JP6617875B2 - Led素子及びその製造方法 - Google Patents
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基板と、
前記基板の上層に形成された、n型又はp型の第一半導体層と、活性層と、前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層とを含む半導体層と、
前記第一半導体層の面のうち、前記活性層とは反対側の面に接触して形成された第一電極と、
前記第一電極よりも熱膨張係数が低い材料からなり、前記第一電極の外側面に接触して形成された保護層とを有し、
前記保護層は、前記第一電極の、前記第一半導体層に接する側の端部を含む外側面に形成されており、
前記第一電極は、少なくとも一部の上面が前記保護層で覆われていないことを特徴とする。
前記保護層は、前記所定の方向に沿って、前記第一電極の外側面上に接触して形成されているものとしても構わない。
前記保護層は、前記第一電極の一部上面を覆い、
前記保護層によって覆われていない前記第一電極の露出面は、前記所定の方向に沿ったスリット形状を示すものとしても構わない。
前記第二半導体層の面のうち、前記活性層とは反対側の面に接触して形成された第二電極と、
前記基板の面に直交する方向に関して前記第一電極と対向する位置において、前記第二電極の面のうち、前記第二半導体層とは反対側の面に、直接又は他の導電層を介して接触して形成された電流遮断層とを有し、
前記第二電極の面のうち、前記第二半導体層側の面の全面が前記第二半導体層と接触しているものとしても構わない。
成長基板を準備する工程(a)と、
前記成長基板の上層に、n型又はp型の第一半導体層と、活性層と、前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層とを含む半導体層を形成する工程(b)と、
前記第二半導体層の上面に第二電極を形成する工程(c)と、
前記第二電極の上層に、接合層を介して前記成長基板とは別の支持基板を貼り合わせる工程(d)と、
前記成長基板を剥離して前記第一半導体層を露出させる工程(e)と、
前記第一半導体層の面上の所定の領域に第一電極を形成する工程(f)と、
前記第一電極の、前記第一半導体層に接する側の端部を含む外側面上に、前記第一電極よりも熱膨張係数が低い材料からなる保護層を形成する工程(g)とを有することを特徴とする。
前記工程(f)は、前記第一半導体層の面上において、所定の方向に延伸するように前記第一電極を形成する工程であって、
前記工程(g)は、前記第一電極の外側面を介して、前記第一電極の一部上面に達するように、前記保護層を形成する工程であり、
前記工程(g)の後に露出している前記第一電極の面が、前記所定の方向に延伸するスリット形状を示すものとしても構わない。
図1A〜図1Bは、本発明の半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。図1Aは光取り出し方向から見たときの平面図に対応する。図1Bは、図1A内におけるX1−X1線で切断したときの断面図に対応する。以下では、光取り出し面をX−Y平面とし、このX−Y平面に直交する方向をZ方向と規定する。
基板3は、例えばCuW、W、Moなどの導電性基板、又はSiなどの半導体基板で構成される。
本実施形態では、半導体層5は、基板3に近い側からp型半導体層11、活性層9及びn型半導体層7が順に積層されて形成されている。本実施形態では、n型半導体層7が「第一半導体層」に対応し、p型半導体層11が「第二半導体層」に対応する。
第一電極15は、第一半導体層7の面のうち、活性層9とは反対側の面に形成されている。本実施形態では、第一電極15はn側の電極を構成する。第一電極15は、例えば、Ni/Al/Ni/Ti/Auの多層構造の他、Cr/Au、Ti/Pt/Au、Ti/Pt/Cr/Au/Cr/Pt/Au等で構成することができる。
第二電極13は、p型半導体層11に接触して形成されており、p型半導体層11との間でオーミック接触が形成されている。本実施形態では、第二電極13はp側電極を構成する。
導電層20は、基板3の上層に形成されている。本実施形態では、導電層20は、拡散防止層23、接合層21、接合層19、拡散防止層17、及び拡散防止層16の多層構造で構成されている。
本実施形態において、電流遮断層24は、例えばSiO2、SiN、Zr2O3、AlN、Al2O3などで構成される。電流遮断層24は、Z方向に関して、第一電極15と対向する位置に形成されている。電流遮断層24は、活性層9を流れる電流を、XY平面に平行な方向に拡げる役割を果たしている。更に、電流遮断層24は半導体層5の外側の位置にも形成されており、製造方法の説明の際に後述するように(ステップS11)、素子分離時におけるエッチングストッパー層としても機能する。
