JP6537368B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、意匠用のパネルに液晶ディスプレイが収容された表示装置に関するものである。
表示装置は、液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイを収容する意匠パネルと、意匠パネルに取り付けられて液晶ディスプレイの表示面を被覆するカバー部品とを備えている。従来は、デザイン上、カバー部品と意匠パネルとの段差が小さくなるよう、カバー部品が意匠パネルに両面接着テープで接着されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−183633号公報
カーナビゲーション装置等の車載表示装置においては、近年、デザイン上、車両インストルメントパネルの一部を兼ねた大型の意匠パネルが増えてきている。大型の意匠パネルにカバー部品を接着するためには、広い作業スペースが必要になる。また、接着時に意匠パネルを傷つける可能性が高く、作業性も悪かった。
さらに、意匠パネルとカバー部品を接着している強力な両面接着テープを剥がすことは困難であるため、意匠パネルとカバー部品のどちらか一方に傷がついた場合でも両方一緒に交換する必要があった。そのため、傷がついた部品だけを交換し傷がついていない部品を再利用することができず、修理時の部品コストが多くかかっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、意匠用のパネルとカバー部品とを備えた表示装置において、修理時の部品コストの削減、作業スペースの縮小化および作業性の向上を目的とする。
この発明に係る表示装置は、液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの表示領域に対向する部分に開口部が形成された、液晶ディスプレイを収容するパネルと、パネルの開口部の縁部に、開口部に重ならないように固定されたホルダと、両面接着テープでホルダに接着され、開口部を被覆するカバー部品とを備え、ホルダは、カバー部品の外形に対応した形状の環状枠部材、または当該環状枠部材を一箇所切り欠いたU字状枠部材であり、環状枠部材またはU字状枠部材は、表示領域を避けて補強用リブが形成されている。
この発明によれば、カバー部品をホルダに接着し、当該ホルダをパネルに固定することにより、カバー部品付きホルダとパネルの分解が簡易となる。これにより、パネルの交換が必要となった場合はカバー部品付きホルダをパネルから取り外してパネルのみを交換することができ、カバー部品の交換が必要となった場合はカバー部品付きホルダのみを交換することができるので、パネルとカバー部の両方を交換する必要のあった従来構造に比べて、修理時の部品コストを削減できる。また、カバー部品を大型のパネルではなく、パネルより小型のホルダに接着するため、作業スペースの縮小化が可能であり、また、接着時にパネルを傷つける懸念がなく、作業性が向上する。
この発明の実施の形態1に係る表示装置の構成例を示す分解斜視図であり、正面側から見た状態である。 実施の形態1に係る表示装置の構成例を示す分解斜視図であり、背面側から見た状態である。 実施の形態1に係る表示装置の構成例を示す正面図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるホルダに両面接着テープを接着した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるカバー部品とホルダを接着した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるホルダの一例を示す正面図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるホルダの別の例を示す正面図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるホルダの別の例を示す正面図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるホルダの別の例を示し、図9(a)はホルダの正面図、図9(b)はホルダにカバー部品を接着した状態を示す正面図である。 図6に示すホルダの背面側の構成例を示す斜視図である。 図6に示すホルダを固定するパネルの正面側の構成例を示す斜視図である。 実施の形態1に係る表示装置におけるカバー部品付きのホルダを固定したパネルの背面側の構成例を示す斜視図である。 図12に示すネジ固定面の周辺構造を拡大した図であり、図13(a)はB矢視図、図13(b)はC矢視図である。 実施の形態1に係る表示装置を、図3のAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る表示装置の変形例を、図3のAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る表示装置の変形例を、図3のAA線に沿って切断した断面図であり、カバー部品付きのホルダをパネルの背面側から組み付けて固定する変形例である。 実施の形態1に係る表示装置を図3のEE線に沿って切断した断面図であり、図17(a)はカバー部品付きのホルダをパネルの正面側から組み付けて固定した例、図17(b)はパネルの背面側から組み付けて固定した例である。 実施の形態1に係る表示装置の変形例を、図3のFF線に沿って切断した断面図であり、カバー部品の外形がパネルの外形より大きい変形例である。
実施の形態1.
