JP6567232B2 - 画像再生器、信号処理装置及び画像再生方法 - Google Patents
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Description
SARは、反射信号のサンプリング数をM、反射波の数をNとすると、観測対象までの距離を表すレンジ(Range)方向及びアジマス方向に関する観測データとして、M行N列の複素行列で表される観測データを得ることができる。
画像再生アルゴリズムは、例えば、以下に示すような信号処理を組み合わせることで、SAR画像データにおける各々の画素の輝度値を積み上げるアルゴリズムである。
(1)観測データである時間領域の信号をフーリエ変換することで、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する処理
(2)周波数領域の信号を逆フーリエ変換することで、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する処理
(3)時間領域の信号又は周波数領域の信号に対する信号処理を実施して、SAR画像を再生する処理
また、周波数領域の信号は、行あるいは列を単位として、逆フーリエ変換されることで、時間領域の信号に変換される。
フーリエ変換後の周波数領域の信号における行列要素同士は、互いに独立して計算される。また、逆フーリエ変換後の時間領域の信号における行列要素同士は、互いに独立して計算される。
したがって、画像再生アルゴリズムは、列毎のM点のフーリエ変換、あるいは、列毎のM点の逆フーリエ変換をN列分だけ繰り返した後に信号処理する手順と、行毎のN点のフーリエ変換、あるいは、行毎のN点の逆フーリエ変換をM行分だけ繰り返した後に信号処理する手順とを組み合わせた構成となる。
この画像再生アルゴリズムでは、フーリエ変換の処理方向及び逆フーリエ変換の処理方向が、行方向又は列方向に切り替えられる。
具体的には、信号処理装置は、信号データを大容量で高遅延のメインメモリに格納し、メインメモリに格納されている信号データを小容量で低遅延のローカルメモリに転送する処理(1)を行う。
また、信号処理装置は、ローカルメモリに格納されている信号データに対する演算処理を実施し、その演算処理の処理結果、あるいは、ローカルメモリに収まらない演算処理の途中の中間データをメインメモリに転送する処理(2)を行う。信号処理装置は、処理(1)と処理(2)とを繰り返し実施する。
このため、信号処理装置では、信号データをローカルメモリに転送する回数が最小になるようにして、メモリに対する1回の入出力処理毎の演算量が最大になるようにすることが望ましい。
メモリに対する1回の入出力処理毎の演算量を最大にすることで、持っている演算性能を十分に活用することができ、短時間で画像再生処理を完了することができる。
一般的なローカルメモリは、参照したデータ位置から連続する局所領域を単位として、メインメモリとの間で入出力処理を行うため、メインメモリの不連続方向に対する処理は低速となる。
逆に、連続するN点がMセット並ぶ順序(Row−Major)でメインメモリに格納されている場合は、N方向の処理は高速になるが、M方向の処理は低速となる。
そこで、メモリに対する入出力処理を複数回要する処理を実施する場合は、処理に移行する前処理として、行列転置で信号データのメモリレイアウトを入れ替える入替処理を実施することで、常に信号データが連続領域に並ぶようになり、高速な演算が可能になる。
また、信号処理の種類が多数あり、また、データ量が数ギガバイト(GB)から数十GBである巨大な観測データを取り扱うため、画像再生を完了するまでに長時間を要する。
このため、観測データを複数の小領域に分割し、複数のプロセッサが、分割した小領域の観測データからSAR画像を再生する処理を並列に行う信号処理装置が以下の特許文献1に開示されている。
以下の特許文献1には、通信で接続されている複数のプロセッサに対して、小領域の観測データを与える際の通信ボトルネックの改善法が開示されている。
図1は、この発明の実施の形態1による信号処理装置を示す構成図である。図2は、この発明の実施の形態1による信号処理装置を示すハードウェア構成図である。
図1及び図2において、データ管理部1は、例えば図2に示すデータ管理回路21で実現される。
データ管理部1は、合成開口レーダ(SAR:Synthetic Aperture Radar)による観測データである時間領域の信号をメインメモリ2に格納し、時間領域の信号を管理する。
