帯域光Laを第1緑色光LG1から生成する。また、第1DM71は、第2緑色光LG2を反射させることで、図8Bに示すように、第2波長帯域を有する第2波長帯域光Lbを第2緑色光LG2から生成する。第1DM71は、第1波長帯域光Laの光路と、第2波長帯域光Lbの光路とを統合する。
以上の構成により、後述する広帯域光の発光時には、光源部30により第1緑色LED63aと第2緑色LED63bとがONとされて、図9Aに示すように、第1波長帯域光Laと第2波長帯域光Lbとが第1DM71から射出される。図8Bに示す第2波長帯域光Lbからは、第1波長帯域の光が欠損されるが、この欠損部分は、図8Aに示す第1波長帯域光Laが合波されることにより補われる。第1波長帯域光Laと第2波長帯域光Lbとが第1DM71により合波されることにより、第1及び第2緑色光LG1,LG2と同様のスペクトルが得られる。
また、後述する狭帯域光の発光時には、第1緑色LED63aと第2緑色LED63bとのうち、光源部30により第1緑色LED63aがONとされ、かつ第2緑色LED63bがOFFとされる。この場合、図9Bに示すように、第1波長帯域光Laが第1DM71から射出される。
次に、光源部30の具体的な構成について説明する。第1光源51は、1つの基板60に1つの第1緑色LED63aが実装されたシングルチップ構成のLED光源である。第2光源52は、1つの基板60に第2緑色LED63bと赤色LED64が実装されたマルチチップ構成のLED光源である。第3光源53は、1つの基板60に紫色LED61と第1青色LED62aが実装されたマルチチップ構成のLED光源である。第4光源54は、1つの基板60に1つの第2青色LED62bが実装されたシングルチップ構成のLED光源である。
第1緑色LED63aと第2緑色LED63bは、同一の発光特性を有する緑色発光素子である。第1青色LED62aと第2青色LED62bは、同一の発光特性を有する青色発光素子である。なお、「同一の発光特性」とは、波長帯域がほぼ等しいことを言う。波長帯域の差異は、例えば、スペクトル幅(例えば、半値全幅)の差異に対応する。2つの光について、同じ波長帯域とは、例えば、スペクトル幅の差異が10%以下であることを言う。
第1緑色LED63aは、特許請求の範囲の「第1発光素子」に対応する。第2緑色LED63bは、特許請求の範囲の「第2発光素子」に対応する。第1青色LED62aは、特許請求の範囲の「第3発光素子」に対応する。第2青色LED62bは、特許請求の範囲の「第4発光素子」に対応する。赤色LED64は、特許請求の範囲の「第5発光素子」に対応する。紫色LED61は、特許請求の範囲の「第6発光素子」に対応する。
図10Aに示すように、第2光源52は、第2緑色LED63bのカソード端子と赤色LED64のカソード端子とが接続されたカソードコモン接続により構成されている。同様に、図10Bに示すように、第3光源53は、紫色LED61のカソード端子と第1青色LED62aのカソード端子とが接続されたカソードコモン接続により構成されている。
したがって、第2光源52は、光源制御部31が、LED駆動部55を介して、第2緑色LED63bのアノード端子とカソード端子との間に与える駆動電流と、赤色LED64のアノード端子とカソード端子との間に与える駆動電流とを個別に制御することにより、第2緑色LED63b及び赤色LED64が個別にON/OFF可能とされている。同様に、第3光源53は、光源制御部31が、LED駆動部55を介して、紫色LED61のアノード端子とカソード端子との間に与える駆動電流と、第1青色LED62aのアノード端子とカソード端子との間に与える駆動電流とを個別に制御することにより、紫色LED61及び第1青色LED62aが個別にON/OFF可能とされている。
