JP6533449B2 - 光伝送システム、光伝送方法、被制御ノード、および、光伝送プログラム - Google Patents
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一方、非特許文献2に記載のように、障害が発生する前には1本の伝送路でデータを流し、障害が発生してからもう1本の伝送路に切り替えて予備のデータを流す方式を「1:1プロテクション」と呼ぶ(後記図10で説明)。
この2本のリング状の光ファイバ(第1光ファイバ16および第2光ファイバ17)の伝送路によって、矢印で示す互いに異なる方向の右回り方向と左回り方向にデータを伝送でき、何れか一方の伝送路に障害が発生して伝送不能となった場合に、他方の伝送路で伝送が可能となっている。
IO部34aは、第1光ファイバ16を介して矢印Y1で示す右回り、第2光ファイバ17を介して矢印Y2で示す左回りそれぞれの経路にデータを流すため、同じデータをコピーして伝送する。そして、IO部20aは、右回り、左回りそれぞれから同じデータを受信すると、それらを1つのデータとして(例えばどちらか片方のデータを破棄して)ホストコンピュータ41aに転送する。
つまり、同じ上り方向として、2つのリング状の経路を利用して右回りと左回りとにデータ伝送が可能となっている。このため、何れか一方の経路に障害が発生して伝送不能となった場合に、他方の経路でデータ伝送を行うことができる。例えば、第1光ファイバ16に障害が発生して伝送不能となった場合に、第2光ファイバ17でデータ伝送を行うことができる。従って、一方の経路に障害が発生した場合でも、データ伝送の遮断を抑制できる。
なお、図には示していないが、下り方向も同様に2つのリング状の経路を利用して右回りと左回りとにデータ伝送が可能となっているため、何れか一方の経路に障害が発生した場合でもデータ伝送の遮断を抑制できる。
図9と図10とを比較すると、代表ノード11Pの光多重分離部23a,23bが、代表ノード11Qの光SW29に置き換わり、各ノード12P〜14Pの光多重分離部31が、各ノード12Q〜14Qのカプラ群(1x2カプラ31a1、1x2カプラ31a2、2x1カプラ31a3)に置き換わっている。つまり、「1:1プロテクション」では、同時に複数本の光ファイバからデータを受信する必要がないので、各ノード12P〜14Pの受信インタフェースをカプラ群として簡素化できる。
非特許文献1などの1+1プロテクションを実現した光集線ネットワークシステム10Pでは、各リングノードのONU32がそれぞれ2台必要となるなどの設備量が増加してしまう。
非特許文献2などの1:1プロテクションを実現した光集線ネットワークシステム10Qでは、各リングノードのONU32は1台で済むので設備量が削減できる。しかし、1:1プロテクションでは、障害発生後に障害検知、切替処理を実行するため、障害発生時の予備系への切替時間が1+1プロテクションに比べて大きく発生し、そのデータ遮断時間によりネットワークの信頼性が低下してしまう。
前記被制御ノードが、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替えるONUを有し、
前記代表ノードが、前記代表ノードからの前記光伝送路上の距離が長い前記被制御ノードであるほど、その被制御ノードあてのデータ信号の送信順序を早くするように、データ信号のリオーダリング処理を行うことを特徴とする。
また、被制御ノードへの送信にかかる総時間を短縮できるので、スループットが向上する。
前記被制御ノードが、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替えるONUを有し、
前記代表ノードが、前記被制御ノードの前記ONUがデータ信号を受信する波長を切り替える動作を行っている期間において、データ内容が意味をもたず破棄されても良いアイドル信号を前記被制御ノードに送信することを特徴とする。
また、ONUの受信波長切替処理をしている間に(受信準備中に)アイドル信号を流すことで、誤ってデータ信号が到着しないようにできる。
前記被制御ノードが、
固定の波長でデータ信号を送信し、所定の波長でデータ信号を受信するONUと、
前記ONUから出力された複数の同じデータ信号を別々の前記光伝送路へと送信するときに、少なくとも1つのデータ信号に対して波長変換を行うことで、各前記光伝送路へと送信するデータ信号の波長を互いに異なるものとする波長変換器と、