図1および図2は、この発明の実施の形態1に係る表示装置1の構成例を示す分解斜視図である。図1は、表示装置1を正面側から見た状態、図2は、表示装置1を背面側から見た状態を示す。図3は、表示装置1の正面図であり、パネル40の意匠面側を示す。
実施の形態1に係る表示装置1は、カバー部品10、両面接着テープ20、ホルダ30、パネル40、ディスプレイホルダ50および液晶ディスプレイ60を備えている。
液晶ディスプレイ60は、正面に、映像を表示する表示領域61を有する。ディスプレイホルダ50は液晶ディスプレイ60を保持した状態で、パネル40に固定されている。このディスプレイホルダ50が液晶ディスプレイ60の表示領域61を隠さないように、ディスプレイホルダ50において表示領域61に対向する部分には、開口部51が形成されている。同様に、パネル40が液晶ディスプレイ60の表示領域61を隠さないように、パネル40において表示領域61に対向する部分には、開口部41が形成されている。パネル40にあいた開口部41は、カバー部品10により被覆される。
ディスプレイホルダ50は、金属部品であり、車両のグラウンドに接続される。
なお、ディスプレイホルダ50を使用せずに、液晶ディスプレイ60をパネル40に固定してもよいし、液晶ディスプレイ60をカバー部品10に固定してもよい。
パネル40は、例えば樹脂部品である。図示例では、カバー部品10、ホルダ30、パネル40、ディスプレイホルダ50および液晶ディスプレイ60の大きさが略同じであるが、例えば、パネル40を車両インストルメントパネルの一部として使用する場合にはパネル40だけ大型化してもよい。
図4は、ホルダ30に両面接着テープ20を接着した状態を示す斜視図である。図5は、両面接着テープ20により、カバー部品10とホルダ30を接着した状態を示す斜視図である。
カバー部品10は、パネル40の開口部41を被覆して、液晶ディスプレイ60の表示領域61を保護する。カバー部品10は、液晶ディスプレイ60の表示領域61に対向する部分に光を透過する光透過部11が形成され、この光透過部11のまわりに光を透過しない光不透過部12が形成されている。ホルダ30は、カバー部品10をパネル40に固定するものである。ホルダ30の一方の面に、カバー部品10が両面接着テープ20で接着され、このホルダ30のもう一方の面がパネル40に固定される。ホルダ30が液晶ディスプレイ60の表示領域61を隠さないように、ホルダ30において表示領域61と開口部41に対向する部分には、開口部31が形成されている。また、ホルダ30は、正面側のユーザから見えないよう、光不透過部12に隠れる形状とする。
なお、カバー部品10に、タッチセンサまたはタッチパネルが設けられていてもよい。
ここで、図6〜図9を用いて、ホルダ30の構成例を説明する。
図6に示すように、ホルダ30は、カバー部品10の外形に対応した形状の環状枠部材である。図6と、図1、図2、図4および図5とにおいて、ホルダ30は同じ形状である。
実施の形態1ではパネル40の開口部41が矩形であるため、この開口部41を被覆するカバー部品10の外形も略矩形であり、ホルダ30も略矩形の枠として構成されている。環状枠部材であるホルダ30は開口部31を有し、パネル40の開口部41および液晶ディスプレイ60の表示領域61に重ならない形状になっている。
また、例えば図7に示すように、カバー部品10の外形に対応した環状枠部材であるホルダ30の二箇所を切り欠いて、カバー部品10の向かい合う2辺に対応した2部材により、ホルダ30a,30bを構成してもよい。ホルダ30a,30bは、パネル40の開口部41および液晶ディスプレイ60の表示領域61に重ならないように、開口部31に相当する間隔をあけて配置される。
図7の例では、ホルダ30a,30bが、カバー部品10の左右2辺に設けられているが、上下2辺に設けられていてもよい。
また、例えば図8に示すように、カバー部品10の外形に対応した環状枠部材であるホルダ30の一箇所を切り欠いて、U字状枠部材であるホルダ30cを構成してもよい。U字状枠部材であるホルダ30cは開口部31を有し、パネル40の開口部41および液晶ディスプレイ60の表示領域61に重ならない形状になっている。