図1Bに示すように、本実施形態の発光素子1は、第一電極15の外側面及び上面の一部を覆うように保護層28が形成されている。より詳細には、保護層28は、第一電極15が形成されている領域の外側の位置におけるn型半導体層7の上面から、第一電極15の外側面を介して、第一電極15の上面を連絡するように、形成されている。この保護層28は、活性層9から放射される光を透過する材料で構成されるのが好ましく、例えば、SiO2、Al2O3、Y2O3、ZnO、ZrO2等で構成される。これらは、いずれも第一電極15と比較して熱膨張係数が小さい材料である。なお、保護層28と第一電極15との界面に、密着性を高めるための密着補助層を形成しても構わない。このような密着補助層としては、例えばTi等を含む材料で構成することができる。
発光素子1の製造方法につき、図2A〜図2Sを参照して説明する。なお、以下で説明する製造条件や膜厚等の寸法はあくまで一例である。なお、以下の図2A〜図2Sは、いずれも図1Bと同じ方向に係る模式的な断面図に対応する。
図2Aに示すように、成長基板25を準備する。成長基板25としては、一例としてC面を有するサファイア基板を用いることができる。
図2Bに示すように、成長基板25の上層に、下地層27、n型半導体層7、活性層9、及びp型半導体層11を順に形成する。このステップS2は、例えば以下の手順で行われる。
ステップS2で得られたウェハに対して活性化処理を行う。具体的な一例としては、RTA(Rapid Thermal Anneal:急速加熱)装置を用いて、窒素雰囲気下中650℃で15分間の活性化処理を行う。
次に、図2Cに示すように、p型半導体層11の上面の所定箇所に第二電極13を形成する。第二電極13の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
図2Cに示すように、第二電極13の上面に拡散防止層16を形成する。例えば、電子線蒸着装置(EB装置)を用いて、膜厚80nmのNi、膜厚100nmのTi、及び膜厚200nmのPtを成膜することで拡散防止層16を形成する。なお、拡散防止層16の材料としては、Ni/Ti/Pt以外にも、TiW/Pt等を用いることができる。なお、本ステップS5を行うか否かは任意である。
図2Dに示すように、露出しているp型半導体層11の上面、及び、拡散防止層16の上面の所定の領域に、電流遮断層24を形成する。電流遮断層24は、例えば、SiO2、SiN、Zr2O3、AlN、又はAl2O3等をスパッタリング法等によって成膜することで形成される。
図2Eに示すように、拡散防止層16及び電流遮断層24の上面全体に拡散防止層17を形成し、拡散防止層17の上面に接合層19を形成する。拡散防止層17は、拡散防止層16と同様の方法で形成される。例えば、電子線蒸着装置(EB装置)を用いて、TiとPtを多周期積層させることで形成される。その後、拡散防止層17の上面に、膜厚10nmのTiを蒸着させた後、Au80%Sn20%で構成されるAu−Snハンダを膜厚3μm蒸着させることで、接合層19が形成される。なお、接合層19としては、Au−Snハンダの他、Au−In、Au−Cu−Sn、Cu−Sn、Pd−Sn、Sn等を利用することができる。なお、拡散防止層17を設けるか否かは任意である。
図2Fに示すように、成長基板25とは別に準備された基板3(支持基板3)の上面に、拡散防止層23及び接合層21を形成する。基板3としては、上述したようにCuW、W、Mo等の導電性基板、又はSi等の半導体基板を利用することができる。拡散防止層23は、拡散防止層17と同様に形成することができ、接合層21は、接合層19と同様に形成することができる。拡散防止層23を設けるか否かは任意である。
図2Gに示すように、成長基板25の上層に形成された接合層19と、基板3の上層に形成された接合層21を貼り合わせることで、成長基板25と基板3の貼り合わせを行う。具体的な一例としては、280℃の温度、0.2MPaの圧力下で、貼り合わせ処理が行われる。
図2Hに示すように、成長基板25を剥離する。より具体的には、成長基板25側からレーザ光を照射する。ここで、照射するレーザ光を、成長基板25の構成材料(本実施形態ではサファイア)を透過し、下地層27の構成材料(本実施形態ではGaN)によって吸収されるような波長の光とする。これにより、下地層27でレーザ光が吸収されるため、成長基板25と下地層27の界面が高温化してGaNが分解され、成長基板25が剥離される。
