以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、子世帯と親世帯とが居住する二世帯住宅に適用される給湯システムについて具体化している。図1は、二世帯住宅の給湯システムの構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の住宅10は、第1世帯11と第2世帯12とを有する二世帯住宅となっている。第1世帯11は子世帯の居住部となっており、第2世帯12は親世帯の居住部となっている。第1世帯11は住宅10の二階部分に設けられ、第2世帯12は一階部分に設けられている。
次に、かかる住宅10に対して湯を供給するための給湯システムについて説明する。
給湯システムは、第1世帯11に湯を供給するための第1給湯経路13と、第2世帯12に湯を供給するための第2給湯経路14とを備える。第1給湯経路13は、水道管(図示略)に接続された第1給水管15と、その第1給水管15が接続された第1給湯ユニット16と、その第1給湯ユニット16に接続され第1世帯11へと延びる第1給湯管17とを備える。
第1給湯ユニット16は、家庭用の燃料電池コージェネレーションシステムにより構成されている。第1給湯ユニット16は、燃料電池ユニット21と、貯湯タンク22と、バックアップボイラ23とを有している。燃料電池ユニット21は、発電に伴い発生する排熱を用いて水(給水)を加熱するもので、その加熱された水が貯湯タンク22に湯として蓄えられるようになっている。なお、燃料電池ユニット21が加熱部に相当する。
具体的には、貯湯タンク22には第1給水管15が接続されており、その第1給水管15より貯湯タンク22に水が供給される。貯湯タンク22に供給された水は燃料電池ユニット21に供給されて加熱され、その加熱された水が貯湯タンク22へ戻って湯として蓄えられるようになっている。また、貯湯タンク22には、タンク湯温センサ28が設けられている。このタンク湯温センサ28により貯湯タンク22に蓄えられた湯の温度が検知される。なお、タンク湯温センサ28が貯湯情報取得手段に相当する。
第1給湯管17は、第1世帯11の給湯端末19に接続されている。この給湯端末19が給湯操作されると、貯湯タンク22に蓄えられた湯が第1給湯管17を通じて給湯端末19に供給される。これにより、第1世帯11において湯の使用が可能となる。また、第1給湯管17の途中には、バックアップボイラ23が設けられている。貯湯タンク22に蓄えられた湯の温度が低い場合には、このバックアップボイラ23により貯湯タンク22からの湯が加熱(予備加熱)され、その加熱された湯が給湯端末19まで供給される。これにより、給湯端末19には、予め設定された給湯温度(例えば60℃)で湯が供給されるようになっている。なお、給湯端末19としては、例えばキッチンの水栓や洗面所の水栓等が挙げられる。
また、第1給湯管17には、当該給湯管17を流れる湯の流量を検知する流量センサ35が設けられている。流量センサ35は、第1給湯管17において後述する導湯管31よりも下流側に配置されている。この流量センサ35により、第1給湯ユニット16(貯湯タンク22)から第1給湯管17を通じて第1世帯11に供給される湯の流量が検知されるようになっている。なお、流量センサ35が流量検知手段に相当する。
第2給湯経路14は、水道管(図示略)に接続された第2給水管25と、その第2給水管25が接続された第2給湯ユニット26と、その第2給湯ユニット26に接続され第2世帯12へと延びる第2給湯管27とを備える。第2給湯ユニット26は、ガス給湯器により構成され、例えば潜熱回収型のガス給湯器により構成されている。第2給湯ユニット26には第2給水管25より水が供給され、その供給された水が第2給湯ユニット26において加熱され湯が生成される。
第2給湯管27は、第2世帯12の給湯端末29に接続されている。この給湯端末29が給湯操作されると、第2給湯ユニット26から湯が第2給湯管27を通じて給湯端末29に供給される。これにより、第2世帯12において湯の使用が可能となる。なお、給湯端末29としては、例えばキッチンの水栓や洗面所の水栓等が挙げられる。
第2給湯管27には、当該給湯管27を流れる湯の流量を検知する流量センサ37が設けられている。この流量センサ37により、第2給湯ユニット26から第2給湯管27を通じて第2世帯12に供給される湯の流量が検知される。
給湯システムには、第1給湯ユニット16の貯湯タンク22に蓄えられた湯を第2給湯経路14へ導くための導湯経路が設けられている。このため、本給湯システムでは、貯湯タンク22に蓄えられた湯を第1世帯11のみならず第2世帯12においても使用することが可能となっており、それにより第2給湯ユニット26におけるガスの消費を抑制することが可能となっている。以下、この導湯経路に関する構成について説明する。
給湯システムには、上記導湯経路として、第1給湯経路13の第1給湯管17と第2給湯経路14の第2給水管25とを接続する導湯管31が設けられている。これにより、この導湯管31を通じて第1給湯管17から第2給水管25に湯を導くことが可能となっている。導湯管31には開閉弁32が設けられている。この開閉弁32が開閉動作されることにより、導湯管31を通じた第1給湯管17から第2給水管25への湯の導入が許可又は禁止される。また、導湯管31には、当該導湯管31を流れる湯の流量を検知する流量センサ38が設けられている。
