JP6560647B2 - 損失測定システム、損失測定制御装置、損失測定方法、及びプログラム - Google Patents

損失測定システム、損失測定制御装置、損失測定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、数モード光ファイバの損失の測定評価に関する技術である。
現在、単一モードファイバの伝送容量を打破するために、マルチコアファイバや数モードファイバ(FMF)を用いた空間多重伝送技術が注目されている。FMFはコア1つあたりの伝送容量拡大を可能とし、4LPモードファイバを使い、6つのモードそれぞれで40Gb/sの速度で96km伝送を可能としたことなどが報告されている(例えば非特許文献1を参照。)。FMFではモードごとに損失が異なり、モード分割多重伝送においてチャネル間の損失差(モード間損失差:MDL)が生じ、MDLにより伝送特性が劣化することが知られている(例えば非特許文献2を参照。)。そのためFMFはモード間の損失差を小さくすることが重要であり、単一モード励振と全モード励振で十分差が小さいFM−MCFが実現されている(例えば非特許文献3を参照。)。以上のように、MDLの小さい光ファイバの設計・試作において、LPモードごとの損失評価が重要となっている。
LPモード毎の損失評価方法としては非特許文献4の手法が提案されており、基本モード(LP01モード)と第1高次モード(LP11モード)について両者の曲げ損失差を利用して損失評価を行う。
R. Ryf r, et al., "Mode−division multiplexing over 96 km of few−mode fiber using coherent 6×6 MIMO processing", Journal of Lightwave Technology, volume:30 (4), 2012.] P.J. Winzer, et al., "Mode−dependent loss, gain, and noise in MIMO−SDM systems", in Proc. ECOC 2014, paper Mo. 3. 3. 2, 2014. T. Sakamoto et al., "Low−loss and low−DMD few−mode multi−core fiber with highest core multiplicity factor", OFC2016, Th5A.2, 2016. 久保田 他,"曲げ法を用いた2モードファイバのモード結合係数及び励振比の測定",電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 114(269), 51−54, 2014. N. Hanzawa, et al., "PLC−based four−mode multi/demultiplexer with LP11 mode rotator on one chip", JLT, vol. 33, no. 6, 2015. K. Nakanishi, et al., "Mode excitation ratio measurement of a two−mode fiber with offset fusion splice", in Proc. OECC 2015, paper PWe. 43, 2015.
しかしながら、非特許文献4の手法は高次モードの曲げ損失が低次モードに対して十分大きい事が前提となっており、例えば2LPモード以上を伝搬するFMFなどモードごとの曲げ損失差が小さいFMFでは、各モードの損失を正確に評価することが困難であるといった課題があった。更には、モード合分波器を利用して個別モード励振を行い各モードの伝送損失を測定することも考えられるが、この場合にはモード合分波器および測定系全体に極めて高いモード間消光比が求められ、モード合分波器および接続点においてそのような高いモード間消光比を実現することが極めて困難である、といった課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、極めて高いモード間消光比を測定系全体に要求せずに、モードごとの曲げ損失差に依存しない数モードファイバの各モードの損失を正確に測定評価することができる損失測定システム、損失測定制御装置、損失測定方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る損失測定システムは、伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定するために、前記数モード光ファイバに入力する試験光のモード励振比の種類を伝送可能なLPモード数以上とし、前記モード励振比の種類毎に前記試験光を前記数モード光ファイバを伝搬させて損失測定値を測定し、前記損失測定値が前記試験光に含まれる各LPモードの励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記モード励振比の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算することとした。
具体的には、本発明に係る損失測定システムは、伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定システムであって、
連続光又はパルス光を出力する光源、
前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上に前記光源からの光を分岐するパワーカプラ、
前記パワーカプラで分岐された光の光強度を減衰する光減衰器、
前記光減衰器で減衰された光を互いに異なるLPモードとして前記数モード光ファイバに入力するモード合分波器、