図2Jに示すように、隣接する素子同士を分離する。具体的には、隣接素子との境界領域に対し、ICP装置を用いて電流遮断層24の上面が露出するまで半導体層5をエッチングする。このとき、電流遮断層24がエッチングストッパー層として機能する。なお、図2Jでは、半導体層5の側面が鉛直方向に対して傾斜を有するように図示しているが、これは一例であって、このような形状に限定する趣旨ではない。
図2Kに示すように、n型半導体層7の上面の所定の領域に導電性材料を蒸着して、第一電極15を形成する。このとき、第一電極15は、Z方向(基板3の面に直交する方向)に関し、電流遮断層24と直交する領域に形成される。
図2Lに示すように、第一電極15の外側の位置におけるn型半導体層7の上面から、第一電極15の一部の上面を連絡するように保護層28を形成する。このとき、保護層28は、開口部28dを有し、この開口部28dを通じて第一電極15の一部の上面が露出するように形成される。このステップS13が工程(g)に対応する。なお、第一電極15の側面及び上面にTi等からなる密着補助層を形成した後に、保護層28を形成するものとしても構わない。
図2Mに示すように、開口部28dを形成したい領域に対応した第一電極15の上面にレジストマスク31を形成する。次に、図2Nに示すように、レジストマスク31の上面を含む領域に保護層28を形成する。その後に、レジストマスク31を剥離することで、図2Lに示すような構成が実現される。
図2Oに示すように、第一電極15の上面全面を含む領域に保護層28を形成する。次に、開口部28d(図2L参照)を形成したい領域に対応した保護層28の上面に、開口部32dを有したレジストマスク32を形成する。
第二の方法と同様に、図2Qに示すように、第一電極15の上面全面を含む領域に保護層28を形成する。次に、開口部28d(図2L参照)を形成したい領域に対して、例えば波長266nm、193nm、157nm等のレーザ光41を照射して、当該領域に形成されている保護層28をレーザアブレーション技術により除去する(図2R参照)。これにより、図2Lに示すような構成が実現される。
図2Sに示すように、ウェハをチップ単位に分割する。具体的な一例としては、各素子同士を例えばレーザダイシング装置によって分離する。
以下、実施例及び参考例を参照して説明する。なお、いずれの発光素子も、ピーク発光波長が365nmであり、第一電極15の上面(n型半導体層7とは反対側の面)の幅が20μmである。
ステップS1〜S14を経て製造された発光素子1を、各実施例の素子とした。なお、実施例1〜5では、ステップS13において設けられる保護層28の開口部28dの幅を異ならせている。具体的には、以下の通りである。
実施例1: 開口部28dの幅は14〜16μmである。
実施例2: 開口部28dの幅は10〜12μmである。
実施例3: 開口部28dの幅は6〜8μmである。
実施例4: 開口部28dの幅は2〜4μmである。
実施例5: 開口部28dの幅は1〜2μmである。
ステップS13において、保護層28に開口部28dを設けることなく、保護層28を形成した素子を参考例1の素子とした。図3Aに参考例1の発光素子の模式的な断面図を示す。
ステップS13を実行せずに生成された素子を参考例2の素子とした。図3Bに参考例2の発光素子の模式的な断面図を示す。
以下、別実施形態につき説明する。
一部の領域に形成されたp型半導体層11及び活性層9を、n型半導体層7の上面が露出するまでエッチングする。
p型半導体層11の所定の領域の上面に第二電極13を形成し、露出されたn型半導体層7の所定の領域の上面に第一電極15を形成する。なお、この構造においては、第二電極13は第一電極15と同じ材料で構成しても構わない。
3 : 基板
5 : 半導体層
7 : n型半導体層
9 : 活性層
11 : p型半導体層
13 : 第二電極
14 : 電流供給線
15 : 第一電極
15a : 電流供給部
16 : 拡散防止層
17 : 拡散防止層
19 : 接合層
20 : 導電層
21 : 接合層
23 : 拡散防止層
24 : 電流遮断層
25 : 成長基板
27 : 下地層
28 : 保護層
28d : 保護層の開口部
31 : レジストマスク
32 : レジストマスク
32d : レジストマスクの開口部
40 : 溶液
41 : レーザ光
90 : 従来の半導体発光素子
91 : 基板
92 : 導電層
93 : 反射膜
94 : 絶縁層
95 : 反射電極
96 : p型半導体層
97 : 活性層
98 : n型半導体層
99 : 半導体層
100 : n側電極
101 : 保護層
110 : 半導体発光素子
Claims (12)
- 基板と、