メインメモリ2は、例えば図2に示すメイン記録回路28で実現される。
メインメモリ2は、SARによる観測データである時間領域の信号を格納する記録媒体である。
また、メインメモリ2は、画像再生器3a,3bによる再生途中の信号などを格納する。
画像再生器3a,3bは、データ管理部1により管理されている時間領域の信号からSAR画像を再生する処理を実施する。
この実施の形態1では、信号処理装置が、2つの画像再生器3a,3bを実装している例を説明するが、1つ以上の画像再生器を実装していればよく、2つの画像再生器3a,3bを実装している例に限るものではない。
データ分割部11a,11bは、例えば図2に示すデータ分割回路22で実現される。
データ分割部11a,11bは、メインメモリ2により格納されている時間領域の信号を複数の局所領域の信号に分割し、分割した局所領域の信号をローカルメモリ12a,12bに格納する処理を実施する。
ローカルメモリ12a,12bは、例えば図2に示すローカル記録回路29で実現される。
ローカルメモリ12a,12bは、データ分割部11a,11bにより分割された局所領域を格納する記録媒体である。
レイアウト設定部13a,13bは、フーリエ変換部14a,14bによるフーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換部15a,15bによる逆フーリエ変換処理の処理方向に合わせて、データ分割部11a,11bにより分割された複数の局所領域の信号のメモリレイアウトを設定する処理を実施する。
また、レイアウト設定部13a,13bは、フーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換処理の処理方向が変更される際、複数の局所領域の信号のメモリレイアウトを設定する前に、ローカルメモリ12a,12bにより格納されている再生途中の信号をメインメモリ2に転送する処理を実施する。
レイアウト設定部13a,13bによるメモリレイアウトの設定処理は、ローカルメモリ12a,12b上で実施される。
フーリエ変換部14a,14bは、レイアウト設定部13a,13bによりメモリレイアウトがフーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元フーリエ変換する処理を実施する。フーリエ変換部14a,14bによるフーリエ変換処理は、ローカルメモリ12a,12b上で実施される。
逆フーリエ変換部15a,15bは、例えば図2に示す逆フーリエ変換回路25で実現される。
逆フーリエ変換部15a,15bは、レイアウト設定部13a,13bによりメモリレイアウトが逆フーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元逆フーリエ変換する処理を実施する。逆フーリエ変換部15a,15bによる逆フーリエ変換処理は、ローカルメモリ12a,12b上で実施される。
信号処理部16a,16bは、フーリエ変換部14a,14bにより多次元フーリエ変換された局所領域の信号又は逆フーリエ変換部15a,15bにより多次元逆フーリエ変換された局所領域の信号に対する信号処理を実施して、合成開口レーダ画像を再生する処理を実施する。信号処理部16a,16bによる信号処理は、ローカルメモリ12a,12b上で実施される。
画像管理部4は、画像再生器3a,3bにより再生された合成開口レーダ画像をメインメモリ5に格納し、合成開口レーダ画像を管理する。
メインメモリ5は、例えば図2に示すメイン記録回路28で実現される。
メインメモリ5は、合成開口レーダ画像を格納する記録媒体である。
図1では、メインメモリ2とメインメモリ5が別々のメモリとして、メインメモリ2がデータ管理部1に内蔵され、メインメモリ5が画像管理部4に内蔵されているように描いている例を示している。ただし、これは一例に過ぎず、例えば、メインメモリ2とメインメモリ5が同一のメモリとして、データ管理部1又は画像管理部4の内部、あるいは、データ管理部1及び画像管理部4の外部に設けられているものであってもよい。
また、データ管理回路21、データ分割回路22、レイアウト設定回路23、フーリエ変換回路24、逆フーリエ変換回路25、信号処理回路26及び画像管理回路27は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。
ソフトウェア又はファームウェアはプログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
