JP6565115B2 - 動物用保定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動物用保定装置に関する。より詳細に、本発明は、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギなどの動物を安全に且つ衛生的に保定でき、軽トラックなどで運搬可能なほどに小型且つ軽量な動物用保定装置に関する。
動物の外科処置を行うための診療台や手術台が種々提案されている。例えば、特許文献1は、動物を載せるための基板と、該基板を上下動及び傾動する機構部と、前記機構部を制御して前記基板を上下動及び傾動させるためのフットコントローラとを有し、前記基板の上に動物を載せて該動物の治療を行う動物用診療ユニットにおいて、前記基板が前後及び/又は左右に移動可能である、動物用診療ユニットを開示している。該ユニットは前記基板の一方の側に補助テーブルを着脱自在に有することができるようである。
特許文献2は、移動用のキャスタを備えたベースフレームと、前記ベースフレーム上に設けられたリフト手段と、前記リフト手段に支持されて前記ベースフレーム上を昇降自在な手術台と、前記ベースフレームにおける移動方向前後の一方の端部に設けられ、前記ベースフレームの一端側を前記キャスタの接地面に対して上昇させ、前記ベースフレームを前記接地面に対して傾斜させるジャッキアップ手段とを備え、前記ジャッキアップ手段を前記ベースフレームの下側に装着し、前記ベースフレームと前記設置面との間のスペースに収納自在にしてなる、動物用移動式手術台装置を開示している。
特許文献3は、長手方向又は長手方向と直交する方向とのどちらか一方又は両方において傾斜可能に設けられると共に、側面板及び底面板を備え、傾斜可能な方向において前記側面板の全部又は下側の一部と前記底面板が船底形に形成されているシンクを有する獣医科用処置手術台を開示している。
特開平11−221242号公報 特開2014−14631号公報 特開2015−62566号公報
動物用の診療台または手術台は、診療室や手術室に設置されることが多い。動物を載せて移動可能な診療台または手術台も提案されているが、大型で高重量である。また、施術対象の動物の大きさに合わせて台の幅や長さを変えることが容易でない。
本発明の目的は、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギなどの動物を安全に且つ衛生的に保定でき、軽トラックなどで運搬可能なほどに小型且つ軽量な動物用保定装置を提供することである。
上記目的を達成するために検討した結果、以下の態様を含む発明を完成するに至った。
〔1〕 キャスタを備えた第一アンダーフレーム、
第一アンダーフレーム上に設けられた第一昇降装置、
第一昇降装置に支えられ且つ長手側端部a1が第一アンダーフレームの長手側端部に平行な一つの第一固定天板、
二つの第一可動天板、
第一固定天板の二つの長手側端部a1のそれぞれに一つずつ第一可動天板の側端部b1を回動可能に連結するための第一ヒンジ部材、
第一可動天板の板面を所定角度に傾斜した状態に固定することができる第一ステー部材、および
仰臥または横臥にした動物の肢を保定するための第一保定部材を有し、
第一可動天板の側端部b1に対向する位置にある側端部c1が第一保定部材を着脱可能に取り付けるための形状を成しており、且つ
第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板の短手側端部または第一アンダーフレームの短手側端部が補助保定装置を着脱可能に連結するための形状を成している、
動物用保定装置。
〔2〕 第一保定部材は、T字状または十字状の形を有する遠位端部と、該遠位端部を支え且つ前記第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けるための形状を有する近位端部とを有する部材である、〔1〕に記載の動物用保定装置。
〔3〕 第一保定部材は、環状の形を有する遠位端部と、該遠位端部を支え且つ前記第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けるための形状を有する近位端部とを有する部材である、〔1〕に記載の動物用保定装置。
〔4〕 前記第一固定天板の天面、前記第一可動天板の天面、および第一ヒンジ部材を蓋うシートをさらに有する、〔1〕〜〔3〕のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