図8の例では、ホルダ30cの上辺が切り欠かれているが、右辺、左辺または下辺が切り欠かれていてもよい。
また、例えば図9(a)に示すように、カバー部品10の外形に対応した環状枠部材であるホルダ30に、液晶ディスプレイ60の表示領域61を避けて補強用リブ32を形成してもよい。この例では、表示領域61が左右に2分割された構成であり、表示領域61において補強用リブ32が重なる部分には映像が表示されないものとする。
図9(b)は、図9(a)のホルダ30にカバー部品10を接着した状態を示す正面図である。カバー部品10において、ホルダ30の環状枠部材に対向する部分だけでなく、補強用リブ32に対向する部分にも光不透過部12が形成されている。これにより、ホルダ30に補強用リブ32を形成した場合でも、正面側のユーザからホルダ30と補強用リブ32は見えない。
また、図8に示したU字状枠部材であるホルダ30cに対して、液晶ディスプレイ60の表示領域61を避けて補強用リブ32を形成してもよい。
以上のように、ホルダ30は、パネル40の開口部41および液晶ディスプレイ60の表示領域61に重ならない形状であればよく、上記の形状に限定されるものではない。
カバー部品10とホルダ30をパネル40の背面に固定する場合、ホルダ30の外形はパネル40に隠れてユーザから見えないため、ホルダ30の外形は任意でよい。一方、カバー部品10とホルダ30をパネル40の正面に固定する場合には、ホルダ30の外形をカバー部品10の外形より小さくして、ユーザに見えないようにする。
なお、図1〜図9および後述する図10〜図15においては、カバー部品10とホルダ30をパネル40の正面に固定する構成例を図示してある。
ホルダ30は、樹脂部品であってもよいし、金属部品であってもよいし、樹脂と金属の一体成形部品であってもよい。
ホルダ30を、PC(ポリカーボネート)、PC+ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、またはABS等の樹脂で構成することにより、後述する位置決め用凸部33a,33b、熱溶着用凸部34a〜34iおよび爪35a〜35d等を容易に形成することができる。
ホルダ30を、板金等の金属で構成した場合には、剛性を確保することができる。また、金属部品であるホルダ30を、同じく金属部品であるディスプレイホルダ50に連結し、ホルダ30またはディスプレイホルダ50を車両のグラウンドに接続することにより、ユーザが表示装置1を使用する際に静電気が発生しても、パネル40に収容された液晶ディスプレイ60等の電子部品が破壊されることを防止できる。
ホルダ30を、樹脂と金属のインサート成形またはアウトサート成形により一体成形部品として構成した場合には、上述した樹脂部品のメリットと金属部品のメリットの両方を得ることができる。また、ホルダ30を金属のみで構成すると重くなるが、一体成形部品であれば金属の一部を樹脂で置き換え可能となり軽量化を図ることができる。
次に、両面接着テープ20によりカバー部品10が接着されたホルダ30を、パネル40に固定する構造について説明する。
図10は、図6に示したホルダ30の背面側の構成例を示す斜視図である。図11は、図6に示したホルダ30を固定するパネル40の正面側の構成例を示す斜視図である。図12は、カバー部品10付きのホルダ30を固定したパネル40の背面側の構成例を示す斜視図である。また、図12に示すネジ固定面37の周辺構造を矢印Bの方向に見たB矢視図を図13(a)に示し、矢印Cの方向に見たC矢視図を図13(b)に示す。
図11に示すように、パネル40の開口部41の縁部には、ホルダ30を固定するためのホルダ固定部42が形成されている。ホルダ固定部42の正面側は、カバー部品10、両面接着テープ20およびホルダ30の厚み分、凹んだ形状である。このホルダ固定部42はカバー部品10の光不透過部12に隠れるため、ユーザからは見えない。
