JP6579653B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイドバンドギャップ半導体からなる半導体装置およびその製造方法に関する。
たとえば、特許文献1は、ボンディングパッドが形成された半導体チップと、リードフレームと、半導体チップ(ボンディングパッド)とリードフレームとを接続するボンディングワイヤと、封止用樹脂と半導体チップ、リードフレームおよびボンディングワイヤとの間に設けられた耐湿性膜とを含む半導体装置を開示している。特許文献1には、耐湿性膜によって、外気の水分の侵入によるボンディングパッドの腐食を抑制できる旨が記載されている。
特開平1−286345号公報
近年、高耐圧、低オン抵抗を実現する次世代のパワーデバイス材料として、SiC(シリコンカーバイト:炭化ケイ素)が使用されている。SiC等のワイドバンドギャップ半導体は、Siに比べ、基板を薄くして基板抵抗を低減できる利点がある。
しかしながら、基板の薄化によって基板の表裏面間の距離が短くなるため、表面電極と裏面電極との間でマイグレーションが発生する可能性が高くなる。
そこで、本発明の一実施形態は、半導体チップの表裏面の電極間でのマイグレーションの発生を抑制できる半導体装置およびその製造方法を提供する。
本発明の一実施形態は、金属製の支持層と、前記支持層上に配置され、第1面およびその反対側の第2面を有するワイドバンドギャップの半導体チップであって、当該第1面上の第1電極および当該第2面上の第2電極を有し、当該第2電極が前記支持層に接続された半導体チップと、前記第1電極と、前記第2電極または前記支持層との間に設けられ、当該第1電極および第2電極間のマイグレーションを防止するためのバリア層とを含む、半導体装置を提供する。
この構成によれば、第1電極と、第2電極または支持層との間にバリア層が設けられているため、第1電極−第2電極間を直接、もしくは第1電極−第2電極間を支持層経由で、金属成分が行き来することを阻止することができる。これにより、第1電極と第2電極との間でのマイグレーションの発生を抑制することができる。その結果、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
本発明の一実施形態は、前記第1電極に接続された第1接合金属層を含み、前記バリア層は、前記第1電極および前記第1接合金属層を一体的に被覆する第1被覆層を含んでいてもよい。
この構成によれば、第1電極および第1接合金属層にマイグレーションの原因となる金属が含まれている場合に、マイグレーションの発生を効果的に抑制することができる。また、第1電極および第1接合金属層の表層にバリア層(第1被覆層)を形成するだけで済むので、第1電極および第1接合金属層の本来の特性を維持することができる。
本発明の一実施形態は、前記第1電極を被覆し、前記第1電極の一部を前記第1接合金属層の接続用のパッドとして露出させる開孔を有する絶縁膜を含み、前記第1被覆層は、前記開孔内に収まるように前記パッドを被覆していてもよい。
本発明の一実施形態では、前記第1接合金属層は、ボンディングワイヤを含んでいてもよいし、ボンディングプレートを含んでいてもよい。
本発明の一実施形態では、前記第1接合金属層は、少なくともAu、AgまたはCuの露出面を有する金属からなっていてもよい。
本発明の一実施形態は、前記第2電極と前記支持層との間に挟まれた第2接合金属層であって、前記半導体チップの外側に、はみ出し部を有する第2接合金属層を含み、前記バリア層は、前記第2接合金属層の前記はみ出し部を被覆する第2被覆層を含んでいてもよい。
この構成によれば、第2電極および第2接合金属層にマイグレーションの原因となる金属が含まれている場合に、マイグレーションの発生を効果的に抑制することができる。また、第2電極および第2接合金属層の表層にバリア層(第2被覆層)を形成するだけで済むので、第2電極および第2接合金属層の本来の特性を維持することができる。
本発明の一実施形態では、前記第2接合金属層の前記はみ出し部は、前記半導体チップの前記第2面から端面に亘って形成されていてもよい。
本発明の一実施形態では、前記第2接合金属層は、少なくともAu、AgまたはCuの露出面を有する金属からなっていてもよい。
本発明の一実施形態では、前記バリア層は、前記支持層の表面を被覆する第3被覆層を含んでいてもよい。
この構成によれば、支持層にマイグレーションの原因となる金属が含まれている場合に、マイグレーションの発生を効果的に抑制することができる。また、支持層の表層にバリア層(第3被覆層)を形成するだけで済むので、支持層の本来の特性を維持することができる。
本発明の一実施形態では、前記バリア層は、Ni、PdまたはPtからなっていてもよい。
本発明の一実施形態では、前記バリア層は、互いに異なる複数の金属層を有していてもよい。