〔5〕 前記シートは加温手段を有する、〔4〕に記載の動物用保定装置。
〔6〕 前記第一可動天板は、側端部c1の天面側に前記シートの縁を収納できる折り返し溝を有する、〔4〕または〔5〕に記載の動物用保定装置。
〔7〕 前記第一ステー部材は、前記第一可動天板の板面を傾斜した状態にするときに起てることができ、且つ前記第一可動天板の板面を水平な状態にするときに伏せることができる、〔1〕〜〔6〕のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
〔8〕 傾斜した状態になった前記二つの第一可動天板および前記一つの第一固定天板によって、動物を仰臥または横臥にすることができる台形凹溝が形成される、〔1〕〜〔7〕のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
〔9〕 動物が四肢動物である、〔1〕〜〔8〕のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
〔10〕 前記補助保定装置が
キャスタを備えた第二アンダーフレーム、
第二アンダーフレーム上に設けられた第二昇降装置、
第二昇降装置に支えられ且つ長手側端部a2が第二アンダーフレームの短手側端部に平行な一つの第二固定天板、
二つの第二可動天板、
第二固定天板の二つの長手側端部a2のそれぞれに一つずつ第二可動天板の側端部b2を回動可能に連結するための第二ヒンジ部材、および
第二可動天板の板面を所定角度に傾斜した状態に固定することができる第二ステー部材を有し、
第二ヒンジ部材の末端部若しくは第二固定天板の短手側端部、または第二アンダーフレームの長手側端部が、第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板の短手側端部、または第一アンダーフレームの短手側端部と着脱可能に連結するための形状を成している、
〔1〕〜〔9〕のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
〔11〕 第一アンダーフレームと第二アンダーフレームとの間の距離を保つように固定するための第一連結部材と、
第二ヒンジ部材の回動軸と第一ヒンジ部材の回動軸とが同一の軸線上に保たれるように固定するための第二連結部材と
をさらに有する、〔10〕に記載の動物用保定装置。
〔12〕 前記補助保定装置が、
一つの第二主天板と第二主天板の両側端に可動または固定で連結された二つの第二側天板と連結部材とを有するものであって、一つの水平な第二主天板と二つの傾斜した第二側天板とによって動物を仰臥または横臥にすることができる台形凹溝が形成され、
前記連結部材は、第一ヒンジ部材の回動軸と側天板および主天板の連結部の軸線とが同一の軸線上に保たれるように固定するための部材である、〔1〕〜〔9〕のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
本発明の動物用保定装置は、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウシなどの動物を安全に且つ衛生的に保定でき、軽トラックなどで運搬可能なほどに小型且つ軽量である。本発明の動物用保定装置は、各種形状の保定部材の着脱が可能である。本発明の動物用保定装置は、昇降装置によって天板を低く下げることができるので、動物を天板に載せるのが容易であり、また動物を天板に保定した状態での走行安定性に優れている。本発明の動物用保定装置では、動物の大きさや種類に応じて、可動天板の傾斜角度を自在に変更できるので、保定対象となる動物の範囲が広い。
第一可動天板を水平な状態にした本発明の動物用保定装置の一実施形態を示す斜視図である。 第一可動天板を傾斜した状態にした本発明の動物用保定装置の一実施形態を示す斜視図である。 第一可動天板を傾斜した状態にした本発明の動物用保定装置の一実施形態のテーブル3a上の状態を短手側端部サイドから観察したときの図である。 本発明に使用される第一保定部材の一実施形態を示す正面図である。 本発明に使用される第一保定部材の一実施形態を示す正面図である。 第一保定部材を連結するための第一可動天板の側端部c1におけるホルダ21bの一例を示す上面図、正面図および側面図である。 本発明に使用される第一保定部材の一実施形態を示す正面図である。 図6に示したホルダに図7に示した第一保定部材を連結した状態を示す上面図、正面図および側面図である。 