作業者は、ホルダ30の正面に両面接着テープ20を接着し、そこへカバー部品10を接着した後、カバー部品10付きのホルダ30をパネル40の正面からホルダ固定部42に組み付けて、固定する。または、作業者は、カバー部品10の背面に両面接着テープ20を接着し、そこへホルダ30を接着した後、カバー部品10付きのホルダ30をパネル40の正面からホルダ固定部42に組み付けて、固定する。
ホルダ固定部42の正面側に、カバー部品10付きのホルダ30を組み付けることにより、パネル40の正面において当該パネル40とカバー部品10との段差がない、フラットなデザインの表示装置1を実現できる。なお、ホルダ固定部42の厚みを調整することにより、パネル40とカバー部品10とに段差を持たせたデザインにしてもよい。
図10に示すように、ホルダ30の背面には、位置決め用凸部33a,33bが形成されている。位置決め用凸部は、ボス、リブなどとする。一方、図11に示すように、パネル40の正面には、位置決め用凸部33a,33bが嵌り込んでホルダ30とパネル40を位置決めする位置決め用凹部43a,43bが形成されている。
図示例では、位置決め用の凹凸をホルダ30とパネル40の左右に形成して、ホルダ30と開口部41の左右方向の位置決めを行っているが、位置決め用の凹凸を上下に形成して上下方向の位置決めを行ってもよい。
また、位置決め用凸部33a,33bをパネル40に形成し、位置決め用凹部43a,43bをホルダ30に形成してもよい。
なお、位置決め用の凹凸を用いる以外の方法で位置決めを行ってもよい。例えば、カバー部品10の外形を、パネル40の開口部41に隙間なく嵌る寸法にし、カバー部品10の外形とパネル40の開口部41とで位置決めを行ってもよい。また、例えばパネル40の開口部41のまわりに治具を設置し、カバー部品10の外形を治具に当てて開口部41に対する位置決めを行ってもよい。
カバー部品10付きのホルダ30とパネル40との固定は、固定後の分解が可能なネジ固定、爪固定または熱溶着により行う。図10〜図12の例では、説明のために、これら3種類の固定方法によりホルダ30とパネル40を固定するが、これら3種類のうちの少なくとも1種類の固定方法によりホルダ30とパネル40を固定すればよい。
例えば、熱溶着のために、図10に示すように、ホルダ30の背面に熱溶着用凸部34a〜34iが形成されている。一方、図11に示すように、パネル40のホルダ固定部42には、熱溶着用凸部34a〜34iを挿入する熱溶着用穴44a〜44iが形成されている。1つの熱溶着用凸部と、当該熱溶着用凸部を挿入する1つの熱溶着用穴とで、1組の熱溶着部が構成される。
図12に示すように、パネル40の背面側において、熱溶着用穴44aを貫通した熱溶着用凸部34aの先端側が熱溶着される。残りの熱溶着用凸部34b〜34iと熱溶着用穴44b〜44iも同様に熱溶着されることにより、カバー部品10付きのホルダ30がパネル40に固定される。
なお、表示装置1の修理時にカバー部品10付きのホルダ30またはパネル40を交換する際、熱溶着した部分を切断してパネル40からカバー部品10付きのホルダ30を取り外すことになるため、交換後に同じ箇所を熱溶着することはできない。そこで、カバー部品10付きのホルダ30をパネル40に固定する際、熱溶着用凸部34a〜34iと熱溶着用穴44a〜44iのうちのいくつかを修理時の予備として熱溶着せずに残しておいてもよい。
また、熱溶着用凸部34a〜34iをパネル40に形成し、熱溶着用穴44a〜44iをホルダ30に形成してもよい。
図示例ではカバー部品10付きのホルダ30をホルダ固定部42の正面側に固定する構成にしたため、パネル40に熱溶着用穴44a〜44iを形成し、ホルダ30の背面に熱溶着用凸部34a〜34iを形成したが、反対に、カバー部品10付きのホルダ30をホルダ固定部42の背面側に固定する構成の場合、パネル40の背面に熱溶着用凸部34a〜34iを形成し、ホルダ30に熱溶着用穴44a〜44iを形成してもよい。
また、例えば爪固定のために、図10に示すように、ホルダ30の背面に爪35a〜35dが形成されている。一方、図11に示すように、パネル40のホルダ固定部42には、爪35a〜35dを避ける切欠45a〜45dが形成されている。