本発明の一実施形態では、前記半導体チップは、単機能半導体を構成していてもよい。その場合、前記単機能半導体は、ショットキーバリアダイオードを含んでいてもよいし、電界効果トランジスタを含んでいてもよい。
本発明の一実施形態では、前記半導体チップは、35μm〜150μmの厚さを有していてもよい。
本発明の一実施形態では、前記半導体チップは、SiC基板を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態は、第1面およびその反対側の第2面を有するワイドバンドギャップの半導体チップであって、当該第1面上の第1電極および当該第2面上の第2電極を有する半導体チップを、金属製の支持層に接合する工程と、前記第1電極と、前記第2電極または前記支持層との間に、該第1電極および第2電極間のマイグレーションを防止するためのバリア層を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法を提供する。
この方法によれば、前記マイグレーションの発生を抑制可能な半導体装置を提供することができる。
本発明の一実施形態は、前記半導体チップの接合後、第1接合金属層を前記第1電極に接続する工程を含み、前記バリア層を、前記第1接合金属層の接続後に形成してもよい。
本発明の一実施形態では、前記半導体チップを、第2接合金属層を用いて前記支持層に接合してもよい。
本発明の一実施形態では、前記バリア層を形成する工程は、前記バリア層の材料を電解めっき又は無電解めっきする工程を含んでいてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の概略図である。 図2は、前記半導体装置の一部を示す断面図である。 図3は、図2の半導体チップの構成を説明するための図である。 図4は、前記半導体チップの変形例を示す図である。 図5は、図4の半導体チップの構成を説明するための図である。 図6Aは、前記半導体装置の製造工程の一部を示す図である。 図6Bは、図6Aの次の工程を示す図である。 図6Cは、図6Bの次の工程を示す図である。 図6Dは、図6Cの次の工程を示す図である。 図7は、前記半導体装置の変形例を示す図である。 図8は、前記半導体装置の変形例を示す図である。 図9は、前記半導体装置の変形例を示す図である。 図10は、前記半導体装置の変形例を示す図である。 図11は、ボンディングプレートを有する半導体装置を示す図である。 図12は、図11の半導体装置の一部を示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1の概略図である。
半導体装置1は、端子フレーム2と、半導体チップ3と、樹脂パッケージ4とを含む。
端子フレーム2は、金属製の板状である。たとえば、端子フレーム2は、Cuフレームからなっていてもよい。端子フレーム2は、半導体チップ3を支持する本発明の支持層の一例としてのベース部5(アイランド)と、カソード端子6と、予備端子7と、アノード端子8とを含む。カソード端子6は、ベース部5と一体的に形成されており、ベース部5を介して半導体チップ3のカソードに接続されている。アノード端子8は、本発明の第1接合金属層の一例としてのボンディングワイヤ10によって、半導体チップ3のアノードパッド20に電気的に接続されている。予備端子7およびアノード端子8は、中央のカソード端子6を挟むように配置されている。
樹脂パッケージ4は、たとえば、エポキシ樹脂など公知のモールド樹脂からなり、半導体チップ3を封止している。樹脂パッケージ4は、半導体チップ3と共に端子フレーム2のベース部5およびボンディングワイヤ10を覆っている。3本の端子6〜8の一部は、樹脂パッケージ4から露出している。
図2は、半導体装置1の一部を示す断面図である。図3は、図2の半導体チップ3の構成を説明するための図である。
図2および図3を参照して、半導体チップ3は、単機能(ディスクリート)半導体デバイスであって、たとえば、ショットキーバリアダイオードであってもよい。半導体チップ3は、表面11a(第1面)および裏面11b(第2面)を有する半導体基板11と、表面11a上のアノード電極12(第1電極)と、裏面11b上のカソード電極13(第2電極)とを含む。カソード電極13は、半導体基板11の裏面11bの全域を覆うように形成され、半導体基板11にオーミック接触している。
半導体基板11は、ワイドバンドギャップ半導体(たとえば、バンドギャップEgが2eV以上、好ましくは、2.5eV〜7eV)からなる。具体的には、SiC(バンドギャップEg=約3.2eV)、GaN(バンドギャップEg=約3.4eV)、ダイヤモンド(バンドギャップEg=約5.5eV)等からなっていてもよい。
半導体基板11は、n型ベース基板14と、当該n型ベース基板14上のn型エピタキシャル層15とを含むエピタキシャル基板であってもよい。半導体基板11の厚さ(n型ベース基板14およびn型エピタキシャル層15の合計厚さ)は、たとえば、35μm〜150μmであってもよい。
