図1は、非ライセンスバンドでLTEを運用する無線通信システム(LTE−U)の運用形態の一例を示している。図1に示すように、LTEを非ライセンスバンドで用いるシナリオとして、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)又はスタンドアローン(SA:Stand Alone)などの複数のシナリオが想定される。
図1Aは、ライセンスバンド及び非ライセンスバンドを用いて、キャリアアグリゲーション(CA)を適用するシナリオを示している。CAは、複数の周波数ブロック(コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)、セルとも呼ぶ)を統合して広帯域化する技術である。各CCは、例えば、最大20MHzの帯域幅を有し、最大5つのCCを統合する場合には最大100MHzの広帯域が実現される。
図1Aに示す例では、ライセンスバンドを利用するマクロセル及び/又はスモールセルと、非ライセンスバンドを利用するスモールセルとがCAを適用する場合を示している。CAが適用される場合、1つの無線基地局のスケジューラが複数のCCのスケジューリングを制御する。このことから、CAは基地局内CA(intra-eNB CA)と呼ばれてもよい。
この場合、非ライセンスバンドを利用するスモールセルは、DL伝送専用に用いるキャリアを用いてもよいし(シナリオ1A)、TDDを用いてもよい(シナリオ1B)。DL伝送専用に用いるキャリアは、付加下りリンク(SDL:Supplemental Downlink)ともいう。なお、ライセンスバンドでは、FDD及び/又はTDDを利用することができる。
また、ライセンスバンドと非ライセンスバンドを一つの送受信ポイント(例えば、無線基地局)から送受信する構成(Co-located)とすることができる。この場合、当該送受信ポイント(例えば、LTE/LTE−U基地局)は、ライセンスバンド及び非ライセンスバンドの両方を利用してユーザ端末と通信を行うことができる。あるいは、ライセンスバンドと非ライセンスバンドを異なる送受信ポイント(例えば、一方を無線基地局、他方を無線基地局に接続されるRRH(Remote Radio Head))からそれぞれ送受信する構成(non-co-located)とすることも可能である。
図1Bは、ライセンスバンド及び非ライセンスバンドを用いて、デュアルコネクティビティ(DC)を適用するシナリオを示している。DCは、複数のCC(又はセル)を統合して広帯域化する点はCAと同様である。一方で、CAでは、CC(又はセル)間がIdeal backhaulで接続され、遅延時間の非常に小さい協調制御が可能であることを前提しているのに対し、DCでは、セル間が遅延時間の無視できないNon−ideal backhaulで接続されるケースを想定している。
したがって、デュアルコネクティビティでは、セル間が別々の基地局で運用され、ユーザ端末は異なる基地局で運用される異なる周波数のセル(又はCC)に接続して通信を行う。このため、デュアルコネクティビティが適用される場合、複数のスケジューラが独立して設けられ、当該複数のスケジューラがそれぞれの管轄する1つ以上のセル(CC)のスケジューリングを制御する。このことから、デュアルコネクティビティは基地局間CA(inter-eNB CA)と呼ばれてもよい。なお、デュアルコネクティビティにおいて、独立して設けられるスケジューラ(すなわち基地局)ごとにキャリアアグリゲーション(Intra-eNB CA)を適用してもよい。
図1Bに示す例では、ライセンスバンドを利用するマクロセルと、非ライセンスバンドを利用するスモールセルとがDCを適用する場合を示している。この場合、非ライセンスバンドを利用するスモールセルは、DL伝送専用に用いるキャリアを用いてもよいし(シナリオ2A)、TDDを用いてもよい(シナリオ2B)。なお、ライセンスバンドを利用するマクロセルでは、FDD及び/又はTDDを利用することができる。
図1Cに示す例では、非ライセンスバンドを用いてLTEを運用するセルが単体で動作するスタンドアローンを適用している。ここで、スタンドアローンとは、CAやDCの適用無しで、端末との通信を実現できることを意味している。シナリオ3では、非ライセンスバンドはTDDバンドで運用することができる。
また、上記図1A、図1Bに示すCA/DCの運用形態では、例えば、ライセンスバンドCC(マクロセル)をプライマリセル(PCell)、アンライセンスバンドCC(スモールセル)をセカンダリセル(SCell)として利用することができる(図2参照)。ここで、プライマリセル(PCell)とは、CA/DCを行う場合にRRC接続やハンドオーバを管理するセルであり、端末からのデータやフィードバック信号を受信するためにUL伝送も必要となるセルである。プライマリセルは、上下リンクともに常に設定される。セカンダリセル(SCell)とは、CA/DCを適用する際にプライマリセルに加えて設定する他のセルである。セカンダリセルは、下りリンクだけ設定することもできるし、上下リンクを同時に設定することもできる。
なお、上記図1A(CA)や図1B(DC)に示すように、LTE−Uの運用においてライセンスバンドのLTE(Licensed LTE)があることを前提とした形態を、LAA(Licensed-Assisted Access)又はLAA−LTEとも呼ぶ。LAAでは、ライセンスバンドLTE及びアンライセンスバンドLTEが連携してユーザ端末と通信する。LAAにおいて、ライセンスバンドを利用する送信ポイント(例えば、無線基地局)とアンライセンスバンドを利用する送信ポイントが離れている場合には、バックホールリンク(例えば、光ファイバやX2インタフェースなど)で接続された構成とすることができる。
ところで、既存のLTEでは、ライセンスバンドでの運用が前提となっているため、各オペレータに対して異なる周波数帯域が割当てられている。しかし、アンライセンスバンドは、ライセンスバンドと異なり特定の事業者のみの使用に限られない。アンライセンスバンドでLTEを運用する場合、異なるオペレータや非オペレータ間において、同期、協調及び/又は連携などがなされずに運用されることも想定される。この場合、アンライセンスバンドにおいて、複数のオペレータやシステムが同一周波数を共有して利用することとなるため、相互干渉が生じるおそれがある。
このため、非ライセンスバンドにおいて運用されるWi−Fiシステムでは、LBT(Listen Before Talk)メカニズムに基づくキャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA:Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)が採用されている。具体的には、各送信ポイント(TP:Transmission Point)、アクセスポイント(AP:Access Point)、Wi−Fi端末(STA:Station)等が、送信を行う前にリスニング(CCA:Clear Channel Assessment)を実行し、所定レベルを超える信号が存在しない場合にのみ送信を行う方法等が用いられている。所定レベルを超える信号が存在する場合には、ランダムに与えられる待ち時間を設け、その後再びリスニングを行う。
そこで、非ライセンスバンドで運用するLTE/LTE−Aシステム(例えば、LAA)においてもWi−Fiシステムと同様に、LBT(Listen Before Talk)を適用した送信制御を行うことが検討されている。
例えば、LTE−U基地局及び/又はユーザ端末は、非ライセンスバンドセルにおいて信号を送信する前にリスニング(LBT)を行い、他システム(たとえば、Wi−Fi)や他オペレータのLTE−Uが通信を行っているか確認する。リスニングの結果、他システムや別のLAAの送信ポイントからの信号を検出しなければ、信号の送信を行う。一方で、リスニングの結果、他システムや他のLAAの送信ポイントからの信号を検出した場合、LTE−U基地局及び/又はユーザ端末は、信号の送信を制限する。信号送信の制限としては、DFS(Dynamic Frequency Selection)により別キャリアに遷移する、送信電力制御(TPC)を行う、又は、信号送信を待機(停止)することができる。
このように、非ライセンスバンドで運用するLTE/LTE−Aシステム(例えば、LAA)の通信においてLBTを適用することにより、他のシステムとの干渉等を低減することが可能となる。しかし、本発明者等は、非ライセンスバンドで運用するLTE/LTE−Aの通信において、全ての信号の送信動作に対してLBTを適用する場合、通信品質が劣化するおそれがあることを見出した。
つまり、全ての送信動作に対してLBTを必須とすると、通信に重要となる制御信号、同期信号又はセル検出信号に対してもLBTを実施することとなる。かかる場合、LBTの結果によっては、(1)制御信号やランダムアクセスプリアンブル、スケジューリング要求信号を所定タイミングで送信できず遅延が増大する、(2)同期を保持することができず、通信の切断頻度が増大する、(3)適切なタイミングで適切なセルを検出できず、接続やハンドオーバ(HO)の失敗率が増加する、等の問題が生じる。これらの問題は、LBT結果により信号送信を制限(例えば、停止)する期間が増加するにつれて大きくなる。
