JP6567408B2 - 作業機の油圧システム - Google Patents

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Description

本発明は、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システムに関する。
従来、作業機の油圧システムとして特許文献1が知られている。特許文献1の作業機は、ブームと、バケットと、ブームを作動させるブームシリンダと、バケットを作動させるバケットシリンダと、予備アタッチメントを作動させる予備アクチュエータと、ブームシリンダの伸縮を制御する第1制御弁と、バケットシリンダの伸縮を制御する第2制御弁と、予備アクチュエータを作動させる第3制御弁を備えている。
特開2010−270527号公報
特許文献1の作業機では、第1制御弁のスプールを操作していない場合には、ポンプから吐出した作動油は、第1制御弁の内部を通過して第2制御弁及び第3制御弁に供給することが可能である。一方、第1制御弁のスプールを操作した場合では、ブームシリンダから第1制御弁に戻ってきた作動油(戻り油)を、第2制御弁及び第3制御弁に供給することが可能である。即ち、特許文献1の作業機の油圧回路では、上流側の制御弁(第1制御弁)から戻って来た戻り油を下流側の制御弁(第2制御弁、第3制御弁)に供給するシリーズ回路を採用している。しかしながら、シリーズ回路では、リリーフ弁が作動した場合、上流側の制御弁の作動時などに、下流側の第3制御弁(予備アクチュエータ)を作動させることが難しくなる場合があった。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下の通りである。
本発明の作業機の油圧システムは、第1油圧アクチュエータと、第2油圧アクチュエータと、第3油圧アクチュエータと、第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、前記第1制御弁の上流側に設けられ、且つ、前記第3油圧アクチュエータを制御する第3制御弁と、前記第1制御弁に作動油を供給可能な第1油路と、前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続し且つ、前記第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻って当該第1制御弁を通過した作動油である戻り油を前記第2制御弁に供給可能な第2油路と、前記第1油路と第2油路とを接続するバイパス油路と、を備え、前記第1油路は、前記第1制御弁と前記第3制御弁とを接続し、且つ、前記第3油圧アクチュエータから第3制御弁に戻る作動油である戻り油を前記第1制御弁に供給可能な油路であり、前記バイパス油路は、前記第1油路を介して前記第3制御弁から前記第1制御弁に向けて流れる戻り油を、前記第2油路に供給可能である
作業機の油圧システムは、前記バイパス油路に設けられ、且つ、前記第1油路側から第2油路側に向けて作動油が流れるのを許容し前記第2油路側から第1油路側に向けて作動油が流れるのを阻止する逆止弁を備えている。
作業機の油圧システムは、前記バイパス油路に設けられ、且つ、前記バイパス油路の作動油の流量を低減させる絞り部を備えている。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、第1油圧アクチュエータと、
第2油圧アクチュエータと、第4油圧アクチュエータと、第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、前記第1制御弁と前記第2制御弁との間に設けられ、前記第4油圧アクチュエータを制御する第4制御弁と、前記第1制御弁に作動油を供給可能な第1油路と、前記第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻った作動油である戻り油を前記第2制御弁に供給可能な第2油路と、前記第1油路と第2油路とを接続するバイパス油路と、を備え、前記第1油路は、前記油圧ポンプと前記第1制御弁とを接続し、且つ、前記油圧ポンプから吐出した作動油を前記1制御弁に供給する油路であり、前記第2油路は、前記第1制御弁と前記第4制御弁との間を接続可能な第1供給路と、前記第4制御弁と前記第2制御弁との間を接続可能な第2供給路とを含み、前記第4制御弁は、前記第4油圧アクチュエータから第4制御弁に戻る作動油である戻り油を排出する排出油路を有し、前記バイパス油路は、前記油圧ポンプから吐出した作動油を流す前記第1油路と、前記第2供給路とを接続し、且つ前記油圧ポンプから第1油路に流れる作動油を、前記第2供給路に供給可能である
