JP6672085B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像された画像から被写体の画像領域を決定する情報処理装置、情報処理方法、撮像装置、及びプログラムに関する。
従来、画像上において被写体等の位置が何らかの方法で指定された場合に、その指定位置付近の画像信号に基づいて、被写体の画像領域(以下、被写体領域と表記する。)を決定する方法が種々提案されている。例えば、特許文献1には、入力映像から、ターゲット領域を抽出し、更にターゲット領域の大きさを考慮して背景領域を抽出し、それらターゲット領域と背景領域のヒストグラムに基づいてターゲット(被写体領域)を決定する技術が開示されている。
特開2012−33143号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術の場合、被写体領域(ターゲット)と背景領域の画像信号が似ている条件下では、被写体領域を正しくターゲットとして決定できないことがある。これは、特許文献1の技術が、ターゲット領域と背景領域のヒストグラムが異なることを前提としているからであると考えられる。つまり、被写体領域と背景領域の画像信号が似ている場合、それらのヒストグラムの差が小さくなるため、ターゲット領域が正しく被写体領域を捉えていたとしても、そのターゲット領域がターゲット(被写体領域)であるかどうかを判断できないからである。このため、被写体領域と背景領域の画像信号が似ている条件を含む様々な条件下であっても、高い精度で被写体領域を決定可能にすることが望まれている。
そこで、本発明は、高い精度で被写体領域を決定可能にすることを目的とする。
本発明は、撮影画像から被写体領域を決定する情報処理装置であって、前記撮影画像の中の各位置におけるデフォーカス値と、前記撮影画像のなかで被写体として指定された位置を取得する取得手段と、前記各位置におけるデフォーカス値と前記指定された位置におけるデフォーカス値との差分に基づいて、前記撮影画像のなかで指定された被写体の推定領域を決定する推定手段と、前記指定された位置に対して設定される複数の評価領域の各々から算出された評価値に基づいて、前記撮影画像から被写体領域を決定する決定手段と、を有し、前記決定手段は、前記推定領域に内包される評価領域の評価値に対して、前記推定領域に内包されない評価領域の評価値よりも優先されるように重み付けを行うことを特徴とする。
本発明によれば、高い精度で被写体領域を決定可能となる。
本実施形態の撮像装置の概略構成を示す図である。 本実施形態の撮像素子の概略構造を示す図である。 本実施形態の被写体決定処理の全体の流れのフローチャートである。 第1の実施形態の被写体推定処理の詳細なフローチャートである。 評価画素と推定領域の説明に用いる図である。 本実施形態の評価値算出処理の詳細なフローチャートである。 評価領域の説明に用いる図である。 背景領域の説明に用いる図である。 第1の実施形態の被写体領域決定処理の詳細なフローチャートである。 評価領域と推定領域の内包関係の説明に用いる図である。 第2の実施形態の被写体推定処理のフローチャートである。 第2の実施形態の被写体領域決定処理の詳細なフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施形態の撮像装置の概略構成>
図1を参照して、第1の実施形態の情報処理装置が適用される撮像装置100の概略構成について説明する。本実施形態の撮像装置100は、被写体等を撮影して、動画や静止画のデータを磁気テープや固体メモリ、光ディスクや磁気ディスクなどの各種記録メディアに記録可能なデジタルスチルカメラやビデオカメラなどに適用可能である。その他、本実施形態の撮像装置は、スマートフォンやタブレット端末などの各種携帯端末に搭載されているカメラ、工業用カメラ、車載カメラ、医療用カメラなどにも適用可能である。
詳細は後述するが、本実施形態の撮像装置100は、時系列的に逐次供給される画像から特定の被写体等の画像領域(被写体領域)を抽出して、その被写体領域を追跡する被写体追跡機能を備えている。また、詳細は後述するが、本実施形態の撮像装置100は、特定の被写体領域を追跡する際には、視差画像より算出可能なデフォーカス情報を、被写体領域推定処理に用いる。
本実施形態の撮像装置100内の各ユニットは、バス160を介して接続されている。各ユニットは、CPU151(中央演算処理装置)により制御される。撮像装置100のレンズユニット101は、固定1群レンズ102、ズームレンズ111、絞り103、固定3群レンズ121、及び、フォーカスレンズ131を有して構成されている。絞り制御部105は、CPU151からの指令に従い、絞りモータ104(AM)を介して絞り103を駆動することにより、絞り103の開口径を調整して撮影時の光量調節を行う。ズーム制御部113は、ズームモータ112(ZM)を介してズームレンズ111を駆動することにより、焦点距離を変更する。フォーカス制御部133は、レンズユニット101のピント方向のずれ量に基づいてフォーカスモータ132(FM)を駆動する駆動量を決定し、その駆動量により、フォーカスモータ132を介してフォーカスレンズ131を駆動して、焦点調節を行う。このように、フォーカス制御部133は、レンズユニット101のピント方向のずれ量に基づき、フォーカスモータ132を介してフォーカスレンズ131の移動制御を行うことにより、AF(オートフォーカス)制御を行う。フォーカスレンズ131は、焦点調節用レンズであり、図1では単レンズとして簡略的に描かれているが、通常複数のレンズにより構成されている。このような構成のレンズユニット101により、撮像素子141の撮像面上には被写体や背景等の光学像が結像される。