半導体基板11の表面11aには、n型エピタキシャル層15の一部を活性領域として露出させる開孔16を有するフィールド絶縁膜17が積層されている。フィールド絶縁膜17は、たとえば、SiO(酸化シリコン)からなっていてもよい。
アノード電極12は、フィールド絶縁膜17上に形成されている。アノード電極12は、フィールド絶縁膜17の開孔16内でn型エピタキシャル層15に接合されている。アノード電極12は、フィールド絶縁膜17における開孔16の周縁部を上から覆うように、当該開孔16の外方へフランジ状に張り出している。すなわち、フィールド絶縁膜17の周縁部は、n型エピタキシャル層15およびアノード電極12によって、全周にわたってその上下両側から挟まれている。
アノード電極12は、たとえば、n型エピタキシャル層15との接合部分に、n型SiCとショットキー接合を形成する金属(たとえば、Ni、Au等)からなるショットキーメタルを有し、ボンディングワイヤ10が接合される最表面に、たとえば、AlやAlCuからなるコンタクトメタルを有していてもよい。
一方、カソード電極13は、n型ベース基板14との接合部分に、n型SiCにオーミック接触する金属(たとえば、Niシリサイド、Coシリサイド等)からなるオーミックメタルを、Ti等のバリア層を介して有していてもよい。また、カソード電極13においてベース部5が接合される最表面には、たとえば、AuやAgからなるコンタクトメタルが露出していてもよい。
アノード電極12上には、表面保護膜18が形成されている。表面保護膜18の中央部には、アノード電極12の一部をアノードパッド20として露出させる開孔19が形成されている。
ベース部5(端子フレーム2)は、Cuフレーム(フレーム本体)上に、めっき層21を有していてもよい。めっき層21は、たとえば、Agめっき層であってもよい。
このベース部5上に、本発明の第2接合金属層の一例としての接合材22を介して、半導体チップ3がダイボンディングされている。接合材22は、この実施形態では、パワーデバイス材料であるSiCを使用する観点から、熱伝導率が比較的高い金属(ナノ)ペーストを使用することが好ましい。たとえば、半田よりも熱伝導率が高いAuナノペースト、Agナノペースト、Cuナノペースト等を使用できる。この金属製の接合材22によって、半導体チップ3のカソード電極13とベース部5とが電気的に接続される。
接合材22は、半導体チップ3とベース部5との間に挟まれることによって半導体チップ3をベース部5から浮いた状態で支持している。接合材22の一部は、半導体チップ3の外側に、はみ出し部23として、半導体チップ3の周囲を取り囲んでいる。はみ出し部23は、半導体チップ3(半導体基板11)の裏面11b側から端面11cに亘って形成されている。これにより、半導体基板11の端面11cの下部は、たとえば全周に亘って接合材22(はみ出し部23)に覆われている。
ボンディングワイヤ10は、アノードパッド20に接合されている。ボンディングワイヤ10は、たとえば、線状のワイヤ本体24と、ワイヤ本体24の先端において変形してアノードパッド20に接合された接合部25とを含んでいてもよい。ボンディングワイヤ10は、この実施形態では、パワーデバイス材料であるSiCを使用する観点から、電気伝導率が比較的高い金属ワイヤを使用することが好ましい。たとえば、Alよりも電気伝導率が高いAuボンディングワイヤ、Cuボンディングワイヤ、またはこれらの金属を含む合金からなるボンディングワイヤ等を使用できる。
半導体装置1では、図2に示すように、ボンディングワイヤ10、アノード電極12(アノードパッド20)、接合材22(はみ出し部23)およびベース部5(めっき層21)を被覆するバリア層26が形成されている。バリア層26は、ボンディングワイヤ10等の上記被覆対象とは異なる金属からなり、当該被覆対象の金属によるマイグレーションを防止可能な金属種を適宜選択できる。たとえば、ヒューム・ロザリーの法則に基づいて、上記被覆対象の金属に対して固溶域を持たない金属種を選択できる。これにより、被覆対象の金属成分が、バリア層26内に固溶し、さらに析出して当該バリア層26を超えて移動することを防止できる。具体的には、接合材22としてAgナノペーストが使用される場合、バリア層26は、Niバリア単層であってもよい。
バリア層26は、第1バリア層27(第1被覆層)、第2バリア層28(第2被覆層)および第3バリア層29(第3被覆層)を含んでいてもよい。
