JP6576643B2 - 揮発性閉鎖空間防害虫剤 - Google Patents
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Description
また、特許文献4の実施例等で確認された効果は、「昆虫の忌避」に限られている。
また、忌避に限らず殺虫もでき、昆虫綱に属する害虫に限らず、例えば、ダニ、ツツガムシ等のクモ綱に属する害虫に対しても有効で、また、安全な有効成分を含む揮発性閉鎖空間防害虫剤の開発が望まれている。
また、本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤は、害虫駆除効果が十分にあるにもかかわらず、人体に悪影響を及ぼす場合が少ない。
例えば、併用したときの合計の揮発量(蒸発量)が、それぞれを単独使用したときの揮発量(蒸発量)よりも少なくできる;揮発量(蒸発量)を調整できる;多種の害虫に効果を発揮するようにできる;等の併用効果を発揮させ易いという有利な効果を奏する。
本発明の固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物は、上記揮発性閉鎖空間防害虫剤が担持されているので、閉鎖空間の適当な箇所に設置するという簡単なステップにより、目的の場所の害虫を駆除することができる。
本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤は、8個の炭素原子、1個の酸素原子、及び、水素原子のみからなる脂肪族1価アルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用して害虫を駆除するものであることを特徴とする。
また、本発明において、「防害虫効果」とは、「害虫を忌避させる効果」、「目的の場所への害虫の侵入を防止する効果」及び/又は「害虫を殺す効果」という意味を含む。
衛生害虫の例としては、ハエ、蚊、ブユ、ノミ、シラミ、ゴキブリ、イエダニ、屋内塵性ダニ類等が挙げられる。
不快害虫の例としては、アリ、ヤスデ、ダンゴムシ、ムカデ、クモ、ワラジムシ、カメムシ、チョウバエ等が挙げられる。
本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤は、不快害虫の駆除に用いられることが好ましい。
木材害虫の例としては、キクイムシ、カミキリムシ、シバンムシ、シロアリ、ナガシンクイムシ、ヒラタキクイムシ等が挙げられる。
衣服(繊維)害虫の例としては、カツオブシムシ、イガ、コイガ等が挙げられる。
食品害虫の例として、コナダニ、イガ、コイガ、ノシメマダラメイガ、コクヌスト、コクゾウムシ、ガ、ダニ、チャタテムシ、ゴキブリ、アリ、シバンムシ等が挙げられる。
文化財害虫の例としては、シバンムシ、カツオブシムシ、チャタテムシ、コクゾウムシ、ヒラタキクイムシ、ナガシンクイムシ、シミ、ヒョウモンムシ、シロアリ等が挙げられる。
家屋(建築)害虫の例としては、シロアリ、ヒメスギカミキリ、シバンムシ、ヤスデ、シミ、イガ、カツオブシムシ、チョウバエ等が挙げられる。
ペット害虫の例としては、ノミ、ダニ、ワクモ、蚊等が挙げられる。
具体的には、n−オクタノール等の直鎖飽和アルコール;1−メチル−1−ヘプタノール(2−オクタノール)、5−メチル−1−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−2−ヘプタノール、6−メチル−2−ヘプタノール、3−メチル−3−ヘプタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−3−ヘプタノール、4−メチル−4−ヘプタノール、1−エチル−1−ヘキサノール(3−オクタノール)、2−エチル−1−ヘキサノール、1−プロピル−1−ペンタノール(4−オクタノール)、2,3−ジメチル−2−ヘキサノール、2,5−ジメチル−2−ヘキサノール、2,2−ジメチル−3−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−ヘキサノール、3,4−ジメチル−3−ヘキサノール、3,5−ジメチル−3−ヘキサノール等の分岐鎖飽和アルコール;2−エチルシクロヘキサノール、4−エチルシクロヘキサノール、2,3−ジメチルシクロヘキサノール、2,5−ジメチルシクロヘキサノール、2,6−ジメチルシクロヘキサノール、3,4−ジメチルシクロヘキサノール、3,5−ジメチルシクロヘキサノール等の環状アルコール;1−オクテン−3−オール、trans−2−オクテン−1−オール、cis−3−オクテン−1−オール、trans−3−オクテン−2−オール、cis−5−オクテン−1−オール、7−オクテン−1−オール等の不飽和アルコール、等が挙げられる。
これらから選ばれる1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤の有効成分である上記C8脂肪族1価アルコールの、揮発性閉鎖空間防害虫剤全体に対する含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。揮発性閉鎖空間防害虫剤全体を100質量部としたときに、0.1〜100質量部の含量で配合することが好ましく、1〜95質量部の含量で配合することが好ましく、2〜80質量部の含量で配合することが特に好ましく、5〜70質量部の含量で配合することが更に好ましい。