前記数モード光ファイバから出力した光を受光する受光器、及び
試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
を備える測定系と、
前記受光器が受光した光の光強度が入力され、前記パワーカプラで分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を前記光減衰器に設定する損失測定制御装置と、
を有し、
前記損失測定制御装置は、
前記測定系に、前記光源から前記連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて前記数モード光ファイバに伝搬させ、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して前記受光器に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
前記数モード光ファイバの切断前後の前記測定光の光強度から前記数モード光ファイバの前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
前記測定系に、前記光源から前記パルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を前記数モード光ファイバに伝搬させ、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて実施させ、
前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する
ことを特徴とする。
また、本発明に係る損失測定制御装置は、伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定システムを制御する損失測定制御装置であって、
連続光又はパルス光を出力する光源、
前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上に前記光源からの光を分岐するパワーカプラ、
前記パワーカプラで分岐された光の光強度を減衰する光減衰器、
前記光減衰器で減衰された光を互いに異なるLPモードとして前記数モード光ファイバに入力するモード合分波器、
前記数モード光ファイバから出力した光を受光する受光器、及び
試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
を備える前記損失測定システムの測定系と接続され、
前記受光器が受光した光の光強度が入力され、前記パワーカプラで分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を前記光減衰器に設定する機能を有しており、
前記測定系に、前記光源から前記連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて前記数モード光ファイバに伝搬させ、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して前記受光器に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
前記数モード光ファイバの切断前後の前記測定光の光強度から前記数モード光ファイバの前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
前記測定系に、前記光源から前記パルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を前記数モード光ファイバに伝搬させ、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて実施させ、
前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する
ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る損失測定方法は、伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定方法であって、
連続光又はパルス光を出力する光源、
前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上に前記光源からの光を分岐するパワーカプラ、
前記パワーカプラで分岐された光の光強度を減衰する光減衰器、
前記光減衰器で減衰された光を互いに異なるLPモードとして前記数モード光ファイバに入力するモード合分波器、
前記数モード光ファイバから出力した光を受光する受光器、及び
試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
を備える測定系と、
前記受光器が受光した光の光強度が入力され、前記パワーカプラで分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を前記光減衰器に設定する損失測定制御装置と、
を有する損失測定システムを用い、
前記損失測定制御装置が、
前記測定系に、前記光源から前記連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて前記数モード光ファイバに伝搬させ、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して前記受光器に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