そこで、本発明者等は、非ライセンスバンドで運用するLTE/LTE−Aシステム(例えば、LAA)において、一部の信号に対してLBTの適用を行わずに送信を制御することを見出した。つまり、各送信ポイント(無線基地局及び/又はユーザ端末)は、LBTを適用する信号送信(LBT-required transmission)と、LBTを適用しない信号送信(LBT-exempt transmission)を行う。
ここで「LBTを適用する」とは、所定タイミング(例えば、信号送信前)にリスニング(LBT)を行い、当該リスニング結果(LBT結果)に基づいて送信を制御することを指す。また、「LBTを適用しない」とは、所定タイミング(例えば、信号送信前)におけるリスニングを行わない(リスニング自体を省略する)こと、又は、所定タイミングにおけるリスニングは行うが当該リスニング結果を無視する(リスニング結果に関わらず送信を行う)ことを指す。
LBTを適用しない信号(LBT-exempt transmission)としては、無線通信においてセルの検出/接続等に利用される信号を選択する。例えば、セル検出用の信号、同期信号、受信品質測定(RRM measurement(RSRPやRSSIの測定)やCSI measurement)用の信号、制御信号等から選択することができる。
具体的には、DL信号として、同期信号(PSS/SSS)、報知信号(PBCH信号)、セル固有参照信号(CRS)、及びチャネル測定用参照信号(CSI−RS)の少なくとも一つに対して、LBTを適用しない構成とすることができる。また、UL信号として、ランダムアクセス信号(PRACH信号)、サウンディングリファレンス信号(SRS)、及び上り制御チャネル信号(PUCCH信号)の少なくとも一つに対して、LBTを適用しない構成とすることができる。
このように通信に重要となる信号について、LBT結果に応じて送信が保障されないケースを除外することにより、接続性の確保を担保することができる。また、データ信号についてはLBTを適用することにより、周辺セルや他システムとの干渉制御も実現することができる。
また、本実施の形態では各送信ポイント(無線基地局及び/又はユーザ端末)が、LBTを適用しない信号(LBT非適用信号)の送信周期を長周期に設定して、当該LBT非適用信号の送信(LBT-exempt transmission)を制御する。LBTを不要とする信号に設定する周期としては、他システムに与える影響が無視できる(チャネル占有がわずかであるとみなされる)くらいの超長周期とすることが好ましい。
例えば、各送信ポイントは、一部の送信信号に対して、所定周期(例えば、50msの監視期間内で最大デューティーサイクルが5パーセント)を設定して、LBTを不要とした信号送信(LBT-exempt transmission)を行う。所定周期としては、あらかじめ仕様で定義される条件を満たすように設定することができる。
このように、本実施の形態では、無線基地局(eNB)は、下りリンク(DL)において、LBTを適用しない(LBT-exempt)信号と、LBTを適用する(LBT-required)信号の両方を送信する能力を有し、いずれを送信するかに応じて異なる動作を行う。また、無線基地局(eNB)は、上りリンク(UL)において、LBT-exempt信号と、LBT-required信号の両方を受信する能力を有し、いずれを受信するかに応じて異なる動作を行う。
また、ユーザ端末(UE)は、DLにおいて、LBT-exempt信号と、LBT-required信号の両方を受信する能力を有し、いずれを受信するかに応じて異なる動作を行う。また、ユーザ端末(UE)は、ULにおいて、LBT-exempt信号と、LBT-required信号の両方を送信する能力を有し、いずれを送信するかに応じて異なる動作を行う。
以下に本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の態様)
第1の態様では、下りリンク(DL)におけるLBTを適用しない信号の送信(LBT-exempt transmission)について説明する。
上述したように、無線基地局は、下りリンクにおいて、LBTを適用しない(LBT-exempt)信号と、LBTを適用する(LBT-required)信号の両方を送信する。例えば、無線基地局は、ユーザ端末がセルの検出/測定、接続に利用する信号に対してLBTを適用せずに送信を行う。
具体的には、無線基地局は、同期信号(PSS/SSS)、報知信号(PBCH信号)、セル固有参照信号(CRS)、及びチャネル測定用参照信号(CSI−RS)の少なくとも一つに対してLBTを適用せずに送信を制御する。一方で、無線基地局は、下り共有チャネル信号(PDSCH信号)、下り制御チャネル信号(PDCCH信号/EPDCCH信号)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)信号、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)信号に対しては、LBTを適用して送信を制御する。
このように、通信に重要となる信号についてLBTを適用しないことにより、LTE−Uにおいて信号遅延、信号切断又はセルの検出ミス等に起因する信号品質の劣化を抑制することができる。また、データ信号等についてはLBTを適用することにより、周辺セルや他システムとの干渉制御も実現することができる。
また、無線基地局から送信する複数のDL信号のうち、LBT非適用信号とするDL信号の組み合わせは、非ライセンスバンドのシナリオを考慮して決定することができる。例えば、上記図1のシナリオ1A/1B(CA適用)、シナリオ2A/2B(DC適用)、シナリオ3(SA適用)に応じて、LBT非適用信号となるDL信号をそれぞれ選択することができる(図3参照)。
特に、ライセンスバンド及び非ライセンスバンドを用いて無線基地局とユーザ端末が接続する場合(CA/DC)、ユーザ端末はLBTを行わないライセンスバンドを介してDL信号を受信することができる。そのため、シナリオ1又は2では、PBCHをLBT適用信号とし、ユーザ端末が、PBCHで送信される情報をライセンスバンドセルから受信することができる。
また、スモールセルのオン/オフの制御に用いられる信号(DRS)をLBT非適用信号とすることもできる。DRSは、DLサブフレーム又はTDDの特別サブフレームにおけるDwPTS領域で送信される信号とすることができる。なお、本実施の形態でLBT非適用信号とするDL信号は、上述した信号に限られない。
ところで、既存のLTE/LTE−Aシステムでは、同期信号(PSS/SSS)、報知信号(PBCH信号)、セル固有参照信号(CRS)、チャネル測定用参照信号(CSI−RS)は、それぞれ所定周期で所定のシンボルに割当てられる。具体的な割当ては以下の通りである(図4参照)。なお、図4は、1送信時間間隔(1サブフレーム)におけるCRS、PSS/SSS、PBCHの割当て例の一例を示している。
PSS:2シンボル/10ms
SSS:2シンボル/10ms
PBCH:16シンボル/40ms
CRS:4シンボル/1ms(1アンテナポート測定用)
CSI−RS:(2シンボル/5ms)
ここで、無線基地局がPSS、SSS、PBCH及びCRSをLBT非適用(LBT-exempt)信号として送信する場合を想定する。かかる場合、10ms(14×10シンボル)の範囲において、LBT非適用信号が割当てられるシンボル数は47シンボルとなる。なお、ここでは、複数の信号(例えば、PBCH信号とCRS)が同一シンボルに対して重複して割当てられる場合を1シンボルとカウントしている。
また、無線基地局がPSS、SSS及びCRSをLBT非適用(LBT-exempt)信号として送信する場合を想定する。かかる場合、10msの範囲において、LBT非適用信号が割当てられるシンボル数は44シンボルとなる。
このように、既存のDL信号をLBT非適用信号として送信する場合、LBT非適用信号として設定されるDL信号の種別によっては、所定期間(例えば、50ms)に割当てられるLBT非適用信号の割合(シンボル数)が大きくなる。また、非ライセンスバンドにおいてLBT非適用信号が高い頻度で送信されると、他システム等に与える影響が大きくなるおそれがある。
このため、本実施の形態では、LBTを適用しない信号(例えば、PSS、SSS、PBCH、CRS、及び/又はCSI−RS)について、既存システムにおける割当て方法(例えば、周期)より長く設定して送信を制御することができる。あるいは、LBT非適用信号に対する割当て周期の制御に加えて、LBT非適用信号の割当て密度を小さく設定して送信を制御してもよい。
例えば、無線基地局は、LBT非適用信号の割当てを、所定条件を満たす(例えば、50ms範囲でデューティーサイクルが5パーセント以下となる)ように制御する。50ms範囲でデューティーサイクルが5パーセント以下とするには、LBT非適用信号の割当てが、50msの範囲で35シンボル(10msの範囲で7シンボル)以内となるようにLBT非適用信号の送信を制御する。もちろん、LBT非適用信号の送信周期等の条件はこれに限られない。LBTの実施に際してあらかじめ定義された条件がある場合、無線基地局は、当該条件を満たすようにLBT非適用信号の送信を制御すればよい。