作業機の油圧システムは、前記第1制御弁は、前記第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻る作動油である戻り油を排出する排出油路を有している。
本発明によれば、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる。
第1実施形態における油圧システム(油圧回路)を示す図である。 第2実施形態における油圧システム(油圧回路)を示す図である。 作業機として例示するスキッドステアローダの全体図である。
以下、本発明に係る作業機の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機の好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
まず、作業機から説明する。
図3は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図3では、作業機の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業機1は、機体(車体)2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5A、5Bとを備えている。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図3の左側)を前方、運転者の後側(図3の右側)を後方、運転者の左側(図3の手前側)を左方、運転者の右側(図3の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
キャビン3は、機体2に搭載されている。作業装置4は、作業を行う装置で、機体2に装備されている。走行装置5Aは、機体2を走行させる装置であって、機体2の左側に設けられている。走行装置5Bは、機体2を走行させる装置であって、機体2の右側に設けられている。機体2内の後部には原動機7が設けられている。原動機7は、ディーゼルエンジン(エンジン)である。なお、原動機7は、エンジンに限定されず、電動モータ等であってもよい。
運転席8の左側には、走行レバー9Lが設けられている。運転席8の右側には、走行レバー9Rが設けられている。左側の走行レバー9Lは、左側の走行装置5Aを操作するものであり、右側の走行レバー9Rは、右側の走行装置5Bを操作するものである。
作業装置4は、ブーム10と、バケット11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ17とを有する。ブーム10は、機体2の側方に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。ブームシリンダ14は、ブーム10を上又は下に駆動する。
詳しくは、リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、機体2の側方に設けられている。リフトリンク12の上部は、ブーム10の基部の上部に枢支されている。リフトリンク12の下部は、機体2の後部の側部に枢支されている。制御リンク13は、リフトリンク12の前方に配置されている。制御リンク13の一端は、ブーム10の基部の下部に枢支され、他端が機体2に枢支されている。
ブームシリンダ14は、ブーム10を昇降する油圧シリンダである。ブームシリンダ14の上部は、ブーム10の基部の前部に枢支されている。ブームシリンダ14の下部は、機体2の後部の側部に枢支されている。ブームシリンダ14を伸縮すれば、リフトリンク12及び制御リンク13によってブーム10が上下に揺動する。バケットシリンダ17は、バケット11を揺動する油圧シリンダである。バケットシリンダ17は、バケット11の左部と左のブームとの間を連結すると共に、バケット11の右部と右のブームとの間を連結する。なお、ブーム10の先端(前部)には、バケット11の代わりに、油圧圧砕機,油圧ブレーカ,アングルブルーム,オーガー,パレットフォーク,スイーパー,モア,スノウブロア等の予備アタッチメントが装着可能とされている。
走行装置5A,5Bは、本実施形態では前輪5F及び後輪5Rを有する車輪型の走行装置5A,5Bが採用されている。なお、走行装置5A,5Bとしてクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置5A,5Bを採用してもよい。
次に、スキッドステアローダ1に設けられた作業系油圧回路(作業系油圧システム)について説明する。
作業系油圧システムは、ブーム10、バケット11、予備アタッチメント等を作動させるシステムであって、図1に示すように、複数の制御弁20と、作業系の油圧ポンプ(第1油圧ポンプ)P1を備えている。また、第1油圧ポンプP1とは異なる第2油圧ポンプP2を備えている。