特許文献4の実施例では、ショウジョウバエは、直径8mmの入り口を通って、バイアル中に入ることができる仕組みになっており、バイアルの入口の内側には試験化合物を浸漬した濾紙(2cm×2cm)が設置されている。
直径8mmであるとショウジョウバエの翅や脚が入口の濾紙に接触すると考えられる。つまり、一度試験化合物が存在するバイアルの入口を通過しようとしたときに、試験化合物に接触することにより忌避反応を示し、エタノールのみのもう一方のバイアルの入り口へ向かったと考えられる。
従って、特許文献4では空間防虫効果を検証しているわけではない。すなわち特許文献4には、有効成分の蒸気を閉鎖空間に揮散させ害虫を駆除する揮発性閉鎖空間防害虫剤については記載がない。
しかも、特許文献4では、昆虫(ショウジョウバエ)が、試験化合物を浸漬した濾紙が設置されているバイアルを忌避してもう一方のバイアルに入ったということしか確認されておらず、昆虫を殺傷・駆除する効果は全く確認されていない。
また、実施例は昆虫であるショウジョウバエに限られ、ゴキブリ、アリ、ノミ、イガ、コイガ、カツオブシムシ等の他の昆虫;マダニ、イエダニ、ツツガムシ、ケダニ、ハダニ、コナダニ等のクモ綱に属する害虫;ヤスデ、ムカデ、ダンゴムシ等の人間に不快感を与える不快害虫に対しては、殺傷・駆除する効果はおろか忌避する効果すら確認されていない。
環状モノテルペンアルコールの例としては、イソプレゴール、メントール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、テルピネオール−4、カルベオール、ジヒドロカルベオール、ペリラアルコール、ミルテノール、ピノカルベオール、フェンキルアルコール、ボルネオール、イソボルネオール、ツヤノール等が挙げられる。
環状モノテルペンケトンの例としては、カルボン、メントン、カンファ、ピペリトン、フェンコン等が挙げられる。
これらから選ばれる1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
例えば、併用したときの合計の揮発量・蒸発量(使用量)が、それぞれを単独使用したときの揮発量・蒸発量(使用量)よりも少なくできる;揮発量(蒸発量)を調整できるため臭いが強くならない;芳香を加える等して臭質を調整できる;多種の害虫に効果を発揮するようにできる;防害虫効果が低い化合物で増量して使用し易くできる;衣類等に付着した臭いが該衣類等を通風環境においたときに取れ易い(抜け易い);等の併用化合物との併用効果を、前記した本発明におけるC8脂肪族1価アルコールは特異的に発揮し易い。
また、上記C8脂肪族1価アルコール及び併用化合物の質量比は、特に制限はなく、C8脂肪族1価アルコールの防害虫効果を更に高める、十分かつ持続的に防害虫効果を発揮する等の点より、1:9〜9:1が好ましく、3:7〜7:3がより好ましく、4:6〜6:4が特に好ましい。
また、剤型は使用目的に応じ、固形の剤型、液体の剤型、ペースト剤、ゲル剤、エアゾール剤、マイクロカプセル剤等の剤型で利用することができる。
簡単に設置することができる、狭い空間にも設置することができる等の点で、固体の剤型で使用することが好ましい。
本発明の固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物(以下、単に「固体状組成物」と略記する場合がある)は、前記した本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤を担持体に担持させてなるものであることを特徴とする。
該揮発性閉鎖空間防害虫剤の有する効果を十分に発揮させる点で、シリカゲル等のシリカ;タルク;アルミナゲル等のアルミナ;ゼオライト;活性炭;等がより好ましく、シリカゲル等のシリカ;活性炭;吸水性樹脂;等を使用することが特に好ましい。
また、公知の手法により、該揮発性閉鎖空間防害虫剤を担持体に担持させることによって、該固体状組成物を得ることができる。
本発明の液体状揮発性閉鎖空間防害虫組成物(以下、単に「液体状組成物」と略記する場合がある)は、前記した本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤を含有することを特徴とする。
上記乳化剤としては、例えば、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
また、本発明の液体状組成物は、公知の手法により製造することができる。また、液体状組成物をそのまま揮散させてもよく、芯棒、濾紙、不繊布、フェルト等に染み込ませて揮散させてもよい。
本発明の害虫を駆除する方法は、上記固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物又は液体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を、閉鎖空間中で使用し、該固体状又は液体状組成物中の揮発性閉鎖空間防害虫剤を常温で揮散させることを特徴とする。
また、該固体状又は液体状組成物を閉鎖空間中で使用する期間は、閉鎖空間の大きさ、所望の効果の程度等に応じて適宜選択することができるが、1時間〜12か月使用することが好ましく、3時間〜6か月以上使用することがより好ましく、8時間〜3か月使用することが特に好ましい。
また、本発明の方法は、害虫の侵入を未然に防止するために使用してもよいし、殺害虫目的で使用してもよい。