紫色LED61は、例えば、発光波長帯域が380nm〜420nmであり、中心波長が405nmである紫色光LVを発光する。第1青色LED62aは、例えば、発光波長帯域が420nm〜500nmであり、中心波長が460nmである第1青色光LB1を発する。同様に、第2青色LED62bは、発光波長帯域が420nm〜500nmであり、中心波長が460nmである第2青色光LB2を発する。赤色LED64は、例えば、発光波長帯域が600nm〜650nmであり、中心波長が620nm〜630nmである赤色光LRを発する。なお、第1緑色LED63aは、上記のように発光波長帯域が480nm〜600nmである第1緑色光LG1を発する。同様に、第2緑色LED63bは、発光波長帯域が480nm〜600nmである第2緑色光LG2を発する。
紫色光LVの中心波長は、第1及び第2青色光LB1,LB2の波長帯域よりも短波長側にある。第1及び第2青色光LB1,LB2の中心波長は、第1及び第2緑色光LG1,LG2の波長帯域よりも短波長側にある。赤色光LRの中心波長は、第1及び第2緑色光LG1,LG2の波長帯域よりも長波長側にある。なお、各色の光は、それぞれの中心波長とピーク波長とが同じであっても良いし、異なっていても良い。
なお、第1緑色LED63a及び第2緑色LED63bは、それぞれ、励起光発光素子としての励起用青色LED(図示せず)と、緑色蛍光体(図示せず)とにより構成されている。励起用青色LEDは、例えば、波長帯域が450nm〜460nmの励起光を発光する。緑色蛍光体は、励起光で励起されることにより、広帯域の緑色の蛍光を発する。
LED駆動部55は、光源制御部31により駆動制御され、紫色LED61、第1青色LED62a、第2青色LED62b、第1緑色LED63a、第2緑色LED63b、及び赤色LED64に対して、それぞれ独立に駆動電流を与える。光源制御部31は、紫色LED61、第1青色LED62a、第2青色LED62b、第1緑色LED63a、第2緑色LED63b、及び赤色LED64に印加する駆動電流をそれぞれ独立に設定することが可能である。紫色LED61、第1青色LED62a、第2青色LED62b、第1緑色LED63a、第2緑色LED63b、及び赤色LED64は、光源制御部31により設定された駆動電流の設定値に対応する発光強度で発光する。
本実施形態では、光源制御部31は、第1緑色LED63aに対して印加する駆動電流と、第2緑色LED63bに対して印加する駆動電流とを制御することにより、第1緑色光LG1と第2緑色光LG2を同じ発光強度で発光させる。また、光源制御部31は、第1青色LED62aに対して印加する駆動電流と、第2青色LED62bに対して印加する駆動電流とを制御することにより、第1青色光LB1と第2青色光LB2を同じ発光強度で発光させる。なお、「同じ発光強度」とは、LEDの個体差により生じる発光強度の差異であれば許容されることを言う。例えば、2つのLEDからそれぞれ発光される2つの光について、同じ発光強度とは、発光強度の差異が10%以下であることを言う。
第1コリメータレンズ66は、第1光源51から発せられた第1光としての第1緑色光LG1を集光し、集光した第1緑色光LG1を平行光として射出する。第2コリメータレンズ67は、第2光源52から発せられた第2光としての第2緑色光LG2と、第5光としての赤色光LRとを集光し、集光した第2緑色光LG2及び赤色光LRを平行光として射出する。第3コリメータレンズ68は、第3光源53から発せられた第6光としての紫色光LVと第3光としての第1青色光LB1とを集光し、集光した紫色光LV及び第1青色光LB1を平行光として射出する。第4コリメータレンズ69は、第4光源54から発せられた第4光としての第2青色光LB2を集光し、集光した第2青色光LB2を平行光として射出する。
なお、第1〜第4コリメータレンズ66〜69が平行化する光は、完全に平行光でなくてもよく、実質的に平行とみなせる程度であれば良い。この平行光の平行度は、第1〜第4コリメータレンズ66〜69の各レンズ位置から、集光レンズ70の位置までの距離が長いほど、高いことが好ましい。