第1油圧ポンプP1は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。なお、第2油圧ポンプP2は、油圧システムにおいて、信号用の作動油、制御用の作動油を吐出する。信号用の作動油及び制御用の作動油のことをパイロット油という。
複数の制御弁20は、作業機1に設けられた様々な油圧アクチュエータを制御する弁である。油圧アクチュエータとは、作動油によって作動する装置で、油圧シリンダ、油圧モータ等である。この実施形態では、複数の制御弁20は、ブーム制御弁20A、バケット制御弁20B、予備制御弁20Cである。
ブーム制御弁20Aは、ブーム10を作動する油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)14を制御する弁である。ブーム制御弁20Aは、直動スプール形4位置切換弁である。ブーム制御弁20Aは、中立位置20a3、中立位置20a3とは異なる第1位置20a1、中立位置20a3及び第1位置20a1とは異なる第2位置20a2、第3位置20a4に切り換わる。ブーム制御弁20Aにおいて、中立位置20a3、第1位置20a1、第2位置20a2及び第3位置20a4の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。なお、ブーム制御弁20Aの切換は、操作部材を手動操作することによってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを油圧操作(パイロットバルブによる油圧操作、比例弁による油圧操作)で移動させてもよいし、電気操作(ソレノイドを励磁することによる電気操作)で移動させてもよいし、その他の方法で移動させてもよい。
ブーム制御弁20Aと、第1油圧ポンプP1とは吐出油路27により接続されている。吐出油路27であって、ブーム制御弁20Aと第1油圧ポンプP1との間の区間には、作動油タンク15に繋がる排出油路24aが接続されている。排出油路24aの中途部にリリーフ弁(メインリリーフ弁)25が設けられている。第1油圧ポンプP1から吐出した作動油は、吐出油路27を通過してブーム制御弁20Aに供給される。また、ブーム制御弁20Aと、ブームシリンダ14とは、油路21で接続されている。
詳しくは、ブームシリンダ14は、筒体14aと、筒体14aに移動自在に設けられたロッド14bと、ロッド14に設けられたピストン14cとを備えている。筒体14aの基端部(ロッド14b側とは反対側)には、作動油を給排する第1ポート14dが設けられている。筒体14aの先端(ロッド14b側)には、作動油を給排する第2ポート14
eが設けられている。
油路21は、ブーム制御弁20Aの第1ポート31と第1ポート14dとを接続する第1接続油路21aと、ブーム制御弁20Aの第2ポート32と第2ポート14eとを接続する第2接続油路21bとを有している。
したがって、ブーム制御弁20Aを第1位置20a1にすれば、第1接続油路21aからブームシリンダ14の第1ポート14dに作動油を供給することができると共に、ブームシリンダ14の第2ポート14eから第2接続油路21bに作動油を排出することができる。これによって、ブームシリンダ14は伸長し、ブーム10は上昇する。ブーム制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第2接続油路21bからブームシリンダ14の第2ポート14eに作動油を供給することができると共に、ブームシリンダ14の第1ポート14dから第1接続油路21aに作動油を排出することができる。これによって、ブームシリンダ14は収縮し、ブーム10は下降する。
また、ブーム制御弁20Aは、ブームシリンダ14をフロート動作させるフロート部40を有している。フロート部40は、ブーム制御弁20Aのスプールに設けられている。フロート部40は、第1ポート31と第1排出ポート33aとを連通する通路40aと、第2ポート32と第2排出ポート33bとを連通する通路40bとを含んでいる。第1排出ポート33a及び第2排出ポート33bは、作動油タンク15に繋がる排出油路24bに接続されている。
したがって、ブーム制御弁20Aを第3位置20a4にすれば、第1ポート31と第1排出ポート33aとが連通し、且つ、第2ポート32と第2排出ポート33bとが連通する。ブームシリンダ14の筒体14a内の作動油は、油路21、第1ポート31、第2ポート32、通路40a、通路40b、第1排出ポート33a、第2排出ポート33bを通じて排出油路24bに排出される。したがって、ブームシリンダ14は、フロート動作を行う。