以下に、非ライセンスバンドにおけるLBT非適用信号の割当て方法(送信周期、送信密度等)について説明する。なお、以下の説明では、既存のPSS、SSS、PBCH、CRSの送信周期や送信密度を変更してLBT非適用信号として送信する(割当てる)場合を示すが、各信号の送信周期や割当て密度はこれに限られない。また、各信号の割当て方法は、適宜組み合わせて適用することが可能である。
(送信周期の変更)
図5は、非ライセンスバンドにおいて、LBTを適用しないDL信号の送信周期を、既存システムの送信周期より長く設定する場合を示している。なお、LBTを適用しないライセンスバンドでは、既存システムの送信周期を利用することができる。
図5Aは、CRSの割当て方法(送信方法)の一例を示している。図5Aに示すように、無線基地局は、非ライセンスバンドにおいてLBT非適用信号となるCRSの送信周期を既存のCRSの送信周期(1ms)より長く設定する。ここでは、一例として、LBTを適用しないCRSの送信周期を10msに設定して送信を行う場合を示している。これにより、LBT非適用信号となるCRSの送信割合(オーバーヘッド)を低減して他セルへの干渉を抑制すると共に、LBTの結果に関わらずCRSの送信を維持することが可能となる。
図5B、図5Cは、同期信号(PSS/SSS)の割当て方法の一例を示している。既存の同期信号(PSS/SSS)は、1フレーム(10サブフレーム)において、サブフレーム#0とサブフレーム#5に割当てられる。図5Bでは、無線基地局が、LBTを適用しない同期信号(PSS/SSS)の送信周期を既存の同期信号の送信周期(5ms)より長く設定する場合を示している。図5Bでは、一例として、同期信号の送信周期を10msに設定する場合を示している。
図5Cは、無線基地局が、LBTを適用しない同期信号の送信周期を2フレーム毎に設定する場合を示している。つまり、1フレームにおける同期信号の送信周期(5ms)は保持しつつ、同期信号を割当てるフレーム間隔を長く設定する。この場合、PSS/SSSが存在する無線フレームではフレーム内のPSS/SSSの周期が変わらないので、単一フレームでセル検出が可能なユーザ端末のセル検出性能を維持できる。一方で、PSS/SSSを送信する無線フレームが制限されるので、PSS/SSSの送信が見かけ上減ることとなり、LBTの適用を不要とすることができる。
このように、LBT非適用信号となる同期信号の送信周期を既存システム(又はライセンスバンド)の周期より長くすることにより、非ライセンスバンドにおける同期信号の送信割合(オーバーヘッド)を低減して他セルへの干渉を抑制できる。さらに、LBTの結果に関わらず同期信号の送信を維持することが可能となる。
図5Dは、PBCHの割当て方法(送信方法)の一例を示している。図5Dに示すように、無線基地局は、非ライセンスバンドにおいてLBTを適用しないPBCHの送信周期を既存のPBCHの送信周期より長く設定する。ここでは、一例として、LBT非適用信号となるPBCHの送信周期を80msに設定して(40msにわたって10ms毎に割当てて)送信を制御する場合を示している。これにより、LBT非適用信号となるPBCHの送信割合(オーバーヘッド)を低減して他セルへの干渉を抑制すると共に、LBTの結果に関わらずPBCHを安定して送信することが可能となる。
このように、無線基地局は、セル検出/測定、同期処理等で必要となる参照信号、報知情報、制御信号等の送信周期を引き延ばしてLBT-exempt送信として繰り返し送信を行うことができる。また、無線基地局は、LBT非適用(LBT-exempt)信号については、LBTの結果に関わらず送信を行う一方で、LBT適用(LBT-required)信号についてはLBT結果に基づいて送信を制御(例えば、送信可否を決定)する。LBT結果に基づいて、LBT適用(LBT-required)信号の送信可否を判断する場合、無線基地局は、検出/測定した干渉電力値と、あらかじめ決められた閾値との比較に基づいて判断することができる。
また、無線基地局は、LBT非適用(LBT-exempt)信号に関する情報(例えば、送信周期等)はあらかじめユーザ端末に通知することができる。あるいは、LBT非適用信号に関する情報(例えば、送信周期等)はあらかじめ仕様で定義されていてもよい。ユーザ端末は、無線基地局からの通知、又は仕様で定義されたLBT非適用信号の情報に基づいて、所定周期でLBT非適用信号(参照信号や報知情報)の検出を適切に行うことができる。
また、LBT非適用信号は、LBT結果に関わらずに送信されるため、ユーザ端末は、あらかじめ取得したLBT非適用信号の周期で当該信号が送信されると想定して受信動作(例えば、セル検出等)を行うことができる。
また、ユーザ端末は、LBT非適用(LBT-exempt)信号の検出結果に応じて当該信号を送信するセルへの接続を制御する。例えば、ユーザ端末は、信号の検出及び/又は測定結果等をネットワーク(例えば、ライセンスバンドセル)にフィードバックし、当該ネットワークの指示により検出セルへの接続を実行する。ネットワークの指示は、ハンドオーバ(HO)コマンドや、個別シグナリングによるSCell設定(例えば、SCell configure)等である。
また、ユーザ端末は、LBT非適用(LBT-exempt)信号の検出能力を有するかどうかを、あらかじめネットワーク(無線基地局)に通知する構成としても良い。ネットワーク(無線基地局)は、LBT非適用(LBT-exempt)信号の検出能力を有するユーザ端末を判別してから、当該ユーザ端末に対し、非ライセンスバンドにおいて、LBT非適用(LBT-exempt)信号を用いるセル検出動作を指示する。このようにすることで、LBT非適用(LBT-exempt)信号によるセル検出動作を実行できない端末が、当該セルにおいて既存のセル検出試行を行うことを防ぐことができるので、ユーザ端末の電力消費を抑えることができる。
前記検出能力は、周波数やバンドごとに規定されても良い。周波数やバンドごとに規定される場合、ユーザ端末が、自身がLBT非適用(LBT-exempt)信号を検出できる周波数やバンド指標をネットワークに通知する。非ライセンスバンドにおける干渉制御の要求条件は、国や地域、周波数ごとに異なる。したがって、周波数やバンドごとに検出能力を規定することにより、ユーザ端末は、考え得るすべての周波数やバンドでLBT非適用(LBT-exempt)信号の検出能力を実装する必要が無くなり、主に使用する国や地域、周波数に合わせた検出能力の実装をすれば十分となるため、端末実装のコストを抑えることができる。
前記検出能力は、ユーザ端末ごとに規定されても良い。ユーザ端末は、周波数やバンドに関わらず、自身がLBT非適用(LBT-exempt)信号を検出する能力を有することをネットワークに通知する。このようにすることで、ネットワークでは前記能力を有するすべてのユーザ端末に対してLBT非適用(LBT-exempt)信号によるセル検出を指示することができるので、効率的にユーザ端末を非ライセンスバンドに収容することができる。
前記検出能力は、非ライセンスバンドのみならず、ライセンスバンドにおいてもLBT非適用(LBT-exempt)信号によるセル検出を可能とする能力を示す指標であってもよい。周波数やバンドごとに検出能力を規定する場合、特定のライセンスバンドにおいて前記検出能力を有することをあらかじめネットワークに通知する。ユーザ端末ごとに検出能力を規定する場合、ユーザ端末がLBT非適用(LBT-exempt)信号によるセル検出を任意の周波数やバンドで実行できることをあらかじめネットワークに通知する。ライセンスバンドにおいては、セルが密に配置されたエリアにおいて、セル間干渉が問題となる。したがって、非ライセンスバンド向けのLBT非適用(LBT-exempt)信号によるセル検出機能をライセンスバンドで適用することにより、前記エリアにおいて信号の送信周期を長くすることで、セル間干渉を低減することができる。
(割当て密度の変更)
無線基地局は、繰り返し送信が定義されている信号(例えば、報知情報(PBCH信号))をLBT非適用信号とする場合、繰り返し数を減らすことにより信号密度を低減することができる。この場合、無線基地局は、LBT非適用信号に対して送信周期を延ばして設定すると共に、繰り返し数を減らして送信を制御してもよい。
図6は、PBCHの割当て方法の一例を示している。図6に示すように、無線基地局は、非ライセンスバンドにおいてLBTを適用しないPBCHの割当てを既存のPBCHの割当てより少なくなるように設定する。ここでは、一例として、40ms(4フレーム)にわたって10ms(1フレーム)毎に割当てられる既存のPBCHを、30ms(3フレーム)において割当てを行わない場合を示している。つまり、LBT非適用信号となるPBCH信号の割当ての繰り返し数を4から1に減らすことにより、信号密度を低減している。
これにより、LBT非適用信号となるPBCHの送信割合(オーバーヘッド)を低減して他セルへの干渉を抑制すると共に、LBTの結果に関わらずPBCHの送信を維持することが可能となる。
