JP6573036B2 - シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法 - Google Patents

シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法に関する。
シート製造装置には、繊維を含む原料の一部を用いてシートを製造する製造部と、原料のうちでシートに使用されない除去物を吸引する吸引部と、除去物をフィルターで捕集する捕集部とを備えた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−055557号公報
ところで、除去物はある程度溜まると廃棄する必要が生じるので、例えば、除去物を、所定容積を有するボックス等に収容させておき、廃棄時にボックス等から取り出し可能に構成することが考えられる。
しかし、除去物は繊維等の微粒子を含むので、シート製造装置から取り出す際に周囲に飛散するおそれが生じる。
そこで、本発明は、除去物を取り出す際に、除去物の外部への飛散を抑制することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明のシート製造装置は、繊維を含む原料からシートを形成するシート形成部と、前記原料のうち前記シートの製造に使用されずに回収された除去物を収容する回収ボックスと、前記回収ボックス外から前記回収ボックス内の空気を吸引可能な吸引部と、前記回収ボックスから前記除去物を取り出す際に、前記吸引部により前記回収ボックス内の空気を吸引させる吸引制御部と、を備える。
本発明によれば、除去物を取り出す際に除去物が飛散したとしても、飛散した除去物は吸引部により吸引され、除去物の外部への飛散を抑制することができる。
また、本発明は、前記回収ボックスは開閉自在に構成され、前記吸引制御部は、前記回収ボックスが少なくとも開状態のときに前記吸引部により吸引させる。
本発明によれば、回収ボックスが少なくとも開状態のときの除去物の外部への飛散を抑制できる。
また、本発明は、前記吸引制御部は、前記除去物の取り出しを行う指示が入力されたことをトリガーにして、前記吸引部による吸引を開始させる。
本発明によれば、回収ボックスが開状態になる前から吸引を開始し、回収ボックスを開いた瞬間から除去物の外部への飛散を抑制できる。
また、本発明は、前記吸引制御部は、前記除去物の取り出しを行う指示が入力された場合に、前記吸引部による吸引を開始させ、前記回収ボックスが開状態になると、前記吸引部の吸引力を増大させる。
本発明によれば、回収ボックスが開状態になることで拡がる隙間に合わせて吸引力を増大させることができ、隙間からの除去物の外部への飛散を適切に抑制できる。
また、本発明は、前記吸引制御部は、前記回収ボックスが閉状態になった後、前記吸引を停止させる。
本発明によれば、回収ボックスが閉になるまで除去物の外部への飛散を積極的に抑制できる。
また、本発明は、前記原料を気中で解繊する解繊部を備え、前記シート形成部は、前記解繊部で解繊処理された解繊物を堆積させてウェブを形成し、前記ウェブを用いて前記シートを形成し、前記回収ボックスは、前記解繊部で解繊処理された解繊物のうち前記シートの製造に使用されずに回収された除去物を収容する。
本発明によれば、乾式のシート製造装置において、回収ボックスから除去物を取り出す際に、飛散しやすい除去物の外部への飛散を抑制可能になる。
また、本発明は、前記除去物をフィルターで捕集する捕集部を有し、前記回収ボックスには、前記フィルターで捕集された前記除去物が収容され、前記吸引部は、前記フィルターの下流に配置される。
本発明によれば、吸引部に除去物を通過させることなくフィルターによって効率良く除去物を捕集できる。
また、本発明は、前記回収ボックス内には、前記除去物を収集する収集袋が配置され、前記回収ボックスと前記収集袋との間の空間を、前記吸引部の吸引空間に連通させて前記収集袋の浮きを抑制する連通管を有する。
本発明によれば、収集袋の浮きを抑えるための複雑な構造を設けることなく、収集袋の浮きを抑えることができる。
また、本発明は、繊維を含む原料からシートを形成し、前記原料のうち前記シートの製造に使用されずに回収された除去物を収容する回収ボックスを備えるシート製造装置の制御方法であって、前記回収ボックスから前記除去物を取り出す際に、前記回収ボックス外から前記回収ボックス内の空気を吸引可能な吸引部により、前記回収ボックス内の空気を吸引させる。
本発明によれば、除去物を取り出す際に除去物が飛散したとしても、飛散した除去物は吸引部により吸引され、除去物の外部への飛散を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るシート製造装置の構成を示す模式図。 シート製造装置の外観を示す図。 集塵部を周辺構成と共に示す図。 集塵部の内部構造を示す図。 回収ボックスを下方に移動した状態の集塵部の内部構造を示す図。 収集袋交換処理の動作を示すフローチャート。 図6の続きのフローチャート。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
図1は実施形態に係るシート製造装置100の構成を示す模式図である。
本実施形態に記載のシート製造装置100は、例えば、原料としての機密紙などの使用済みの古紙を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しい紙を製造するのに好適な装置である。繊維化された原料に、さまざまな添加物を混合することによって、用途に合わせて、紙製品の結合強度や白色度を向上したり、色、香り、難燃などの機能を付加したりしてもよい。また、紙の密度や厚さ、形状をコントロールして成形することで、A4やA3のオフィス用紙、名刺用紙など、用途に合わせて、さまざまな厚さ・サイズの紙を製造することができる。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、及び、切断部90を備える。
また、シート製造装置100は、原料に対する加湿、及び/または原料が移動する空間を加湿する目的で、加湿部202、204、206、208、210、212を備える。これら加湿部202、204、206、208、210、212の具体的な構成は任意であり、スチーム式、気化式、温風気化式、超音波式等が挙げられる。
本実施形態では、加湿部202、204、206、208を、気化式または温風気化式の加湿器で構成する。すなわち、加湿部202、204、206、208は、水に一部を浸漬させるフィルター(図示略)を有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を供給する。また、加湿部202、204、206、208は、加湿空気の湿度を効果的に高めるヒーター(図示略)を備えてもよい。