ブームシリンダ14のフロート動作、即ち、ブーム制御弁20Aの第3位置20a4の切換は、例えば、運転席8の周囲に設けられたスイッチで行うことが可能である。スイッチを入れると、ブーム制御弁20Aが第3位置20a4に切り換わり、フロート動作を開始することができる。
なお、排出油路24bには、第1接続油路21a及び第2接続油路21bが接続されている。また、排出油路24bには、リリーフ弁37が設けられている。
バケット制御弁20Bは、バケット11を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)17を制御する弁である。バケット制御弁20Bは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。バケット制御弁20Bは、中立位置20b3、中立位置20b3とは異なる第1位置20b1、中立位置20b3及び第1位置20b1とは異なる第2位置20b2に切り換わる。バケット制御弁20Bにおいて、中立位置20b3、第1位置20b1及び第2位置20b2の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。なお、バケット制御弁20Bの切換は、操作部材を手動操作することによってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを油圧操作(パイロットバルブによる油圧操作、比例弁による油圧操作)で移動させてもよいし、電気操作(ソレノイドを励磁することによる電気操作)で移動させてもよいし、その他の方法で移動させてもよい。
バケット制御弁20Bと、バケットシリンダ17とは、油路22で接続されている。詳しくは、バケットシリンダ17は、筒体17aと、筒体17aに移動自在に設けられたロッド17bと、ロッド17に設けられたピストン17cとを備えている。筒体17aの基端部(ロッド17b側とは反対側)には、作動油を給排する第1ポート17dが設けられている。筒体17aの先端(ロッド17b側)には、作動油を給排する第2ポート17eが設けられている。
油路22は、バケット制御弁20Bの第1ポート35と第2ポート17eとを接続する第1接続油路22aと、バケット制御弁20Bの第2ポート36と第1ポート17dとを接続する第2供給路22bとを有している。
したがって、バケット制御弁20Bを第1位置20b1にすれば、第1接続油路22aからバケットシリンダ17の第2ポート17eに作動油を供給することができると共に、バケットシリンダ17の第1ポート17dから第2供給路22bに作動油を排出することができる。これによって、バケットシリンダ17は収縮し、バケット11はスクイ動作する。ブーム制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第2供給路22bからバケットシリンダ17の第1ポート17dに作動油を供給することができると共に、バケットシリンダ17の第2ポート17eから第1接続油路22aに作動油を排出することができる。これによって、バケットシリンダ17は伸長し、ダンプ動作する。
なお、第1接続油路22a及び第2接続油路22bには、排出油路24cが接続されていて、排出油路24cには、リリーフ弁38が設けられている。
予備制御弁20Cは、予備アタッチメントに装着された油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ等)16を制御する弁である。予備制御弁20Cは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。予備制御弁20Cは、中立位置20c3、中立位置20c3とは異なる第1位置20c1、中立位置20c3及び第1位置20c1とは異なる第2位置20c2に切り換わる。予備制御弁20Cにおいて、中立位置20c3、第1位置20c1及び第2位置20c2の切換は、パイロット油の圧力によってスプールを動かすことによって行う。予備制御弁20Cには、給排油路83a、83bを介して接続部材18が接続されている。接続部材18には、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に接続された油路が接続される。
したがって、予備制御弁20Cを第1位置20c1にすれば、給排油路83aから予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に作動油を供給することができる。予備制御弁20Cを第2位置20c2にすれば、給排油路83bから予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に作動油を供給することができる。このように、給排油路83a又は給排油路83bから油圧アクチュエータ16に作動油を供給することにより、当該油圧アクチュエータ16(予備アタッチメント)を作動させることができる。
