JP6561886B2 - ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents
ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6561886B2 JP6561886B2 JP2016064580A JP2016064580A JP6561886B2 JP 6561886 B2 JP6561886 B2 JP 6561886B2 JP 2016064580 A JP2016064580 A JP 2016064580A JP 2016064580 A JP2016064580 A JP 2016064580A JP 6561886 B2 JP6561886 B2 JP 6561886B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat sink
- aluminum
- layer
- power module
- metal layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Description
以上の理由により、上記のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法によれば、比較的低温での加熱によって、金属層とヒートシンクとが高い接合信頼性で接合したヒートシンク付パワーモジュール用基板を得ることができると考えられる。
Mg層厚さが0.1μm未満の場合、加熱時にMg2Siの量が少なくなり金属層とヒートシンクとの接合性が低下する。10μmを超えた場合、Al−Mgの液相が多量に発生することとなり、ろうこぶが生じる。
また、加熱温度が550℃未満の場合、液相の生成量が少なくなるため、接合性が低下する。575℃を超えた場合、ろうこぶやヒートシンク母材の溶融が生じる。
この場合、加熱工程において、パワーモジュール用基板の金属層とヒートシンクとを接合するのに必要な高濃度のMg2Siを確実に生成させることができるので、金属層とヒートシンクとを高い接合信頼性で確実に接合することが可能となる。
この場合、パワーモジュール用基板及びヒートシンクに亀裂や破損を生じさせずに、パワーモジュール用基板の金属層とヒートシンクとを高い接合信頼性で確実に接合することが可能となる。
本発明の第一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板の概略説明図である。図2は、図1における金属層とヒートシンクとの接合部の拡大説明図である。図3は、第一実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法の概略説明図である。
Mg層50の厚さは0.1μm以上10μm以下の範囲内に設定されている。Mg層50の厚さが薄くなりすぎると、後述する加熱工程の際に生成するMg2Siの量が少なくなり、金属層23とヒートシンク30との接合性が低下する。一方、Mg層の厚さが厚くなりすぎると、後述する加熱工程の際に、Al−Mg合金の液相が過剰に生成して、金属層23とヒートシンク30との接合部にろうこぶが発生し易くなるおそれがある。
加熱は、真空加熱炉を用いて、真空加熱炉内の圧力を10−6Pa以上10−2Pa以下の範囲内に設定して行うことが好ましい。
本発明の第二実施形態について、図4〜図5を参照して説明する。
図4は、本発明の第二実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板の概略説明図である。図5は、第二実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法の概略説明図である。なお、第一実施形態および第二実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
例えば、本実施形態では、ヒートシンクが、Si濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金、又は炭化ケイ素質部材中にSi濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金が充填されたアルミニウム基複合材料から形成されているが、ヒートシンクは、アルミニウム又はSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金、もしくは炭化ケイ素質部材中にアルミニウム又はSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金が充填されたアルミニウム基複合材料から形成されていてもよい。但し、この場合は、金属層のヒートシンクとの接合面が、Si濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金から形成されているパワーモジュール用基板を用意する必要がある。
まず、セラミックス基板の一方の面に、回路層となる純度99.99%以上のアルミニウム板(0.6mmt)をAl−Si系ろう材を介して積層し、他方の面に金属層となる表1記載のアルミニウム板(0.6mmt)をAl−Siろう材を介して積層し、荷重を負荷しながら、加熱して接合しパワーモジュール用基板を得た。
次に、パワーモジュール用基板の金属層及び/又はヒートシンクにスパッタ法により、下記の表1に示すMg濃度と層厚とを有するMg層を形成した。SiとMgとの存在量比(Si/Mg)を下記の方法により測定した。その結果を表1に示す。
そして、得られた各ヒートシンク付パワーモジュール用基板について、ヒートシンクとパワーモジュール用基板との接合率と、外観を下記の方法により評価した。その評価結果を、表1に示す。
Mg量は、パワーモジュール用基板の金属層及び/又はヒートシンクにMg層を形成した後、厚さを断面SEM観察から、純度をEPMAから求め、Mgの密度を1.74g/cm3として算出した。パワーモジュール用基板の金属層及びヒートシンクの両方にMg層が形成されている場合、その合計量をMg量とした。
Si量は、ヒートシンクのAl−Si合金中のSi濃度及びパワーモジュール用基板の金属層のSi濃度をパワーモジュール用基板の金属層と接合される面から厚さ方向に50μmの範囲内のSi量を算出した。厚さは断面SEM観察から測定した。
求められたMg量とSi量からSiとMgとの存在量比(Si/Mg)を求めた。なお、Si量は、ヒートシンクのAl−Si合金中のSi濃度及びパワーモジュール用基板の金属層のSi濃度の合計量である。
次の何れかに該当した場合を×と評価し、それ以外を○と評価した。
1.ヒートシンクとパワーモジュール用基板との接合部を目視で観察し、ろうこぶが生じていた場合。
2.ヒートシンクを目視で観察し、ろうこぶ又は亀裂が生じていた場合。