他ノードから受信したデータ信号を前記ONUに入力するときに、複数の前記所定の波長からいずれか1つの波長に切り替えて通過させるバンドパスフィルタと、を有することを特徴とする。
ここで、光伝送路の数について本実施形態では、2本(1+1や1:1)を例示するが、複数本であれば2本以上でもよい。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、後記する各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
OLT21は、2系統のOSU26と、DWBA機能部27とを有する。
ノード13Aなどの代表ノード11Aではない各ノードは、2系統の光多重分離部31a,31bと、AWG35a,35bと、ONU32と、SW部33と、接続先のホストコンピュータ43a〜43nごとのIO部34a〜34nとを含めて構成される。
SW部25、33は、通常の電気パケットを転送するレイヤ2スイッチ装置と同様に、事前設定または学習された転送テーブルに従い、パケットデータを転送する。
OSU26は、送受信器であるTRX26xと、データ転送処理用のプロトコル処理部26y(OSI(Open Systems Interconnection)第1層を処理する「L1」機能部と、第2層を処理する「L2」機能部)とを有する。
よって、1台のONU32を2系統で物理的に共用することで、ONU32の台数を削減する効果が、AWG35a,35bの追加コストよりも大きい効果なので、ノード13Aはノード13Pよりも低コストで実現できる。
なお、ITU(International Telecommunication Union)によって標準化されているアクセス系の標準規格NG−PON2(Next-Generation Passive Optical Network 2)では、ONU32側のトランシーバ(TRX)に波長可変性を持たせることが示唆されている。
AWG35bは、光多重分離部31a,31bから受信したデータをTunable-TRX32xへと転送する信号転送器である。Tunable-TRX32xは、受信波長(Tunable Filter)の設定を変えることで、2系統のデータを受信できる。
・DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)演算やDWBA演算を行い、その演算結果をOSU26、SW部25に通知することで、PONの帯域や波長リソースをONUに動的に割り当てる。
・Tunable-TRX32xが送受信に使用する波長を、所定にタイミングで切り替えるように制御する。
・IO部20、34に対して、受信波長切替用のアイドル信号の挿入を指示したり、送信対象のデータ信号のリオーダリング(送信順序の入れ替え)を指示したりする。
Tunable-TRX32xは、受信波長設定を切り替えることで、その2波長の下り信号を順次受信する。IO部34は、受信した2系統の下り信号から1つの信号をセレクタで選択してから、その1つの信号をホストコンピュータ43に転送する。
IO部20は、異なる2つのOSU26がそれぞれ受信した2系統の上り信号から1つの信号をセレクタで選択してから、その1つの信号をホストコンピュータ41に転送する。
光多重分離部31bは、上り信号を処理するための構成要素(MUX101、カプラ/AWG102a、アンプ103a、Filter104)と、下り信号を処理するための構成要素(MUX101、カプラ/AWG102b、アンプ103b、Filter104)とを有する。
カプラ/AWG102a,102bともに、Throughする信号をFilter104の側から入力し、MUX101の側に出力する。
カプラ/AWG102aには、Addする上り信号がAWG35aから入力される。
カプラ/AWG102bは、Dropする信号をAWG35bに出力する。
アンプ103a、103bは信号を増幅するだけなので、適宜省略してもよい。
そこで、ノード13Aとノード13Bとで同じ機能を持たせるために、ノード13Bでは波長切替機能をTRX32zの外側に備える。
なお、Tunable-BPF114が通過させない信号は、受信器Rx115とバッファ116へと出力される。この出力された信号は、予備系の情報として活用可能である。
これにより、設備量は増加してしまうが、片方のONU32aが故障しても、もう片方のONU32aが動作することで、信頼性を担保することができる。