第一保定部材を連結するための第一可動天板の側端部c1におけるホルダ21dの一例を示す上面図、正面図および側面図である。 本発明に使用される第一保定部材の一実施形態を示す正面図である。 図9に示したホルダに図10に示した第一保定部材を連結した状態を示す上面図、正面図および側面図である。 本発明に使用される第一保定部材を取り付ける一実施形態を示す斜視図である。 OU型マジックキーの構造と動作を示す図である。 本発明に使用される第一実施形態に係る補助保定装置を示す斜視図である。 図2に示した動物用保定装置と図14に示した補助保定装置とを連結した状態を示す図である。 本発明に使用される連結手段の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に使用される連結手段の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に使用される連結手段の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に使用される連結手段の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に使用される第二実施形態に係る補助保定装置を示す斜視図である。 図2に示した動物用保定装置と図20に示した補助保定装置とを連結した状態を示す図である。 図21に示した装置に子牛を仰臥にして保定した状態を示す図である。
本発明の動物用保定装置100は、第一アンダーフレーム2、第一昇降装置、第一固定天板4、第一可動天板5、第一ヒンジ部材8、第一ステー部材11a,11b、および第一保定部材10a,10bを有するものである。
第一アンダーフレーム2は、例えば、長方形の枠を具備し、該枠の底面に少なくとも四つのキャスタ6を具備する。なお、本発明における長方形は、数学で定義される長方形だけでなく、実質的に長方形と認識されるものも包含するものであり、例えば、四隅の角が丸め処理されたものや、若干歪んで平行四辺形または台形になったものなどを包含する。キャスタには、一方向にのみ転がる固定式キャスタと方向転換が可能な自在式キャスタとがあり、目的に応じていずれかを選択できる。本発明に用いられるキャスタは、キャスタの転がりを抑止するためのストッパーが付いたものが好ましい。さらに、路面からの衝撃を和らげるスプリングなどの緩衝装置付キャスタを用いることもできる。キャスタは、例えば、体重二百数十kgの動物を載せた場合などにおける、段差踏破性、直進走行安定性、機動性などの観点から、大径であることが好ましく、例えば、直径10〜40cmにすることができる。
さらにフロアロックを設けることができる。フロアロックは、駐車時にキャスタを若干浮き上がらせてアンダーフレームの位置を路面に保持するものである。また、枠の一方または両方の側端部に手押し用のハンドル7を着脱可能に設けることができる。ハンドルには、キャスタの転がりを制動するためのブレーキを制御するためのグリップ式レバーなどを設けてもよい。
第一アンダーフレーム上には第一昇降装置が設けられる。第一昇降装置の機構は特に限定されない。図1に示す装置ではシザーズリフト(Scissors Lift)を採用している。シザーズリフトは、テーブル3aがパンタアーム(X字状アーム)3を介して水平に昇降する装置である。パンタアーム間に設置されているシリンダ9の推力により、パンタアームを開閉してテーブルを昇降させる。シリンダ9には、油圧式、スクリュー式などがあり、特に限定されない。第一昇降装置のその他の機構としては、油圧シリンダリフト、ラックフォークリフトなどが挙げられる。油圧シリンダリフトはポンプなどを用いて高圧の作動油をシリンダに送り込み、シリンダの推力によってテーブルを昇降させる装置である。ラックフォークリフトは、少なくとも二本のマストにテーブルをチェーンやラックアンドピニオンなどで取り付け昇降させる装置である。これらのうち、シザーズリフトがテーブルの水平を保ちやすいので好ましい。第一昇降手段は好ましくはフットレバー(図示せず。)を操作することによって制御する。第一昇降手段を最も下降させたときの第一固定天板の地面からの高さを好ましくは20cm〜50cm、第一昇降手段を最も上昇させたときの第一固定天板の地面からの高さを好ましくは70cm〜100cmにする。第一固定天板の地面からの高さを低くすることによって、大重量の動物を安定して運搬することができる。
第一固定天板4は、例えば、長方形の板面を有するものである。第一固定天板の大きさは特に限定されないが、好ましくは幅7〜20cm×長さ60〜180cmである。