冷熱サイクル後の接合率を評価した。冷熱サイクルは、液相(フロリナート中)で行い、−40℃×5分、150℃×5分のサイクルを2000サイクル行った。
冷熱サイクル後の接合率はヒートシンクとパワーモジュール用基板との接合部の超音波探傷像を、超音波探傷装置(株式会社日立パワーソリューションズ製FineSAT200)を用いて測定し、以下の式から接合率を算出した。
ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわちパワーモジュール用基板の金属層の面積とした。
(接合率)={(初期接合面積)−(剥離面積)}/(初期接合面積)
超音波探傷像を二値化処理した画像において剥離は接合部内の白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
評価結果を表1に示す。
Mg層の膜厚が10μmよりも厚くされた比較例2ではろうこぶが生じていた。接合温度が高かった比較例6では、ヒートシンクに亀裂が生じていた。
以上のことから、本発明例によれば、パワーモジュール用基板とAlSiCなどのアルミニウム又はアルミニウム合金を母材とするヒートシンクとを、ヒートシンクの母材を溶融させずに、確実に接合できることが確認された。
11、61 積層体
20、70 パワーモジュール用基板
21、71 セラミックス基板
22、72 回路層
23、73 金属層
30 ヒートシンク
40 接合部
41 Mg2Si相
50 Mg層
74 銅部材層
75 チタン部材層
76 アルミニウム部材層
Claims (3)
- 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えたパワーモジュール用基板の金属層と、ヒートシンクとが、接合されてなり、前記ヒートシンクが、アルミニウムもしくはSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金又はSi濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金、あるいは炭化ケイ素質部材中にアルミニウムもしくはSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金又はSi濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金が充填されたアルミニウム基複合材料から形成されているヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法であって、
前記ヒートシンクが、Si濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金、あるいは炭化ケイ素質部材中にSi濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金が充填されたアルミニウム基複合材料から形成されている場合は、前記金属層の前記ヒートシンクとの接合面が、アルミニウムもしくはSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金又はSi濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金から形成されているパワーモジュール用基板を用意し、前記ヒートシンクが、アルミニウムもしくはSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金、あるいは炭化ケイ素質部材中にアルミニウムもしくはSi濃度が0.1at%未満のアルミニウム合金が充填されたアルミニウム基複合材料から形成されている場合は、前記金属層の前記ヒートシンクとの接合面が、Si濃度が0.1at%以上のアルミニウム合金から形成されているパワーモジュール用基板を用意する工程と、
前記金属層の前記ヒートシンクとの接合面および前記ヒートシンクの前記金属層との接合面のうちの少なくとも一方の接合面に、厚さが0.1μm以上10μm以下のMg層を形成するMg層形成工程と、
前記金属層と、前記ヒートシンクとを、前記Mg層を介して積層して積層体を形成する積層工程と、
前記積層体を550℃以上575℃以下の温度範囲で加熱して、前記金属層と、前記ヒートシンクとを接合する加熱工程と、
を備えていることを特徴とするヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。 - 前記積層体において、前記金属層の前記ヒートシンクとの接合面および前記ヒートシンクの前記金属層との接合面の表面から厚さ50μmまでの範囲に存在しているSiの量と、前記Mg層に存在しているMgの量との比(Si/Mg)が、原子比で0.01以上99.0以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記加熱工程にて、前記積層体を、積層方向に0.1MPa以上3.5MPa以下の圧力を付与しながら加熱することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016064580A JP6561886B2 (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016064580A JP6561886B2 (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017183360A JP2017183360A (ja) | 2017-10-05 |
| JP6561886B2 true JP6561886B2 (ja) | 2019-08-21 |
Family
ID=60008532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016064580A Active JP6561886B2 (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6561886B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3753912A4 (en) * | 2018-02-14 | 2021-10-13 | Mitsubishi Materials Corporation | PROCESS FOR PRODUCING A COMPOSITE BODY FROM CERAMIC / AL-SIC COMPOSITE MATERIAL AND PROCESS FOR PRODUCING A SUBSTRATE EQUIPPED WITH A HEAT SINK FOR POWER MODULES |