また、本実施形態では、加湿部210及び加湿部212を、超音波式加湿器で構成する。すなわち、加湿部210、212は、水を霧化する振動部(図示略)を有し、振動部により発生するミストを供給する。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。シート製造装置100がシートを製造する原料は繊維を含むものであればよく、例えば、紙、パルプ、パルプシート、不織布を含む布、或いは織物等が挙げられる。本実施形態ではシート製造装置100が古紙を原料とする構成を例示する。供給部10は、例えば、古紙を重ねて蓄積するスタッカーと、スタッカーから古紙を粗砕部12に送り出す自動投入装置とを備える構成とすることができる。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を粗砕刃14によって裁断(粗砕)して、粗砕片にする。粗砕刃14は、大気中(空気中)等の気中で原料を裁断する。粗砕部12は、例えば、原料を挟んで裁断する一対の粗砕刃14と、粗砕刃14を回転させる駆動部とを備え、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。粗砕片の形状や大きさは任意であり、解繊部20における解繊処理に適していればよい。例えば、粗砕部12は、原料を、1〜数cm四方またはそれ以下のサイズの紙片に裁断する。
粗砕部12は、粗砕刃14により裁断されて落下する粗砕片を受けるシュート(ホッパーとも称する)9を有する。シュート9は、例えば、粗砕片が流れる方向(進行する方向)において、徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有する。そのため、シュート9は、多くの粗砕片を受けとめることができる。シュート9には、解繊部20に連通する管2が連結され、管2は粗砕刃14によって裁断された原料(粗砕片)を、解繊部20に搬送させるための搬送路を形成する。粗砕片はシュート9により集められ、管2を通って解繊部20に移送(搬送)される。
粗砕部12が有するシュート9、或いはシュート9の近傍には、加湿部202により加湿空気が供給される。これにより、粗砕刃14により裁断された粗砕物が、静電気によってシュート9や管2の内面に吸着する現象を抑制できる。また、粗砕刃14が裁断した粗砕物は、加湿された(高湿度の)空気とともに解繊部20に移送されるので、解繊部20の内部における解繊物の付着を抑制する効果も期待できる。また、加湿部202は、粗砕刃14に加湿空気を供給して、供給部10が供給する原料を除電する構成としてもよい。また、加湿部202とともにイオナイザーを用いて除電してもよい。
解繊部20は、粗砕部12で裁断された粗砕物を解繊する。より具体的には、解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料(粗砕片)を解繊処理し、解繊物を生成する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止剤、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。本実施形態では、解繊部20がインペラーミルを用いる構成とする。具体的には、解繊部20は、高速回転するローター(図示略)、及び、ローターの外周に位置するライナー(図示略)を備える。粗砕部12で裁断された粗砕片は、解繊部20のローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。解繊部20は、ローターの回転により気流を発生させる。この気流により、解繊部20は、原料である粗砕片を管2から吸引し、解繊物を排出口24へと搬送できる。解繊物は排出口24から管3に送り出され、管3を介して選別部40に移送される。
このように、解繊部20で生成される解繊物は、解繊部20が発生する気流により解繊部20から選別部40に搬送される。さらに、本実施形態では、シート製造装置100が気流発生装置である解繊部ブロアー26を備え、解繊部ブロアー26が発生する気流により解繊物が選別部40に搬送される。解繊部ブロアー26は管3に取り付けられ、解繊部20から解繊物とともに空気を吸引し、選別部40に送風する。
選別部40は、管3から解繊部20により解繊された解繊物が気流とともに流入する導入口42を有する。選別部40は、導入口42に導入する解繊物を、繊維の長さによって選別する。詳細には、選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物のうち、予め定められたサイズ以下の解繊物を第1選別物とし、第1選別物より大きい解繊物を第2選別物として、選別する。第1選別物は繊維または粒子等を含み、第2選別物は、例えば、大きい繊維、未解繊片(十分に解繊されていない粗砕片)、解繊された繊維が凝集し、或いは絡まったダマ等を含む。
本実施形態で、選別部40は、ドラム部(篩部)41と、ドラム部41を収容するハウジング部(覆い部)43と、を有する。
ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部41は、網の目開き(開口)の大きさより小さい第1選別物と、網の目開きより大きい第2選別物とを選別する。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
導入口42に導入された解繊物は気流とともにドラム部41の内部に送り込まれ、ドラム部41の回転によって第1選別物がドラム部41の網の目から下方に落下する。ドラム部41の網の目を通過できない第2選別物は、導入口42からドラム部41に流入する気流により流されて排出口44に導かれ、管8に送り出される。
管8は、ドラム部41の内部と管2とを連結する。管8を通って流される第2選別物は、粗砕部12により裁断された粗砕片とともに管2を流れ、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻されて、解繊処理される。
また、ドラム部41により選別される第1選別物は、ドラム部41の網の目を通って空気中に分散し、ドラム部41の下方に位置する第1ウェブ形成部45のメッシュベルト46に向けて降下する。
第1ウェブ形成部45(分離部)は、メッシュベルト46(分離ベルト)と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。メッシュベルト46は無端形状のベルトであって、3つの張架ローラー47に懸架され、張架ローラー47の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト46の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。選別部40から降下する第1選別物のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト46の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト46に堆積し、メッシュベルト46とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト46から落下する微粒子は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を含み、シート製造装置100がシートSの製造に使用しない除去物である。