図12に示すように、パネル40の背面側において、ホルダ30から突き出た爪35aが切欠45aの縁に係合する。残りの爪35b〜35dと切欠45b〜45dも同様に係合することにより、カバー部品10付きのホルダ30がパネル40に固定される。
なお、熱溶着と同様に、爪固定においても、爪35a〜35dをパネル40に形成し、切欠45a〜45dをホルダ30に形成してもよい。
また、例えばネジ固定のために、図10に示すように、ホルダ30の背面にネジ穴36aが形成されている。また、図11に示すように、パネル40のホルダ固定部42にもネジ穴46aが形成されている。なお、ホルダ30の背面にネジボスを立ててネジ穴36aを形成してもよい。
図12に示すように、パネル40の背面側において、カバー部品10の面に垂直な方向にあいたネジ穴36a,46aにネジ(図示せず)を締結することにより、カバー部品10付きのホルダ30がパネル40に固定される。
パネル40の背面側においてカバー部品10の面に垂直な方向にネジを締結するスペースがなければ、カバー部品10の面に水平な方向にネジを締結するようにしてもよい。
ネジを水平方向に締結する場合、例えば図10に示すように、ホルダ30の背面にネジ固定面37が形成され、このネジ固定面37にネジ穴36bが形成されている。なお、ネジ固定面37にネジボスを立ててネジ穴36bを形成してもよい。一方、図11に示すように、パネル40のホルダ固定部42には、ネジ固定面37を通す貫通穴47が形成されている。また、パネル40の側壁においてネジ固定面37のネジ穴36bに対向する位置に、ネジ穴46bが形成されている。
図12、図13(a)および図13(b)に示すように、パネル40の背面側において、カバー部品10の面に水平な方向にあいたネジ穴36b,46bにネジ(図示せず)を締結することにより、カバー部品10付きのホルダ30がパネル40に固定される。
表示装置1が、例えば車両のように低温から高温まで温度変化が激しい環境または高湿な環境など、特異な環境下で使用される場合、パネル40は時間の経過に伴い変形し、パネル40とカバー部品10の段差が大きくなる可能性がある。このようなパネル40の変形を抑制するために、パネル40とカバー部品10付きのホルダ30との固定箇所を多くすることが望ましい。ただし、ネジによる固定箇所を増やすと、部品点数および組立工数が増大するので、熱溶着または爪による固定箇所を増やすことが望ましい。
図14は、表示装置1を、図3のAA線に沿って切断した断面図である。この図14に示す表示装置1では、図6に示した環状のホルダ30が使用されている。また、カバー部品10の背面にタッチセンサ70が設置されており、タッチセンサ70のFPC(フレキシブルプリント回路基板)71が、ホルダ30と液晶ディスプレイ60の隙間、およびパネル40と液晶ディスプレイ60の隙間を通して背面側へ引き出されている。
液晶ディスプレイ60が発する光は、矢印Dで示すように、カバー部品10とパネル40の隙間から外部へ漏れる可能性がある。しかし、環状枠部材であるホルダ30が、開口部41の縁部を全周にわたって面接触しているため、光漏れを防止することができる。この例では、パネル40の開口部41の縁部にホルダ固定部42が形成されているため、ホルダ30はホルダ固定部42に面接触する。
ホルダ30とパネル40が線接触していても光漏れを防止可能であるが、図14に示す面接触のように、ホルダ30とパネル40の接触面積が広い方がより確実に光漏れを防止可能である。
なお、図7または図8に示したホルダ30a,30b,30cのように、環状枠部材の一部が切り欠かれたU字状枠部材または2部材を用いる場合には、この切欠部分でホルダ30とパネル40の面接触が途切れることになる。その場合、例えば図15に示す断面図のように、パネル40の開口部41の縁部のうち、ホルダ30aまたはホルダ30b,30cの切り欠かれた部分に対応する位置に、カバー部品10に接触する突壁48を形成して、矢印Dで示す光漏れを防止する構成にすればよい。例えば、図7に示したホルダ30a,30bを使用する場合には、ホルダ固定部42の4辺のうち、上側と下側の2辺に突壁48を形成することにより、開口部41の上下左右から漏れる光を、2つの突壁48とホルダ30a,30bとにより遮断することができる。