第2給水管25において導湯管31が接続された接続部分には流量調整弁33が設けられている。流量調整弁33は、導湯管31を通じて第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を調整するものである。この流量調整弁33に関して具体的には、第2給水管25は、この流量調整弁33よりも上流側の上流側管部25aと、下流側の下流側管部25bとを有している。この場合、流量調整弁33には、上流側管部25a(水流路)より水が供給されるとともに、導湯管31(湯流路)より湯が供給される。そして、流量調整弁33では、それら供給される水と湯とが混合されて混合水となり、その混合水が流量調整弁33より下流側管部25b(湯水混合流路)に送出されるようになっている。
流量調整弁33は、上述したように、導湯管31から供給される湯の量を調整する湯量調整機能を有している。また、流量調整弁33は、さらに、上流側管部25aから供給される水の量を調整する水量調整機能を有している。つまり、流量調整弁33は、導湯管31と上流側管部25aとからそれぞれ供給される湯及び水の各量を調整可能な湯水調整機能を有している。本給湯システムでは、この流量調整弁33の流量調整機能を用いて、同調整弁33に供給される水と湯との混合比率を調整することで、同調整弁33より下流側管部25b(ひいては第2給湯ユニット26)に送出される混合水の温度を予め設定された目標温度(例えば40℃)に調整するようにしている。また、下流側管部25bには混合水の温度を検知する水温センサ36が設けられている。
上述の構成では、第2世帯12の給湯端末29が給湯操作されると、開閉弁32が開状態とされ、第1給湯ユニット16の貯湯タンク22に蓄えられた湯が第1給湯管17及び導湯管31を通じて流量調整弁33に供給される。その供給された湯は上流側管部25aからの水と混合されて混合水となり、その混合水が流量調整弁33から第2給湯ユニット26に供給され、同ユニット26において加熱され湯となる。そして、その湯が第2給湯ユニット26より給湯端末29へ供給される。この場合、貯湯タンク22内の湯を利用して第2給湯ユニット26により湯が生成されるため、同ユニット26により湯を生成する際に必要な熱量、つまりは燃料となるガスの消費量を抑制することができる。
次に、給湯システムの電気的構成について図2を用いながら説明する。図2は、給湯システムの電気的構成を示す図である。
図2に示すように、給湯システムは、制御手段としてのコントローラ40を備える。コントローラ40は、CPU等を周知のマイクロコンピュータを主体に構成されている。コントローラ40には、タンク湯温センサ28と各流量センサ35,37,38と水温センサ36とが接続されている。コントローラ40には、これら各センサ28,35〜38から逐次検知結果が入力される。
コントローラ40には、開閉弁32が接続されている。コントローラ40は、流量センサ37からの検知結果に基づいて、開閉弁32を開閉制御する。
また、コントローラ40には、流量調整弁33が接続されている。コントローラ40は、水温センサ36からの検知結果に基づいて、流量調整弁33による流量制御を行う。すなわち、コントローラ40は、水温センサ36により検知される混合水の温度が目標温度となるように、導湯管31を介して第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を流量調整弁33により制御する。
次に、給湯システムのコントローラ40により実行される給湯制御処理について図3を用いながら説明する。図3は、給湯制御処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図3に示すように、まずステップS11では、タンク湯温センサ28の検知結果に基づいて、貯湯タンク22に蓄えられている湯の温度(貯湯情報に相当)を取得する。
続くステップS12では、上記取得した貯湯タンク22内の湯の温度と、バックアップボイラ23の加熱能力とに基づいて、第1給湯ユニット16より所定の給湯温度α(例えば60℃)で供給可能(送出可能)な湯の最大流量を算出する。つまり、本ステップでは、第1給湯ユニット16の給湯能力を算出する。例えば、貯湯タンク22内の湯の温度が高ければ、第1給湯ユニット16から供給される湯の流量が大きくてもバックアップボイラ23による加熱が追いつくため、この場合、給湯温度αで供給可能な湯の最大流量は大きくなる。一方、貯湯タンク22内の湯の温度が低いと、第1給湯ユニット16から供給される湯の流量が大きい場合にバックアップボイラ23による加熱が追いつかなくなるため、この場合、給湯温度αで供給可能な湯の最大流量は小さくなる。
ステップS13では、流量センサ35からの検知結果に基づいて、第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給されている湯の流量を取得する。換言すると、第1世帯11において使用されている(単位時間当たりの)湯の量を取得する。なお、第1世帯11において湯が使用されていない場合には、湯の流量が0として取得される。