| TWI780113B (zh) * | 2018-02-14 | 2022-10-11 | 日商三菱綜合材料股份有限公司 | 陶瓷/鋁-碳化矽複合材料接合體之製造方法、及附散熱塊之功率模組用基板之製造方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101419627B1 (ko) * | 2010-02-05 | 2014-07-15 | 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 | 파워 모듈용 기판 및 파워 모듈 |
| JP5736807B2 (ja) * | 2011-02-02 | 2015-06-17 | 三菱マテリアル株式会社 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法及びパワーモジュール |
| JP6226642B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2017-11-08 | 株式会社Uacj | アルミニウム合金材料のろう付け方法及びろう付け構造体の製造方法 |
| JP6822247B2 (ja) * | 2016-03-25 | 2021-01-27 | 三菱マテリアル株式会社 | ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法 |
-
2016
- 2016-03-28 JP JP2016064580A patent/JP6561886B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2017183360A (ja) | 2017-10-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5403129B2 (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6111764B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| CN105659377B (zh) | 接合体的制造方法及功率模块用基板的制造方法 | |
| JP6256176B2 (ja) | 接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6822247B2 (ja) | ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法 | |
| KR20190132355A (ko) | 히트 싱크가 부착된 절연 회로 기판의 제조 방법 | |
| JP6658400B2 (ja) | セラミックス/Al−SiC複合材料接合体の製造方法、及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| WO2016158046A1 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6569511B2 (ja) | 接合体、冷却器付きパワーモジュール用基板、冷却器付きパワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP5825380B2 (ja) | 銅/セラミックス接合体、及び、パワーモジュール用基板 | |
| JP6780561B2 (ja) | 接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、及び、接合体、絶縁回路基板 | |
| JP6343993B2 (ja) | パワーモジュール用基板、およびその製造方法 | |
| JP6819299B2 (ja) | 接合体、パワーモジュール用基板、接合体の製造方法及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6558272B2 (ja) | 接合体の製造方法、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法、接合体及びヒートシンク付パワーモジュール用基板 | |
| JP6428327B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6561886B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6756189B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6750422B2 (ja) | 絶縁回路基板の製造方法、及び、絶縁回路基板、パワーモジュール、ledモジュール、熱電モジュール | |
| CN112654593A (zh) | 铜-陶瓷接合体、绝缘电路基板、铜-陶瓷接合体的制造方法及绝缘电路基板的制造方法 | |
| JP6645368B2 (ja) | 接合体、パワーモジュール用基板、接合体の製造方法、及び、パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP2022023954A (ja) | セラミックス/アルミニウム接合体、絶縁回路基板、ledモジュール、セラミックス部材 | |
| JP2014039062A (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
| WO2019159257A1 (ja) | セラミックス/Al-SiC複合材料接合体の製造方法、及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6432373B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
| JP6327058B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180926 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181012 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190531 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190625 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190708 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6561886 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