また、表示装置1の正面側で静電気が発生した場合、この静電気は樹脂製のパネル40を伝ってタッチセンサ70および液晶ディスプレイ60などの電子部品に流れ、これらの電子部品が破損する可能性がある。そこで、ホルダ30を金属部品または樹脂と金属の一体成形部品で構成し、このホルダ30の金属部分をディスプレイホルダ50にネジ締結するなどして連結し、シャーシグラウンドにする。さらに、ホルダ30の金属部分を、パネル40のホルダ固定部42と、このホルダ固定部42より内側にあるタッチセンサ70および液晶ディスプレイ60などの電子部品との間に配置して、ホルダ30の金属部分によりホルダ固定部42と電子部品とを仕切る。これにより、静電気は、ホルダ固定部42から電子部品へ向かわず、ホルダ30を流れるようになるため、電子部品が静電気により破壊されることを防止できる。
また、液晶ディスプレイ60から発生するノイズがタッチセンサ70に届かないよう、ホルダ30の金属部分で遮断することもできる。
次に、カバー部品10付きのホルダ30を、パネル40の背面側から組み付けて固定する場合の構成例を説明する。図16は、カバー部品10付きのホルダ30をパネル40の背面側から組み付けて固定する構成にした表示装置1を、図3のAA線に沿って切断した断面図である。
図16に示すように、ホルダ30の正面に両面接着テープ20でカバー部品10が接着されている。また、ホルダ30の正面においてカバー部品10より外周側が、パネル40の開口部41の縁部であるホルダ固定部42に固定されている。このホルダ固定部42のの背面側は凹んだ形状であり、ホルダ固定部42の厚みがカバー部品10の厚みと同じになっている。
図16において、作業者は、ホルダ30の正面に両面接着テープ20を接着し、そこへカバー部品10を接着した後、カバー部品10付きのホルダ30をパネル40の背面からホルダ固定部42に組み付けて、固定する。または、作業者は、カバー部品10の背面に両面接着テープ20を接着し、そこへホルダ30を接着した後、カバー部品10付きのホルダ30をパネル40の背面からホルダ固定部42に組み付けて、固定する。
ホルダ固定部42の背面側に、カバー部品10付きのホルダ30を組み付けることにより、パネル40の正面において当該パネル40とカバー部品10との段差がない、フラットなデザインの表示装置1を実現できる。なお、ホルダ固定部42の厚みを調整することにより、パネル40とカバー部品10とに段差を持たせたデザインにしてもよい。
図17は、表示装置1を図3のEE線に沿って切断した断面図であり、図17(a)はカバー部品10付きのホルダ30をパネル40の正面側から組み付けて固定した例、図17(b)はカバー部品10付きのホルダ30をパネル40の背面側から組み付けて固定した例である。図17を参照して、ホルダ30をパネル40の正面に固定する場合と、背面に固定する場合とを比較して説明する。
図17(a)においてホルダ30をパネル40の正面に固定した場合、矢印で示すようにホルダ30の背面がパネル40の正面に接触するため、剛性のあるパネル40からネジボスを立ててホルダ30をネジ固定するなど、固定用のスペースとして使用できる。そのため、狭いパネル40の背面スペースを有効利用できる。
一方、図17(b)においてホルダ30をパネル40の背面に固定した場合、矢印で示す部分がパネル40ではなくホルダ30になり、この部分のホルダ30からネジボスを立てると、ホルダ30の構造が複雑になる。また、図17(b)の構成例では、図17(a)の構成例に比べて強度が若干下がる。さらに、板金などの金属部品でホルダ30を構成する場合は、ネジボスなどを立てることができず、構造が制約される。
次に、表示装置1の変形例を説明する。図18は、表示装置1の変形例を、図3のFF線に沿って切断した断面図であり、カバー部品10の外形がパネル40の外形より大きい変形例である。この図18に示す変形例では、パネル40の正面全面が、ホルダ30の厚み分だけ凹形状になっており、その凹形状へカバー部品10付きのホルダ30が固定されている。このように、カバー部品10の外形が表示装置1の最大外形となるようなデザインであってもよい。