さて、油圧システムにおいては、シリーズ回路(シリーズ油路)が適用されている。シリーズ回路では、油圧アクチュエータから上流側の制御弁に戻った作動油が、下流側の制御弁に供給可能である。例えば、ブーム制御弁20Aと、バケット制御弁20Bとに着目すると、ブーム制御弁20Aが上流側の制御弁であり、バケット制御弁20Bが下流側の制御弁である。また、ブーム制御弁20Aと、予備制御弁20Cとに着目すると、ブーム制御弁20Aが上流側の制御弁であり、予備制御弁20Cが下流側の制御弁である。この場合、ブームシリンダ14から上流側の制御弁20Aに戻った作動油(戻り油)は、下流側の制御弁20Cに供給可能である。
以下、上流側の制御弁を「第1制御弁」、下流側の制御弁を「第2制御弁」という。また、第1制御弁と第2制御弁との間の制御弁のことを「第4制御弁」という。また、第1制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第1油圧アクチュエータ」、第2制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第2油圧アクチュエータ」、第4制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第4油圧アクチュエータ」という。第1制御弁に接続する油路のうち、上流側の油路のこと(第1制御弁に作動油を供給する油路のこと)を第1油路という。
この実施形態では、ブーム制御弁20Aが「第1制御弁」、予備制御弁20Cが「第2制御弁」、バケット制御弁20Bは、「第4制御弁」である。また、ブームシリンダ14が「第1油圧アクチュエータ」、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16が「第2油圧アクチュエータ」、バケットシリンダ17が「第4油圧アクチュエータ」である。第1油路は、吐出油路27である。
以下、第1制御弁、第2制御弁、第4制御弁の接続などについて、説明する。
第1制御弁20Aに接続する第1油路27は、第1油圧ポンプP1の吐出部と、第1制御弁20Aの第1入力ポート46a及び第2入力ポート46bとを接続している。即ち、第1制御弁20Aには、第1油路27によって、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油が供給される。
第1制御弁20Aは、第1油圧アクチュエータ14からの戻り油を排出する排出油路34を有している。排出油路34は、第1制御弁20Aのスプールに設けられている。排出油路34は、第1ポート31と第1排出ポート33aとを連通する通路である。第1制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第1ポート31と第1排出ポート33aとが連通する。そのため、第1油圧アクチュエータ14からの戻り油の一部を作動油タンク15に排出することができる。即ち、第1油圧アクチュエータ14を収縮した場合は、ロッド14bとピストン14cとの断面積の関係から第1油圧アクチュエータ14を伸長した場合に比べて、第4制御弁20B等に向かう作動油の量は多くなる。排出油路34によって戻り油の一部を排出しているため、第4制御弁20Bに向かう作動油の量を、第1油圧アクチュエータ14が伸長する場合と略同じにすることができる。
第1制御弁20A、第2制御弁20C(予備制御弁20C)とは、第2油路28で接続されている。第2油路28は、第1油圧アクチュエータ14(ブームシリンダ14)から第1制御弁20Aに戻る作動油である戻り油を第2制御弁20Cに供給可能な油路である。
第2油路28は、第1供給路28aと、第2供給路28bとを含んでいる。第1供給路28aは、第1制御弁20Aと第4制御弁20Bとを接続する油路である。第2供給路28bは、第4制御弁20Bと第2制御弁20Cとを接続する油路である。
詳しくは、第1供給路28aは、第1制御弁20Aの第1出力ポート41aと第4制御弁20Bの第1入力ポート42aとを接続し、且つ、第1制御弁20Aの第2出力ポート41bと第4制御弁20Bの第2入力ポート42bとを接続している。また、第1供給路28aは、第1出力ポート41a及び第2出力ポート41bと、第4制御弁20Bの第3入力ポート42cとを接続している。また、第1供給路28aには、第1制御弁20Aから第4制御弁20Bに作動油が流れることを許容し、且つ、第4制御弁20Bから第1制御弁20Aに作動油が流れることを阻止する逆止弁29aが設けられている。