ステップS14では、ステップS12で算出した第1給湯ユニット16より供給可能な湯の最大流量と、ステップS13で取得した第1給湯ユニット16から第1世帯11への湯の供給流量とに基づいて、第1給湯ユニット16から第1給湯管17及び導湯管31を介して第2給水管25に供給可能な湯の流量の最大値を算出する。具体的には、ステップS12で算出した上記最大流量からステップS13で取得した上記供給流量を差し引くことにより、第1給湯ユニット16から第2給水管25へ供給可能な湯の流量の最大値を算出する。すなわち、この最大値は、第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給される湯(給湯温度αの湯)の流量を確保しながら、第1給湯ユニット16から第2給水管25に湯を供給する場合において、当該第1給湯ユニット16から第2給水管25に供給することが許容される湯の流量の最大値に相当する。
ステップS15では、ステップS14で算出した最大流量を流量許容値Kとして設定する。
ステップS16では、流量センサ37からの検知結果に基づいて、第2給湯ユニット26より第2世帯12に湯が供給されているか否かを判定する。つまり、第2世帯12において湯が使用されているか否かを判定する。第2世帯12において湯が使用されていない場合にはステップS18に進み、開閉弁32を閉状態とする。これにより、導湯管31を通じた第1給湯管17から第2給水管25への湯の導入が禁止される。その後、本処理を終了する。
一方、第2世帯12で湯が使用されている場合にはステップS17に進み、開閉弁32を開状態とする。これにより、導湯管31を通じた第1給湯管17から第2給水管25(下流側管部25b)への湯の導入が許容される。この場合、第1給湯ユニット16から湯が第1給湯管17及び導湯管31を介して流量調整弁33に供給され、その供給された湯が同調整弁33において水と混合され混合水となる。そして、その混合水が第2給湯ユニット26に供給され同ユニット26において加熱されて湯となり、その湯が第2世帯12へ供給される。
ちなみに、上記ステップS16では、流量センサ37の検知結果に基づいて第2世帯12で湯が使用されているか否かの判定を行ったが、これを変更して、第2給湯管27に管内の圧力を検知する圧力センサを設け、同センサにより検知した管内の圧力に基づいてかかる判定を行ってもよい。
ステップS17の後のステップS19では、流量センサ38からの検知結果に基づいて、第1給湯管17から導湯管31を介して第2給水管25に導入される湯の流量が流量許容値Kを上回っているか否かを判定する。換言すると、ここでは、第1給湯ユニット16から第1給湯管17及び導湯管31を介して第2給水管25に供給される湯の流量が流量許容値Kを上回っているか否かを判定する。
第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量が流量許容値Kを上回っている場合にはステップS20に進む。ステップS20では、当該湯の流量が流量許容値K以下となるように、流量調整弁33により流量制御を行う。具体的には、当該湯の流量が流量許容値Kと同じ値となるように流量制御を行う。その後、本処理を終了する。一方、第2給水管25に導入される湯の流量が流量許容値K以下となっている場合にはステップS21に進む。
ステップS21では、水温センサ36からの検知結果に基づいて、第2給水管25(下流側管部25b)における混合水の温度が所定の目標温度βになっているか否かを判定する。混合水の温度が目標温度βになっている場合には本処理を終了する。混合水の温度が目標温度βになっていない場合にはステップS22に進む。
ステップS22では、混合水の温度が目標温度βよりも低くなっているか又は高くなっているかを判定する。混合水の温度が目標温度βよりも高くなっている場合にはステップS25に進む。ステップS25では、流量調整弁33を制御することで、第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を減少させる。すなわち、第1給湯ユニット16から第2給水管25に供給される湯の流量を減少させる。これにより、混合水の温度が低くなる。その後、本処理を終了する。
一方、混合水の温度が目標温度βよりも低くなっている場合にはステップS23に進む。ステップS23では、流量センサ38からの検知結果に基づいて、第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量が流量許容値Kに達しているか否かを判定する。当該湯の流量が流量許容値Kに達している場合には、それ以上流量を増大させると流量が流量許容値Kを越えてしまうため本処理を終了する。これにより、第1給湯ユニット16から第1世帯11へ供給する湯の流量が確保される。一方、当該湯の流量が流量許容値Kに達していない場合にはステップS24に進む。