前記基板の上層に形成された、n型又はp型の第一半導体層と、活性層と、前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層とを含む半導体層と、
前記第一半導体層の面のうち、前記活性層とは反対側の面に接触して形成された第一電極と、
前記第一電極よりも熱膨張係数が低い材料からなり、前記第一電極の外側面に接触して形成された保護層とを有し、
前記保護層は、前記第一電極の、前記第一半導体層に接する側の端部を含む外側面に形成されており、
前記第一電極は、電流供給線が連結される対象の領域であって周囲よりも幅広の電流供給部と、前記電流供給部以外の領域であって前記電流供給部よりも幅が狭く前記第一半導体層の面上において所定の方向に延伸して形成された非電流供給部とを含んでなり、
前記保護層は、前記第一電極のうちの前記非電流供給部の外側面に前記所定の方向に沿って接触し、且つ、前記非電流供給部の少なくとも一部の上面を覆わないように形成されていることを特徴とするLED素子。 - 前記保護層は、前記第一電極の外側面を介して、前記第一電極の一部上面に達するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED素子。
- 前記保護層は、前記第一電極の一部上面を覆い、
前記保護層によって覆われていない前記第一電極の露出面は、前記所定の方向に沿ったスリット形状を示すことを特徴とする請求項2に記載のLED素子。 - 前記スリット形状を示す前記第一電極の露出面の幅は、前記所定の方向に沿って延伸する前記第一電極の幅の10%以上であることを特徴とする請求項3に記載のLED素子。
- 前記第一電極は、Auを含む材料からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のLED素子。
- 前記第二半導体層の面のうち、前記活性層とは反対側の面に接触して形成された第二電極と、
前記基板の面に直交する方向に関して前記第一電極と対向する位置において、前記第二電極の面のうち、前記第二半導体層とは反対側の面に、直接又は他の導電層を介して接触して形成された電流遮断層とを有し、
前記第二電極の面のうち、前記第二半導体層側の面の全面が前記第二半導体層と接触していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のLED素子。 - 前記活性層は、ピーク波長が400nm以下の光を放射する窒化物半導体で構成されていることを特徴とする請求項6に記載のLED素子。
- 前記第一電極と前記保護層との界面に形成された、Tiを含む材料からなる密着補助層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のLED素子。
- 前記保護層が、前記活性層から放射される光を透過する材料からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のLED素子。
- 前記保護層は、SiO2からなることを特徴とする請求項9に記載のLED素子。
- 成長基板を準備する工程(a)と、
前記成長基板の上層に、n型又はp型の第一半導体層と、活性層と、前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層とを含む半導体層を形成する工程(b)と、
前記第二半導体層の上面に第二電極を形成する工程(c)と、
前記第二電極の上層に、接合層を介して前記成長基板とは別の支持基板を貼り合わせる工程(d)と、
前記成長基板を剥離して前記第一半導体層を露出させる工程(e)と、
前記第一半導体層の面上の所定の領域に、電流供給線が連結される対象の領域であって周囲よりも幅広の電流供給部と、前記電流供給部以外の領域であって前記電流供給部よりも幅が狭く前記第一半導体層の面上において所定の方向に延伸する非電流供給部とを含んでなる第一電極を形成する工程(f)と、
前記第一電極の、前記第一半導体層に接する側の端部を含む外側面上に、前記第一電極よりも熱膨張係数が低い材料からなる保護層を形成する工程(g)とを有し、
前記工程(g)は、前記所定の方向に沿って、前記第一電極のうちの前記非電流供給部の外側面に接触し、且つ、前記非電流供給部の少なくとも一部の上面を覆わないように、前記保護層を形成する工程であることを特徴とするLED素子の製造方法。 - 前記工程(g)は、前記第一電極の外側面を介して、前記第一電極の一部上面に達するように、前記保護層を形成する工程であり、
前記工程(g)の後に露出している前記第一電極の面が、前記所定の方向に延伸するスリット形状を示すことを特徴とする請求項11に記載のLED素子の製造方法。
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