したがって、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aの第1ポート31に戻った戻り油は、第1出力ポート41aから排出されて、第1供給路28aを通過する。また、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aの第2ポート32に戻った戻り油は、第2出力ポート41bから排出されて、第1供給路28aを通過する。そして、第1出力ポート41a又は第2出力ポート41bから排出された作動油は、第1入力ポート42a、第2入力ポート42b、第3入力ポート42cに入る。したがって、第1供給路28aによって、第1制御弁20Aに戻った戻り油を、第4制御弁20Bに供給することができる。
第2供給路28bは、第4制御弁20Bの第1出力ポート43aと第2制御弁20Cの第1入力ポート44aとを接続し、且つ、第4制御弁20Bの第2出力ポート43bと第2制御弁20Cの第2入力ポート44bとを接続している。また、第2供給路28bは、第1出力ポート43a及び第2出力ポート43bと、第4制御弁20Bの第3入力ポート44cとを接続している。また、第2供給路28bには、第4制御弁20Bから第2制御弁20Cに作動油が流れることを許容し、且つ、第2制御弁20Cから第4制御弁20Bに作動油が流れることを阻止する逆止弁29bが設けられている。
第4制御弁20Bは、第4油圧アクチュエータ17からの戻り油を排出する排出油路39を有している。排出油路39は、第4制御弁20Bのスプールに設けられている。排出油路39は、第1ポート35と排出ポート53とを連通する通路である。第4制御弁20Bを第1位置20a1にすれば、第1ポート35と排出ポート35とが連通する。排出ポート35は、排出油路24cに接続されている。そのため、第4油圧アクチュエータ17からの戻り油の一部を作動油タンク15に排出することができる。
したがって、第4油圧アクチュエータ17から第4制御弁20Bの第1ポート35に戻った戻り油は、第1出力ポート43aから排出されて、第2供給路28bを通過する。また、第4油圧アクチュエータ17から第4制御弁20Bの第2ポート36に戻った戻り油は、第2出力ポート43bから排出されて、第2供給路28bを通過する。そして、第1出力ポート43a又は第2出力ポート43bから排出された作動油は、第1入力ポート4
4a、第2入力ポート44b、第3入力ポート44cに入る。したがって、第2供給路28bによって、第4制御弁20Bに戻った戻り油を、第2制御弁20Cに供給することができる。また、第1供給路28a及び第2供給路28bによって、第1制御弁20Aから排出した作動油を第2制御弁20Cに供給することができる。
さて、図1に示すように、第1油路27と第2油路28とを接続するバイパス油路45が接続されている。詳しくは、第1油路27において排出油路24aが接続する接続部47と第1入力ポート46a及び第2入力ポート46bとの区間に、バイパス油路45の一端が接続されている。また、第2供給路28bにおいて、逆止弁29bと、第1出力ポート43a及び第2出力ポート43bとの区間に、バイパス油路45の他端が接続されている。
バイパス油路45の中途部には、逆止弁48が設けられている。逆止弁48は、第1油路27側から第2油路28(第2供給路28b)側に向けて作動油が流れるのを許容し、第2油路28(第2供給路28b)側から第1油路27側に向けて作動油が流れるのを阻止する。また、バイパス油路45の中途部には、バイパス油路45の作動油の流量を低減させる絞り部49を備えている。即ち、バイパス油路45において、逆止弁48の下流側(第2制御弁20C側)に絞り部49が設けられている。
したがって、バイパス油路45によって、第1制御弁20Aに導入される前の作動油(第1油圧ポンプP1から吐出した作動油)を、第1制御弁20Aや第1油圧アクチュエータ14を通さずに、第2制御弁20Cに供給することができる。即ち、第1制御弁20Aと第2制御弁20Cとの間のシリーズ回路を通さずに、第2制御弁20Cに作動油を供給することができる。