第1コリメータレンズ66から射出された第1緑色光LG1の光路と、第2コリメータレンズ67から射出された第2緑色光LG2及び赤色光LRの光路とは直交しており、この交点に第1DM71が配置されている。第1DM71の一方の面に第1緑色光LG1が45°の角度で入射し、他方の面に第2緑色光LG2及び赤色光LRが45°の角度で入射する。
第1DM71は、上記のように第1閾値λa1と第2閾値λa2との2つの閾値を有しており、第1緑色光LG1を透過させることで第1波長帯域光Laを生成し、第2緑色光LG2を反射させることで第2波長帯域光Lbを生成する。また、第1DM71は、図7に示すように、第2光源52からの赤色光LRをほぼ全て反射させる。第1DM71は、第1波長帯域光Laの光路と、第2波長帯域光Lb及び赤色光LRの光路とを統合する。
第3コリメータレンズ68から射出された第1青色光LB1及び紫色光LVの光路と、第4コリメータレンズ69から射出された第2青色光LB2の光路とは直交しており、この交点に第2DM72が配置されている。第2DM72の一方の面に紫色光LV及び第1青色光LB1が45°の角度で入射し、他方の面に第2青色光LB2が45°の角度で入射する。
第2DM72は、第1及び第2青色光LB1,LB2の波長帯域内に1つの第3閾値λbを有する。例えば、図11に示すように、第2DM72は、460nmに第3閾値λbを有する。すなわち、第2DM72は、第3閾値λbより長い波長の光を透過させ、第3閾値λb以下の波長の光を反射させる。
第2DM72は、上記の特性により、第1青色光LB1を反射させることで、図12Aに示すように、第3閾値λb以下の第3波長帯域を有する第3波長帯域光Lcを第1青色光LB1から生成する。また、第2DM72は、第2青色光LB2を透過させることで、図12Bに示すように、第3閾値λbより大きい第4波長帯域を有する第4波長帯域光Ldを第2青色光LB2から生成する。また、第2DM72は、第3光源53からの紫色光LVをそのまま反射させる。第2DM72は、紫色光LV及び第3波長帯域光Lcの光路と、第4波長帯域光Ldの光路とを統合する。
第1DM71により統合された光路と、第2DM72により統合された光路とは直交しており、この交点に第3DM73が配置されている。第3DM73の一方の面に第1波長帯域光La、第2波長帯域光Lb、及び赤色光LRが45°の角度で入射し、他方の面に紫色光LV、第3波長帯域光Lc、及び第4波長帯域光Ldが45°の角度で入射する。
第3DM73は、図13に示すように、約490nmに第4閾値λcを有する。第3DM73は、第4閾値λcより長い波長の光を透過させ、第4閾値λc以下の波長の光を反射させる。この構成により、第3DM73は、第1DM71により統合された光路と、第2DM72により統合された光路とを統合する。
光源制御部31は、第1〜第4光源51〜54の全てをONとすることにより広帯域光(白色光または通常光ともいう)を生成する。具体的には、第1光源51をONとすると第1波長帯域光Laが第3DM73に入射される。第2光源52をONとすると第2波長帯域光Lb及び赤色光LRが第3DM73に入射される。第3光源53をONとすると紫色光LV及び第3波長帯域光Lcが第3DM73に入射される。第4光源54をONとすると第4波長帯域光Ldが第3DM73に入射される。この結果、第1波長帯域光La、第2波長帯域光Lb、赤色光LR、紫色光LV、第3波長帯域光Lc、及び第4波長帯域光Ldが第3DM73により合波されて、図14Aに示す広帯域光が生成される。
ここで、第2波長帯域光Lbの欠損部分(第1波長帯域)は第1波長帯域光Laが合波されることにより補われるため、図14Aに示す広帯域光中には、第1及び第2緑色光LG1,LG2と同様のスペクトルが再現される。同様に、第4波長帯域光Ldからは、図12Bに示すように、第2DM72の第3閾値λb以下の第3波長帯域の光が欠損されるが、この欠損部分が、図12Aに示す第3波長帯域光Lcが合波されることにより補われるため、図14Aに示す広帯域光中には、第1及び第2青色光LB1,LB2と同様のスペクトルが再現される。