以下、評価例1〜7によって、本発明の揮発性閉鎖空間防害虫剤等に関しモデル評価を行った。以下の評価例では比較的狭い空間でモデル評価を行っているが、該空間の体積を拡大させても本発明の効果が完全に発揮されることは別途実験で確かめられている。
[ゴキブリに対する効果]
試験箱として534mm×348mm×292mm(高さ)のポリプロピレン製コンテナを用いた。コンテナの内壁の上部1/2にゴキブリの逃亡を防止するために、ワセリンを塗布した。
観察が容易になるように、90mmφ×7mm(高さ)の透明なポリスチレン製ペトリディシュ・シェルター(4ヶ所に10mm×7mmの大きさの出入口を有する)を使用した。
内容積が4.3Lである225mm×153mm×125mm(高さ)の半透明なポリプロピレン製容器を2個準備し、コンテナ内に置いた。各容器の底部の中央部に40mm×8mm(高さ)の出入口を1ヶ所設けて、透明なプラスチック40mm×50mm×8mm(高さ)の通路で接続した。各容器の内壁の上部1/3にゴキブリの逃亡を防止するために、ワセリンを塗布した。
供試虫(チャバネゴキブリの雄成虫50頭と雌成虫50頭の計100頭)を試験箱(コンテナ)内に放飼し、観察が容易になるように、透明なプラスチック板を載せて密閉状態にし、一昼夜、供試虫を容器に馴らした。ゴキブリの糞で汚染させたシェルター側に多くのゴキブリが棲息しているのを確認して、プラスチック板を静かに外し、試験物質20mgを染み込ませた20mmφの濾紙を32mmφ×15mm(高さ)のシャーレに入れて、ゴキブリの糞で汚染させたシェルターの近くに置き、再度プラスチック板を被せた。
その後、シェルター及び試験箱内に潜伏する供試虫の個体数を経時的に観察した。
以下、本評価例において、試験物質を設置した試験容器を「検体容器」、試験物質を設置していない試験容器を「対照容器」とする。
駆除率(%)
=(対照容器内の虫数−検体容器内の虫数)/対照容器内の虫数×100・・・(1)
表1の結果より、n−オクタノールはゴキブリを追い出す(駆除させる)効果を有することがわかった。また、試験物質を設置してから24時間後には、ゴキブリを全て追い出すことが確認された。
[ダニに対する効果]
162mm×112mm×85mm(高さ)のAS樹脂製容器の内部底面にダニ飽和培地(推定密度50000〜60000個体/g)を約50g入れ均一に拡げた。ダニ(コナヒョウヒダニ)培地の上に無処理の黒上質紙を静かに設置し、黒上質紙の中央部に、試験物質を染み込ませた8φmmの濾紙を置いた。濾紙は、No.514Aを用い、裏面にラミネートされた剥離紙を接着し、黒上質紙に試験物質が移動しないようにした。
試験物質を設置してから、経時的に1時間後まで観察を行い、無処理の黒上質紙上に移動したダニ数を計測し駆除効果を判定した。駆除距離を判定するために、予め黒上質紙上に試験物質を染み込ませた濾紙の外縁から5mm間隔で同心円を白線で作図した。試験物質はマイクロシリンジを用いて濾紙に染み込ませた(4μL/0.50cm2≒80g/m2)。評価試験は25℃下で行った。
表3中、括弧内の数値は、死んでいたダニの数を示す。
表3中の4つの試験物質すべて、ダニに対して駆除作用を示し、侵入防止効果が認められた。市販品及びDEETには空間的駆除効果は認めらなかった。また、上記試験物質には殺ダニ効果も認められた。
[コイガに対する効果]
ウール布(約3cm×3cm:約0.2g)を入れた茶こし(金属製球型容器:約6cmφ)をガラス容器(容量:1450mL)に接しないように吊し、コイガの幼虫10頭をガラス容器に入れた。そのガラス容器に試験物質を投入したものを試験区、投入しなかったものを対照区とし、試験開始3週間後のコイガの幼虫の致死数及びウール布の摂食量から、致死効果及び摂食阻害効果を調べた。試験は各区2連ずつ行った。
試験区には、15%試験物質を含むシリカゲルを、不織布(40mm×40mm)に4g充填させたものを投入した。
摂食阻害率(%)=(対照区の摂食量(g)−試験区の摂食量(g))/対照区の摂食量×100・・・(2)
試験物質として、n−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチルシクロヘキサノール、trans−2−オクテン−1−オールを使用した。結果を表4に示す。また、参考例として、モノテルペンアルコール(ネロール、メントール)及びモノテルペンケトン(カンファ)をそれぞれ単独で使用したときの結果も示す。
この結果は、C8脂肪族1価アルコールと、モノテルペンアルコール又はモノテルペンケトンとの相乗効果によるものと考えられる。
[蚊に対する効果]
試験箱として850mm×1500mm×820mm(高さ)のベニヤ板製コンテナを用いた。コンテナ側面の2面は金網を張り、上部は観察が容易になるように透明なプラスチック板を設置した。茶色のデコパネ製で作製された2つの試験容器(360mm×360mm×400mm(高さ):容積51.84L)を試験箱内に置いた。各試験容器の中央部に、265mm×200mm×170mm(高さ)のメタルラックを置いた。
一方の試験容器内のラック上には試験物質及び誘引剤の入った容器をそれぞれ設置した。試験物質は、55mmφの濾紙に500mg染み込ませた後、60mmφ×16mm(高さ)のシャーレに入れたものを設置した。他方の試験容器(対照容器)内のラック上には誘引剤の入った容器のみを設置した。
放飼してから約16時間後に粘着紙に捕獲された蚊の数及び各試験容器内に侵入している蚊の数を数えた。
