JP6559846B2 - 気泡シールド工法および起泡材水溶液 - Google Patents
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Description
(1)微細なシェービングクリーム状の気泡が、掘削土の流動性と止水性を向上させ、かつ、チャンバ内での掘削土の付着を防止できるため、切羽の安定を保持しつつ、スムーズな掘進が可能になる工法であり、そのうちの止水性に関する工法的原理は、土粒子間隙に存在する地下水が微細な気泡と置換されることにより掘削土の止水性が向上し、地下水位の高い砂質地盤の掘削が容易となり、スクリューコンベアからの噴発を防止できる。
(2)注入された気泡が間隙内の自由水を排除し、間隙を気泡が満たすので、気泡土の透水性は非常に低くなり、スクリューコンベア排土口での止水性は非常に良好となる。
また、本発明による他の気泡シールド工法は、疎水膜剤が水溶性溶剤で可溶化され、さらに陰イオン界面活性剤が混合されてなる起泡材水溶液を発泡倍率10倍〜50倍の倍率で発泡させて、液膜に前記疎水膜剤が均質に吸着配位した気泡を生成し、切羽の土砂とシールド掘進機のチャンバ内の土砂に前記気泡を注入して気泡混合土を形成するものである。
前記疎水膜剤は、例えば、直鎖の炭素数12〜20の脂肪族アルコールを含む。
図1は、本発明の気泡シールド工法を説明した模式図である。図示するシールド掘進機10は、図2で示す従来の気泡シールド工法で適用されるシールド掘進機と実質的に同じ構成であるが、ここで適用される気泡が相違する。
次に、起泡材水溶液の各構成成分について詳細に説明する。
起泡力のある界面活性剤は各種あるが、気泡シールド掘削時の地下水汚染や掘削後の早期分解性や水性毒性などの環境影響を考慮すると、本発明の工法で適用される起泡材水溶液の成分として使用する起泡材の種類としては、陰イオン界面活性剤がよい。陰イオン界面活性剤は合成洗剤やシャンプー等の基剤として広く使用される起泡力が優れた物質が選択できるが、たとえばアルファオレフィンスルホン酸塩(略号AOS)、アルキル硫酸エステル塩(同AS)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(同AES)等の各種塩の陰イオン界面活性剤が挙げられ、これらの一種もしくは二種以上の混合物を使用することもできる。
起泡材水溶液の成分である疎水膜剤は、陰イオン界面活性剤の起泡性を抑制しない限り、炭化水素系やフッ素系などの水に難溶あるいは不溶である各種疎水性物質が使用できる。疎水膜剤は水溶性溶剤に溶解することから、疎水膜剤の選択は使用する水溶性溶剤に溶解する物質を選択する。また、気泡液膜の吸着層として配向させることから、陰イオン界面活性剤の疎水基の構造や官能基の種類に応じて適正に選定する。たとえば陰イオン界面活性剤として炭素数20のアルキルエーテル硫酸エステル塩を使用する場合、炭素数が同程度(たとえば18〜22の範囲)の高級アルコールが相溶バランス的に良い。
高発泡技術の観点から、水溶性溶剤は、疎水膜剤を起泡材水溶液に可溶化させるための成分である。また、陰イオン界面活性剤の溶解性を補助すること、発泡時の液膜の粘性を下げて膨張率を高めること、および凝固点を下げるなどの作用として有用である。
本発明の工法で適用する起泡材水溶液は、陰イオン界面活性剤と疎水膜剤および水溶性溶剤の他に、必要に応じて、発泡強化剤や有機酸及び/又は水を均一混合することによっても容易に得ることができる。なお、この起泡材水溶液を発泡する際には、予め水で希釈して作液する希釈液の濃度が起泡材水溶液の0.2〜10質量%であり、好ましくは0.5〜5質量%である。なお、希釈濃度は発泡方法や土質条件を考慮して選択するとよい。たとえば、気泡シールド工事で用いられる発泡筒方式を使用して気泡径や均質性を良好に調整できれば、希釈液の下限濃度を1質量%以下の低濃度から使用できる。一方、土質条件が悪い地山の場合に高い止水効果を求めるには、希釈液の下限濃度は2質量%以上で使用すると良い。
気泡密度が小さいほど液膜水分が少ないので、掘削土中の自由水との気水交換で不飽和状態にし易い。気泡はできるだけ高倍率に発泡し、気泡径を小さく生成した方が掘削土の透水性を低下させることができることから好ましい。より具体的には、気泡密度0.1g/ml以下が好ましいことより、発泡倍率は10倍以上がよい。また、高発泡技術は技術的には最大500倍発泡まで可能であるものの、気泡シールド工事で使用できる発泡装置の機械的制限などから、実用的には最大50倍発泡が適している。