図5の左から右へと流れる信号(代表ノード11A→ノード12A→ノード13A→…)は、第2光ファイバ17を流れる信号であり、右から左へと流れる信号(代表ノード11A→ノード15A→ノード14A→…)は、第1光ファイバ16を流れる信号である。なお、図示した「受」とは該当するノードが信号を受信(Drop)することを示し、「受」が記載されていない箇所ではノードが信号を転送(Through)することを示す。
なお、アイドル信号とは、データ信号が流れない空白期間を埋めるだけのデータ内容が意味をもたず破棄されても良い信号であり、ホストコンピュータ41〜44には伝送されない。下り信号は間が空かない連続信号として送信するため、データ信号が発生していない期間ではアイドル信号が必要となる。また、各ONU32で波長切替処理をしている間に(受信準備中に)アイドル信号を流すことで、誤ってデータ信号が到着しないようにできる。
・ONU32への波長切替指示(ONU32/Tunable-TRX32xのID、切替対称:送信/受信/送受信両方、切替後の波長、切替タイミング)
・OSU26へのアイドル信号送信指示(OSU26/TRX26xのID、アイドル信号の開始タイミング、終了タイミング)
まず、図5と図6との共通点は、第1系統の信号送信→受信波長切替→第2系統の信号送信→受信波長切替→第1系統の信号送信→…という大まかな制御である。
加えて、代表ノード11A以外のノードにおける受信波長切替タイミングを同期させずに独立して行っている。これらにより、下り信号のスループットを向上させることができる。
DWBA機能部27は、図5で説明したように、上り信号でも切替タイミングなどを含めた波長切替の命令を各ノードに送信する。なお、図7の上り信号は、バースト信号(時間的な間欠信号)なので、データ送信タイミング以外は光を出力しない無信号期間となる。よって、図5とは異なり、アイドル信号は不要である。
これらにより、全ノードが波長切替を完了させ通信可能となるまでの待ち時間を削減できるので、スループットが向上する。加えて、恣意的に代表ノード11Aからの伝送距離が小さいノードから順にデータ送信を行うようDWBA機能部27が送信タイミングを割り当てることで、データ通信を完了させるまでに必要な総時間を抑制できる。
リングトポロジのPONで1+1プロテクションを実現した光集線ネットワークシステム10Pでは、各リングノードのONU32がそれぞれ2台必要となるなどの設備量が増加してしまう。
一方、1:1プロテクションを実現した光集線ネットワークシステム10Qでは、各リングノードのONU32は1台で済むので設備量が削減できる。しかし、1:1プロテクションでは、障害発生時の予備系への切替時間が発生してしまうため、そのデータ遮断時間によりネットワークの信頼性が低下してしまう。
そこで、光集線ネットワークシステム10Aでは、Tunable-TRX32xを有するONU32を1つのノードごとに1台ずつ用意する。これにより、波長切替で1+1プロテクションを実現しつつ、設備量を削減したバランスのよい、PONに代表される光TDM技術を用いたネットワークサービスを提供できる。
11A 代表ノード
12A〜15A ノード(被制御ノード)
16 第1光ファイバ
17 第2光ファイバ
20 IO部
21 OLT
23 光多重分離部
25 SW部
26 OSU
27 DWBA機能部(波長切替制御部)
31 光多重分離部
32 ONU
32x Tunable-TRX
32z TRX
33 SW部
34 IO部
35 AWG
41a〜41n ホストコンピュータ
Claims (7)
- 制御主体となる代表ノードと、前記代表ノードに制御される複数の被制御ノードとが、複数本の光伝送路でリング状に接続されるPON(Passive Optical Network)上で伝送される信号の通信制御を行う光伝送システムであって、
前記被制御ノードは、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替えるONU(Optical Subscriber Unit)を有し、
前記代表ノードは、前記代表ノードからの前記光伝送路上の距離が長い前記被制御ノードであるほど、その被制御ノードあてのデータ信号の送信順序を早くするように、データ信号のリオーダリング処理を行うことを特徴とする