なお、本実施形態では、第1〜第4光源51〜54の全てをONとすることにより広帯域光を生成しているが、これに限られず、例えば、第1〜第3光源51〜53をそれぞれONとし、第4光源54をOFFとしても良い。
また、光源制御部31は、第1光源51と第3光源53とをONとし、第2光源52と第4光源54とをOFFとすることにより狭帯域光を生成する。この結果、紫色光LV、第1青色光LB1、及び第1緑色光LG1が第3DM73により合波されて、図14Bに示す狭帯域光が生成される。
狭帯域光のうち、紫色光LV及び第3波長帯域光Lcは、粘膜表面から浅い位置にある表層血管の観察用に最適な波長帯域の光である。一方、第1波長帯域光Laは、表層血管よりも深い位置にある中深層血管の観察用に最適な波長帯域の光である。なお、第1青色光LB1のうちの長波長成分は、粘膜と血管とのコントラストを低下させてしまうので、第2DM72を透過させることで、ライトガイド32に供給されることを防止している。
集光レンズ70は、ライトガイド32の入射端32aの近傍に配置されており、第3DM73から射出された広帯域光または狭帯域光を集光して、ライトガイド32の入射端32aに入射させる。
内視鏡システム10は、マルチ観察モードが可能である。マルチ観察モードは、広帯域光を用いた通常観察画像と、狭帯域光とを用いた血管強調観察画像とをモニタ14に同時に表示する観察モードである。
通常観察画像は、演色性の高い広帯域光により撮像された画像である。血管強調観察画像は、上記のように、血中ヘモグロビンに対する吸光度が高い特定の波長帯域の光の成分を多く含む狭帯域光を用いているので、粘膜表面の血管や粘膜微細模様が強調表示された画像である。なお、通常観察画像は特許請求の範囲の「第1観察画像」に対応し、血管強調観察画像は特許請求の範囲の「第2観察画像」に対応する。
マルチ観察モードでは、コントローラ40が光源制御部31及び撮像駆動部36を制御して、図15に示すように、広帯域光と狭帯域光とを発光させるタイミングを、撮像素子35のフレーム周期に合わせる。具体的には、コントローラ40は、撮像素子35による順次リセットの完了と信号読み出しの開始との間の期間に、広帯域光または狭帯域光を発光させる。したがって、順次リセットが完了してから信号読み出しが開始するまでの期間が露光期間である。露光期間と信号読み出し期間とリセット期間とは、1フレーム周期TF内に設けられている。
光源制御部31は、広帯域光または狭帯域光を撮像素子35の露光期間に合わせて発光させ、その他の期間(信号読み出し期間及びリセット期間)に広帯域光及び狭帯域光を消灯させる。広帯域光または狭帯域光を発光させる期間が点灯期間TAであり、その他の期間が消灯期間TBである(図15参照)。すなわち、フレーム周期と同期して、点灯期間TAと消灯期間TBとが繰り返される。
光源制御部31は、ある1フレーム周期TFにおいて、点灯期間TAに第1〜第4光源51〜54の全てをONとし、消灯期間TBに第1〜第4光源51〜54の全てをOFFとする。次の1フレーム周期TFにおいて、光源制御部31は、点灯期間TAに第1光源51と第3光源53をONとしかつ第2光源52と第4光源54とをOFFのままとし、消灯期間TBに第1〜第4光源51〜54の全てをOFFとする。この結果、図14Aに示す光強度スペクトルを有する広帯域光と、図14Bに示す光強度スペクトルを有する狭帯域光とが、光源部30から交互に射出され、集光レンズ70を介してライトガイド32に供給される。
撮像素子35は、広帯域光の点灯期間TAに、広帯域光により照明された観察対象からの紫色光LV、第3波長帯域光Lc、及び第4波長帯域光Ldの戻り光をB画素で受光し、その後の消灯期間TBにB画素信号を出力する。同様に、撮像素子35は、広帯域光の点灯期間TAに、観察対象からの第1波長帯域光La、及び第2波長帯域光Lbの戻り光をG画素で受光し、その後の消灯期間TBにG画素信号を出力する。また、撮像素子35は、広帯域光の点灯期間TAに、観察対象からの赤色光LRの戻り光をR画素で受光し、その後の消灯期間TBにR画素信号を出力する。