メッシュベルト46は、シートSを製造する通常動作中には、一定の速度V1で移動する。ここで、通常動作中とは、後述するシート製造装置100の始動制御、及び、停止制御の実行中を除く動作中であり、より詳細には、シート製造装置100が望ましい品質のシートSを製造している間を指す。
従って、解繊部20で解繊処理された解繊物は、選別部40で第1選別物と第2選別物とに選別され、第2選別物が解繊部20に戻される。また、第1選別物から、第1ウェブ形成部45によって除去物が除かれる。第1選別物から除去物を除いた残りは、シートSの製造に適した材料であり、この材料はメッシュベルト46に堆積して第1ウェブW1を形成する。
吸引部48は、メッシュベルト46の下方から空気を吸引する。吸引部48は、管23を介して集塵部27に連結される。集塵部27は、微粒子を気流から分離する。集塵部27の下流には、捕集ブロアー28が設置され、捕集ブロアー28は、集塵部27から空気を吸引する集塵用吸引部として機能する。また、捕集ブロアー28が排出する空気は管29を介してシート製造装置100の外に排出される。
この構成では、捕集ブロアー28により、集塵部27を通じて吸引部48から空気が吸引される。吸引部48では、メッシュベルト46の網の目を通過する微粒子が、空気とともに吸引され、管23を通って集塵部27に送られる。集塵部27は、メッシュベルト46を通過した微粒子を気流から分離して蓄積する。
従って、メッシュベルト46の上には第1選別物から除去物を除去した繊維が堆積して第1ウェブW1が形成される。捕集ブロアー28が吸引を行うことで、メッシュベルト46上における第1ウェブW1の形成が促進され、かつ、除去物が速やかに除去される。
ドラム部41を含む空間には、加湿部204により加湿空気が供給される。この加湿空気によって、選別部40の内部で第1選別物を加湿し、第1選別物の静電力によるメッシュベルト46への付着を弱めることができる。従って、第1選別物をメッシュベルト46から剥離し易くし、また、第1選別物が回転体49やハウジング部43の内壁に静電力によって付着することを抑制することができる。また、吸引部48によって除去物を効率よく吸引できる。
なお、シート製造装置100において、第1解繊物と第2解繊物とを選別し、分離する構成は、ドラム部41を備える選別部40に限定されない。例えば、解繊部20で解繊処理された解繊物を、分級機によって分級する構成を採用してもよい。分級機としては、例えば、サイクロン分級機、エルボージェット分級機、エディクラシファイヤーを用いることができる。これらの分級機を用いれば、第1選別物と第2選別物とを選別し、分離することが可能である。さらに、上記の分級機により、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を含む除去物を、分離して除去する構成を実現できる。例えば、第1選別物に含まれる微粒子を、分級機によって、第1選別物から除去する構成としてもよい。この場合、第2選別物は、例えば解繊部20に戻され、除去物は集塵部27により集塵され、除去物を除く第1選別物が管54に送られる構成とすることができる。
メッシュベルト46の搬送経路において、選別部40の下流側には、加湿部210によって、ミストを含む空気が供給される。加湿部210が生成する水の微粒子であるミストは、第1ウェブW1に向けて降下し、第1ウェブW1に水分を供給する。これにより、第1ウェブW1が含む水分量が調整され、静電気によるメッシュベルト46への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト46に堆積した第1ウェブW1を分断する回転体49を備える。第1ウェブW1は、メッシュベルト46がローラー47により折り返す位置で、メッシュベルト46から剥離して、回転体49により分断される。
第1ウェブW1は繊維が堆積してウェブ形状となった柔らかい材料であり、回転体49は、第1ウェブW1の繊維をほぐして、後述する混合部50で樹脂を混合しやすい状態に加工する。
回転体49の構成は任意であるが、本実施形態では、板状の羽根を有し回転する回転羽形状とすることができる。回転体49は、メッシュベルト46から剥離する第1ウェブW1と羽根とが接触する位置に配置される。回転体49の回転(例えば図中矢印R示す方向への回転)により、メッシュベルト46から剥離して搬送される第1ウェブW1に羽根が衝突して分断し、細分体Pを生成する。
なお、回転体49は、回転体49の羽根がメッシュベルト46に衝突しない位置に設置されることが好ましい。例えば、回転体49の羽根の先端とメッシュベルト46との間隔を、0.05mm以上0.5mm以下とすることができ、この場合、回転体49によって、メッシュベルト46に損傷を与えることなく第1ウェブW1を効率よく分断できる。
回転体49によって分断された細分体Pは、管7の内部を下降して、管7の内部を流れる気流によって混合部50へ移送(搬送)される。
また、回転体49を含む空間には、加湿部206により加湿空気が供給される。これにより、管7の内部や、回転体49の羽根に対し、静電気により繊維が吸着する現象を抑制できる。また、管7を通って、湿度の高い空気が混合部50に供給されるので、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
混合部50は、樹脂を含む添加物を供給する添加物供給部52(樹脂供給部)、管7に連通し、細分体Pを含む気流が流れる管54、及び、混合ブロアー56を備える。細分体Pは、上述のように選別部40を通過した第1選別物から除去物を除去した繊維である。混合部50は、細分体Pを構成する繊維に、樹脂を含む添加物を混合する。
混合部50では、混合ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、細分体Pと添加物とを混合させながら、搬送する。また、細分体Pは、管7及び管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
添加物供給部52(樹脂収容部)は、添加物を蓄積する樹脂カートリッジ(図示略)に接続され、樹脂カートリッジ内部の添加物を管54に供給する。添加物供給部52は、樹脂カートリッジ内部の微粉または微粒子からなる添加物をいったん貯留する。添加物供給部52は、いったん貯留した添加物を管54に送る排出部52a(樹脂供給部)を有する。
排出部52aは、添加物供給部52に貯留された添加物を管54に送出するフィーダー(図示略)、及び、フィーダーと管54とを接続する管路を開閉するシャッター(図示略)を備える。このシャッターを閉じると、排出部52aと管54とを連結する管路或いは開口が閉鎖され、添加物供給部52から管54への添加物の供給が絶たれる。
