JP6542565B2 - フェンス用扉及びフェンス用扉の取付方法 - Google Patents

フェンス用扉及びフェンス用扉の取付方法 Download PDF

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本発明は、高速道路の敷地境界線上に設置される立入防止用フェンスや、耕作地の敷地境界上に設置される野生動物侵入防止用フェンス等において、これらのフェンスを通過するためのフェンス用扉及びその取付方法に関するものである。
従来、高速道路の法面等の点検作業は、高速道路敷地外から敷地内に進入して行っているが、その際、敷地境界線上には、例えば図10に示すような立入防止用のフェンスが設置されており、これを通過しなければならない。図10に示すフェンスは、2メートル程度の間隔を空けて基礎4を介して立設された支柱1,1の上下に、横架材2,3を架け渡し、横架材2,3の間に金網5を張り巡らした、高さ1.4メートル程度のものである。
このような立入防止用のフェンスを通過するために、図11に示すような管理用扉9が適宜設置されている。図11に示す管理用扉9は、支柱1,1の間に、基礎4’を介して支柱1’を立設し、支柱1と支柱1’の間に開閉可能に取り付けたものである。
一方、特許文献1には、立ち入り防止柵としての金網型フェンスを、道路管理を行うために業務上乗り越える場合に使用するフェンス用携帯足場に関する発明が記載されている。また、特許文献2には、入り口等が設定できる組立式フェンスに関する発明が記載されている。また、特許文献3には、長距離の野生動物進入防止用フェンスにおいて、簡便に形成することのできる出入口開閉扉に関する発明が記載されている。
実用新案登録第3060018号公報 実開平6−6641号公報 特開2010−31571号公報
しかしながら、図11に示すような管理用扉9は、必ずしも点検箇所付近に設置されているとは限らず、管理用扉9が遠くにある場合には、フェンスを乗り越えなければならないが、機材等もあり乗り越えるためには多大な労力が必要である。また鹿の侵入を防止する必要のある区間など、フェンスの高さが例えば2.5メートルもある場合には、乗り越えることもできない。
また、管理用扉9を新たに取り付ける場合には、既設金網を撤去し、基礎4’・支柱1’を追加設置してから、新たに管理用扉9を取り付ける必要があり、追加部材の材料費等の問題や、モルタルの養生期間等の工期の問題がある。
一方、特許文献1に記載されたフェンス用携帯足場を用いてフェンスを乗り越えることはできるが、乗り越えるための労力はやはり必要である。
また、特許文献2に記載された組立式フェンスは、入り口等を設定するための特殊なブロック等が必要であり、既に設置された立入防止用のフェンスに対してそのまま適用することはできない。
また、特許文献3に記載された出入口扉は、隣接する支柱の間のフェンス全体を切り取って出入口を形成するものであり、追加部材の材料費等の問題を解決することはできない。
このような問題は、高速道路の敷地境界線上に設置される立入防止用フェンスに限らず、耕作地の敷地境界上に設置される野生動物侵入防止用フェンス等、長距離に亘って設置されるフェンスについて同様に発生する問題であり、既存のフェンスのどこにでも容易に形成することのできる扉が求められている。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、長距離に亘って設置されるフェンスを通過するためのフェンス用扉を、低コスト・短工期で取り付けることを可能にし、既存のフェンスのどこにでも容易に扉を形成できるようにしたものである。
本発明のフェンス用扉は、フェンスの隣接する支柱間の一部を除去して形成された進入用開口部の周縁を固定する枠状の固定具と、前記進入用開口部に取り付けられた開閉可能な扉体とを有することを特徴とする。
また好ましくは、前記扉体を前記固定具に回動可能に取り付けたことを特徴とする。
また好ましくは、前記扉体に操作用開口部を設けたことを特徴とする。
また本発明のフェンス用扉の取付方法は、フェンスの隣接する支柱間の一部を両側から枠状の固定具で挟んで固定し、前記固定具で囲まれた部分を除去して進入用開口部を形成し、前記形成した進入用開口部に開閉可能な扉体を取り付けることを特徴とする。