第1バリア層27は、ボンディングワイヤ10およびアノード電極12の表面に沿って形成され、ボンディングワイヤ10およびアノード電極12を一体的に被覆している。第1バリア層27は、ボンディングワイヤ10およびアノード電極12の外観が概ね維持されるように薄膜状に形成されている。また、たとえば、表面保護膜18の開孔19を半導体基板11の法線方向から見た時に、当該開孔19内の全領域が第1バリア層27で被覆されていることが好ましい。これにより、開孔19から外側へ向かう、ボンディングワイヤ10やアノード電極12の金属成分の流出経路を塞ぐことができる。なお、ボンディングワイヤ10のワイヤ本体24は、半導体チップ3に直接繋がっていないので、第1バリア層27から露出する部分があっても、それほど差し支えるわけではない。また、第1バリア層27は、図2では、表面保護膜18の開孔19内に収まるように形成されているが、表面保護膜18における開孔19の周縁部を覆うように形成されていてもよい。
第2バリア層28は、接合材22のはみ出し部23の上端から当該はみ出し部23表面に沿って形成され、はみ出し部23を被覆している。半導体基板11の端面11cにおいて、はみ出し部23の上端よりも上側の部分は、第2バリア層28で被覆されずに露出している。
第3バリア層29は、ベース部5の表面に沿って形成され、ベース部5を被覆している。また、第3バリア層29は、図2に示すように、第2バリア層28と一体的に形成されていてもよい。
次に、半導体チップ3の変形例について説明する。前述の説明では、半導体チップ3は、単機能のショットキーバリアダイオードとして説明したが、図4および図5に示すように、単機能の電界効果トランジスタであってもよい。電界効果トランジスタとしては、たとえば、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよく、その他、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、JFET(Junction Field Effect Transistor)等であってもよい。図4および図5では、これらの代表例として、半導体チップ3がMISFETの場合を示す。また、図4および図5において、前述の図1〜図3に示した構成要素と同じものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、図4に示すように、端子フレーム2は、半導体チップ3(MISFET)を支持する本発明の支持層の一例としてのベース部30(アイランド)と、ドレイン端子31と、ゲート端子32と、ソース端子33とを含む。ドレイン端子31は、ベース部30と一体的に形成されており、ベース部30を介して半導体チップ3のドレインに接続されている。ゲート端子32およびソース端子33は、それぞれ、本発明の第1接合金属層の一例としてのボンディングワイヤ34,35によって、半導体チップ3のゲートパッド48およびソースパッド46に電気的に接続されている。ゲートパッド48は、後述するゲート電極41に電気的に接続されたものである。ゲート端子32およびソース端子33は、中央のドレイン端子31を挟むように配置されている。
樹脂パッケージ4は、半導体チップ3と共に端子フレーム2のベース部30およびボンディングワイヤ34,35を覆っている。3本の端子31〜33の一部は、樹脂パッケージ4から露出している。
次に、図5に示すように、n型エピタキシャル層15の表面部に、所定の間隔を空けて複数のp型ボディ領域36が形成されている。p型ボディ領域36の内方領域には、n型ソース領域37が形成され、このn型ソース領域37を貫通してp型ボディコンタクト領域38が形成されている。p型ボディコンタクト領域38は、p型ボディ領域36に電気的に接続されている。また、n型エピタキシャル層15のうちp型ボディ領域36が形成されていないn型の部分は、MISFETのn型ドリフト領域39を構成している。
隣り合うp型ボディ領域36に跨るようにゲート絶縁膜40が形成されている。ゲート絶縁膜40は、たとえば、SiO(酸化シリコン)からなっていてもよい。ゲート絶縁膜40上には、ゲート電極41が形成されている。ゲート電極41は、ゲート絶縁膜40を介してp型ボディ領域36に対向している。ゲート電極41は、たとえば、ポリシリコンからなっていてもよい。
半導体基板11の表面11a上には、ゲート電極41を覆うように層間絶縁膜42が形成されている。層間絶縁膜42は、たとえば、SiO(酸化シリコン)からなっていてもよい。層間絶縁膜42には、n型ソース領域37およびp型ボディコンタクト領域38を露出させる開孔43が形成されている。
層間絶縁膜42上には、本発明の第1電極の一例としてのソース電極44が形成されている。ソース電極44は、層間絶縁膜42の開孔43内でn型ソース領域37およびp型ボディコンタクト領域38に接続されている。
ソース電極44上には、表面保護膜45が形成されている。表面保護膜45の中央部には、ソース電極44の一部をソースパッド46として露出させる開孔47が形成されている。
半導体基板11の裏面11bには、その全域を覆うように本発明の第2電極の一例としてのドレイン電極49が形成されている。ドレイン電極49は、図2に示した接合材22を介してベース部30(図4参照)に接合される。