撮像素子35は、狭帯域光の点灯期間TAに、狭帯域光により照明された観察対象からの紫色光LV及び第3波長帯域光Lcの戻り光をB画素で受光し、その後の消灯期間TBにB画素信号を出力する。同様に、撮像素子35は、狭帯域光の点灯期間TAに、観察対象からの第1波長帯域光Laの戻り光をG画素で受光し、その後の消灯期間TBにG画素信号を出力する。なお、撮像素子35は、R画素信号の出力も可能であるが、R画素信号は血管強調観察画像の生成には用いられないので、B画素信号及びG画素信号のみを出力しても良い。
なお、順次読み出し方式により信号読み出しが行われる信号読み出し期間と、順次リセット方式によりリセット動作が行われるリセット期間には、上記のように第1〜第4光源51〜54の全てがOFFとされる。撮像素子35はローリングシャッタ方式であるが、全ての画素行が受光可能な期間内に第1〜第4光源51〜54の発光が行われるので、実際に照明光の露光が行われる露光期間は、全画素行で同一である。したがって、上記の点灯及び消灯制御により、いわゆる同時性が確保される。
画像処理部43は、広帯域光による観察対象の照明時に出力されたB画素信号、G画素信号、及びR画素信号に基づき通常観察画像を生成する。
また、画像処理部43は、狭帯域光による観察対象の照明時に出力されたB画素信号及びG画素信号に基づき血管強調観察画像を生成する。画像処理部43は、表層血管を強調するために、例えば、画像データ中のB画素信号に基づいて画像内の表層血管の領域を抽出して、抽出した表層血管の領域に対して輪郭強調処理等を施す。そして、輪郭強調処理が施されたB画素信号を、BGR画像信号を元に生成したフルカラー画像に合成する。表層血管に加えて中深層血管に対しても同様の処理を行っても良い。中深層血管を強調する場合には、中深層血管の情報が多く含まれるG画素信号から中深層血管の領域を抽出して、抽出した中深層血管の領域に対して輪郭強調処理を施す。
表示制御部44は、画像処理部43により生成された通常観察画像と血管強調観察画像を、モニタ14に並べて表示させる。表示制御部44は、通常観察画像と血管強調観察画像がそれぞれ生成されるごとに、モニタ14に順次表示させる。これにより、モニタ14には、通常観察動画と血管強調観察動画が表示される。なお、画像処理部43によりR画素信号を用いずに、B画素信号及びG画素信号のみで血管強調観察画像を生成する場合、表示制御部44は、B画素信号をモニタ14のBチャンネル及びGチャンネルに割り当て、G画素信号をモニタ14のRチャンネルに割り当てても良い。
通常観察動画と血管強調観察動画の表示中にフリーズボタン17dが操作されると、コントローラ40は、フリーズボタン17dの操作直前の各画像をモニタ14に表示させることにより、画像表示をフリーズさせる。フリーズボタン17dが再度操作されると、コントローラ40は、動画表示を再開させる。
次に、図16に示すフローチャートに沿って、内視鏡システム10の作用を説明する。ドクターなどのユーザが内視鏡診断を行うために内視鏡システム10を起動すると、マルチ観察モードが実行され(S11)、撮像素子35により撮像動作が開始される。
光源制御部31は、ある1フレーム周期TFにおいて、第1〜第4光源51〜54の全てをONとする。これにより、観察部位には広帯域光が照射される(S12)。その後、撮像素子35により信号読み出し及び順次リセットが実行される(S13)。撮像素子35により信号読み出し及び順次リセットが行われている間は、光源制御部31は、第1〜第4光源51〜54の全てをOFFとする。撮像素子35は、広帯域光により照明された観察部位を撮像することにより画像信号を出力してDSP41に入力する。DSP41は、画像信号に対して画素補間処理、ガンマ補正、ホワイトバランス補正等の信号処理を施して画像データとし、フレームメモリ42に記憶させる。