撮像素子141は、撮像面に結像された被写体や背景等の光学像を、光電変換により電気信号に変換する。撮像素子141における撮像動作は、撮像制御部143により制御される。詳細については後述するが、撮像素子141は、一つのマイクロレンズを共有するようになされた二つの光電変換素子(本実施形態では第1、第2の二つの光電変換素子)により視差画像を生成可能な画素が、複数配列された構成となされている。具体的には、撮像素子141は、横方向がm個で縦方向がn個に配列された各画素のそれぞれに、第1、第2の二つの光電変換素子(受光領域)が配置されている。撮像素子141の撮像面に結像されて光電変換された画像信号は、撮像信号処理部142に送られる。
撮像信号処理部142は、画素ごとに第1、第2の二つの光電変換素子の出力を加算することで、撮像面に結像されている光学像に対応した画像信号(撮影画像データ)を取得する。また、撮像信号処理部142は、各画素の第1、第2の二つの光電変換素子の出力を各々扱うことにより視差の異なる2つの画像(視差画像)の信号を取得する。本実施形態の説明では、画素ごとに第1、第2の二つの光電変換素子の出力を加算することで得られる画像を「A+B像」、各画素における二つの光電変換素子の出力を各々別に扱うことで各々得られる視差画像を「A像」、「B像」と呼称する。本実施形態の撮像素子141は、第1、第2の光電変換素子が横方向(水平方向)に並ぶように配されており、このためA像とB像は水平方向に視差が生じた画像となっている。撮像信号処理部142から出力されるA+B像の撮影画像データと、A像及びB像の視差画像データは、撮像制御部143を介して、RAM154(ランダム・アクセス・メモリ)に送られて一時的に蓄積される。ここで、例えば撮像装置100において動画撮影や一定時間間隔ごとの継続的な静止画撮影がなされている場合、撮像信号処理部142からは、A+B像の撮影画像データ、及び、A像とB像の視差画像データが、逐次出力されてRAM154に蓄積される。
RAM154に蓄積された画像データのうち、A+B像の撮影画像データは、画像処理部152に送られる。画像処理部152は、RAM154から読み出された撮影画像データに対するガンマ補正やホワイトバランス処理などの各種画像処理を行う。また、画像処理部152は、画像処理後の画像データに対し、例えばモニタディスプレイ150に表示する際などに最適なサイズへの縮小・拡大処理をも行う。最適なサイズへの縮小・拡大処理がなされた画像データは、モニタディスプレイ150に送られてプレビュー画像やスルー画像として表示される。撮像装置100の操作者(以下、ユーザと表記する。)は、モニタディスプレイ150の表示画像を見ることにより、リアルタイムに撮影画像を観察することができる。なお、本実施形態の撮像装置100の設定が、画像の撮影直後にモニタディスプレイ150の画面上に所定時間だけ撮影画像を表示させる設定となされている場合、ユーザは、画像の撮影がなされた後直ちに、その撮影画像を確認することができる。また、RAM154に蓄積されたA+B像の撮影画像データは、画像圧縮解凍部153にも送られる。画像圧縮解凍部153は、RAM154から読み出された撮影画像データを圧縮した後、記録メディアである画像記録媒体157に送る。画像記録媒体157は、圧縮された画像データを記録する。
また、撮像制御部143は、本実施形態における生成手段として、A像とB像の視差画像データからデフォーカス情報を生成し、そのデフォーカス情報をフォーカス制御部133に送る。フォーカス制御部133は、デフォーカス情報に基づき、フォーカスモータ132を介してフォーカスレンズ131を駆動させることでAF制御を行う。ここで、デフォーカス情報は、例えば被写体等に対して焦点が合っている状態に対する光軸方向のズレ量を表す情報であるため、フォーカス制御部133は、その光軸方向のズレを無くすようにAF制御を行う。なお、詳細は後述するが、本実施形態の撮像装置100では、撮像制御部143により算出されるデフォーカス情報は、RAM154に一時的に蓄積され、被写体領域決定部162で行われる被写体領域推定処理にも使用される。
操作スイッチ156は、タッチパネル、各種ボタンやスイッチなどを含む入力インターフェイスであり、ボタンやスイッチは撮像装置100の筐体等に設けられ、タッチパネルはモニタディスプレイ150の表示面上に配置されている。本実施形態の撮像装置100は、モニタディスプレイ150の画面上に種々の機能アイコンを表示可能となされており、タッチパネルを介して、それら種々の機能アイコンがユーザにより選択操作される。操作スイッチ156を介してユーザから入力された操作情報は、バス160を介してCPU151に送られる。
CPU151は、操作スイッチ156を介してユーザから操作情報が入力された場合、その操作情報に基づいて各ユニットを制御する。また、CPU151は、撮像素子141による撮像が行われる際には、撮像素子141の電荷の蓄積時間や、撮像素子141から画像データを撮像信号処理部142へ出力する際のゲインの設定値等を決定する。具体的には、CPU151は、操作スイッチ156を介してユーザから入力された操作情報による指示、或いは一時的にRAM154に蓄積されている画像データの画素値の大きさに基づいて、撮像素子141の蓄積時間や出力ゲインの設定値等を決定する。撮像制御部143は、CPU151から蓄積時間、ゲインの設定値の指示を受け取り、それらの指示に応じて撮像素子141を制御する。
バッテリ159は、電源管理部158により適切に管理されており、撮像装置100の全体に安定した電源供給を行う。フラッシュメモリ155は、撮像装置100の動作に必要な制御プログラムを記憶している。ユーザの操作により撮像装置100が起動すると(電源オフ状態から電源オン状態へ移行すると)、フラッシュメモリ155に格納された制御プログラムがRAM154の一部に読み込まれる(ロードされる)。これにより、CPU151は、RAM154にロードされた制御プログラムに従って撮像装置100の動作を制御する。