排出部52aのフィーダーが動作していない状態では、排出部52aから管54に添加物が供給されないが、管54内に負圧が発生した場合等には、排出部52aのフィーダーが停止していても添加物が管54に流れる可能性がある。排出部52aを閉じることにより、このような添加物の流れを確実に遮断できる。
添加物供給部52が供給する添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、添加物は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
添加物に含まれる樹脂は、加熱により溶融して複数の繊維同士を結着させる。従って、樹脂を繊維と混合させた状態で、樹脂が溶融する温度まで加熱されていない状態では、繊維同士は結着されない。
また、添加物供給部52が供給する添加物は、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない添加物は、無色、或いは無色と見なせる程度に薄い色であってもよいし、白色であってもよい。
混合ブロアー56が発生する気流により、管7を降下する細分体P、及び、添加物供給部52により供給される添加物は、管54の内部に吸引され、混合ブロアー56内部を通過する。混合ブロアー56が発生する気流及び/または混合ブロアー56が有する羽根等の回転部の作用により、細分体Pを構成した繊維と添加物とが混合され、この混合物(第1選別物と添加物との混合物)は管54を通って堆積部60に移送される。
なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよく、これらの機構を混合ブロアー56の前または後に設置してもよい。
堆積部60は、解繊部20で解繊された解繊物を堆積させる。より具合的には、堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部(覆い部)63と、を有する。ドラム部61は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部61は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部61は、網の目開き(開口)のより小さい繊維や粒子を通過させ、ドラム部61から下降させる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ドラム部61の下方には第2ウェブ形成部70が配置される。第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、第2ウェブW2を形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は無端形状のベルトであって、複数のローラー74に懸架され、ローラー74の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。メッシュベルト72の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。ドラム部61から降下する繊維や粒子のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト72の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト72に堆積し、メッシュベルト72とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト72は、シートSを製造する動作中には、一定の速度V2で移動する。
メッシュベルト72の網の目は微細であり、ドラム部61から降下する繊維や粒子の大半を通過させないサイズとすることができる。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられる。サクション機構76は、サクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。
サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引する。これにより、メッシュベルト72上における第2ウェブW2の形成を促進し、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
サクションブロアー77(堆積吸引部)は、サクション機構76から吸引した空気を、図示しない捕集フィルターを通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
ドラム部61を含む空間には、加湿部208により加湿空気が供給される。この加湿空気によって、堆積部60の内部を加湿することができ、静電力によるハウジング部63への繊維や粒子の付着を抑え、繊維や粒子をメッシュベルト72に速やかに降下させ、好ましい形状の第2ウェブW2を形成させることができる。
以上のように、堆積部60及び第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態の第2ウェブW2が形成される。メッシュベルト72に堆積された第2ウェブW2は、シート形成部80へと搬送される。
メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側には、加湿部212によって、ミストを含む空気が供給される。これにより、加湿部212が生成するミストが第2ウェブW2に供給され、第2ウェブW2が含む水分量が調整される。これにより、静電気によるメッシュベルト72への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト72上の第2ウェブW2を、シート形成部80に搬送する搬送部79が設けられる。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。
サクション機構79cは、気流を発生させて第2ウェブW2を吸引し、メッシュベルト79aに第2ウェブW2を吸着させる。メッシュベルト79aは、ローラー79bの自転により移動し、第2ウェブW2をシート形成部80に搬送する。メッシュベルト72の移動速度と、メッシュベルト79aの移動速度とは、例えば、同じである。このように、搬送部79は、メッシュベルト72に形成された第2ウェブW2を、メッシュベルト72から剥がして搬送する。
シート形成部80は、堆積部60で堆積させた堆積物からシートSを形成する。より具体的には、シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積し搬送部79により搬送された第2ウェブW2(堆積物)を、加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、第2ウェブW2が含む解繊物の繊維、及び添加物に対して熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着させる。