次に、半導体装置1の製造方法を説明する。図6A〜図6Dは、半導体装置1の製造工程の一部を示す図である。図6A〜図6Dでは、図1〜図3で示した構成の半導体装置1の製造工程を示している。
まず、図6Aに示すように、端子フレーム2が準備される。端子フレーム2は、規則的に配列された多数のベース部5および各ベース部5に対応する端子6〜8を有するリードフレームとして構成されていてもよい。次に、端子フレーム2の各ベース部5に、接合材22を介して半導体チップ3がダイボンディングされる。
次に、図6Bに示すように、半導体チップ3のアノードパッド20に、ボンディングワイヤ10が接合される。
次に、図6Cに示すように、たとえば、電解めっき又は無電解めっきによって、ボンディングワイヤ10、アノード電極12、接合材22およびベース部5の露出部分から、バリア層26の材料をめっき成長させる。これにより、当該露出部分が一括してバリア層26で被覆される。
次に、図6Dに示すように、端子フレーム2および半導体チップ3が樹脂パッケージ4で封止される。その後、ダイシングによって、各半導体装置1に個片化される。以上の工程を経て、図1〜図3に示す半導体装置1が得られる。
以上、半導体装置1によれば、被覆対象としてのボンディングワイヤ10、アノード電極12、接合材22およびベース部5の露出部分がバリア層26で被覆されている。これにより、当該被覆対象の金属成分が、バリア層26内に固溶し、さらに析出して当該バリア層26を超えて移動することを防止できる。そのため、半導体基板11の端面11c等を介して当該金属成分がアノード電極12−カソード電極13を行き来することを阻止することができる。その結果、アノード電極12−カソード電極13間でのマイグレーションの発生を抑制できるので、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
また、半導体チップ3のダイボンディングおよびボンディングワイヤ10の接合後、電解めっき又は無電解めっきによってバリア層26を形成するので、この工程の段階で露出している金属表面を一括してバリア層26で被覆することができる。しかも、多数のベース部5が配列された端子フレーム2(リードフレーム)ごとに処理できるので、複数の半導体装置1に対するバリア層26の形成処理を同時に行うことができる。よって、半導体装置1の製造コストを低減することもできる。
また、マイグレーションの原因となる金属を含む部材(たとえば、ボンディングワイヤ10や接合材22)の表層にバリア層26を形成するだけで済むので、これらの導電部材の本来の特性を維持することができる。たとえば、接合材22をAg−Pd合金ナノペーストで形成することでAgのマイグレーションを防止できても、Agナノペーストを使用する場合に比べて接合材22の熱伝導率や電気伝導率が低下する可能性がある。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、バリア層26は、図7に示すように第1バリア層27だけであってもよいし、図8に示すように第2バリア層28だけであってもよいし、図9に示すように第3バリア層29だけであってもよい。これらの変形例によっても、前述のマイグレーションの発生を抑制するという効果を十分に得ることができる。
また、バリア層26は、図10に示すように、複数の金属層50,51を有していてもよい。図10では金属層50,51の二層構造を示しているが、三層以上の多層構造であってもよい。たとえば、Agナノペーストからなる接合材22に、Ni(金属層50)/Pd(金属層51)の積層構造からなるバリア層26であってもよい。
さらに、図11および図12に示すように、アノード電極12に接合される配線部材として、ボンディングワイヤ10に代えてボンディングプレート52を使用してもよいし、図示しないが、ボンディングリボン等を使用してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 半導体装置
2 端子フレーム
3 半導体チップ
5 ベース部
10 ボンディングワイヤ
11 半導体基板
11a 表面
11b 裏面
11c 端面
12 アノード電極
18 表面保護膜
19 開孔
20 アノードパッド
21 めっき層
22 接合材
23 はみ出し部
26 バリア層
27 第1バリア層
28 第2バリア層
29 第3バリア層
30 ベース部
34 ボンディングワイヤ
35 ボンディングワイヤ
44 ソース電極
45 表面保護膜
46 ソースパッド
47 開孔
49 ドレイン電極
50 金属層
51 金属層
52 ボンディングプレート

Claims (20)

  1. 金属製の支持層と、
    前記支持層上に配置され、第1面およびその反対側の第2面を有するワイドバンドギャップの半導体チップであって、当該第1面上の第1電極および当該第2面上の第2電極を有し、当該第2電極が前記支持層に接続された半導体チップと、