前記数モード光ファイバの切断前後の前記測定光の光強度から前記数モード光ファイバの前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
前記測定系に、前記光源から前記パルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を前記数モード光ファイバに伝搬させ、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて実施させ、
前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する
ことを特徴とする。
本発明は、伝送損失の測定値αがモード励振比の測定値a(n=1,2,…,x)を係数とした各LPモードの伝送損失αの線形和であることを利用している。ここでxは、測定対象のFMFを伝送可能なLPモードの数である。モード励振比を変えたy種類(y≧x)の試験光を測定対象のFMFに伝搬させ、それぞれの種類の試験光に対するαを測定し、伝送損失αを連立方程式から算出している。つまり、本発明は、試験光のモード励振比と全体の伝送損失から各LPモードの伝送損失を算出するので、極めて高いモード間消光比を測定系全体に要求せずに、モードごとの曲げ損失差に依存しない数モードファイバの各モードの損失を正確に測定評価することができる。
本発明に係る損失測定システムの前記損失測定制御装置は、前記測定系に、前記数モード光ファイバの切断前にも、前記モード励振比測定を行わせることを特徴とする。切断前の数モード光ファイバ出力端でのデータと切断後の数モード光ファイバでのデータと比較することで、数モード光ファイバ中で特異なモード変換やモード結合がないことを確認することができる。
本発明に係る損失測定システムは、前記モード励振比測定における前記積算光強度が、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光について時間に対する光強度のグラフとした時にLPモード毎のパルスの面積であることを特徴とする。伝搬定数の近い複数のLPモードを1つのモード群とした際に、パルスの頂点が複数箇所となっても、モード励振比を容易に判断できる。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、前記損失測定制御装置として機能させるためのプログラムである。本発明に係る損失測定制御装置はコンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明は、極めて高いモード間消光比を測定系全体に要求せずに、モードごとの曲げ損失差に依存しない数モードファイバの各モードの損失を正確に測定評価することができる損失測定システム、損失測定制御装置、損失測定方法、及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る損失測定システムを説明する図である。 本発明に係る損失測定システムを説明する図である。 本発明に係る損失測定方法を説明するフロー図である。 モード励振比の算出方法を説明する図である。 本発明に係る損失測定システムで測定した2LPモードファイバの基本的な特性パラメータを示した表である。 本発明に係る損失測定システムで測定した励振比と損失測定値との関係を説明する図である。 本発明に係る損失測定システムで測定した測定データ間のモード間消光比と損失値の関係を説明する図である。 本発明に係る損失測定システムで測定した4LPモードファイバの基本的な特性パラメータを示した表である。 本発明に係る損失測定システムで測定した励振比と損失測定値との関係を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(測定原理)
本発明の測定原理を説明する。
測定対象のFMFに対して、入力光に対してのインパルス応答法によるモード励振比の測定と、カットバック法による光ファイバの損失測定を行う。その際、伝送可能なLPモード数をxとすると、入力光の各LPモードの励振条件をy種類の異なる条件に設定する。ただしyはx以上の数である。この際の励振条件の設定および各LPモードの励振比の調整には、例えば、各種のモード合分波器を用いれば良い。この時の損失の測定値α(y)は、理論的には各LPモードの励振比a(y)と各LPモードの損失αの線形和に一致する。ただし、ここでは、ファイバ途中でのモード変換の影響は無視している。従って、y種類の異なる励振条件について測定を行えば、このy種類の関係式を数学的に解くことによって、未定の定数であった各LPモードの損失αを決定することが可能になる。励振条件数yは多ければ多いほど、最小二乗法などの計算処理によって、αの評価精度を向上することができるが、測定の稼働も増えるため、現実的な範囲で決めれば良い。
まず、本発明は、伝送可能なLPモード数xが2以上の数モード光ファイバに対して行う各LPモードの損失の測定評価方法であり、入力光に対してのインパルス応答法によるモード励振比の測定と、カットバック法による光ファイバの損失測定を行い、両者の測定値を用いて、各LPモードの損失を計算によって求めることを特徴とする。
そして、本発明は、各LPモードの損失の測定評価方法の際に、入力光における各LPモードの励振条件をy種類の異なる条件に設定し(ただしyはx以上の数)、そのうちy個目の励振条件において、インパルス応答法によって測定したモード励振比の測定値をa(y)、 a(y)、・・・a(y)(ただし、0以上1以下の値)、この時の損失の測定値をα(y)とした時、各LPモードの損失α、 α、・・・αを式1によって求めることを特徴とする。
Figure 0006560647