シート形成部80は、第2ウェブW2を加圧する加圧部82、及び、加圧部82により加圧された第2ウェブW2を加熱する加熱部84を備える。
加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、第2ウェブW2を所定のニップ圧で挟んで加圧する。第2ウェブW2は、加圧されることによりその厚さが小さくなり、第2ウェブW2の密度が高められる。一対のカレンダーローラー85の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。カレンダーローラー85は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加圧により高密度になった第2ウェブW2を、加熱部84に向けて搬送する。
加熱部84は、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロアー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いて構成できる。本実施形態では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備える。加熱ローラー86は、内部または外部に設置されるヒーターによって、予め設定された温度に加温される。加熱ローラー86は、カレンダーローラー85によって加圧された第2ウェブW2を挟んで熱を与え、シートSを形成する。また、一対の加熱ローラー86の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。加熱ローラー86は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加熱したシートSを、切断部90に向けて搬送する。
なお、加圧部82が備えるカレンダーローラー85の数、及び、加熱部84が備える加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。本実施形態では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。排出部96は、所定サイズのシートSを排紙する排紙トレイ、或いは、シートSを蓄積するスタッカーを備える。
ここで、図2はシート製造装置100の外観を示す。
図2に示すように、シート製造装置100は、シート製造装置100の上記した各構成部品を収容する筐体220を備える。筐体220は、正面を構成する正面部221、左右の側面を構成する側面部222、背面を構成する背面部223、及び、上面を構成する上面部224を備える。
正面部221には、供給部10が一部を露出して設けられるとともに、各種情報を表示する表示部160、及び開閉扉230が設けられる。表示部160は、各種情報を表示可能な表示パネルと、表示パネルに重ねて配置されるタッチパネルとを有し、タッチパネルによりユーザーの操作を検出可能である。開閉扉230は、添加物カートリッジを露出可能に開閉する扉である。
右の側面部222は、集塵部27を覆う開閉自在な集塵部覆い部231を有する。この集塵部覆い部231を開けることにより、集塵部27が有する後述する回収ボックス261に外部からアクセス可能となる。この集塵部覆い部231は、電磁ロック235(図3)により閉状態に保持可能である。
図3は集塵部27を周辺構成と共に示す図である。また、図4は集塵部27の内部構造を示す図である。シート製造装置100は、集塵部27、表示部160及び電磁ロック235を含むシート製造装置100の各部を制御する制御部150(図3)を備える。
図3及び図4に示すように、集塵部27は、シートSの製造に使用されない除去物を含む空気からフィルター240を用いて除去物を捕集する捕集部241と、捕集部241に、昇降機構251を介して昇降自在に連結される回収ボックス261とを備える。
捕集部241は、複数のフィルター240を収容する第1筐体242と、第1筐体242の上部に設けられ、フィルター240によって除去物が除去された空気が流入する室を形成する第2筐体243とを備える。第1筐体242には、第1ウェブ形成部45のメッシュベルト46下方につながる管23が連結される。第2筐体243には、集塵用吸引部として機能する捕集ブロアー28が連結される。
捕集ブロアー28は、制御部150の制御によって作動し、第2筐体243内の空気を吸引する。つまり、捕集ブロアー28はフィルター240の下流に位置し、フィルター240を介して連通する第1筐体242内に、管23を介してメッシュベルト46下方の除去物を含む空気を吸引する。
第1筐体242と第2筐体243との間には、仕切り板244が設けられる。この仕切り板244の下面に、複数(本構成では8本)のフィルター240が間隔を空けて設けられる。
これらフィルター240は、内部が中空の円筒形状を有し、各フィルター240の内部空間が第2筐体243内に連通する。第1筐体242内に流入した空気に含まれる除去物が各フィルター240に捕集され、除去物が取り除かれた空気が各フィルター240の内部空間を通って第2筐体243内に流入する。なお、第2筐体243内から捕集ブロアー28を経た空気は、シート製造装置110の外に排出される。
本構成では、複数の円筒形状のフィルター240を備えることによって、フィルター面積を効率よく確保できる。なお、フィルター240の形状及び本数は適宜に変更してもよい。
第2筐体243の上面における各フィルター240に対応する領域には、圧縮空気用配管246がそれぞれ連結される。各々の圧縮空気用配管246には、コンプレッサー247(図3)から供給される圧縮空気が供給されるとともに、制御部150によって開閉制御される開閉機構が設けられる。制御部150が開閉機構を開けることによって、圧縮空気が各フィルター240内に供給される。この圧縮空気によってフィルター240に捕集された除去物がフィルター240の表面から離間し、重力の作用によりフィルター240下方の回収ボックス261へと導かれる。
図5は回収ボックス261を下方に移動した状態の集塵部27の内部構造を示す図である。
回収ボックス261は、上方が開口するとともに下方に凹む箱形状を有し、集塵部27に回収された除去物を収容する収容体として機能する。この回収ボックス261内には除去物を収集する収集袋262が配置される。
より具体的には、収集袋262は、その開口を上方に向けて回収ボックス261に取り付けられ、回収ボックス261へ向けて落下する除去物を収集する。この収集袋262により、除去物をひとまとめにして回収ボックス261から取り出すことができる。この収集袋262にはビニール袋等の任意の袋を適用可能である。
図3〜図5に示すように、集塵部27は、回収ボックス261と第2筐体243とを連通する連通管265を備える。
具体的には、連通管265の一端は、回収ボックス261に連結されることにより、回収ボックス261と収集袋262との間の空間KA(図4)に連通する。連通管265の他端は、第2筐体243に連結されることにより、第2筐体243内の空間KB(図4)に連通する。