第一固定天板は、第一昇降装置に支えられている。第一固定天板は、前記第一昇降装置におけるテーブルそのものであってもよいし、昇降装置のテーブルの上に設置された別体であってもよい。第一固定天板はその長手側端部a1が第一アンダーフレーム2の長手側端部に平行になっている。
第一固定天板は、強度を保ちつつ軽量化するために、板の厚さを薄くし、板の4辺の縁を底側に略直角に折り曲げて枠状に成したものが好ましい。また、体液や血液などが溜まらないようにするために板面に貫通孔や溝を設けてもよい。第一固定天板は、ステンレス鋼、アルミニウム合金などで製造することができる。
第一可動天板5は、例えば、長方形の板面を有するものである。第一可動天板の大きさは特に限定されないが、好ましくは幅20〜40cm×長さ60〜180cmである。
第一可動天板は、強度を保ちつつ軽量化するために、板の厚さを薄くし、板の4辺の縁を底側に略直角に折り曲げて枠状に成すことが好ましい。第一可動天板は、ステンレス鋼、アルミニウム合金などで製造することができる。
第一固定天板4の二つの長手側端部a1と二つの第一可動天板5の側端部b1との間には第一ヒンジ部材8が取り付けられており、第一可動天板の側端部b1が第一固定天板の長手側端部a1と回動可能に連結されている。これにより、第一可動天板の板面が第一固定天板の板面に対して水平な状態または傾斜した状態にすることができる。傾斜した状態になった二つの第一可動天板および一つの第一固定天板によって、動物を仰臥または横臥にすることができる台形凹溝が形成される(図2、図3)。水平な状態になった二つの第一可動天板および一つの第一固定天板によって平らなテーブルが形成される(図1)。
第一可動天板の側端部b1に対向する位置にある側端部c1は、第一保定部材を着脱可能に取り付けるための形状を成している。側端部c1の形状は第一保定部材の近位端部の形状に応じた形状とすることができる。第一保定部材を着脱可能に取り付けるための側端部c1の形状としては、例えば、ネジやピンなどを挿入し締付けることができる有底孔または貫通孔;板状部材などを挿嵌することができるポケット、折り返し溝、または入口より奥の幅が広い溝(図6、21b);ボタンホール状またはキーホール状の孔に挿嵌することができる末端に直径の大きい頭部を有する突起(図9、21d);末端に直径の大きい頭部を有する突起を挿嵌することができるボタンホール状またはキーホール状の孔;図12に示すようなピン21eを挿嵌することができる貫通孔などを挙げることができる。ピン21eは、紛失を防ぐために、金鎖やワイヤなどで、第一保定手段や第一可動天板などに繋ぎ止めておくことができる。
前記第一可動天板5は、さらに、側端部c1の天面側に折り返し板5aを設けて、後述するシート12の縁を収納できる折り返し溝を形成することが好ましい。
第一ヒンジ部材8は、扉やボンネットなどの取り付け金具と同様の構造のもの(ヒンジ)である。第一ヒンジ部材は、第一可動天板5を回動可能に第一固定天板4に連結することができるものであれば特に限定されない。
第一ステー部材は、第一可動天板の板面を所定角度に傾斜した状態に固定することができるようにする部材である。固定可能な所定角度は少なくとも2つであることが好ましい。例えば、所定角度を40度および60度の2つに設定することができる。第一ステー部材としては、例えば、棒状支注11a、11bを用いることができる。棒状支柱の基端を、例えば、昇降装置のテーブル3aに起したり伏せたりが自在にできるように設置したり、第一可動天板の底面に起したり伏せたりが自在にできるように設置したり、することができる。長さの異なる棒状支柱11a、11bを複数設け、それらを使い分けることによって、第一可動天板の傾斜を段階的に変えることができる。図3の左側のように短い棒状支柱11aを起し、第一可動天板5の底面に設けた孔などに棒状支柱11aの先端を差し込み、第一可動天板を緩く傾斜した状態に保つことができる。図3の右側のように長い棒状支柱11bを起し、第一可動天板5の底面に設けた孔などに棒状支柱11bの先端を差し込み、第一可動天板を鋭く傾斜した状態に保つことができる。図3等では2本の棒状支柱が設置されているが、それに代えて、ロック付芯鞘構造などによって長さを伸縮できる棒状支柱を設置してもよい。
第一ステー部材にダンパー機能を有するステーを用いると、第一可動天板を動かす際に発生する恐れがある指挟みなどの防止、または動物を載せた後に第一可動天板の傾斜角度を変えるときなどのリフトアップ補助に役立てることができる。
