JP6573253B2 - 生体磁気計測装置 - Google Patents

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Description

この発明は生体磁気計測装置に関し、特に磁気センサの冷却で気化したヘリウムガスを回収して再利用可能な生体磁気計測装置に関する。
人間等の生体が発生する磁場は微弱である。このため生体磁場の計測には外部の磁場を遮断するための磁気シールドルーム内において、超伝導を利用するセンサを用いて計測することが行われている。このとき、センサが超伝導状態となるように、センサは液体ヘリウムで冷却される。ヘリウムは高価であるため、冷却後のヘリウムを回収して再利用する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−215777号公報
上記の発明では、センサの回動を確保するために磁気シールドルームを貫通する部材が多くなる。このため、磁気シールドルームの貫通孔から磁気シールドルーム内部に進入する外磁場が多くなり、結果として生体磁場の計測精度が低下する恐れがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘリウムの再利用と磁気センサの回動とを実現し、かつ磁気シールドルーム内に侵入する外磁場を低減する生体磁気計測装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の生体磁気測定装置は、磁気シールドルームと、磁気シールドルームの外部に設置された極低温冷凍機と、磁気シールドルームの内部に設置されたクライオスタットと、磁気シールドルームを貫通し、極低温冷凍機とクライオスタットとの間でヘリウムの流路を形成するトランスファチューブと、クライオスタットに収容され、ヘリウムで冷却される磁気センサとを備える。クライオスタットは、トランスファチューブを回転軸として回動自在に構成されている。
クライオスタットの回動を支持する支持部材をさらに備えてもよい。
支持部材は、クライオスタットに接続された回転体と、シールドルームに固定され、回転体を挟持するレールとを備えてもよい。
支持部材は、クライオスタットに接続されたレールと、シールドルームに固定され、レールを挟持する回転体とを備えてもよい。
クライオスタットの回動を規制する回動規制部をさらに備えてもよい。
極低温冷凍機の下端の高さは、クライオスタットの上端の高さより低くてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ヘリウムの再利用と磁気センサの回動とを実現し、かつ磁気シールドルーム内に侵入する外磁場を低減する生体磁気計測装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る生体磁気計測装置の全体構成を模式的に示す斜視図である。 発明の実施の形態に係る生体磁気計測装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る生体磁気計測装置の内部構造を模式的に示す図である。 図4(a)−(b)は、実施の形態に係る支持部材の構成の一例を模式的に示す図である。 第1の変形例に係る生体磁気計測装置の内部構造を模式的に示す図である。 第2の変形例に係る生体磁気計測装置の内部構造を模式的に示す図である。 第3の変形例に係る生体磁気計測装置の内部構造を模式的に示す図である。 第4の変形例に係る生体磁気計測装置における支持部材の構成を模式的に示す図である。 図9(a)−(b)は、第5の変形例に係る生体磁気計測装置におけるクライオスタットおよび支持部材を模式的に示す図である。 第6の変形例に係る生体磁気計測装置の内部構造を模式的に示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る生体磁気計測装置1の全体構成を模式的に示す斜視図である。実施の形態に係る生体磁気計測装置1は、磁気シールドルーム10、極低温冷凍機20、クライオスタット30、トランスファチューブ40、ガントリ50、架台60、接続部80を含む。ここで、クライオスタット30、ガントリ50、および接続部80は、磁気シールドルーム10の内部に設置されている。また極低温冷凍機20と架台60とは磁気シールドルーム10の外部に設置されている。極低温冷凍機20は、例えば既知の4Kパルスチューブ冷凍機を用いて実現できる。
トランスファチューブ40は磁気シールドルーム10を貫通し、極低温冷凍機20とクライオスタット30とのそれぞれに接続されている。より具体的には、トランスファチューブ40は極低温冷凍機20とは直接接続され、クライオスタット30とは接続部80を介して接続されている。