撮像素子35による順次リセットが完了すると、光源制御部31は、次の1フレーム周期TFにおいて、第1光源51と第3光源53とをONとさせ、第2光源52と第4光源54とをOFFのままとする。これにより、観察部位には狭帯域光が照射される(S14)。その後、撮像素子35により信号読み出し及び順次リセットが実行される(S15)。この間は、光源制御部31は、第1〜第4光源51〜54の全てをOFFとさせる。撮像素子35は、狭帯域光により照明された観察部位を撮像することにより画像信号を出力してDSP41に入力する。DSP41は、上記と同様に、画像信号に対して信号処理を施して画像データとし、フレームメモリ42に記憶させる。
画像処理部43により、フレームメモリ42に記憶された画像データに基づき通常観察画像と血管強調観察画像とが生成され、表示制御部44により、通常観察画像及び血管強調観察画像がモニタ14に表示される。(S16)。
コントローラ40は、フリーズ操作状態か否かを判定する(S17)。フリーズ操作状態とは、ユーザによりフリーズボタン17dが操作されることで、上記ステップS12〜S16が繰り返し実行されることによりモニタ14に表示される通常観察動画及び血管強調観察動画の画像表示をフリーズさせた状態である。フリーズボタン17dが操作されてフリーズ操作状態となると(S17でYES)、コントローラ40は、通常観察動画及び血管強調観察動画の画像表示をフリーズさせ(S18)、通常観察画像と血管強調観察画像とをモニタ14に表示させる。フリーズボタン17dが再度操作されると、フリーズ操作状態が解除され、動画表示が再開される。マルチ観察モードの上記ステップS12〜S18は、診断が終了する(S19でYES)までの間、繰り返し実行される。
従来では、通常観察画像と血管強調観察画像とを取得するために、ダイクロイックミラーを挿抜させ、それにより広帯域光と狭帯域光とをフレーム周期に合わせて切り替えることができないので、広帯域光を発光して通常観察画像を取得する観察モードと、狭帯域光を発光して血管強調観察画像を取得する観察モードとが個別に設けられていた。このため、ユーザは、通常観察画像と血管強調観察画像とを比較するために、2つの観察モードを切り替える必要があり、取得時刻が異なる通常観察画像と血管強調観察画像とを観察せざるを得なかった。しかし、本実施形態では、光源の点灯制御により広帯域光と狭帯域光とを撮像素子のフレーム周期に合わせて瞬時に切り替えることができるので、ユーザは、観察モードを切り替えることなく、1つのマルチ観察モードでほぼ同時刻に取得された通常観察画像と血管強調観察画像とを観察することができる。
なお、上記実施形態では、第1DM71の光反射率及び光透過率が第1閾値λa1で100%から0%に変化しているが、厳密には、第1閾値λa1で100%から0%に変化する訳ではなく、100%から0%への変化には、例えば50nm程度を要する。このため、第1DM71の光反射率と光透過率とが一致する波長、すなわち光反射率及び光透過率がほぼ50%となる波長を第1閾値λa1としても良い。なお、第2閾値λa2、第2DM72の第3閾値λb、及び第3DM73の第4閾値λcについても同様である。
なお、第1〜第3DM71〜73の配置は、上記実施形態で示した配置に限られない。例えば、第2コリメータレンズ67と第1DM71との間に、第3DM73を設けても良い。この場合の第3DM73は、第2波長帯域光Lb及び赤色光LRの光路と、第2DM72により統合された光路とを統合する。このため、第3DM73は、紫色光LV、第3波長帯域光Lc、第2波長帯域光Lb、及び赤色光LRを第1DM71に入射させる。第1DM71は、第3DM73により統合された光路と、第1波長帯域光Laの光路とを統合する。