第一ステー部材は第一ヒンジ部材と複合化されたものであってもよい。例えば、シートリクライニング装置のような、ラチェット機構またはロック機構などを用いることができる。
第一保定部材は仰臥または横臥にした動物の肢を保定するためのものである。第一保定部材の形状は特に限定されない。第一保定部材としては、例えば、T字状または十字状の形を有する遠位端部102bと、該遠位端部を支え且つ第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けるための形状を有する近位端部101bとを有する部材(図5、10b)、環状の形を有する遠位端部102aと、該遠位端部を支え且つ第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けるための形状を有する近位端部101aとを有する部材(図4、10a)などを挙げることができる。第一保定部材は、その遠位端部が、第一可動天板の天面側または底面側のいずれかに突出るように、第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けることができる。T字状または十字状の形を有する遠位端部または環状の形を有する遠位端部に、動物の肢などを紐などの線材にて縛り付けたり、吊り下げたりすることができる。天面側に突き出すように取り付けると保定部材が手術の際の妨げになることがある。本発明においては施術対象の動物のサイズに応じて底面側に突き出して第一保定部材を取り付けることができるので、手術の際の妨げが減る。
第一保定部材の近位端部の形状は、第一可動天板の側端部c1の形状に応じた形状とすることができる。第一保定部材の近位端部は、例えば、ネジやピンなどを挿入し締付けることができる貫通孔を有する板(101a,101b);ポケット、折り返し溝、または入口より奥の幅が広い溝に挿嵌することができる板(例えば、図7、101c);ボタンホール状またはキーホール状の孔を有する板(例えば、図10、101d);末端に直径の大きい頭部を有する突起を板面に有する板;図12に示すようなピン21eを挿嵌することができる貫通孔を有する板(101e)などの形状にすることができる。ピン21eを挿入し約90度回転させるとピン21eがロックされる。
第一保定部材を第一可動天面から取り外したときは、第一保定部材の紛失などを防ぐために、第一アンダーフレーム、第一固定天板、第一可動天板などに設けた収納部(図示せず。)や別体の収納容器に入れておくことができる。
本発明の動物用保定装置は、第一固定天板4の天面、第一可動天板5の天面、および第一ヒンジ部材8を蓋うシート12をさらに有することができる。シート12は、ゴム、スポンジなどの弾性体で形成されたものが好ましい。
該シートは、加温手段を有することが好ましい。加温手段を有するシートは、施術中の動物の体温低下を防ぐことができる。
加温手段を有するシートとしては、電熱線マット、温風マット、温水マット(湯たんぽ式、電気ポット式など)、鉄粉の酸化作用を利用したカイロを具えたシート、ゲル状の保温材が封入されたシート(使用前に電子レンジなどで加熱して使う。)、電池式のカイロが仕込まれたシート、酢酸ナトリウムの物理反応を利用したカイロが仕込まれたシートなどが挙げられる。
本発明の動物用保定装置は、第一ヒンジ部材8の末端部若しくは第一固定天板の短手側端部、または第一アンダーフレームの短手側端部が補助保定装置を着脱可能に連結するための形状を成している。なお、以下の説明では、補助保定装置が連結されていない本発明の動物用保定装置を、装置本体と呼ぶ。
連結するための形状は、補助保定装置側の連結部位の形状に応じて適宜設定することができる。例えば、第一ヒンジ部材の末端若しくは第一固定天板の短手側端部に棒状部材の先端部を挿嵌できるような孔を設けてもよいし、第一アンダーフレームの短手側端部に先端がL字状に曲がった棒状部材(例えば、図16など)の先端部を挿嵌できるような受け孔、鎖やワイヤなどの線状部材を引掛けるフック、マジックキー(ロック機能付きフック;例えば、図13参照)、シャックル、カラビナなどを設けてもよい。マジックキーには、S型、A型、OU型、AU型などがあるが、基本的な作動機構は同じである。図13(1)に示すように本体32の中に回動軸35で部材33が回動可能に設置されている。線材34を本体32の凹部に差し入れると部材33が図中反時計回りに回動する(図13(2))。線材が凹部の奥に達すると線材34による支えがなくなり部材33が重力によって時計回りに回動し、凹部の入口が部材33で塞がる(図13(3))。線材34を抜こうとすると部材33が図中時計回りに回動しようとするが線材34がその回動を邪魔するので、線材を凹部から抜き出すことができない。線材を抜くためには部材33を手などで図中反時計回りに回動させて凹部の入口を開く。