また、無線基地局は、非ライセンスバンドにおいてLBTを適用しないPBCH信号の繰り返し数に関する情報をあらかじめユーザ端末に通知することができる。あるいは、当該PBCH信号の繰り返し数に関する情報はあらかじめ仕様で定義されていてもよい。ユーザ端末は、無線基地局からの通知、又は仕様で定義された繰り返し数に関する情報に基づいて、LBTを適用しないPBCH信号の検出を適切に行うことができる。
また、LBT非適用信号は、LBT結果に関わらずに送信されるため、ユーザ端末は、あらかじめ取得したLBT非適用信号の繰り返し数で当該信号が送信されると想定して受信動作(例えば、復号処理等)を行うことができる。
なお、ここでは、PBCH信号を例に挙げて説明したが、本実施の形態が適用可能な信号はこれに限られない。無線基地局は、LBTを適用しない信号に対して割当て密度を適宜減らして送信を制御することができる。
(複数のLBT-exempt信号の割当て方法)
複数種類のDL信号(例えば、PSS/SSS、PBCH、CRS等)をLBT非適用(LBT-exempt)信号とする場合、当該複数種類のLBT非適用信号を所定のサブフレームに割当てる構成とすることができる。この場合、無線基地局は、LBT非適用信号とする複数のDL信号の送信周期をそれぞれ考慮し、当該複数のDL信号が集約して割当てられる所定のサブフレームを決定する。そして、無線基地局は、当該所定のサブフレームにおいて、複数のDL信号をLBT非適用信号として送信することができる。
例えば、PSS/SSS、PBCH、CRSをLBT非適用信号として送信する場合を想定する。これらの信号の送信周期が重なるサブフレーム(各信号の送信周期の公倍数)を考慮すると、サブフレーム#0/#10/#20/#30/#40...となる。無線基地局は、サブフレーム#0/#10/#20/#30/#40...の一部又は全てを用いてLBT非適用信号の送信を行う構成とすることができる。
あるいは、無線基地局は、LBT非適用信号を送信するための特定サブフレームを決定して、当該特定サブフレームで複数種類のDL信号をLBT非適用(LBT-exempt)信号として送信してもよい。なお、特定サブフレームは、無線基地局が決定するのでなく、あらかじめ仕様等で定義されたサブフレームであってもよい。
図7では、無線基地局が、所定の送信周期(ここでは、20ms)毎のサブフレーム#0、#20、#40...において、PSS/SSS、PBCH及びCRSをLBT非適用信号として送信する場合を示している。この場合、LBT非適用信号のオーバーヘッドは、50msにおいて27シンボル((9シンボル/サブフレーム)×3)となる。
なお、無線基地局は、所定の送信周期で設定されるサブフレーム(例えば、サブフレーム#0、#20、#40...)以外のサブフレームでは、PSS/SSS、PBCH、CRSの送信を行わなくてもよいし、PSS/SSS、PBCH、CRSを他の信号と同様にLBTを適用して送信を行ってもよい。
図7では、LBT非適用信号を割当てるサブフレーム(例えば、サブフレーム#0、#20、#40...)において、LBT非適用信号となるPSS/SSS、PBCH、CRS以外のLBT適用(LBT-required)信号の割当ては、LBTの結果に基づいて制御することができる。例えば、無線基地局は、サブフレーム#0、#20、#40において、送信前のLBTにより外部からの信号を検出した場合、LBT非適用信号は送信するが、LBT適用信号の送信は行わない。一方で、送信前のLBTにより外部からの信号を検出しなかった場合、無線基地局は、LBT適用信号及びLBT非適用信号の両方の送信を行うことができる。
あるいは、無線基地局は、複数のLBT非適用信号を割当てるサブフレーム(例えば、サブフレーム#0、#20、#40...)では、LBTの結果に関わらずLBT適用信号の割当てを行わない構成としてもよい。
このように、無線基地局がLBTを適用しない複数のチャネルや信号を1つのサブフレームに集約して送信することにより、LBT非適用信号のオーバーヘッドを低減して他セルへの干渉を抑制すると共に、LBTの結果に関わらずLBT非適用信号の送信を維持することが可能となる。
なお、図7では、所定のサブフレームで複数のLBT非適用信号を送信する場合を示したが、当該所定のサブフレームにおいて、全ての信号に対してLBTを適用しない構成としてもよい。つまり、無線基地局は、サブフレーム単位でLBTを適用した送信(LBT-required transmission)を行うか、LBTを適用しない送信(LBT-exempt transmission)を行うか制御することができる。なお、LBTを適用しないサブフレームは、LBT非適用(LBT-exempt)サブフレームと呼ばれてもよい。
無線基地局は、LBT非適用サブフレームにおいて、全てのシンボル(例えば、14シンボル)に割当てられる信号(制御信号、データ信号、参照信号等)をLBT非適用信号として送信することができる(図8参照)。つまり、無線基地局は、LBT非適用サブフレームでは、PDCCH、PHICH、PDSCH等についてもLBTを適用せず(LBTの結果に関わらず)送信する。ここで、LBT非適用サブフレームは、Nサブフレーム毎にMサブフレーム数設定することができる。
図8では、LBT非適用サブフレームを40ms周期で設定する場合(M=1、N=40)を示している。この場合、LBT非適用信号のオーバーヘッドは、50msにおいて28シンボル((14シンボル/サブフレーム)×2)となる。
なお、無線基地局は、図7、図8における複数のLBT非適用信号を送信する所定サブフレームに関する情報(例えば、送信周期、長さ、オフセット等)をユーザ端末に通知することができる。所定サブフレームに関する情報はあらかじめ仕様で定義されていてもよい。ユーザ端末は、無線基地局からの通知、又は仕様で定義された所定サブフレームに関する情報に基づいて、LBT非適用信号の受信動作(例えば、セル検出/測定)を適切に行うことができる。
また、LBT非適用信号は、LBT結果に関わらずに無線基地局から送信されるため、ユーザ端末は、あらかじめ取得した所定サブフレームに関する情報に基づいてLBT非適用信号の送信を仮定して受信動作(例えば、セル検出等)を行うことができる。
(変形例)
LBT非適用信号とする信号(例えば、PSS/SSS、PBCH、CRS、CSI−RS等)について、同じ信号に対してLBTを適用する(LBT-required)信号形態と、LBTを適用しない(LBT-exempt)信号形態の2つを設定してもよい。例えば、非ライセンスバンドのサービングセルにおいて、LBTを適用する信号は短周期(例えば、既存の送信周期)で送信されるように設定し、LBTを適用しない信号はLBTが必須とならないよう長周期で送信されるように設定する。
この場合、LBTを適用する(LBT-required)信号と、LBTを適用しない(LBT-exempt)信号は、区別できる形(例えば、異なるシグナリング)でユーザ端末に通知することができる。
無線基地局は、同じ信号(例えば、CRS)であっても、LBTを適用する信号はLBT結果に応じて送信可否を決定し、LBTを適用しない信号はLBTの結果に関わらず送信を制御する。ユーザ端末は、同じ信号であっても、LBTを適用しない信号に対してはLBT結果に関わらず送信されると仮定して受信動作(例えば、信号検出)を行う。一方で、ユーザ端末は、LBTを適用する信号に対してはLBT結果に応じて送受信が決定されるため、必ずしも品質が確保されないと仮定して受信動作を行うことができる。これにより、ユーザ端末のセル誤検出確率が増加するのを抑えることができる。
これにより、周辺の干渉がない場合には、LBTを適用する(LBT-required)信号とLBTを適用しない(LBT-exempt)信号の双方が送信されるため、非ライセンスバンドセルに接続するユーザ数の増加や品質向上を実現することができる。また、周辺の干渉がある場合には、LBTを適用する(LBT-required)信号は送信されないが、LBTを適用しない(LBT-exempt)信号は送信されるため、セル検出等に必要な信号は長周期で安定的に送信しつつ、他セルへの干渉を抑制することが可能となる。
(第2の態様)
第2の態様では、上りリンク(UL)におけるLBT非適用信号の送信(LBT-exempt transmission)について説明する。
ユーザ端末は、上りリンク(UL)において、LBTを適用しない(LBT-exempt)信号と、LBTを適用する(LBT-required)信号の両方を送信する。例えば、ユーザ端末は、サウンディング参照信号(SRS)、ランダムアクセス信号(PRACH信号)、及びチャネル状態情報をフィードバックする上り制御情報(PUCCH信号)の少なくとも一つに対して、LBTを適用せずに送信を制御する。一方で、上り共有チャネル信号(PUSCH信号)等に対しては、LBTを適用することができる。
このように、通信に重要となる信号についてLBTを適用しないことにより、LTE−Uにおいて信号遅延、信号切断又はセルの検出ミス等に起因する信号品質の劣化を抑制することができる。また、データ信号等についてはLBTを適用することにより、周辺セルや他システムとの干渉制御も実現することができる。