ここで、本実施形態の撮像装置100では、ユーザは、モニタディスプレイ150に表示された例えばスルー画像を見ながら、その表示画面上をタッチ操作、或いはボタン操作等を行うことにより、所望の被写体位置の指定等を行うことができる。本実施形態における指定手段は、モニタディスプレイ150の表示画面上でユーザが所望の被写体位置を指定する際に行われるタッチ操作或いはボタン操作が行われる操作スイッチ156に相当する。そして、撮像装置100においてユーザからの位置指定操作により、モニタディスプレイ150の画像平面上で被写体位置の指定がなされた場合、CPU151は、その画像平面上の指定位置の座標情報を、被写体領域決定部162と被写体追跡部161に送る。またこのとき、CPU151は、RAM154に蓄積されたA+B像の撮影画像データとデフォーカス情報とを被写体領域決定部162に送り、また、A+B像の撮影画像データを被写体追跡部161に送る。以下の説明では、被写体領域決定部162と被写体追跡部161に入力されるA+B像の撮影画像データを、入力画像データと表記する。
被写体領域決定部162は、本実施形態における情報処理装置に相当し、指定位置の座標情報と、A+B像の入力画像データと、デフォーカス情報とを基に、A+B像の入力画像内で被写体像が存在している領域(被写体領域)を決定する。詳細については後述するが、先ず、被写体領域決定部162は、A+B像の入力画像データとデフォーカス情報と指定位置の座標情報とを基に、撮影画像のなかで被写体領域であると推定される領域(以下、推定領域と表記する。)を求める。さらに、被写体領域決定部162は、複数の評価領域を設定して、それら各評価領域に対する評価値(以下、領域評価値と表記する。)を算出し、推定領域と各評価領域の領域評価値とに基づいて、被写体領域を決定する。被写体領域決定部162により決定された被写体領域の情報は、バス160を介して、被写体追跡部161、CPU151、フォーカス制御部133、絞り制御部105、画像処理部152等に送られる。
なお、被写体領域決定部162は、例えばユーザが表示画面上の別の位置をタッチ等することで指定位置を変更した場合には、その変更された指定位置に基づいて、決定する被写体領域を更新することも可能である。また、被写体領域決定部162は、後述する被写体追跡部161によりA+B像の各入力画像から逐次追跡されている追跡被写体領域の位置を、前述の指定位置として扱うことで、次に決定する被写体領域を更新することも可能となされている。追跡被写体領域の位置は、一例として追跡被写体領域の中心位置や重心位置等を用いることができる。
被写体追跡部161は、前述した指定位置を基に被写体領域決定部162にて決定された被写体領域をテンプレート画像として登録する。被写体追跡部161は、テンプレート画像と、RAM154から逐次供給されるA+B像の入力画像の各部分領域とのマッチング処理を行ってマッチング評価値を求める。具体的には、被写体追跡部161は、A+B像の入力画像内において部分領域を例えばラスタ処理により順次設定し、それら順に設定される各部分領域とテンプレート画像とのマッチング処理を行って、各部分領域に対応した複数のマッチング評価値を求める。そして、被写体追跡部161は、それら複数のマッチング評価値のなかで上位の複数のマッチング評価値に対応した複数の部分領域を追跡候補とし、それら追跡候補の中でマッチング評価値が最も高い部分領域を、追跡被写体領域とする。なお、マッチング処理の方式としては多種多様の方式が存在しているが、本実施形態では、一例として、画素パターンの相違度に基づくテンプレートマッチング処理の手法を用いている。この場合のマッチング評価値は、相違度が小さいほど高い値となされる。被写体追跡部161は、RAM154から読み出されて時系列的に逐次供給されるA+B像の入力画像から、前述したようにして追跡している追跡被写体領域を示す情報を出力する。被写体追跡部161から出力された追跡被写体領域の情報は、バス160を介して、CPU151、フォーカス制御部133、絞り制御部105、画像処理部152に送られる。
フォーカス制御部133は、被写体追跡部161からの追跡被写体領域に対応した被写体をAF制御対象とした撮像条件で、その被写体にピントを合わせるようにAF制御を行う。また、絞り制御部105は、追跡被写体領域の輝度値を用い、その領域の明るさが適正となるような撮影条件で露出制御を行う。また、画像処理部152は、追跡被写体領域に対して最適なガンマ補正やホワイトバランス処理がなされるような画像処理を行う。また、CPU151は、追跡被写体領域を例えば囲うような矩形画像を、モニタディスプレイ150の画面に表示されている撮影画像に重畳表示させるような表示制御を行う。
<撮像素子の構造>
以下、図2(a)、図2(b)を参照して、本実施形態の撮像装置100の撮像素子141の概略的な画素構造について説明する。図2(a)は、撮像素子141の概略的な画素配列の説明に用いる図であり、図2(b)は、撮像素子141のなかの一つの画素210GのZ−X平面による概略的な断面図である。
図2(a)は、例えば2次元CMOSセンサである撮像素子141の概略的な画素配列を示しており、図の例では4行×4列の画素範囲のみを示している。図2(a)に示すように撮像素子141は、いわゆるベイヤー配列に対応した画素配列構造を有しており、それぞれ隣接した一つの画素210Rと二つの画素210Gと一つの画素210Bの四つ一組で一つの画素210の色と輝度が決められる。四つで一組からなる画素210のうち、対角方向に配列された二つの画素210GはG(緑)の分光感度に対応した画素となされ、また、画素210RはR(赤)の分光感度に対応した画素、画素210BはB(青)の分光感度に対応した画素となされている。また、各画素210R、210G、210Bは、それぞれが、瞳分割用の二つの副画素201a、201bを有している。副画素201aは、撮像光学系(レンズユニット101)の第1瞳領域を通過した光束を受光する第1の光電変換素子であり、副画素201bは、撮像光学系の第2瞳領域を通過した光束を受光する第2の光電変換素子である。これら二つの副画素201a、201bからそれぞれ得られる信号は前述したA像とB像の視差画像における一つの画素の信号であり、焦点検出に用いられる視差画素の信号として使用可能である。また、これら二つの副画素201a、201bの信号を加算した信号は、前述したA+B像の入力画像における一つの画素の信号であり、撮像用画素の信号として使用される。