さらに、本発明は、光源、モード合波部、受光部およびオシロスコープから構成され、上記測定評価方法によって各LPモードの伝送損失を算出する計算機から構成される、損失測定装置である。
(実施形態1)
本実施形態では、数モード光ファイバの損失測定システムの基本的な動作を説明する。
図1及び図2は、本実施形態の損失測定システムを説明する図である。実施形態の損失測定システムは、伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバ100についてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定システムであって、
連続光又はパルス光を出力する光源11、
数モード光ファイバ100を伝送可能なLPモード数以上に光源11からの光を分岐するパワーカプラ12、
パワーカプラ12で分岐された光の光強度を減衰する光減衰器13、
光減衰器13で減衰された光を互いに異なるLPモードとして数モード光ファイバ100に入力するモード合分波器14、
数モード光ファイバ100から出力した光を受光する受光器15、及び
試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
を備える測定系と、
受光器15が受光した光の光強度が入力され、パワーカプラ12で分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を光減衰器15に設定する損失測定制御装置16と、
を有する。
図1の損失測定システムは、時間差生成手段としてダミーファイバ50をモード合分波器14の後段に接続し、図2の損失測定システムは、時間差生成手段としてダミーファイバ50を光減衰器13の前段に接続している。
励振比測定の際には、光源11としてパルス光源、受光器15としてコヒーレントレシーバ及びオシロスコープを使用し、損失測定の際には、光源11としてスーパールミネッセントダイオード光源、受光器15としてパワーメータを使用する。光源11や受光器15がそれらを内蔵しており、適宜切り替える構成でもよい。
各LPモードの励振比の調節には、対象となるFMFのモード数xに対応できるPLC型のモード合分波器14を用いることが好適となる。PLC型のモード合分波器14については、非特許文献5に詳細に説明されているが、これに限られるものではなく、他の原理や構造のモード合分波器などを用いても良い。y種類の異なる励振条件を実現するためには、光減衰器13として可変アッテネータを使用する。モード合分波器14のx個の各入力ポートが各LPモードに対応するため、入力パワーの制御には、各ポートの直前に可変アッテネータを設置し、これを調整する。なお、励振比の調節には、軸ずれ接続において異なる軸ずれ量を設定することによりy種類のモード間励振比を設定する事もできる。このとき、被測定光ファイバの伝搬モード数に対応したモード合波器は必要なく、簡便な測定系にて評価が可能となる。
損失測定法として挿入損失法やカットバック法が挙げられる。モード合分波器14と被測定ファイバ(FUT)100の融着接続点、あるいは軸ずれ融着点において発生するモード変換やモード結合を含めて詳細な励振比及び損失測定を行うには、接続点以降で評価が可能なカットバック法が好適である。
以下の説明では、簡単のため2モードの場合について説明するが、基本的な手順はモード数xが3以上になっても同様に行えばよい。
励振比測定の際、図1〜図2に中に示したように、必要に応じて各LPモードのパルスを時間的に分離するためのダミーファイバ50を設置しても良い。図2のように、パワーカプラ12と光減衰器13との間にダミーファイバ50を設置する場合は、モード合分波器14から出力されるパルスを各モードに選別することが困難な場合に好適である。モード合分波器14の1つのポートに入力された光の出力光と、他のポートに入力された光の出力光に対して、時間的な分離が可能となる。パワーカプラ12と光減衰器13と間の伝送路が単一モードファイバ(SMF)で構成されている場合は、ダミーファイバ50としてSMFを挿入すればよい。
損失測定システムを図1のように設置する場合、モード合分波器14から出力されるLP01モードのパルスとLP11モードのパルスを時間的に分離することが可能である。この場合のダミーファイバ50は、FUT100と同一のファイバ、もしくはLPモード数がFUTと等しく、かつ、モードフィールド径の近いファイバを使用することが望ましい。
ダミーファイバ50の長さは、FUT100のモード間群遅延差を考慮して決定する。図1と図2は組み合わせることも可能である。以上のように、ダミーファイバ50を適切に設置することで、モード変換が発生するポートの特定、及びFUT出力端におけるモード変換量の評価が可能となる。例えば、LP11ポートに入力した光の出力光の一部がFUT100でLP01モードに変換される場合、FUT100の出力端において、LP11ポートに入力した光は、LP01モードとLP11モードの2つのパルスが時間的に分離して観測される。
損失測定制御装置16は、
前記測定系に、光源11から連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、数モード光ファイバ100を互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて数モード光ファイバ100に伝搬させ、数モード光ファイバ100を伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して受光器15に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、数モード光ファイバ100を伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