従来のシリーズ回路では、例えば、リリーフ弁(メインリリーフ弁)25がリリーフした場合には、第2制御弁20C(第2油圧アクチュエータ17)を作動させることが難しかった。言い換えれば、複数の制御弁20の同時操作等を行った場合に、油圧アクチュエータに係る負荷圧が、リリーフ弁25の設定圧を超えてしまった場合、第2制御弁20C(第2油圧アクチュエータ17)を作動させることが難しかった。本発明ではバイパス回路45を設けているため、第2制御弁20Cに作動油を供給することができ、第2油圧アクチュエータ17を作動させることができる。また、何らかの事情によって、第1制御弁20A又は第4制御弁20Bに導入された戻り油を下流側へ送ることができない場合でも、第2制御弁20Cに作動油を供給することができ、第2油圧アクチュエータ17を作動させることができる。つまり、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態における油圧システムを示している。第2実施形態では、バケット制御弁20Bが「第1制御弁」、予備制御弁20Cが「第2制御弁」である。図2に示すように、第1制御弁20Bと第2制御弁20Cとは、バイパス油路51で接続されている。この実施形態の場合、バケットシリンダ17が「第1油圧アクチュエータ」、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16が「第2油圧アクチュエータ」である。第1制御弁の上流側の制御弁のことを「第3制御弁」という。即ち、ブーム制御弁20Aが「第3制御弁」である。第3制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第3油圧アクチュエータ」という。即ち、ブームシリンダ14が「第3油圧アクチュエータ」である。
図2に示すように、第1制御弁20Bに作動油を供給する第1油路52は、第3油圧アクチュエータ14から第3制御弁20Aに戻る作動油である戻り油を、第1制御弁20Bに供給可能な油路である。
第1油路52は、第3制御弁20Aの第1出力ポート41aと第1制御弁20Bの第1入力ポート42aとを接続し、且つ、第3制御弁20Aの第2出力ポート41bと第1制御弁20Bの第2入力ポート42bとを接続している。また、第1油路52は、第1出力ポート41a及び第2出力ポート41bと、第1制御弁20Bの第3入力ポート42cとを接続している。また、第1油路52には、第3制御弁20Aから第1制御弁20Bに作動油が流れることを許容し、且つ、第1制御弁20Bから第3制御弁20Aに作動油が流
れることを阻止する逆止弁29cが設けられている。
第2油路28は、第1制御弁20Bの第1出力ポート43aと第2制御弁20Cの第1入力ポート44aとを接続し、且つ、第1制御弁20Bの第2出力ポート43bと第2制御弁20Cの第2入力ポート44bとを接続している。また、第2油路28は、第1出力ポート43a及び第2出力ポート43bと、第1制御弁20Bの第3入力ポート44cとを接続している。また、第2油路28には、第1制御弁20Bから第2制御弁20Cに作動油が流れることを許容し、且つ、第2制御弁20Cから第1制御弁20Bに作動油が流れることを阻止する逆止弁29dが設けられている。
バイパス油路51は、第1油路52と第2油路28とを接続している。詳しくは、第1油路52において逆止弁29cの下流側に、バイパス油路51の一端が接続されている。また、第2油路28において、逆止弁29dと、第1入力ポート44a及び第2入力ポート44bとの区間に、バイパス油路51の他端が接続されている。バイパス油路51には、逆止弁48及び絞り部49が設けられている。
したがって、バイパス油路51によって、第1制御弁20Bに導入される前の作動油(第3制御弁20Aから出力した作動油)を、第1制御弁20Bや第1油圧アクチュエータ17を通さずに、第2制御弁20Cに供給することができる。即ち、第1制御弁20Bと第2制御弁20Cとの間のシリーズ回路を通さずに、第2制御弁20Cに作動油を供給することができる。何らかの事情によって、第1制御弁20Bから出力した戻り油を下流側へ送ることができない場合でも、第2制御弁20Cに作動油を供給することができ、第2油圧アクチュエータ16を作動させることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。上述した実施形態では、ブーム制御弁20Aの上流側と予備制御弁20Cの下流側との間にバイパス油路を設けたり、バケット制御弁20Bの上流側と予備制御弁20Cの下流側との間にバイパス油路を設けていたが、これに限定されず、全ての組合せが適用可能である。また、上述した実施形態では、3つの制御弁を例にあげ説明したが、制御弁の個数及びバイパス油路の個数は限定されない。
上述した実施形態では、作動油の排出は、作動油タンクにしていたが、その他の場所であってもよい。即ち、作動油を排出するための油路は、作動油タンク以外に接続されていてもよく、例えば、油圧ポンプの吸込部(作動油を吸い込む部分)に接続してもよいし、その他の個所に接続してもよい。
上述した実施形態では、制御弁は、3位置切換弁、或いは、4位置切換弁であったが、切換の位置の数は限定されず、2位置切換弁であっても、その他の切換弁であってもよい。また、ブーム制御弁20Aは、フロート動作を行うものであったが、フロート動作を行わない弁であってもよい。