図3は、信号処理装置がソフトウェア又はファームウェアなどで実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
また、図2では、信号処理装置の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアで実現される例を示し、図3では、信号処理装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される例を示しているが、信号処理装置における一部の構成要素が専用のハードウェアで実現され、残りの構成要素がソフトウェアやファームウェアなどで実現されるものであってもよい。
図5は、SARによる観測データの一例を示す説明図である。
図5において、SARによる観測データである信号データ101は、M行N列の複素行列で表され、列がレンジ(Rg:Range)方向の信号、行がアジマス(Az:Azimuth)方向の信号である。
ここでは、説明の便宜上、メインメモリ2上では、信号データ101のRg方向が連続するレイアウト(Column−Major)を採るものとするが、Az方向が連続するレイアウト(Row−Major)であっても構わない。
係数データ102におけるm行目の値fmは、信号データ101におけるm行n列目の信号成分Sm,nに対して、以下の式(1)のように乗算される。m行目の値fmを乗算する信号処理は、信号データ101の全ての列に対して繰り返される。
また、係数データ103におけるn列目の値fnは、信号データ101におけるm行n列目の信号成分Sm,nに対して、以下の式(2)のように乗算される。n列目の値fnを乗算する信号処理は、信号データ101の全ての行に対して繰り返される。
Az方向とRg方向のうち、少なくとも1つの方向に時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する場合は、1つの方向毎に、1列あるいは1行全ての信号成分を参照して、信号成分を更新するフーリエ変換処理を実施する必要がある。
また、Az方向とRg方向のうち、少なくとも1つの方向に、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する場合は、1つの方向毎に、1列あるいは1行全ての信号成分を参照して、信号成分を更新する逆フーリエ変換処理を実施する必要がある。
また、フーリエ変換処理又は逆フーリエ変換処理をAz方向に行う場合は、互いに独立して処理可能なRg方向に信号データ101を分割し、分割領域毎に、当該分割領域の信号データをAz方向にフーリエ変換処理又は逆フーリエ変換処理する。Rg方向への信号データ101の分割として、分割箇所を示す分割線107〜108で3分割される例が考えられる。
フーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換処理の処理方向が変わる際には、前段のAz方向又はRg方向におけるフーリエ変換処理の処理結果又は逆フーリエ変換処理の処理結果が揃っていなければ、フーリエ変換処理又は逆フーリエ変換処理を開始することができない。
このため、前段のAz方向又はRg方向におけるフーリエ変換処理の処理結果又は逆フーリエ変換処理の処理結果である途中演算結果をストアし、信号データ101を分割し直してから演算を行う必要がある。
W×H点の1次元フーリエ変換と同じ演算量で同じ演算結果となる2次元フーリエ変換としては、W点の1次元フーリエ変換と、H点の1次元フーリエ変換とからなる2次元フーリエ変換が考えられる。
ここでは、1次元フーリエ変換を2次元フーリエ変換として扱う例を説明するが、3次元以上の多次元フーリエ変換として扱うようにしてもよい。
信号データ101がP分割されることで、Az方向のN点の1次元フーリエ変換は、Az(2)方向におけるP点の1次元フーリエ変換と、Az(1)方向におけるN/P点の1次元フーリエ変換とからなる2次元フーリエ変換となる。
P点及びN/P点のそれぞれは、1回の2次元フーリエ変換で処理を完了することが可能なサイズである局所領域サイズに収まるように設定される。
図6において、信号データ201〜204は、信号データ101がAz方向に4分割された信号データである。
信号データ205は、4つの信号データ201〜204が重ね合された局所領域の信号データであり、1回の2次元フーリエ変換で処理を完了することが可能なサイズの信号データである。