表5中、侵入防止率は、以下の式(3)を用いて算出した。
侵入防止率(%)=(無処理区への侵入数−処理区への侵入数)/無処理区への侵入数×100・・・(3)
この結果は、C8脂肪族1価アルコールと、モノテルペンアルコール又はモノテルペンケトンとの相乗効果によるものと考えられる。
[アリに対する効果]
2つのポリスチレン製カップ(11cmφ、6.8cm(高さ)、底面は10cmφ)を準備し、各カップの底部の中央部に20mm×10mm(高さ)の出入口を1ヶ所に設けて、透明なプラスチックの角型パイプ(40mm×100mm×10mm(高さ))を通路として接続した。各カップの内壁の上部1/3にアリ(アミメアリ)の逃亡を防止するために、ワセリンを塗布した。パイプの中央部に40mmφの穴を開け、底面の部分をカットしたディスポカップ(70mmφ、6.8cm(高さ)、底面は40mmφ)を取り付けた。
表7中、侵入防止率(%)は以下の式(4)を用いて算出した。
侵入防止率(%)
=(対照容器内の虫数−検体容器内の虫数)/対照容器内の虫数×100・・・(4)
表7の結果、2−エチル−1−ヘキサノールは、アリに対して駆除効果を示し、侵入防止効果が認められた。
また、参考例として、モノテルペンアルコール(ゲラニオール、テルピネオール)及びモノテルペンケトン(カンファ)をそれぞれ単独で使用したときの結果も示す。
[シバンムシに対する効果]
評価例5で用いた試験装置の一部を変更して行った。パイプの中央部の側面に注射針を取り付けて空気の吸入ができるようにした。また、シバンムシ(タバコシバンムシ)の逃亡を防ぐため、2個のカップ及びディスポカップに、透明なプラスチック板を載せて密閉に近い状態にして評価試験を行った。
一方のカップ(検体容器)に試験物質50mgを含浸させた8mmφ濾紙を設置し、1時間経過後に吸入口から空気の吸引を50mL/minで行い、20頭のシバンムシを放した。シバンムシを放してから1時間後のシバンムシの存在位置を調べた。
この結果は、C8脂肪族1価アルコールと、モノテルペンアルコール若しくはモノテルペンケトンとの相乗効果によるものと考えられる。
[ヤスデに対する効果]
評価例6と同じ試験装置を用いた。一方のカップ(検体容器)に試験物質50mgを含浸させた8mmφ濾紙を設置し、1時間経過後に吸入口から空気の吸引を50mL/minで行い、10頭のヤスデ(ヤケヤスデ)を放した。ヤスデを放してから30分後のヤスデの存在位置を調べた。
また、参考例として、モノテルペンアルコール(ネロール、ボルネオール)及びモノテルペンケトン(メントン)をそれぞれ単独で使用したときの結果も示す。
この結果は、C8脂肪族1価アルコールと、モノテルペンアルコール若しくはモノテルペンケトンとの相乗効果によるものと考えられる。
更に、ダニ、コイガに対しては殺傷効果も確認された。ダニ、コイガの評価試験においては、他の評価試験と比べて、単位体積当たりの有効成分量が多かったので、ダニ、コイガ以外の害虫についても、単位体積当たりの有効成分量を増やすと、殺傷効果も確認されると考えられる。
以下の製造例1〜4と評価例8及び9によって、揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物の製造と評価を行った。
上述のとおり、実施例1は揮発性閉鎖空間防害虫剤の有効成分の害虫駆除効果の評価である。実施例2に実際に使用する形態での例を示す。
製造例1
[固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物の作製]
75質量部のシリカゲルに、25質量部のn−オクタノールを加えて混合し担持させ、固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を得た。
[固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物の作製]
70質量部の活性炭に、25質量部のn−オクタノールと、5質量部の下記併用化合物とを、それぞれ混合し担持させ、それぞれ固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を得た。
併用化合物:シトロネロール、ネロール、リナロール、カルボン、メントン
[液体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物の作製]
95質量部の3−メトキシー3−メチル−1−ブタノールに、5質量部の2−オクタノールを混合し、液体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を得た。
[液体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物の作製]
95質量部の3−メトキシー3−メチル−1−ブタノールに、4質量部の2−オクタノールと1質量部のリナロールとを混合し、液体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を得た。
製造例1及び2で得られた固体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を評価例4及び7と同じように評価したところ、評価例4及び7と同様の効果が得られた。