任意の位置で切断された数モード光ファイバ100について、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
数モード光ファイバ100の切断前後の前記測定光の光強度から数モード光ファイバ100の前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
前記測定系に、光源11からパルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、数モード光ファイバ100を互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を数モード光ファイバ100に伝搬させ、任意の位置で切断された数モード光ファイバ100を伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された数モード光ファイバ100について実施させ、
前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する。
図3は、図1や図2の損失測定システムがFUT100のLPモード毎の損失を測定する方法を説明するフローチャートである。当該損失測定方法は、
前記測定系に、光源11から連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、数モード光ファイバ100を互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて数モード光ファイバ100に伝搬させ、数モード光ファイバ100を伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して受光器15に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、数モード光ファイバ100を伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ(ステップS02)、
任意の位置で切断された数モード光ファイバ100について、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ(ステップS03)、
数モード光ファイバ100の切断前後の前記測定光の光強度から数モード光ファイバ100の前記光強度差毎の損失測定値を算出し(ステップS05)、
前記測定系に、光源11からパルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、数モード光ファイバ100を互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を数モード光ファイバ100に伝搬させ、任意の位置で切断された数モード光ファイバ100を伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された数モード光ファイバ100について実施させ(ステップS04)、
前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する(ステップS06)
ことを特徴とする。
図3では、前記測定系に、前記数モード光ファイバの切断前にも、前記モード励振比測定を行わせるステップS01も記載している。
まず、FUTを除く測定系を構築し、次に、励振比測定系において、モード合分波器14の出力端あるいはFUT100前に設置したダミーファイバ50の出力端にてパルスがモードごとに分離しているか確認を行う。モードごとに分離していない場合は、前述の通り、ダミーファイバ50の設置及び変更を行う。次に、FUT100を測定系へ組み込む。
図3は、測定系間の繋ぎ替えの回数が最も少ない場合の例である。FUT100出力端において、FUT100出力端でy種全ての励振比測定及び光パワー測定を行った(ステップS01、S02)のち、FUT100をカットバックし、カットバック長にてy種全ての励振比測定及び光パワー測定を行う(ステップS03、S04)手順となる。モード合分波器14を使用した場合で、光減衰器13のパワー調整の再現性が高い場合はこちらが好適である。
一方、軸ずれ接続において異なる軸ずれ量を設定することにより複数のモード間励振比を設定するとき、あるいは、モード合分波器14を使用した場合で、かつ光減衰器13のパワー調整の再現性が低い場合は、1種の励振比ごとにFUT100のカットバックを行えばよい。
y種の励振比を決定するには、励振比測定系のFUT100出力端にて、各LPモードに対応する光減衰器13を適切な値に設定すればよい。初めに、各LPモード間の励振比がLP01モード:LP11モード=1:1程度となる条件を設定することが好ましい。この条件から、LP01モードのアッテネータの値を増加させることで、LP01モードの励振比が小さい条件、さらに、LP01モードのアッテネータの値を元に戻し、LP11モードのアッテネータの値を増加させることでLP01モードの励振比が大きい条件を取得でき、励振比のレンジを広くとることが可能となる(ステップS01)。
y種類の励振条件を決定したのち、励振比測定及び光パワー測定を行う。測定後、励振比及び損失値の算出を行う。励振比は、FUT100出力端にて測定したデータと、カットバック長にて測定したデータの2種あるが、式1の励振比は、カットバック長でのデータを使用するのが好適である。FUT100出力端でのデータは、カットバック長でのデータと比較し、FUT100中で特異なモード変換やモード結合がないことを確認するために使用する。励振比の算出は、一例としてインパルス応答の各パルスの面積比を励振比とする。他の案として、各インパルス応答波形の最大値を励振比とする場合も考えられるが、伝搬定数の近い複数のLPモードを1つのモード群とした際に、パルスの頂点が複数箇所となり、励振比の決定が困難になる可能性がある。