信号データ101がQ分割されることで、Rg方向のM点の1次元フーリエ変換は、Rg(2)方向におけるQ点の1次元フーリエ変換と、Rg(1)方向におけるM/Q点の1次元フーリエ変換とからなる2次元フーリエ変換となる。
Q点及びM/Q点のそれぞれは、1回の2次元フーリエ変換で処理を完了することが可能なサイズである局所領域サイズに収まるように設定される。
図7において、信号データ301〜303は、信号データ101がRg方向に3分割された信号データである。
信号データ304は、3つの信号データ301〜303が重ね合された局所領域の信号データであり、1回の2次元フーリエ変換で処理を完了することが可能なサイズの信号データである。
次に、Az方向がP分割され、Rg方向がQ分割されることで得られる(M/Q)×(N/P)点の局所領域に対し、Rg(1)方向における残るM/Q点の1次元フーリエ変換と、Rg(1)方向における残るN/P点の1次元フーリエ変換とを実施する。
その後、(M/Q)×(N/P)点の信号処理と、Rg(1)方向におけるM/Q点の1次元逆フーリエ変換と、Az(1)方向におけるN/P点の1次元逆フーリエ変換とをローカルメモリ上で実施する。
次の処理方向に適するメモリレイアウトになるように、メモリレイアウトの設定処理をローカルメモリ上で実施してからメインメモリに信号データをストアする。
ここでは、説明の便宜上、Ra方向とAz方向の両方向にフーリエ変換を実施してから信号処理を実施しているが、Ra方向あるいはAz方向のいずれか一方、あるいは、両方が時間領域で処理する信号処理の場合は、信号データの分割処理だけを実施して、対応するフーリエ変換を実施しないようにしてもよい。
データ管理部1は、SARによる観測データである信号データ101をメインメモリ2に格納する。
画像再生器3a,3bは、データ管理部1により管理されている信号データ101からSAR画像を再生する。
画像再生器3a及び画像再生器3bによるSAR画像の再生処理は、並列に行われる。
画像管理部4は、画像再生器3a,3bにより再生された合成開口レーダ画像をメインメモリ5に格納し、合成開口レーダ画像を管理する。
以下、画像再生器3a,3bによるSAR画像の再生処理を具体的に説明する。
ただし、画像再生器3aによるSAR画像の再生処理と、画像再生器3bによるSAR画像の再生処理とは同様であるため、以下、図4を参照しながら、画像再生器3aによるSAR画像の再生処理の一例を説明する。
レイアウト設定部13aは、データ分割部11aにより分割された信号データをAz方向に連続させるメモリレイアウトの入替処理として、データ分割部11aによってAz方向にP分割された各々の信号データをAz(2)方向に重ねる処理を行う(図4のステップST1)。
図6の例では、4つの信号データ201〜204がAz(2)方向に重ねられている。
選択したP点の局所領域の信号データは、1回の2次元フーリエ変換で処理を完了することが可能なサイズの信号データである。
レイアウト設定部13aは、次のRg(2)方向のフーリエ変換処理に備えて、フーリエ変換部14aによりそれぞれ変換されたP点の局所領域の信号データがRg(2)方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後のP点の局所領域の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST4)。
レイアウト設定部13aは、データ分割部11aによって分割された信号データの中から、Rg(2)方向の局所領域の信号データとして、局所領域サイズがQ×(N/P)であるQ点の信号データをそれぞれ選択し、選択したQ点の局所領域のそれぞれをローカルメモリ12aに格納する(図4のステップST6)。
レイアウト設定部13aは、次のRg(1)方向のフーリエ変換処理に備えて、フーリエ変換部14aによりそれぞれ変換されたQ点の信号データがRg(1)方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後のQ点の局所領域の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST8)。
フーリエ変換部14aは、ローカルメモリ12aにより格納されているQ点の局所領域の信号データのそれぞれをRg(1)方向に2次元フーリエ変換する(図4のステップST10)。即ち、フーリエ変換部14aは、Rg(1)方向のM/Q点フーリエ変換を実施する。