以上より、実施の形態1によれば、表示装置1は、液晶ディスプレイ60と、液晶ディスプレイ60の表示領域61に対向する部分に開口部41が形成された、液晶ディスプレイ60を収容するパネル40と、パネル40の開口部41の縁部に、開口部41に重ならないように固定されたホルダ30と、両面接着テープ20でホルダ30に接着され、開口部41を被覆するカバー部品とを備える構成にしたので、カバー部品10付きのホルダ30とパネル40の分解が簡易となる。これにより、パネル40の交換が必要となった場合はカバー部品10付きのホルダ30をパネル40から取り外してパネル40のみを交換することができ、カバー部品10の交換が必要となった場合は、カバー部品10付きのホルダ30のみを交換することができるので、パネル40とカバー部品10の両方を交換する必要のあった従来構造に比べ、修理時の部品コストを削減できる。ちなみに、交換頻度は、一般的にはカバー部品10よりパネル40の方が多い。
カバー部品10を交換する場合、このカバー部品10と接着しているホルダ30も交換が必要になるが、パネル40よりホルダ30の方が安価な部品であるため、カバー部品10とパネル40の両方を交換するよりカバー部品10付きのホルダ30を交換する方が、部品コストを抑えることができる。
パネル40を交換する場合において、特に、カバー部品10に液晶ディスプレイ60が、またはカバー部品10にタッチセンサ70と液晶ディスプレイ60がダイレクトボンディングされていると、従来構造のようにパネル40の交換時にカバー部品10も交換することになれば部品コストのロスは非常に大きい。これに対し、実施の形態1に係る表示装置1では、パネル40を交換する場合はこのパネル40のみを交換可能である。
また、パネル40を大型にして車両インストルメントパネル等の一部として使用する場合でも、カバー部品10を大型のパネル40ではなく、パネル40より小型のホルダ30に接着するため、作業スペースの縮小化が可能である。また、カバー部品10とホルダ30の接着時に、パネル40を傷つける懸念がないので、作業性が向上する。
また、従来構造ではパネル40の交換時に、交換後のパネル40とカバー部品10を接着する作業があったが、実施の形態1に係る表示装置1ではその接着作業がないため、修理工数を削減できる。
さらに、表示装置1を簡易に分解できるため、開発時に検証しやすくなる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 表示装置、10 カバー部品、11 光透過部、12 光不透過部、20 両面接着テープ、30,30a,30b,30c ホルダ、31 開口部、32 補強用リブ、33a,33b 位置決め用凸部、34a〜34i 熱溶着用凸部、35a〜35d 固定用爪、36a,36b ネジ穴、37 ネジ固定面、40 パネル、41 開口部、42 ホルダ固定部、43a,43b 位置決め用凹部、44a〜44i 熱溶着用穴、45a〜45d 切欠、46a,46b ネジ穴、47 貫通穴、48 突壁、50 ディスプレイホルダ(内蔵部品)、51 開口部、60 液晶ディスプレイ、61 表示領域、70 タッチセンサ、71 FPC。

Claims (14)

  1. 液晶ディスプレイと、
    前記液晶ディスプレイの表示領域に対向する部分に開口部が形成された、背面側に前記液晶ディスプレイを収容するパネルと、
    前記パネルの前記開口部の縁部に、前記開口部に重ならないように固定されたホルダと、
    両面接着テープで前記ホルダに接着され、前記開口部を被覆するカバー部品とを備え、
    前記ホルダは、前記カバー部品の外形に対応した形状の環状枠部材、または当該環状枠部材を一箇所切り欠いたU字状枠部材であり、
    前記環状枠部材または前記U字状枠部材は、前記表示領域を避けて補強用リブが形成されている表示装置。
  2. 液晶ディスプレイと、
    前記液晶ディスプレイの表示領域に対向する部分に開口部が形成された、背面側に前記液晶ディスプレイを収容するパネルと
    前記パネルの前記開口部の縁部に、前記開口部に重ならないように固定されたホルダと、