ここで、図2(a)では、図の横方向を座標軸のX軸とし、縦方向をY軸とし、それらX軸とY軸は紙面に対してそれぞれ並行な軸であり、これらX軸とY軸を含む二次元のX−Y平面は紙面に対して並行な面であるとする。また、図2(a)において、座標軸のZ軸は、紙面に対して垂直方向の軸であるとする。この例において、副画素201a、201bは、X軸方向に並べて配置されているとする。
また、図2(a)に示した各画素210R、210G、210Bのうち、一例として、画素210GのZ−X平面による断面図は、図2(b)に示すような概略構成となされている。なお、画素210R、210Bは、画素210Gと同じ構成であるため、それらの図示は省略する。図2(b)では、図の横方向がX軸方向、縦方向がZ軸方向であり、Z軸とX軸は紙面に対してそれぞれ並行な軸であり、それらZ軸とX軸を含む二次元のZ−X平面は紙面に対して並行な面であるとする。また、図2(b)において、Y軸は、紙面に対して垂直方向の軸であるとする。
画素210Gは、n型半導体層(副画素201a、201b)とp型半導体層200とで構成されるフォトダイオードを有する。また、副画素201a、201bの受光面204からZ軸方向に所定距離だけ離れた位置にはマイクロレンズ202が配されている。そのマイクロレンズ202は、カラーフィルタ203の上に形成されている。図2(b)の画素210Gの場合、カラーフィルタ203は、G(緑)の分光特性を有するフィルタとなされている。なお、画素210Rの場合にはカラーフィルタ203はR(赤)の分光特性を有するフィルタとなされ、画素210Bの場合にはカラーフィルタ203はB(青)の分光特性を有するフィルタとなされる。
図2(a)、図2(b)に示したように、撮像素子141の全ての画素210R、210G、210Bには瞳分割用の副画素201a、201bが設けられており、副画素201a、201bは、焦点検出用と撮像用の双方の画素として使用可能となされている。ただし、本実施形態はこれに限定されるものではなく、瞳分割可能な焦点検出用画素が全画素のうちの一部の画素にのみ設けられている構成であってもよい。
<被写体決定処理>
図3を参照して、本実施形態の撮像装置100における被写体決定処理全体の流れについて説明する。なお、図3のフローチャートの各処理は、本実施形態に係るプログラムを例えばCPU等が実行することにより実現されてもよい。以下の説明では、図3の各処理のステップS301〜ステップS305を、S301〜S305と略記し、このことは他のフローチャートの説明の際にも同様とする。図3のフローチャートの処理は、例えば撮像装置100において撮像が行われている状態で、例えば操作スイッチ156を介してユーザから被写体追跡の開始を指示する操作が行われたときにスタートする。
CPU151は、被写体追跡開始の指示がユーザから入力されると、先ず、S301として、RAM154に記憶されているA+B像の入力画像データとデフォーカス情報とを、被写体領域決定部162に取得させる。S301の後、CPU151は、S302に処理を進める。
S302では、CPU151は、モニタディスプレイ150の例えばスルー画像に対し、操作スイッチ156を介してユーザから所望の被写体の位置を指定する操作がなされたとき、その指定された被写体の指定位置の情報を取得する。なお、本実施形態において、ユーザによる位置指定操作は、例えばモニタディスプレイ150の画面上に表示されている画像上でユーザが所望の被写体の位置をタッチ等するような位置指定操作であるとする。CPU151は、ユーザの位置指定操作により入力された指定位置の情報を、被写体領域決定部162に送る。S302の後、撮像装置100の処理は、被写体領域決定部162により行われるS303の処理に移行する。
S303では、被写体領域決定部162は、A+B像の入力画像データとデフォーカス情報と指定位置情報を基に、A+B像の入力画像から、被写体領域と推定される領域(推定領域)を求める。S303の処理の詳細は後述する。S303の後、被写体領域決定部162は、S304に処理を進める。
S304では、被写体領域決定部162は、A+B像の入力画像データに対して、それぞれ中心位置とサイズが異なる複数の評価領域を設定し、それら各評価領域から各々の領域評価値を算出する。S304の処理の詳細は後述する。S304の後、被写体領域決定部162は、S305に処理を進める。
S305では、被写体領域決定部162は、S303で求めた推定領域と、S304で算出した各評価領域及び各領域評価値とを用いて、A+B像の入力画像から被写体領域を決定する。S305の処理の詳細は後述する。S305により被写体領域が決定されると、CPU151は、図3のフローチャートの処理を終了させる。
<被写体領域の推定処理>
図4及び図5を参照して、図3のS303における被写体領域の推定処理について説明する。図4は、図3のS303の被写体領域推定処理の詳細なフローチャートである。図5(a)は、前述したA+B像の入力画像データ(入力画像501)を示した図である。図5(b)は図中格子状の小四角形で表される各画素(以下、評価画素と表記する。)に対応した、各評価値(以下、画素評価値と表記する。)の一例を示す図である。本実施形態では、各評価画素に対する画素評価値として、その評価画素の位置におけるデフォーカス情報を用いる。
図4のフローチャートのS401において、被写体領域決定部162は、図3のS302で取得した指定位置に対応する画素のデフォーカス情報(デフォーカス値)を参照する。図5(a)の例では、画素502が指定位置の画素であるとする。S401の後、被写体領域決定部162は、S402に処理を進める。