次に、レイアウト設定部13aは、メインメモリ2により格納されている入替処理後の局所領域の信号データの中から、Az(1)方向の局所領域の信号データとして、局所領域サイズが(M/Q)×(N/P)であるN/P点の信号データのそれぞれを選択し、選択したN/P点の信号データのそれぞれをローカルメモリ12aに格納する。
信号処理部16aは、フーリエ変換部14aによって、Az(2)方向、Rg(2)方向、Rg(1)方向及びAz(1)方向に2次元フーリエ変換された信号データである周波数領域の信号に対する信号処理Aを実施して、合成開口レーダ画像を再生する(図4のステップST13)。
次に、レイアウト設定部13aは、メインメモリ2により格納されている入替処理後の局所領域の信号データの中から、Rg(1)方向の局所領域の信号データとして、M/Q点の信号データのそれぞれを選択し、選択したM/Q点の信号データのそれぞれをローカルメモリ12aに格納する。
レイアウト設定部13aは、Rg(2)方向の逆フーリエ変換処理に備えて、M/Q点の信号データがRg(2)方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後のM/Q点の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST16)。
逆フーリエ変換部15aは、ローカルメモリ12aにより格納されているM/Q点の局所領域の信号データのそれぞれをRg(2)方向に2次元逆フーリエ変換する(図4のステップST18)。即ち、逆フーリエ変換部15aは、Rg(2)方向のQ点逆フーリエ変換を実施する。
信号処理部16aは、逆フーリエ変換部15aによって、Rg(1)方向及びRg(2)方向に逆フーリエ変換された信号データである時間領域の信号に対する信号処理Bを実施して、合成開口レーダ画像を再生する(図4のステップST19)。
レイアウト設定部13aは、Rg(1)方向の逆フーリエ変換処理に備えて、M/Q点の信号データがRg(1)方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後のM/Q点の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST21)。
フーリエ変換部14aは、ローカルメモリ12aにより格納されているQ点の局所領域の信号データのそれぞれをRg(1)方向に2次元フーリエ変換する(図4のステップST23)。即ち、フーリエ変換部14aは、Rg(1)方向のM/Q点フーリエ変換を実施する。
信号処理部16aは、フーリエ変換部14aによって、Rg(2)方向及びRg(1)方向に2次元フーリエ変換された信号データである周波数領域の信号に対する信号処理Cを実施して、合成開口レーダ画像を再生する(図4のステップST24)。
レイアウト設定部13aは、Az(1)方向の逆フーリエ変換処理に備えて、N/P点の信号データがAz(1)方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後の局所領域の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST26)。
逆フーリエ変換部15aは、ローカルメモリ12aにより格納されているN/P点の局所領域の信号データのそれぞれをAz(1)方向に2次元逆フーリエ変換する(図4のステップST27)。即ち、逆フーリエ変換部15aは、Az(1)方向のN/P点逆フーリエ変換を実施する。
レイアウト設定部13aは、Az(2)方向の逆フーリエ変換処理に備えて、Q点の信号データがAz(2)方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後のQ点の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST28)。
逆フーリエ変換部15aは、ローカルメモリ12aにより格納されているQ点の局所領域の信号データのそれぞれをAz(2)方向に逆フーリエ変換する(図4のステップST30)。即ち、逆フーリエ変換部15aは、Az(2)方向のQ点逆フーリエ変換を実施する。
レイアウト設定部13aは、図4に示す処理前と同様に、Q点の信号データがRg方向に連続するようにメモリレイアウトの入替処理を実施し、入替処理後のQ点の信号データをメインメモリ2に格納する(図4のステップST31)。
フーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換処理の処理方向が変更される毎に、多次元化されたフーリエ変換又は逆フーリエ変換を実施して、処理全体が局所化される構成になっていればよく、信号データに対する信号処理の実施回数は、3回に限るものではない。また、信号データに対する信号処理の実施領域は、上記の領域に限るものではない。
このように、この実施の形態1では、多次元化されたフーリエ変換又は逆フーリエ変換を実施して、処理全体を局所化した構成としている。このため、可能な限りローカルメモリ12a,12b上で局所演算を実施し、この局所演算を複数の画像再生器3a,3bで同時に実行することで、画像再生処理を短時間で完了することができる。
したがって、メインメモリ2とローカルメモリ12a,12bとの間の或る局所領域の信号データの転送処理と、或る局所領域の信号データと異なる局所領域の信号データについてのローカルメモリ12a,12b上での処理とが並列に実行されるものであってもよい。
これは一例に過ぎず、画像再生器3aが、合成開口レーダ画像を再生する際、特許文献1に開示されているサブアパーチャ法を用いて、最初に信号データをAz方向に分割し、分割した信号データ毎に、図4のフローチャートが示す処理を実施するようにしてもよい。
これは一例に過ぎず、画像再生器3a,3bのそれぞれが、メモリサイズが異なる複数のローカルメモリを備え、複数のローカルメモリが、メモリサイズ順に配置されているものであってもよい。
この場合、フーリエ変換部14a,14bが、複数のローカルメモリのメモリサイズに合わせて、階層的にフーリエ変換を実施するようにしてもよい。
例えば、データ分割部11a,11bが、信号データを1段階目のローカルメモリのメモリサイズに対応する局所領域サイズに分割し、フーリエ変換部14a,14bが、信号データの分割数に対応するAz(2)方向及びRg(2)方向のフーリエ変換を実施する。
また、データ分割部11a,11bが、分割した局所領域サイズの信号データを2段階目のローカルメモリのメモリサイズに対応する局所領域サイズに分割し、フーリエ変換部14a,14bが、信号データの分割数に対応するAz(2)方向及びRg(2)方向のフーリエ変換を実施し、また、分割した局所領域サイズに対応するAz(1)方向及びRg(1)方向のフーリエ変換を実施する。
信号処理装置が汎用計算機で実現される場合、汎用計算機が備えているCPUマルチコアのうち、各々の画像再生器に1つ以上のコアが割り付けられ、CPUのメインメモリ上にデータ管理部1及び画像管理部4が構成される。また、汎用計算機が備えているキャッシュメモリ及びレジスタが、各々の画像再生器のローカルメモリに相当するものとしてもよい。
また、2台以上の汎用計算機が通信で接続される場合、任意の1台の汎用計算機が備えるメインメモリが、データ管理部1及び画像管理部4に相当し、各々の汎用計算機が備えているキャッシュメモリ及びレジスタが、各々の画像再生器のローカルメモリに相当するものとしてもよい。
また、各々の汎用計算機がGPUを備えている場合、GPUのメインメモリがローカルメモリに相当し、GPUが備えているコアが、画像再生器を構成しているものとしてもよい。
これは一例に過ぎず、レイアウト設定部13a,13bによるメモリレイアウトの設定処理、フーリエ変換部14a,14bによるフーリエ変換処理、逆フーリエ変換部15a,15bによる逆フーリエ変換処理及び信号処理部16a,16bによる画像再生の処理のうち、少なくとも1つ以上の処理がローカルメモリ12a,12b上で実施されるものであればよい。
Claims (9)
- 合成開口レーダによる観測データを複数の局所領域の信号に分割するデータ分割部と、
フーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換処理の処理方向に合わせて、前記データ分割部により分割された複数の局所領域の信号のメモリレイアウトを設定するレイアウト設定部と、
前記レイアウト設定部によりメモリレイアウトがフーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元フーリエ変換するフーリエ変換部と、
前記レイアウト設定部によりメモリレイアウトが逆フーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、
前記フーリエ変換部により多次元フーリエ変換された局所領域の信号又は前記逆フーリエ変換部により多次元逆フーリエ変換された局所領域の信号から合成開口レーダ画像を再生する信号処理部と
を備えた画像再生器。 - 前記合成開口レーダによる観測データがメインメモリに格納されており、