図4に励振比の算出方法を示す。LP01ポートに入力した光の一部がFUT100でLP11モードに変換され(図4の[2]LP11モード)、かつ、LP11ポートに入力した光の一部がFUT100でLP01モードに変換された場合(図4の[4]LP01モード)の一例を示す。この場合は、4種のパルスの面積を算出し、励振比は LP01モード:LP11モード=([1]+[4]の面積):([2]+[3]の面積)、と決定する。
(実施形態2)
本実施形態は、本発明による数モード光ファイバの損失測定評価方法の2LPモード光ファイバへの適用例に関する。
図5に測定を行った2LPモードファイバの基本的な特性パラメータを示す。測定した際のファイバ長は14.9km、測定波長は1550nmであり、ステップインデックス型である。実施形態1で述べた手順に従い、図1の実験系を用いて、励振比を6種類の異なる条件に設定(y=6)し、それぞれの条件について各モードの励振比と損失を測定した。ここでは複数のモードが伝搬したときに得られる損失は、式1で示されるようにモード励振比と各モードの伝送損失との線形和として表すことができると考える。したがってLP01モードの損失をα、LP11モードの損失をαとすると、2LPモードファイバの場合は
Figure 0006560647
となる。
これを用いて測定結果を式2に、最小二乗法を用いて近似した結果、LP01モードの損失αは0.198dB/km、LP11モードの損失αは0.245dB/kmとなった。
図6は、LP01モードとLP11モードについて、励振比と損失測定値との関係を説明する図である。図6の横軸は、左側ほどLP01モードの光パワーが占める割合が大きく、右側ほどLP11モードの光パワーが占める割合が大きいことを示している。両者の関係は直線で極めてよく近似され、式2で示した線形結合の関係がモード励振比と各モードの伝送損失の間で高い精度で成立していることが確認でき、ファイバ途中で不規則なモード変換が発生している可能性が低いことが示唆された。
さらに、このファイバを単一モード励振法及び非特許文献6に示される曲げ法で測定したところ、結果はLP01モードの損失値がそれぞれ0.193dB/km、0.20±0.01dB/kmであり、本発明による測定評価方法とよく一致した。以上から本発明の有効性が確認できた。
図7は、測定データ間のモード間消光比と損失値の関係を説明する図である。ここでは測定データのうち、モード間消光比の値が低いデータから高いデータへプロット数を増加(y=2から6へ増加)させたときの、モード間消光比と得られる損失値の評価を行った。データ点数が2〜3点でモード消光比が低い(−4dB以上)とき、損失値にばらつきが見られた。またデータ点が4点以上でモード間消光比が−5dB以下のとき、各LPモードの損失は一定の値に収束した。以上より、本測定法では、モード間消光比が−5dB程度においても、精度よく損失評価が可能であることが示唆された。
したがって、式1で表されるモード励振比と各モードの伝送損失の関係を用いて、複数のモード励振比に対するモード励振比と損失の測定を行う事で、各モードの伝送損失を精度よく評価できることがわかる。さらに、本測定法では、高消光比のモード合分波器14を必要とせず、各LPモードの損失を精度よく測定できる事を確認した。
(実施形態3)
本実施形態は、本発明による数モード光ファイバの損失測定評価方法の4LPモード光ファイバへの適用例に関する。
図8に測定を行った4LPモードファイバの基本的な特性パラメータを示す。測定した際のファイバ長は6.7km、測定波長は1550nm、グレーデッドインデックス型である。
4LPモードファイバのLP21モード及びLP02モードは一般に伝搬定数が近いため、これらを一つのモード群と見なしても実用的には問題はほとんどなく、本実施形態では以下の方法によって、これらのモードの平均の損失を求めることができる。つまり、LP01モードをモード群〔1〕、LP11モードをモード群〔2〕、LP21モード及びLP02をモード群〔3〕(x=3)と見なす。
実施形態1で述べた手順に従い、図1の実験系を用いて、励振比を10種類の異なる条件に設定(y=10)し、それぞれの条件について各モード群の励振比と損失を測定した。各モード群の損失をα、α、αとすることで、損失測定値α(1)、α(2)、・・・、α(10)との関係式は式3のように表されることになる。
Figure 0006560647
図9は、LP01モードとその他の各モードについて、励振比と損失測定値との関係を説明する図である。図9の横軸は、左側ほどLP01モードの光パワーが占める割合が大きく、右側ほどLP11モードあるいはLP21及びLP02モードの光パワーが占める割合が大きいことを示している。LP01モードとLP11モードの励振比と損失の関係は、LP21及びLP02モード(モード群〔3〕)が励振比7%以下のとき、直線で近似された。LP01モードとLP21及びLP02モードの励振比と損失の関係は、LP11モードが励振比4%以下のとき、直線で近似された。これら2本の近似曲線は、式1で示したモード励振比と各モードの伝送損失の間の線形結合の関係が、高い精度で成立していることが確認できた。
10種類の異なる励振条件での測定結果から、最小二乗法によって各モード群の損失を求めたところ、LP01モードの損失αは0.220 dB/km、LP11モードの損失αは0.198dB/km、LP21及びLP02モードの平均損失αは0.236dB/kmとなった。