上述した実施形態では、油圧ポンプは定容量ポンプであったが、例えば、斜板の変更によって吐出量が変化する可変容量ポンプであっても、その他の油圧ポンプであってもよい。
1 作業機
20A ブーム制御弁
20B バケット制御弁
20C 予備制御弁
21 油路
22 油路
28 第2油路
28a 第1供給路
28b 第2供給路
31 第1ポート
32 第2ポート
33a 第1排出ポート
33b 第2排出ポート
34 排出油路
39 排出油路
45 バイパス油路
47 接続部
48 逆止弁
49 絞り部
52 第1油路
P1 第1油圧ポンプ
P2 第2油圧ポンプ

Claims (5)

  1. 第1油圧アクチュエータと、
    第2油圧アクチュエータと、
    第3油圧アクチュエータと、
    第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、
    前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、
    前記第1制御弁の上流側に設けられ、且つ、前記第3油圧アクチュエータを制御する第3制御弁と、
    前記第1制御弁に作動油を供給可能な第1油路と、
    前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続し且つ、前記第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻って当該第1制御弁を通過した作動油である戻り油を前記第2制御弁に供給可能な第2油路と、
    前記第1油路と第2油路とを接続するバイパス油路と、
    を備え、
    前記第1油路は、前記第1制御弁と前記第3制御弁とを接続し、且つ、前記第3油圧アクチュエータから第3制御弁に戻る作動油である戻り油を前記第1制御弁に供給可能な油路であり、
    前記バイパス油路は、前記第1油路を介して前記第3制御弁から前記第1制御弁に向けて流れる戻り油を、前記第2油路に供給可能である作業機の油圧システム。
  2. 前記バイパス油路に設けられ、且つ、前記第1油路側から第2油路側に向けて作動 油が流れるのを許容し前記第2油路側から第1油路側に向けて作動油が流れるのを阻止 する逆止弁を備えている請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  3. 前記バイパス油路に設けられ、且つ、前記バイパス油路の作動油の流量を低減させる絞り部を備えている請求項2に記載の作業機の油圧システム。
  4. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    第1油圧アクチュエータと、
    第2油圧アクチュエータと、
    第4油圧アクチュエータと、
    第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、
    前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、
    前記第1制御弁と前記第2制御弁との間に設けられ、前記第4油圧アクチュエータを制御する第4制御弁と、
    前記第1制御弁に作動油を供給可能な第1油路と、
    前記第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻った作動油である戻り油を前記第2制御弁に供給可能な第2油路と、
    前記第1油路と第2油路とを接続するバイパス油路と、
    を備え、
    前記第1油路は、前記油圧ポンプと前記第1制御弁とを接続し、且つ、前記油圧ポンプから吐出した作動油を前記1制御弁に供給する油路であり、
    前記第2油路は、前記第1制御弁と前記第4制御弁との間を接続可能な第1供給路と、前記第4制御弁と前記第2制御弁との間を接続可能な第2供給路とを含み、
    前記第4制御弁は、前記第4油圧アクチュエータから第4制御弁に戻る作動油である戻り油を排出する排出油路を有し、
    前記バイパス油路は、前記油圧ポンプから吐出した作動油を流す前記第1油路と、前記第2供給路とを接続し、且つ前記油圧ポンプから第1油路に流れる作動油を、前記第2供給路に供給可能である作業機の油圧システム。
  5. 前記第1制御弁は、前記第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻る作動油である戻り油を排出する排出油路を有している請求項1〜4のいずれかに記載の作業機の油圧システム。
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