また、ユーザ端末から送信する複数のUL信号のうち、LBT非適用信号とするUL信号の組み合わせは、非ライセンスバンドのシナリオを考慮して決定することができる。例えば、上記図1のシナリオ1A/1B(CA適用)、シナリオ2A/2B(DC適用)、シナリオ3(SA適用)に応じて、LBT非適用信号となるUL信号をそれぞれ選択することができる(図9参照)。
特に、ライセンスバンド及び非ライセンスバンドを用いて無線基地局とユーザ端末がCAを適用する場合、ユーザ端末は、セカンダリセルとなる非ライセンスバンドを用いずに、プライマリセルとなるライセンスバンドを用いて上り制御信号(PUCCH信号)を送信する形態が考えられる。そのため、かかる送信形態(シナリオ1B)では、ユーザ端末は、PUCCHはLBT適用信号とし、SRS及びPRACHをLBT非適用(LBT-exempt)信号として送信することが好ましい。
ところで、既存のLTE/LTE−Aシステムでは、SRS、PRACH信号は所定のルールで割当てが行われる。例えば、SRSは、2ms、5ms、10ms、20ms...毎に1シンボル割当てられる。また、PRACHは、最小の送信周期(minimum periodicity)として、1ms毎に14シンボルが割当てられる。
図10は、TDDにおけるUL/DL構成0(UL/DL Conf.0)を適用する際のSRSとPRACHの割当て方法の一例を示している。図10では、1フレーム(10サブフレーム)において、ユーザ端末が、サブフレーム#2、#7で周期的SRSを割当て、サブフレーム#2−#4、#7−#9でPRACHを割当てる場合を示している。もちろん、本実施の形態は、TDDに限られず、FDDを適用してもよい。
図11は、TDDにおけるUL/DL構成0(UL/DL Conf.0)を適用する際のPUCCHの割当て方法の一例を示している。図11では、1フレーム(10サブフレーム)において、ユーザ端末が、サブフレーム#2−#4、#7−#9でPUCCHを割当てる場合を示している。各サブフレームに割当てられるPUCCHの一部又は全部には、周期的CSIが含まれている。
このように、既存のUL信号をLBT非適用信号として送信する場合、LBT非適用信号として設定されるUL信号の種別によっては、所定期間(例えば、50ms)に割当てられるLBT非適用信号の割合(シンボル数)が大きくなる。また、非ライセンスバンドにおいてLBT非適用信号が高い頻度で送信されると、他システム等に与える影響が大きくなるおそれがある。
このため、本実施の形態では、LBTを適用しない信号(例えば、SRS、PRACH及び/又はPUCCH等)について、既存システムと異なる割当て方法を適用(例えば、送信周期を長く設定)して送信を制御することができる。あるいは、LBT非適用信号に対する割当て周期の制御に加えて、LBT非適用信号の割当て密度を小さく設定して送信を制御してもよい。また、LBTを適用しない信号は、LBTを適用する信号に比べて低い送信電力で送信するものとしてもよい。
例えば、ユーザ端末及び/又は無線基地局は、LBT非適用信号となるUL信号の割当てを、所定条件を満たす(例えば、50ms範囲でデューティーサイクルが5パーセント以下となる)ように制御する。50ms範囲でデューティーサイクルが5パーセント以下とするには、LBT非適用信号の割当てが、50msの範囲で35シンボル(10msの範囲で7シンボル)以内となるようにLBT非適用信号の送信を制御する。もちろん、LBT非適用信号の送信周期等の条件はこれに限られない。LBTの実施に際してあらかじめ定義された条件がある場合、無線基地局は、当該条件を満たすようにLBT非適用信号の送信を制御すればよい。
以下に、非ライセンスバンドにおけるLBT非適用信号の割当て方法(送信周期等)について説明する。なお、以下の説明では、既存のSRSとPRACHの送信周期等を変更してLBT非適用信号として送信する(割当てる)場合を示すが、各信号の送信周期等はこれに限られない。また、LBT非適用信号とするUL信号もSRSとPRACH信号に限られない。
複数種類のUL信号(例えば、SRS、PRACH)をLBT非適用(LBT-exempt)信号とする場合、ユーザ端末は、当該複数種類のLBT非適用信号を所定のサブフレームに割当てる構成とすることができる。この場合、ユーザ端末及び/又は無線基地局は、LBT非適用信号とする複数のUL信号の送信周期をそれぞれ考慮し、当該複数のUL信号が集約して割当てられる所定のサブフレームを決定する。そして、ユーザ端末は、当該所定のサブフレームにおいて、複数のUL信号をLBT非適用信号として送信することができる。
あるいは、ユーザ端末及び/又は無線基地局は、LBT非適用信号を送信するための特定サブフレームを決定して、当該特定サブフレームで複数種類のUL信号をLBT非適用(LBT-exempt)信号として送信してもよい。なお、特定サブフレームは、無線基地局が決定するのでなく、あらかじめ仕様等で定義されたサブフレームであってもよい。
例えば、SRS及びPRACHをLBT非適用信号として送信する場合を想定する。この場合、図12に示すように、ユーザ端末は、所定のサブフレーム(ここでは、サブフレーム#2と#42)において、SRSとPRACH信号をLBT非適用信号として送信する。図12では、LBT非適用信号のオーバーヘッドは、50msにおいて28シンボル((14シンボル/サブフレーム)×2)となる。
なお、ユーザ端末は、所定の送信周期で設定されるサブフレーム(例えば、サブフレーム#2、#42...)以外のサブフレームでは、SRS及び/又はPRACHの送信を行わなくてもよいし、SRS及び/又はPRACHを他の信号(例えば、PUSCH信号)と同様にLBTを適用して送信を制御してもよい。
図12では、LBT非適用信号を割当てるサブフレーム(例えば、サブフレーム#2、#42...)において、LBT非適用信号となるSRS、PRACH以外のLBT適用(LBT-required)信号の割当ては、LBTの結果に基づいて制御することができる。例えば、サブフレーム#2、#42において、送信前のLBTにより外部からの信号を検出した場合、ユーザ端末は、LBT非適用信号は送信するが、LBT適用信号の送信は行わない。また、送信前のLBTにより外部からの信号を検出しなかった場合、ユーザ端末は、LBT適用信号及びLBT非適用信号の両方の送信を行う。
あるいは、複数のLBT非適用信号を割当てるサブフレーム(例えば、サブフレーム#2、#42...)では、LBTの結果に関わらずLBT適用信号の割当てを行わない構成としてもよい。
このように、ユーザ端末がLBTを適用しないチャネルや信号を1つのサブフレームに集約して所定周期で送信することにより、LBT非適用信号のオーバーヘッドを低減して他セルへの干渉を抑制すると共に、LBTの結果に関わらずLBT非適用信号の送信を維持することが可能となる。
なお、図12では、所定のサブフレームで複数のLBT非適用信号を送信する場合を示したが、当該所定のサブフレームにおいて、全ての信号に対してLBTを適用しない構成としてもよい。つまり、ユーザ端末(又は無線基地局)は、サブフレーム単位でLBTを適用した送信(LBT-required transmission)を行うか、LBTを適用しない送信(LBT-exempt)を行うか制御することができる。なお、LBTを適用しないサブフレームは、LBT非適用(LBT-exempt)サブフレームと呼ばれてもよい。
ユーザ端末は、LBT非適用サブフレームにおいて、全てのシンボル(例えば、14シンボル)に割当てられる信号(制御信号、データ信号、参照信号等)をLBT非適用信号として送信することができる(図13参照)。つまり、ユーザ端末は、LBT非適用サブフレームでは、PUSCH、PUCCH、DM−RS等についてもLBTを適用せず(LBTの結果に関わらず)送信する。LBT非適用サブフレームは、Qサブフレーム毎にPサブフレーム数設定することができる。
図13では、LBT非適用サブフレームを40ms周期で設定する場合(P=1、Q=40)を示している。この場合、LBT非適用信号のオーバーヘッドは、50msにおいて28シンボル((14シンボル/サブフレーム)×2)となる。
無線基地局は、図12、図13における複数のLBT非適用信号を送信する所定サブフレームに関する情報(例えば、送信周期、長さ、オフセット等)をユーザ端末に通知することができる。所定サブフレームに関する情報はあらかじめ仕様で定義されていてもよい。ユーザ端末は、無線基地局からの通知、又は仕様で定義された所定サブフレームに関する情報に基づいて、LBT非適用信号の受信動作(例えば、セル検出/測定)を適切に行うことができる。
(変形例)
UL送信においてLBTを適用する場合、(1)ユーザ端末がLBTを行い、当該LBT結果に基づいてUL送信を制御する方法と、(2)無線基地局がLBTを行い、当該LBT結果に基づいてUL送信(ULグラント)をユーザ端末に指示する方法との2通りがある。したがって、ユーザ端末は、UL信号(SRS、PRACH信号、PUCCH信号等)に対して、以下の通りLBT適用送信(LBT-required transmission)と、LBT非適用送信(LBT-exempt transmission)を使い分けてもよい。
<PRACH>