ステップS24では、流量調整弁33を制御することで、第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を増大させる。すなわち、第1給湯ユニット16から第2給水管25に供給される湯の流量を増大させる。これにより、混合水の温度が高くなる。このようにして、ステップS21〜S24では、混合水の温度が目標温度βとなるように、第2給水管25に導入される湯の流量を流量調整弁33により調整している。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
第1給湯管17から第2給水管25に湯を導くための導湯管31を設けたため、第2世帯12で湯の使用があった場合には、第1給湯ユニット16(貯湯タンク22)の湯を第1給湯管17及び導湯管31を介して第2給水管25に供給することが可能である。この場合、その供給された湯と水とが混合された混合水が第2給湯ユニット26に供給され、その混合水が同ユニット26において加熱され湯が生成される。そして、その湯が第2世帯12に供給される。この場合、貯湯タンク22の湯を第1世帯11のみならず第2世帯12でも使用できるため、世帯全体としてのガス消費を抑えることができ省エネを図ることができる。
また、こうした構成にあって、タンク湯温センサ28により検知した貯湯タンク22内の湯の温度に基づいて、第1給湯管17から導湯管31を介して第2給水管25に導入される湯の流量、すなわち第1給湯ユニット16から第1給湯管17及び導湯管31を介して第2給水管25(ひいては第2給湯ユニット26)に供給される湯の流量を流量調整弁33により調整するようにした。この場合、貯湯タンク22内の湯の温度が低い場合には、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26へ供給する湯の流量を制限することで、同ユニット16から第1世帯11へ供給する湯の量(流量)を確保することができる。そのため、第1世帯11における湯の使用を確保しながら、省エネを図ることが可能となる。
貯湯タンク22内の湯の温度に基づいて、第1給湯ユニット16から所定の給湯温度αで供給可能な湯の最大流量を算出し、その算出した最大流量に基づいて第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26へ供給する湯の流量を流量調整弁33により調整するようにした。つまり、第1給湯ユニット16の給湯能力に基づいて、上記湯の流量を調整するようにした。この場合、第1給湯ユニット16の給湯能力が低下している場合には、同ユニット16から第2給湯ユニット26への給湯量を制限することで、第1給湯ユニット16から第1世帯11への給湯量を確保することができる。そのため、第1世帯11における湯の使用を好適に確保することができる。
第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給される湯の流量を流量センサ35により検知し、その検知した流量に基づいて第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26へ供給される湯の流量を流量調整弁33により調整するようにした。この場合、第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給される湯の流量が多い場合、つまり第1世帯11での湯の使用量が多い場合には、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26への給湯量を制限することで、第1世帯11での湯の使用を好適に確保することができる。
具体的には、上記算出した第1給湯ユニット16から供給可能な湯の最大流量と、流量センサ35により検知した湯の流量とに基づいて、第1給湯ユニット16から第2給水管25(ひいては第2給湯ユニット26)に供給可能な湯の流量の最大値を算出し、その算出した最大値を流量許容値Kとして設定した。そして、第1給湯ユニット16から第2給水管25に供給される湯の流量がその流量許容値K以下となるように当該流量を流量調整弁33により調整した。この場合、第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給する湯の量(流量)を確実に確保することができるため、第1世帯11での湯の使用を確実に確保することができる。
第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯と当該給水管25の水とが混合されて得られる混合水の温度が予め定められた目標温度βとなるように、第2給水管25に導入される湯の流量を流量調整弁33により調整する温度制御処理を実施した。この場合、第2給湯ユニット26には、決まった温度の水(混合水)が流入されることになるため、同ユニット26で湯を生成するにあたって好都合となる。
また、こうした構成において、上記の温度制御処理を、第2給水管25へ導入される湯の流量が流量許容値Kを越えない範囲で実施するようにした。そのため、当該制御処理による上述の効果を得ながら、第1世帯11での湯の使用を確実に確保することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、流量センサ35により検知された湯の流量、すなわち第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給される実際の湯の流量に基づいて、第1給湯ユニット16から第2給水管25(第2給湯ユニット26)へ供給可能な湯の流量の最大値(つまり流量許容値K)を算出したが、これを変更してもよい。例えば、第1世帯11で湯が使用される場合における(単位時間当たりの)湯の使用量、例えば平均的な使用量を想定し、その使用量をコントローラ40に予め登録(記憶)しておく。そして、その登録した第1世帯11での湯の使用量データに基づいて、流量許容値Kを算出するようにしてもよい。