前記データ分割部は、前記メインメモリにより格納されている観測データを分割して、分割した観測データを局所領域の信号としてローカルメモリに格納し、
前記レイアウト設定部によるメモリレイアウトの設定処理、前記フーリエ変換部によるフーリエ変換処理、前記逆フーリエ変換部による逆フーリエ変換処理及び前記信号処理部による画像再生の処理のうち、1つ以上の処理が前記ローカルメモリ上で実施されることを特徴とする請求項1記載の画像再生器。 - 前記合成開口レーダによる観測データがメインメモリに格納されており、
前記データ分割部は、前記メインメモリにより格納されている観測データを分割して、分割した観測データを局所領域の信号としてローカルメモリに格納し、
前記レイアウト設定部によるメモリレイアウトの設定処理、前記フーリエ変換部によるフーリエ変換処理、前記逆フーリエ変換部による逆フーリエ変換処理及び前記信号処理部による画像再生の処理のそれぞれが前記ローカルメモリ上で実施されることを特徴とする請求項1記載の画像再生器。 - 前記レイアウト設定部は、前記フーリエ変換処理の処理方向又は前記逆フーリエ変換処理の処理方向が変更される際、複数の局所領域の信号のメモリレイアウトを設定する前に、前記ローカルメモリにより格納されている局所領域の信号を前記メインメモリに転送することを特徴とする請求項3記載の画像再生器。
- 複数のローカルメモリが設けられており、
前記複数のローカルメモリのうち、いずれか1つのローカルメモリと前記メインメモリとの間の局所領域の信号の転送処理と、前記転送処理される局所領域の信号と異なる局所領域の信号について、前記1つのローカルメモリと異なるローカルメモリ上での処理とが並列に実行されることを特徴とする請求項4記載の画像再生器。 - 前記フーリエ変換部は、前記データ分割部により分割された複数の局所領域の信号を重ね合わせ、重ね合わした局所領域の信号に対して2次元のフーリエ変換処理を実施することを特徴とする請求項1記載の画像再生器。
- 合成開口レーダによる観測データを管理するデータ管理部と、
前記データ管理部により管理されている観測データから合成開口レーダ画像を再生する画像再生器と、
前記画像再生器により再生された合成開口レーダ画像を管理する画像管理部とを備え、
前記画像再生器は、
前記データ管理部により管理されている観測データを複数の局所領域の信号に分割するデータ分割部と、
フーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換処理の処理方向に合わせて、前記データ分割部により分割された複数の局所領域の信号のメモリレイアウトを設定するレイアウト設定部と、
前記レイアウト設定部によりメモリレイアウトがフーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元フーリエ変換するフーリエ変換部と、
前記レイアウト設定部によりメモリレイアウトが逆フーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、
前記フーリエ変換部により多次元フーリエ変換された局所領域の信号又は前記逆フーリエ変換部により多次元逆フーリエ変換された局所領域の信号から合成開口レーダ画像を再生する信号処理部とを備えていることを特徴とする信号処理装置。 - 前記画像再生器を複数実装しており、複数の画像再生器が合成開口レーダ画像の再生処理を並列に実行することを特徴とする請求項7記載の信号処理装置。
- データ分割部が、合成開口レーダによる観測データを複数の局所領域の信号に分割し、
レイアウト設定部が、フーリエ変換処理の処理方向又は逆フーリエ変換処理の処理方向に合わせて、前記データ分割部により分割された複数の局所領域の信号のメモリレイアウトを設定し、
フーリエ変換部が、前記レイアウト設定部によりメモリレイアウトがフーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元フーリエ変換し、
逆フーリエ変換部が、前記レイアウト設定部によりメモリレイアウトが逆フーリエ変換処理の処理方向に合わされた複数の局所領域の信号を多次元逆フーリエ変換し、
信号処理部が、前記フーリエ変換部により多次元フーリエ変換された局所領域の信号又は前記逆フーリエ変換部により多次元逆フーリエ変換された局所領域の信号から合成開口レーダ画像を再生する
画像再生方法。
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