    両面接着テープで前記ホルダに接着され、前記開口部を被覆するカバー部品とを備え、
    前記ホルダは、前記カバー部品の外形に対応した環状枠部材を一箇所切り欠いたU字状枠部材、または当該環状枠部材を二箇所切り欠いた、前記カバー部品の向かい合う2辺に対応した2部材であり、
    前記パネルは、前記開口部の縁部のうち、前記U字状枠部材または前記2部材の切り欠かれた部分に対応する位置に、前記カバー部品に接触する突壁が形成されている表示装置。
  3. 液晶ディスプレイと、
    前記液晶ディスプレイの表示領域に対向する部分に開口部が形成され、背面側に前記液晶ディスプレイを収容するパネルと、
    前記パネルの前記開口部の縁部に、前記開口部に重ならないように固定されたホルダと、
    両面接着テープで前記ホルダに接着され、前記開口部を被覆するカバー部品とを備え、
    前記ホルダは、前記カバー部品の外形に対応した環状枠部材の1辺を切り欠いた形状であるU字状枠部材、または前記カバー部品の外形に対応した環状枠部材の向かい合う2辺を切り欠いた形状である2部材である表示装置。
  4. 前記ホルダは、一方の面が前記カバー部品に接着され、もう一方の面が前記パネルの正面側から前記開口部の縁部に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記開口部の縁部には、前記カバー部品、前記両面接着テープおよび前記ホルダの厚み分、前記ホルダの正面側が凹んだ形状のホルダ固定部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 前記パネルまたは前記ホルダのいずれか一方に形成された位置決め用凸部と、
    前記パネルまたは前記ホルダのもう一方に形成され、前記位置決め用凸部が嵌り込んで前記パネルと前記ホルダを位置決めする位置決め用凹部とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記ホルダは、ネジ固定、爪固定または熱溶着のうちの少なくとも1つにより前記パネルに固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記パネルに固定された前記ホルダを取り外した後ふたたび前記ホルダを前記パネルに固定するときに熱溶着される予備の熱溶着部を備えることを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  9. 前記カバー部品の面に水平な方向にネジが締結されて前記ホルダと前記パネルが固定されている、または、前記カバー部品の面に垂直な方向にネジが締結されて前記ホルダと前記パネルが固定されていることを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  10. 前記ホルダは樹脂部品であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 前記環状枠部材は、前記開口部の縁部に全周にわたって面接触していることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  12. 前記ホルダは、金属部品、または樹脂と金属の一体成形部品であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 前記パネルに収容された金属製の内蔵部品を備え、
    前記ホルダは、前記内蔵部品に接続されていることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
  14. 前記カバー部品は、前記開口部に対向する位置にタッチセンサまたはタッチパネルを有し、
    前記ホルダは、前記タッチセンサまたは前記タッチパネルと前記パネルとの間を仕切ることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
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