ユーザ端末は、PRACH信号について、当該PRACH信号の種別(Contention-based RACH又はNon-contention-based RACH)に応じてLBTの適用可否を決定することができる。例えば、当該ユーザ端末が自律的に送信を制御するContention-based RACHについては、当該ユーザ端末が自律的に送信を判断する。このため、ユーザ端末は、Contention-based RACHについてユーザ端末側でLBTを適用して送信を制御する。
一方、無線基地局からの指示に基づいて送信するNon-contention-based RACHについては、無線基地局が送信可否を判断する。このため、ユーザ端末は、Non-contention-based RACHについてはユーザ端末側でLBTを行わずに、LBT非適用信号として送信を制御することができる。
<SRS>
ユーザ端末は、SRSについて、当該SRSの種別(Periodic又はAperiodic)に応じてLBTの適用可否を決定することができる。例えば、周期的に送信するSRS(Periodic SRS)については、上位レイヤから設定された周期で送信する。このため、Periodic SRSについてユーザ端末側でLBTを適用して送信を制御する。
一方、非周期的に(トリガに基づいて)送信するSRS(Aperiodic SRS)については、無線基地局から下り制御信号(DL assignment/UL grant)によりダイナミックにトリガされる。このため、ユーザ端末は、Aperiodic SRSについてはユーザ端末側でLBTを行わずに、LBT非適用信号として送信を制御することができる。
<PUCCH>
ユーザ端末は、PUCCHについて、当該PUCCHで送信する信号種別に応じてLBTの適用可否を決定することができる。例えば、ユーザ端末は、周期的に送信するCSI(Periodic CSI)やスケジューリング要求(SR)については、上位レイヤから設定された周期で送信する。このため、ユーザ端末は、Periodic CSIやSRについてユーザ端末側でLBTを適用して送信を制御する。
一方、非周期的に(トリガに基づいて)送信するCSI(Aperiodic CSI)、HARQ-ACKについては、無線基地局から下り制御信号(DL assignment/UL grant)によりダイナミックにトリガされる。このため、ユーザ端末は、Aperiodic CSIやHARQ-ACKについてはユーザ端末側でLBTを行わずに、LBT非適用信号として送信を制御することができる。
このように、信号種別に応じてLBTの適用有無(LBT非適用信号とするか否か)を決定することにより、LBT非適用信号を適切に設定することが可能となる。
なお、本実施の形態において、LBTを適用しない送信(LBT-exempt transmission)と、LBTを適用する送信(LBT-required transmission)が同時に発生(衝突)する場合も想定される。かかる場合、無線基地局及び/又はユーザ端末は、LBT-exempt transmissionと、LBT-required transmissionのいずれか一方を優先することができる。
例えば、無線基地局及び/又はユーザ端末は、LBT適用信号とLBT非適用信号の送信が同時に発生した場合、LBT適用送信(LBT-required transmission)と仮定して、LBTの結果に応じて送信を制御することが好ましい。このように、LBT適用信号の送信を優先することにより、他システム等への干渉を抑制することが可能となる。もちろん本実施の形態はこれに限られない。
また、複数のコンポーネントキャリア(又はセル)において、LBT-exempt transmissionと、LBT-required transmissionが同時に発生(衝突)する場合も考えられる。かかる場合、無線基地局及び/又はユーザ端末は、LBT適用送信(LBT-required transmission)と仮定して、LBTの結果に応じて送信を制御することが好ましい。このように、LBT適用送信を優先することにより、CC間でLBT(受信)と送信が同時に起こることによって発生する自己干渉を抑制することが可能となる。
(無線通信システムの構成)
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記第1の態様〜第2の態様に係る無線通信方法が適用される。なお、上記第1の態様〜第2の態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用してもよいし、組み合わせて適用してもよい。
図14は、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成図である。なお、図14に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム或いは、SUPER 3Gが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、LTEシステムのシステム帯域幅を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。また、図14に示す無線通信システムは、ライセンスバンドと非ライセンスバンド(LTE−U基地局)を有している。なお、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4G、FRA(Future Radio Access)と呼ばれても良い。
図14に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12a〜12cとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。例えば、マクロセルC1をライセンスバンドで利用し、スモールセルC2の少なくとも一つを非ライセンスバンド(LTE−U)で利用する形態が考えられる。また、マクロセルに加えてスモールセルC2の一部をライセンスバンドで利用し、他のスモールセルC2を非ライセンスバンドで利用する形態も考えられる。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、異なる周波数を用いるマクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用することができる。この場合、ライセンスバンドを利用する無線基地局11からユーザ端末20に対して、非ライセンスバンドを利用する無線基地局12に関する情報(アシスト情報)を送信することができる。また、ライセンスバンドと非ライセンスバンドでCAを行う場合、一つの無線基地局(例えば、無線基地局11)がライセンスバンドセル及び非ライセンスバンドセルのスケジューリングを制御する構成とすることも可能である。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrier等と呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHz等)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。無線基地局11と無線基地局12(又は、無線基地局12間)間は、有線接続(Optical fiber、X2インタフェース等)又は無線接続した構成とすることができる。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、eNodeB、マクロ基地局、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB、RRH(Remote Radio Head)、マイクロ基地局、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システムにおいては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、図14に示す無線通信システムで用いられる通信チャネルについて説明する。下りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末20で共有されるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と、下りL1/L2制御チャネル(PCFICH、PHICH、PDCCH、拡張PDCCH)とを有する。PDSCHにより、ユーザデータ及び上位制御情報が伝送される。PDCCH(Physical Downlink Control Channel)により、PDSCHおよびPUSCHのスケジューリング情報等が伝送される。PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)により、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)により、PUSCHに対するHARQのACK/NACKが伝送される。また、拡張PDCCH(EPDCCH)により、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報等が伝送されてもよい。このEPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重される。
上りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末20で共有される上りデータチャネルとしてのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)と、上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とを有する。このPUSCHにより、ユーザデータや上位制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクのチャネル状態情報(CSI)、送達確認信号(ACK/NACK)、スケジューリング要求(SR)等が伝送される。なお、チャネル状態情報には、無線品質情報(CQI)、プリコーディングマトリクス指標(PMI)、ランク指標(RI)等が含まれる。
図15は、本実施の形態に係る無線基地局10(無線基地局11及び12を含む)の全体構成図である。無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103(送信部/受信部)と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インタフェース106とを備えている。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インタフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下りリンクの制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
また、ベースバンド信号処理部104は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、報知情報等)により、ユーザ端末20に対して、当該セルにおける通信のための制御情報(システム情報)を通知する。当該セルにおける通信のための情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅等が含まれる。
また、無線基地局10からユーザ端末に対して、非ライセンスバンドで送信されるDL信号に関する情報を送信することができる。例えば、無線基地局10は、LBT非適用(LBT-exempt)信号に関する情報(例えば、送信周期、割当て密度等)を、ライセンスバンド及び/又は非ライセンスバンドを介してユーザ端末に通知する。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101により送信する。なお、送受信部(送信部/受信部)103は、本発明に係る技術分野で用いられるトランスミッター/レシーバー、送受信回路(送信回路/受信回路)又は送受信装置(送信装置/受信装置)とすることができる。
一方、上りリンクによりユーザ端末20から無線基地局10に送信されるデータについては、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅され、各送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、入力されたベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インタフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図16は、本実施の形態に係る無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104の主な機能構成図である。なお、図16では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。
図16に示すように、無線基地局10は、測定部301と、UL信号受信処理部302と、制御部303(スケジューラ)と、DL制御信号生成部304と、DLデータ信号生成部305と、DL参照信号生成部306と、マッピング部(割当て制御部)307と、を有している。
測定部301は、非ライセンスバンドにおいて他の送信ポイント(AP/TP)から送信される信号の検出/測定(LBT)を行う。具体的に、測定部301は、DL信号を送信する前等の所定タイミングで他の送信ポイントから送信される信号の検出/測定を行い、当該検出/測定の結果(LBT結果)を制御部303に出力する。例えば、測定部301は、検出した信号の電力レベルが所定の閾値以上であるか否かを判断して、当該判断結果(LBT結果)を制御部303に通知する。なお、測定部301は、本発明に係る技術分野で用いられる測定器又は測定回路とすることができる。
UL信号受信処理部302は、ユーザ端末から送信されるUL信号(PUCCH信号、PUSCH信号等)に対して受信処理(例えば、複合処理や復調処理等)を行う。なお、UL信号受信処理部302は、本発明に係る技術分野で用いられる信号処理器又は信号処理回路とすることができる。
制御部(スケジューラ)303は、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又は拡張PDCCH(EPDCCH)で伝送される下り制御信号(UL grant/DL assignment)の無線リソースへの割当て(送信タイミング)を制御する。また、制御部303は、システム情報(PBCH)、同期信号(PSS/SSS)、下り参照信号(CRS、CSI−RS等)の割当て(送信タイミング)の制御も行う。
制御部303は、測定部301から出力されるLBT結果に基づいて、非ライセンスバンドにおけるDL信号の送信を制御する。また、本実施の形態にかかる制御部303は、複数のDL信号の中で一部のDL信号に対してLBTを適用せずに送信を制御する。この際、制御部303は、LBTを適用しない信号の送信電力について、LBTを適用する信号に比べて低い送信電力で送信するように制御してもよい。
例えば、制御部303は、LBTを適用せずに送信するDL信号の送信周期を、既存システム(又はライセンスバンド)で適用される送信周期より長く設定することができる(上記図5参照)。また、制御部303は、LBTを適用せずに送信するDL信号の時間方向における割当て密度を、既存システム(又はライセンスバンド)で適用される割当て密度より低く設定することも可能である(上記図6参照)。
また、制御部303は、複数のDL信号(例えば、同期信号、報知信号、セル固有参照信号及びチャネル測定用参照信号から選択される2つ以上)をLBT非適用信号として所定のサブフレームに割当てるように制御することができる(上記図7参照)。この際、制御部303は、所定のサブフレームに割当てられる全てのDL信号(PDSCH信号、PDCCH信号等)に対して、LBTを適用せずに送信を制御することも可能である(上記図8参照)。また、制御部303は、同一種類のDL信号(例えば、CRS)に対して、LBTを適用して送信するサブフレームと、LBTを適用しないで送信するサブフレームとを設定してもよい。
なお、本実施の形態では、測定部301においてユーザ端末側(UL送信側)におけるLBTを実施し、当該LBT結果に基づいて制御部303がUL信号の送信(送信可否)を制御することも可能である。なお、制御部303は、本発明に係る技術分野で用いられるコントローラ、スケジューラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
DL制御信号生成部304は、制御部303からの指示に基づいてDL制御信号(PDCCH信号、EPDCCH信号、PSS/SSS信号、PBCH信号等)を生成する。具体的に、DL制御信号生成部304は、測定部301から出力されるLBT結果によりDL信号が送信可能であると判断された場合、DL制御信号を生成する。一方で、DL制御信号生成部304は、測定部301から出力されるLBT結果によりDL信号が送信不可であると判断された場合、LBT非適用(LBT-exempt)信号の生成は行うが、LBT適用(LBT-required)信号の生成は行わない。
DLデータ信号生成部305は、下りデータ信号(PDSCH信号)を生成する。また、DL参照信号生成部306は、下り参照信号(CRS、CSI−RS、DM−RS等)を生成する。DLデータ信号生成部305及びDL参照信号生成部306も、制御部303からの指示に基づいて、LBT非適用(LBT-exempt)信号と、LBT適用(LBT-required)信号をそれぞれ生成する。なお、DL制御信号生成部304、DLデータ信号生成部305又はDL参照信号生成部306は、本発明に係る技術分野で用いられる信号生成器又は信号生成回路とすることができる。
また、マッピング部(割当て制御部)307は、制御部303からの指示に基づいて、DL信号のマッピング(割当て)を制御する。具体的に、マッピング部307は、測定部301から出力されるLBT結果によりDL信号が送信可能であると判断された場合、DL信号の割当てを行う。一方で、マッピング部307は、測定部301から出力されるLBT結果によりDL信号が送信不可であると判断された場合、所定サブフレームに対して、LBT非適用(LBT-exempt)信号のマッピングは行うが、LBT適用(LBT-required)信号のマッピングは行わない。なお、マッピング部307は、本発明に係る技術分野で用いられるマッピング回路又はマッパーとすることができる。