磁気シールドルーム10の内部には、被験者70が横臥するための台90も設置されている。図1に示すように、クライオスタット30の一部は被験者70の腰椎の位置まで延在しており、台90の機能も兼ねている。図1には図示しないが、クライオスタット30は磁気センサを収容している。なお図示しないが、生体磁気計測装置1が測定したデータを解析したり、磁気センサの動作を制御したりする計算機も備えられている。
図1では、図中鉛直上方向をz軸、図中左から右に向かう方向をx軸、x軸とz軸とに垂直なy軸からなる右手座標系2が設定されている。以下本明細書で参照する他の図に示す右手座標系2も、図1に示す右手座標系2と同一である。
図2は、本発明の実施の形態に係る生体磁気計測装置1の機能構成を模式的に示す図であり、生体磁気計測装置1における計測機能を主に説明する図である。図2は、図1に示す生体磁気計測装置1を右手座標系2のyz平面に対して垂直な方向から見た図である。
図1を参照して説明したように、磁気シールドルーム10の内部において被験者70が台90の上に横臥している。磁気センサ32は、被験者70の腰椎の位置に来るようにクライオスタット30に収容されている。磁気センサ32は、例えば既知のSQUID(Superconducting QUantum Interference Device)を用いて実現できる。
情報処理部12は、生体磁気計測装置1における計測機能を統括的に制御する。情報処理部12はまた、生体磁気計測装置1が計測した生体磁気データを解析する。情報処理部12は、例えばPC(Personal Computer)やワークステーション等の計算機を用いて実現できる。磁気センサ駆動回路14は、情報処理部12の制御の下、磁気センサ32の動作を制御する。アンプ/アナログフィルタ部16は、磁気センサ32が計測した生体磁気データを増幅したり、ノイズを除去したりする。データ取得部18は、アンプ/アナログフィルタ部16が処理したデータをデジタルデータに変換する。データ取得部18は、例えば既知のA/D変換器を用いて実現できる。データ取得部18が取得したデータは情報処理部12に送られ、種々の解析が実行される。
このように、実施の形態に係る生体磁気計測装置1は、被験者70の体内で生じる生体磁場を計測するための装置である。被験者70の性別や体格等に応じて磁気センサ32を配置すべき位置が異なるため、磁気センサ32はある程度位置を変えられることが好ましい。一方で、上述したように、磁気センサ32は例えばSQUIDセンサを用いて実現される。SQUIDセンサは超伝導体を利用した磁気センサであるため、センサとして機能するためには極低温(例えば4K以下)まで冷却される必要がある。このため、磁気センサ32は液体ヘリウムを貯留するクライオスタット30に収容されている。
図示はしないが、クライオスタット30の内部は液体ヘリウムを貯留するために2層構造となっている。磁気センサ32はクライオスタット30が貯留する液体ヘリウムによって冷却されている。なお、液体ヘリウムは、トランスファチューブ40を介して極低温冷凍機20からクライオスタット30内に供給される。この意味で、トランスファチューブ40は極低温冷凍機20とクライオスタット30との間に形成される液体ヘリウムの流路である。
以上より、磁気センサ32の位置を変更するためには、磁気センサ32を収容しているクライオスタット30を移動させることになる。そこで実施の形態に係る生体磁気計測装置1においては、図2におけるyz平面と平行な平面を回転平面として、クライオスタット30が回動自在となるように構成されている。より具体的に、クライオスタット30は、トランスファチューブ40の長手方向の中心軸を回転中心として回動自在に構成されている。
図3は、実施の形態に係る生体磁気計測装置1の内部構造を模式的に示す図であり、図1に示す生体磁気計測装置1を右手座標系2のxz平面に対して垂直な方向から見た図である。極低温冷凍機20はヘリウムを冷却して液体ヘリウムを生成し、トランスファチューブ40を介してクライオスタット30に液体ヘリウムを供給する。クライオスタット30に供給された液体ヘリウムは磁気センサ32の冷却に用いられる。磁気センサ32を冷却した液体ヘリウムは気化し、排気用チューブ(不図示)を介してクライオスタット30から極低温冷凍機20に戻る。このため、実施の形態に係る生体磁気計測装置1は、気化したヘリウムを凝縮して再利用することができる。
ここでトランスファチューブ40のクライオスタット30側の出口がクライオスタット30より上側にあれば、液体ヘリウムをクライオスタット30にトランスファする際に重力が利用できるので効率がよい。そこで実施の形態に係る生体磁気計測装置1においては、極低温冷凍機20の下端の高さが、クライオスタット30の上端の高さ以上となるように設置されている。より具体的には、極低温冷凍機20の下端の高さが、クライオスタット30の上端の高さ以上となるように、極低温冷凍機20は架台60の上に設置されている。