本発明のフェンス用扉は、フェンスの隣接する支柱間の一部を除去して形成された進入用開口部の周縁を固定する枠状の固定具と、進入用開口部に取り付けられた開閉可能な扉体とを有しているので、進入用の扉を形成するにあたって、隣接する支柱間の全体を除去する必要がなく、既存のフェンスの部材を有効利用することができる。また、支柱を追加設置する必要がないため、追加部材の材料費等を低減することができ、工期も短縮することができる。
また、扉体を固定具に回動可能に取り付けた場合には、扉体を回動させることにより容易に進入用開口部を開閉することができる。
また、扉体に操作用開口部を設けた場合には、操作用開口部に腕を通すことにより、扉体が開かないようにするための掛金や閂、鍵等をフェンスの両側から操作することができるので、フェンスの両側から開閉の可否をコントロールすることができる。
また本発明のフェンス用扉の取付方法は、フェンスの隣接する支柱間の一部を両側から枠状の固定具で挟んで固定し、固定具で囲まれた部分を除去して進入用開口部を形成し、形成した進入用開口部に開閉可能な扉体を取り付けるので、進入用開口部を形成するために除去する部分を、固定具で囲むことにより特定して容易に除去することができる。
以上、本発明によれば、長距離に亘って設置されるフェンスを通過するためのフェンス用扉を、低コスト・短工期で取り付けることができる。従って、既存のフェンスのどこにでも容易に扉を形成することができる。
本発明の実施形態に係るフェンス用扉を取り付けたフェンスを示す正面図である。 フェンス用扉を取り付けた部分を示す拡大正面図(側道側)である。 フェンス用扉の取り付けた部分を示す拡大背面図(本線側)である。 固定具(側道側)を示す図である。 固定具(本線側)を示す図である。 固定具(側道側)と固定具(本線側)の締結部分を示す拡大平面図である。 他の実施形態に係る固定具(側道側)を示す図である。 扉体を示す図である。 フェンス用扉の取付方法を示す図である。 従来例に係るフェンスを示す正面図である。 従来例に係る管理用扉を取り付けたフェンスを示す正面図である。
次に、図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態に係るフェンス用扉及びその取付方法について説明する。まず、図1乃至図8を参照して、本実施形態に係るフェンス用扉100の構成について説明する。
図1は、フェンス用扉100を取り付けたフェンスを示す正面図である。フェンス用扉100は、高速道路の敷地境界線上に設置される立入防止用フェンスに取り付けられるものである。立入防止用フェンスは、2メートル程度の間隔を空けて基礎4を介して立設された支柱1,1の上下に、横架材2,3を架け渡し、横架材2,3の間に金網5を張り巡らした、高さ1.4メートル程度のものである。
立入防止用フェンスを構成する支柱1,1の間に張り巡らされた金網5の一部には、作業員が出入するための進入用開口部7が形成されている。進入用開口部7は、例えば、一辺が60センチ程度の矩形状であって、作業員が潜り抜けることのできるほどの大きさである。フェンス用扉100は、進入用開口部7を塞ぐように取り付けられており、開閉可能になっている。なお、本実施形態では、進入用開口部7が支柱1に隣接しているが、支柱1から離れた位置に進入用開口部7を設けるようにしてもよい。ただし、後述するように固定具の取付位置の問題から、支柱1に隣接して設けることが好ましい。
図2及び図3は、フェンス用扉100を取り付けた部分を示す拡大正面図及び拡大背面図である。図2(正面図)は高速道路の側道側(敷地外)から見た図に相当し、図3(背面図)は高速道路の本線側(敷地内)から見た図に相当する。なお、本実施形態では、側道側(敷地外)から見た図を正面図とし、本線側(敷地内)から見た図を背面図として説明するが、設置の向きは特に限定されるものではなく、以下の構成部材について側道側と本線側を逆にして設置してもよい。ただし、扉体が開かないようにするために設けられる掛金や閂、鍵等(詳細は後述)は、側道側に配置されるのが通常である。
フェンス用扉100は、固定具10、固定具20及び扉体30から構成されている。固定具10及び固定具20は、金網5に形成された進入用開口部7の周縁を、両側(金網5の表裏)から挟んで固定するための枠状部材である。