    前記第1電極と、前記第2電極または前記支持層との間に設けられ、当該第1電極および第2電極間のマイグレーションを防止するためのバリア層とを含み、
    前記バリア層は、Ni、PdまたはPtからなる、半導体装置。
  2. 金属製の支持層と、
    前記支持層上に配置され、第1面およびその反対側の第2面を有するワイドバンドギャップの半導体チップであって、当該第1面上の第1電極および当該第2面上の第2電極を有し、当該第2電極が前記支持層に接続された半導体チップと、
    前記第1電極と、前記第2電極または前記支持層との間に設けられ、当該第1電極および第2電極間のマイグレーションを防止するためのバリア層とを含み、
    前記バリア層は、互いに異なる複数の金属層を有している、半導体装置。
  3. 前記第1電極に接続された第1接合金属層を含み、
    前記バリア層は、前記第1電極および前記第1接合金属層を一体的に被覆する第1被覆層を含む、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1電極を被覆し、前記第1電極の一部を前記第1接合金属層の接続用のパッドとして露出させる開孔を有する絶縁膜を含み、
    前記第1被覆層は、前記開孔内に収まるように前記パッドを被覆している、請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1接合金属層は、ボンディングワイヤを含む、請求項3または4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1接合金属層は、ボンディングプレートを含む、請求項3または4に記載の半導体装置。
  7. 前記第1接合金属層は、少なくともAu、AgまたはCuの露出面を有する金属からなる、請求項3〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第2電極と前記支持層との間に挟まれた第2接合金属層であって、前記半導体チップの外側に、はみ出し部を有する第2接合金属層を含み、
    前記バリア層は、前記第2接合金属層の前記はみ出し部を被覆する第2被覆層を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第2接合金属層の前記はみ出し部は、前記半導体チップの前記第2面から端面に亘って形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記第2接合金属層は、少なくともAu、AgまたはCuの露出面を有する金属からなる、請求項8または9に記載の半導体装置。
  11. 前記バリア層は、前記支持層の表面を被覆する第3被覆層を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記バリア層は、互いに異なる複数の金属層を有している、請求項1に記載の半導体装置。
  13. 前記半導体チップは、単機能半導体を構成している、請求項1〜12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記単機能半導体は、ショットキーバリアダイオードを含む、請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記単機能半導体は、電界効果トランジスタを含む、請求項13に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体チップは、35μm〜150μmの厚さを有している、請求項1〜15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体チップは、SiC基板を含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 第1面およびその反対側の第2面を有するワイドバンドギャップの半導体チップであって、当該第1面上の第1電極および当該第2面上の第2電極を有する半導体チップを、金属製の支持層に接合する工程と、
    前記第1電極と、前記第2電極または前記支持層との間に、該第1電極および第2電極間のマイグレーションを防止するためのバリア層を形成する工程とを含み、
    前記バリア層を形成する工程は、前記バリア層の材料を電解めっき又は無電解めっきする工程を含む、半導体装置の製造方法。
  19. 前記半導体チップの接合後、第1接合金属層を前記第1電極に接続する工程を含み、
    前記バリア層を、前記第1接合金属層の接続後に形成する、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記半導体チップを、第2接合金属層を用いて前記支持層に接合する、請求項18または19に記載の半導体装置の製造方法。
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