実施の形態に係るクライオスタット30は、トランスファチューブ40を回転軸として回動するが、実際には、トランスファチューブ40はバヨネット構造を備える接続部80で接続されている。クライオスタット30の回動はバヨネット構造が吸収するため、トランスファチューブ40には伝わらない。これにより、トランスファチューブ40と磁気シールドルーム10と交差部分に空隙が不要となり、外部磁場が磁気シールドルーム10の内部に進入することを抑制できる。また、クライオスタット30の回動に伴って磁気センサ32を移動する。これにより、被験者70の体格に合わせて磁気センサ32を体表面に近づけることができ、信号雑音比の高い信号測定をすることができる。
ところで、実施の形態に係る生体磁気計測装置1で用いられるようなクライオスタット30は一般に数十〜百数十キログラム程度の重量がある。このため、実施の形態に係る生体磁気計測装置1は、クライオスタット30の回動を支持する支持部材を備える。
図4(a)−(b)は、実施の形態に係る支持部材52の構成の一例を模式的に示す図である。図4(a)および図4(b)は、それぞれクライオスタット30の回動の支持を実現するための構成を図示している。
図4(a)に示す支持部材52の例では、支持部材52は、クライオスタット30に接続された2つの回転体である第1回転体38aと第2回転体38bとを備える。以下第1回転体38aと第2回転体38bとを区別する場合を除き「回転体38」と総称する。回転体38は、第1レール36aと第2レール36bとに挟持され、クライオスタット30の回動に伴って両者の間を回転移動する。以下本明細書においては、第1レール36aと第2レール36bとを区別する場合を除き「レール36」と総称する。ここで、レール36の形状は円弧形状であり、円弧の中心はトランスファチューブ40の中心軸と一致している。
レール36はガントリ50を介して磁気シールドルーム10に固定されている。このため、ユーザが重量物であるクライオスタット30を回動する際に、回転体38がレール36を外れる事態が抑制され、結果としてクライオスタット30が転倒することを抑制できる。
図4(a)は、支持部材52が第1回転体38aと第2回転体38bとの2つの回転体38を備える場合を例示しているが、回転体38の数は2つに限られない。レール36が収容できる範囲であれば、支持部材52は3つ以上の回転体38を備えてもよい。
図4(b)に示す支持部材52の例は、図4(a)に示す支持部材52の例とは異なり、支持部材52は第3レール36cのみを備える。この第3レール36cは、クライオスタット30に接続されている。図4(b)に示す支持部材52の例では、第3レール36cを挟持する回転体の組を備える。より具体的には、第3回転体38cと第4回転体38dとが、それぞれ上方および下方から第3レール36cを挟持する。同様に、第5回転体38eと第6回転体38fとが、それぞれ上方および下方から第3レール36cを挟持する。なお、第3回転体38c、第4回転体38d、第5回転体38e、および第6回転体38fは、それぞれガントリ50を介して磁気シールドルーム10に固定されている。これにより、ユーザが重量物であるクライオスタット30を回動する際に、第3レール36cが回転体の組から外れる事態が抑制され、結果としてクライオスタット30が転倒することを抑制できる。
なお図4(b)に示す支持部材52の例では、支持部材52は、クライオスタット30の回動を規制する回動規制部39を備える。これにより、ユーザはクライオスタット30を回動させ、所望の位置で固定できる。結果として、磁気センサ32の方向きも、所望の位置で固定できるようになる。回動規制部39は、例えば総ネジの棒状部材と雌ネジのついたシャトルを用いて実現できる。あるいは回動規制部39は、油圧ピストンを用いて実現してもよい。回動規制部39を油圧ピストンを用いて実現する場合、ユーザが重量物であるクライオスタット30を回動する際にそのアシストを実現することもできる。
また、重量物であるクライオスタット30は支持部材52によって支持されるため、その加重がトランスファチューブ40にかかることが抑制できる。一般にトランスファチューブ40はクライオスタット30を支える程の強度を持っていない。支持部材52でクライオスタット30を支えることにより、汎用的なトランスファチューブ40を用いてもクライオスタット30の回動を実現することができる。
以上説明したように、実施形態に係る生体磁気計測装置1によれば、ヘリウムの再利用と磁気センサ32の回動とを実現し、かつ磁気シールドルーム10内に侵入する外磁場を低減することができる。