第一態様に係る補助保定装置200は、第二アンダーフレーム202、第二昇降装置、一つの第二固定天板204、二つの第二可動天板205、第二ヒンジ部材208、および第二ステー部材211を有するものである。
第二アンダーフレーム、第二昇降装置、第二固定天板、第二可動天板、第二ヒンジ部材、および第二ステー部材は、その機構または機能が、第一アンダーフレーム、第一昇降装置、第一二固定天板、第一可動天板、第一ヒンジ部材、および第一ステー部材と、それぞれ同じであるので、説明を省略する。
第一態様に係る補助保定装置は、第二保定部材をさらに有してもよい。第二保定部材は、その機構または機能が、第一保定部材と同じであるので、説明を省略する。なお、第一態様に係る補助保定装置では、第二固定天板の長手側端部a2が、第二アンダーフレームの短手側端部に平行に配置されていてもよい。
第一態様に係る補助保定装置は、第二ヒンジ部材208の末端部若しくは第二固定天板204の短手側端部、または第二アンダーフレーム202の長手側端部が、第一ヒンジ部材8の末端部若しくは第一固定天板4の短手側端部、または第一アンダーフレーム2の短手側端部と着脱可能に連結するための形状を成している。第二ヒンジ部材208の末端部若しくは第二固定天板204の短手側端部、または第二アンダーフレーム202の長手側端部における連結するための形状は、第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板の短手側端部、または第一アンダーフレームの短手側端部の形状に応じて適宜設定することができる。例えば、第二ヒンジ部材の末端に棒状部材の先端部を挿嵌できるような孔を設けてもよいし、第二アンダーフレームの長手側端部の両隅に、先端がL字状に曲がった棒状部材の先端部を挿嵌できるような受け孔を設けてもよい。鎖やワイヤなどの線状部材を掛けるフック、マジックキー(ロック機能付きフック;例えば、図13参照)、シャックル、カラビナなどを設けてもよい。
第一態様に係る補助保定装置は、装置本体と連結しない場合には、手術、治療に必要な器具などを置くテーブルとして使用することができる。
第一アンダーフレーム2と第二アンダーフレーム202との間の連結部材としては、第一アンダーフレームと第二アンダーフレームと間の距離を保つように固定するための第一連結部材を用いることができる。例えば、第一アンダーフレームの短手側端部に設けた孔および第二アンダーフレームの長手側端部に設けた孔に挿嵌できるように両先端がL字状に曲がった同じ長さの棒状部材31を少なくとも2本(例えば、図16)、第一アンダーフレームの短手側端部に設けた孔および第二アンダーフレームの長手側端部に設けた孔に挿嵌できるように両先端がL字状に曲がった同じ長さの棒状部材2本を十字状に成したもの(図17)、矩形枠で四隅に棒状部材が底に向かって突き出していて、第一アンダーフレームの短手側端部に設けた孔および第二アンダーフレームの長手側端部に設けた孔に挿嵌できるようにしたもの(例えば、図18)、両端にマジックキーを設けた線材からなるもの(例えば、図19)、磁石を両端に設けた棒状部材と第一アンダーフレームの短手側端部および第二アンダーフレームの長手側端部とを磁力で連結できるようにしたものなどを挙げることができる。図18に示すような矩形枠からなる連結部材や図17に示すような十字状に成した連結部材などの場合はその上に平板などを設置することによって手術、治療に必要な器具などを置くことができる。図16に示されるような連結部材は、例えば、一方の端を、補助保定装置の第二アンダーフレームにヒンジで回動可能に設置し、非連結時には連結部材を回動させて第二アンダーフレームの側端部に沿って収納し、連結時には連結部材を回動させて装置本体と連結できるようにしてもよい。また、図17に示されるような連結部材は、例えば、左側の二つの端の一方を補助保定装置の第二アンダーフレームにヒンジで回動可能に設置し、もう一方を第二アンダーフレームに沿ってスライドできるように設置し、非連結時には連結部材を縮小させて第二アンダーフレームの側端部に沿って収納し、連結時には連結部材を拡大させて装置本体と連結できるようにしてもよい。