S402では、被写体領域決定部162は、A+B像の入力画像から評価画素を決定する。具体的には、被写体領域決定部162は、図5(a)に示したA+B像の入力画像501の全画素から、図中の矢印で示すようないわゆるラスタ処理で順次選択した各画素を、評価画素503として決定する。S402の後、被写体領域決定部162は、S403に処理を進める。
S403では、被写体領域決定部162は、指定位置の画素502に対応したデフォーカス値と、評価画素(例えば画素503)に対応したデフォーカス値とを比較して、それらデフォーカス値の差分が小さいか否かを判定する。本実施形態では、デフォーカス値の差分が小さいか否かは例えば予め決めておいた所定の閾値範囲内か否かにより判定する。このときのデフォーカス値の差分に対する閾値範囲としては例えば±1Fδを用いる。なお、Fδは焦点深度であり、Fは絞り値、δは許容錯乱円の直径である。より具体的に説明すると、被写体領域決定部162は、被写体指定された位置におけるデフォーカス値を基準値0Fδとし、その基準値(0Fδ)に対して、評価画素のデフォーカス値が+1Fδ〜−1Fδの範囲内(±1Fδ)か否かを判定する。「+」は被写体指定された位置よりカメラ側に近く、「−」は被写体指定された位置より遠いことを表している。図5(b)の例では、デフォーカス値の差分が閾値範囲内(±1Fδ内)の画素を図中の白色で表しており、デフォーカス値の差分が閾値範囲より大きい画素をグレー色(細かいドット模様)で表している。S403の後、被写体領域決定部162は、S404に処理を進める。
S404では、被写体領域決定部162は、未評価の評価画素があるか否か判定する。被写体領域決定部162は、未評価の評価画素がある場合にはS402に処理を戻して前述のS402〜S404の一連の処理を繰り返し、未評価の評価画素がない場合にはS405に処理を進める。
S405では、被写体領域決定部162は、S403において指定位置の画素502のデフォーカス値と評価画素のデフォーカス値との差分が閾値範囲内と判定された画素を内包する領域を、被写体領域と推定される領域(推定領域)として決定する。図5(b)の例では、デフォーカス値の差分が閾値範囲内となっている各評価画素を含む矩形の領域504が推定領域である。ここで、被写体領域内では、指定位置の画素のデフォーカス値と評価画素のデフォーカス値との差分は小さいと考えられる。このため、本実施形態では、デフォーカス値の差分が小さい(閾値範囲内)場合に、そのときの指定位置の画素と評価画素とを内包する矩形領域を、推定領域として決定している。S405の後、被写体領域決定部162は、図4のフローチャートの処理を終了させる。
<評価値算出処理>
図6、図7(a)〜図7(o)及び図8を参照して、図3のS304における画像信号による評価領域に対する領域評価値算出処理について説明する。図6は、図3のS304の領域評価値算出処理の詳細なフローチャートである。図7(a)〜図7(o)は、それぞれ入力画像701のなかの指定位置702と評価領域候補703の例を示す図である。なお、図7(a)〜図7(o)では、図示を簡略にするため、入力画像の参照符号(701)、指定位置の参照符号(702)、評価領域候補の参照符号(703)については、図7(a)と図7(o)にのみ付与し、図7(b)〜図7(n)では省略している。図8は、入力画像801における指定位置802、評価領域803、背景領域804の一例を示す図である。
先ず、図6のフローチャートのS601において、被写体領域決定部162は、複数の各評価領域候補のなかから、画像信号に基づく評価を行うための評価領域を決定する。S601〜S604の処理は、複数の各評価領域候補について行われる。
ここで、複数の評価領域候補703は、例えば図7(a)〜図7(o)に示すように、各々の中心位置又はサイズが異なった領域となされる。複数の各評価領域候補703のサイズは、予め決められた所定のサイズ値をn倍した値として算出され、一例として16画素、32画素、64画素のような画素数で表される。例えばサイズが16画素である場合、評価領域候補703は、16×16画素の領域となされる。各評価領域候補703の中心位置は、指定位置702を基準として、画像の上下左右何れかの方向に所定値だけずらした位置として決定される。基準の指定位置702からのずらし量は、各評価領域候補703のサイズに対する割合で決定され、例えば評価領域候補703のサイズの1/4に相当する量となされる。したがって、各評価領域候補703の中心位置は、基準の指定位置702から、評価領域候補703のサイズの1/4に相当する量だけずらされた位置として決定される。ただし、評価領域候補703の中心位置が入力画像701からはみ出す場合には、被写体領域決定部162は、その評価領域候補703を評価領域として決定しない。
このように、被写体領域決定部162は、図7(a)〜図7(o)に示した、それぞれ中心位置又はサイズが異なり、且つその中心位置が入力画像701からはみ出さない複数の評価領域候補703を、それぞれ評価領域として決定する。なお、被写体領域決定部162は、中心位置については入力画像701からはみ出さないが、決定した評価領域の一部が入力画像701からはみ出す場合には、その評価領域が入力画像701に収まるようにクリップ処理を行う。S601の後、被写体領域決定部162は、S602に処理を進める。
S602では、被写体領域決定部162は、S601で決定した複数の評価領域に対して、それぞれ背景領域を決定する。図8の例では、背景領域804は中心位置が評価領域803と同一の位置であるとする。図8の例の背景領域804は、その外径サイズが評価領域803のサイズに所定値を加算したサイズとなされ、評価領域803を除いたドーナツ状の領域となされる。評価領域803のサイズに加算される所定値は、入力画像801のサイズに応じた割合の値として決定され、本実施形態では、例えば入力画像801の水平サイズ(水平方向の画素数)の10%に相当する値とする。なお、被写体領域決定部162は、背景領域804の一部が入力画像801からはみ出す場合には、入力画像801内に収まるようにクリップ処理を行う。S602の後、被写体領域決定部162は、S603に処理を進める。