なお、上記実施形態では、光源制御部31は、第1緑色LED63aと第2緑色LED63bに対して印加する各駆動電流を制御することにより、第1緑色光LG1と第2緑色光LG2を同じ発光強度で発光させているが、第1緑色光LG1の発光強度と第2緑色光LG2の発光強度とを異ならせても良い。同様に、光源制御部31は、第1青色LED62aと第2青色LED62bに対して印加する各駆動電流を制御することにより、第1青色光LB1と第2青色光LB2を同じ発光強度で発光させているが、第1青色光LB1の発光強度と第2青色光LB2の発光強度とを異ならせても良い。例えば、第1緑色光LG1の発光強度を第2緑色光LG2の発光強度よりも大きくし、かつ第1青色光LB1の発光強度を第2青色光LB2の発光強度よりも大きくすることにより、血管のコントラストをより高めることができる。
[比較例]
以下、比較例について説明する。比較例は、光源部の構成と、光源制御部の点灯制御が上記実施形態と異なる。
図17に示すように、比較例の光源部100では、上記実施形態の光源部30に設けられている第1DM71に代えて、第1ハーフミラー(HM)101が設けられている。また、比較例の光源部100には、第1HM101と第1コリメータレンズ66との間に第1バンドパスフィルタ(BPF)102が付加されている。同様に、比較例の光源部100では、上記実施形態の第2DM72に代えて、第2HM103が設けられている。また、第2HM103と第3コリメータレンズ68との間に第2BPF104が付加されている。それ以外の構成は、上記実施形態と同様である。
第1HM101は、反射率と透過率がほぼ50%の光学部材である。第1BPF102は、第1DM71と同様の第1閾値λa1と第2閾値λa2との2つの閾値を有し、第1閾値λa1及び第2閾値λa2の間の波長帯域を透過させ、それ以外の波長帯域を吸収または反射させる。
上記のような第1HM101と第1BPF102の特性によって、第1光源51をONした場合は、第1緑色光LG1の一部の波長帯域成分が第1BPF102を透過することによって、第1波長帯域光Laが生成される。この第1波長帯域光Laは、第1HM101を通過することによって光量が半分になって、第3DM73に入射する。
第2光源52をONした場合は、第2緑色光LG2及び赤色光LRは、第1HM101で反射されることによって光量が半分となって、第3DM73に入射する。
第2HM103は、反射率と透過率がほぼ50%の光学部材である。第2BPF104は、第2DM72と同様の1つの第3閾値λbを有し、その第3閾値λb以下の波長帯域を透過させ、それ以外の波長帯域を吸収または反射させる。
上記のような第2HM103と第2BPF104の特性によって、第3光源53をONした場合は、第1青色光LB1の一部の波長帯域成分が第2BPF104を透過することによって、第3波長帯域光Lcが生成される。この第3波長帯域光Lcは、第2HM103により反射されることによって光量が半分となって、第3DM73に入射する。また、紫色光LVは、第2BPF104を通過した後、第2HM103により反射されることによって光量が半分となって、第3DM73に入射する。
第4光源54をONした場合は、第2青色光LB2は、第2HM103を透過することによって光量が半分となって、第3DM73に入射する。
光源制御部31は、比較例では、図18に示すように、広帯域光の発光時には第2光源52と第4光源54とをONとしかつ第1光源51と第3光源53とをOFFとする。この結果、第2光源52からの第2緑色光LG2と赤色光LRと、第4光源54からの第2青色光LBとが合波された広帯域光が生成される。
また、狭帯域光の発光時には、光源制御部31は、第1光源51と第3光源53とをONとしかつ第2光源52と第4光源54とをOFFとする。この結果、第1光源51からの第1緑色光LG1が第1BPF102を透過することによって生成される第1波長帯域光Laと、第4光源54からの第1青色光LB1が第2BPF104を透過することによって生成される第3波長帯域光Lcと、第4光源54からの紫色光LVとが合波された狭帯域光が生成される。その他の制御は上記実施形態と同様なので省略する。
この比較例では、広帯域光は、ハーフミラーにより光量が半分になるものの、上記実施形態のように一部の波長帯域が切り取られることがないので、連続性の高い波長帯域を有する。