また、第二ヒンジ部材の末端部若しくは第二固定天板204の短手側端部と第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板4の短手側端部との間の連結には、第二ヒンジ部材の回動軸と第一ヒンジ部材の回動軸とが同一の軸線上に保たれるように固定するための第二連結部材を用いることができる。例えば、真っ直ぐで同じ長さの棒状部材231を少なくとも2本、平行にさせて、第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板4の短手側端部に設けた孔および第二ヒンジ部材の末端部若しくは第二固定天板204の短手側端部に設けた孔にそれぞれ挿嵌できるようにしたものを挙げることができる。
第一態様に係る補助保定装置は、第二固定天板204の天面、第二可動天板204の天面、および第二ヒンジ部材208を蓋うシートをさらに有することができる。シートは、ゴム、スポンジなどの弾性体で形成されたものが好ましい。
図14には、補助保定装置をハンドル7に対向する短手側端部に連結している状態を示しているが、ハンドル7を取り外してハンドル7側の短手側端部に連結することもできる。
第二態様に係る補助保定装置は、一つの第二主天板304と第二主天板の両側端に可動または固定で連結された二つの第二側天板305と連結部材331とを有するものであって、一つの水平な第二主天板と二つの傾斜した第二側天板とによって仰臥または横臥にした動物の頭部などを支えることができる台形凹溝が形成されたものである。第二側天板および第二主天板をヒンジで連結すると第二側天板を水平な状態または傾斜した状態に変形できる。ヒンジはその機能または構造が第一ヒンジ部材と同じである。第二側天板305の傾斜角度は第一可動天板5の緩い方の傾斜角度と概ね同じにすることが好ましい。
第二態様に係る補助保定装置における連結部材は、第一ヒンジ部材の回動軸と第二側天板および第二主天板の連結部の軸線とが同一の軸線上に保たれるように固定するための部材である。連結部材は、例えば、第一ヒンジ部材の末端に設けた孔および第二側天板と第二主天板の連結部の末端に設けた孔に挿嵌できるようにした真っ直ぐで同じ長さの棒状部材331を挙げることができる。第二態様に係る補助保定装置は、動物用保定装置に動物を仰臥または横臥にしたときに枕のような役割を成すことができる(図22)。挿嵌によって連結された棒状部材331が外れないように、棒状部材331にノッチ式ロック機構を設けたり、第一可動天板の長手側端部c1の端と第二側天板の側端部の端とに掛け金等を設けたり、することができる。
第二態様に係る補助保定装置は、第二主天板304の天面、第二側天板305の天面、および第二側天板および第二主天板の連結部を蓋うシートをさらに有することができる。シートは、ゴム、スポンジなどの弾性体で形成されたものが好ましい。シートの縁は折り返し板305aによって形成される折り返し溝に収納できるようになっている。
本発明の動物用保定装置に仰臥または横臥にして保定することができる動物としては、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマなどの産業動物を挙げることができる。これら以外に、アシカ、トド、イルカなどの海獣類;ウサギ、犬、猫なども挙げることができる。これらのうち、四肢動物が好ましい。本発明の動物用保定装置は、小型軽量であるので、軽トラックや普通乗用バンなどの荷台に載せて運ぶことができる。
なお、本発明は、以上に説明した各実施の形態の説明内容に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて、種々の形態に変えることが可能である。
a1:第一固定天板長手側側端部、b1:第一可動天板の側端部、c1:第一可動天板の側端部b1に対向する位置にある側端部、a2:第二固定天板長手側側端部、b2:第二可動天板の側端部、c2:第二可動天板の側端部b1に対向する位置にある側端部、100:動物用保定装置(装置本体)、2:第一アンダーフレーム、4:第一固定天板、5:第一可動天板、11a,11b:第一ステー部材、10a,10b,10c,10d,10e:第一保定部材、6,206:キャスタ、7,207:ハンドル、3a,203a:テーブル、3,203:パンタアーム、9,209:シリンダ、8:第一ヒンジ部材、102a,102b,102c,102d:遠位端部、101a,101b,101c,101d,101e:近位端部、21e:ピン、12:シート,200:補助保定装置、202:第二アンダーフレーム、204:第二固定天板、205:第二可動天板、208:第二ヒンジ部材、211a,211b:第二ステー部材、31,231,331:棒状部材、304:第二主天板、305:第二側天板、5a,305a:折り返し板、22d:折り返し板