特に、実施の形態に係る生体磁気計測装置1は、トランスファチューブ40がクライオスタット30の回動軸となるため、クライオスタット30の回動に伴ってトランスファチューブ40が移動することを抑制できる。このため、磁気シールドルーム10に設ける穴の面積を最小限に抑えることができる。また、トランスファチューブ40のクライオスタット30側の端部に備えられた接続部80が回動を吸収するため、クライオスタット30の回動はトランスファチューブ40に伝わらない。このため、トランスファチューブ40は磁気シールドルーム10にリジッドに固定することが可能となり、結果として極低温冷凍機20をクライオスタット30とともに回動させる機構が不要となる。磁気シールドルーム10の壁面に設けるべき穴の面積も小さくなるため、磁気シールドルーム10の外部磁場が磁気シールドルーム10の内部に進入することも抑制できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下そのような変形例を説明するが、上述した実施の形態に係る生体磁気計測装置1と共通する部分については、適宜省略または簡略化して説明する。
(第1の変形例)
図5は、第1の変形例に係る生体磁気計測装置1の内部構造を模式的に示す図である。第1の変形例に係る生体磁気計測装置1も、実施の形態に係る生体磁気計測装置1と同様に、極低温冷凍機20の下端の高さは、クライオスタット30の上端の高さ以上となるように配置されている。しかしながら、第1の変形例に係る生体磁気計測装置1は、実施の形態に係る生体磁気計測装置1とは異なり、極低温冷凍機20は架台60の上に設置されていない。その代わり、極低温冷凍機20は、磁気シールドルーム10が設置された部屋の天井からつり下げられた懸下台62に収容されている。
(第2の変形例)
図6は、第2の変形例に係る生体磁気計測装置1の内部構造を模式的に示す図である。第2の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、極低温冷凍機20は架台60ではなく磁気シールドルーム10が設置された部屋の床に直接設置されている。このため、第2の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、極低温冷凍機20の下端の高さは、クライオスタット30の上端の高さ以上とはなっていない。その代わり、第2の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、極低温冷凍機20は再凝縮した液体ヘリウムを加圧してクライオスタット30にトランスファする。極低温冷凍機20を架台60の上や天井から懸下する場合と比較して、極低温冷凍機20のメンテナンス性が向上する点で効果がある。
(第3の変形例)
図7は、第3の変形例に係る生体磁気計測装置1の内部構造を模式的に示す図である。実施の形態に係る生体磁気計測装置1においては、接続部80はクライオスタット30と分離してクライオスタット30の上部に設けられている。これに対し、第3の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、接続部80はクライオスタット30の側面に直接取り付けられている。これにより、回動の際のクライオスタット30の動径が短くなる。結果として、磁気センサ32を動かすために重量物であるクライオスタット30を動かす距離が短くなるため、ユーザの利便性を向上することができる。
(第4の変形例)
上記では、クライオスタット30を支持する支持部材52はクライオスタット30の下部に配置されている場合について説明した。しかしながら、支持部材52はクライオスタット30の上部からクライオスタット30を懸下するようにして支持してもよい。
図8は、第4の変形例に係る生体磁気計測装置1における支持部材52の構成を模式的に示す図である。図8に示すように、第4の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、クライオスタット30はガントリ50に接続され懸下される。ガントリ50の上端には第7回転体38gおよび第8回転体38hが備えられている。第7回転体38gおよび第8回転体38hは、それぞれ第4レール36dおよび第5レール36eによって挟持されその間を回動する。第4レール36dおよび第5レール36eはそれぞれ磁気シールドルーム10に固定されており、これによりクライオスタット30が転倒することが抑制できる。第4レール36dと第5レール36eとの形状は円弧形状であり、これらの中心はともにトランスファチューブ40の中心と一致する。
(第5の変形例)
上記では、生体磁気計測装置1が横臥した被験者70の体の一部(例えば腰椎など)の生体磁気を計測する場合について説明した。しかしながら、生体磁気計測装置1が計測の対象は横臥した被験者70に限られない。例えば、着座した状態の被験者70を対象にして、脳磁場を計測してもよい。