(2)例えば、上記実施形態の給湯システムにおいて、流量調整弁33を不具備としてもよい。この場合、第2世帯12での湯の使用量(単位時間当たりの使用量)に応じて、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26に供給される湯の流量が定まることになる。そこで、このような構成においては、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26に供給される湯の流量が流量許容値Kを上回った場合に、開閉弁32を閉状態として、かかる湯の供給を禁止する(換言すると、湯の流量を0とする)ことが考えられる。この場合においても、第1給湯ユニット16から第1世帯11への湯の供給を確実に確保することができるため、第1世帯11での湯の使用を確実に確保することができる。なお、この場合には、開閉弁32が流量調整部に相当する。
(3)上記実施形態では、給湯システムに開閉弁32と流量調整弁33とをそれぞれ設けたが、これを変更して、それら各弁32,33の機能を集約した1つの弁だけを設けるようにしてもよい。図4には、かかる弁を備えた給湯システムが示されている。同図4に示すように、本例の給湯システムでは、第2給水管25における導湯管31との接続部分に調整弁49が設けられている。この調整弁49は、上記実施形態における流量調整弁33と同じ位置に配置されており、当該流量調整弁33と同じ流量調整機能を有したものとなっている。また、この調整弁49は、導湯管31を通じた第1給湯管17から第2給水管25への湯の導入を許可又は禁止する開閉機能をさらに有している。したがって、この調整弁49は、上記実施形態における開閉弁32及び流量調整弁33の各機能を両方兼ね備えたものとなっている。かかる構成によれば、上記実施形態の構成と比べて弁の個数を減らすことができるため、構成の簡素化を図りながら上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(4)上記実施形態では、タンク湯温センサ28により検知された貯湯タンク22内の湯の温度(湯温情報)に基づいて、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26に供給される湯の流量を調整するようにしたが、これを変更してもよい。例えば、貯湯タンク22内では、高温の湯が上層に、低温の水が下層に分かれた状態で蓄えられる場合がある。そこで、そのような場合に、貯湯タンク22内に、所定温度以上の湯がどれだけあるかを検知する湯量検知センサを設け、そのセンサにより検知された湯の量(貯湯情報に相当)に基づいて第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26に供給される湯の流量を調整することが考えられる。貯湯タンク22内の湯量が少ない場合も、貯湯タンク22内の湯温が低い場合と同様、第1給湯ユニット16の給湯能力が低下するため、湯量が少なくなった場合に第2給湯ユニット26への湯の供給量を制限することで、第1給湯ユニット16から第1世帯11へ供給される湯の量(流量)を確保することができる。
また、湯量検知センサにより検知された湯量と、タンク湯温センサ28により検知された湯温との双方に基づいて、上記の流量調整を行うようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、水温センサ36の検知結果に基づいて、第2給水管25(下流側管部25b)における混合水の温度が所定の目標温度βとなるように、第2給水管25(下流側管部25b)に導入される湯の流量(及び水の流量)を流量調整弁33により調整するようにしたが、混合水の温度を目標温度βにするための構成は必ずしもかかる構成に限定されない。
例えば、流量調整弁33として、サーモスタット式の温度調整弁(例えばサーモミキシングバルブ)を用いる構成が考えられる。具体的には、この流量調整弁33は、その内部に混合水の温度を感知する感温部と、その感温部により感知された混合水の温度に基づき下流側管部25b(換言すると流量調整弁33)に導入される湯及び水の流量を調整する流量調整機構とを備える。より具体的には、この流量調整弁33は、感温部により感知される混合水の温度が予め設定された所定温度βを超えないように、湯及び水の流量を流量調整機構により調整するものとなっている。
上記の構成においても、混合水の温度を予め定められた目標温度βに設定することが可能である。また、上記の構成では、流量調整弁33(温度調整弁)の内部機構(のみ)を用いて流量調整を行っているため、水温センサ36を不要とすることができ、さらには同センサ36の検知結果に基づく流量調整制御についても不要とすることができる。