S603では、被写体領域決定部162は、S601で決定した評価領域に対応した画像信号と、S602で決定した背景領域に対応した画像信号との間の相違度を、その評価領域に対する領域評価値として算出する。本実施形態では、評価領域と背景領域の画像信号における、色相情報の相違度と、彩度情報の相違度と、輝度情報の相違度とを求め、それら各相違度を加算することで、評価領域に対する相違度(領域評価値)を求める。評価領域に対する相違度Dは、下記式(1)により算出される。
Figure 0006672085
式(1)において、dHは評価領域の色相情報と背景領域の色相情報とから算出される相違度であり、pHiは評価領域のなかで色相情報がiの画素数を表し、qHiは背景領域のなかで色相情報がiの画素数を表す。dSは評価領域の彩度情報と背景領域の彩度情報とから算出される相違度であり、pSiは評価領域のなかで彩度情報がiの画素数を表し、qSiは背景領域のなかで彩度情報がiの画素数を表す。dVは評価領域の輝度情報と背景領域の輝度情報とから算出される相違度であり、pViは評価領域のなかで輝度情報がiの画素数を表し、qViは背景領域のなかで輝度情報がiの画素数を表す。また、mは色相情報、彩度情報、輝度情報が取り得る最大値である。
ここで、被写体領域と背景領域とでは画像信号の相違度が大きい(高くなる)と考えられ、評価領域と背景領域の相違度が大きければ、その評価領域は被写体領域である可能性が高くなると考えられる。このため、本実施形態では、前述したように、評価領域と背景領域の相違度を、その評価領域が被写体領域であるかどうかを判断する際の領域評価値として求めるようにしている。S603の後、被写体領域決定部162は、S604に処理を進める。
S604では、被写体領域決定部162は、前述した複数の評価領域候補の内、未処理の評価領域候補があるか否か判定を行う。被写体領域決定部162は、未処理の評価領域候補がある場合にはS601に処理を戻して、S601〜S604までの一連の処理を繰り返し、未処理の評価領域候補がない場合には図6のフローチャートの処理を終了する。
<被写体領域決定処理>
図9及び図10(a)〜図10(c)を参照して、図3のS305における被写体領域決定処理の詳細について説明する。図9は、図3のS305の被写体領域決定処理の詳細なフローチャートである。図10(a)〜図10(c)は、それぞれ入力画像1001、推定領域1002、評価領域1003の一例を示す図である。
図9のフローチャートのS901において、被写体領域決定部162は、図6のフローチャートで求めた複数の評価領域の各々が、図4のフローチャートで求めた推定領域に内包されているか否かの判定を行う。図10(a)の例の場合、評価領域1003の全画素が推定領域1002に収まっているため、被写体領域決定部162は、評価領域1003は推定領域1002に内包されていると判定する。図10(b)の例の場合、評価領域1003の一部の画素が推定領域1002からはみ出しているため、被写体領域決定部162は、評価領域1003は推定領域1002に内包されていないと判定する。同様に、図10(c)の例の場合、評価領域1003の全画素が推定領域1002からはみ出しているため、被写体領域決定部162は、評価領域1003は推定領域1002に内包されていないと判定する。S901の後、被写体領域決定部162は、S902に処理を進める。
S902では、被写体領域決定部162は、S901において未判定の評価領域があるか否かを判定する。被写体領域決定部162は、未判定の評価領域があると判定した場合にはS901に処理を戻し、S901とS902の一連の処理を繰り返し、未判定の評価領域がないと判定した場合にはS903に処理を進める。
S903では、被写体領域決定部162は、S901で推定領域に内包されていると判定された評価領域のなかで、図6のS603で求めた領域評価値を基に、被写体らしさが最も高い評価領域を選択して、その評価領域を被写体領域として決定する。具体的には、被写体領域決定部162は、前述した相違度である領域評価値を用いて、被写体らしさが最も高い評価領域を求める。すなわち、被写体領域決定部162は、推定領域に内包されていると判定された評価領域のなかで、相違度が最も高い評価領域、つまり評価領域と背景領域の相違度が最も大きくなっている評価領域を、被写体領域として決定する。なお、S901で推定領域に内包されていると判定される評価領域が一つも無い場合には、図6のフローチャートで求めた複数の評価領域の中で、評価領域と背景領域の相違度が最も大きくなっている評価領域を被写体領域として決定してもよい。S903の後、被写体領域決定部162は、図9のフローチャートの処理を終了する。
以上説明したようにして、第1の実施形態の撮像装置100は、指定位置とその周辺の画素のデフォーカス値に基づいて推定領域を決定し、また、複数の評価領域の各々から指定位置周辺の画像信号に基づく領域評価値を求めている。そして、撮像装置100は、複数の評価領域のなかで推定領域に内包されている評価領域を優先的に用い、それら優先使用される評価領域のなかで相違度(領域評価値)が最も高い評価領域を、被写体領域決定として決定している。これにより、第1の実施形態の撮像装置100によれば、被写体領域と背景領域の画像信号が似ている場合であっても、指定位置付近に存在している被写体領域を高い精度で決定することが可能となる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態の撮像装置100について説明する。第2の実施形態の撮像装置100の構成は前述した図1と同じであるため、その説明は省略する。以下、第2の実施形態の被写体領域決定処理について、第1の実施形態の被写体領域決定処理とは異なる処理についてのみ説明する。第2の実施形態の場合、図3のS303のデフォーカス情報(デフォーカス値)による被写体推定処理と、図3のS305における被写体領域決定処理とが、前述の第1の実施形態の例とは異なる。