図4は、側道側に配置される固定具10を示す図である。固定具10は、6つの板状部材10a,10b,10c,10d,10e,10fから構成されている。取付前の各板状部材は分離しており、図2及び図3に示す取付状態では、板状部材10a,10bが上辺、板状部材10c,10dが下辺、板状部材10e,10fが両側辺となる。
図5は、本線側に配置される固定具20を示す図である。固定具20は、1つの板状部材から構成されている。ここで、図5に示すように、固定具20の上辺を20a,20b、下辺を20c,20d、両側辺を20e,20fの各部位とする。図2及び図3に示す取付状態では、固定具10の板状部材10a,10b,10c,10d,10e,10fが、それぞれ固定具20の20a,20b,20c,20d,20e,20fの各部位に対応して固定される。そして、固定具10,20により、進入用開口部7の周縁が両側から固定されるようになっている。
固定具10と固定具20は、例えば複数のボルト、ナットにより、対応する部材・部位同士を両側から締め付けて固定することができる。図6は、固定具10と固定具20の締結部分を示す拡大平面図であり、支柱1への取付部分の近傍を示すものである。固定具10と固定具20は、複数のボルト40、ナット50によりフェンスの両側から締め付けられて固定されている。そして、固定具10の板状部材10bと、固定具20の部位20bとで支柱1を挟み込むようにして締結することにより、固定具10,20を支柱1に取り付けるようになっている。なお、固定具10,20は必ずしも支柱1に取り付ける必要はないが、支柱1に取り付けることにより、より強固に取り付けることができる。
また、図4に示す固定具10は、6つの板状部材10a,10b,10c,10d,10e,10fから構成されているが、図7に示す固定具10’のように、板状部材10a,10c,10e,10fを一体化して1つの板状部材として構成することもできる。
図8は、進入用開口部7を覆う扉体30を示す図である。扉体30は矩形状の板状部材であり、その大きさは進入用開口部7とほぼ同一である。扉体30の一方の側辺には蝶番31,31が取り付けられており、図2に示すように、扉体30は蝶番31,31を介して固定具10の板状部材10fに回動可能に取り付けられている。これにより、扉体30が蝶番31,31を中心に回動して、進入用開口部7を開閉するようになっている。
なお、扉体30は、固定具10に回動可能に取り付ける方法の他、支柱1に取り付けることもできる。例えば、板状部材10fを省略して、進入用開口部7の周縁の一辺を支柱1で構成するようにして、支柱1に扉体30を回動可能に取り付けることもできる。また、扉体30を回動可能な構成とせず、例えば進入用開口部7に嵌着させるような構造にすることもできる。
扉体30の内側には、操作用開口部32が形成されている。操作用開口部32は、作業者が腕を反対側に通すことのできるほどの大きさである。操作用開口部32にはカバー33が蝶番34,34を介して回動可能に取り付けられている。本実施形態では、蝶番34,34を操作用開口部32の上辺に取り付けることにより、使用しないときには、カバー33が重力によって自動的に閉じるようにしてある。
扉体30の他方の側辺には、蝶番37を介して掛金35が取り付けられている。また、固定具10の板状部材10eには、掛金35に対応する掛金36が取り付けられる。そして、掛金35及び掛金36により、扉体30を閉じた状態で開かないようにすることができる。掛金35,36にはさらに南京錠などを掛けてもよい。なお、扉体30が開かないようにするための構造は、掛金や閂、鍵等を用いて適宜構成することができる。
扉体30が開かないようにするための掛金や閂、鍵等を操作する際には、扉体30に設けられた操作用開口部32に腕を通して行うことができる。
固定具10,20及び扉体30の材質は金属製や樹脂製など特に限定されないが、例えば、防錆処理を施した鋼材を用いるとよい。
次に、図9を参照して、本実施形態に係るフェンス用扉100の取付方法について説明する。まず、図9(a)に示すように、フェンスの隣接する支柱1,1間の一部を両側から枠状の固定具10,20で挟んで固定する。固定具10と固定具20は、例えば複数のボルトナットにより、対応する部材・部位同士を両側から締め付けて固定する。