Claims (10)

  1. キャスタを備えた第一アンダーフレーム、
    第一アンダーフレーム上に設けられた第一昇降装置、
    第一昇降装置に支えられ且つ長手側端部a1が第一アンダーフレームの長手側端部に平行な一つの第一固定天板、
    二つの第一可動天板、
    第一固定天板の二つの長手側端部a1のそれぞれに一つずつ第一可動天板の側端部b1を回動可能に連結するための第一ヒンジ部材、
    第一可動天板の板面を所定角度に傾斜した状態に固定することができる第一ステー部材、および
    仰臥または横臥にした動物の肢を保定するための第一保定部材を有し、
    第一可動天板の側端部b1に対向する位置にある側端部c1が第一保定部材を着脱可能に取り付けるための形状を成しており、
    第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板の短手側端部または第一アンダーフレームの短手側端部が補助保定装置を着脱可能に連結するための形状を成している装置本体と、

    ャスタを備えた第二アンダーフレーム、
    第二アンダーフレーム上に設けられた第二昇降装置、
    第二昇降装置に支えられ且つ長手側端部a2が第二アンダーフレームの短手側端部に平行な一つの第二固定天板、
    二つの第二可動天板、
    第二固定天板の二つの長手側端部a2のそれぞれに1つずつ第二可動天板の側端部b2を回動可能に連結するための第二ヒンジ部材、および
    第二可動天板の板面を所定角度に傾斜した状態に固定することができる第二ステー部材を有し、
    第二ヒンジ部材の末端部若しくは第二固定天板の短手側端部、または第二アンダーフレームの長手側端部が、第一ヒンジ部材の末端部若しくは第一固定天板の短手側端部、または第一アンダーフレームの短手側端部と着脱可能に連結するための形状を成している補助保定装置と、

    を備える動物用保定装置。
  2. 第一保定部材は、T字状または十字状の形を有する遠位端部と、該遠位端部を支え且つ前記第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けるための形状を有する近位端部とを有する部材である、請求項1に記載の動物用保定装置。
  3. 第一保定部材は、環状の形を有する遠位端部と、該遠位端部を支え且つ前記第一可動天板の側端部c1に着脱可能に取り付けるための形状を有する近位端部とを有する部材である、請求項1に記載の動物用保定装置。
  4. 前記第一固定天板の天面、前記第一可動天板の天面、および第一ヒンジ部材を蓋うシートをさらに有する、請求項1〜3のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
  5. 前記シートは加温手段を有する、請求項4に記載の動物用保定装置。
  6. 前記第一可動天板は、側端部c1の天面側に前記シートの縁を収納できる折り返し溝を有する、請求項4または5に記載の動物用保定装置。
  7. 前記第一ステー部材は、前記第一可動天板の板面を傾斜した状態にするときに起てることができ、且つ前記第一可動天板の板面を水平な状態にするときに伏せることができる、請求項1〜6のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
  8. 傾斜した状態になった前記二つの第一可動天板および前記一つの第一固定天板によって、動物を仰臥または横臥にすることができる台形凹溝が形成される、請求項1〜7のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
  9. 動物が四肢動物である、請求項1〜8のいずれかひとつに記載の動物用保定装置。
  10. 第一アンダーフレームと第二アンダーフレームとの間の距離を保つように固定するための第一連結部材と、
    第二ヒンジ部材の回動軸と第一ヒンジ部材の回動軸とが同一の軸線上に保たれるように固定するための第二連結部材と
    をさらに有する、請求項1〜9のいずれかひとつに記載の動物用保定置。
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