<第2の実施形態の場合のデフォーカス情報による被写体推定処理>
図11は、第2の実施形態の場合の、図3のS303におけるデフォーカス値(デフォーカス情報)を用いた被写体推定処理の流れを示すフローチャートである。
図11のフローチャートにおいて、S1101では、被写体領域決定部162は、前述の図7(a)〜図7(o)で示したような複数の評価領域候補のなかから、デフォーカス値を領域評価値として用いて評価を行う評価領域を決定する。なお、複数の評価領域候補のなかから優先的に用いる評価領域を決定する処理は、前述の図6のS601の処理と同様であるため、その説明は省略する。S1101の後、被写体領域決定部162は、S1102に処理を進める。
S1102では、被写体領域決定部162は、図6のS602と同様の処理により、各評価領域に対してそれぞれ背景領域を決定する。S1102の後、被写体領域決定部162は、S1103に処理を進める。
S1103では、被写体領域決定部162は、評価領域の各画素に対応したデフォーカス値と、背景領域の各画素に対応したデフォーカス値との間の相違度を、評価領域に対する領域評価値として算出する。すなわち、前述の第1の実施形態では、評価領域と背景領域の画像信号の相違度を領域評価値としたが、第2の実施形態では、評価領域と背景領域のデフォーカス値の相違度を領域評価値としている。第2の実施形態の場合、被写体領域決定部162は、デフォーカス値を用いた領域評価値dDを下記式(2)により算出する。
Figure 0006672085
式(2)において、pDiは評価領域の各画素のうちデフォーカス値がiの画素数を表し、qDiは背景領域の各画素のうちデフォーカス値がiの画素数を表す。また、Dmaxはデフォーカス値が採り得る最大値、Dminはデフォーカス値が採り得る最小値である。S1103の後、被写体領域決定部162は、S1104に処理を進める。S1104の処理は、図6のS604と同様の処理である。S1104において未処理の評価領域候補がないと判定した場合、被写体領域決定部162は、S115に処理を進める。
S1105では、被写体領域決定部162は、S1101で決定した評価領域のなかから、S1103で求めた領域評価値を基に被写体らしさが最も高い評価領域を推定領域として決定する。第2の実施形態の場合、デフォーカス値の相違度が領域評価値となされているため、被写体領域決定部162は、そのデフォーカス値の相違度が最も大きい(高い)評価領域を推定領域として決定する。S1105の後、被写体領域決定部162は、図11のフローチャートの処理を終了する。
<第2の実施形態の被写体領域決定処理>
前述した図10(a)〜図10(c)と図12を参照して、第2の実施形態における被写体領域決定の詳細な流れについて説明する。図12は、第2の実施形態の場合の図3のS305における被写体領域決定処理の詳細なフローチャートである。
図12のフローチャートのS1201において、被写体領域決定部162は、第2の実施形態における複数の評価領域ごとに重み値を算出する。被写体領域決定部162は、下記式(3)により重み値Wを算出する。
W=NP0/NP1 ・・・式(3)
式(3)において、NP0は推定領域に内包される評価領域の画素数であり、NP1は全ての評価領域の画素数である。
第2の実施形態において、前述の図10(a)の例では、評価領域1003の全画素が推定領域1002に収まっているため、式(3)により重み値Mとしては1.0の値が算出される。図10(b)の例の場合、評価領域1003の例えば50%の画素が推定領域1002に入っているため、式(3)により重み値Mとしては0.5の値が算出される。図10(c)の例の場合、評価領域1003の全画素が推定領域1002に入っていないため、式(3)により重み値Mとしては0の値が算出される。S1201の後、被写体領域決定部162は、S1202に処理を進める。
S1202では、被写体領域決定部162は、前述の図3のS304で求めた領域評価値に対し、S1201で求めた重み値を乗算することにより、重み付け評価値を算出する。S1202の後、被写体領域決定部162は、S1203に処理を進める。
S1203では、被写体領域決定部162は、未処理の評価領域があるか否か判定を行う。被写体領域決定部162は、未処理の評価領域がある場合にはS1201に処理を戻して、S1201〜S1203までの一連の処理を繰り返し、未処理の評価領域がない場合にはS1204に処理を進める。
S1204では、被写体領域決定部162は、S1202で算出した重み付け評価値を用い、前述した図9のS903と同様の処理により、被写体らしさが最も高い評価領域を被写体領域として決定する。S1204の後、被写体領域決定部162は、図12のフローチャートの処理を終了する。
以上説明したようにして、第2の実施形態の撮像装置100は、推定領域に内包される評価領域の画素数に応じて領域評価値に重み付けを行っている。すなわち、第2の実施形態の場合、複数の評価領域のなかで優先的に判定に用いられる評価領域に対して、重みが変更されていることになる。このように、第2の実施形態によれば、複数の評価領域のなかで優先的に判定に用いられる評価領域に対しても、さらに、評価領域の画素が推定領域に内包される数に応じて優先的な判定を行っている。第2の実施形態の撮像装置100によれば、被写体領域と背景領域の画像信号が似ている場合であっても、指定位置付近に存在する被写体領域を高い精度で決定することが可能である。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、上述の実施形態の各機能は回路(例えばASIC)とプログラムとの協働により実現することも可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 撮像装置、101 レンズユニット、105 絞り制御部、113 ズーム制御部、133 フォーカス制御部、141 撮像素子、142 撮像信号処理部、143 撮像制御部、150 モニタディスプレイ、151 CPU、152 画像処理部、154 RAM、155 フラッシュメモリ、156 操作スイッチ、161 被写体追跡部、162 被写体領域決定部