製造例3及び4で得られた液体状揮発性閉鎖空間防害虫剤組成物を瓶に入れ、芯吸い上げ式のフェルトを用いて評価例4と同じように評価したところ、評価例4と同様の効果が得られた。
Claims (10)
- n−オクタノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−ヘキサノール及びcis−3−オクテン−1−オールよりなる群より選ばれる少なくとも1つのアルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用してゴキブリを忌避することで駆除するものであることを特徴とする揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- 2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチルシクロヘキサノール及びcis−5−オクテン−1−オールよりなる群より選ばれる少なくとも1つのアルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用してダニを忌避することで駆除するものであることを特徴とする揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- 2−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチルシクロヘキサノール及びtrans−2−オクテン−1−オールよりなる群より選ばれる少なくとも1つのアルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用してコイガを摂食阻害及び致死することで駆除するものであることを特徴とする揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- n−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2,5−ジメチル−2−ヘキサノール、4−エチルシクロヘキサノール、2,3−ジメチルシクロヘキサノール及び1−オクテン−3−オールよりなる群より選ばれる少なくとも1つのアルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用して蚊を忌避することで駆除するものであることを特徴とする揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- n−オクタノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、4−エチルシクロヘキサノール、3,5−ジメチルシクロヘキサノール及びcis−5−オクテン−1−オールよりなる群より選ばれる少なくとも1つのアルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用してシバンムシを忌避することで駆除するものであることを特徴とする揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- n−オクタノール、2−オクタノール、2,5−ジメチル−3−ヘキサノール、2−エチルシクロヘキサノール、2,5−ジメチルシクロヘキサノール及びcis−5−オクテン−1−オールよりなる群より選ばれる少なくとも1つのアルコールを有効成分として含有し、閉鎖空間で使用してヤスデを忌避することで駆除するものであることを特徴とする揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- 更に、鎖状モノテルペンアルコール、環状モノテルペンアルコール及び環状モノテルペンケトンよりなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有する請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- 上記鎖状モノテルペンアルコールが、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、ジヒドロリナロール、ムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、オシメノール及びラバンジュロールよりなる群から選択される少なくとも1つの鎖状モノテルペンアルコールである請求項7に記載の揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- 上記環状モノテルペンアルコールが、イソプレゴール、メントール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、テルピネオール−4、カルベオール、ジヒドロカルベオール、ペリラアルコール、ミルテノール、ピノカルベオール、フェンキルアルコール、ボルネオール、イソボルネオール及びツヤノールよりなる群から選択される少なくとも1つの環状モノテルペンアルコールである請求項7又は請求項8に記載の揮発性閉鎖空間防害虫剤。
- 上記環状モノテルペンケトンが、カルボン、メントン、カンファ、ピペリトン及びフェンコンよりなる群から選択させる少なくとも1つの環状モノテルペンケトンである請求項7ないし請求項9の何れかの請求項に記載の揮発性閉鎖空間防害虫剤。
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