光伝送システム。 - 制御主体となる代表ノードと、前記代表ノードに制御される複数の被制御ノードとが、複数本の光伝送路でリング状に接続されるPON(Passive Optical Network)上で伝送される信号の通信制御を行う光伝送システムであって、
前記被制御ノードは、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替えるONU(Optical Subscriber Unit)を有し、
前記代表ノードは、前記被制御ノードの前記ONUがデータ信号を受信するときの波長を切り替える動作を行っている期間において、データ内容が破棄されるアイドル信号を前記被制御ノードに送信することを特徴とする
光伝送システム。 - 前記被制御ノードの前記ONUは、自装置のデータ信号を送受信するときの波長を切り替える動作を、他装置の前記ONUの波長を切り替える動作とは独立して実行することを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の光伝送システム。 - 制御主体となる代表ノードと、前記代表ノードに制御される複数の被制御ノードとが、少なくとも2本の光伝送路でリング状に接続されるPON(Passive Optical Network)上で伝送される信号の通信制御を行う光伝送システムであって、
前記被制御ノードは、
固定の波長でデータ信号を送信し、所定の波長でデータ信号を受信するONU(Optical Subscriber Unit)と、
前記ONUから出力された複数の同じデータ信号を別々の前記光伝送路へと送信するときに、少なくとも1つのデータ信号に対して波長変換を行うことで、各前記光伝送路へと送信するデータ信号の波長を互いに異なるものとする波長変換器と、
他ノードから受信したデータ信号を前記ONUに入力するときに、複数の前記所定の波長からいずれか1つの波長に切り替えて通過させるバンドパスフィルタと、を有することを特徴とする
光伝送システム。 - 制御主体となる代表ノードと、前記代表ノードに制御される複数の被制御ノードとが、複数本の光伝送路でリング状に接続されるPON(Passive Optical Network)上で伝送される信号の通信制御を行う光伝送システムが実行する光伝送方法であって、
前記被制御ノードのONU(Optical Subscriber Unit)は、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替え、
前記代表ノードは、前記代表ノードからの前記光伝送路上の距離が長い前記被制御ノードであるほど、その被制御ノードあてのデータ信号の送信順序を早くするように、データ信号のリオーダリング処理を行うことを特徴とする
光伝送方法。 - 制御主体となる代表ノードと、前記代表ノードに制御される複数の被制御ノードとが、複数本の光伝送路でリング状に接続されるPON(Passive Optical Network)上で伝送される信号の通信制御を行う光伝送システムに用いられる被制御ノードであって、
前記被制御ノードは、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替え、前記代表ノードからのリオーダリング指示のタイミングでデータ信号を送受信するONU(Optical Subscriber Unit)を有し、
前記リオーダリング指示は、前記代表ノードからの前記光伝送路上の距離が長い前記被制御ノードであるほど、その被制御ノードあてのデータ信号の送信順序を早くする指示であることを特徴とする
被制御ノード。 - 制御主体となる代表ノードと、前記代表ノードに制御される複数の被制御ノードとが、複数本の光伝送路でリング状に接続されるPON(Passive Optical Network)上で伝送される信号の通信制御を行う光伝送システムで実行される光伝送プログラムであって、
前記被制御ノードのONU(Optical Subscriber Unit)に、前記光伝送路ごとに同じデータ信号を送信または受信する場合に、各前記光伝送路に流れるデータ信号の波長を互いに異なる波長として切り替えさせ、
前記代表ノードに、前記代表ノードからの前記光伝送路上の距離が長い前記被制御ノードであるほど、その被制御ノードあてのデータ信号の送信順序を早くするように、データ信号のリオーダリング処理を行わせることを特徴とする
光伝送プログラム。
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