なお、このファイバにおいても従来技術である曲げ法による測定評価を試みたが、各モード1550nmでの曲げ損失の差が小さいため、実施することができなかった。そこでLP01モードについてのみ、入力端側に汎用のSMFを接続し、近似的にLP01モードの単独励振状態での損失の測定を行ったところ、この時の損失測定値は0.223dB/kmであり、本発明の方法によるLP01モードの評価値α=0.220dB/kmと良く一致した。
この結果より、本発明に係る損失測定方法が、従来では個別モード評価ができなかった4LPモードファイバにおいても測定を行う事が確認できる。
(実施形態4)
本実施形態は、本発明による数モード光ファイバの損失測定評価方法の4LPモード光ファイバへの適用例に関する。
図8に測定を行った4LPモードファイバの基本的な特性パラメータを示す。測定した際のファイバ長は6.7km、測定波長は1550nm、グレーデッドインデックス型である。
実施形態3ではLP21モードとLP02モードを一体として評価したが、本実施形態では、LP21モード及びLP02モードを独立のモード群と見なし、分離して評価を行う。本実施形態では以下の方法によって、これらのモードの損失を求めることができる。
実施形態1で述べた手順に従い、図1の実験系を用いて、励振比を10種類の異なる条件に設定(y=10)し、それぞれの条件について各モード群の励振比と損失を測定した。LP01モード、LP11モード、LP21モード、LP02モードの損失をそれぞれα、α、α、αとすることで、損失測定値α(1)、α(2)、・・・、α(10)との関係式は式4のように表されることになる。
Figure 0006560647
10種類の異なる励振条件での測定結果から、LP21モードとLP02モードの励振比が常に2:1であるとし、最小二乗法によって各モード群の損失を求めたところ、LP01モードの損失αは0.220dB/km、LP11モードの損失αは0.198dB/km、LP21モードの平均損失αは0.239dB/km、LP02モードの損失αは0.237dB/kmとなった。
この結果より、本発明に係る損失測定方法が、従来では個別モード評価ができなかった4LPモードファイバにおいても測定を行う事が確認できる。また同じ測定手順を用いて4LP以上のモード数を有する光ファイバについても、個別のモード損失を測定することも可能である。
(本発明の効果)
本発明の数モード光ファイバの各LPモードの損失の測定評価方法によれば、FMFの曲げ損失特性及びデバイス等におけるモード間消光比に依らず、従来技術では特に困難であった3LPモード以上を伝搬するFMFで各モードの損失を正確に評価することが可能になる。
11:光源
12:パワーカプラ
13:光減衰器
14:モード合分波器
15:受光器
16:損失測定制御装置
50:ダミーファイバ
100:被測定光ファイバ(FUT)

Claims (6)

  1. 伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定システムであって、
    連続光又はパルス光を出力する光源、
    前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上に前記光源からの光を分岐するパワーカプラ、
    前記パワーカプラで分岐された光の光強度を減衰する光減衰器、
    前記光減衰器で減衰された光を互いに異なるLPモードとして前記数モード光ファイバに入力するモード合分波器、
    前記数モード光ファイバから出力した光を受光する受光器、及び
    試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
    を備える測定系と、
    前記受光器が受光した光の光強度が入力され、前記パワーカプラで分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を前記光減衰器に設定する損失測定制御装置と、
    を有し、
    前記損失測定制御装置は、
    前記測定系に、前記光源から前記連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて前記数モード光ファイバに伝搬させ、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して前記受光器に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
    任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
    前記数モード光ファイバの切断前後の前記測定光の光強度から前記数モード光ファイバの前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
    前記測定系に、前記光源から前記パルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を前記数モード光ファイバに伝搬させ、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて実施させ、
    前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する
    ことを特徴とする損失測定システム。
  2. 前記損失測定制御装置は、
    前記測定系に、前記数モード光ファイバの切断前にも、前記モード励振比測定を行わせることを特徴とする請求項1に記載の損失測定システム。