捕集ブロアー28は第2筐体243内の空気を吸引するので、捕集ブロアー28の作動時は第2筐体243内の空間は第1筐体242内よりも低圧になる。この連通管265によって、回収ボックス261と収集袋262との間の空間KAを第1筐体242内の空間KC(図4)よりも低圧にできる。従って、収集袋262を回収ボックス261側に引き寄せ、収集袋262の浮きを抑制できる。
この連通管265は、ゴム材や樹脂材などを用いた柔軟性を有するホースで形成され、昇降機構251による回収ボックス261の昇降を妨げない。
なお、連通管265の他端を第2筐体243内に連通させる場合を説明したが、捕集ブロアー28の吸引空間の任意の箇所に連通させることによって収集袋262の浮きを抑制可能にしてもよい。例えば、第1筐体242内の空間KCに連通管265の他端を連結させ、空間KAを空間KCと等圧にしても、収集袋262の浮きを抑制可能である。
昇降機構251について説明する。
本構成の昇降機構251は、Xリンク機構を用いたXリンク式昇降機構である。具体的には、Xリンク機構を構成する第1リンク252及び第2リンク253を有し、第1リンク252の一端252Aは第1筐体242に回動自在に連結され、第2リンク253の一端253Aは回収ボックス261に回動自在に連結される。
第1リンク252の他端252Bは、回収ボックス261に設けたスライド機構254によって、回収ボックス261に対し水平方向に移動自在に連結される。また、第2リンク253の他端253Bは、第1筐体242に設けたスライド機構255によって、第1筐体242に対して水平方向に移動自在に連結される。
さらに、第1筐体242には、ユーザーが操作する操作部位であるハンドル257が設けられる。このハンドル257の回転操作によって第1リンク252及び第2リンク253が作動し、回収ボックス261を図4に示す上位置と図5に示す下位置との間で移動する。図4に示す上位置では回収ボックス261が第1筐体242の下方を塞いだ状態となる。また、図5に示す下位置では回収ボックス261と第1筐体242との間に隙間が形成され、回収ボックス261から収集袋262を取り出し自在となる。
なお、昇降機構251は、Xリンク式の機構に限定されず、平行リンク式などの任意の機構を適用できる。また、ハンドル257の手動操作によって昇降機構251を作動する構成に限らず、モーター等の動力源を用いて昇降機構251を作動させてもよい。
また、集塵部27には、図3に示すように、回収ボックス261に収容された除去物の残量を検知する残量検出センサー263と、回収ボックス261と第1筐体242とが離れているか否かを検出するボックス状態検出センサー267とが設けられる。
残量検出センサー263は、図4及び図5に示すように、第1筐体242に設けられ、回収ボックス261が上位置の場合に回収ボックス261内に臨む先端部263Aを有する。残量検出センサー263は、先端部263Aにより収集袋262内の除去物の上面を検出することにより、収集袋262内の除去物の残量を検出する。なお、残量検出センサー263には様々なセンサーを適用可能である。
ボックス状態検出センサー267は、回収ボックス261が上位置に移動して第1筐体242と接続された状態(閉状態)か、回収ボックス261が下位置に移動して第1筐体242と接続されていない状態(開状態)かを検出するセンサーである。残量検出センサー263及びボックス状態検出センサー267の検出結果は、制御部150に出力される。
収集袋262内に除去物がある程度以上溜まると、収集袋262を取り出し、その代わりに、新しい収集袋(除去物が未収集の収集袋)262に交換する必要がある。そこで、制御部150は、残量検出センサー263の検出結果に基づき除去物が予め定めた所定位置以上に溜まっているか否かを監視し、所定位置以上に溜まっていると判定した場合に、除去物の取り出しを促す処理として収集袋交換処理を実行する。
図6は収集袋交換処理の動作を示すフローチャートであり、図7は図6の続きのフローチャートである。
まず、制御部150は、シート製造装置100が停止状態か否かを判定し(ステップS1A)、停止状態になるまでステップS1Aの判定処理を繰り返し実行する。停止状態になると(ステップS1A;YES)、制御部150は、ユーザーが操作可能な操作ボタンとして「除去物回収ボタン」を表示部160に表示する(ステップS2A)。この除去物回収ボタンは、ユーザーから、除去物の取り出しを行う指示の入力を促す指示入力ボタンである。
なお、シート製造装置100が停止状態でない場合、つまり、シートSを製造する通常動作中の場合、制御部150は、捕集ブロアー28を運転し、集塵部27によってシートSの製造に使用されない除去物を捕集させる。また、制御部150は、通常動作中の間、電磁ロック235をONにして集塵部覆い部231(図1)を閉状態に保持する。
また、制御部150は、通常動作中等に適宜のタイミングで圧縮空気用配管246を介して各フィルター240に圧縮空気を供給することにより、フィルター240に捕集された除去物を収集袋262に効率良く収集させる。
除去物回収ボタンを表示部160に表示した後、制御部150は、除去物回収ボタンが操作されたか否かをタッチパネルの検出結果に基づき判定する(ステップS3A)。除去物回収ボタンが操作されない場合(ステップ3A;NO)、制御部150は、所定の待ち時間が経過するまで(ステップS4A;NO)、ステップS3Aの判定処理を繰り返し実行する。所定の待ち時間が経過すると(ステップS4A;YES)、制御部13は、後述するステップS20Aの処理を実行する。
除去物回収ボタンが操作された場合(ステップS3A;YES)、制御部150は、この指示をトリガーにして、捕集ブロアー28を、シート製造時の吸引力よりも吸引力を抑えた「弱運転」で運転する(ステップS5A)。つまり、ユーザーから除去物の取り出しを行う指示が入力された場合、捕集ブロアー28が「弱運転」に切り替わる。
この「弱運転」は、集塵部27の外に除去物が漏れ出ない範囲で捕集ブロアー28の吸引力を抑えた運転である。具体的には、シート製造時の回転数よりも下げた所定の回転数で捕集ブロアー28を運転する。
また、制御部150は、除去物の取り出しを行う指示が入力されたことをトリガーにして、集塵部覆い部231をロックする電磁ロック235をOFFに切り替える(ステップS6A)。つまり、ユーザー等が集塵部覆い部231を開くことが可能となり、且つ、集塵部覆い部231を開いても、集塵部27の外に除去物が漏れ出ない状態に制御される。
なお、集塵部覆い部231を開いた際に、捕集ブロアー28を運転しなくても除去物が外に漏れ出ない構成等の場合、捕集ブロアー28の運転を停止していてもよい。例えば、回収ボックス261が上位置の場合に回収ボックス261と第1筐体242との間の隙間がほぼ完全に閉塞されている場合、ステップS5Aに示す捕集ブロアー28の運転を省略してもよい。
次いで、制御部150は、回収ボックス261が開状態か否かをボックス状態検出センサー267に基づき判定する(ステップS7A)。