(6)図5には、給湯システムの別形態を示す。図5に示す給湯システムには、第2給水管25における導湯管31との接続部分に温度調整弁からなる流量調整弁45が設けられている。この流量調整弁45は、例えば上記(5)において説明した温度調整弁からなる。また、本例の給湯システムには、第1給湯管17における導湯管31との接続部分に開閉弁46が設けられている。開閉弁46は、開閉動作することで第1給湯管17から導湯管31への湯の供給を許可又は禁止するものであり、ひいては導湯管31を通じた第1給湯管17から第2給水管25への湯の供給を許可又は禁止するものである。なお、この場合、開閉弁46が流量調整部に相当する。
本例の給湯システムでは、コントローラ40により、例えば以下の(a),(b)に示す制御処理を行うことが考えられる。
(a)タンク湯温センサ28により検知された貯湯タンク22内の湯の温度に基づいて、開閉弁46を開閉制御する(換言すると、第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を0又は0よりも大きい流量に制御する)。具体的には、貯湯タンク22内の湯の温度が所定温度以下である場合には開閉弁46を閉状態とし(上記湯の流量を0とし)、貯湯タンク22内の湯の温度が所定温度よりも高い場合には開閉弁46を開状態とする(上記湯の流量を0よりも大きい流量とする)よう制御することが考えられる。
ことが考えられる。
(b)流量センサ35により検知された湯の流量に基づいて、開閉弁46を開閉制御する。具体的には、流量センサ35により検知された湯の流量が0よりも大きい場合(換言すると、流量センサ35により湯の流量が検知された場合)には開閉弁46を閉状態とし、流量センサ35により検知された湯の流量が0である場合(換言すると、流量センサ35により湯の流量が検知されていない場合)には開閉弁46を開状態とするよう制御することが考えられる。
上記(a)の制御によれば、貯湯タンク22内の湯の温度が低い場合には、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26への湯の供給が禁止される。また、上記(b)の制御によれば、第1給湯ユニット16から第1世帯11に湯が供給されている場合、つまり第1世帯11において湯が使用されている場合には、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26への湯の供給が禁止される。したがって、これらの場合にも、第1世帯11における湯の使用を確保しながら、省エネを図ることが可能となる。
ちなみに、上記(a)及び(b)の制御は必ずしも両方行う必要はなく、(a)及び(b)のうちいずれか一方の制御のみ行うようにしてもよい。
なお、開閉弁46として、第1給湯管17において第1世帯11へ向けた湯の流れが生じると、それに基づき当該開閉弁46が自ずと閉状態へ移行する機構を備えたものを用いてもよい。その場合にも、第1世帯11で湯が使用されると、第1給湯ユニット16から第2給湯ユニット26への湯の供給が禁止されるため、上記(b)の制御と同様の効果が得られる。また、かかる場合には、流量センサ35を不具備とすることができる。
また、上記(a)の制御では、タンク湯温センサ28により検知された貯湯タンク22内の湯の温度に基づいて、開閉弁46を開閉制御するようにしたが、これを変更して、上記(4)にて説明したように、湯量検知センサにより検知された貯湯タンク22内の湯の量に基づいて、開閉弁46を開閉制御するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、タンク湯温センサ28により検知された貯湯タンク22内の湯の温度と、流量センサ35により検知された湯の流量(第1給湯ユニット16から第1世帯11に供給される湯の流量)との双方に基づいて、第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を流量調整弁33により調整したが、貯湯タンク22内の湯の温度と、第1世帯11に供給される湯の流量とのいずれか一方に基づいて、第1給湯管17から第2給水管25に導入される湯の流量を調整するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、第1給湯ユニット16を、加熱部としての燃料電池ユニット21(発電機)を有する燃料電池コージェネレーションシステムにより構成したが、これを変更して、太陽光パネルやガスエンジン発電機等、他の発電機を加熱部として有するコージェネレーションシステムにより構成してもよい。また、第1給湯ユニット16の加熱部は必ずしも発電機である必要はなく、例えば大気熱を集めて水を加熱する自然冷媒ヒートポンプ式給湯機等、発電機以外のものであってもよい。要するに、第1給湯ユニット16は、水を加熱する加熱部と、加熱された水を湯として蓄える貯湯タンクとを有する貯湯式の給湯ユニットであればよい。
(9)上記実施形態では、子世帯と親世帯とが居住する二世帯住宅に本発明の給湯システムを適用したが、複数(3つ以上)の世帯を有するアパートやマンション等の集合住宅に本発明を適用してもよい。