次に、図9(b)に示すように、固定具10,20で囲まれた部分の除去対象金網8を切断除去して、進入用開口部7を形成する。このとき、固体具10,20の内側の部分に金網の先端が残って飛び出さないように注意する。そして、図9(c)に示すように、形成した進入用開口部7に、開閉可能な扉体30を取り付ける。
なお、先に不要な金網(除去対象金網8)を切断除去して進入用開口部7を形成して、後から周縁に固定具10,20を取り付けることも可能であるが、除去する金網の量の判断や、固定具10,20の固定の容易さを考慮すると、先に固定具10,20を固定してから不要な金網(除去対象金網8)を切断除去することが好ましい。
本実施形態に係るフェンス用扉100は、フェンスの隣接する支柱1,1間の一部を除去して形成された進入用開口部7の周縁を固定する枠状の固定具10,20と、進入用開口部7に取り付けられた開閉可能な扉体30とを有しているので、進入用の扉を形成するにあたって、隣接する支柱1,1間の全体を除去する必要がなく、既存のフェンスの部材を有効利用することができる。また、支柱を追加設置する必要がないため、追加部材の材料費等を低減することができ、工期も短縮することができる。
また、扉体30を固定具10に回動可能に取り付けた場合には、扉体30を回動させることにより容易に進入用開口部7を開閉することができる。
また、扉体30に操作用開口部32を設けた場合には、操作用開口部32に腕を通すことにより、扉体30が開かないようにするための掛金35,36や閂、鍵等をフェンスの両側から操作することができるので、フェンスの両側から開閉の可否をコントロールすることができる。
また本実施形態に係るフェンス用扉の取付方法は、フェンスの隣接する支柱1,1間の一部を両側から枠状の固定具10,20で挟んで固定し、固定具10,20で囲まれた部分を除去して進入用開口部7を形成し、形成した進入用開口部7に開閉可能な扉体30を取り付けるので、進入用開口部7を形成するために除去する部分を、固定具10,20で囲むことにより特定して容易に除去することができる。
以上、本実施形態に係るフェンス用扉及びフェンス用扉の取付方法によれば、高速道路の敷地境界線上に設置される立入防止用フェンスを通過するためのフェンス用扉を、低コスト・短工期で取り付けることができる。従って、既存のフェンスのどこにでも容易に扉を形成することができる。
以上、本発明の実施形態に係るフェンス用扉及びフェンス用扉の取付方法について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
例えば、進入用開口部の大きさ、形状は、フェンスの設置場所や取り付ける扉の使用目的等に応じて、適宜変更してもよい。
また、本実施形態では、隣接する支柱間に金網を張り巡らしたフェンスへの適用について説明したが、これに限らず、その他の材質の網状部材や、格子状部材、縦桟部材のみ、横桟部材のみ等のフェンスにも適用可能である。
また、本実施形態では、高速道路の敷地境界線上に設置される立入防止用フェンスへの適用について説明したが、これに限らず、例えば耕作地の敷地境界上に設置される野生動物侵入防止用フェンス等においても適用可能であり、その他にも長距離に亘って設置されるフェンスへの適用が特に有効である。
1 支柱
2 横架材
3 横架材
4 基礎
5 金網
6 支柱
7 進入用開口部
8 除去対象金網
9 管理用扉
10 固定具
20 固定具
21 湾曲部
30 扉体
31 蝶番
32 操作用開口部
33 カバー
34 蝶番
35 掛金
36 掛金
37 蝶番
40 ボルト
50 ナット
100 フェンス用扉

Claims (3)

  1. フェンスの隣接する支柱間の一部を両側から枠状の固定具で挟んで固定し、前記固定具を固定してから前記固定具で囲まれた部分の除去対象金網を切断除去して進入用開口部を形成し、前記形成した進入用開口部に開閉可能な扉体を取り付けることを特徴とするフェンス用扉の取付方法。
  2. 前記扉体を前記固定具に回動可能に取り付けことを特徴とする請求項1に記載のフェンス用扉の取付方法
  3. 前記扉体に操作用開口部を設けことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフェンス用扉の取付方法
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