図17は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203(送信部/受信部)と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205とを備えている。
下りリンクのデータについては、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部204でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御(HARQ−ACK)の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御(HARQ−ACK)の送信処理や、チャネル符号化、プリコーディング、DFT処理、IFFT処理等が行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部202は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201により送信する。なお、送受信部(送信部/受信部)203は、本発明に係る技術分野で用いられるトランスミッター/レシーバー、送受信回路(送信回路/受信回路)又は送受信装置(送信装置/受信装置)とすることができる。
図18は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204の主な機能構成図である。なお、図18においては、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。
図18に示すように、ユーザ端末20は、測定部401と、DL信号受信処理部402と、UL送信制御部403(制御部)と、UL制御信号生成部404と、ULデータ信号生成部405と、UL参照信号生成部406と、マッピング部407と、を有している。なお、UL伝送におけるLBTを無線基地局側で行う場合には、測定部401を省略することができる。
測定部401は、非ライセンスバンドにおいて他の送信ポイント(AP/TP)から送信される信号の検出/測定(LBT)を行う。具体的に、測定部401は、UL信号を送信する前等の所定タイミングで他の送信ポイントからの信号の検出/測定を行い、当該検出/測定結果(LBT結果)をUL送信制御部403に出力する。例えば、測定部401は、検出した信号の電力レベルが所定の閾値以上であるか否かを判断して、当該判断結果(LBT結果)をUL送信制御部403に通知する。なお、測定部401は、本発明に係る技術分野で用いられる測定器又は測定回路とすることができる。
DL信号受信処理部402は、ライセンスバンド又は非ライセンスバンドで送信されるDL信号に対する受信処理(例えば、復号処理や復調処理等)を行う。例えば、DL信号受信処理部402は、下り制御信号(例えば、DCIフォーマット0、4)に含まれるULグラントを取得してUL送信制御部403に出力する。
DL信号受信処理部402は、無線基地局からLBT非適用信号が送信される場合、無線基地局10からの通知、又は仕様で定義されたLBT非適用信号の情報に基づいて、所定周期でLBT非適用信号(参照信号や報知情報)の検出を行うことができる。また、LBT非適用信号は、LBT結果に関わらずに送信されるため、DL信号受信処理部402は、あらかじめ取得したLBT非適用信号の周期で当該信号が送信されると想定して受信動作を行う。なお、DL信号受信処理部402は、本発明に係る技術分野で用いられる信号処理器又は信号処理回路とすることができる。
UL送信制御部403は、ライセンスバンドと非ライセンスバンドにおいて、無線基地局に対するUL信号(ULデータ信号、UL制御信号、参照信号等)の送信を制御する。また、UL送信制御部403は、測定部401からの検出/測定結果(LBT結果)に基づいて、非ライセンスバンドにおける送信を制御する。つまり、UL送信制御部403は、無線基地局から送信されるUL送信指示(ULグラント)と、測定部401からの検出結果(LBT結果)を考慮して、非ライセンスバンドにおけるUL信号の送信を制御する。
UL送信制御部403は、測定部401から出力されるLBT結果に基づいて、非ライセンスバンドにおけるUL信号の送信を制御する。また、本実施の形態にかかるUL送信制御部403は、複数のUL信号の中で一部のUL信号に対してLBTを適用せずに(LBT非適用信号として)送信を制御する。この際、UL送信制御部403は、LBTを適用しない信号の送信電力について、LBTを適用する信号に比べて低い送信電力で送信するように制御してもよい。
例えば、UL送信制御部403は、LBTを適用せずに送信するUL信号の送信周期を、既存システム(又はライセンスバンド)で適用される送信周期より長く設定することができる。
また、UL送信制御部403は、複数のUL信号(例えば、PRACH信号、SRS及びPUCCH信号から選択される2つ以上)をLBT非適用信号として所定のサブフレームに割当てるように制御することができる(上記図12参照)。この際、UL送信制御部403は、所定のサブフレームに割当てられる全てのUL信号(PUSCH信号、DM−RS等)に対して、LBTを適用せずに送信を制御することも可能である(上記図13参照)。また、UL送信制御部403は、同一種類のUL信号(例えば、SRS)に対して、LBTを適用して送信するサブフレームと、LBTを適用しないで送信するサブフレームとを設定してもよい。なお、UL送信制御部403は、本発明に係る技術分野で用いられる制御回路又は制御装置とすることができる。
UL制御信号生成部404は、UL送信制御部403からの指示に基づいてUL制御信号(PUCCH信号、PRACH信号等)を生成する。具体的に、UL制御信号生成部404は、測定部401から出力されるLBT結果によりUL信号が送信可能であると判断された場合、UL制御信号を生成する。一方で、UL制御信号生成部404は、測定部401から出力されるLBT結果によりUL信号が送信不可であると判断された場合、LBT非適用(LBT-exempt)信号の生成は行うが、LBT適用(LBT-required)信号の生成は行わない。
ULデータ信号生成部405は、無線基地局から送信されるULグラントに基づいて、ULデータ信号(PUSCH信号)を生成する。また、UL参照信号生成部406は、参照信号(SRS、DM−RS等)を生成する。ULデータ信号生成部405及びUL参照信号生成部406も、UL送信制御部403からの指示に基づいて、LBT非適用(LBT-exempt)信号と、LBT適用(LBT-required)信号をそれぞれ生成する。なお、UL制御信号生成部404、ULデータ信号生成部405又はUL参照信号生成部406は、本発明に係る技術分野で用いられる信号生成器又は信号生成回路とすることができる。
また、マッピング部(割当て制御部)407は、UL送信制御部403からの指示に基づいて、UL信号のマッピング(割当て)を制御する。具体的に、マッピング部407は、測定部401から出力されるLBT結果によりUL信号が送信可能であると判断された場合、UL信号の割当てを行う。一方で、マッピング部407は、測定部401から出力されるLBT結果によりUL信号が送信不可であると判断された場合、所定サブフレームに対して、LBT非適用(LBT-exempt)信号のマッピングは行うが、LBT適用(LBT-required)信号のマッピングは行わない。なお、マッピング部407は、本発明に係る技術分野で用いられるマッピング回路又はマッパーとすることができる。
以上のように、本実施の形態では、所定のDL信号及び/又はUL信号について、LBTを適用せずに(LBTの結果に関わらず)送信を制御する。これにより、LBTの結果に関わらず重要な信号を安定して送信することができるため、信号遅延、通信切断、又はセルの検出ミス等の発生による通信品質の劣化を抑制することができる。また、LBT非適用信号の送信周期等を既存システム(又はライセンスバンド)における送信周期等より長く設定することにより、LBT非適用信号のオーバーヘッドを低減して他セルへの干渉を抑制すると共に、LBTの結果に関わらずLBT非適用信号を安定して送信することが可能となる。
なお、上述した説明では、非ライセンスバンドセルがLBTの結果に応じてDL信号の送信可否を制御する場合を主に示したが本実施の形態はこれに限られない。例えば、LBTの結果に応じて、DFS(Dynamic Frequency Selection)により別キャリアに遷移する、又は送信電力制御(TPC)を行う場合であっても適用することができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。例えば、上述した複数の態様を適宜組み合わせて適用することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2014年7月11日出願の特願2014−143218に基づく。この内容は、全てここに含めておく。