  3. 前記モード励振比測定における前記積算光強度が、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光について時間に対する光強度のグラフとした時にLPモード毎のパルスの面積であることを特徴とする請求項1又は2に記載の損失測定システム。
  4. 伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定システムを制御する損失測定制御装置であって、
    連続光又はパルス光を出力する光源、
    前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上に前記光源からの光を分岐するパワーカプラ、
    前記パワーカプラで分岐された光の光強度を減衰する光減衰器、
    前記光減衰器で減衰された光を互いに異なるLPモードとして前記数モード光ファイバに入力するモード合分波器、
    前記数モード光ファイバから出力した光を受光する受光器、及び
    試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
    を備える前記損失測定システムの測定系と接続され、
    前記受光器が受光した光の光強度が入力され、前記パワーカプラで分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を前記光減衰器に設定する機能を有しており、
    前記測定系に、前記光源から前記連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて前記数モード光ファイバに伝搬させ、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して前記受光器に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
    任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
    前記数モード光ファイバの切断前後の前記測定光の光強度から前記数モード光ファイバの前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
    前記測定系に、前記光源から前記パルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を前記数モード光ファイバに伝搬させ、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて実施させ、
    前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する
    ことを特徴とする損失測定制御装置。
  5. 伝送可能なLPモード数が2以上の数モード光ファイバについてLPモード毎の伝送損失を測定する損失測定方法であって、
    連続光又はパルス光を出力する光源、
    前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上に前記光源からの光を分岐するパワーカプラ、
    前記パワーカプラで分岐された光の光強度を減衰する光減衰器、
    前記光減衰器で減衰された光を互いに異なるLPモードとして前記数モード光ファイバに入力するモード合分波器、
    前記数モード光ファイバから出力した光を受光する受光器、及び
    試験パルス光の時間差を発生させる時間差生成手段、
    を備える測定系と、
    前記受光器が受光した光の光強度が入力され、前記パワーカプラで分岐された光に光強度差を発生させる減衰量を前記光減衰器に設定する損失測定制御装置と、
    を有する損失測定システムを用い、
    前記損失測定制御装置が、
    前記測定系に、前記光源から前記連続光を出力させ、前記連続光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する測定光について前記光強度差をつけて前記数モード光ファイバに伝搬させ、前記数モード光ファイバを伝搬後の前記測定光の光強度を全てのLPモードについて一括して前記受光器に測定させる光強度測定を、前記光強度差を変えて、前記数モード光ファイバを伝送可能なLPモード数以上の回数だけ実施させ、
    任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて、前記測定系に、再度前記光強度測定を前記回数だけ実施させ、
    前記数モード光ファイバの切断前後の前記測定光の光強度から前記数モード光ファイバの前記光強度差毎の損失測定値を算出し、
    前記測定系に、前記光源から前記パルス光を出力させ、同一の前記パルス光から発生させた、前記数モード光ファイバを互いに異なるLPモードで伝搬する前記試験パルス光について前記光強度差及び時間差をつけて前記試験パルス光を前記数モード光ファイバに伝搬させ、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバを伝搬後の前記試験パルス光についてLPモード毎に積算光強度を測定させ、LPモード毎の前記積算光強度の比をモード励振比とするモード励振比測定を、任意の位置で切断された前記数モード光ファイバについて実施させ、
    前記損失測定値が前記モード励振比を係数とした各LPモードの伝送損失の線形和であるとした、前記光強度差の種類の数の方程式からLPモード毎の伝送損失を計算する
    ことを特徴とする損失測定方法。
  6. コンピュータに、請求項4に記載の損失測定制御装置として機能させるためのプログラム。
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