回収ボックス261が開状態でない場合(ステップS7A;NO)、制御部150は、所定の待ち時間が経過するまで(ステップS8A;NO)、ステップS7Aの判定処理を繰り返し実行する。つまり、ユーザーによって昇降機構が作動されず、回収ボックス261が上位置のままの場合、ステップS7Aの判定処理が繰り返し実行される。所定の待ち時間が経過すると(ステップS8A;YES)、制御部13は、ステップS20Aの処理を実行する。
制御部150は、回収ボックス261が開状態になったことを検出すると(ステップS7A;YES)、その検出をトリガーにして、捕集ブロアー28を、ステップS5Aの「弱運転」よりも吸引力を増大させた「強運転」で運転する(ステップS9A)。つまり、ユーザーによって昇降機構251が作動され、回収ボックス261が下降を開始すると、捕集ブロアー28が「強運転」に切り替わる。この「強運転」は、少なくとも「弱運転」よりも回転数を上げた運転であり、回収ボックス261が開状態であっても、除去物が外に漏れ出ない十分な吸引力を確保可能な運転である。
この強運転により、回収ボックス261と第1筐体242との間に空く隙間から外部の空気を吸引し、回収ボックス261内等の除去物が外に漏れ出る事態を十分に抑制することができる。
捕集ブロアー28が「強運転」の間、制御部150は、回収ボックス261が閉状態か否かをボックス状態検出センサー267に基づき判定する(ステップS10A)。このため、回収ボックス261が閉状態であることが検出されるまで、つまり、ユーザーが回収ボックス261を閉状態に操作するまで、捕集ブロアー28が「強運転」される。
これにより、ユーザーが回収ボックス261から収集袋262を取り出し、新しい収集袋262に交換する間、除去物が外に漏れ出る事態を抑制できる。
なお、回収ボックス261が閉状態の期間が、収集袋262の交換に十分な時間に設定された所定の待ち時間が経過するまで(ステップS11A;NO)、制御部150は、ステップS10Aの判定処理を繰り返し実行する。所定の待ち時間が経過すると(ステップS11A;YES)、制御部13は、ステップS20Aの処理を実行する。
制御部150は、回収ボックス261が閉状態になったことを検出すると(ステップS10A;YES)、その検出をトリガーにして捕集ブロアー28を、「弱運転」に切り替える(ステップS12A)。また、制御部150は、ユーザーが操作可能な操作ボタンとして「完了ボタン」を表示部160に表示する(ステップS13A)。この完了ボタンは、ユーザーから、除去物の取り出しが完了した旨の入力を促す指示入力ボタンである。
完了ボタンが操作されない場合(ステップS14A;NO)、制御部150は、所定の待ち時間が経過するまで(ステップS15A;NO)、ステップS14Aの判定処理を繰り返し実行する。なお、所定の待ち時間が経過すると(ステップS14A;YES)、制御部150は、ステップS20Aの処理を実行する。
完了ボタンが操作された場合(ステップS14A;YES)、制御部150は、捕集ブロアー28の運転を停止するとともに(ステップS16A)、集塵部覆い部231をロックする電磁ロック235をONに切り替える(ステップS17A)。これによって、ユーザーが集塵部覆い部231を閉めた後に完了ボタンを操作することで、捕集ブロアー28による吸引が停止され、電磁ロック235により集塵部覆い部231が閉じた状態に保持される。
ここで、ステップS4A、S8A、S11A、S15Aで所定の待ち時間が経過した場合は、ユーザーが操作ボタンの操作をし忘れた場合、回収ボックス261が長期間、開状態であった場合、或いは、センサー故障の場合等に該当する。この場合、制御部150は、対応する処理(ステップS20Aの処理)として、ユーザーに次の操作を促す旨、或いは所定のエラー情報を表示部160に表示する報知処理を行う。なお、シート製造装置100が音声を報知する機能を有する場合、音声による報知処理を行ってもよい。
以上が収集物交換処理の動作である。
以上説明したように、本実施の形態のシート製造装置100は、繊維を含む原料である古紙からシートSを形成するシート形成部80と、古紙のうちシートSの製造に使用されずに回収された除去物を収容する回収ボックス261とを備える。また、シート製造装置100は、回収ボックス261外から回収ボックス261内の空気を吸引可能な集塵用吸引部として機能する捕集ブロアー28を備える。そして、制御部150は、回収ボックス261から除去物を取り出す際に、捕集ブロアー28により回収ボックス261内の空気を吸引させる吸引制御部として機能する。
この構成及び制御方法によれば、除去物を取り出す際に除去物が飛散したとしても、飛散した除去物は捕集ブロアー28により吸引される。従って、除去物を取り出す際に、除去物の外部への飛散を抑制することができる。
また、このシート製造装置100は、原料を気中で解繊する解繊部20を有し、シート形成部80は、解繊部20で解繊処理された解繊物を堆積させてウェブを形成し、ウェブを用いてシートSを形成する。そして、回収ボックス261は、解繊部20で解繊処理された解繊物のうちシートSの製造に使用されずに回収された除去物を収容する構成である。これにより、乾式のシート製造装置100において、回収ボックス261から除去物を取り出す際に、飛散しやすい除去物の外部への飛散を抑制可能になる。
また、昇降機構251によって回収ボックス261は開閉自在に構成され、制御部150は、回収ボックス261が少なくとも開状態のときに捕集ブロアー28により吸引させる。これにより、回収ボックス261が少なくとも開状態のときの除去物の外部への飛散を抑制できる。
また、制御部150は、除去物回収ボタンが操作されたこと、つまり、除去物の取り出しを行う指示が入力されたことをトリガーにして捕集ブロアー28による吸引を開始させる。これにより、回収ボックス261が開状態になる前から吸引を開始し、回収ボックス261を開いた瞬間から除去物の外部への飛散を抑制できる。
また、制御部150は、除去物の取り出しを行う指示が入力された場合に、捕集ブロアー28による吸引を開始させ、回収ボックス261が開状態になると、捕集ブロアー28による吸引力を増大させる。これにより、回収ボックス261が開状態になることで拡がる隙間に合わせて吸引力を増大させることができ、隙間からの除去物の外部への飛散を適切に抑制できる。
また、制御部150は、回収ボックス261が閉状態になった後、捕集ブロアー28による吸引を停止させるので、回収ボックス261が閉になるまで除去物の外部への飛散を積極的に抑制できる。
また、除去物をフィルター240で捕集する捕集部241を有し、回収ボックス261には、フィルター240で捕集された除去物が収容され、捕集ブロアー28は、フィルター240の下流に配置される。これにより、捕集ブロアー28に除去物を通過させることなくフィルター240によって効率良く除去物を捕集できる。
また、回収ボックス261内には、除去物を収集する収集袋262が配置され、回収ボックス261と収集袋262との間の空間KAを、捕集ブロアー28の吸引空間である空間KBに連通させて収集袋262の浮きを防止する連通管265を備える。これにより、収集袋262の浮きを抑えるための複雑な構造を設けることなく、収集袋262の浮きを抑えることが可能である。