図9(a)−(b)は、第5の変形例に係る生体磁気計測装置1におけるクライオスタット30および支持部材52を模式的に示す図である。より具体的に、図9(a)は、支持部材52に支持されるクライオスタット30が可動域の中心に存在する場合を示す図である。図9(a)に示すように、第5の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、クライオスタット30は支持部材52に懸下され、その回動が支持される。
第5の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、第6レール36fは磁気シールドルーム10に固定される。クライオスタット30は第9回転体38iと第10回転体38jとからなる回転体の組と、第11回転体38kと第12回転体38lとからなる回転体の組とを備える。これらの回転体の組がそれぞれ第6レール36fを挟持することにより、クライオスタット30の回動方向が規定される。
図9(b)は、第5の変形例に係る生体磁気計測装置1のクライオスタット30を、被験者70の頭部を計測するために回動した様子を示す図である。図9(b)に示すように、クライオスタット30は被験者70の頭部の形状に沿うように凹部が設けられている。図示はしないが、この凹部の内側に磁気センサ32が備えられており、被験者70の頭部が発生する磁場を計測する。図9(b)に示すように被験者70の姿勢や体格に合わせてクライオスタット30の位置(すなわち、磁気センサ32の位置)を変更できるので、被験者70の頭部と磁気センサ32との密着性を高めることができる。結果として、信号雑音比の高い信号測定をすることができる。
(第6の変形例)
図10は、第6の変形例に係る生体磁気計測装置1の内部構造を模式的に示す図である。実施の形態に係る生体磁気計測装置1においては、接続部80はクライオスタット30の上方に設けられている。これに対し、図10に示すように第6の変形例に係る生体磁気計測装置1は、接続部80はクライオスタット30の極低温冷凍機20側の側方において、極低温冷凍機20の液体ヘリウムの出口と同程度の高さに設けられる。これにより、回動の際のクライオスタット30の動径が短くなる。結果として、磁気センサ32を動かすために重量物であるクライオスタット30を動かす距離が短くなるため、ユーザの利便性を向上することができる。
なお、図示はしないが、架台60の高さを調整することにより、接続部80はクライオスタット30に対して任意の高さに配置することができる。また第6の変形例に係る生体磁気計測装置1においては、第2の変形例に係る生体磁気計測装置1と同様に、極低温冷凍機20の下端は、クライオスタット30の上端よりも低い位置とすることができる。これにより、極低温冷凍機20を架台60の上や天井から懸下する場合と比較して、極低温冷凍機20のメンテナンス性が向上する点で効果がある。
1 生体磁気計測装置、 2 右手座標系、 10 磁気シールドルーム、 12 情報処理部、 14 磁気センサ駆動回路、 16 アンプ/アナログフィルタ部、 18 データ取得部、 20 極低温冷凍機、 30 クライオスタット、 32 磁気センサ、 36 レール、 38 回転体、 39 回動規制部、 40 トランスファチューブ、 50 ガントリ、 52 支持部材、 60 架台、 62 懸下台、 80 接続部、 90 台。

Claims (6)

  1. 磁気シールドルームと、
    前記磁気シールドルームの外部に設置された極低温冷凍機と、
    前記磁気シールドルームの内部に設置されたクライオスタットと、
    前記磁気シールドルームを貫通し、前記極低温冷凍機と前記クライオスタットとの間でヘリウムの流路を形成するトランスファチューブと、
    前記クライオスタットに収容され、前記ヘリウムで冷却される磁気センサとを備え、
    前記クライオスタットは、前記トランスファチューブを回転軸として回動自在に構成されている生体磁気計測装置。
  2. 前記クライオスタットの回動を支持する支持部材をさらに備える請求項1に記載の生体磁気計測装置。
  3. 前記支持部材は、
    前記クライオスタットに接続された回転体と、
    前記磁気シールドルームに固定され、前記回転体を挟持するレールとを備える請求項2に記載の生体磁気計測装置。
  4. 前記支持部材は、
    前記クライオスタットに接続されたレールと、
    前記磁気シールドルームに固定され、前記レールを挟持する回転体とを備える請求項2に記載の生体磁気計測装置。
  5. 前記クライオスタットの回動を規制する回動規制部をさらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載の生体磁気計測装置。
  6. 前記極低温冷凍機の下端の高さは、前記クライオスタットの上端の高さより低い請求項1から5のいずれか一項に記載の生体磁気計測装置。
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