本発明者等は、本発明の気泡シールド工法で適用される気泡によって形成された気泡混
合土の透水係数の改善効果、気泡混合土の不飽和状態の持続時間に関する改善効果を確認
する実験をおこなった。
各起泡材水溶液を以下の表1で示す希釈濃度で発泡し、高発泡気泡1〜6(それぞれ、実施例1-1〜1-6)と比較気泡(比較例1-1〜1-3)を生成し、それぞれの発泡時の評価をおこない、発泡可能倍率や気泡径を測定するとともに、気泡の安定性および気泡の消泡性について比較した。
起泡材水溶液を表1に例示した希釈濃度で水に溶解して希釈液を調整した。
[発泡方法]
発泡筒はステンレス製管(管径25A、長さ25cm)内に綿状のステンレス細繊維やガラスビーズ等の充填剤を詰めたもので、これに任意の圧力(0〜400kPa)で圧縮空気を流した。圧力ごとの圧縮空気量と希釈液の吐出量を予め条件ごとに計量しておき、発泡倍率(体積比)は気泡体積と希釈液体積との比率から計算した。圧縮空気を流した発泡筒内に希釈液の一定量を定量ポンプで吐出して強制的に発泡させた。
[実験結果]
以下、表1に測定結果と評価結果を示す。
次に、本発明者等は、飽和度を種々変化させ、それぞれの飽和度における実施例と比較例の不飽和状態の持続性に関する実験をおこなった。
実験砂は、珪砂5号[市販品を水洗してゴミおよび粘土分等を取り除いてから乾燥したもの、最大粒径1.18(mm)、乾燥密度1.36(g/cm3)、透水係数1.87×10-1(cm/sec、本実施例による透水試験結果)、間隙率19%]の含水比を調整したものである。
実験砂に気泡を所定の気泡混合率で添加し、練り混ぜる際に巻き込み気泡が入らないように注意しながら手早く練り混ぜて、気泡混合土を作製し、直ちに透水円筒に充填した。透水円筒はアクリル製の内径30mm(高さ80cm)の容器と、内径50mm(高さ80cm)の耐圧容器を使用し、透水円筒の下部からの排水量を測定して透水係数を計算した。また、透水円筒上部に一定の水圧(0.03MPa〜0.05MPa)をかけて不飽和状態が持続する時間を測定した。
[実験結果]
以下、表2に測定結果を示す。
次に、本発明者等は、気泡混合率を種々変化させ、それぞれの気泡混合率における実施例と比較例の流動性を確認する実験をおこなった。
土質:砂礫質土、粒度(礫分75.6%、砂分21.9%、シルト粘土2.5%)、含水比8.5%である。
[流動性試験法]
試料土(20リットル)をコンクリート用のポット式ミキサーに投入し、気泡発泡は同様の方式による大型発泡筒で生成して所定量をミキサーに加えて練り混ぜた。
[実験結果]
以下、表3に測定結果と評価結果を示す。
Claims (5)
- 疎水膜剤が水溶性溶剤で完全に可溶化され、さらに陰イオン界面活性剤が混合されてなる起泡材水溶液の希釈液を発泡倍率10倍〜50倍の倍率で発泡させて気泡を生成し、
切羽の土砂とシールド掘進機のチャンバ内の土砂に前記気泡を注入して気泡混合土を形成する気泡シールド工法であって、
前記起泡材水溶液中に、前記陰イオン界面活性剤を30〜40質量%、前記疎水膜剤を1〜15質量%、前記水溶性溶剤を20〜40質量%含有する、気泡シールド工法。 - 疎水膜剤が水溶性溶剤で可溶化され、さらに陰イオン界面活性剤が混合されてなる起泡材水溶液の希釈液を発泡倍率10倍〜50倍の倍率で発泡させて、液膜に前記疎水膜剤が均質に吸着配位した気泡を生成し、
切羽の土砂とシールド掘進機のチャンバ内の土砂に前記気泡を注入して気泡混合土を形成する気泡シールド工法であって、
前記起泡材水溶液中に、前記陰イオン界面活性剤を30〜40質量%、前記疎水膜剤を1〜15質量%、前記水溶性溶剤を20〜40質量%含有する、気泡シールド工法。 - 気泡シールド工法に使用される気泡を生成するための起泡材水溶液であって、
陰イオン界面活性剤を30〜40質量%、疎水膜剤を1〜15質量%、水溶性溶剤を20〜40質量%含有し、
前記疎水膜剤が前記水溶性溶剤で完全に可溶化されている起泡材水溶液。 - 前記水溶性溶剤は、セロソルブ系溶剤、カルビトール類、エチレンオキシドの付加モル数が3〜10のポリオキシエチレン低級アルキルエーテルおよびジオール類のうちの少なくとも一種を含む、請求項3に記載の起泡材水溶液。
- 前記疎水膜剤は、直鎖の炭素数12〜20の脂肪族アルコールを含む請求項3に記載の起泡材水溶液。
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