なお、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態で説明した構成の全てが本発明の必須構成要件であることも限定されない。また、この発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、シート製造装置100は、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、シートSは、紙は、パルプや古紙を原料とする紙であってもよく、天然繊維または合成樹脂製の繊維を含む不織布であってもよい。また、シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした記録紙(例えば、いわゆるPPC用紙)として使用可能な紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
また、本実施形態では、水を極力使用しない乾式によるシート製造装置100に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らない。例えば、繊維を含む原料を水に投入し、主に機械的作用に離解して抄き直す、いわゆる湿式でシートを製造するシート製造装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、シートSが切断部90でカットされる構成を例示したが、シート形成部80で加工されたシートSが巻き取りローラーにより巻き取られる構成であってもよい。
また、図3に示した機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよい。また、制御部150が実行するプログラムは、不揮発性記憶部または他の記憶装置(図示略)に記憶されてもよい。また、外部の装置に記憶されたプログラムを、通信部を介して取得して実行する構成としてもよい。
2、3、7、8、23、29、54…管、9…シュート、10…供給部、10A…スタッカー、10B…トレイ、10C…供給部本体、12…粗砕部、14…粗砕刃、15…駆動部、16…イオナイザー、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、26…解繊部ブロアー、27…集塵部、28…捕集ブロアー(吸引部)、40…選別部、41…ドラム部、42…導入口、43…ハウジング部、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、47…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、50…混合部、52…添加物供給部、52a…排出部、56…混合ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部、62…導入口、63…ハウジング部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、77…サクションブロアー、79…搬送部、79a…メッシュベルト、79b…張架ローラー、79c…サクション機構、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、150…制御部(吸引制御部)、160…表示部、202、204、206、208、210、212…加湿部、220…筐体、231…集塵部覆い部、235…電磁ロック、240…フィルター、241…捕集部、242…第1筐体、243…第2筐体、244…仕切り板、246…圧縮空気用配管、247…コンプレッサー、251…昇降機構、261…回収ボックス、262…収集袋、263…残量検出センサー、265…連通管、267…ボックス状態検出センサー、KA、KB、KC…空間、P…細分体、S…シート、W1…第1ウェブ、W2…第2ウェブ。

Claims (9)

  1. 繊維を含む原料からシートを形成するシート形成部と、
    前記原料のうち前記シートの製造に使用されずに回収された除去物を収容する回収ボックスと、
    前記回収ボックス外から前記回収ボックス内の空気を吸引可能な集塵用吸引部と、
    前記回収ボックスから前記除去物を取り出す際に、前記集塵用吸引部により吸引させる吸引制御部と、
    を備えるシート製造装置。
  2. 前記回収ボックスは開閉自在に構成され、
    前記吸引制御部は、前記回収ボックスが少なくとも開状態のときに前記集塵用吸引部により吸引させる請求項1記載のシート製造装置。
  3. 前記吸引制御部は、前記除去物の取り出しを行う指示が入力されたことをトリガーにして、前記吸引部による吸引を開始させる請求項2記載のシート製造装置。
  4. 前記吸引制御部は、前記除去物の取り出しを行う指示が入力された場合に、前記集塵用吸引部による吸引を開始させ、前記回収ボックスが開状態になると、前記集塵用吸引部の吸引力を増大させる請求項3記載のシート製造装置。
  5. 前記吸引制御部は、前記回収ボックスが閉状態になった後、前記吸引を停止させる請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  6. 前記原料を気中で解繊する解繊部を備え、
    前記シート形成部は、前記解繊部で解繊処理された解繊物を堆積させてウェブを形成し、前記ウェブを用いて前記シートを形成し、
    前記回収ボックスは、前記解繊部で解繊処理された解繊物のうち前記シートの製造に使用されずに回収された除去物を収容する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  7. 前記除去物をフィルターで捕集する捕集部を有し、
    前記回収ボックスには、前記フィルターで捕集された前記除去物が収容され、
    前記集塵用吸引部は、前記フィルターの下流に配置される請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  8. 前記回収ボックス内には、前記除去物を収集する収集袋が配置され、
    前記回収ボックスと前記収集袋との間の空間を、前記集塵用吸引部の吸引空間に連通させて前記収集袋の浮きを抑制する連通管を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  9. 繊維を含む原料からシートを形成し、前記原料のうち前記シートの製造に使用されずに回収された除去物を収容する回収ボックスを備えるシート製造装置の制御方法であって、
    前記回収ボックスから前記除去物を取り出す際に、前記回収ボックス外から前記回収ボックス内の空気を吸引可能な集塵用吸引部により、前記シート製造装置の外部の空気を吸引させるシート製造装置の制御方法。
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