また、上記比較例では、広帯域光の発光時には、第1〜第4光源51〜54の全てをONとさせても良い。これにより、第2青色光LB2、第2緑色光LG2、及び赤色光LRに加え、紫色光LV、第1波長帯域光La、及び第3波長帯域光Lcが合波された広帯域光がライトガイドに供給される。このような広帯域光を用いることにより、通常観察画像の血管コントラストを高めることができる。なお、この場合に、光源制御部31の制御に基づき、第1緑色LED63aに与える駆動電流の設定値と、紫色LED61及び第1青色LED62aに与える駆動電流の設定値とを大きくすることにより、血管のコントラストをより高めることができる。
なお、上記実施形態及び比較例では、第2光源52には、1つの基板60に第2緑色LED63bと赤色LED64とが1つずつ設けられているが、各LEDを2以上設けても良い。同様に、第3光源53には、1つの基板60に紫色LED61と第1青色LED62aとが1つずつ設けられているが、各LEDを2以上設けても良い。
なお、上記実施形態では、第2光源52は、第2緑色LED63bのカソード端子と赤色LED64のカソード端子とが接続されているが、これに代えて、第2緑色LED63bのアノード端子と赤色LED64のアノード端子とを接続しても良い。また、第2緑色LED63bと赤色LED64のカソード端子同士を接続し、かつ第2緑色LED63bと赤色LED64のアノード端子同士を接続しても良い。同様に、第3光源53は、紫色LED61のカソード端子と第1青色LED62aのカソード端子とが接続されているが、これに代えて、紫色LED61のアノード端子と第1青色LED62aのアノード端子とを接続しても良い。また、紫色LED61と第1青色LED62aのカソード端子同士を接続し、かつ紫色LED61と第1青色LED62aのアノード端子同士を接続しても良い。
また、第2光源52は、マルチチップ構成とせずに、第2緑色LED63bと赤色LED64とを別々の基板に1つずつ設けたシングルチップ構成としても良い。この場合には、第2緑色LED63bが発する第2緑色光LG2の光路と、赤色LED64が発する赤色光LRの光路とを統合するダイクロイックミラーが付加される。同様に、第3光源53は、マルチチップ構成とせずに、紫色LED61と第1青色LED62aとを別々の基板に1つずつ設けたシングルチップ構成としても良い。この場合、紫色LED61が発する紫色光LVの光路と、第1青色LED62aが発する第1青色光LB1の光路とを統合するダイクロイックミラーが付加される。
なお、上記実施形態及び比較例では、光源制御部31は、点灯期間TAを撮像素子35の露光期間に合わせているが、点灯期間TAは露光期間内であれば適宜変更可能である。例えば、光源制御部31は、撮像素子35の露光期間内において、点灯期間TAの開始タイミングを露光期間の開始タイミングに合わせ、かつ点灯期間TAの終了タイミングを露光期間の終了タイミングよりも早くることにより、点灯期間TAを短縮させても良い。また、点灯期間TAの開始タイミングを露光期間の開始タイミングよりも送らせ、かつ点灯期間TAの終了タイミングを露光期間の終了タイミングに合わせることにより、点灯期間TAを短縮させても良い。
なお、上記実施形態及び比較例では、内視鏡システム10は、マルチ観察モードを実行可能としているが、マルチ観察モードの他、通常光観察モードと、血管強調観察モードとを可能としても良い。通常光観察モードは、広帯域光を照明光として用いることにより、通常観察画像をモニタ14に表示させる観察モードである。血管強調観察モードは、狭帯域光を照明光として用いることにより、血管強調観察画像をモニタ14に表示させる観察モードである。これらの観察モードは、操作入力部15等により選択可能である。
なお、上記実施形態及び比較例では、撮像素子35に、原色型のカラーフィルタアレイ39を設けているが、これに代えて、補色型のカラーフィルタアレイを設けても良い。