Claims (16)

  1. 撮影画像から被写体領域を決定する情報処理装置であって、
    前記撮影画像の中の各位置におけるデフォーカス値と、前記撮影画像のなかで被写体として指定された位置を取得する取得手段と、
    前記各位置におけるデフォーカス値と前記指定された位置におけるデフォーカス値との差分に基づいて、前記撮影画像のなかで指定された被写体の推定領域を決定する推定手段と、
    前記指定された位置に対して設定される複数の評価領域の各々から算出された評価値に基づいて、前記撮影画像から被写体領域を決定する決定手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記推定領域に内包される評価領域の評価値に対して、前記推定領域に内包されない評価領域の評価値よりも優先されるように重み付けを行うことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記推定領域に内包される評価領域のなかから、前記評価値に基づいて選択した評価領域を、前記被写体領域として決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記指定された位置に応じて、少なくとも中心位置又はサイズが異なる一つ以上の評価領域を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記評価領域のサイズに基づき、前記評価領域ごとに中心位置のずらし量を決定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記評価領域ごとに、前記評価領域の画像信号と前記評価領域の周辺の画像信号との間の相違度を、前記評価領域の評価値として算出し、前記推定領域と一つ以上の評価領域及び前記評価領域ごとの評価値とを用いて、前記被写体領域を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記相違度が大きいほど、前記評価値を高くすることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記相違度は、色相、彩度、および、輝度の少なくともいずれかの相違度であることを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記推定手段は、一つ以上の第2の評価領域を設定し、前記第2の評価領域ごとに各画素の評価値を算出し、前記各画素の評価値に基づいて、前記一つ以上の第2の評価領域のなかから前記推定領域を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記推定手段は、前記指定された位置に応じて、少なくとも位置又はサイズが異なる、一つ以上の第2の評価領域を設定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記推定手段は、前記第2の評価領域ごとに、前記第2の評価領域の各画素のデフォーカス情報と前記第2の評価領域の周辺の各画素のデフォーカス情報との間の相違度を、前記各画素の評価値として算出することを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 前記指定された位置は、ユーザによる操作によって指定された位置であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記決定手段によって決定された前記被写体領域を用いてマッチング処理を行うことで、前記被写体領域の追跡を行う追跡手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 撮影画像の画像信号を生成する撮像手段と、
    前記撮影画像の中の各画素の位置におけるデフォーカス情報を生成する生成手段と、
    前記撮影画像のなかで被写体の位置を指定する指定手段と、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  14. 前記撮像手段は、第1の画像信号と、前記第1の画像信号に対して視差を有する第2の画像信号を生成するための画像信号を生成し、
    前記生成手段は、前記第1の画像信号と前記第2の画像信号を用いて、前記デフォーカス情報を生成することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 撮影画像から被写体領域を決定する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記撮影画像の中の各位置におけるデフォーカス値と、前記撮影画像のなかで被写体として指定された位置を取得する取得ステップと、
    前記各位置におけるデフォーカス値と前記指定された位置におけるデフォーカス値との差分に基づいて、前記撮影画像のなかで指定された被写体の推定領域を決定する推定ステップと、
    前記指定された位置に対して設定される複数の評価領域の各々から算出された評価値に基づいて、前記撮影画像から被写体領域を決定する決定ステップと、を含み、
    前記決定ステップでは、前記推定領域に内包される評価領域の評価値に対して、前記推定領域に内包されない評価領域の評価値よりも優先されるように重み付けを行うことを特徴とする情報処理装置の情報処理方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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